猫のしつけ

猫の要求鳴きがひどい理由とは?正しい対策と適切な解決方法

nademoコンテンツ内にはPRが含まれます。詳しくはコンテンツガイドラインをご確認ください。

※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 記事内に含まれる情報は常に最新情報を提供できるよう更新しておりますが、都度詳細が変更されることはあるため、最新の情報は必ず各公式サイトを通じてご確認ください。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

nademoの運営体制・コンテンツガイドライン

猫の要求鳴きがひどいときの4つの理由とは?対策と解決方法を解説

猫の鳴き声は色々なパターンがあり、可愛らしい鳴き声から厳つい鳴き声まで幅広いです。

その感情表現すらも可愛らしいものですが、いつまでも鳴いていると近所迷惑にもなるもの。

なぜ鳴いているのか、その理由を知ることで、飼い主としての対応ができるようになります。

特に解決しやすい要求鳴きについて、この記事では対策と解決方法をまとめました。

この記事の結論

  • 猫の要求鳴きは、飼い主さんに対して何かを訴えかけている
  • お腹が空いているときや遊んで欲しいとき、トイレ掃除を求めていると要求鳴きすることがある
  • 猫が鳴くというのは当然であるものの、要求鳴きはしつけが必要
  • 要求鳴きの適切なしつけは、鳴いている間に対応しないということ

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

猫の要求鳴きとは何かを求めて訴えかけること

猫が発する鳴き声の中でも、何かを求めて飼い主さんに対して訴えかけてくるものを、要求鳴きと言います。

人間の言葉が話せない猫は、鳴き方で感情や状況を飼い主さんに伝えようとします。

要求鳴きでは「ニャーン、ニャン」「ニャーオ、ニャオ」といった高めの声で鳴くことが多いです。

飼い主さんに対して向かってきながら鳴くこともあれば、どこかに向かって鳴き続けることもあります。

要求鳴きの難しいところは、何を訴えかけているのかすぐには気付きづらいところ、そしてその要求が通らないと鳴き続けてしまう可能性もあるところです。

猫の要求鳴きから考えられる4つの理由

「猫の言葉はわからない…」とは言っても、猫の要求鳴きから考えられるのは4つほどです。

要求鳴きが良いか悪いかの前に、まずはなぜ愛猫が鳴いているのかを理解することから始めなければいけません。

いずれもその状況や環境によって理由が異なるため、どんな状況で鳴いているのかを飼い主さんは把握する必要があります。

お腹が空いてごはんが欲しいとき

日常的に多い要求鳴きのひとつが、お腹が空いてごはんが欲しいときでしょう。

毎日ある程度は決まった時間にごはんをあげていると、その時間になる頃には要求鳴きが始まる、という飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

成猫になると1日2回程度の食事ですが、その間にごはんを求めてくることもあります。おやつの味を知っている子は、おやつを求めてくることもあります。

場合によっては飼い主さんが寝ている時間帯にも、ごはんを要求してくることがあります。

おもちゃなどで遊んで欲しいとき

日頃からコミュニケーションをたっぷりと取っていれば少ないですが、遊んでいる時間が少ないと「遊んで!」と要求鳴きをします。

特に日中、家をあけている方は帰宅後からすぐ、要求鳴きが始まってしまうこともあるでしょう。

1日に最低でも10分程度遊んであげることは大事で、遊ばなくてもコミュニケーション時間は大切にしてあげてください。

猫は大型犬ほどスタミナが豊富な子は多くないので、1回10分程度でも遊べばある程度は満足してくれます。

ケージや部屋から出たいとき

お出かけ中や飼い主さんの睡眠中など、ケージ内で過ごすようなときもあるでしょう。

短時間であれば良いですが、数時間以上をケージ内で過ごすことになると、外に出たくなってしまうもの。

猫は自由に生活したい動物なので、飼い主さんがいない部屋にずっといると探検したくなるときもあります。

緊急時に備えてケージで過ごす習慣を作ることは大事ですが、特に成猫になってからはケージ内だけではストレスを抱えてしまいます。

トイレ掃除をして欲しいとき

要求鳴きの中でも一番わかりやすいのが、トイレ終わりの要求鳴きです。

猫は排泄が終わると猫砂をかくため、その音だけでトイレ後であることがわかるかと思います。

そしてトイレから出てきたら「ニャー」と鳴くことがあると思いますが、掃除をして欲しいのだとわかりますよね。

トイレ掃除は早ければ早いほどよいので、トイレ終わりに気付いたならすぐに対応してあげましょう。

猫が要求鳴きをする理由

かわいらしい声で鳴くことは飼い主さんにとってストレスにならないかもしれませんが、それが続くとやはりストレスに感じるかもしれません。

場合によってはストレスから攻撃的になってしまったり、鳴き声が続くとご近所トラブルに発展してしまう可能性すらあるでしょう。

そもそもなぜ猫は要求鳴きをするのか?その理由は大きく分けて2つです。

自分の思い通りにいっていないから

何のストレスもなく、何の不自由もなく、全てが自分の思い通りにいっているならば不満を感じることはありません。

そのため、要求鳴きをするのは、基本的に自分の思い通りにいっていないからです。

「お腹が空いたのにごはんが用意されていない」「遊びたいのに構ってくれない」といった表現として鳴くのです。

もちろんこれ以外にも鳴く理由はありますが、要求鳴きは該当する理由がなにか、わかりやすい鳴き方だとも言えるでしょう。

報告の代わりとして

「なにかをして欲しい」というときに、報告代わりとして鳴いているとも考えられます。

あくまで「ごはんの時間だよ」と言っているだけかもしれません。そう思えば、ワガママだとも思わないですよね。

人間の言葉を話せるわけではありませんので、猫は猫なりに、飼い主さんに伝えようとしてくれているのです。

猫が実際にどういう気持ちで鳴いているのかは誰にもわかりませんが、「要求鳴き=愛猫からの報告」だと思っていれば、気持ちも楽になりますよ。

猫の要求鳴きはしつけるべき?

飼い主さんが気にならないような要求鳴きであったとしても、しつけは必要だと言えるでしょう。

要求鳴きは一度覚えてしまうと、なにかある度に鳴くようになってしまいます。そのため、要求鳴きによって飼い主さんが対応をすると、「鳴けば対応してくれる」という認識になります。

これがひどくなっていくと解決されるまで鳴き続けることもありますし、当然ご近所トラブルにも発展します。

特に深夜帯に要求鳴きが続くようになると、飼い主さんの睡眠にも影響を及ぼすことになるでしょう。

猫の要求鳴きを抑える方法

「一切鳴かないようにする」ということはもちろん不可能で、できる限り要求鳴きを抑えるというのがゴールだと考えましょう。

猫は人間の言葉を話すことができないため、鳴いたり噛んだりといった行動でしか表現することができません。

これを一切やめさせるように矯正していくと、ただストレスを溜めるだけで良いことはありません。

全く鳴かないようにしつけることはできませんので、鳴く回数を減らせるように愛猫と共に努力していきましょう。

鳴いているうちは一切対応しない

もっとも大切なのは、要求鳴きをしている最中には一切対応しないということです。

要求鳴きに対して対応していると、「鳴く➩対応する➩鳴けば対応してくれる」と覚えてしまいます。

一度これを覚えてしまうと、なにかあるたびに鳴くようになってしまい、飼い主さんとしても辛いものです。

可愛い声で鳴いているとついつい構ってあげたくなりますが、鳴いているうちは対応しないようにしましょう。

具体的なシチュエーションと猫の反応

  • 初期段階: 飼い主が無視を始めると、猫は「あれ?いつもと違う」と感じ、最初はさらに激しく鳴くことがあります(エスカレーション期)。これは、これまで効果があった行動を強化しようとする自然な反応です。鳴き声が大きくなったり、しつこくまとわりついたり、物音を立てたりするかもしれません。
  • 中・後期段階: 飼い主が徹底して無視を続けると、猫は次第に鳴くことによる効果がないと理解し始め、鳴き声の頻度や強度が減っていきます。最終的には要求鳴きをしなくなるか、非常に少なくなります。

飼い主の取るべき行動(無視の徹底の仕方)

  • アイコンタクトを避ける: 猫が鳴いている間は、決して猫の目を見ないでください。アイコンタクトは猫にとって反応と見なされます。
  • 声をかけない: 猫の鳴き声に対して「うるさい」「ダメ」などと声をかけるのもNGです。これも反応と見なされます。
  • 体に触れない: 猫がまとわりついてきても、触ったり、押し返したりしないでください。完全に無視を貫きます。
  • その場を離れる・別室へ移動する: 猫がしつこく鳴き続ける場合は、一時的にその場を離れて別の部屋へ移動するのも有効です。猫に「鳴いても飼い主はいなくなる」と学習させます。
  • 生活音として扱う: テレビをつけたり、他の作業をしたりするなど、猫の鳴き声を生活音の一部として認識し、意識的に無視するよう努めましょう。
  • 一貫性を保つ: 家族全員でこのルールを徹底することが非常に重要です。誰か一人でも対応してしまうと、猫は「この人には通用する」と学習し、しつけの効果が台無しになります。

鳴かなくなったら対応する

「要求鳴きをするから対応しない」というのと合わせて、「鳴かなくなったら対応する」ということも忘れずに。

これを徹底していけば、要求鳴きの時間や回数は徐々に少なくなっていきます。

「鳴いても対応してくれない」けれど、「鳴かなければ対応してくれる」という認識にしてあげましょう。

要求鳴きが直らないから一切対応しない、ということはないようにバランスが大切です。

具体的なシチュエーションと猫の反応

  • 鳴き止んだ瞬間: 猫が一度鳴き止んだり、落ち着いたりした短い瞬間を狙って、飼い主の対応を待ちます。
  • 適切な行動への移行: 要求鳴きではなく、静かに座っている、リラックスしている、遊んでほしそうにじっと見つめている(鳴いていない)などの状態。

飼い主の取るべき行動(鳴き止んだ際の褒め方やご褒美の与え方など)

  • 鳴き止んだら即座に反応: 猫が鳴き止んで数秒〜数十秒経ち、静かになった瞬間に「いい子だね」「静かだね」などと優しく声をかけたり、撫でたり、おもちゃで遊んであげたり、食事を与えたりします。このタイミングが非常に重要で、鳴き止んだ直後であることがポイントです。
  • ポジティブな声かけとボディランゲージ: 優しい声のトーンで褒め、笑顔で接することで、猫に安心感と満足感を与えます。
  • ご褒美の活用: おやつを与える場合は、少量で構いませんので、静かにしていることへのご褒美として与えます。
  • 要求が通ったことを理解させる: 例えば、ごはんを要求して鳴いていた猫が静かになったら、すぐに食事の準備を始めるなど、「静かにしていれば要求が通る」という因果関係を明確に示します。
  • 短時間で区切る: 最初は鳴き止んだほんの短い時間でも対応し、徐々に対応するまでの時間を延ばしていくことも有効です。

先回りして決まった時間に対応する

例えばごはんの時間やトイレ後の対応など、決まった時間やタイミングに先回りして対応してあげると、要求鳴きをする必要がなくなります。

この先回りというだけで猫は快適に過ごすことができるので、要求する必要がなくなるのです。

特に食事に関しては要求鳴きするケースも多く、猫の体内時計は正確だと言われているので、少し遅れると要求鳴きをすることがあるでしょう。

仕事や家事をしているといつでも対応できるわけではありませんが、ちょっとした休憩として先回りしてあげると良いですよ。

具体的なシチュエーションと猫の反応

  • 要求鳴きが始まる直前: 猫が普段要求鳴きをする時間帯(例:朝方、ごはんの時間前、遊んでほしい時間帯)に、まだ鳴いていない状態。
  • ルーティンへの適応: 飼い主が先回りして対応を続けることで、猫は特定の時間になれば自分の要求が満たされると学習し、要求鳴きをする必要がなくなります。

飼い主の取るべき行動

  • 食事の時間を固定する: 毎日ほぼ同じ時間に食事を与えることで、猫は「この時間になればごはんがもらえる」と学習し、それ以外の時間に要求鳴きをしにくくなります。少量ずつ複数回に分けて与えるのも効果的です。
  • 遊びの時間を設ける: 毎日決まった時間に、猫が満足するまで(5〜10分程度を数回など)しっかりと遊んであげましょう。特に寝る前など、体力を消耗させて熟睡させる工夫も有効です。
  • トイレの清潔を保つ: トイレは常に清潔に保ち、猫が快適に排泄できるようにします。猫が要求鳴きをする前に定期的に掃除を行うようにします。
  • 環境エンリッチメント: 猫が退屈しないよう、キャットタワー、おもちゃ、隠れる場所などを用意し、猫が単独でも楽しめる環境を整えます。特に留守番が多い場合は、自動給餌器や知育おもちゃなどを活用するのも良いでしょう。
  • 健康チェック: 定期的に健康状態をチェックし、病気や不調が原因で鳴いている可能性がないか確認します。必要であれば獣医師に相談します。

日頃からコミュニケーションを増やす

猫は人間の言葉を話すことができないため、要求鳴きは猫にとってコミュニケーションのひとつです。

しかし、飼い主さんからすると何を求めているのか、わからないこともあるでしょう。

先回りしてできることをしてあげて、なおかつ日頃からコミュニケーションの時間を増やしてあげると、愛猫のストレスは軽減されます。

そして日頃からコミュニケーションを増やしておくことで、ちょっとした変化や要求にも気付きやすくなりますよ。

具体的なシチュエーションと猫の反応

  • リラックスした時間: 猫がまどろんでいる時、飼い主の近くにいる時など、お互いがリラックスして触れ合える時間。
  • 愛情の確認: 飼い主からの積極的なコミュニケーションを通して、猫は自分が愛され、大切にされていることを実感し、不満や不安からくる要求鳴きが減る。

飼い主の取るべき行動

  • クオリティタイムの確保: 毎日数回、短時間でも良いので、猫とじっくり向き合う時間を作ります。撫でる、話しかける、ブラッシングをするなど、猫が喜ぶスキンシップを心がけます。
  • 遊びを通じた絆作り: 一緒に遊ぶことは、猫とのコミュニケーションにおいて非常に重要です。レーザーポインターや猫じゃらしなどを使って、狩猟本能を満足させる遊びをしましょう。遊びの終わりは、猫が「捕獲」できる形(例:猫じゃらしの先端を捕まえさせる)で終わらせると満足度が高まります。
  • 穏やかな声かけ: 日常的に猫に優しく話しかけ、猫の名前を呼んだり、「おはよう」「ただいま」などと声をかけたりすることで、猫は飼い主との繋がりを感じます。
  • 猫のサインを理解する: 猫のボディランゲージや鳴き声の種類を学び、猫が何を伝えようとしているのかを理解しようと努めます。これにより、要求鳴きになる前に猫のニーズを察知しやすくなります。
  • ポジティブな関わりを増やす: 要求鳴きをしていないときに、積極的に猫に声をかけたり、撫でたりすることで、飼い主が自分の存在を気にかけてくれているという安心感を育みます。

要求鳴きとは異なる猫の危険な鳴き方

最初は愛猫が鳴いているのを確認すると、その全てが「要求鳴きでは?」と思って無視してしまうかもしれません。

しかし、鳴き方によっては重大なリスクを抱えている可能性もあるため、簡単に判断するのも危険。

愛猫の鳴き声がいつもと違うときや、次にご紹介するような鳴き声であった場合には注意しましょう。

大声で鳴くとき

「ニャーン」「ニャーオ」と高い声で鳴いているうちは要求鳴きだと判断できますが、もし大声で鳴くようなことがあったら注意。

「アオー」と大声で鳴くときには、要求鳴きではなく異変があると考えましょう。

不安だというだけでも大声で鳴くことはありますので、全てが命に関わるものというわけではありません。

しかし、無視していても良いものだけではない、ということを鳴き声から判断してみましょう。

体に異変を伴って鳴くとき

鼻水目やにくしゃみといった体の異変を伴うときの鳴き声は、「辛い…」と言っているのかもしれません。

明らかに体に異変を伴っているときには、反対に鳴き声がとても小さくなることもあります。

いずれにしても自己判断することは難しいため、動物病院を受診する方が良いでしょう。

外側から見えるところで判断できることもありますが、体の内側の問題だと気づきにくいため、鳴いている理由がわからないときには体の異変を想定しておくと良いです。

行動に異変を伴って鳴くとき

歩き方がおかしかったり、歩いているときによろけてしまっているときに鳴いていると、注意したい行動です。

また、シニア猫に差し掛かってくると、認知症によって鳴き続けるということもあります。

要求鳴きに必ずしも当てはまるというわけではありませんので、こうした行動が見られるときにも注意しましょう。

要求鳴きにはきっかけがある

「鳴いているだけではわからない」と思うこともあるかもしれませんが、要求鳴きにはきっかけがあります。

前後になにかすべきことがあれば、飼い主さんが未対応であるために要求鳴きをしている可能性を考えましょう。

全てを理解しきることは難しいと思いますが、すべきことを忘れていないか、できていないのではないか、確認してみるところから始めてみてください。

よくある質問(FAQ):猫の要求鳴きについて

猫の要求鳴きは他の鳴き声とどう違う?

猫の鳴き声にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる意味合いを持っていますが、要求鳴きは特に「何かを求めて飼い主へ直接的に訴えかけている」という点で他の鳴き声と区別されます。

要求鳴きの特徴

  • 鳴き方: 「ニャー」「ニャーン」「ニャーオ」といった、単調で繰り返しが多い、あるいは抑揚が強めの鳴き声が多いです。時に叫ぶような、しつこい鳴き方になることもあります。
  • 状況: 飼い主が食事の準備をしている時、遊びを催促する時、トイレを清潔にしてほしい時、ドアを開けてほしい時など、特定の欲求を満たしてほしい時に発せられます。飼い主の行動を誘発しようとしているのが明確です。
  • 行動: 鳴きながら飼い主の周りをうろつく、足元にすり寄る、じっと見つめる、物を引っ掻く、ドアの前で鳴くなどの行動を伴うことが多いです。
  • 継続性: 要求が満たされない限り、鳴き続ける傾向があります。

他の鳴き声の例

  • 挨拶・甘え鳴き: 「ニャ」「にゃー」といった短く優しい鳴き声。飼い主の姿を見た時や撫でられたい時など、好意や甘えを示すものです。
  • 威嚇・警戒鳴き: 「シャー」「フー」「ウー」など、唸り声や警戒を促す声。恐怖や怒り、縄張り意識から来るものです。
  • 発情期の鳴き声: 「アオーン」「ギャー」といった、まるで赤ちゃんが泣いているような、普段とは異なる甲高い大きな鳴き声。特に雌猫が雄猫を呼ぶために発するもので、非常に特徴的です。
  • 痛み・不調の鳴き声: 「ミャーオ」と弱々しく長く鳴いたり、うめき声に近かったり、突然大きな声で叫んだりする場合。体に異変がある可能性が高く、ぐったりしている、食欲がないなどの他の症状を伴うこともあります。

要求鳴きは、猫が飼い主を「要求を満たしてくれる存在」と認識しているがゆえに起こるコミュニケーションの一種であり、その背景にある「欲求」が他の鳴き声との決定的な違いとなります。

子猫の要求鳴きにはどのような特徴がある?

子猫の要求鳴きは、成猫とは異なる特徴を持つ場合があります。これは、子猫がまだ環境に適応している途中であり、甘えたい気持ちや不安感が強いことに起因することが多いです。

鳴き方の特徴

  • 甲高い・頻繁: 成猫よりも甲高く、より頻繁に鳴く傾向があります。これは、母猫に自分の存在や要求を伝えるために使っていた名残でもあります。
  • 切羽詰まった印象: 時に悲痛な、あるいは助けを求めるような切羽詰まった声に聞こえることがあります。

要求の内容

  • 母猫代わりの甘え: 人間を母猫代わりと見なし、温かさや安心感を求めて鳴くことがあります。抱っこをせがんだり、膝に乗ろうとしたりすることが多いです。
  • 不安・寂しさ: 新しい環境への不安、独りぼっちになることへの寂しさから要求鳴きをすることがあります。特に夜間や留守番中に顕著になることがあります。
  • 空腹・遊び: 成猫と同様に、空腹や遊びの要求もしますが、子猫は消化能力が未熟なため、頻繁に少量ずつ食事を必要とすることが多く、それに応じた要求鳴きをすることもあります。

対応のポイント

  • 安心感を与える: 子猫の要求鳴きに対しては、まずはたっぷりの愛情と安心感を与えることが重要です。優しく声をかけ、撫でてあげるなど、スキンシップを増やしましょう。
  • 生活リズムの確立: 食事や遊びの時間を一定にし、予測可能な生活リズムを作ることで、子猫の不安を軽減できます。
  • 適切な環境: 暖かく安全な寝床、清潔なトイレ、十分なおもちゃなど、子猫が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。
  • 無視の徹底は慎重に: 成猫に対する「無視」のしつけは、子猫の場合は過度な不安やストレスを与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。まずは猫のニーズを満たし、満たされた上で過度な要求鳴きをする場合に、短時間の無視から試すのが良いでしょう。ただし、病気や体調不良の可能性がないか注意深く観察することが最優先です。

去勢・避妊手術後に猫の要求鳴きに変化はある?

去勢・避妊手術は、猫の要求鳴きに影響を与える可能性があります。特に発情期に特有の大きな鳴き声(発情鳴き)は、手術によってほとんどなくなります。しかし、その他の要求鳴きについては、状況によって変化が見られます。

発情鳴きの消失

手術の最も大きな効果のひとつは、発情に伴う大きな鳴き声や、落ち着きのない行動がなくなることです。雄猫の雌猫を求める鳴き声や、雌猫のパートナーを求めるような叫び声がほとんど聞かれなくなります。これは、飼い主にとっても猫にとっても大きなストレス軽減になります。

食欲増加による要求鳴き

手術後は基礎代謝が下がり、食欲が増加する傾向にあるため、体重管理が重要になります。その結果、食事を求める要求鳴きが増えることがあります。この場合は、適切な食事量を与えることと、先回りして決まった時間に少量ずつ与える、知育おもちゃを活用するなどして対応します。

甘えん坊になることによる要求鳴き

ホルモンバランスの変化により、猫が以前よりも甘えん坊になることがあります。この場合、飼い主とのコミュニケーションやスキンシップを求める鳴き声が増える可能性があります。これは猫が飼い主を信頼し、甘えている証拠でもありますので、適切な範囲で応じてあげることで、良好な関係を築けます。

変化がない場合・増える場合

  • 発情以外の理由(空腹、遊び、構ってほしいなど)で要求鳴きをしていた猫の場合、手術をしてもその鳴き方が大きく変わらないこともあります。
  • 手術後のストレスや環境の変化から一時的に要求鳴きが増える猫もいますが、多くは時間と共に落ち着きます。
  • もし手術後に要求鳴きが著しく増加したり、他の問題行動が見られたりする場合は、痛みや不調のサイン、または環境への不適応の可能性があるため、獣医師に相談することをおすすめします。

去勢・避妊手術は、猫の健康と幸福、そして飼い主とのより良い共生のために推奨されるものですが、鳴き声の変化には個体差があることを理解しておくことが大切です。

この記事の執筆者

nademo編集部

執筆者情報

nademo編集部

編集部

新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。


※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

-猫のしつけ
-