数多く存在するテリア種の中でも、色濃くテリア気質を持っている犬種が今回ご紹介するウェルシュ・テリアです。
この犬種は小動物の狩猟をとても得意とし、捕食本能が非常に強い犬種として知られています。
テリア種はさまざま存在しますが、現代に適応できるようこうしたテリアらしい気質が和らげられた犬種も多く存在します。
その中でもまだまだテリアを感じられるウェルシュ・テリアについて、詳しくご紹介していきます。
この記事の結論
- やや長めの顔と垂れ耳、捕食本能が非常に強い犬種である
- テリア気質を強く犬種ではあるものの、家族に対する愛情はとても深い
- スタミナがとても豊富で退屈が苦手なため、役割を与えてあげると良い
- 関節疾患や皮膚疾患になりやすいため、食事やサプリなどのケアが必要
目次
ウェルシュ・テリアの特徴
ウェルシュ・テリアはイギリスのウェールズ出身の犬種で、500年以上前には存在していたと考えられています。
よく似ているエアデール・テリアよりは小さく、レークランド・テリアよりは大きな体を持っています。
ほかのテリア種と比べて手足が短いわけではないため、獲物を追いかけても巣穴に潜り込むことはしません。
手足で器用に土を掘り返していき、獲物を捕獲するような行動を取る犬種です。
素直で明るい性格
非常に懐きやすい
しつけ次第では吠えづらくなる
運動量がとても豊富
その他情報
| 原産地 | ウェールズ |
| 犬種グループ | 3G:テリア |
| 大きさ | 小型 |
| 平均寿命 | 14歳前後 |
| なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,外耳炎,緑内障,マラセチア皮膚炎 |
| 参考価格 | 40万円前後 |
被毛
| 抜け毛 | 多い |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ブラック&タン,ブラック・グリズル&タン |
ウェルシュ・テリアの誕生の歴史
ウェルシュ・テリアは1450年代にはすでに存在していたという記録があり、その後の改良を経て現在の姿形となりました。
原産地はイギリスのウェールズで、ほかのテリア種同様にテリア気質を持つ犬種です。キツネやアナグマなどの狩りをするために活躍してきており、今なおその本能を持ったまま固定されています。
特にレークランド・テリアとは血統が同じという説もあり、類似点の多い犬種と言えるでしょう。
また、アメリカの第35代大統領であるジョン・F・ケネディ氏のファーストドッグとしても知られており、広く人気のある犬種です。
ウェルシュ・テリアの身体的特徴
手足が特に短いわけでもなく、全体的にバランスの整ったスクエアに近い体型のウェルシュ・テリア。
小型犬なのでコンパクトな体型をしており、長めの顔と垂れ耳が特徴的と言えます。
しっぽは内巻きにクルンと巻いていますが、極端に曲がるわけではなくピンと張っています。
ウェルシュ・テリアのサイズ(体高・体重)
| 体高 | ~39cm |
| 体重 | 9kg~9.5kg |
体高は体長よりもやや高めとなっており、JKCによると最大39cmまでが許容されています。
体重についても9~9.5kgが基本的なサイズ感とされており、大きすぎない体型が特徴的です。
ウェルシュ・テリアの毛色・被毛
毛色は主に2種類があり、ブラック&タンもしくはブラック・グリズル&タンが好ましいとされています。
被毛にはウェーブがかかっており、抜け毛は少ないもののダブルコートなので換毛期があります。
ウェルシュ・テリアの運動能力
運動能力は極めて高い犬種と言われており、獲物をどこまでも追いかけることができるだけのスタミナを有しています。
小型犬なので小回りもきき、常に活動的で暇な時間を好まないほどに活発と言えるでしょう。
ボール遊びやランニング、毎日のしっかり時間を設けた散歩などが好ましく、ストレスケアにもなります。
ウェルシュ・テリアの性格・習性
ウェルシュ・テリアの魅力を知るうえで押さえておきたい性格や習性について、大きく2点ほどご紹介します。
特に捕食本能については気をつけなければいけないご家庭もあると思うので、よく理解しておきましょう。
獲物を追いかける捕食本能が強い
ウェルシュ・テリアはテリア気質を多く持っているため、誰に対しても友好的ということはありません。
どちらかと言えば警戒心が強い傾向にあり、性質上よく吠える傾向であるため気難しく感じられます。
過去には狩猟の歴史があるため、こうした強気な性格も相まって、獲物を追いかける本能は今なお健在と言えるでしょう。
陽気で愛情深く、怖いもの知らずでもある
獲物だと判断すれば一気にスイッチが入ってしまう一方で、基本的には陽気で明るい性格でもあります。
家族だと認めれば愛情深く接してくれるようになりますし、ほかの犬とも仲良くすることができます。
ただ、怖い物知らずではあるため大型犬に対しても真っ向から向かっていくことができて、トラブルに発展するリスクもあるのです。
ウェルシュ・テリアの平均寿命
ウェルシュ・テリアの平均寿命は14歳前後とされており、一般的な犬種の平均寿命と大きく変わりません。
ただ、ウェルシュ・テリアは気をつけておきたい病気などが複数あり、健康的に生きてもらうためのサポートが必要です。
ウェルシュ・テリアの注意したい病気
| 膝蓋骨脱臼 | 膝部分にあるお皿状態の骨である膝蓋骨が脱臼する状態 |
| 股関節形成不全 | 骨格形成期に骨が変形したり関節が緩むことから、股関節が異常形成される |
| 外耳炎 | 耳の穴から鼓膜にかけての外耳道に炎症が起こる病気 |
| 緑内障 | 房水が増えることで眼圧が高くなってしまい、視覚障害を引き起こす |
| マラセチア皮膚炎 | 健康な皮膚・粘膜に常在している菌が過剰に増殖し、皮膚トラブルを引き起こす |
関節疾患と皮膚疾患、眼疾患などにも注意が必要なウェルシュ・テリアは、注意すべき病気がいくつかあります。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)や股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)などの関節疾患から、垂れ耳による外耳炎(がいじえん)についても注意が必要。
また、緑内障(りょくないしょう)やマラセチア皮膚炎などにも注意し、愛犬のケアを考えなければいけません。
ウェルシュ・テリアの見分け方
ウェルシュ・テリアはエアデール・テリアやレークランド・テリアなどと似ていますが、簡単に見分けることは難しいです。
ただ、よく見れば体の大きさが異なるため、ひとつの基準にしてみると良いでしょう。
エアデール・テリアよりは小さく、レークランド・テリアよりは大きな体というのが目安になります。
特にエアデール・テリアは大型犬並みのサイズをしているため、比べるとわかりやすいです。
ウェルシュ・テリアに似ている犬種
エアデール・テリア
エアデール・テリアはテリア種の中でもっとも大型の犬種であり、キング・オブ・テリアとも言われています。
大きめのテリア種が基になり、そこからオッター・ハウンドやアイリッシュ・テリアなどの血が混ざり、ここまでの大型になっています。
ウェルシュ・テリアとは同じテリア種でありながらも、体の大きさが全く異なるテリア種として知られています。
決断力や忍耐力がある
用心深くもあり、社交的でもある
吠えることがある
活動的でスポーツが得意
その他情報
| 原産地 | イギリス |
| 犬種グループ | 3G:テリア |
| 大きさ | 中型 |
| 平均寿命 | 11歳~14歳 |
| なりやすい病気 | 股関節形成不全,進行性網膜萎縮症(PRA),甲状腺機能低下症 |
| 参考価格 | 40万円~50万円 |
被毛
| 抜け毛 | 少ない |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ブラック&タン,グリズル&タン |
レークランド・テリア
数百年という歴史を持つレークランド・テリアは、レークランド地方の山岳地帯にて活躍していた犬種です。
長い歴史を持つ犬種ですが、実際に現在の姿形に固定されたのは1830年頃から100年ほどの間で、その後に発展しています。
ウェルシュ・テリアとは誕生の歴史において近い境遇がある犬種で、体のサイズもほぼ違いがないテリアです。
陽気で明るい性格
家族のみ懐きやすい
しつけ次第では吠えづらくなる
平均的な運動量
その他情報
| 原産地 | イングランド |
| 犬種グループ | 3G:テリア |
| 大きさ | 小型 |
| 平均寿命 | 12歳~15歳 |
| なりやすい病気 | 肘関節形成不全,緑内障,白内障,水晶体脱臼,フォン・ヴィレブランド病 |
| 参考価格 | 40万円前後 |
被毛
| 抜け毛 | 平均的 |
| 毛質 | ダブルコート |
| 毛色 | ブラック&タン,ブルー&タン,レッド,ウィートン,レッド・グリズル,レバー,ブルー,ブラック |
ウェルシュ・テリアの登録頭数
ウェルシュ・テリアは決して登録数の多い犬種ではなく、数十匹程度の登録となっています。
日本で人気の高い小型犬ではありますが、テリア気質がやや気難しいこともあって個体数自体も少ないです。
ウェルシュ・テリアを飼うのに向いている人の特徴

ウェルシュ・テリアを始めとするテリア種は、ほかの犬種とは少し異なる特徴を持っています。
テリア気質を理解してからお迎えすることが、お互いにとってストレスなく生活できるポイントでしょう。
ストレスを溜めない程度に運動させてあげられる人
ウェルシュ・テリアはとてもスタミナが豊富であるため、暇な時間が長すぎるとストレスを抱えてしまいます。
犬は人間よりも眠る時間が長いとはいえ、起きている間は活発に動きたいのがウェルシュ・テリアの習性です。
運動をさせてあげるときにはしっかりと運動をさせてあげて、ストレスを発散させてあげるようにしましょう。
小動物との同室飼いをしない人
小動物に対しては獲物という認識になってしまうため、同室での飼育は非常に危険です。
仮に生活スペースが分けられていたとしても、同じ空間で手の届く距離に居ては危険だと言えるでしょう。
犬同士であればトラブルが少ないでしょうが、猫相手の場合でも慎重に対面させてあげる必要があります。
ウェルシュ・テリアの飼い方

ウェルシュ・テリアをお迎えするとなったら、テリア気質や習性を理解しておくことが重要。特に気をつけたいポイントや、基本的な飼い方のポイントについてまとめました。
毎日少なくとも1~2時間の運動が必要

ウェルシュ・テリアはとにかくスタミナが豊富な犬種であるため、運動時間は小型犬の中でもトップクラスに確保しなければいけません。
毎日少なくとも1時間から2時間程度の運動が必要になり、これを怠るとストレスからイタズラに走ることもあります。
必要な散歩時間がしっかりと確保できていること、そして適度な強度で運動ができていることを優先しましょう。
しつけは根気強くやり続ける必要がある

テリア種は頑固と言われていますが、ウェルシュ・テリアにもその気質はあるため、しつけが簡単ではありません。
ただその一方で、家族だと認めた相手は喜ばせようと頑張るため、信頼関係があればスムーズなケースもあります。
まずは愛犬との信頼関係をしっかりと構築し、積極的に褒めて伸ばすようにすると良いです。
また、余計なトラブルを生み出さないためにも、子犬期からしっかりと社会化トレーニングをしておくことも重要です。
暑さに弱いので熱中症対策は必須

ダブルコートのウェルシュ・テリアは寒さには強いですが、暑さに弱い犬種です。
特に夏場など暑い日は熱中症のリスクが高まるため、室内で過ごすときはエアコンを使用して快適な室温を維持しましょう。
また、散歩をするときは朝方や夜など比較的涼しい時間帯を選び、こまめに水分を与えましょう。
関節や皮膚に配慮したフード選びが重要

関節疾患や皮膚疾患に注意したいウェルシュ・テリアにとっては、これらに配慮したフードを選ぶ必要があります。
適切な量のタンパク質を摂取することで筋肉を鍛え、関節への負担を減らしたり、適度な量の脂質によって皮膚や被毛を健康的に維持します。
犬は現代でこそ雑食になっていますが、もともとは肉食動物だと考えられていたため、高タンパクフードであることは理想的。
最近では手軽な高タンパクフードも増えてきていますので、原材料から丁寧に選んでいきましょう。
健康サポートにはEPA・DHAやオメガ3脂肪酸の摂取が望ましい

食事だけで健康的な体を維持することができればよいですが、実際にはなかなか難しいものです。
そこで最近注目を浴びているのが、免疫維持や関節ケアなどのペット用サプリメントです。
特に魚類に含まれるEPAやDHAに加えて、皮膚被毛の健康維持をサポートするオメガ3脂肪酸など。
これらは意識して摂取しないといけないため、サプリメントでサポートしてあげると良いでしょう。
週に4~5回のブラッシングと基本的なお手入れでOK
ウェルシュ・テリアはダブルコートの被毛を持っていますので、週に4~5回のブラッシングが理想的。
これと合わせて毎月のお風呂、垂れ耳なので意識的に耳介のお手入れなどもスケジュールにしておくと良いでしょう。
アレルギー皮膚疾患を発症することもある犬種なので、お風呂後はしっかりと保湿し、シャンプー剤も安全なものを利用するようにしてください。
眼疾患に注意して目の周りの汚れも毎日確認することをおすすめします。
ウェルシュ・テリアにおすすめのドッグフード・アイテム
レティシアン モグワンドッグフード
手作りごはんのレシピから生まれたモグワンドッグフードは、長く高評価を得ているドライフードです。
原材料や食いつきが気になるという飼い主さんに向けて作られ、期待値の高いドッグフードと言えるでしょう。
原材料にはチキン生肉や生サーモンなどと、バランスの良い野菜やフルーツを使用しています。
| 対象年齢 | 全年齢 |
|---|---|
| 内容量 | 1.8kg |
| 原産国 | イギリス |
| 主原料 | 放し飼いチキン生肉、生サーモン、乾燥チキン、乾燥サーモン |
| その他原材料 | チキングレイビー 、サーモンオイル 、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、メチルスルフォニルメタン( MSM)、乳酸菌 |
| 注意したい原材料 | なし |
| 安全性の高い添加物 | コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 (A、 D3、E) |
| 注意したい添加物 | なし |
| 100gあたりのカロリー | 361.5kcal |
| 1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 260円/86g |
| 定期販売 | 1個:1個あたり4,910円(税込)/2~4個:1個あたり4,637円(税込)/5個以上:1個あたり4,364円(税込) |
| フード目的 | 総合栄養食 |
| フードの種類 | ドライ |
サンコー ずれない ジョイントマット KJ-69 10枚セット
運動量が多いとはいえ、基本的には室内飼いになってしまう以上、室内での怪我をしない対策は必要です。
特に運動量が多いウェルシュ・テリアには、元気よく走り回っても安全なカーペットが必要になるでしょう。
一般的なカーペットは走るとズレてしまうことがあるため、粘着力が強く、貼り直しもできるものだと使い勝手が良いです。
| 種類 | タイル |
|---|---|
| サイズ | 45cm×45cm |
| 表地 | ポリエステル |
| 裏地 | アクリル樹脂 |
| 滑り止め | ◯ |
| 洗濯方法 | 洗濯機可能 |
| 撥水加工 | ◯ |
| 消臭加工 | ◯ |
| 抗菌・防臭 | - |
| 防炎加工 | - |
| フリーカット | ◯ |
| 床暖房対応 | ◯ |
ウェルシュ・テリアの価格とお迎え方法

現在のところ、ウェルシュ・テリアを国内でお迎えできるケースは非常に少ないです。
ペットショップでのお迎えはもちろんのこと、ブリーダーでも数少ないため、非常に希少な犬種とも言えるでしょう。
お迎えの際には海外のブリーダー経由も検討が必要で、生体価格としては40万円前後が必要になると思っておくと良いです。
海外からの輸入になると諸経費も発生してくるため、予算は多めに組んでおくことが必要になります。
ウェルシュ・テリア専門のブリーダーから迎える
ウェルシュ・テリアは国内での繁殖数が少ないため、専門のブリーダーからの入手が最も一般的かつ推奨される方法です。
ブリーダーから迎えるメリット
- 犬質の確認: 親犬(両親)の情報(毛色、体格、性格)が明確であり、遺伝的な疾患のリスクや成犬時の姿を予測しやすい。
- 専門的なサポート: お迎え後も、犬種特有の飼い方やしつけ、特に難しいプラッキング(被毛の手入れ)について、ブリーダーから直接専門的なアドバイスやサポートを受けられることが多いです。
- 子犬の社会性: 生後間もない子犬の頃から親犬や兄弟犬と一緒に過ごすことで、良好な社会性を身につけている可能性が高いです。
ブリーダー探しのポイント
- 犬種専門のブリーダーを探す: ウェルシュ・テリアのみ、またはテリア種を専門に扱っているブリーダーを、インターネットのブリーダー紹介サイトや、JKCなどの犬種団体を通じて探します。
- 犬舎訪問(現物確認): 動物愛護法の定めにより、子犬を購入する際はブリーダーの事業所での現物確認および対面説明が必須です。実際に犬舎を訪問し、親犬や子犬の飼育環境、ブリーダーの理念や衛生管理状況を確認しましょう。
- 質問を準備する: 犬舎を訪問する前に、子犬の健康状態、ワクチン接種状況、性格、両親の情報を詳しく尋ねる質問を用意しておくと安心です。
保護犬・里親として迎える
さまざまな事情で保護されたウェルシュ・テリアを、新しい家族として迎える方法です。成犬やシニア犬が多いですが、稀に子犬が募集されることもあります。
保護犬から迎えるメリット
- 命を救う: 新しい生活を与えることで、保護された犬の命を救い、社会貢献につながります。
- 成犬の魅力: 成犬の場合、すでに性格や大きさがある程度確立しているため、ライフスタイルに合った犬を選びやすいという利点があります。基本的なトイレトレーニングや社会性が身についていることもあります。
- 譲渡費用: ブリーダーからの購入に比べ、費用は抑えられる傾向がありますが、医療費や避妊去勢手術代などの実費が必要になることが一般的です。
保護犬探しのポイント
- 里親マッチングサイトの活用: 里親マッチングサイトで、「ウェルシュ・テリア」を指定して募集情報を検索します。
- 保護団体の確認: ウェルシュ・テリアを含むテリア系の保護活動を行っている団体を探すのも有効です。
- 審査とトライアル: 多くの保護団体では、飼育環境や家族構成について詳細な審査があり、その後、トライアル期間(お試し飼育)を経て正式譲渡となるケースが多いです。
- ウェルシュ・テリアの気質への理解: テリア種は頑固で気が強い面を持つため、特に成犬の場合は、過去の経験を理解し、根気強く愛情を持って接することが重要です。
お迎え前に必ず準備・確認すべきこと
ウェルシュ・テリアを家族に迎えるにあたり、事前の準備は非常に重要です。
飼育環境の確認
- 室内飼育の徹底: ウェルシュ・テリアは暑さに弱いため(特に夏場)、エアコンで温度調整できる室内飼育が必須です。
- 運動スペース: 非常に活発な犬種なので、室内外で十分に運動できる環境が望ましいです。
- 迷子対策: 猟欲が強く、穴掘りや脱走の傾向があるため、玄関や庭に飛び出し防止用のゲートを設置し、マイクロチップ装着や迷子札の準備をしましょう。
家族内でのルール設定
- 散歩や食事の担当、しつけの方針など、家族全員で統一したルールを決め、一貫性のある態度で接することが、頑固なウェルシュ・テリアのしつけには不可欠です。
- 特に子どもがいる家庭では、犬が上位になろうとする傾向があるため、子どもとの接し方にも注意が必要です。
生涯の責任と経済的準備
- 平均寿命は12〜15年程度です。最期まで責任を持って飼育できるか、生涯にかかる医療費やトリミング費用(特にプラッキング)などの経済的負担を考慮しましょう。
ご自身のライフスタイルと迎え入れる犬の特性をよく理解し、最適な方法でお迎えすることが、ウェルシュ・テリアとの幸せな生活の第一歩となります。
この記事の執筆者
nademo編集部
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