愛猫と一緒に過ごしていると、優しく接しているつもりなのになぜか威嚇されてしまったり、撫でようとすると逃げられてしまうことってありますよね。
猫には快適に過ごせる距離や接し方があるため、それを知らずに近づくと警戒されてしまう恐れがあります。
あらかじめ逃げる理由や原因を把握していないと、可愛がろうと思っても、逆に嫌われてしまうことになりかねません。
そんな経験をお持ちの飼い主さんに、この記事では猫が逃げてしまう理由や原因、その対処法について解説します。
この記事の結論
- 猫が逃げるのは警戒心やストレスなど、さまざまな理由があり、ひとつとは限らない
- 猫は2m内に4つのパーソナルスペースがあり、この範囲内に逃走距離と個人的距離が含まれる
- 正しい接し方を理解すれば、愛猫に懐いてもらうことは可能である
- 愛猫が脱走しないように防止策をとり、脱走してしまった場合は適切に対応する
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。
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目次
猫が逃げる理由
野良猫であっても、生まれたときから一緒に暮らしている子猫であっても、逃げるときには理由があります。
可愛がっているのに愛猫が逃げてしまうという場合には、無意識のうちに猫の嫌がる行動をとってしまっている可能性があるのです。
また、逃げるのは野良猫だけではありません。飼い猫であっても逃げることはあり、逃げるには同様に理由があると考えてよいでしょう。
猫に逃げられるような行動を取っていれば、当然逃げ出してしまうもの。
反対に言えば、猫にとって逃げるような理由がなければ、逃げ出さずいずれは懐いてくれるようになるのです。
人に慣れていない
一番最初に壁としてぶつかりやすいのが、まだ人に慣れていない猫は近づくと逃げてしまうことが多いということです。
保護したばかりの猫やお迎えしたばかりの子猫などはまだ環境に慣れておらず、人への警戒心も強いため、近づくと距離をとりたがる場合が多いでしょう。
人と接していく過程で少しずつ慣れていくものなので、猫のペースに合わせて距離を縮めていってあげましょう。
生まれたときから一緒に暮らすことが出来ている子猫であれば人慣れしていると思いますが、小さい頃から人と暮らしていなければ警戒心を抱くのも仕方がないでしょう。
猫が嫌がるニオイがする
猫はとてもニオイに敏感な生き物なので、刺激の強い香りや苦手な香りは避ける傾向にあります。
特に香水や柑橘系の香りは、猫が分解できない成分を含んでいることもあるため注意が必要。人にとっては良い香りでも、猫には有害な場合もあります。
「強い香水をつけている状態だと、猫カフェに入ることはできない」というルールを見たことがある人も多いはず。
猫に触れるときはできる限りニオイを抑えて接しましょう。
大きな音や声を怖がっている
猫に限らず人の場合もそうですが、大きな音を立てる人や大きな声で話す人を警戒します。
同時に落ち着いて過ごせる空間や、一緒にいて安心できる人を好む傾向にあります。
ドアの開け閉めが乱暴だったり、大声で話してびっくりさせては身構えてしまいます。
猫が安心できるように、落ち着いた姿勢で接しましょう。
猫と見つめる時間や頻度が多い
猫は見つめられることに苦手意識を持っています動物で、猫が見つめてきても気にしてはいけないのです。
じっと見つめていると、威嚇されていると勘違いして敵意を抱いてしまうこともあります。
飼い主は可愛いと思って見ていても、猫はストレスに感じている可能性があります。
可愛がっているのに猫が逃げてしまうと感じるときは、見つめ過ぎていないか注意して接しましょう。
無理に触ったり抱いたりする
猫が嫌がっているのに無理に触ったり抱いたりするのは止めましょう。
猫は基本的には自由を制限されるのを嫌がる生き物です。自分の好きなように生き、自分の好きなタイミングで好きなことをしたいのです。
そのため抱っこしたり、過度に触ったりを繰り返していると、ストレスを感じて飼い主を嫌ってしまうことにもなりかねません。
適度に撫でてあげるのはよいですが、猫が嫌がる素振りを見せたら無理にスキンシップをはかるのは止めましょう。
過去の体験によるストレスを抱えている
保護猫や野良猫の場合、過去に人間から受けた経験がトラウマになっていることがあります。
以前に飼われていたときに虐待を受けていた場合、人間は怖いものと認識しているため、すぐに逃げてしまうでしょう。
過去にツライ経験をした猫の警戒心はすぐには解けません。長い目でゆっくりと寄り添ってあげることが大切です。
ただ、保護猫は保護団体等のスタッフさんが努力し、最近では人見知りな保護猫は多くなくなってきています。
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ひとりでくつろぎたい
猫は元々群れる動物ではないため、ひとりでリラックスしたいときもあります。
単独で行動するのは猫の習性によるもので、飼い主さんが嫌われているわけではありません。
猫の方からくっついてくるときは一緒にいたいときですが、そうでないときはひとりでいたいときだと判断して良いです。
ひとりでくつろいでいるときは邪魔をせず、のんびりさせてあげましょう。
飼い主さんと遊んでいる
飼い主さんと追いかけっこしたくて逃げている、という可能性もあります。
遊んでいるつもりの時は、「すぐに振り返る、戻ってくる」など追いかけっこをしたい素振りを見せます。
構って欲しがっているときは、一緒に遊んであげることが大切。
追いかけっこは難しいでしょうが、猫じゃらしなど、猫用のおもちゃで遊んであげると良いでしょう。
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飼い猫と野良猫は逃げる理由がやや異なる
飼い猫と野良猫では、育ってきた環境や経験から逃げる理由が異なります。
飼い猫が逃げる場合は、「大声を出す、嫌がっているのに抱っこする」など、猫の苦手な行動を飼い主がとっているケースが多いです。
それに対し、野良猫の場合は人を怖がっている場合が多いです。人に慣れていない、もしくは過去に人から酷い扱いを受けた野良猫は、恐怖を感じて近寄って来ないでしょう。
野良猫は人に対して恐怖心を持っていることが多い
もともと野良猫だった経験を持つ保護猫は、同様に人に対して恐怖心を抱いていることが多いです。
そのため生まれたばかりの子猫とは違い、人に慣れるよりも前に恐怖心を払拭することから始まります。
その一方で、野良猫であっても人に対して恐怖心を抱いていないことも多くあるのが現実。
嫌がることをされた経験がない子や、優しくしてもらった経験が多い子であれば、人慣れしていることも少なくありません。
保護猫=人に恐怖心を持っているわけではない
保護猫を引き取ると仲良く慣れるまで時間がかかりがちですが、最近では保護主さんたちも色々な工夫をすることで、早く新しい環境に慣れてもらえるよう試行錯誤しています。
人慣れしている野良猫もたくさんいますので、大事なことはその子によって対応を変える必要があると覚えておきましょう。
もともとその子の性格もあるので、生まれたときから人見知りで距離を置く、という子もいるのです。
人のペースで猫との距離を縮めていくのではなく、猫のペースで距離を縮めていく、というのがおすすめです。
猫に触れる前にパーソナルスペースを知る
猫と一緒に楽しく過ごすには、猫にも存在するパーソナルスペースを把握しておくことが重要です。
猫にも人と同じように、お互いの距離が近すぎると不快に感じる距離感があります。
- 個人的距離
- 社会的距離
- 臨界距離
- 逃走距離
上の図のように親密度合いによって、「個人的距離、社会的距離、臨界距離、逃走距離」などに分類されます。
このパーソナルスペースを理解しておかないと、無理に仲良くしようとして反対に嫌われてしまう可能性もあり得ます。
特に怖がらせてしまうと、懐いてもらえるようになるまで時間がかかるため、事前に理解しておくのが良いです。
それぞれどのような違いがあるのか見ていきましょう。
個人的距離
個人的距離は、最も心を許した相手に許される距離感です。
猫に信頼されている飼い主や仲の良い猫同士など、お互い近くにいることが安らぎとなる距離です。
体をこすりつけてきたり、一緒に寝てくれるようであれば、個人的距離への立ち入りを許してくれていると考えて良いでしょう。
社会的距離
社会的距離は、知り合いと接する程度の距離感です。
この距離を保てば威嚇や警戒をされることは少ないですが、完全にリラックスしているわけではないため、近づくと逃げてしまうこともあります。
臨界距離
臨界距離とは、馴染みのない人や動物が近づいてくると、威嚇や警戒をし始める距離のことです。
猫が自己防衛のために確保しようとする距離で、警戒心の強い猫や人に慣れていない猫は敏感に反応を示します。
逃走距離
猫が身の危険を感じたときに逃げられる距離を、逃走距離といいます。
一般的な猫では2mと言われていますが、子育て中の母猫ではもう少し広めの距離が逃走距離となるなど、猫によって個体差があります。
警戒している猫を相手に逃走距離内に入ってしまうと、威嚇される可能性もあるため注意しましょう。
猫が逃げないように正しく接する方法
猫は怖がりな動物なので、怖いと感じるとすぐに逃げてしまいます。
これを理解した上で、仲良くなるには恐怖心を抱かせないことが大切。
ここでは猫に警戒心を抱かせないで接する方法についてご説明します。
距離感を意識し、ゆっくり近付いて接する
まずは愛猫との適切な距離を把握しましょう。その上で、警戒心が薄れてきたら少しずつ近づいて接するようにするのがおすすめ。
先ほどお話ししたパーソナルスペースのように、猫が本能的に居心地がよい距離というものがあります。
猫によってパーソナルスペースは異なるので、猫の様子を観察してゆっくりと距離を縮めていきましょう。
いきなり近づくのはびっくりさせてしまうため厳禁。警戒する素振りを見せたら近づくのは一旦止めて、猫の過ごしやすい距離で接しましょう。
ただし、そーっと近づいていても見つめすぎないようにしてください。見つめながら近づくと、威嚇されていると勘違いしてしまいます。
猫と目を合わせすぎずないように意識する
人間社会ではマナーとして、人と話すときには目を見て話すというものがあります。
ですが、猫の世界では“目を見つめる”という行為の意味合いが異なるのです。
猫はじっと見つめられると「威嚇されている」と感じてしまいます。動くものを目で追う猫と、さまざまなシーンで目が合うこともあるでしょう。
そんなときには適度に目をそらすことで「敵対心はないよ」と示してあげたり、まばたきをするなどして、こちらに敵意がないことを示してあげましょう。
普段より少し高い声で話しかける
猫は低い声が苦手なため、なるべく高い声で話してあげましょう。
威嚇や警戒のとき、猫は低い声で唸り声をあげます。低い声で喋るかけるということは、威嚇や警戒をしていると表してしまうことにもなりかねません。
逆に、甘えたいときや嬉しいときは高めの声で、「ニャッ、ニャッ、ニャッ」と鳴く習性があります。
猫にとって高めの声は親近感の表れ。仲良くなりたい時は少し高い声で話しかけてあげましょう。
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猫と目線を同じにして接する
猫と接するときは姿勢を低くしてしゃがんで、目線を同じにした状態でコミュニケーションを図りましょう。
立ったまま触れようとすると、人間が巨大に見えるため恐怖を感じてしまいます。
猫の目線から見てなるべく大きく映らないように、怖がらせないように気をつけて接しましょう。
猫から近づいてくるのを待つ
無理に自分から近づくのではなく、向こうから近づいてくるのを待つのもひとつの方法です。
猫はグイグイ近寄られるのが苦手な生き物。すぐに触れられないのはもどかしいですが、心を許してくれるまで待ちましょう。
猫は怖がりであると同時に、とても好奇心の強い動物です。
嫌がることをしない人間だと認識されれば、猫の方から近寄って来てくれるでしょう。
猫に懐いてもらう方法
猫になついてもらうには、安心して触れ合える存在だと認識してもらう必要があります。
ここからは主に、愛猫に心を許してもらうための方法について解説していきます。
自分のニオイをかいでもらう
愛猫に安心してもらうために、自分のニオイをかいでもらいましょう。
お互いのニオイを確認し合うことは、猫にとって挨拶のようなものです。
猫は相手のニオイを嗅ぐことで相手の情報を知ろうとします。「嫌なことをしない人、敵ではない人」とニオイで覚えてもらえれば、警戒心は薄れていくでしょう。
愛猫が近づいてきてニオイを嗅いでいるときは無理に触れようとせず、猫に身を任せて飼い主さんのニオイを覚えてもらってください。
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短時間でも触れることから始める
軽く触れ合うことから始めましょう。いきなり長時間、撫で続けては嫌われてしまいます。
あごや頬、背中など、猫が触られても嫌がらないところを優しく撫でましょう。
お腹などは急所のひとつであり、本能的に嫌がってしまう子が多いため、信頼してもらえるまでは避けるのがおすすめ。
嫌がる素振りを見せなければ、徐々に時間を伸ばしていき、人と触れ合うことに慣れてもらいましょう。
手でごはんやおやつを与える
懐いてもらうには手でごはんやおやつを与えるのも良い方法です。
手でごはんやおやつをあげると、好きな食事の香りとともに飼い主のニオイも覚えてもらえます。
ごはんやおやつの美味しい印象が飼い主のイメージと重なり、猫に気に入ってもらいやすくなるでしょう。
警戒心の強い猫でもおやつなら気を引きやすいので、食べ物を通じて触れ合う機会を増やせます。
ただし、ニオイを覚えてもらいたいからといって手を使って遊ぶのはNG。
手をおもちゃだと思われてしまい、ひっかかれたり噛まれたりすることがあります。
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毎日おもちゃで遊ぶ時間を確保する
猫は犬と違って毎日お散歩に行く必要はないものの、おもちゃで遊んであげる時間は確保しましょう。
自分と遊んでくれる相手と認識することで、愛猫との仲は深まります。
毎日遊んでいればやがて習慣になり、愛猫の方から遊びを催促してくることも。
短い時間で良いのであらかじめ時間をとって、毎日遊んであげることが大切です。
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触れる部分には気を遣う
特にお腹周りは急所でもあるため、多くの猫にとって触れられるのが苦手な部分です。
それに対して、首のまわりやアゴの下、後頭部など、自分では触れない場所は撫でるとリラックスしてくれるポイント。
そもそも長時間触れられること自体を好みませんので、様子をみながら優しく撫でてあげてくださいね。
保護猫や野良猫はゆっくり時間をかける必要がある
猫に懐いてもらうためにはゆっくりと時間をかけて、人との生活に慣れてもらう必要があります。
保護猫や野良猫は人に慣れていない、もしくは人を警戒している場合もあるので、特に時間が必要でしょう。
猫は順応性の高い動物ではないので、環境に慣れるまでゆっくり見守ってあげましょう。
環境の変化に人への恐怖心など、保護猫たちが超えるべき壁はたくさんあるのです。
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保護猫が懐かず悩んだら専門家に相談してみる
ペットをお迎えしたら、最後まで責任を持って飼育するのが飼い主の責任です。
飼う前のイメージと違い、実際に猫を飼い始めると、お世話するのがとても大変に感じてしまうでしょう。
かわいいだけではないでしょうが、家族として迎え入れた大切な命です。
上記でご紹介した方法を参考にして、時間をかけてゆっくりと愛猫との関係を育んでいきましょう。
どうしても自分ひとりで解決できないような場合には、猫を飼っている友人やトレーナーなど、専門家に相談してみるのがいいですよ。
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猫が家の外に脱走してしまったときの探し方
猫は好奇心が強いため、注意して飼っていても外に逃げ出してしまうことがあります。
愛猫が逃げ出してしまったときはどのように対応すればよいのか。
猫が脱走してしまったときの探し方について解説します。
猫が脱走するパターン
猫は体がとても柔らかい動物なので、被毛で正しい体のサイズがわかりづらいうえに、想定している抜け出し方を上回ってきます。
- 開いている窓からの脱走
- 玄関を開けた瞬間の脱走
- 外出先で脱走
一番多いのは締め忘れた窓のスキマや、扉の開閉時に逃げ出してしまうケース。猫は少しのスキマでも逃げ出してしまうため注意が必要です。
少しでも扉が開いていればこじ開けることができますし、扉の取っ手を上下させるだけの扉なら、体重をかけて自分で開けてしまう子もいます。
仕事で外出するときに玄関を開けた瞬間、逃げ出してしまった、というのも多い脱走のケースです。
次に多いのは、引っ越しや旅行、帰省時など外出先で脱走してしまうパターン。
家から離れた場所の脱走は捜索が困難になってしまうので、十分に気をつけるべきです。
猫が脱走してしまったら各施設に連絡する
もしも愛猫が脱走してしまったら、すぐにお住まいの地域の警察署や動物愛護センターに相談しましょう。
猫が逃げたときの具体的な捜索方法のアドバイスをもらえることがあります。
後述のようにマイクロチップを挿入していれば、見つかったときに飼い主さんにすぐ連絡がつくでしょう。
また、付近の動物病院にも連絡を入れておきましょう。迷い猫が保護された場合、動物病院に連絡が行くことも考えられます。
家の中や近隣を探す
脱走した猫は意外と近くに隠れていることがあります。半径50mほどを目安として探してみてください。
特に室内で育てられた猫は、一度逃げ出したものの、周りの環境に怯えてじっと息を潜めていることも少なくありません。
家と塀の間やエアコンの室外機の影など、猫目線で隠れやすいところを入念に探しましょう。
50m範囲で見つからない場合は、100m、200mと少しずつ広げて探してみてください。
普段から室内飼いで去勢・避妊手術済みの子であれば、最大でも半径500m以内に潜んでいることが多いと言われています。
ニオイの付いた猫砂を撒いたり、猫の好きなエサやおやつでおびき寄せるのも有効な方法です。
チラシやSNSで呼びかける
目撃情報があると探しやすいため、チラシやSNSで呼びかけるのも有効です。
現在ではSNSを利用して脱走猫を探すというやり方も普及しているため、もしかしたら協力してくれる人も出てくるかも。
顔だけでなく、毛色や被毛など、全身の特徴が分かる画像を用意しましょう。
首輪の色や毛色など、特徴をわかりやすく説明したチラシや投稿で呼びかけましょう。
脱走のリスクを考えて、外出先では特に迷子札の装着が必要不可欠です。日常的には嫌がる子も多いので、そのときどきに合わせて、利用するアイテムを選択しましょう。
マイクロチップの装着で戻ってきやすくする
現時点での飼い主さんはあくまで努力義務となっているマイクロチップの装着ですが、逃げ出した愛猫が戻ってきやすくなる手段です。
GPSではないのでどこにいるかを探すことはできませんが、保護された場合にはマイクロチップの情報をもとににして飼い主さんを特定できます。
生体販売を行う事業者には2022年6月1日から義務化されているものの、現時点での飼い主さんには義務化されていません。
必要とあらば、動物病院で装着してもらう必要があるため、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
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猫が家の外から脱出するのを防ぐ方法
猫が逃げ出してしまうのは、玄関や窓からの脱出がほとんどです。
窓を開け閉めする時は必ず見ておく、ドアの閉め忘れに注意するのはもちろんですが、中には自力で窓を開けてしまう猫もいます。
ここでは猫の脱出防止策のポイントについてお話しします。
玄関などの扉はしっかりと閉めておく
基本的なことですが、玄関などの扉はしっかりと閉めておきましょう。
好奇心の強い猫は外の世界が気になるもの。1日に何度も開け閉めするドアが気になる猫も多いでしょう。
「朝、仕事で外出するためにドアを開けたら逃げ出してしまった」というように、ごく短時間でも脱走してしまう可能性が十分にあります。
そのような場合は、すぐに外に出られないように、玄関用網戸や脱走防止用ゲートの設置をおすすめします。
大型のホームセンターなどで取り扱っていることも多いので、探してみてくださいね。
窓や網戸は鍵を閉めたりストッパーを付ける
窓や網戸は閉まっていれば安全だとは限らず、猫が上手に開けてしまうことだってあります。
必ず鍵を閉めたり、ストッパーを付けておきましょう。
窓を閉めているだけだと頭の良い猫は開けてしまうこともあります。しっかり鍵をかける習慣が重要。
また、網戸のみの使用が多くなる夏は、猫の脱走が増加する季節です。
網戸の利用が多い場合は、網戸用に鍵を設置しておくと安心です。
愛猫との距離感をしっかり把握して適切に接しよう
猫が逃げてしまう理由は、人間に慣れていないことや、人間を怖がっていることが多いです。
愛猫が落ち着いて過ごせる距離感を把握して接してあげることが、懐いてもらうための近道となります。
初めて会った人と徐々に距離感を詰めていくように、愛猫との距離も少しずつ着実に詰めていくのがよいでしょう。
時間はかかるでしょうが、焦らず猫のペースに合わせて可愛がってあげてくださいね。
この記事の執筆者
桐谷 肇
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
nademo編集部
編集部
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