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猫にリードをつけて散歩するのはあり?散歩の必要性と注意点

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猫にリードをつけて散歩するのはあり?散歩の必要性と注意点

近年、SNSやYouTubeで猫にリードをつけて散歩している様子が投稿されています。

楽しそうに歩く猫の姿を見ると、「猫も散歩がしたいのかな?」「うちの子にも散歩が必要なの?」と疑問に思いますよね。

猫によっては外を歩くことで気分転換になることもありますが、猫の散歩はケガや脱走のリスクが高く、カラスに襲われるなどのトラブルも多いです。

この記事では、猫にリードをつけて散歩をする必要性やデメリット、猫を散歩に連れて行く場合の注意点について解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、飼い主さんと愛猫にとって散歩が本当に必要なのかどうかを検討してみてくださいね。

この記事の結論

  • 猫は家の中が縄張りなので、猫にリードをつけて散歩に出かける必要はない
  • 猫の散歩はケガや脱走、病気や寄生虫などのリスクが高い
  • 猫は脱走してしまうと自力で戻ってくることが少ないため、脱走リスクはできる限り減らした方が良い
  • どうしても猫を散歩さたい場合は、猫が抜け出しにくいタイプのハーネスを使い、マイクロチップの装着も検討する

及川 朱璃

担当執筆者

及川 朱璃

WEBライター

夫&愛猫と暮らすWEBライター。物心ついたときから動物が大好きです。
生きづらさを感じるときも、動物の愛情深く優しい姿から励みと力をもらっています。

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猫の散歩にリードは必要?

犬の散歩にはハーネスやリードが必要不可欠ですが、猫は家の中が縄張りなので、そもそも散歩に出かける必要はありません。

猫は縄張り意識の強い動物ですが、室内飼いの猫は家全体が縄張りなので、犬のように散歩に行って縄張りを見回らなくても大丈夫です。

また、テレビの音がストレスになる猫もいるほど、猫は環境の変化に弱く、大きな音が苦手です。

愛猫のストレス発散のために散歩に連れて行っても、車やバイクのエンジン音で猫が怖がってしまい、その場から逃げ出そうとして暴れることもあるでしょう。

「猫の運動不足が心配」といった場合でも、猫はキャットタワーなどで飛び跳ねることでも運動不足を解消できます。

猫にとっても外に出かける必要がなく、かえって散歩することで脱走したり事故に遭ったりするリスクが高まってしまうので、猫を散歩に連れて行く必要はないのです。

猫を外で散歩させるデメリット

猫を散歩に連れて行くデメリットを6つご紹介し、それぞれ解説します。

「猫との散歩を楽しみたかっただけなのに」と後悔しないために、猫の散歩におけるリスクについて知っておきましょう。

室内生活が基本なので、外出がストレスになる

室内飼いされている猫にとって、自分の縄張りではない外に出かけるのはストレスになります。

「猫は家につく」という言い習わしがあるほど、猫は縄張りを大切にするタイプで警戒心も高いです。

そのため、初めて見る人や物のニオイを嗅いだり、相手の様子を観察したりして、安全かどうかを確認します。

知らない場所や人、ニオイが溢れる外の世界では、情報が多すぎて猫が混乱して不安になります。

人間にとってはなんともない外出でも、猫にとっての外出は安全な縄張りから離れることなので、落ち着かずストレスになってしまうのです。

恐怖心や不安から脱走してしまうリスクがある

恐怖心や不安から猫がパニックになると、ときには成人男性でも制御できないほどの力で暴れて脱走しようとします。

猫は警戒心が強いうえに、外に慣れていない子だと、ふとしたきっかけでパニックに陥ってしまいます。

猫が不安を感じる音や状況は、以下の通りです。

  • いきなり車やバイクのエンジン音が鳴る
  • 工事現場のドリル音
  • 子どもが走って近寄ってくる
  • カラスなどに狙われる

びっくりした猫がパニックになった結果、首輪が外れたり、リードから手を離してしまったりして脱走するリスクがあるのです。

事故防止のため、首輪は外れやすくできている

猫の首輪は絶対外れないようにできていると思いきや、実は事故防止のために留め具が外れやすく設計されています。

猫は関節が柔らかいので、首輪を外そうとして試行錯誤した結果、猿ぐつわ状態になってしまい、窒息する事故が多発しています。

こうした事故防止として、特定の力が加わると留め具が外れる「セーフティ機能」をつけた首輪が多いです。

リードを引っ張ることで首輪に力が加わり、そのまま外れてしまう場合もあるでしょう。

このように、猫の首輪は外れやすいため、散歩中に首輪が外れて脱走してしまうリスクが非常に高いのです。

体が柔らかいので、ハーネスでも簡単に抜け出せる

イグ・ノーベル賞を受賞した「猫は液体である」という論文があるほど、猫は体が柔らかく、本気を出せばハーネスでも簡単に抜け出せます。

SNSなどで猫が自分の体より小さな金魚鉢に入り、くつろぐ姿を見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

猫は体が柔らかいので、その気になればハーネスでも簡単に抜け出せます。

抜け出しにくい種類のハーネスであっても、100%抜け出さないという保証はありません。

リードとハーネスを付けて猫を散歩させても、猫が本気を出せばいつでも脱走できる状態なのだと覚えておきましょう。

病気やケガ、寄生虫のリスクが高まる

猫の散歩は病気やケガ、寄生虫など、猫や飼い主さんの健康を損なうリスクが高いです。

外で暮らす猫と接触することで、感染症になってしまったり、交通事故や誤食などのトラブルに巻き込まれたりする場合もあります。

感染症には猫から猫へうつる病気もあれば、猫から人へうつる感染症もあります。

また草むらには、ノミ・ダニなどの寄生虫も多いので、知らないうちに寄生虫を連れ帰ってしまうこともあるでしょう。

猫に散歩させるのは、猫だけでなく飼い主さんや家族にも影響があるので、注意が必要です。

脱走すると自力で戻って来ることは少ない

野良猫が多くなってしまう理由のひとつでもありますが、猫は一度家から脱走してしまうと自力で戻って来ることは少ないといわれています。

基本的に外に出ることが少ないですし、自分の家の場所を正確に覚えているものでもありません。

交通事故に遭う場合もあれば、猫同士の縄張り争いでケガをしてしまい、うまく移動できない状況もあるかもしれません。

また、猫がパニックで走り続けた結果、家から遠のいてしまい、帰り道がわからず戻れないという場合もあるでしょう。

なかには発情期中に外の世界に関心が深まり、そのまま戻らないことも考えられます。

猫が脱走すると自力で戻って来ることが難しくなるので、猫と一緒に暮らし続けるには、脱走するリスクを高めないことが大切です。

外を見る猫は外出したがっている?

飼い主さんから見ると、外を眺めている愛猫が「外に出たいのかな?」と思うかもしれません。

外に出たいと思っている子が全くいないということはありませんが、基本的にはそう思っている子の方が少ないと言っていいでしょう。

猫が外を眺める理由について、2つご紹介してそれぞれ解説します。

外を監視するのは敵が来ないことを確認するため

キャットタワーに登って猫がじっと外を眺めていることもあるでしょう。これは敵が来ないかどうかを監視しているからです。

室内で生活している猫は、家の中が縄張りです。そのため、大きな物音がすると現場に出向き、問題がないかを確認しに行きます。

知らない人や生き物が家の中に入って来ないか監視して立ち去って行くと、猫は「縄張りを安全に守れた」と安心したり、達成感を得たりします。

このように、猫が外を監視するのは縄張りである家の中の安全を保つためで、外に出たいからというわけではありません。

何度も脱走する子でも、あくまで縄張りを監視するため

脱走癖がある子であっても、縄張りを監視するために脱走しているようです。

猫は1回脱走してしまうと、外の世界も自分の縄張りになります。

また、1日に1回は縄張りをパトロールする習性があるので、何度も脱走していても「縄張りを監視しに行っているだけ」という場合も多いです。

外に出たいという気持ちよりも、「今日はまだ縄張りを見ていないからソワソワしてしまう」といった感情に近いのかもしれません。

外を見たり何度も脱走したりする子であっても、外出したがっているというわけではないのです。

猫を室内飼いでも運動不足にさせない方法

そもそも散歩をさせようと思う飼い主さんの気持ちとして、「運動不足を解消したい」と思っている人も少なくないはず。

ですが室内飼いの猫でも、工夫をすることで運動不足は解消できます。

猫にとって運動不足は万病のもとになるので、しっかり対策し、できる限り運動量を増やしてあげましょう。

おもちゃを使って、1日に何度か遊ぶ

運動不足を解消するために、猫をおもちゃで遊びに誘って、1日に何度か遊んであげましょう。

猫は狩猟本能が強いので、ネズミや鳥などに似た素早く動く物を見かけると、追いかけて捕まえたくなる習性があります。

ハンター精神があるとはいえ、猫が遊ぶことに乗り気でない場合もあるので、「猫が遊びたいタイミング」を見計らって運動させることが大切です。

猫が遊びたいと伝えている仕草

  • おもちゃを持ってくる
  • 飼い主さんの足元に寄ってすりすりする
  • おもちゃがある場所でジッとしている
  • 飼い主さんを見つめて寝転び「構ってくれないかな?」とアピールする

どうしても対応できない時間もあるとは思いますが、鳴きながら寄ってくるときには構って欲しいとき。

猫が遊びたそうにしていたら、おもちゃで誘って運動不足を解消させましょう。

ただ、酷く要求鳴きをしているようなときにいつも対応してしまうと、要求鳴きが酷くなる傾向にあります。

ときには無視すること、そして鳴やんだら対応するようにしてあげると、酷い要求鳴きはなくなります。

キャットタワーやキャットウォークを設置する

室内に猫が使えるキャットタワーやキャットウォークを設置して、猫の運動不足を解消しましょう。

猫は元々、木に登って狩りをしたり、周囲の安全を確認したりする動物です。

登る、下りる、ジャンプするなどの上下運動が猫は得意で、平らな場所を走り回るよりも複雑なステップがあるキャットタワーを好む傾向にあります。

また猫にとって高い場所は外敵から身を守れる安全な場所です。

キャットタワーやキャットウォークを使うことは、猫の運動不足を解消するだけでなくリラックス効果も期待できます。

猫にとってメリットが多いので、まだキャットタワーなどを設置していない場合は、検討してみると良いでしょう。

どうしても猫にリードをつけて散歩させたい場合の注意点

猫

そうは言っても「外に連れて行ってあげたい」「外の景色を見させてあげたい」という飼い主さんもいるでしょう。

どうしても猫にリードを付けて散歩させたい場合に、注意するポイントを7つご紹介して解説します。

事前に準備をして、脱走やケガなどのリスクをできる限り減らしていきましょう。

首輪ではなくハーネスを使う

猫の首輪は、普段使いしやすいように少しの力で外れやすく作られています。

しかし、ハーネスであれば、胴体をしっかりホールドするので、首輪よりも抜けにくいです。

ふとしたタイミングで前足が抜けてしまっても、胴体で固定されているので、首輪よりも脱走する確率を減らせます。

「ハーネスは絶対に外れない」という物ではありませんが、首輪と比べるとハーネスを使う方が抜け出しにくくなるため安全性は高まります。

こうしたことから、猫の散歩には首輪ではなく、ハーネスを使った方が良いのです。

ハーネスに慣れさせ、抜け出さないものを使う

リードをつけて散歩させたい場合、愛猫にぴったりなサイズのハーネスを選んだうえで、愛猫自身もハーネスの着用に慣れておく必要があります。

猫はハーネスを着用すると嫌がって暴れたり、コテンと寝転んで動かなくなったりする子もいます。

そのため散歩に連れて行く前に、落ち着いていられるように練習が必要です。

猫のハーネスには、首回りと胴まわりの2か所をしっかりホールドされている「ダブルロックタイプ」を選びましょう。

もし前足が抜けてしまっても、胴まわりが固定されているため、脱走しにくい設計をされています。

ハーネスのサイズ選びに関しては、愛猫の胴まわりのサイズを基準に選ぶとフィットしやすいようです。

また測定は1回だけではなく、愛猫がきちんと4本足で立っている状態から、2~3回測ると正確なサイズを測れます。

愛猫の体のサイズに合った抜け出しにくいハーネスを選び、練習を重ねてから散歩するようにしましょう。

紐好きな子はリードをつけて、遊ばないよう慣れさせる

紐が好きな子はリードをおもちゃのように思ってしまい、近くにあると猫じゃらしのように遊んでしまうことがあります。

家の中であれば問題はないものの、これが外に出てから発動してしまうと、非常に危険です。

猫は体が柔らかく瞬発力も高いです。

散歩中にリードが気になってしまい興奮状態になると、リード目がけて猫パンチをして引っ張ってしまい、脱走につながる危険があります。

ハーネスを着用した段階から、リードで遊ばせないように一緒に慣れさせておくとスムーズです。

ワクチン接種を済ませておく

愛猫自身を守るためにも、散歩に連れて行く前にはワクチン接種を済ませておきましょう。

野良猫や野生動物、他の動物との接触で、猫の散歩はウイルス感染症などのさまざまな感染リスクが高くなります。

また、草むらにはノミやダニが多いため、事前に駆除薬を動物病院で投与してもらうと安心です。

ワクチン接種で予防できる感染症も多いので、愛猫を散歩に連れて行く前に、ワクチン接種を済ませておくようにしましょう。

キャリーバッグも持っておくと安心

愛猫が逃げ出そうとして暴れるなど、脱走の危険がある場合に備えてキャリーバッグを持っておくと安心です。

無理をせず愛猫の様子がおかしいと思ったタイミングで、キャリーバッグに入れてあげましょう。

キャリーバッグ選びは、猫が咄嗟に入りやすい形状で、間口が大きなキャリーバッグを選ぶと良いです。

キャリーバッグを持ち歩くことで手がふさがり不便に感じる場合は、リュックタイプのキャリーバッグがおすすめです。

飼い主さんと愛猫にとって、使いやすいキャリーバッグを選び、散歩中は持ち歩くようにしましょう。

車や人通りの少ない場所をコースにする

猫にリードをつけて散歩させる場合は、猫が驚かないように車や人通りの少ないコースを選びましょう。

猫は大きな物音に敏感で、車通りの多い大通りだとパニックを起こす恐れがあります。

人通りの少ない場所であれば、猫にとっても落ち着いて散歩できる可能性が高いので、飼い主さんも安心です。

その場でコースを決めるのではなく、事前にどの場所であれば車や人通りが少ないかを調べておき、散歩コースにすると良いでしょう。

マイクロチップの装着を検討する

迷い猫になった場合に備えて、マイクロチップの装着を検討することもできます。

2022年6月1日以降に、ブリーダーやペットショップで猫をお迎えした場合は、マイクロチップの挿入が義務化されました。

ただし、2022年6月1日以前から一緒に暮らしている子や、保護猫をお迎えしたりする場合は、マイクロチップをまだ装着していないこともあります。

猫の散歩をするうえで、マイクロチップを装着することは、次のようなメリットがあります。

  • 迷い猫になったとき飼い主のもとに戻る確率が高くなる
  • 猫の身元がわかりやすくなる

愛猫と離れ離れにならないように、もしもの場合に備えてマイクロチップの装着を検討することも必要です。

結論:リードを付けても猫を無理に連れ出すのは危険が多い

愛猫にリードを付けて無理やり外に連れ出すのは、脱走や病気、ケガの危険があります。

猫は体が柔らかいので、本気を出せば簡単に首輪やハーネスを抜け出せます。

そのため、ふとしたタイミングで猫がパニックになり暴れ、脱走してそのまま戻ってこないことも多いです。

また脱走だけでなく感染症やノミ・ダニなど、猫の散歩には飼い主さんと愛猫の健康を損なうリスクもあります。

猫の性格、生い立ちによっては散歩が気分転換になる場合もありますが、外の世界を知らない子には、散歩がかえってストレスになってしまうこともあるでしょう。

猫の運動不足やストレス発散は、おもちゃで遊ぶ、キャットタワーを設置するなど、室内でもできる工夫はあります。

愛猫にリードを付けて無理に散歩させるのではなく、室内で安全にのんびりと暮らせる環境を整えてあげましょう。

この記事の執筆者

及川 朱璃

執筆者情報

及川 朱璃

WEBライター

夫&愛猫と暮らすWEBライター。
物心ついたときから動物が大好きです。
生きづらさを感じるときも、動物の愛情深く優しい姿から励みと力をもらっています。
数年前の引越しを機にペットを飼えることになり、愛猫(めいたん)と出会いました。
甘えん坊でツンデレキャットなめいたんに癒され、日々執筆活動に勤しんでいます。
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