犬種

ビション・フリーゼの特徴と性格は?正しい飼い方、平均寿命を解説

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ボリュームのある真っ白なカールのかかっている被毛と黒い目鼻が愛らしいビション・フリーゼ。

ヨーロッパの貴婦人たちに愛され、由緒ある愛玩犬として人気があります。

尾の先まで飾り毛で覆われ、特徴的なカットで有名になったビション・フリーゼは、一時期絶滅の危機まで追い込まれました。

しかし、ビション・フリーゼを愛した方々のお陰で絶滅は免れ、現在は個体数も安定しています。

そんなビション・フリーゼの性格や魅力、お迎えする時のポイントや注意点をご紹介しましょう。

この記事の結論

  • 緩やかな巻き毛を持つビション・フリーゼは、安定感のあるドワーフタイプの犬種
  • 毛色はホワイト一色で、子犬期は異なっていても成犬になるにつれてホワイトになる
  • 犬種特有の遺伝的疾患を持っておらず、とても稀な犬種でもある
  • 個体価格の値幅はかなり高めになっており、どちらかといえば高級な犬種

行灯

執筆・監修

行灯

ライター/愛玩動物飼養管理士/トリマー/グルーマー/ベテリナリーテクニシャンズ

原生生物から哺乳類まで全てが先生であり、その魅力に魅了されて幾星霜。
地元の動物園や水族館に観察しに行ったり、遠方の生物イベントまで足を運んだりしています。

nademo編集部

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目次

純白でモコモコ被毛が印象的なビション・フリーゼ

ビション・フリーゼの印象的な被毛は、コークスクリュー状の緩やかな巻き毛になっています。

この柔らかい巻き毛を綿菓子のようにボリュームを出しつつ、カットするトリミングは「パウダーパフ」と呼ばれ、1960年代にアメリカで考案されました。

パウダーパフはビション・フリーゼを有名にするのに一役買い、今でも代表的なカットと言えるでしょう。

柔らかい巻き毛は絡みやすく、こまめなお手入れが欠かせません。

比較的抜け毛が少ない犬種ですが、毛量が多く、毛玉になりやすいです。

健康チェックを兼ねて、日常的にブラッシングやコーミングを行いましょう。

尻尾にも飾り毛があり、背上までカーブしているのも特徴のひとつです。

ビション・フリーゼの特徴

ビション・フリーゼは、小さい体と丸いフォルム、純白でふわっとした被毛と短いマズルが特徴でしょう。

また胴と足が短く、がっしりした安定感がある「ドワーフ」と呼ばれるタイプの体型をもつ犬種です。

ベルギー・フランスを原産国とし、ルネッサンス時代より抱っこ犬として愛され、肖像画に一緒に描かれるほど王侯貴族に人気でした。

名前の由来にもなっている「ビション」はビショングループと呼ばれています。

ビション・フリーゼの他には、マルチーズハバニーズなどの犬種が含まれています。

ビショングループは地中海にルーツをもち、それぞれの犬種が独自に発展。ビション・フリーゼもその犬種のひとつになります。

陽気な性格でとても人懐っこい

人間や動物が大好きで懐きやすい

無駄吠えは少なく、しつけもしやすい

運動能力はとても高い

 その他情報

原産地 フランス,ベルギー
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 13歳~16歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,外耳炎,尿路結石症
参考価格 20万円~40万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト

体高

男の子23cm~30cm
女の子23cm~30cm

体重

男の子5kg~10kg
女の子5kg~10kg

ビション・フリーゼのサイズ(体高・体重)

パウダーパフで大きめな体に見られがちなビション・フリーゼは、ジャパンケネルクラブの9Gグループ、愛玩犬に属している小型犬です。

体高23cm~30cm
体重5kg~10kg

小型犬ですが、頭脳も賢く、運動神経が優れており、体力があります。

お散歩や遊ぶことが大好きなので、トレーニングも安定して行えるでしょう。

遺伝学的にも犬種特有の遺伝的疾患をもっておらず、とても健康的な体質をもつ稀な犬種でもあります。

また社交性にも富んでおり、環境にも馴染みやすいことから、家庭犬としても最適です。

ビション・フリーゼの毛色と被毛

ビション・フリーゼの毛色はホワイト一色で、他の毛色はありません。

子犬の頃はベージュ(シャンパン)が混ざっている子もいますが、成長するにつれてホワイト一色に統一されていくでしょう。

被毛は保湿と保温に優れたダブルコートで構成されています。

柔らかい巻き毛は絡みやすく、こまめなお手入れが欠かせません。上毛は長くこしがあり、下毛はやわらかくふわっとしています。

ビション・フリーゼはダブルコートでも、比較的抜け毛が少ない犬種ですが、毛量が多いために毛玉になりやすいです。

毛玉をそのままにすると、皮膚疾患を発症しやすくなるため、1か月~2か月に1度はプロのトリマーさんによるトリミングで美しい被毛を保ちましょう。

ビション・フリーゼの性格や習性

ビション・フリーゼは活発で、とても外交的。そのフレンドリーな性格は、他の動物やドッグランで出会える子とも仲良くなれるでしょう。

頭がよく運動も大好きなので、ドッグスポーツにも向いています。

人見知りが少ないビション・フリーゼは、特に飼い主さんによく懐きますので、トレーニングを通じて良いパートナーになるでしょう。

その反面、吠えることが少ないため、番犬には向いていません。

また繊細で寂しがり屋でもあります。お留守番が多い環境や、一人暮らしの方には難しい犬種と言えるかもしれません。

コミュニケーション不足は、ストレスや無駄吠えの原因にもなります。おもちゃで遊んだりして、ストレスの発散を心がけましょう。

ビション・フリーゼの平均寿命

ビション・フリーゼの平均寿命は12歳~15歳です。日本の家庭犬の平均寿命は14歳と言われているため、ビション・フリーゼは平均的な寿命の犬種と言えるでしょう。

しかし、獣医学の進歩や食事の改善により、10年前に比べて寿命が伸びております。

今まで予防できなかった病気の予防や治療もできるようになってきました。

一日でも長く愛犬と過ごすためにも、栄養のバランスや運動を心がけ、動物病院で定期的に健康診断を受診しましょう。

ビション・フリーゼのかかりやすい病気

膝蓋骨脱臼膝のお皿がずれて脱臼する症状。
外耳炎耳の穴から鼓膜にダニや菌が発生して炎症が起こる病気。
尿路結石症尿の通り道に結石が詰まって尿を排出できなくなる病気。
流涙症常に眼から涙が出てしまい、目やにや涙やけになる症状。

ビション・フリーゼは、犬種特有の遺伝的疾患をもたない、稀にみる健康的な犬種になります。

しかし、病気にならないわけでも、怪我をしないわけでもありません。

小型犬が発症しやすい疾病や、垂れ耳や耳毛が多い犬種に多く見られる病気などは注意が必要になります。

代表的な病気や怪我を知ることで、事前に予防することも可能です。

愛犬の健康のために、症状を知っておきましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、膝のお皿(膝蓋骨)が太ももの骨からずれてしまうことです。

小型犬によく見られる脱臼で、内側にずれると内包脱臼、外側にずれると外包脱臼と言います。

膝蓋骨脱臼が起こると、スキップするような動作をしたり、運動すると痛がるようになり、歩行にも支障をきたし始めます。

また重度になると触ると痛がり、歩くこともままならなくなって、うずくまるようになります。

慢性的な脱臼は、骨の変形や靭帯の断裂にも繋がりかねません。

室内に滑りにくいマットを敷いたり、高いところからの落下防止をすることで予防になります。

またお散歩や遊んでいる時に足がおかしな動作をしていたら、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

外耳炎

外耳炎(がいじえん)とは、耳の穴から鼓膜に繋がる間に炎症が起きる病気のこと。

外耳炎になると、頭を振る動作や耳をかく動作の回数が増えます。

これらは健康な時でも見られる仕草なので、気がつきにくいかもしれません。

しかし、耳をかく動作以外にも、耳の皮膚がが赤くなり、耳垢が増え、臭いがきつくなるもの特徴です。

重度になると痛みが発症し、ドロっとした膿や腫れが発症します。悪臭を放つことも多く、感染症やダニの寄生も少なくありません。

定期的にトリミングを行い、耳も掃除することで予防に繋がります。

特に耳毛が多い、垂れ耳の犬種は通気性が悪く、外耳炎になりやすい傾向があります。

「耳をかく回数、頭を振ることが多い」と感じたら、獣医さんに診察してもらいましょう。

尿路結石症

尿路結石症(にょうろけっせきしょう)は、体内で尿を作る器官のいずれかで尿に含まれる成分が結晶化して、石のようになって留まることです。

腎臓にできると腎結石、尿管では尿管結石、膀胱だと膀胱結石、尿道ですと尿道結石。

結晶ができた場所に応じて病名が変わりますが、いずれも排尿の妨げになるのが特徴です。

尿路結石症の症状は、「頻尿、血尿、排尿量の減少、排尿に痛みを伴う」こともあり、おしっこがままならなくなります。

排尿ができなくなると、体外に毒素を排出できなくなり、尿毒症を発症することもあります。

水分が不足すると尿が濃縮され、腎臓への負担が大きくなるため、栄養バランスの良い食事と水分摂取、適度な運動を心がけましょう。

流涙症

流涙症(りゅうるいしょう)は、常に目から涙があふれている症状。あふれた涙は、目の周辺にこびりついて被毛の変色を起こします。

ビション・フリーゼの他にもマルチーズや白のトイプードルにも見られる症状で、「涙やけ」の原因になります。

流涙症は、涙の通り道である涙路の閉塞や狭窄によって起こることが多く、生まれつきもっている子も少なくありません。

鼻炎や副鼻腔炎が要因の場合は、まず鼻炎や副鼻腔炎の治療をすることにより、流涙症の症状が止まります。

目への異物の混入による症状の際は、異物の除去。結膜炎や鼻炎などの炎症、細菌感染による目やにや膿の分泌には点眼治療が施されます。

目に異変を感じたら、獣医さんに相談しましょう。

ビション・フリーゼの登録頭数

JKC(ジャパンケネルクラブ)の「2023年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数」によると、ビション・フリーゼの登録頭数(血統証明書が発行された犬の頭数)は5,788匹。

登録されている134犬種中、12位と上位にランクインされています。

その愛らしいビジュアルと甘えん坊な性格から、日本でも多くの人を虜にしている人気犬種です。

ビション・フリーゼを飼うのに向いている人の特徴

ビション・フリーゼは飼うのがとても大変というわけではないので、犬種特有の特徴を知っておくことは重要ではありません。

ですが、小型犬の中でも元気な方なので、飼い主さんの体力もそれなりに必要となってしまいます。

十分な運動をさせてあげられる人

ビション・フリーゼは活発で運動が大好きな犬種です。

十分な運動ができないとストレスから問題行動を起こしたり、肥満になって病気やケガのリスクが高まってしまいます。

体と心の健康を保つためにも、毎日しっかり散歩時間を確保して、愛犬の運動欲求を満たせられる人に向いています。

一緒にいる時間を作ってあげられる人

ビション・フリーゼは寂しがり屋な性格もある犬種です。常に飼い主と一緒にいることを好み、長時間ひとりで過ごすのは苦手。

ひとりの時間が長いとストレスを感じ、問題行動を起こしてしまうので、できるだけ一緒にいる時間を作ってあげられる人に向いているでしょう。

ビション・フリーゼの価格相場

ビション・フリーゼの価格は40万円~55万円が相場になります。

ジャパンケネルクラブが公認するドッグショーのチャンピオン犬や、血統により価格は変わります。

またブリーダーさんによっても、変動するので事前に調べるようにしましょう。

保護施設よりお迎えする時は、施設ごとに基準が設けられています。

お迎え前に譲渡会に参加したり、問い合わせするようにしましょう。

ビション・フリーゼの飼い方

ビション・フリーゼは、頭脳は賢く、コミュニケーション能力も高いです。飼い主さんにも懐きやすいので、トレーニングは行いやすいでしょう。

ドッグフードは口が小さいため、小型犬用の小粒のフードを選びます。

また長毛であることから、口周りの毛は、唾液や食事で汚れがちになります。口周りを拭いても嫌がらないように、トレーニングをしましょう。

やわらかい被毛は毛玉になりやすく、抜けた毛も留めてしまいます。砂や埃も付着しやすいため、室外飼育はおすすめできません。

また毛量が多いことから、日本では熱中症や湿度による皮膚病にも注意が必要です。室内の適温で一緒に過ごしつつ、1日30分、被毛のお手入れを行いましょう。

最低限のしつけを行う

ビション・フリーゼは陽気で軽快に歩き、競技会があるほど運動が大好きな犬種です。その反面、運動不足になると無駄吠えの原因になります。

室内で遊ぶ時も、ゲームを取り入れたりして、たっぷり運動をさせましょう。

また神経質で繊細な一面もあります。「トイレ、ハウス」をいつでも安心して利用できることを教えることで、心身の健康状態が安定します。

賢いビション・フリーゼはきちんと覚えてくれますので、しつけは焦らずに行いましょう。

コミュニケーションが不足すると、ストレスをためやすくなります。

おもちゃで遊んだり、お散歩やドッグランに連れて行き、ストレスを発散させましょう。

散歩は毎日行う

目安回数1日2回
目安時間10分~20分
目安距離1km

ビション・フリーゼは、陽気で軽快に歩き、競技会があるほど、運動が大好きな犬種です。

また、とてもフレンドリーな性格をしているので、他の動物やドッグランで出会える子とも仲良くなれるでしょう。頭も良いので、ドッグスポーツにも向いています。

その一方で、運動不足になると無駄吠えの原因になります。お散歩は1日2回20分を目安に、愛犬に合わせてお出かけをしましょう。

室内で遊ぶ時はおもちゃを使ったり、ゲームを取り入れると、好奇心が刺激されて喜びます。

積極的にスキンシップを図りつつ、たっぷり運動をさせましょう。

事故やケガを防ぐ環境を作る

出典:Amazon

ビションはフリーゼは活発で運動が大好きな犬種のため、滑りやすい床だと転んで骨折や膝蓋骨脱臼する恐れがあります。

安全にたっぷり体が動かせるように、滑らないマットを敷いて工夫をしましょう。

洗える素材だと常に清潔に保つことができるため、衛生面での健康維持にも繋がります。

撥水効果がある床材であれば、万が一の粗相や、水を零した時にも掃除が楽になります。消臭効果もあると、なお快適に過ごせるでしょう。

また、爪や足裏の毛が伸びたままだとケガにつながるため、定期的にカットしてあげましょう。

基本的にブラッシングは毎日行う

柔らかい被毛はこまめなお手入れが欠かせません。絡まって毛玉になりやすいです。

毛玉はそのままにすると、汚れを巻き込んでフェルト状になってしまいます。

ビション・フリーゼは毛量も多いために蒸れやすく、雑菌が繁殖しかねません。

また絡まった被毛に皮膚が引っ張られることで赤く腫れたり、痛みによりストレスがたまります。毛玉が寄生虫の寝床にもなることもあります。

衛生的かつ健康的に愛犬が過ごせるように、毎日コーミングやブラッシングをして、被毛のお手入れをしましょう。

シャンプーは2~3週間に1回行うのが望ましい

出典:Amazon

お散歩にでかけたり、運動したりすると、どうしても被毛は汚れてしまいます。

特にビション・フリーゼの真っ白な被毛は、汚れが目立ちやすく、シャンプーが必要になるでしょう。

カールしている被毛の汚れをそのままにすると、毛玉もできやすくなりますし、皮脂汚れがたまったままでは、細菌の感染症にかかりかねません。

シャンプーをすることにより、留まっている抜け毛も落ちて、被毛の間の風通しもよくなります。

ただし、洗い過ぎはかえって皮膚や被毛を乾燥させやすくなってしまいます。

シャンプーは数週間に一度の割合で行い、皮膚の健康と被毛のキューティクルを保ちましょう。

週に1回を目安に耳掃除を行う

出典:Amazon

汚れた耳は「ミミヒゼンダニ」が寄生しやすくなり、耳疥癬(みみかいせん)が起きやすくなります。

耳疥癬を発症すると、しきりに耳を痒がり、自傷傷や悪臭の原因にもなります。

ビション・フリーゼのように、耳が垂れており耳毛も多い犬種は、湿気がこもりやすく、外耳炎も要注意です。

耳の内部を拭いて綺麗にすることで、寄生虫や皮膚病の予防になるでしょう。

衛生管理をすることは健康の秘訣にもなり、病気の早期発見にも繋がります。

しかし、拭き過ぎると弱い皮膚を守るための必要な皮脂まで拭き取ってしまう恐れがあります。

1週間に一度を目処にして、定期的に耳の掃除をしてあげましょう。

食後は顔や口周りが汚れたら拭いてあげる

ビション・フリーゼは長毛でやわらかい巻き毛の被毛のために、唾液や食事で汚れがちになります。

特に口の周りは、フードの食べかすが絡みやすくなります。

やわらかい巻き毛に付着した汚れをそのままにすると、雑菌の繁殖や被毛の変色を起こしかねません。

異臭や不衛生の原因になりますので、顔や口周りの清潔を保ちましょう。

また口周りを拭いても嫌がらないようになると、歯周病やお口の匂いチェックも行えるようになります。

口腔の健康の確認にもなりますので、触っても怒らないようにトレーニングをしましょう。

歯磨きは毎日、最低でも3日に1回行う

犬も人間と同じく歯磨きは必要です。歯磨きを怠ると歯垢や歯石が溜まり、歯周病などのリスクが高まってます。

一度できてしまった歯石を除去するには全身麻酔が必要となり、愛犬の体に大きな負担がかかります。

愛犬の健康維持のためにも歯磨きはできるだけ毎日、最低でも3日に1回は行いましょう。

成犬になってからいきなり始めると嫌がるものなので、子犬期から定期的にやっておくと嫌がりづらいです。

フードは目的や成長に合わせて選ぶ

愛犬の成長や健康維持のためにも、フード選びは重要な要素のひとつです。

毎日の食事には、フードと水のみで必要な栄養を摂取できる総合栄養食や、総合栄養食基準のフードを中心に選びましょう。

また、犬はライフステージによって必要な栄養バランスやカロリー量が異なります。そのため、愛犬の成長に合わせてフードを切り替えましょう。

パウダーパフを望むならプロに任せる

ビション・フリーゼの代表的なカットである「パウダーパフ」は、綿菓子のようにふわふわして、愛犬の可愛らしさをより一層際立てます。

パウダーパフは上毛の長い巻き毛と、下毛のやわらかくふわっとした毛質を利用してボリューム感をだします。

同様に巻き毛のマルチーズはシングルコートのため、ビション・フリーゼのようにボリュームを出すことができません。

綿菓子のような仕上がりは、ビション・フリーゼならではのカットと言えるでしょう。

このパウダーパフはトリマーさんの技術が必要であり、普通にカットしてもふわふわした仕上がりにはなりません。

プロのトリマーさんにお任せして、ビション・フリーゼの愛くるしさを引き出してもらいましょう。

ビション・フリーゼにおすすめのドッグフード3選

ビション・フリーゼの健康を保つには、フードの厳選は不可欠です。

動物性タンパク質やカルシウム、またカロリーを左右する脂質など、栄養バランスはもちろんのこと、添加物を含めた品質も気になるところです。

現在はドッグフードの加工技術も発展し、総合栄養食も増えました。

沢山あるドッグフードの中でも、ビション・フリーゼ向けをご紹介しましょう。

コノコトトモニ このこのごはん

出典 :https://www.amazon.co.jp/

厳しい品質管理の元、人間の食品と同等の衛生・管理基準で国内製造。

酸化防止剤を利用せず、自然な鰹だしの豊かな風味で愛犬の食欲を刺激します。

高タンパクで低脂質は肥満防止にもなります。

小麦アレルギーにも配慮して、つなぎに栄養の高い大麦や玄米を使用したグルテンフリー。

小型犬向きの小粒のフードで、ミネラルやビタミンBなどの栄養面もサポートします。

対象年齢 全年齢
内容量 1kg
原産国 日本
主原料 鶏ささみ、鶏むね肉、鶏レバー
その他原材料 玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、わかめ、昆布、乳酸菌、セレン酵母
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 L-トレオニン、ミネラル類(牛骨未焼成カルシウム、卵殻未焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸鉄)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム)
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 341.8kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 413円/126g
定期販売 初回:1袋3,278円(税込)/2回目:2袋6,556円(税込)/3回目以降:2袋6,556円(税込)
フード目的 総合栄養食
フードの種類 ドライ

レティシアン アランズナチュラルドッグフード ラム

ラム肉と自然素材を利用した、体に優しい仕上げ。穀物不使用のグレインフリーは、消化の負担を減らし、下痢や吐き戻しの原因を減らします。

太陽の光を沢山浴びたハーブと野菜を素材にし、健康に必要なビタミン類やミネラル類が豊富。

香料や着色料も不使用で安全性も確保されています。

愛犬の全ての栄養素を満たすように配合した総合栄養食です。

対象年齢 全年齢
内容量 2kg
原産国 イギリス
主原料 HDP生ラム肉、乾燥ラム肉、ラムオイル、ラムグレイビー
その他原材料 サツマイモ、レンズ豆、そら豆、ひよこ豆、野菜類、亜麻仁、えんどう豆繊維、ビール酵母
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 なし
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 341kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 227円/90g
定期販売 1個:1個あたり4,534円(税込)/2~4個:1個あたり4,282円(税込)/5個以上:1個あたり4,030円(税込)
フード目的 一般食(FEDIAF基準)
フードの種類 ドライ

レティシアン モグワンドッグフード

動物性のタンパク源を50%以上使用し、野菜とフルーツでバランス良く栄養満点。

穀物を使用しないグレインフリーで、愛犬の消化も助けます。

人間も食べられる肉や魚を素材にして、着色料や香料は不使用。愛犬の食いつきにもこだわり、食が細い子のことまで配慮されています。

「おうちで手作りご飯」をテーマにしたレシピで、シンプルにベストな栄養を配合しています。

対象年齢 全年齢
内容量 1.8kg
原産国 イギリス
主原料 放し飼いチキン生肉、生サーモン、乾燥チキン、乾燥サーモン
その他原材料 チキングレイビー 、サーモンオイル 、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、メチルスルフォニルメタン( MSM)、乳酸菌
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 (A、 D3、E)
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 361.5kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 260円/86g
定期販売 1個:1個あたり4,910円(税込)/2~4個:1個あたり4,637円(税込)/5個以上:1個あたり4,364円(税込)
フード目的 一般食(FEDIAF基準)
フードの種類 ドライ

ビション・フリーゼの誕生の歴史

ビション・フリーゼはフランス原産の犬種ですが、アメリカ北西沖のテネリフェ島が起源とされています。

ヨーロッパに運ばれたのは、14世紀で「テネリフェ」と呼ばれていました。

フランスに渡った頃から人気で、王侯貴族の肖像画にも描かれています。

その後、貴族たちの間で人気が落ち始め、一般家庭でも飼われるようなったことで、サーカスなど大道芸人たちと芸を披露するようになりました。

そして、第一次、第二次世界大戦で絶滅が危ぶまれました。

現存したテネリフェは、ベルギーとフランスのブリーダーに保護されたことで、1932年にベルギーで、1934年にフランスで、スタッドブックに登録、1978年にフランスのケネルクラブに「ビション・フリーゼ」で公認されました。

このことから国際獣医師連盟では、ベルギー・フランスを原産国としています。

アメリカのケネルクラブには1971年に公認を受けました。

ビション・フリーゼと繋がりのある犬種

ボロニーズ

イタリアのボローニャ地方を原産とするボロニーズは、ビション系犬種と関わりを持つ犬種の一種です。

古くからボローニャ地方では人気を博しており、特に貴族には人間同様の扱いを受けているほどに人気とされています。

日本でも人気のある犬種ですが、ビション・フリーゼの方が人気は高く、登録頭数は多くありません。

温厚であり、臆病な面も持っている

とても人懐っこく従順

ほとんど吠えない

適度な運動量と能力

 その他情報

原産地 イタリア
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 12歳~14歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,外耳炎,レッグ・カルベ・ペルテス病,アレルギー性皮膚炎,尿毒症
参考価格 10万円~30万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,ホワイト&ブラック

体高

男の子27cm~30cm
女の子25cm~28cm

体重

男の子2.5kg~4kg
女の子2.5kg~4kg

ハバニーズ

ビション・ハバニーズ(Bichon Havanese)と呼ばれることもあるハバニーズは、キューバもしくは地中海西部原産の犬種。

産出された後はスペインやイタリアを中心として人気が広がっていき、一度は絶滅の危機に瀕しています。

小型犬ながらとても頑丈の体を持っており、柔らかい被毛とシェードの入った被毛が特徴的です。

陽気で穏やか

友好的で人懐っこい

ほとんど吠えない

好奇心旺盛で遊び好き

 その他情報

原産地 キューバ
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 14歳~16歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,流涙症,進行性網膜萎縮症(PRA),白内障
参考価格 20万円~50万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 ダブルコート
毛色 フォーン,ブラック,ハバナ・ブラウン,タバコ,レディッシュ・ブラウン,ピュア・ホワイト

体高

男の子21cm~29cm
女の子21cm~29cm

体重

男の子3kg~6kg
女の子3kg~6kg

マルチーズ

マルタ共和国を原産とするマルチーズは、愛玩犬としては世界最古とも言われている長い歴史を持つ犬種。

ヨーロッパにおいては古くから愛玩犬としての人気が高く、紀元前から知られている犬種でもあります。

ピュア・ホワイトの被毛を持つ純真な白色の犬種で、体重が大きくなっても4kgほどしかありません。

明るい性格だが、大人しい

とても人に懐きやすい

警戒心から吠えることもある

室内だけでも十分な運動量

 その他情報

原産地 マルタ
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,心臓病,流涙症,外耳炎
参考価格 20万円~40万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,レモン

体高

男の子21cm~25cm
女の子20cm~23cm

体重

男の子2kg~3kg
女の子2kg~3kg

ビション・フリーゼの理解度チェック

ビション・フリーゼの理解度チェックで、深く理解しよう!

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現在は、保護猫と拾い猫の下僕。毎日布団の奪い合いをしています。

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