トリュフ採集が得意な動物といえば豚というイメージがあるかもしれませんが、実は犬にも優れた嗅覚を持つ犬種がいます。
それが今回ご紹介するロマーニャ・ウォーター・ドッグで、イタリアを原産地とするトリュフ採集が得意な犬種です。
トリュフ採集のために訓練された唯一の犬種と言われており、日本ではまだあまり知られていません。
日本では活躍する場所は多くありませんが、家庭犬としてはお迎えしやすい犬種です。
この記事の結論
- イタリア原産のロマーニャ・ウォーター・ドッグは、トリュフ採集が得意
- 全身が巻き毛で覆われており、防水性が高く泳ぎが得意な犬種
- 泳ぎだけでなく穴掘りも得意なため、自宅には庭があると良い
- 生体価格が高い傾向にあり、海外ブリーダーでも5,000ドル程度になる
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目次
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの特徴
ロマーニャ・ウォーター・ドッグはイタリアのロマーニャ地方を原産とする犬種で、イタリアなどではラゴット・ロマニョーロ(Lagotto Romagnolo)と呼ばれています。
もともとはアヒル狩りを目的として飼われていましたが、時代と共にトリュフ採集が得意な犬種になりました。
被毛は防水性の高い被毛をしており、飼い主さんに忠実で訓練も得意な性格から、家庭犬としても優秀。
活動的ではありますが、必要以上にお手入れを必要としないため、お迎えはとても簡単と言えるでしょう。
飼い主さんに従順で番犬気質
家族に対して愛情深い
必要以上には吠えない
十分な運動を必要とする
その他情報
原産地 | イタリア |
犬種グループ | 8G:7グループ以外の鳥猟犬 |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 15歳~17歳 |
なりやすい病気 | 若年性てんかん,股関節形成不全,肘関節形成不全,ライソゾーム病 |
参考価格 | 25万円~45万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | オフホワイト,オレンジローン,ブラウンローン,オレンジ,ブラウン,ホワイト,セーブル |
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの身体的特徴
全身がぬいぐるみのように巻き毛で覆われている犬種で、体のサイズは小型犬から中型犬にかけてのサイズ感となっています。
垂れ耳ですが釣り合いの取れた体格をしており、筋肉質でしっかりとした体格をしています。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグのサイズ(体高・体重)
体高 | 男の子:43cm~48cm 女の子:41cm~46cm |
体重 | 男の子:13kg~16lg 女の子:11kg~14kg |
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの体のサイズは中型犬サイズで、女の子の場合は小型犬にも近いサイズ感になっています。
いずれも成犬になると体重が10kgを超えるというのが一般的なので、小さくは感じられないでしょう。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの毛色・被毛
被毛はふわふわの巻き毛になっており、全身がくねくねとした被毛になっています。
この被毛が防水性になっている被毛であり、水辺での生活や泳ぎを得意とする理由です。
- オフホワイト
- オレンジローン
- ブラウンローン
- オレンジ
- ブラウン
- ホワイト
- セーブル
毛色は上記の通りいくつかの単色に加えて、さまざまなマーキングが許容されています。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの運動能力
狩猟をしてきた犬種でもあるため、運動能力は一般的な犬種よりもやや高めとなっています。
一人暮らしのような空間でもお迎えすることは可能ですが、十分な運動の時間が必要になってくるでしょう。
散歩を中心とした運動に加えて、穴を掘ったり泳いだり、といった行動も好む傾向にあります。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの平均寿命
ロマーニャ・ウォーター・ドッグは特に健康的な犬種だと言われており、平均寿命は15歳~17歳と言われています。
繁殖時のブリーダー次第ではありますが、平均寿命の最大が17歳というのはかなり長寿と言えるでしょう。
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ロマーニャ・ウォーター・ドッグの注意したい病気
若年性てんかん | 脳の信号伝達機能に異常が生じ、部分的や全身の痙攣を引き起こす |
股関節形成不全 | 骨格形成期に骨が変形したり関節が緩むことから、股関節が異常形成される |
肘関節形成不全 | 発育不全によって肘関節が異常形成される |
ライソゾーム病 | ライソゾーム内の働きが弱くなることにより、老廃物が蓄積して神経症状を引き起こす |
ロマーニャ・ウォーター・ドッグによく見られるのが、てんかんやライソゾーム病などです。
健康的な生活を送ることができていれば多くは見られないものの、これらの神経疾患には注意が必要です。
元気いっぱいで活発な犬種なので、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)や肘関節形成不全(ちゅうかんせつけいせいふぜん)などもよく見られます。
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ロマーニャ・ウォーター・ドッグの見分け方
ロマーニャ・ウォーター・ドッグには明確な見分け方がなく、身体的特徴が多いわけではありません。
特徴的なのは巻き毛の被毛と垂れ耳なので、この2つがポイントとなってくるでしょう。
作出の過程ではプードルも交配に加わっていることから、プードルにも似た見た目になっています。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの登録頭数
ここ数年に入ってから少しずつ日本でも登録されるようになっており、2024年には60匹にまで増えました。
他の犬種と比べればまだまだ少ないものの、今後少しずつ人気が高まってくることも期待できるでしょう。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの性格・習性
狩猟仲間としてもともとは活躍していた犬種なので、狩りをするという能力は今でも残っています。
ただ、狩りをするという仕事がなかったとしても優秀で、おもちゃ遊びで楽しめる性格の犬種なのです。
従順で訓練のしやすい忠実な犬種
飼い主さんの指示に従って行動することが得意だったこともあり、現在でもこの性格に変わりはありません。
従順なだけでなく、訓練も得意としているため、しつけを教えるときにはスムーズに進んでいくでしょう。
敏捷性が高いため、適切なコントロールは必要ですが、攻撃性はほとんどありません。
基本的にはのんびり過ごして社交性も高い
仕事に従事することが得意なので活発に行動することは好きですが、それ以外はのんびりとしていることも多いです。
自宅でゆったりとくつろいでいるような姿も多々見られるでしょうし、それでも特に気にしないでしょう。
来客があったとしても社交性の高さから気にすることは少なく、他の動物や見知らぬ人に対しても友好的です。
泳ぎが得意で水を怖がらない
泳ぐこと自体がストレス発散にもなるロマーニャ・ウォーター・ドッグは、生活空間によってはストレスになることが多いでしょう。
もともとが水辺で生活していたこともあって、水との相性はとても良い犬種です。
深さがなくてもある程度は自由に泳げる環境だと、とても喜んでくれるでしょう。
ただ、あまりに気に入ってしまうと川や池などから上がらなくなってしまうこともあるため、適切なしつけも必要です。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの誕生の歴史
ロマーニャ・ウォーター・ドッグはウォーター・ドッグの中でも非常に古い歴史を持つ犬種です。
起源はルネサンス期(14世紀から16世紀)頃のイタリアだと考えられており、イタリアの都市であるラヴェンナの湿地帯で飼育されていました。
もともとはアヒル狩りに用いられていましたが、優れた嗅覚を持つことから徐々にトリュフ採集の仕事に変わっていきます。
19世紀には湿地帯が開拓され干上がっていき、仕事自体がなくなっていったのです。
ですが嗅覚の良さと敏捷性、そして追跡能力からトリュフ採集をするようになっていきます。
この仕事は現在でも続いており、イタリア産の高品質トリュフはロマーニャ・ウォーター・ドッグによる採集が見られます。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグを飼うのに向いている人の特徴
ロマーニャ・ウォーター・ドッグは活発な犬種で、遊び方も他の犬種とは少し異なる点があります。
必ずしもクリアしなければいけない条件というわけではありませんが、飼うのに向いている人がどんな人であるのか、特徴をまとめました。
自由に遊べる水辺が近くにある人
屋外でのアクティビティの中でも、特に水の中で泳ぐことを好む傾向にあるロマーニャ・ウォーター・ドッグ。
体が丈夫なだけでなく被毛は防水性なので、長時間、水中で遊んでいても苦ではありません。
お風呂も得意なので嫌がることは少ないでしょうが、水辺が自宅近くにないとストレスを抱えやすいです。
最低限、庭に簡易的なプールを作ったり自然の中に出かけたりといった連れ出しが必要になります。
自宅に庭がある人
トリュフハンターでもあることから、実は穴掘りも好む傾向にあるため、庭があるとなお良いです。
なくても生活はできますが、穴掘り欲と水遊び欲の両方を満たすならば、広めの庭が必要です。
適切なしつけで場所を決めてあげて、ある程度は自由に動けるとストレスも溜めづらいです。
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの飼い方
近年、日本でも少しずつ人気になってきているロマーニャ・ウォーター・ドッグは、日本で飼うことも難しくありません。
いくつかのポイントを抑えておくことは大切ですが、非常に優しい犬種なので検討してみても良いでしょう。
学習は早く賢いので、子犬期にしつけを終わらせる
飼い主さんの指示をよく聞いて行動することができる犬種なので、非常に賢いことはよく知られています。
ですが、賢いということはさまざまな習慣をすぐ覚えるということであり、間違った習慣がつくこともあります。
これを防ぐためにも子犬期からしつけを徹底しておき、生後2~3か月頃から始める必要があるでしょう。
遅くなるとイタズラなどの習慣がついてしまうリスクもあるため、しつけ開始が遅くならないように注意すべきです。
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1回30分程度の散歩と水泳の両方が理想的
一般的なご家庭においては難しいと思いますが、ロマーニャ・ウォーター・ドッグは水泳による運動も理想的です。
最低でも1日2回、各30分程度のお散歩が必要になりますが、これ以上に水泳を好む傾向にもあるでしょう。
もし自宅に庭などがあれば、自由に穴掘りをさせてあげると運動の一環になりますし、ストレス発散にもなります。
激しい運動をしすぎると股関節形成不全や肘関節形成不全のリスクが高まるため、ランニングなどはやりすぎないのがちょうどよいです。
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活動量に耐えられる高品質高タンパクフードがおすすめ
活動的な犬種には高品質であることはもちろんのこと、健康的な体を作る高タンパクフードをおすすめします。
犬は現代でこそ雑食とされていますが、もともとは肉食であったという歴史もあり、特に肉類が食事には最適。
肉類を中心としたバランスの良い食事が適しており、穀物類が中心の食事よりも最適と言えるでしょう。
活動量を考えると太りすぎることは少ないでしょうが、痩せすぎも含めて体重管理をしてあげてください。
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抜け毛は少ないが、泳ぎ好きなのでケアは丁寧に行う
防水性のある被毛を持っているロマーニャ・ウォーター・ドッグは、抜け毛の量が非常に少ない犬種です。
しかし、巻き毛で絡まりやすい毛質のため、毛玉にならないよう少なくとも週2~3回、可能であれば毎日のブラッシングが理想的。
また、泳ぎが得意で水遊びをする子ならば、被毛だけでなく体全体のお手入れが必要です。
汚れがついていないか、風邪をひかないようにドライヤーを使って乾かすなど、一般的な犬種とは違ったケアが必要になるのです。
耳が垂れ耳でもあるので、外耳炎にならないようきちんとお手入れしてあげてください。
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ロマーニャ・ウォーター・ドッグにおすすめのドッグフード・アイテム
レティシアン ネルソンズドッグフード 中・大型犬向け
食べる量の多い子や偏食気味の子にもおすすめできる、中・大型犬向けのネルソンズドッグフード。
小型犬向けのものだと粒が小さくなりすぎて、勢いよく食べてしまったり丸飲みしてしまうこともあるでしょう。
ネルソンズドッグフードなら適度な粒の大きさで、穀物を使わない良質な原材料のみのレシピで作られています。
原材料の50%がお肉類になっていることもあり、食いつきも十分期待できるでしょう。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | チキン生肉、乾燥チキン |
その他原材料 | サツマイモ、バターナッツスカッシュ、チキンオイル、エンドウ豆、チキングレイビー、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、海藻、チコリ(フラクトオリゴ糖)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖)、ニンジン、パースニップ、リンゴ、カボチャ、スペアミント、インゲン豆、ブロッコリー、ローズマリー、パセリ、マリーゴールド、フェンネル、ショウガ、ユッカ、クランベリー、ナシ |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | グルコサミン、コンドロイチン、タウリン、ビタミン類(E、A、D3、B12、ナイアシン、パントテン酸、B2、B1、B6)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン) |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 365.7kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 193円/105g |
定期販売 | 1~2個:1個あたり7,816円(税込)/3個以上:1個あたり7,356円(税込) |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
ペティオ(Petio) レシャンテ ソフトスリッカーブラシ 長毛犬・長毛猫用
毛のもつれをほぐしつつ、抜け毛もしっかりと除去することができるソフトスリッカーブラシ。
先が丸いピン状になっているので肌当たりが欲、美しい毛並みを保つことができます。
巻き毛で毛が絡まりやすいロマーニャ・ウォーター・ドッグに対しては、毛玉がほぐせるブラシがおすすめです。
本体サイズ | S:幅3.4cm×奥行8cm×高さ20.5cm/M:幅3.5cm×奥行10cm×高さ20.5cm/L:幅3.8cm×奥行15cm×高さ20.5cm |
---|---|
本体重量 | S:370g/M:420g/L:630g |
種類 | スリッカーブラシ |
毛・ピンの長さ | - |
毛先のやわらかさ | やわらかめ |
対象年齢 | - |
素材 | 本体・ピン:ステンレス/柄:天然木 |
適合種 | 長毛種 |
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ロマーニャ・ウォーター・ドッグの価格
ロマーニャ・ウォーター・ドッグの生体価格は、大体25万円~45万円の価格帯と言われています。
ただ、日本だけでなく海外においても個体数が多いわけではなく、限られたブリーダーからのお迎えになるでしょう。
特に海外のブリーダー経由でお迎えをする際には、諸経費によって数倍になることもあり得ます。
最大で5,000ドル程度という地域もありますので、かなり高くなる可能性があります。
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この記事の執筆者
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