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アザワクの特徴と性格は?正しい飼い方、平均寿命、誕生の歴史

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アザワクの特徴と性格は?正しい飼い方、平均寿命、誕生の歴史

何千年も前からその姿が描かれてきたサイトハウンドの子孫と言われているのが、アザワクという犬種です。

サハラ砂漠のような乾燥地帯において生活してきている犬種で、その土地に適した姿をしています。

アフリカ以外ではヨーロッパなどでも知られているものの、日本においてはほとんど確認できないアザワク。

ですが、魅力的なポイントもたくさん持っているので、今回はアザワクについて詳しく解説していきます。

この記事の結論

  • アザワクはアフリカを原産とする犬種で、アフリカン・サイトハウンドの子孫でもある
  • 垂れ耳に小さな頭、線の細い体が特徴的で、手足がとても長い
  • サイトハウンドとして非常に優秀で、狩りや捕食動物の対応が得意
  • 日本でお迎えできるケースは少なく、海外ブリーダーを経由することが現実的

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アザワクの特徴

アザワクの作出はほとんど詳しく分かっていないものの、原産国はマリ共和国、ブルキナファソ、ニジェール共和国と言われています。

非常にスリムな体型で余計なものを削ぎ落としたかのような見た目をしており、全体的に細めとも言える印象。

原産国においては、獲物を狩ったり捕食動物を追い払うなどの仕事をし、現在でも活躍しています。

プライドが高く、独立心がある

仲良くなるまでにはやや時間がかかる

警戒心が強いため吠えやすい

非常に高い運動能力を持つ

 その他情報

原産国 マリ共和国及びニジェールの北部国境
犬種グループ 10G:視覚ハウンド
大きさ 大型
平均寿命 10歳~12歳
なりやすい病気 皮膚病,甲状腺機能低下症,関節炎,骨折
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 スムースコート
毛色 フォーン,ライトサーブル,ダークフォーン,クリア・サンド,レットブラウン

体高

男の子64cm~74cm
女の子60cm~70cm

体重

男の子20kg~25kg
女の子15kg~20kg

アザワクの身体的特徴

アザワクは非常に長い手足を持っており、胴体の長さに比べて手足の長さが非常に際立っています。

マズルは長く垂れ耳で、しっぽも手足同様にかなり長いことがわかります。

あばら骨が浮いて見えるほどにスリムな体型な子が多く、皮膚は薄くて乾燥しています。

アザワクのサイズ(体高・体重)

体高男の子:64cm~74cm
女の子:60cm~70cm
体重男の子:20kg~25kg
女の子:15kg~20kg

体高は60cm~74cm程度という非常に大柄な体格をしており、手足の長さからもわかる大型犬です。

しかし見た目からわかるように非常にスリムな体型をしているため、体重は20kg前後というのが一般的。

高さはありますが、体重は少し重めの中型犬といった印象で、体高の高さが際立っています。

アザワクの毛色・被毛

フォーンをベースとした毛色が一般的で、ブリンドルの縞があるパターンとないパターンが存在しています。

フォーン以外においても、以下のような毛色がジャパンケネルクラブでは許容されています。

  • ライトサーブル
  • ダークフォーン
  • クリア・サンド
  • レットブラウン

さまざまな色の組み合わせが存在する犬種で、ブラックマスクに加えて、足や胸、しっぽの先には白い模様がある個体も存在します。

アザワクの運動能力

古代からの狩猟犬でもあるアザワクにとって運動は大の得意で、鋭い目と足の速さで獲物を追いかけるのが得意です。

ドッグレースに出場した際の記録によると、最高時速が65kmという情報もあり、足の速さが理解できることでしょう。

家庭犬としてお迎えできるほどの余裕はなく、無尽蔵に近いスタミナを消費させてあげなければいけません。

アザワクの平均寿命

アザワクの平均寿命は10歳~12歳程度と言われており、大型犬の平均寿命と大きくは変わりません。

ただ、アメリカンケネルクラブによると、15歳程度まで長生きするという情報もあるため、飼育環境次第では長寿と言えます。

日本の環境が適しているとは言えませんので、飼育環境は非常に重要なポイントになります。

アザワクの注意したい病気

皮膚病皮膚の炎症や感染など、さまざまな皮膚の病気にかかりやすい
甲状腺機能低下症甲状腺に異常が起きることで、甲状腺ホルモンの分泌が減少する
関節炎運動によって関節に負担がかかり、関節部分に炎症を引き起こす
骨折高所からの飛び降りや骨への負担から骨が折れる

運動が得意なアザワクですが、サイトハウンド系の犬種は骨折や関節炎が多いと言われています。

非常に多くの量を走ることができますし、それをいとも簡単に行えます。ですが、それによって骨や関節への負担は大きくなってしまいます。

また、皮膚が非常に薄く皮膚病の危険性もあり、日本における湿度の高い環境とは相性が良いとは言えません。

アザワクの見分け方

アザワクと同じサイトハウンド系では似ていることがあるものの、アザワクとは見分けがつくレベルです。

小さな顔に垂れ耳、非常に線の細い体やしっぽなど、いくつかのポイントを抑えておけば見分けられます。

アザワクの登録頭数

日本において、アザワクの登録が最後にあったのは2021年の1匹までです。

それ以降についてはアザワクの登録はなく、日本では非常に希少価値の高い犬種であることがわかります。

参考:ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数

アザワクの性格・習性

アザワクはクールな印象の通り、非常に用心深く警戒心も強い、なかなか懐かない犬種です。

ただ、いつまでも懐かないということもなく、慣れてくれば家族に対して愛情深い一面も見せてくれるでしょう。

用心深く、警戒心がとても強い

サイトハウンドということもあって、自分の縄張りや家族を過度に守ろうとする傾向があります。

特に見知らぬ人に対しては警戒心の強さが発揮され、大きな声で追い払おうと威嚇することもあるのです。

お迎えしたばかりの頃はなかなか懐かなくて悩んでしまう飼い主さんもいるでしょうが、徐々に慣れてくれば変わってきます。

一度、心を許せば愛情深い

最初こそ、警戒心の強さからなかなか懐いてくれないものの、一度でも心を許してくれればガラッと変わります。

とはいっても全く違った犬種になるようなことはなく、クールな印象そのままで愛情深く接してくれる程度です。

そもそもアザワクは家庭犬として確立した犬種ではないため、甘えん坊になるようなことはありません。

同種同士ではケンカになることもある

よそよそしい態度を取るのは人間相手だけでなく、ほかの動物に対しても同じことです。

上下関係をはっきりとさせてしまう傾向もあるため、特にサイトハウンド同士になってしまうとケンカになることも。

連れ出すときは細心の注意をはらいつつ、いざというときに備えた訓練が必要になる犬種です。

アザワクを飼うのに向いている人の特徴

アザワクは家庭犬ではないため、安易な気持ちでお迎えするのは危険とも言えます。

では逆に、どんな人ならばアザワクをお迎えするのに向いているのか、その特徴をご紹介します。

大型犬の飼育経験がある人

家庭犬として育種されてきていないアザワクは、初心者の方にとって非常に難しい生活になります。

徹底した訓練が必要になりますし、大型犬相手としてケガやトラブルのないコントロールが必要です。

大型犬というだけでも飼育難易度が上がるだけでなく、アザワクの性格上、初心者の方には難しいと言えます。

広大なスペースで運動ができる人

スタミナが豊富すぎるうえ、ただ歩いてお散歩するだけではストレスを発散することが難しいです。

散歩と言ってもしっかり走ったり、早歩きをしたり、ということを繰り返さなければいけません。

都会ではなかなかこうしたスペースを確保しづらく、広大なスペースが必要になりがちです。

アザワクの価格

アザワクを日本国内でお迎えすることは非常に難しく、ペットショップはもちろん、ブリーダーすらほとんど存在しません。

そのためアザワクをお迎えするとなったら、海外のブリーダー経由でお迎えすることになるでしょう。

生体価格は30万円前後とされていますが、為替変動や手数料によってさらに増えることもあります。

現時点ではお迎え自体があまり現実的ではなく、また日本国内の生活もアザワクに適しているとは言えません。

アザワクの飼い方

アザワクをお迎えすること自体が難しいものの、もしお迎えするとなったら気をつけておきたいことをまとめました。

大型犬であり、しつけの難易度も高い犬種なので、しっかり確認して覚えておきましょう。

早期から社会化トレーニングとしつけが必要

とても賢いので、適切なしつけによってスムーズに学習しますが、独立心の強さも持ち合わせています。

早い段階から社会化トレーニングに加えてしつけも行っていかないと、手に負えなくなる可能性もあります。

かといって厳しい訓練は適切でなく、前向きでポジティブなトレーニングにすることが適切、と言われています。

小さい子どもや小動物を獲物と思わないよう、早い段階から外に出て、色々な刺激を受けることも必要です。

獲物を追いかけることがないよう、制止訓練を行う

特に危険な事故になりうるのが、アザワクの狩猟本能が刺激され、突然狩りが始まってしまうこと。

散歩中であったとしても、小さい子どもや小動物がその対象となってしまう危険性はあります。

これらは事故やケガ、トラブルの原因となってしまうため、社会化トレーニングに合わせて制止訓練も必要。

飼い主さん自身の手で愛犬を制止することができるよう、確実な呼び戻しができるようなしつけが必要です。

散歩は走りも取り入れ、1日2回(1回1~2時間)が理想的

散歩はただ歩くだけではなく、ときには早歩きや走りも取り入れることで、アザワクのストレスを発散させることができます。

日常的にただ歩いているだけでは、アザワクの豊富なスタミナをきちんと消費することはできません。

できれば1日2回、1回あたり1時間~2時間程度の散歩が必要。ほかにも、おもちゃ遊びなども取り入れるとなお良いです。

暑さには強いが寒さに弱い

原産国がアフリカということもあって、アザワクはとても暑さに強い犬種です。

ただ、日本のように湿気のある暑さが得意なわけではなく、寒さにおいてはとても苦手としています。

日本の気候がある犬種ではないため、室温・湿度の管理はより徹底して行わなければいけません。

冬には服を着せたり、皮膚が薄いので皮膚病にならないよう、湿度を保つ必要があります。

室温は20℃を切らないよう管理し、アザワクの過ごしやすい環境をつくってあげてください。

ブラッシングは週に1回程度、軽く行えばOK

ブラッシング1週間に1回程度
耳掃除1週間~2週間に1回程度
歯磨き毎日
お風呂1か月に1回程度
爪切り2週間に1回程度
肛門腺絞り1か月に1回程度

アザワクは短毛種であるため、過度なブラッシングを必要とせず、週に1回程度で良いと言われています。

ブラッシング以外の日は濡れタオルやペット用ウェットティッシュなどを使い、軽く拭いてあげるぐらいがちょうどよいです。

垂れ耳でもあるので、耳掃除は1週間から2週間に1回程度を行い、問題がないか確認してあげてください。

アザワクにおすすめのドッグフード・アイテム

アカナ(ACANA) アダルトラージブリードレシピ

エネルギー消費量がとても多いアザワクには、健康をサポートしてくれる良質なタンパク質がたっぷり必要です。

アカナのアダルトラージブリードレシピは、平飼い鶏肉、生ヘイク、七面鳥、ニシンなどを主原料としたドッグフード。

良質な原材料を使用しているだけでなく、1粒あたり1.5cmほどのサイズ感で食べ応えも感じてくれることでしょう。

対象年齢 1歳以上
内容量 11.4kg
原産国 カナダ
主原料 新鮮鶏肉、鶏肉ミール、七面鳥肉ミール
その他原材料 赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、そら豆、新鮮鶏臓器(レバー、ハツ、腎臓)、ニシンミール、新鮮全卵、新鮮丸ごとカレイ、ニシン油、鶏脂肪、日干しアルファルファ、緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆繊維、新鮮鶏軟骨、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 亜鉛キレート
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 337.5kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 28円/125g
定期販売 Amazon定期便あり
フード目的 総合栄養食
フードの種類 ドライ

WOLFGANG BoneYard Harness

出典 :https://wolfgang.jp/

参考価格 7,590円(税込)

アザワクの運動量に耐えられる耐久性で、なおかつサイズ感も非常に重要となるハーネス。

小さめサイズから大きめサイズまでありますが、体は細いので選ぶ際はより慎重に選ぶことになるでしょう。

首輪ではなくハーネスにすると少しコントロールが難しくなるものの、愛犬の体への負担を考えるとハーネス一択です。

首周り -
胸周り -
胴回り S:30~45cm/M:40~61cm/L:50~76cm/XL:66~96cm
素材 ポリエステル
適合種 全犬種
留め具 バックル
反射板 ×
ハンドル ×
洗濯 -
成長段階 全年齢
長さ調整
構造 H型

アザワクの誕生の歴史

アザワクは、西アフリカのマリ共和国、ブルキナファソ、ニジェール共和国などを原産国とする犬種です。

何千年も前からサハラ砂漠を中心として知られてきており、壁画に描かれていたアフリカン・サイトハウンドが子孫だと言われています。

この地域に住むトゥアレグ族という遊牧民が飼っていた犬種で、現地では「自由な人々のサイトハウンド」と呼ばれています。

トゥアレグ族は家族の一員としてアザワクを気に入っており、野営地や群れを外敵から守るために活躍していました。

ただ、少しずつ獲物が減ってきていたり、武器が使用できるようになってきたことから、アザワクの仕事は減少していきます。

1968年にはヨーロッパに輸入され、その後数年をかけてアメリカなどにも輸出されるようになりました。

1981年にはFCIに公認、2011年にはAKCに公認された犬種です。

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