りりしい口ひげと眉毛、そして愛嬌たっぷりの表情が魅力的なミニチュア・シュナウザー。
「賢く勇敢」でありながら「遊び好き」というギャップも人気の理由です。彼らは家族に深い愛情を注ぎ、最高のパートナーとなってくれるでしょう。
この記事では、ミニチュア・シュナウザーをこれから家族に迎えたいと考えている方や、すでに一緒に暮らしている方に向けて、性格や特徴、被毛のお手入れ、健康管理、しつけのコツまで、彼らが幸せに暮らすために必要な情報を詳しくご紹介します。
この記事の結論
- お口のひげにくりくりの目、クリンとしたまつ毛で愛嬌たっぷりの顔がチャームポイント
- 陽気で甘えん坊な性格で、運動量が多く遊ぶことが大好き
- 初心者や子供がいる家庭でも比較的飼いやすいといわれ人気の犬種
- 子犬期からしっかりとしつけを行い、定期的なブラッシングとシャンプーが必要
愛玩動物看護師/認定動物看護師/ライター
現在は、子育てと17歳の愛犬の介護をしながら動物看護師の経験を生かし、 webライターとしてペット関連記事の執筆を行う。
目次
ミニチュア・シュナウザーの性格と特徴

ミニチュア・シュナウザーは、その愛らしい外見と活発な性格から、世界中で愛されている犬種です。
ドイツ原産で、もともとは農場でネズミを捕る仕事をしていたため、勇敢で警戒心が強い一面を持っています。
その一方で、飼い主には深い愛情を注ぎ、甘えん坊な一面も見せるなど、個性豊かな性格が大きな魅力です。
この記事では、そんなミニチュア・シュナウザーの性格や特徴について詳しく解説します。
勇敢であり警戒心も強い
愛情深く従順
無駄吠えをしてもしつけはしやすい
多くはないが、適度なお散歩が必要
その他情報
原産地 | ドイツ |
犬種グループ | 2G:使役犬 |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | レッグ・カルベ・ペルテス病,進行性網膜萎縮症(PRA),若年性白内障,尿路結石症 |
参考価格 | 30万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,ソルト&ペッパー,ブラック&シルバー,ウィートン |
賢くて勇敢、そして甘えん坊な性格
ミニチュア・シュナウザーは、非常に賢く、状況判断能力が高い犬種です。そのため、トレーニングやしつけを比較的スムーズに行うことができます。
また、小さな体からは想像できないほど勇敢で、飼い主や家族を守ろうとする意識が強いことも特徴です。一方で、心を許した家族には愛情深く、甘えん坊な一面も見せます。
人懐っこく、遊びが大好きなので、毎日たっぷり遊んであげることで、より一層絆を深めることができるでしょう。
特徴的な被毛と体型
ミニチュア・シュナウザーの最大の特徴は、ピンと立った耳、豊かな口ひげと眉毛、そして硬いワイヤー状の被毛です。
体型はがっしりとしており、体高と体長がほぼ同じのスクエアタイプで、とてもバランスが取れています。
被毛は上毛(ワイヤー状の硬い毛)と下毛(柔らかい綿毛)の二層構造になっており、抜け毛が少ないことが特徴です。
しかし、美しい被毛を維持するためには、定期的なトリミングと日々の丁寧なお手入れが欠かせません。
毛色の種類とカットスタイル
ミニチュア・シュナウザーの毛色は、主に以下の4種類が認められています。
- ソルト&ペッパー:白と黒の毛が混じり合った、胡椒のような色合い
- ブラック&シルバー:黒い体にシルバーの眉毛や足、お腹
- ブラック:全身が美しい漆黒
- ホワイト:純粋な白で、他の毛色に比べて比較的珍しい
また、カットスタイルも豊富で、口ひげや眉毛を強調するスタイルから、全身を短く刈り込むスタイルまでさまざまです。
飼い主さんの好みやライフスタイルに合わせて、トリマーさんと相談しながらカットスタイルを決めましょう。
ミニチュア・シュナウザーとの快適な暮らし方

ミニチュア・シュナウザーとの生活をより豊かにするためには、日々の丁寧なお手入れや健康管理が欠かせません。
特に、特徴的な被毛は、美しい状態を保つためのお手入れが必要です。ここでは、毎日の健康管理とお手入れ方法について、詳しくご紹介します。
毎日の健康管理とお手入れ方法
ミニチュア・シュナウザーは、遺伝的な疾患や皮膚トラブルを起こしやすい傾向があるため、日々の観察とケアがとても重要です。
定期的なブラッシングやトリミングはもちろんのこと、耳や目の周り、歯のケアなども怠らないようにしましょう。
- 被毛と皮膚: 赤みやフケ、かゆみがないか
- 耳: 汚れやニオイ、炎症がないか
- 歯: 歯石や歯肉炎の兆候がないか
- 目: 目ヤニや充血がないか
毎日少しずつでも良いので、愛犬の体を隅々まで触ってあげましょう。
ミニチュア・シュナウザーの被毛は、定期的なお手入れをしないと毛玉ができたり、皮膚トラブルの原因になったりすることがあります。
ブラッシング
- 頻度: 1日1回を目安に。
- 方法: スリッカーブラシなどで毛玉をほぐし、コームで全身を整えます。特に、口ひげや足回りは丁寧にブラッシングしましょう。
トリミング
- 頻度: 月に1回程度。
- 方法: 専門のトリマーさんに依頼して、シャンプーとカット、必要であればプラッキング(毛を抜く手法)などを行ってもらいましょう。
皮膚のケア
ミニチュア・シュナウザーは、脂漏症などの皮膚トラブルや外耳炎にかかりやすい犬種です。健康な体を保つために、皮膚や耳のケアも忘れずに行いましょう。
- シャンプーは皮膚に優しいものを選び、しっかりと洗い流しましょう。
- シャンプー後はドライヤーで完全に乾かすことが大切です。
- 乾燥が気になる場合は、保湿剤の使用を検討しましょう。
耳のケア
- 定期的に耳の中をチェックし、汚れていたら、ペット用のイヤークリーナーを含ませたコットンなどで優しく拭き取ります。
- 外耳炎の予防のためにも、耳の中に毛が密集している場合は、定期的に耳毛を抜くケアが必要です。
ミニチュア・シュナウザーとの食事と運動について

ミニチュア・シュナウザーは活発な犬種ですが、適切な食事管理と運動を怠ると肥満になりやすい傾向があります。
健康で長生きしてもらうためには、ライフステージに合わせた食事と、毎日を楽しく過ごせるような運動の工夫が欠かせません。
食事と運動のバランスを整えることで、愛犬の心身の健康を保ち、より良いパートナーシップを築くことができます。
年齢に合わせたドッグフードの選び方
ミニチュア・シュナウザーの食事は、年齢や体質に合わせて選ぶことが大切です。特に、ミニチュア・シュナウザーは泌尿器系の疾患にかかりやすい傾向があるため、マグネシウムやリンなどのミネラル成分が適切なバランスで配合されたフードを選ぶと良いでしょう。
また、肥満になりやすい犬種でもあるため、カロリー管理も重要です。運動で痩せるのではなく、基本的には食事環境を整えて、肥満を予防したり減量することになります。
- 子犬期: 成長に必要な高タンパク・高カロリーなフードを選びましょう。
- 成犬期: 適正体重を維持できるよう、バランスの取れた総合栄養食を選びます。
- シニア期: 消化しやすく、関節や腎臓の健康をサポートする低カロリーなフードに切り替えましょう。
運動不足にならないための遊び方と工夫
ミニチュア・シュナウザーは活発で遊びが大好きです。毎日の散歩はもちろん、室内でも楽しめる遊びを取り入れて、運動不足を解消してあげましょう。
運動は、ストレス解消や肥満予防だけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションを深めるためにも重要です。
- 散歩: 1日2回、1回あたり30分程度を目安に。新しい場所を探検させてあげるのも良いでしょう。
- 室内遊び: 知育おもちゃやロープの引っ張り合い、宝探しゲームなどで遊びの時間を設けましょう。
- ドッグラン: 定期的にドッグランに行き、他の犬との交流や思い切り走る機会を与えてあげましょう。
しつけのポイントと環境づくり
ミニチュア・シュナウザーは賢く、飼い主に従順な一面を持っています。子犬の頃から一貫したしつけを行うことで、より良い関係を築くことができます。
また、彼らが安心して過ごせる環境を整えることも、しつけと同様に大切です。
賢さを活かしたしつけの始め方
ミニチュア・シュナウザーのしつけは、その賢さを活かして、褒めて伸ばすことが効果的です。
叱るのではなく、良い行動をした時にご褒美を与えたり、たくさん褒めたりすることで、犬は「これをすると良いことがある」と学習します。
- 「おすわり」や「まて」:短い時間から始め、徐々に時間を伸ばしていきましょう。
- トイレトレーニング:成功したらすぐに褒める、失敗しても叱らない、という姿勢が大切です。
- 社会化:子犬のうちからさまざまな人や音、他の犬と触れ合わせ、社会性を身につけさせましょう。
安全で快適な生活空間の作り方
ミニチュア・シュナウザーが安心して過ごせる生活空間を整えることで、ストレスを軽減し、問題行動の予防にもつながります。
- 安全の確保:床に危険なものを置かない、感電の危険があるコード類はカバーをするなど、安全対策を徹底しましょう。
- 居場所の確保:いつでも落ち着ける場所(クレートやベッド)を用意し、彼らのプライベート空間を尊重しましょう。
- 気温・湿度管理:暑さに弱いため、夏場はエアコンなどで室温を快適に保つことが大切です。
ミニチュア・シュナウザーを迎える前に

ミニチュア・シュナウザーは素晴らしい家族の一員となりますが、迎え入れる前に、その特性や注意すべき病気について知っておくことが大切です。
ブリーダーや保護犬から迎える方法
ミニチュア・シュナウザーを迎える方法は、主にブリーダーからお迎えするか、保護施設から引き取るかの二通りがあります。
迎え入れ方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ブリーダーから | 血統や健康状態が明確。専門知識を持つブリーダーに相談できる。 | 費用が高くなる傾向。 |
保護施設から | 命を救うことに繋がる。成犬の場合、性格が落ち着いていることが多い。 | 過去の飼育歴が不明な場合もある。 |
どちらの方法を選ぶにせよ、実際に会ってみて、信頼できるところから迎えることが大切です。
かかりやすい病気とその予防法
ミニチュア・シュナウザーは比較的健康な犬種ですが、遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあります。
病気の早期発見と予防のために、日頃から愛犬の様子をよく観察し、定期的な健康診断を受けましょう。
遺伝性疾患
- フォン・ヴィレブランド病: 出血が止まりにくくなる遺伝性の血液疾患。
- 水晶体脱臼: 目の水晶体がずれてしまう病気で、失明の原因にもなります。
皮膚病
- 脂漏症: 皮膚がベタついたり、フケが多くなったりする病気。
- アレルギー性皮膚炎: 食物や環境によるアレルギーで皮膚炎を引き起こすことがあります。
これらは早期発見・早期治療が重要です。気になる症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
まとめ:ミニチュア・シュナウザーとの幸せな生活のため
ミニチュア・シュナウザーとの生活は、彼らの賢さや愛情深さによって、かけがえのない喜びと感動をもたらしてくれます。しかし、彼らが健康で幸せに過ごすためには、飼い主さんによる日々の丁寧なケアが欠かせません。
この記事でご紹介したように、適切な食事と運動、そしてしつけと環境づくりを心がけることで、愛犬との絆はさらに深まります。
ミニチュア・シュナウザーとの出会いを大切に、最高のパートナーとして充実した毎日を過ごしてください。
ミニチュア・シュナウザーの理解度チェック
この記事の執筆者
愛玩動物看護師/認定動物看護師/ライター
現在は、子育てと17歳の愛犬の介護をしながら動物看護師の経験を生かし、 webライターとしてペット関連記事の執筆を行う。
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