猫種

トイガーの性格や特徴を徹底解説!飼い方・値段・寿命まで全網羅

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トイガーとはどんな猫種?特徴・性格や歴史、平均寿命、飼い方について

「小さなトラ」と称されるほどのワイルドな外見と、愛らしい性格のギャップで、近年注目を集める猫種「トイガー」。そのユニークな魅力に惹かれ、「どんな猫なんだろう?」「飼ってみたいけれど、情報が少なくて不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ペットメディアの編集者である私が、トイガーの性格、身体的特徴、賢さ、遊び方、寿命といった基本情報から、圧倒的な希少性、気になる価格、そして安心できる迎え入れ方まで、トイガーに関するあらゆる情報を徹底的に解説します。

実際に飼育を検討されている方が知りたい、ブリーダーの選び方や、トイガーと暮らす上での具体的なポイントも網羅。トイガーの全てがわかる完全ガイドとして、あなたの疑問を解消し、素敵な猫との出会いをサポートします。

この記事の結論

  • 虎のようなワイルドな見た目を持つ、アメリカ出身のトイガー
  • トイガー虎のような縞模様で、ベンガル猫はヒョウのような斑点がある
  • 性格は明るくフレンドリーで、飼い主さんと一緒にいることが大好き
  • 知能が高くしつけは比較的しやすいので、子猫期からしつけを行っておく

nademo編集部

担当執筆者

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トイガーってどんな猫?基本情報と「小さなトラ」の秘密

まるで野生のトラがそのまま小さくなったような、そのワイルドな外見が最大の魅力であるトイガー。この珍しい猫種は、近年世界中で注目を集めています。

その名の通り「Toy(おもちゃ)」と「Tiger(トラ)」を組み合わせた造語で、愛玩動物として楽しめるトラのような猫を目指して作出されました。しかし、見た目とは裏腹に、非常に温厚で人懐っこい性格の持ち主です。

まずは、そんなトイガーの基本的な情報と、その魅力に迫ります。

活発で愛情深い性格

信頼関係を築きやすい

あまり鳴かない

多くの運動量が必要

 その他情報

原産地 アメリカ合衆国
猫種公認団体 TICA,GCCF
大きさ 大型
平均寿命 12歳〜15歳
なりやすい病気 猫伝染性腹膜炎,肥大型心筋症,腎臓病,卵巣嚢腫,特発性膀胱炎
参考価格 10万円~70万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ショートコート
毛色 ブラウンマッカレルタビー
毛の長さ 短毛

体高

男の子30cm~40cm
女の子30cm~40cm

体重

男の子6kg~10kg
女の子5kg~8kg

トイガーの歴史と血統:どのように生まれたの?

トイガーは、アメリカのジュディ・サグデン氏によって1980年代後半に作出が始まり、2007年に国際猫協会(TICA)で正式な猫種として公認されました。

彼女は、トラの保護活動に関わる中で、「イエネコにトラのような模様を再現できれば、野生のトラへの関心が高まるのではないか」という思いからこのプロジェクトをスタートさせました。

ベンガルとイエネコの交配を重ね、厳格なブリーディング基準を設けることで、現在のトイガーが誕生したのです。その背景には、単なるペットの創造だけでなく、野生動物保護への願いが込められています。

虎柄に隠された秘密:トイガーの身体的特徴

トイガーの最大の魅力は、その名の通りトラを思わせる縞模様です。

  • 被毛と模様: 一般的なイエネコに見られる「タブビー(縞模様)」とは異なり、まるでトラの毛並みのような不規則で縦長の縞模様(マッカレルタビー)が特徴です。地色はオレンジやブラウン、ゴールドがかった色が多く、縞模様とのコントラストが際立ちます。毛質は短毛で滑らか、光沢があります。
  • 顔立ち: 丸みを帯びた顔に、小さな耳、そして特に目立つのが、虎のように鼻筋が長く、顎がしっかりとした立体的な顔立ちです。目はアーモンド型で、表情豊かです。
  • 体格: 中型から大型の猫で、筋肉質で引き締まった体つきをしています。

これらの特徴が組み合わさることで、「小さなトラ」と見間違えるほどの、唯一無二のワイルドな美しさを醸し出しています。

トイガーの性格は?人懐っこい?賢い?

ワイルドな見た目とは裏腹に、トイガーは非常に穏やかで愛情深く、人懐っこい性格をしています。

  • 温厚でフレンドリー: 家族に対して非常に甘えん坊で、子どもや他のペットとも比較的仲良くできる社交性を持っています。攻撃性はほとんど見られません。
  • 賢く好奇心旺盛: 知的好奇心が強く、新しいことを学ぶのが得意です。遊びを通じて飼い主とのコミュニケーションを深く取ることを喜びます。
  • 遊び好きで活発: 運動能力が高く、探求心が旺盛なため、遊びの時間は非常に重要です。キャットタワーでの上下運動や、追いかける遊びを好みます。

このような性格から、トイガーは家族の一員として素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。しかし、賢く活発なため、適切な遊びや環境を提供することが重要です。

トイガーの平均寿命と健康管理

トイガーの平均寿命は、一般的に10歳〜15歳と言われています。この寿命を全うし、健康に過ごしてもらうためには、日々の適切な健康管理が不可欠です。

定期的な健康チェック

定期的に獣医師の診察を受け、健康状態を確認しましょう。特に子猫期やシニア期は、より頻繁なチェックが推奨されます。

遺伝性疾患への注意

歴史が新しい猫種であるため、現時点では特定の遺伝性疾患が明確には特定されていません。しかし、作出に関わったベンガルやイエネコがかかりやすい疾患(例:肥大型心筋症、ピルビン酸キナーゼ欠損症など)のリスクがないか、ブリーダー選びの段階で確認することが大切です。

日頃の観察

食欲、排泄、行動の変化など、日々の様子を注意深く観察し、異変があればすぐに獣医師に相談しましょう。早期発見・早期治療が健康維持の鍵となります。

トイガーとベンガルの違いは被毛の柄

ベンガル猫
ベンガル

トイガーとよく似た猫種にベンガルがいます。この2種の違いは、被毛の柄にあります。

トイガー虎のような縞模様で、模様の幅にはバラつきがある
ベンガルヒョウのような斑点がある

ベンガルはトイガーの作出のもとになった猫種のため、血縁関係にあたります。

被毛の柄の他に、毛色にも違いがあります。トイガーはブラウンタビー(マッカレルタビー)のみ。ベンガルはブラウン・スノー・シルバーの3色です。

また、見た目だけでなく性格にも若干の違いがあると言われています。トイガーは家族以外の人を警戒する子も多く、べったりと甘えるタイプではありません。

対してベンガルは誰にでもよく懐き、家族のそばに居たがる子が多い傾向があります。

トイガーと暮らす:知っておきたい飼い方と環境づくり

トイガー

トイガーは、そのワイルドな見た目とは異なり、室内での飼育に適した猫種です。しかし、活発で賢い性格ゆえに、一般的な猫とは異なるいくつかの飼育のポイントがあります。

トイガーが快適に、そして健康的に暮らせるよう、飼い主が知っておくべき飼い方と環境づくりの秘訣をご紹介します。

トイガーに必要な運動量と遊びの工夫

トイガーは、その身体能力と好奇心旺盛な性格から、十分な運動量を確保することが非常に重要です。適切な運動は、ストレス解消、肥満防止、そして精神的な充足に繋がります。

  • 毎日欠かせない遊びの時間: 1日に最低でも20〜30分程度、集中して遊ぶ時間を設けましょう。これを複数回に分けるのも効果的です。
  • 上下運動を促す: 垂直方向の動きを好むため、高低差のあるキャットタワーは必須です。猫が安全に登り降りできる、安定感のあるものを選びましょう。
  • 知的好奇心を満たす: パズルフィーダーなど、頭を使っておやつを得るタイプの知育玩具は、トイガーの賢さを刺激し、満足感を与えます。

飼い主が積極的に遊びに参加することで、トイガーとの絆もより一層深まります。

トイガーが喜ぶ遊び方

ここでは、トイガーの特性を最大限に引き出し、大いに喜んでもらえる遊び方を編集部が独自に提案します。

  • 動くものへの反応を刺激する:
    • レーザーポインター: 狩猟本能を刺激し、広いスペースで存分に走らせることができます。ただし、捕まえられないストレスにならないよう、最後に実物のおもちゃを与えて捕まえさせてあげましょう。
    • 釣り竿型のおもちゃ: 飼い主が操作することで、獲物が逃げるようなリアルな動きを再現できます。トイガーのジャンプ力や瞬発力を引き出し、ダイナミックな遊びが楽しめます。
  • 水遊びを取り入れる(個体差あり):
    • トイガーの中には水遊びを好む個体もいます。お風呂の水を少量張って、おもちゃを浮かべるなど、安全な範囲で水に触れる機会を与えてみましょう。ただし、無理強いは絶対にしないでください。
  • ニオイを使った探索遊び:
    • おやつを隠したおもちゃや、ニオイの付いた布などを部屋のあちこちに隠し、トイガーに探させる遊びも、知的好奇心と嗅覚を刺激します。

これらの遊びを日替わりで取り入れることで、トイガーが飽きることなく、毎日新鮮な気持ちで運動できます。

日常のお手入れ:美しい被毛と健康を保つには

トイガーの美しい虎柄の被毛は、適切な日常のお手入れによって保たれます。また、健康維持のためには、被毛以外のお手入れも欠かせません。

ブラッシング

短毛種であるため、抜け毛は比較的少ないですが、週に2〜3回程度のブラッシングが必要です。死毛を取り除き、皮膚の健康を保つことで、美しい毛艶を維持できます。ラバーブラシや獣毛ブラシがおすすめです。

シャンプー

基本的には頻繁なシャンプーは不要です。汚れがひどい場合や、獣医師の指示があった場合のみ、猫用のシャンプーを使用し、丁寧に洗い、しっかりと乾かしましょう。

耳掃除と爪切り

定期的に耳の中をチェックし、汚れがあれば猫用イヤークリーナーで優しく拭き取ります。爪は伸びすぎると家具を傷つけたり、猫自身の怪我の原因にもなるため、月に1回程度、猫用爪切りでカットしましょう。

歯磨き

口腔内の健康は全身の健康に繋がります。子猫の頃から歯磨きに慣れさせ、歯周病予防に努めましょう。猫用歯ブラシと歯磨きペーストが市販されています。

食事のポイント:活発なトイガーに適したフード選び

活発で筋肉質なトイガーには、その運動量と体格に見合った栄養バランスの取れた食事が不可欠です。

  • 高タンパク・高品質なフード: 筋肉の維持と健康な体をサポートするため、動物性タンパク質を豊富に含んだ高品質なキャットフードを選びましょう。原材料の表示を確認し、肉や魚が主成分となっているものを選びます。
  • 適切なカロリー管理: 運動量が多いとはいえ、与えすぎは肥満の原因になります。フードパッケージに記載されている給与量を参考に、愛猫の活動量や体型に合わせて量を調整しましょう。定期的に体重を測定し、適切な体型を維持することが重要です。
  • 新鮮な水: いつでも新鮮な水が飲めるよう、複数の場所に水飲み場を設置し、こまめに水を交換しましょう。

室内環境の整備:快適で安全な住まいづくり

トイガーが安心して快適に過ごせる室内環境を整えることは、健康維持とストレス軽減に直結します。

安全確保

  • 脱走対策: 網戸ロックや窓の施錠を徹底し、万が一の脱走を防ぎましょう。活発で好奇心旺盛なトイガーは、わずかな隙間も見逃しません。
  • 誤飲防止: 猫にとって有害な観葉植物や薬品、小さなアクセサリーなどは、猫の手の届かない場所に保管しましょう。
  • 危険物の排除: 電気コードはカバーで覆う、不安定な家具は固定するなど、危険な場所がないか確認します。

快適な空間

  • 高低差のある場所: 広いキャットタワーや猫が登れる棚などを設置し、上下運動ができる空間を提供します。猫は高い場所から周囲を見渡すことを好みます。
  • プライベートな空間: ストレスを感じた時や休みたい時に隠れられる、静かで落ち着ける場所(猫用ハウスやトンネルなど)を用意してあげましょう。
  • 適切な室温管理: 猫が快適に過ごせるよう、夏場は涼しく、冬場は暖かく、年間を通して室温を適切に管理しましょう。

トイレの設置と清潔維持

トイレは頭数+1個が理想とされ、清潔に保つことが非常に重要です。汚れたトイレは猫のストレスになり、粗相の原因にもなりかねません。

トイガーの圧倒的な希少性:入手方法と気になる価格

まるで小さなトラのようなトイガーは、その独特な魅力から多くの猫好きを惹きつけます。しかし、他の一般的な猫種に比べて、その入手は非常に難しいのが現状です。

トイガーは世界的に見ても数が少なく、日本国内ではさらに希少な存在。そのため、飼育を検討する際は、その希少性と価格について現実的な理解が不可欠です。

ここでは、トイガーがなぜこれほど珍しいのか、そしてどのようにすれば迎え入れられるのか、気になる価格帯まで詳しく解説していきます。

なぜ珍しい?トイガーの希少な理由

トイガーの希少性は、その厳格な作出目的とブリーディング基準に深く関係しています。単にトラ柄の猫を作るのではなく、トラの遺伝子を持たないイエネコのみを使い、その模様の「質」を追求して作られたのがトイガーです。

厳格な血統管理

理想の虎柄(縦縞模様や顔のマーキングなど)を追求するため、非常に限られた血統の猫同士が計画的に交配されます。これにより、生まれる子猫の数が限られ、純粋なトイガーの血統が守られています。

専門ブリーダーの少なさ

トイガーの作出には専門的な知識と経験、そして多大な時間と費用が必要です。そのため、世界中でトイガーを専門に扱っているブリーダーの数はごくわずかであり、供給が需要に追いついていないのが現状です。

繁殖基準の難しさ

TICAなどの公認団体が定める繁殖基準は非常に厳しく、これをクリアする個体を生み出すのが難しいため、必然的に繁殖数が少なくなります。

これらの理由から、トイガーはペットショップで気軽に購入できる猫種ではなく、その希少性が価値を高めています。

トイガーの主な入手方法:ブリーダーからの迎え入れ

トイガーを迎え入れる唯一の現実的な方法は、専門のブリーダーから直接譲り受けることです。一般的なペットショップで販売されることはほとんどありません。

国内でトイガー専門のブリーダーは非常に数が限られており、見つけるのが難しいかもしれません。そのため、希望する子猫が見つかるまでに時間がかかったり、予約待ちになったりすることも珍しくありません。

場合によっては、海外のブリーダーからの輸入も選択肢となりますが、これにはさらに複雑な手続き、高額な費用、そして長期間の準備が必要です。

根気強く情報を集め、信頼できるブリーダーを探すことが、トイガーを迎え入れるための第一歩となります。

信頼できるトイガーブリーダー選びの3つのポイント

希少で高価なトイガーを迎え入れるからこそ、信頼できるブリーダー選びは最も重要です。ペットメディアの編集者として、特に重視してほしい3つのポイントをご紹介します。

  1. 飼育環境の透明性: ブリーダーの猫舎を実際に見学できるかどうかは非常に重要です。猫たちが清潔で適切な広さの場所で、ストレスなく暮らしているか、親猫や他の猫たちの様子はどうかを自分の目で確認しましょう。見学を拒む、あるいは極端に条件を付けるブリーダーは避けるべきです。
  2. 健康管理と情報開示の徹底: 子猫の健康状態(ワクチン接種履歴、寄生虫駆除、初期健康診断の結果など)を証明できるか、また親猫の遺伝子検査の結果など、健康に関する情報を包み隠さず開示してくれるかを確認しましょう。トイガーに起こりうる遺伝性疾患や特徴についても、丁寧に説明してくれるブリーダーを選びましょう。
  3. 譲渡後のサポートとアニマルウェルフェアへの配慮: 契約内容や保証が明確か、譲渡後の飼育相談に応じてくれるかなど、飼い主へのサポート体制が整っているかを確認します。また、無理な繁殖をしていないか、頭数を適切に管理しているかなど、猫たちの心身の健康と福祉を最優先に考えているかを見極めることが重要です。

トイガーの価格相場:一般的な猫種との比較と内訳

トイガーの価格は、その希少性と、ブリーディングにかかる手間やコストを反映しており、一般的な猫種と比較して非常に高価です。

  • 具体的な価格帯の目安: 日本円で30万円台後半から80万円以上が相場となることが多いです。特に、血統が優れていたり、虎柄の表現が理想的であったりする個体、ショークオリティの子猫はさらに高額になる傾向があります。
  • 価格が高い主な内訳と理由:
    • 厳格なブリーディング費用: 理想の猫種を作り出すための遺伝子選別や繁殖計画、親猫の健康管理に多大な費用がかかります。
    • 登録料・血統書発行費用: 公認猫種として血統書を発行するための諸経費が含まれます。
    • 子猫の育成コスト: 適切な栄養管理、獣医療費(ワクチン、健康診断など)、社会化のための環境整備など、子猫が健全に育つための費用です。
    • ブリーダーの専門性と時間: トイガー専門の知識と長年の経験を持つブリーダーの人件費や、猫舎の維持管理費なども価格に反映されます。

価格だけで判断せず、適正な価格設定の背景にある、ブリーダーの努力と猫への愛情を理解することも大切です。

トイガーの初期費用と生涯にかかる費用目安

トイガーを迎え入れる際の初期費用は高額ですが、それだけで終わりではありません。生涯にわたってかかる費用も計画しておく必要があります。

  • 初期費用:
    • 猫本体価格: 30万円台後半〜80万円以上
    • ワクチン接種費用(初回分): 1万円〜2万円
    • 健康診断費用: 5千円〜1万円
    • 避妊・去勢手術費用: 2万円〜5万円(オス・メス、動物病院による)
    • 初期飼育グッズ: 2万円〜5万円(ケージ、キャットタワー、トイレ、食器、おもちゃなど) これらを合計すると、40万円〜100万円以上が初期にかかる目安となります。
  • 生涯にかかる費用(年間目安):
    • フード代: 5万円〜10万円
    • 消耗品(トイレシート、猫砂など): 2万円〜4万円
    • 医療費(ワクチン、定期健診、病気治療など): 3万円〜10万円以上(病気やケガの有無による)
    • 保険料: 2万円〜5万円(加入する場合)
    • その他(おもちゃ、おやつ、暖房費など): 1万円〜3万円 年間で約13万円〜30万円程度の費用がかかると見込まれます。トイガーの平均寿命が10〜15年と考えると、生涯で130万円〜450万円以上の費用がかかる可能性も考慮し、経済的な準備をしておくことが重要です。

トイガーを飼う上での注意点とよくある疑問

トイガーは非常に魅力的で飼いやすい性格の猫種ですが、その特性を理解した上で、いくつかの注意点を把握しておくことが快適な共生のために必要です。

また、希少種であるがゆえに、飼い主さんが抱きやすい疑問も存在します。ここでは、トイガーを家族に迎える上で知っておきたい具体的な注意点と、よくある疑問について詳しく解説します。

トイガーがかかりやすい病気と日頃の観察ポイント

トイガーは比較的新しい猫種のため、特定の遺伝性疾患が広く認知されているわけではありません。

しかし、その祖先であるベンガルや一般的なイエネコから受け継ぐ可能性のある疾患や、活発な性格ゆえに注意すべき点があります。

  • 肥大型心筋症(HCM): 猫に比較的多く見られる心臓病で、心臓の筋肉が厚くなり、心機能が低下します。トイガーの祖先であるベンガルでも報告があるため、注意が必要です。定期的な健康診断で心臓のチェックをしてもらうことが大切です。
  • ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症): 赤血球の異常により貧血を引き起こす遺伝性の病気です。ベンガルで確認されることがあるため、トイガーでもリスクがゼロではありません。信頼できるブリーダーは、親猫の遺伝子検査を実施しているはずですので、確認しましょう。
  • 活発さゆえのケガや事故: 高い場所へのジャンプを好むため、落下による骨折やねんざ、また、好奇心旺盛なため異物誤飲のリスクもあります。室内環境を安全に整備し、目を離さないようにしましょう。

日頃の観察ポイント

  • 食欲や水分の摂取量: 変化がないか、極端に増減していないか。
  • 排泄の様子: トイレの回数、量、色、固さに異常はないか。
  • 活動レベル: いつもより元気がない、隠れてばかりいる、遊びたがらないなど。
  • 呼吸や咳: 呼吸が速い、苦しそう、咳をするなどの症状がないか。
  • 歩き方: 足を引きずる、ふらつく、痛がる素振りはないか。 これらの変化に気づいたら、すぐに獣医師に相談することが重要です。

他のペットや子どもとの関係性:多頭飼いはできる?

トイガーは基本的に温厚で社交的な性格をしており、適切に社会化されていれば、他のペットや子どもとも良好な関係を築きやすい猫種です。

他の猫との関係

トイガーは猫同士のコミュニケーションも得意な傾向があるため、多頭飼いにも比較的向いています。ただし、新しい猫を迎える際は、相性を見ながら少しずつ慣らす「段階的対面」が重要です。

特に、同じように活発で遊び好きな猫種であれば、良い遊び相手になるでしょう。

犬との関係

穏やかな性格の犬であれば、互いに慣れることで共に生活できる可能性が高いです。犬と猫の性格や、過去の経験を考慮し、慎重に時間をかけて対面させましょう。

子どもとの関係

忍耐力があり、子どもに対しても寛容な傾向がありますが、子どもには猫との接し方(無理に抱っこしない、しっぽを引っ張らないなど)をしっかり教える必要があります。

猫と子どもが安全に過ごせるよう、必ず大人が見守るようにしましょう。

いずれの場合も、個体差があるため、事前の性格確認や、時間をかけた段階的な慣らしが成功の鍵となります。無理に仲良くさせようとせず、それぞれのペースを尊重することが大切です。

トイガーのしつけ:賢さを生かしたトレーニング

トイガーは非常に賢く、好奇心旺盛な猫種であるため、その知性を生かしたしつけやトレーニングを行うことで、飼い主との絆を深め、より豊かな生活を送ることができます。

子猫期からの社会化

子猫のうちからさまざまな音、人、環境に慣れさせることで、成長してからのストレスを軽減し、より適応能力の高い猫に育ちます。優しく抱っこしたり、さまざまな音を聞かせたり、安全な範囲で来客と触れ合わせたりしましょう。

ポジティブ・リインフォースメント

望ましい行動(トイレ、爪とぎ、指示に従うなど)をした際に、褒め言葉、大好きなおやつ、撫でるなどのご褒美を与えることで、その行動を促します。叱るのではなく、良い行動を強化する「褒めて伸ばす」しつけが効果的です。

クリックカーを使ったトレーニング

クリックカーは、犬だけでなく賢い猫にも有効なトレーニングツールです。特定の行動ができた瞬間にクリック音を鳴らし、同時におやつを与えることで、猫が「この行動をすると良いことがある」と明確に学習できます。

「おいで」「お座り」といった簡単なコマンドを教えることも可能です。

爪とぎの場所を教える

爪とぎは猫にとって本能的な行動です。適切な爪とぎ器を複数用意し、子猫の頃からそこで爪とぎをするよう誘導しましょう。爪とぎをしたら褒めてご褒美を与えることで、習慣化させます。

根気強く、楽しく

猫のしつけは、犬のように常にコマンドに従うことを期待するものではありません。猫の気分や性格を尊重し、短い時間で集中して、楽しく行うことが成功の秘訣です。無理強いせず、根気強く続けることが大切です。

まとめ:トイガーとの生活は最高のパートナーシップ!

まるで小さなトラのようなワイルドな外見と、愛情深く賢い性格を併せ持つトイガー。その圧倒的な希少性と高価な価格帯から、迎え入れるには特別な準備と覚悟が必要ですが、それに見合うだけの素晴らしいパートナーシップを築ける猫種です。

この記事では、トイガーの歴史から特徴、適切な飼い方、そして気になる価格や入手方法まで、多岐にわたる情報を提供しました。活発で知的好奇心旺盛なトイガーには、十分な運動と知的な刺激、そして日々の丁寧なお手入れが欠かせません。また、その希少性ゆえに、信頼できるブリーダー選びが何よりも重要です。

トイガーとの生活は、そのユニークな存在感と深い愛情で、あなたの日常を豊かに彩ってくれることでしょう。適切な知識と愛情をもって迎え入れ、生涯にわたる絆を育んでください。

トイガーの理解度チェック

トイガーの理解度チェックで、深く理解しよう!

この記事の執筆者

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