猫のケア・お手入れ

愛猫の歯磨きをしていない?磨く必要性や頻度、嫌がる場合のコツ

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猫は歯みがきをしないとどうなる?磨く必要性や頻度、嫌がる場合のコツをご紹介

近年、猫にも歯や口中のケアが必要なことが分かってきました。でも「うちの子は歯磨きなんて絶対ムリ!」という飼い主さんは多いかもしれませんね。

確かに、人間のように歯ブラシに歯磨き粉をつけて愛猫の口に入れて磨く、というのはとてもハードルの高い動作です。

では、どうしたらいいのでしょうか。

この記事では、可能なら子猫の時期から習慣にしたいベストな歯のケアと、それが難しい場合の代替アイテムなどについてご紹介します。

この記事の結論

  • 人間と同様、猫も歯磨きをしていないと「歯周病」のリスクが高まる
  • 猫が歯周病になると、「口臭がひどい、歯茎からの出血、顔の腫れ」など様々な症状が見られる
  • 猫の歯磨きはできれば毎日、少なくとも週3回のペースで行う
  • 歯磨きは子猫のうちから慣れさせることが大切

担当執筆者

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猫に歯磨きは必要?

結論からいうと猫も人間同様、歯磨きは必要です。歯に溜まった歯垢が歯石に変わってしまうと、なかなか除去できません。

人間のように長時間口を開けて歯石取りをするのは、全身麻酔などをしない限り猫には難しいことです。

歯のケアを全くしない状態で年を重ねた場合、老後、食べ物を噛んで食べられなくなったり、ひいては病気になったりするリスクが高まります。

歯磨きをあまりしなかったであろう人間のお年寄りを想像すると、分かりやすいと思います。

歯がないか極端に少なくやわらかいものしか食べられない、口元がふにゃふにゃしている、体があまり丈夫そうでない、認知症を患っていることが多い…といったように。

自立して生活したり、スポーツを楽しんだりする人間のお年寄りを見ても、皆きちんと自分の歯で食事をしています。

猫も同じこと。歯をきれいに保つことは、元気なシニアライフへの第一歩です。

猫も歯磨きをしていないと、歯周病のリスクが高まる

人間と同じで猫も、口の中のケアを行わずに過ごすと歯周病のリスクが高まります。

食べ物が食べにくくなり、歯や口の中が常に腫れたり、痛かったりすることが予想されます。

うまく食べられない状態が続けば抵抗力が弱まり、あらゆる病気やケガから身を守ることも難しくなってしまうでしょう。

歯周病は、口のなかの歯垢に存在する細菌が悪さをする病気です。

口のなかから周辺の組織や骨に影響が及び、ひいては血管づたいに全身に波及した細菌が口から程遠い臓器などにもダメージを与える、恐ろしい病気であることがわかってきています。

猫は人間よりもはるかに体の小さな生き物。ひとたび歯周病を患えば、その大きなリスクから逃れることが困難であるのは容易に想像できるでしょう。

歯周病にはなりやすいため、歯磨きは必要

歯周病のリスク

よく勘違いされやすいところで、「猫は虫歯にならないものの、歯周病にはなりやすい」ということ。

「虫歯にならない」という認識で強いばかりに、口腔内の健康を損なう可能性が少ないのだと、思っている飼い主さんもいることでしょう。

しかしそうではありません。歯周病に関して言えば、3歳以上の猫の約70%が歯周病になっているとまで言われています。

実は非常に注意が必要な病気であり、飼い主さんと愛猫の協力による、習慣的な歯磨きが重要なのです。

猫が歯周病になっているとみられる症状

猫が歯周病を患ったときに出現する症状の代表的なものに、以下の6つがあります。

これらの症状が出てきたときには、すでに進行している可能性も。医療機関を受診するなど早めの対応が必要です。

猫の習性として口周りを触ると嫌がることも多く、飼い主さんが早期発見してあげることは簡単ではありません。

だからこそ、以下のポイントに目を配っておきましょう。

口臭がひどくなる

あくびをしたときなどに、口臭をチェックしてみましょう。健康な口腔状態ならば、嫌なニオイは基本的にしません。

しかし、歯周病になりかけている子や、歯周病の疑いがある子は、アンモニア臭のようなニオイがします。

もし、愛猫からこうしたニオイがするようなら、歯周病が疑われます。

よだれが多くなる

よだれの多さも、歯周病を疑うべき症状のひとつです。

猫は元々よだれが多く出る動物ではありませんので、歯周病などによって口内に違和感があるとよだれが出るようになります。

寝ていたり好きな食べ物を前にしているときのよだれは正常な現象ですが、そうでない場合にも常によだれを垂らすようになったら、歯周病の可能性が高いでしょう。

歯茎から出血する

歯茎からの出血がみられる場合も、歯周病の可能性が濃厚です。

歯周病が進行していると歯茎から出血してきたり、膿が出てきます。見た目ですぐに気付けるので、早急な治療が必要。

長年、口腔ケアをせずに過ごしていると人間同様に歯ぐきが弱くなり垂れ下がって、少しの刺激でも出血するようになります。そういう状態になれば立派な歯周病です。

歯が黄色くなる

猫がごはんを食べているときやあくびをしたときなど、歯が見えるときには色を確認しましょう。

明らかに黄ばんでいれば歯周病の可能性があります。ただ、歯が黄色いだけならまだ、歯周病まで進行していないかもしれません。早めにケアすることで予防に繋がります。

歯周病かそうでないかは、専門機関で診てもらいましょう。

顔が腫れている

顔の腫れも、歯周病の可能性がある症状のひとつです。

ただ、顔が腫れているときは歯周病以外に、ケガや鼻の疾患、吹き出物などの可能性もあります。

原因がわからない場合、わかってもどう改善したらいいかわからない場合は早めに医療機関を受診しましょう。

ご飯を食べなくなる

お腹が空いているそぶりを見せるのに、ごはんをあげても食べない場合は歯が痛いのかもしれません。

他の症状同様、ごはんを食べないだけで歯周病が確定するわけではありません。

でも、いつも食べているごはんを食べないようなら、何らかの体調の変化を心配しましょう。

歯がぐらつく、抜ける

歯周病が進行すると歯を支えている部分(歯槽骨)がダメージを受け、歯がぐらついてしまいます。

さらに歯の周りを覆っている歯ぐき(歯肉)が退縮して、重度になると歯が抜け落ちることもあるのです。

できれば一生涯、健康的に自分の歯で食事をして欲しいというのは、飼い主さんの願いではないでしょうか。

猫の歯磨きの頻度

歯磨きは猫用の歯ブラシと歯磨き粉を使って、1日に1回行うことが理想です。毎日が難しい場合は、週3回ほどを目安に行います。

とはいえ、生まれたころから歯磨きに慣れることができる環境ならまだしも、大人になってから迎えた子にいきなり、このようなやり方での歯磨きは難しいでしょう。

どうしても嫌がるようなら歯ブラシ+歯磨き粉にこだわらず、他の方法を模索しましょう。

毎日できれば理想的ですが、嫌がる場合には無理せず。

猫の場合、歯垢から歯石に変わっていくまで3日から5日ほどはかかると言われています。それまでに歯磨きをしてあげる、というのが良いでしょう。

歯磨きは子猫のうちから慣れさせておくことが大切

歯磨きはできるだけ、小さなころから慣れさせておくのが最大のポイントです。

今までしてこなかったのにある程度成長してから急に、口を開けて歯磨き粉のついた歯ブラシで歯を磨かせてくれる子はあまりいないでしょう。

成猫なら一度試してみて難しいようであれば無理に「歯磨きをしよう!」と気負わず、その子にあうようなお口のケアにトライしてみるといいでしょう。

最初はシートから、徐々に歯ブラシへ変えていく

猫のデンタルケアグッズはたくさん販売されていますが、最終的に使うべきアイテムはやはり歯ブラシです。

歯垢をしっかり落とすことができるものは、歯ブラシで物理的に磨くというものだけなので、歯ブラシが必要になります。

とはいえ、最初は歯ブラシが口に入ってくるのを嫌がる子は多いもの。徐々に慣れていってもらう必要があります。

最初こそデンタルケアシートやガーゼ状のものを使いながらケアして問題ありませんが、最終的には歯ブラシでしっかりと歯垢を落とせるように慣れてもらいましょう。

猫の歯磨きの方法

歯磨きに挑戦する場合には、いくつかのステップがあります。

これらをふまえて、可能なら歯磨きを習慣にしましょう。くれぐれも、無理はしないようにしてくださいね。

ステップ1. 口の周りを触られることに慣れさせる

口の周りを触られるのに慣れている子は少ないでしょう。

生まれたばかりの子猫であればナデナデする形でさわると、慣れてくれる子もいます。

最初は嫌がるものですが、口の周りを触られるというのは病院の検査でもあるものです。必ずクリアできるようにしておきましょう。

このステップをクリアできれば、歯磨き粉と歯ブラシで歯磨きができる可能性が高まります。ファイト!

ステップ2. 歯や歯茎を触られることに慣れさせる

口の周りを触ることを嫌がらないようなら、次は歯や歯茎に触れてみましょう。

やさしく声がけをしながら、怖がらせないように取り組むことがポイントです。

愛猫を驚かせると噛まれたり、引っかかれたりすることもあるかもしれません。飼い主さんに危険が及ぶようなら、早々に切り上げましょう。

ステップ3. 歯磨きシートや湿らせたガーゼで歯の表面を磨く

歯や歯茎に触らせてくれるようになったら、歯磨きシート、あるいは湿らせたガーゼで歯の表面を磨きましょう。

最初は歯垢を落とす勢いでなくてもいいので、歯の表面に触れる程度からスタートしてOK。少しずつ歯垢を落とせるような磨き方に変えていきます。

ここまでくればあと少し!理想の歯磨きライフにかなり近づきます。

ステップ4. シートやガーゼに慣れてきたら猫用歯ブラシで磨く

シートやガーゼを嫌がらなくなったら、いよいよ猫用歯ブラシと歯磨き粉(歯磨きジェル)の出番です。

猫用の歯磨き粉には猫が喜ぶ香りや味がついているので、シートやガーゼがうまくいけば、歯ブラシで磨くこともそんなに難しくないでしょう。

香りや味は猫ごとに好みがあるので好みに合わせて使用するというのがおすすめ。チキン味などは特に人気が高い味です。

愛猫が嫌がるようならその日はやめて、別の日にトライしてみてください。

猫の歯磨きをするときのコツ

最初から簡単に歯磨きをさせてくれる子はなかなかいません。人間の子どもだって同じですよね。

愛猫の歯磨きに挑戦しようとするときには、いくつかのコツがあります。

コツをふまえて取り組んでみると意外とスムーズに、うまくいくかもしれません。

嫌がるときは無理して磨かない

まず最優先は、愛猫の気持ちです。少しでも嫌がるそぶりを見せたら、その日はあきらめましょう。翌日以降、機嫌がいいときを狙ってリトライしてみてください。

どうしても嫌がるようなら、別の方法でのケアを検討しましょう。無理は禁物です。

子猫の乳歯が生え始めた段階から歯磨きに慣れさせておけば、日常的なケアと一緒に慣れてくれます。

少しずつ、一歩ずつ慣れてもらうことが大事ですね。

ごほうびを与えながら行う

多くの猫にとって、歯磨きのためとはいえ口の周りや歯、歯ぐきを触られることは大きなストレスでしょう。

ですので、あと一歩!という雰囲気のときなどはごほうび作戦も有効です。

歯磨きのあとに好きなおやつなどをセットにすれば「歯磨きが終わったらおやつがもらえる」と学習し、歯磨きを嫌がらなくなるかもしれません。

猫用の歯磨きおやつなどもありますので、うまく使って慣れさせていきましょう。

必ずしも歯ブラシじゃなきゃいけない、というわけではないということですね。

歯磨きを嫌がる猫にはデンタルケアグッズが便利

まじめに取り組んだのに、愛猫がどうしても歯磨きを嫌がる…とお悩みの方、多いかもしれませんね。

でも大丈夫です。歯磨き粉と歯ブラシが難しい愛猫のために、さまざまなケアグッズが開発されています。

これらを併用するのも一策です。普通の歯磨きも無理ではないけど、前歯の歯磨きはさせてくれても奥歯は難しい、といった場合なども便利ですよ。

猫用の歯磨きおもちゃ

猫用の歯磨きおもちゃは、気軽に取り組めるアイテムのひとつ。形が小さく、値段も数百円と手ごろです。繰り返し使えてコスパも良好です。

通常の歯磨きが難しいようなら、まず猫用の歯磨きおもちゃで楽しくデンタルケアをスタートしてみましょう。

ただし、歯磨きおもちゃだけで歯垢が落としきれるものではありませんので、最終的には歯ブラシの登場が必要です。

猫用の歯磨きおやつ

歯磨き粉と歯ブラシでの歯磨きに成功しても、一番なついている飼い主さん以外にはさせてくれない子も多いです。

その飼い主さんが旅行などで長い間留守にする間、家族の方が代わりに歯磨きをするのは難しいかもしれません。

そんなときのために、歯磨きおやつを揃えておくと便利ですよ。

あくまで歯磨きおやつは一時的なものであると考え、歯ブラシでのデンタルケアができるようにトレーニングしていきましょう。

猫用の歯磨きジェル

歯磨きジェルは、舐めるだけで効果が期待できる手軽なデンタルケアグッズです。味や香りが好みなら、継続できるかも。

毎回たっぷりと使う必要はありませんが、好みの味になると舐め取ってしまうこともあるため注意が必要。

ペット用の場合、歯磨き粉はペースト状のものよりもジェル状のものが多くなっていますので、優先的に候補に入れたいアイテムです。

猫用の液体歯磨き

液体歯磨きは歯に直接塗っても、飲み水やごはんに混ぜても使えます。

口臭や歯周病、歯石の予防に利用する飼い主さんも多くいらっしゃいます。

お水やフードに混ぜられるので、シニア猫など体力の弱った子にもおすすめです。

液体歯磨きも単体では歯垢を完全に落としきることができませんので、最終的には歯ブラシを組み合わせていきましょう。

愛猫の歯磨きは専門家に任せるのもおすすめ

歯のケアはトリミング・ペットサロンや動物病院でも、してもらえる場合があります。

近年、歯磨き外来を設置している動物病院も珍しくありません。ペットへの口腔ケアのほか、飼い主さんに歯磨きのやり方をレクチャーしてくれるところもあります。

通常の歯磨きができている場合も、年に一回程度は専門家に診てもらう機会を作ると理想的です。

お口のなかをきれいにすることで、歳を取っても自分の歯で元気にごはんが食べられる子になってくれる可能性も高まります。

その子にあったケアで、元気に長生きしてほしいものですね。

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