犬の病気・健康

犬のフケはなにが原因?考えられる病気や予防法・対策法

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ある日突然、「あれ、フケがでてる?」と思うような場面に遭遇するかもしれません。

フケは人間だけではなく、犬にも見られるものなので、ふとした瞬間に気になることがあるでしょう。

緊急性を要する症状ばかりではありませんが、フケの中には病気が原因となっている可能性もあります。

愛犬のフケを見つけたときにどうすればよいのか、病気の可能性と予防方法などを確認してみましょう。

この記事の結論

  • 犬の皮膚は人間よりも薄く、刺激や乾燥にとても弱い
  • フケの原因は、乾燥やアレルギー、栄養不足や病気など、さまざまである
  • 予防には良質なドッグフード選びや保湿、丁寧なブラッシングが重要になる
  • フケを確認したら自己判断せず、まずは獣医師に相談するのが適切

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犬にもフケがでる

犬

ちょっとした体調の変化や時期によって、主に頭髪からフケがでている…という経験をした人もいるかもしれません。

人間にはよく見られるフケですが、実は犬にも見られるもので、被毛の黒い子なら気付きやすいでしょう。

少量ならば気にならないかもしれませんが、フケが続いていたり多すぎると注意が必要なケースも。

犬のフケはさまざまな理由によって見られることがあるので、まずはその原因を理解しておきましょう。

ターンオーバーによって常にフケはでている

表皮は4つの層から成り立っており、もっとも表面にある角質層まで進むと自然に剥がれ落ちます。

こうして常に肌は新しくなっており、繰り返していくこの仕組みをターンオーバーと言います。

人間だけでなく犬の皮膚も同じようにターンオーバーがあり、日頃から小さなフケはでていると言えます。

ですが、このターンオーバーになんらかのトラブルがあると、フケの量が増えることもあります。

犬の皮膚は人間よりも薄い

犬はその多くがふわふわの被毛を持っているため、もしかしたら肌についても分厚いイメージがあるかもしれません。

ですが人間と比べても、犬の皮膚の薄さは3分の1程度だと言われています。

人間の赤ちゃんよりもさらに薄い皮膚をしており、刺激や乾燥などにとても弱いのです。

つまり人間以上に適切なケアが必要になり、同じ環境でケアができていないとフケの原因になることもあります。

お手入れを習慣化させていないと気付けない

フケに気付くのは簡単だと思えますが、フケは白色や黄色であるので、毛色によっては気づきづらいです。

特に普段からお手入れをきちんと習慣化させておかなければ、発見に遅れることもあるでしょう。

毛色が黒色ならば気づきやすいかもしれませんが、日頃から愛犬の体調管理は早期発見に繋がります。

ブラッシングはもちろんのこと、ちょっとしたコミュニケーションでも異変に気づけると良いでしょう。

犬のフケの原因

肌は人間でも犬でも、4つの層から成り立っており、これをあわせて表皮と言います。

一番奥にある基底層から徐々に皮膚は作られていき、角質層まで進むとフケとなって落ちます。

つまり、通常時でも小さなフケは落ちているもので、これが次のような原因によって増えることがあるのです。

乾燥

乾燥は特に起こりやすいフケの原因で、乾燥するまでの原因がさまざまなので特定は簡単ではありません。

ですが生活環境や使っているグッズによって、肌が乾燥するということは十分にあり得ます。

特に冬の時期は乾燥を感じやすい時期ですし、肌荒れを感じる人もいるはず。これは犬でも同様ということです。

アレルギー

食物アレルギーを始めとしたアレルギーが原因となって、フケがでるようなこともあります。

なかなか原因として気づきにくいため、フケに気づいたとしても簡単にケアできるようなものでもないでしょう。

しかしこれもひとつの原因であることを理解しておけば、アレルゲンとなっているものをひとつずつ検証することは可能です。

合わないシャンプー・薬

乾燥の原因にもなりやすいシャンプーは、相性が悪いと肌の乾燥の原因になってしまいます。

必要に応じて処方された薬が原因ということもあり、獣医師との相談が必要になってくるでしょう。

なにが合わないかを簡単に特定することは難しいですが、シャンプーはその原因となりやすいです。

薬については事前に獣医師から説明があると思いますので、気になる際は相談してみるのが良いでしょう。

栄養不足

食事には体を健康的に成長させる目的だけでなく、被毛ケアとしても重要な役割を持っています。

そのため食事選びは特に重要になりますが、例えばオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などは、皮膚ケアに必要な成分です。

こうした必須脂肪酸が含まれているものを適切に選ぶことはもちろん、その配合量についても重要なポイント。

健康的な食生活をきちんと維持しながら、愛犬の悩みにあわせて選ぶことも必要です。

ストレス

人間以上に犬はストレスを感じやすい生き物なので、ちょっとしたことでもストレスになっている可能性があります。

少し生活環境が変わってしまったり、いつもとは違う音が鳴っていたり、食事やベッドが変わったなど。

ストレスの原因になるものは複数考えられるため、ひとつずつストレスの原因を見つけていかなければなりません。

運動不足もストレスの原因になりますので、散歩も適切な時間と距離を確保するようにしましょう。

病気

もっとも重要性の高い原因となるのが、病気が原因となってフケがでている状況です。

病気にもさまざまな種類があり、これを自己判断で考えるのは危険だと言えます。

フケの原因が明確にわかっていない以上は、まず動物病院を受診することが大切です。

犬のフケの原因として考えられる病気

愛犬にフケが見られたとき、いくつかの考えられる病気についてまとめました。

詳しくはその子ごとに獣医師の判断になりますので、大まかに理解しておく程度で良いでしょう。

感染性皮膚炎

寄生虫

寄生虫を発端とする病気には、ヒゼンダニによる皮膚疥癬症、ニキビダニによる毛包虫症、イヌツメダニによるツメダニ症などがあります。

寄生虫には外部寄生虫と内部寄生虫が存在し、ちょっとしたことでも寄生虫にさらされるものです。

外部寄生虫にはノミやマダニなどが存在しており、いずれも草むらなどに存在しています。

内部寄生虫には回虫、フィラリア、コクシジウムなどが存在し、痒みやフケがでる原因となります。

真菌

真菌とはカビのことで、マラセチア皮膚炎や皮膚糸状菌症といった病気に繋がります。

マラセチア皮膚炎ではとても強い痒みと赤み、カビのニオイなどを発することのある皮膚病のこと。

皮膚糸状菌症は脱毛や痒みを引き起こすもので、人に感染するものも存在しています。

細菌

ブドウ球菌と呼ばれる細菌が原因となり、膿皮症などの病気を引き起こします。

厳密には、ブドウ球菌は常在菌なので感染して発症するのではなく、免疫機能が低下すると細菌が過剰に増加して発症するもの。

痒みや脱毛に加えて、赤みや湿疹など、幅広く皮膚に影響を与える病気です。

アレルギー性皮膚炎

体の免疫が特定の物質に対して過剰反応してしまうと引き起こされるのが、アレルギー性皮膚炎です。

主に食物アレルギーなどがあり、食物に含まれる特定のアレルゲンが原因になることもあります。

皮膚に炎症が起こるので痒みを感じるようになり、引っ掻くことでフケやかさぶたができるようになります。

アトピー性皮膚炎

ダニや花粉など、さまざまなアレルゲンによって引き起こされるのがアトピー性皮膚炎です。

特に若い年齢で起こりやすく、症状が痒みから始まってしまうため、引っ掻いてフケがでることも。

特定の部位をこすりつけていたり引っ掻いたり、舐める・噛むなどの行動が見られたら注意が必要です。

脂漏症

乾燥から皮膚を守るため皮脂が増えるため、皮膚が脂っぽくなり毛並みがべたつくほか、細胞が剥がれるためフケっぽくなります。

この油性脂漏症は、遺伝的に皮脂の分泌が多い犬種によく見られます。

乾性脂漏症の場合には、皮脂が少なくなり、皮膚が乾燥するためフケの原因になります。

どちらもフケだけでなくかさぶたのようなものが見られることもあり、痒みや赤みを伴います。

脱水

脱水状態が続いているとフケどころではありませんが、肌が乾燥してフケがでることもあります。

水を全然飲んでいない、飲む量が少ないかどうかは、日頃から計量しておくことが大事です。

犬のフケの予防・対策法

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フケの原因に応じて予防法や対策方法は変わってきますので、正確には獣医師の診断を受けてからが良いです。

ですが、普段からできることもいくつかありますので、日常的なケアとして覚えておくとよいでしょう。

健康的な食生活

ストレス解消のためにもある程度は決まった時間に食事を摂るだけでなく、選ぶドッグフードも重要です。

前述の通り、被毛ケアとして重要なオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸だけでなく、タンパク質も良質なものが良いでしょう。

皮膚や被毛の成長にはタンパク質も多く使用しており、これらがきちんと揃っているべきです。

手軽に買える安価なドッグフードはコスト重視になっているものもあるため、良質なドッグフードを選ぶようにしましょう。

丁寧なブラッシング

被毛の長さや抜け毛の多さに応じて、ブラッシングの頻度やかける時間は変わってきます。

ですが、丁寧に優しくブラッシングしてあげれば、毎日のようにお手入れしてあげても問題はありません。

それどころか毛のもつれをほぐしたり、短時間で終わらせられたり、部位ごとに丁寧にお手入れできます。

フケの予防をしていくうえでは、被毛を直接お手入れできるブラッシングが重要です。

保湿・湿度を保つ

肌が乾燥していることによってフケがでている場合には、しっかりと保湿を行うことが推奨されます。

動物病院へ行けば保湿クリームをもらえることもありますが、自宅でできることは湿度管理です。

特に冬は湿度が大きく下がってしまうこともあり、これは犬だけでなく人にとっても悪環境。

湿度は50%~60%程度を一年中、維持できるように加湿器をうまく使いましょう。

シャンプーの変更

ペット用シャンプーもさまざまな種類があるので、初めてのお風呂のときには悩んでしまうもの。

手軽に購入できる市販のものには、コストを重視したものが多くなっており、選び方がポイントになります。

シャンプーはなんでも良いわけではなく、悪影響になりやすい成分が入っていないものや、保湿性の高いものを選ぶと良いです。

間違っても人間用のシャンプーを使うことのないよう、注意しましょう。

洗濯用洗剤や柔軟剤を見直す

日頃からお部屋の中を清潔に保つことは大切ですが、見落としがちなのが洗濯用洗剤や柔軟剤です。

特に、アトピー性皮膚炎や環境アレルギーがある子の場合、合成化学成分が含まれている洗剤や柔軟剤などが原因で皮膚に痒みや炎症が起こりやすくなります。

そのため、ペット用品以外の洗濯も見直す必要があり、愛犬がくつろぐ人間用のソファやベットのカバーはもちろん、飼い主さんの洋服なども化学成分不使用の洗濯洗剤や柔軟剤の使用をおすすめします。

ストレスの解消

なにがストレスの原因になるのかは、簡単に判断するのが難しいものです。

フケが見られるようになった頃に、なにか環境の変化がないか、まずは確認してみましょう。

食事の変化や生活環境の変化、コミュニケーション不足なども原因になることがあります。

変更したものがあったならば、ひとつずつ戻してみて、原因を特定するのが良いです。

フケがでやすい犬種

肌のトラブルが起こればどんな子であってもフケは見られるようになりますが、その中でも特に注意したい子について確認してみましょう。

子犬~若い成犬

フケの原因はひとつではないものの、フケの原因にもなるアトピー性皮膚炎は子犬期から3歳ほどまでで多く見られています。

生後6ヶ月から3歳までのあいだに約62.6%が発症しており、注意が必要な時期だと言えます。

このうち落屑(フケ)は3割から4割程度で見られているので、一度発症すると比較的多く見られるものです。

参考:犬のアトピー性皮膚炎の発症年齢と臨床症状

毛の長い犬種

被毛が長いとブラッシングが丁寧にできていなかったり、フケが溜まりやすくなります。

普段から少量のフケがでていても、ブラッシングを怠っているとこれが溜まり、量が多く見えることも。

蒸れやすいため、皮膚炎の原因になる可能性が考えられますので、丁寧なブラッシングで予防してあげましょう。

愛犬のフケを確認したらまず動物病院へ

フケの原因がなにかについては、簡単に判断できるものではないでしょう。

複数の原因が重なっている可能性もあるため、安易な判断で発見を遅らせてしまうのは危険です。

愛犬のフケを確認したら、少量のうちは様子見で問題ありません。

しかし明らかにフケの量が多い場合や、フケが何日も続いて目立つならば動物病院へ行きましょう。

病気の可能性もありますので、早めに発見できれば早めに治療を開始することもできますよ。

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