勇敢で自立心が強く、忠実な性格を持つノルウェジアン・エルクハウンド・グレー。日本ではまだあまり馴染みのない犬種ですが、その賢さや力強さから、熱心なファンに愛されています。
しかし、実際に飼うとなると、その特徴や性格、どんな飼い方が適しているのか、しつけは難しいのかなど、気になることがたくさんありますよね。
この記事では、ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの歴史から、性格、特徴、飼い方のコツ、かかりやすい病気まで、基本情報を網羅的に解説します。
この記事を読めば、ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーのすべてがわかり、あなたの愛犬ライフをより豊かなものにするヒントが見つかるはずです。
この記事の結論
- ノルウェジアン・エルクハウンドは勇敢で忠実、自立心のある北欧原産の猟犬
- 豊富な運動量と一貫したしつけが、信頼関係構築に不可欠
- 股関節形成不全などの遺伝性疾患に注意し、定期的な健康診断を行う
- 日本では希少なため、信頼できる専門ブリーダーから迎えるのが一般的
目次
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの基本情報と歴史
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、その名の通り北欧ノルウェーを原産とする、古代から続く歴史を持つ犬種です。
勇敢な猟犬としての役割から、現在の家庭犬に至るまでの歩みを解説します。
飼い主さんに忠実
家族への愛情が深い
吠えやすい
非常にスタミナが豊富
その他情報
| 原産地 | ノルウェー |
| 犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
| 大きさ | 中型 |
| 平均寿命 | 12歳~15歳 |
| なりやすい病気 | 進行性網膜萎縮症(PRA),股関節形成不全 |
| 参考価格 | 40万円~60万円 |
被毛
| 抜け毛 | 平均的 |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | グレー&ブラック&シルバー,シルバーグレー&ブラック,グレー&ブラック,シルバー&ブラック,ブラック&グレー |
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの原産地と歴史
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、名前の通り北欧のノルウェーを原産地とする犬種です。その歴史は古く、紀元前5000~4000年頃の新石器時代の遺跡から、この犬種に似た骨格を持つ犬の骨が発見されています。
元々は、ヘラジカ(エルク)やクマといった大型獣を狩るための猟犬として活躍してきました。厳しい寒さにも耐えられるように、分厚いダブルコートの被毛を持つのが特徴です。
その勇敢さと優れた嗅覚、そして持久力から、ノルウェーでは国の犬として高く評価されています。現在では、家庭犬としても愛されるようになり、世界中でその魅力が広まっています。
どんな犬種?その名前の由来
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの名前は、その特徴をそのまま表しています。
- ノルウェジアン(Norwegian):原産国であるノルウェー
- エルクハウンド(Elkhound):「エルク」(ヘラジカ)を「ハウンド」(追う犬)
- グレー(Gray):灰色(被毛の色)
つまり、「ノルウェーのヘラジカを追う灰色の犬」という意味になります。古くからヘラジカ猟で優れた能力を発揮してきたことから、この名が付けられました。
その名の通り、賢く、力強く、そして勇敢な性格がこの犬種の大きな特徴です。また、ノルウェー国内では、単に「グロー・ヌスク・スピー」と呼ばれています。
知っておきたい平均的なサイズと体重
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、中型犬に分類されます。筋肉質でがっしりとした体格をしており、見た目以上に力強いのが特徴です。
| 項目 | 男の子 | 女の子 |
|---|---|---|
| 体高 | 約52cm | 約49cm |
| 体重 | 約23kg | 約20kg |
女の子に比べて男の子の方がやや体格が大きく、より力強い印象を与えます。体重は個体差がありますが、標準的な成犬のサイズとして参考にしてください。
骨格がしっかりしているため、運動能力も非常に高く、長距離を走ったり、アジリティなどのドッグスポーツにも適しています。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの性格と魅力

勇敢で忠実、そして自立心に富んだノルウェジアン・エルクハウンド・グレー。この犬種を飼う上で欠かせない、その性格の深い魅力と、信頼関係を築くための秘訣を探ります。
勇敢で忠実、自立心のある性格
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、猟犬としてのルーツを持つため、非常に勇敢でタフな性格をしています。
加えて、飼い主や家族に対してはとても忠実で、強い絆を築くことができます。しかし、同時に自立心も旺盛なため、時には頑固な一面を見せることもあります。
そのため、主従関係をしっかりと確立し、一貫したしつけを行うことが重要です。
信頼関係を築くためのポイント
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーとの信頼関係を築くには、子犬の頃からの一貫したしつけと愛情が不可欠です。
この犬種は非常に賢く、飼い主の指示をよく理解します。しかし、自立心が強いため、しつけにブレがあると、自分勝手な行動をとるようになる可能性があります。
毎日短い時間でも良いので、コミュニケーションをとり、褒めることを意識しましょう。褒められることで喜びを感じ、飼い主の指示に従うようになります。
また、体を触られることに慣れさせるため、マッサージやブラッシングをこまめに行うことも有効です。
飼い主さんだけが知っているエルクハウンドの意外な一面
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、見た目のワイルドさとは裏腹に、非常に愛らしい一面を持っています。飼い主さんから以下のような声が聞かれました。
無表情に見えて、実はとても甘えん坊
普段はクールな表情ですが、飼い主さんがそばにいると、そっと寄り添ってきたり、鼻先でツンツンと甘えてきたりすることが多いようです。
他の犬種とは違う、独特の鳴き声
一般的な犬の「ワンワン」という吠え方とは異なり、「アウー」や「フンフン」と表現される、ハスキー犬に似たような独特の声で鳴くことがあります。これは、まるで会話しているようで愛らしいと評判です。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーを飼う上での注意点

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーを家族に迎える際、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
飼育の難易度や必要な運動量、そして効果的なしつけ方法について詳しく解説します。
初心者でも大丈夫?飼育の難易度

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、飼い主との信頼関係が重要であり、初心者の方には少し難易度が高い犬種と言えます。
賢く、自立心があるため、しつけに一貫性がないと、飼い主を信頼できる仲間として認めない可能性があります。
しかし、正しい知識を持ち、根気強く向き合うことができれば、素晴らしいパートナーとなるでしょう。結論、正しい知識と方法を知ることが重要と言えます。
飼育を検討する際は、事前に犬種についてよく学び、専門家やブリーダーに相談することをおすすめします。
運動量はどれくらい必要?

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、元々猟犬として活動していたため、非常に豊富な運動量が必要です。
毎日の散歩はもちろん、広い場所での自由運動も欠かせません。具体的には、1日2回、各30分~1時間程度の散歩が必要です。
さらに、ドッグランなどで思いっきり走らせる時間を週に数回設けることが理想的です。運動不足になると、ストレスから問題行動につながる可能性があるため、注意が必要です。
毎日の散歩と適切な運動方法
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの散歩は、ただ歩くだけではなく、頭と体を使う運動を組み合わせることが大切です。例えば、以下のような方法がおすすめです。
- 早足で歩く:飼い主さんが少し早足で歩くことで、犬の心拍数を上げ、効率的な有酸素運動になります。
- 嗅覚を使った遊び:散歩中に草むらにフードやおもちゃを隠し、探させるノーズワークを取り入れると、嗅覚を刺激し、満足度が高まります。
- 起伏のある場所を歩く:公園や山道など、起伏のある場所を歩くことで、足腰を鍛えることができます。
賢いからこそ、しつけは子犬期から
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは非常に賢い犬種ですが、その賢さゆえに、しつけを怠ると悪い癖を覚えてしまう可能性があります。特に、主従関係が形成される子犬期からのしつけが非常に重要です。
褒めることと叱ることのメリハリをつけ、一貫した態度で接することで、飼い主を信頼できる仲間として認識し、指示に従うようになります。
また、社会化期にさまざまな人や犬と触れ合わせることで、協調性を養うことも大切です。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの健康のために知っておきたいこと

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーと長く一緒に暮らすためには、健康管理が欠かせません。
この犬種が特に注意すべき病気や、日々の生活でできる予防策について解説します。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーがかかりやすい病気
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは比較的丈夫な犬種ですが、遺伝的にかかりやすいとされる病気がいくつか存在します。早期発見と予防のために、以下の病気について知っておきましょう。
股関節形成不全
股関節形成不全は、股関節の形が異常になる遺伝性疾患で、歩行困難や痛みを引き起こします。定期的な健康診断と、激しい運動を避けることが重要です。
眼瞼内反症
眼瞼内反症は、まぶたが内側にめくれ、まつげが眼球に当たることで炎症を起こします。目の充血や涙が多いといった症状が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
進行性網膜萎縮症(PRA)
進行性網膜萎縮症(PRA)は、網膜が徐々に萎縮し、視力が低下する遺伝性疾患です。夜盲症から始まり、やがて失明に至る可能性があります。
これらの病気を完全に防ぐことは難しいですが、症状を早期に発見することで、進行を遅らせるなどの適切な処置が可能になります。
日頃から愛犬の様子をよく観察し、異変に気づいたらすぐに専門家に相談することが大切です。
病気を予防するための日常ケア
愛犬の健康を維持し、病気を予防するためには、毎日の適切なケアが不可欠です。
適度な運動と体重管理
猟犬としてのルーツを持つため、豊富な運動量が必要です。十分な運動は筋肉をつけ、肥満を防ぎ、関節への負担を軽減します。
高品質な食事
年齢や運動量に合わせたバランスの取れた食事を与えましょう。特に子犬期や老犬期は、栄養バランスに配慮したドッグフードを選んでください。
定期的な健康診断
少なくとも年に一度は健康診断を受け、早期に病気の兆候を発見することが重要です。特に股関節や目の検査を定期的に行うことをおすすめします。
被毛のケア
厚いダブルコートを持つため、ブラッシングは欠かせません。週に数回行うことで、皮膚の健康を保ち、皮膚病の予防につながります。
これらの日常ケアを実践することで、愛犬の健康を長く保ち、病気のリスクを減らすことができます。
子犬~老犬まで、ライフステージ別の食事と健康管理
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、ライフステージごとに必要なケアが変わります。
| ライフステージ | 食事のポイント | 健康管理のポイント |
|---|---|---|
| 子犬期 | 子犬用フードを与え、丈夫な骨格と筋肉の形成をサポート。 適切な食事量で、肥満を防ぐ。 | ワクチン接種を行い、社会化期に多くの経験をさせる。 健康診断で股関節や目の状態を確認。 |
| 成犬期 | 成犬用の総合栄養食を与え、体重と運動量を考慮した食事量に調整。 | 毎日十分な運動時間を確保。 定期的な健康診断と、日々のスキンシップで異変をチェック。 |
| 老犬期 | 消化しやすく、低カロリー・高タンパクなシニア用フードに切り替える。 関節ケア成分の入ったフードも有効。 | 関節に負担をかけない適度な散歩に切り替え。 定期的な健康診断で加齢による病気に注意。 |
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーはどこで出会える?子犬の価格と選び方

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーを家族に迎えたいと考えたとき、どこでどのように探せば良いのでしょうか。子犬の価格相場や、信頼できるブリーダーの見つけ方について解説します。
日本での入手方法とブリーダーの選び方
日本でノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの子犬を探す場合、最も一般的なのは専門ブリーダーを通してのお迎えです。
ペットショップで見かけることはほとんどありません。信頼できるブリーダーを選ぶことが、健康で性格の良い子犬に出会うための最も重要なポイントです。
良いブリーダーを見分けるためのポイントは以下の通りです。
- 犬舎の環境:親犬や子犬が清潔で適切な環境で飼育されているか。
- 親犬の状態:親犬が健康で、穏やかな性格をしているか。遺伝子検査の結果なども確認できると安心です。
- 質問への対応:こちらからの質問に丁寧に答えてくれ、この犬種についての知識が豊富か。
- 購入後のサポート:子犬を迎え入れた後も、飼育に関する相談に乗ってくれるか。
安易に個人間で取引するのではなく、信頼できるブリーダーと直接連絡を取り、実際に犬舎を訪問して見学することをおすすめします。
平均的な子犬の価格相場
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、日本国内では希少な犬種のため、一般的な犬種に比べて子犬の価格は高めです。
現在の日本における子犬の価格相場は、約40万円~60万円程度が目安となります。この価格は、血統やブリーダーの評価、性別などによって変動します。
また、子犬の生体代金の他に、ワクチン代やマイクロチップ代、登録料などが別途かかる場合が多いため、事前に確認しておきましょう。
エルクハウンドを迎える前に準備すべきことリスト
子犬を迎え入れる前に、以下の準備を整えておくことで、スムーズな共同生活をスタートできます。
- 飼育環境の準備:サークルやケージ、トイレ、給水器、ベッド、おもちゃ、ハーネスやリードなどを揃えましょう。
- 安全対策:犬にとって危険なものを片付け、誤飲を防ぐための対策を講じましょう。
- 家族での話し合い:誰が主に世話をするのか、散歩や食事の時間をどうするのかなど、家族全員でルールを決め、認識を共有しておくことが大切です。
- 動物病院の選定:万が一の事態に備え、事前にかかりつけとなる動物病院を探しておきましょう。
まとめ:ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーとの豊かな暮らしへ
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、勇敢で忠実な性格と、力強く美しい外見を兼ね備えた魅力的な犬種です。
豊富な運動量を必要とし、自立心も旺盛なため、飼い主にはしつけや日々の健康管理に対する一貫した姿勢が求められます。
しかし、その分、強い信頼関係を築くことができれば、生涯にわたる最高のパートナーとなってくれるでしょう。
この記事で解説した情報を参考に、この素晴らしい犬種との出会いをぜひ検討してみてください。
この記事の執筆者
nademo編集部
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