犬の飼育費・値段

犬を飼うと一生涯でかかる費用総額は?支出内容と飼う前の注意点

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犬を飼う上でかかる費用はどれくらい?費用総額や各費用のまとめ

愛犬との楽しい生活をイメージしてお迎えしたものの、思っていた以上にお金がかかっている…。

初めは楽しいイメージが先行しがちな愛犬との生活ですが、実は必要な費用は年々上がってきています。

それでも愛犬との生活は何にも代えがたいものであるからこそ、飼い主さんも増えているのが現実です。

犬を飼ってから後悔することがないよう、いくらぐらいの費用が発生するのか、事前に確認しておきましょう。

この記事の結論

  • 犬を飼うことで一生涯にかかる費用は、調査によって異なるものの、約250万円程度
  • もっとも多くかかるのはやはり食費、次いで医療費や保険代
  • 基本的には体の大きな大型犬の方が費用はかかるものの、ケア代は小型犬がもっとも多い
  • 特に治療費は病気の内容次第で高額になるため、事前の備えが重要

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犬を飼うとかかる費用総額は約250万円

犬を飼うとかかる費用については、毎年のようにさまざまな企業がアンケートを取ってまとめてくれています。

そんな中でも、毎年調査がされているペットフード協会の最新2023年版の調査によると、犬を飼うのには一生涯で約250万円が必要とわかっています。

ただ、これはあくまで一生涯にかかる費用です。犬の平均寿命は約15歳なので、1年単位で見ると約16万円、ひと月単位で見ると約1.4万円となります。

全ての子がこれだけの費用がかかるというわけではありませんが、犬をお迎えしようと思っている人にとっては、ひとつの目安となるのではないでしょうか。

参考:ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査

サイズ別の費用

犬のサイズ別で見ていくと、過去のデータを遡ってみても、小型犬がもっとも費用負担は少なく、超小型犬や中・大型犬の方が費用負担は大きいです。

小型犬の場合は一生涯でかかる費用が約238万円、これに対して体の大きな中・大型犬は約255万円です。

大型犬は食べる量がとても多いですが平均寿命が短めということもあって、生涯費用にしてみれば同じぐらいになることもあります。

ただ、小型犬と比べてさまざまな費用が高めに設定されているため、長生きしてくれれば中・大型犬の方が費用は多くかかります。

内容別の費用

やはり食費は毎日必要になるものですし、特に体のサイズに応じて多く食べることになる、ドッグフードやおやつの費用は高いです。

人間同様のクオリティを求める人も増えていることから、食費はとても多くなっています。

続いて高いのが医療費や保険代で、これは犬種サイズによってはドッグフード&おやつよりも高い傾向にあります。

トリミングサロンなどのお手入れ費用もそれなりの金額がかかってきますが、雑貨やおもちゃ類は多くありません。

1か月あたりの費用

犬を飼うことでかかる1か月間の費用は、10,000円~15,000円という費用感です。

2019年度から2023年度までの調査データが上記の通りで、年々と上昇していることがわかります。

ドッグフードなどの食事や医療費などは大きな変動がないものの、それでも微上昇を続けています。

さまざまな支出項目で上昇していることがわかるため、1か月あたりの費用も増えている傾向になります。

猫との差額は倍近い

2023年度調査生涯必要経費
2,446,068円
1,498,728円

ペットフード協会の2023年調査では、犬と猫の生涯経費が上記の通りとなっています。

犬の生涯経費が約245万円であるのに対して、猫の生涯経費は約150万円。金額にかなりの開きがあります。

犬猫に対しても人間同様のクオリティで健康的な食事が求められるようになってきており、特にフードの費用は上昇中。

また、医療費についても増加しており、いずれにしても支出は増える傾向にあります。

犬を飼うとかかる各費用まとめ

最新の情報では、犬をお迎えすることで一生涯に約250万円かかることがわかりました。

この費用から内訳を見てみると、何にお金がかかるのか、その理由を確認することができます。

犬のお迎えから想定される支出内容一覧

  • お迎え(購入)
  • 設備
  • 食費
  • 消耗品(雑費等)
  • 医療費(保険代等)
  • ケア代(ペットサロン等)
  • 冷暖房
  • お出かけ
  • ペットホテル、ペットシッター
  • 葬儀
  • その他の費用

愛犬を家に迎える前から、最期の日までにかかってくる支出内容は上記の通りです。

いずれも必要なものばかりなので、節約する方法がないわけではありませんが、必要経費だと思っておきましょう。

お迎え(購入)

愛犬をお迎えするときには、知人や友人からの譲渡を除き、基本的には費用が発生します。

一般的に知られているペットショップやブリーダーを介してお迎えするご家庭も多く、平均的に10万円~40万円の費用がかかります。

犬の場合、猫と比べて有償譲渡であることが多いため、生体費用としては高くなりがちです。

お迎え場所の割合

お迎え場所の割合を見てみると、圧倒的にペットショップからのお迎えをした方が多い、というのがわかります。

次いでブリーダーからの購入という形ですが、半数以上はペットショップの利用。どちらも犬種にこだわりがある方や、手軽にお迎えしやすいというペットショップが多くなっています。

動物好きの方にとっては、ふらっと立ち寄ってペットショップで運命の出会いをする…なんてこともありますよね。

有償でお迎えするという形が約8割を占めており、それだけ生体費用も初期投資として必要になりがちです。

現在飼育なし&今後飼育意向ありの人による、希望のペット入手方法

多くの飼い主さんがペットショップやブリーダーなど、有償で愛犬をお迎えしています。

その一方で、希望とするペットの入手方法については、予算面も含めて直近の調査では無償が上回っています。

上記の1年間の間でも有償譲渡を望む人は数%は減少しており、無償譲渡を希望する人が増えているのです。

設備

お迎え時にはすでにいくつかの必須アイテムがありますので、これを揃えていくと約2.5万円~3万円というケースが多いです。

愛犬をお迎えしたときに必要なアイテムを揃えていくと、こだわればこだわるほど値段は高くなります。最初はお手軽なものからスタートし、愛犬の成長に合わせて変えていくのも良いでしょう。

好みはそれぞれ異なるので、飼い主さんがこだわって集めても、愛犬には気に入ってもらえない…なんてこともありますよ。

食費

ここ3年の調査データを見てみても、食費が大きく高騰しているということはありません。

というのも、愛犬に対する食事の質を重視する人は増えてきていますが、それでもなお、ドライフードが主食であるためです。

ドライフードは比較的コストを下げやすく、入手もしやすいので、大きく高騰はしていないのです。

食費は一生かかってくるもの。愛犬にとって健康的な食事であることは当然のこと、飼い主さんにも負担のない食事選びが大切です。

消耗品(雑費等)

犬のグッズやアイテムはたくさんの種類があり、必要不可欠なものからおもちゃなども幅広く販売されています。

日常的なデンタルケアや、定期的に使用するシャンプーなどのお風呂グッズ。おもちゃや必要に応じて使用する服など、愛犬のグッズも満載。

月間平均で見れば大きな負担もなく、ものによっては必要ないグッズもあるため、節約しやすいポイントです。

市販のおもちゃや衣類の月平均費用は上記の通りで、毎月のようにそこまで大きくかかるものではありません。

どの犬種帯においても月平均で1,000円前後なので、飼い主さんとしても大きな負担はないでしょう。

医療費(保険代等)

医療費は食費と同程度、場合によってはさらに高額になることもあり、費用負担としては注意が必要な部分です。

どの犬種帯でも4,000円を超える月平均の費用がかかっており、なかなか減少していくことはありません。

これらの費用負担を少しでも抑えるためにはペット保険の加入が検討されますが、ペット保険でもそれなりの費用が発生します。

ペット保険は年齢によって差があるものの、毎月発生してくる費用です。

加入は任意ですが、月平均でどの犬種帯であっても3,000円程度はかかってくると思ってよいでしょう。

ケア代(ペットサロン等)

トリミングサロンについては利用しないご家庭もあると思います。ただ、どんな犬種であっても定期的なトリミングサロンの利用は推奨されます。

費用感を見てみると、どのサイズであっても4,000円程度はかかってくる費用感で、場所によっても大きく異なります。

1万円程度になることも少なくないですし、体のサイズが大きくなればなるほど高くなる傾向にはあります。

冷暖房

寒い環境が苦手な子に対しては温かく、暑いのが苦手な子に対しては涼しく保つ、ということが愛犬と暮らす上では重要なポイント。

人間であれば多少の我慢もできますし、我慢できなければ室温調整ができるものの、言葉を話せない犬は別です。

そのため一般的には、冷房や暖房をつけっぱなしにしておくことが多く、電気代も増加傾向にあるでしょう。

冷暖房の費用は結局のところ合計費用でしかわからないですが、月平均で数千円程度は増加することになります。

冬場は服や毛布などで寒さ対策が多少できるものの、夏場はやはり冷房を使うしかない、ということでしょう。

お出かけ

愛犬とのお出かけ時に必要なものと言えば、リードやハーネス(首輪)などの散歩グッズが基本となります。

これらは数千円程度で最初に揃えられますが、ドッグランやドッグカフェを利用する場面も出てくるでしょう。

ドッグランに関しては数百円から1,000円程度で利用でき、室内ドッグランになるとこれよりもやや値段が高くなります。

ドッグカフェや愛犬同伴OKのホテル・旅館などを利用するときには、追加料金がかかることもあり、値幅はさまざま。数千円程度で見ておくのが良いでしょう。

ペットホテル、ペットシッター

ペットホテルを利用する際には、1泊あたり約5,000円前後というのがひとつの目安になるでしょう。

どこまでのサービスが付いているのか、どんな施設に泊まることができるのか、というのがポイントになり、値段も大きく変動します。

安ければ3,000円程度ですが、高いところでは1万円近くになることもあるため、人間と変わらない金額になります。

また、ペットシッターを利用する際には、基本的に1時間あたりの料金で支払うというのが一般的です。

1時間あたり3,000円~5,000円程度となっており、こちらも利用時間によって大きく変動します。

ペットシッターでは外出する必要がないため、犬よりも猫の方が向いていると言えるでしょう。

葬儀

大切な愛犬とのお別れのとき。現在では、火葬が多くなってきています。

市区町村の火葬を利用すると数千円程度ですが、より手厚く送ってあげたいなら民営火葬を検討することになるでしょう。

民営火葬の場合、手厚い供養が可能になっているため、1万円~6万円程度の費用がかかってきます。

ペット保険の特約として、供養の代金がもらえる保険会社などもありますよ。

その他の費用

その他にも必要に応じて発生する費用は色々ありますが、一般的に必要なものは前述の通り。

任意で判断できるものとしては、以下の通りです。

トレーニング1回3,000円~6,000円程度
マッサージ1回2,000円~3,000円程度
サプリメントひと月1,000円程度

自宅でできるものは自宅で行う、というのを徹底していけば節約も可能です。

「プロに頼みたい」「自分でやるのは怖い」という場合には、プロを頼るのが良いでしょう。

犬を飼う上で注意したいこと

保護犬

犬を飼うならば、平均費用を理解しておくだけではなく、何にお金がかかるのか理解しておく必要があります。

お迎えする前に知っておきたいこと、注意しておきたいことをまとめました。

想像以上に予想外の出費は多い

「大体これぐらいがかかるだろう」と思って犬をお迎えしても、実際にはそれ以上に費用がかかってしまうことも多々あります。

想像している以上にかかることもあれば、想像していたほどかからないということも当然あります。

特に子犬期や老犬期には、健康に関する問題が多くなりがちで、ちょっとしたことでも動物病院を受診しなければいけないケースも多くなっています。

これに比べて成犬期は体が作られており、もっとも体力もある時期なので、治療費は抑えられるケースが多いでしょう。

以上のことから、「年間を通していくらかかる」というよりも一生涯でいくらぐらいの出費があるのか、というのを把握しておくのがおすすめです。

特に治療費は高くなりがち

犬の治療費は、人間のような保険が存在していないため、基本的には全額が飼い主さんの自己負担です。

これを軽減してくれるものがペット保険という存在で、毎月一定額の保険料を収めることで、治療費の一部を負担してくれるものです。

負担割合は50%や70%などから選ぶことができて、またプランも保険会社によって大きく異なっています。

お金に余裕のあるご家庭であれば必要ないかもしれませんが、万が一に備えて加入しておくのがおすすめです。

ペット保険でカバーできる限界もある

ペット用の保険であるペット保険ですが、治療費の一部を負担してくれるというメリットがある一方で、デメリットも存在します。

ペット保険に加入しているからといって、全額が必ず補償されるものではないのです。

1日の上限があったり、必ず支払わなければいけない金額があったり、年齢や病歴・治療歴によっては加入できないケースがあったりと、ペット保険だけで全てをカバーすることはできません。

その結果、ペット保険に加入したことで後悔する、ということもあるのです。

ペット保険に加入する際には、何が補償されて何が補償されないのか、詳しく確認しておくことがとても重要です。

最初のしつけが肝心

どうしようもないケガや病気もありますが、適切にしつけを行なっておくことで防げるものもたくさんあります。

しつけは愛犬に言うことを聞かせるためのものではなく、愛犬の身を守るためのものです。そしてこれは、同時に飼い主さんの身を守るためでもあります。

突然走り出したときに制止できるようなトレーニングや、入ってはいけない場所を覚えてもらうトレーニング、食べてはいけないものを認識してもらうトレーニングなど、しつけの目的はさまざま。

子犬期からしっかりとしつけを行っていくことで、愛犬と飼い主さんを守ることができます。

お金の悩み以上の良さが愛犬との生活にはある

こうして見ると、「一生涯で約250万円もかかってしまう…」という印象が強くなりがちですが、実際にお迎えしてみればお金のことが気にならないほどの魅力があるものです。

もちろん、愛犬にとってストレスのない環境で生活できるよう、日常的な出費は必要不可欠です。

しかし、自分のことよりも愛犬のことを優先したい、と思える人も多いほどに、その生活は心が豊かになるものでしょう。

日常的に健康的な食事と運動を心がけ、気になったことは早めに対処することで、余計な出費も防ぐことができます。

健康的な生活を共に送るためにはお金も必要不可欠。飼い主さんも愛犬も、ストレスフリーな生活ができるよう、計画的にお迎えするようにしましょう!

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