「アンダーコートのみの被毛」を指すレックスという名。この名を持つ、イギリス出身の猫がコーニッシュレックスです。
スラッとした体つきですばしっこく、人懐こい性格も愛されている猫種です。
日本では出会える機会も少ないですが、飼いやすい猫種だとも言われており、海外では特に人気。
そんなコーニッシュレックスの魅力について、この記事では詳しくご紹介します。
この記事の結論
- シャムやロシアンブルーなど、多くの猫種との交配により1950年に誕生した猫種
- 甘えん坊で友好的な性格だが、繊細な面もあるため多頭飼いには向いていない
- 毎日のブラッシングと、皮脂の分泌が多いので月に1~2回のシャンプーが必要
- 価格相場は20万円~30万円ほどで、国内でのお迎えは難しく基本は海外輸入となる
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目次
コーニッシュレックスの特徴
特徴的な巻き毛(縮れ毛)を持つコーニッシュレックスは、イギリスを原産とする猫種です。
全身が巻き毛となっており、パーマをかけたかのようなその被毛はとても可愛らしくもあります。
ただ、この巻き毛は劣性遺伝だとされており、コーニッシュレックスの特徴ではあるものの、育種途上で遺伝性疾患には注意が必要。
大きな耳と澄んだ瞳によってクールな印象を持つ人もいるかもしれませんが、実は飼い主さんのことが大好きです。
社交性が高く賢い
飼い主に甘える
鳴き声は静かで少ない
よく活動し、俊敏
その他情報
原産地 | イギリス |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 進行性網膜萎縮症(PRA),肥大型心筋症,慢性腎臓病 |
参考価格 | 20万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ホワイト,ブラック,クリーム,チョコレート,シナモン,ライラック,フォーン,ブルー,レッド |
毛の長さ | 短毛 |
コーニッシュレックスの身体的特徴
ピンと立つ大きな耳や、逆三角形で彫りの深い顔がとても特徴的な猫種です。
スラッとしていてスレンダーな体型、細長い手足としっぽも魅力的。
鼻はシュッとしており、スッキリした印象を与えます。
コーニッシュレックスのサイズ(体高・体重)
体高 | 30cm~38cm |
体重 | 男の子:3kg~4.5kg 女の子:2.5kg~3.5kg |
コーニッシュレックスは小型の猫で、体高は大体30cm前後といったところ。
体重は男の子も女の子も3kg前後と非常に軽く、4kgを超えてくればやっと成猫にも見えてくるサイズ感です。
男の子の場合には、大きくなると4.5kgほどまで成長することもありますが、小柄に見えるでしょう。
コーニッシュレックスの性格・習性
その性格はとても友好的で、飼い主さんに対してはこれでもかというぐらいに甘えん坊なところです。
同時に賢さも持ち合わせているので、しつけやトイレトレーニングなどで困ることも少ないでしょう。
平和主義なので他の動物とも相性は良いですが、繊細な一面も持ち合わせています。
コーニッシュレックスの毛色・被毛
スタンダードな毛色はホワイトやブラック、ブルーやレッドといった王道の毛色です。
全色認められているので、模様なども様々。ソリッドカラーやタビー、キャリコなどの種類があります。
被毛はアンダーコートのみのシングルで、巻き毛になっているのでやや短くなっています。
巻き毛のコートはとても柔らかく、フワフワとした触り心地がとても良い猫種です。
コーニッシュレックスの平均寿命
平均寿命は12歳から15歳と幅広く、猫の平均的な寿命と大きく変わりません。
ただ、被毛の短さや俊敏な動きが得意なため、一緒に暮らす上で注意したいポイントもいくつかあります。
賢い子が多いので、適切なしつけで長生きしてもらえるようにしたいですね。
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コーニッシュレックスの注意したい病気
進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう) | 網膜が徐々に変性し、最終的には失明に至る |
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう) | 心臓の筋肉が分厚くなり、心機能が低下する |
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう) | 腎臓機能が低下し、様々な体調不良を引き起こす |
コーニッシュレックスだからといって特に気をつけたい病気というよりも、猫全般で注意したいこれらの病気。
特に腎臓病などは長期化しやすく、悪化すると腎不全などに繋がってしまうため注意が必要です。
運動が大好きというわけではありませんが、俊敏に動くことができるため、室内飼いでも事故が起きないよう片付けておきましょう。
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コーニッシュレックスの見分け方
コーニッシュレックスによく似た猫種として、デボンレックスがあげられます。
デボンレックスとコーニッシュレックスは共に巻き毛ですが、デボンレックスのほうがカールが弱く、ゆるやかなウェーブになっています。
また、コーニッシュレックスはデボンレックスよりもスリムな体型をしているのが特徴です。
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コーニッシュレックスの誕生の歴史
コーニッシュレックスの誕生は、1950年7月21日。イギリスのコーンウォール州で誕生した子猫のうちの1匹から歴史が始まっています。
このときに生まれた子猫のうちの1匹は全身が巻き毛になっており、カリバンカーと名付けられました。
その飼い主であったエニズモア家のニーナ夫人は、遺伝学者であるA.C.ジュード氏の助言によって、計画的な繁殖がスタート。
母猫との交配を経て誕生した3匹。そのうちの1匹の男の子は巻き毛で、ポルドリューと名付けられて育ちました。
その後もカリバンカーやポルドリューを基礎とし、「シャム、ロシアンブルー、アメリカンショートヘア」などと交配。
そこから更に「バーミーズ、ブリティッシュショートヘア、オリエンタルショートヘア」などとの交配を繰り返し、現在のコーニッシュレックスが誕生しています。
コーニッシュレックスを飼うのに向いている人の特徴
かなりクールな印象を持ちがちなコーニッシュレックスですが、性格は真反対。
比較的、ほかの猫種よりも寂しがりやで甘えん坊なので、一緒にいられる人が向いていると言えます。
家をあける時間が少ない人
コーニッシュレックスはとても甘えん坊な性格の猫種で、単独時間を好む傾向にはありません。
ひとりでいる時間が長くなると不安や寂しさからストレスが溜まり、過剰に鳴いたり破壊行動を起こすこともあります。
そのため、愛猫と一緒に過ごす時間を積極的に取れる人に向いている猫種と言えるでしょう。
積極的に遊んであげられる人
コーニッシュレックスは活発で、飼い主さんや家族と遊ぶことが大好きな猫種です。
そのため、常に遊ぶ必要はないものの、1日のうちで数分ずつ何度か、愛猫と積極的に遊んであげられる人に向いています。
一緒に遊ぶ時間を毎日作ってあげられれば、コーニッシュレックスにとってもストレス解消に繋がりますよ。
コーニッシュレックスの飼い方
コーニッシュレックスは飼いやすい猫種だと言われているので、お迎えにあたって難しいことは多くないでしょう。
ただ、コミュニケーションを多く必要とするため、べったり一緒にいられる人が飼い主さんとしては望ましいです。
賢いのでしつけは比較的容易
コーニッシュレックスはとても賢い子が多いので、しつけの面で困ることはあまり多くないでしょう。
特に子猫のうちからしつけができていれば、成猫になって困ることも少ないです。
しつけはコミュニケーションの一環にもなるので、毎日少しずつ進めていけるのが理想的です。
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スキンシップの時間は長めに確保
とても人懐こく甘えん坊ですが、裏を返せば飼い主さんにべったりな子が多いということでもあります。
子猫のときだけではなく、成猫になっても自立心はあまりなく、常に寄り添って行動したい派の猫種。
日頃からスキンシップの時間は長めにしておき、お留守番などもあまりおすすめできません。
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運動能力が高いので、危険エリアの制限が必須
活発に運動するタイプではありませんが、ジャンプ力はとても高く俊敏に動きます。
イタズラをするつもりがなかったとしても、ぶつかって落としてしまうものは片付けておく必要があるでしょう。
高いところへジャンプして登ることも得意なので、高所も注意が必要です。
入り込んでしまって危険な場所は、高さだけでは制限しきれないでしょう。
誤食する危険のあるものは片付けておく
コーニッシュレックスは好奇心旺盛な性格なので、小さな物を誤食してしまうこともあります。
ビニールひもや輪ゴム、衣服のボタンなど特に誤食しやすいものは、普段から出しっぱなしにしないことが大事。
また猫はストレスが原因で誤食する場合もあるため、ストレスを発散させてあげることも誤食予防に効果的です。
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多頭飼いには向いていない
他の動物に対して友好的な面も持っているのですが、その一方で非常に繊細な心の持ち主です。
そのため他の動物との生活、特に他の猫と同居するというのは向いていません。
どうしても多頭飼いをするような場合は、1匹だけになれる空間を作ってあげるのが良いでしょう。
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被毛が少ないので室温・湿度の管理が重要
特徴的な被毛は可愛らしくもあり、一緒に暮らす上では注意点のひとつでもあります。
被毛が少なく巻き毛で短い上にシングルコートなので、寒さには特に弱い猫種です。
室温は25℃~28℃ぐらいの適温に保ち、湿度も50%前後を維持できるようにしてあげましょう。
定期的なシャンプーは必要
出典:Amazon
コーニッシュレックスは被毛が短く少ないので、1日1回のブラッシングで問題ありません。
ただ皮脂汚れが出やすい猫種なので、月に1回程度はシャンプーをするようにしましょう。
一般的に猫は多くのシャンプーを必要としませんので、必要な皮脂まで除去しすぎないようシャンプー選びも重要です。
また、スムーズにシャンプーができるように、なるべく小さなうちから慣れさせておくのがおすすめです。
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歯磨きはできるだけ毎日行う
猫は虫歯にはなりにくいのですが、歯周病になりやすい動物だと言われています。
歯周病になると口腔内の病気はもちろんのこと、口腔内から細菌が移動していき、内臓にまで達して悪影響を及ぼすことがあります。
歯の健康を保つためにも歯磨きはできるだけ毎日、最低でも2~3日に1回は行いましょう。
また子猫に比べて成猫は歯磨きに慣れるまで時間がかかるので、できれば子猫のうちから歯磨きの練習をするのがおすすめです。
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フードは年齢と目的に応じたものを選ぶ
コーニッシュレックスが健康に過ごすためにも、フード選びは大切な要素のひとつです。
主食には総合栄養食や、総合栄養食基準で作られている一般食を選ぶようにしましょう。主食と水だけで、基本的な栄養を摂取することができます。
また子猫、成猫、シニア猫では必要な栄養が異なるので、月齢や目的に適したフードに切り替えるようにしましょう。
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コーニッシュレックスにおすすめのキャットフード3選
レティシアン モグニャンキャットフード
愛猫家が選ぶキャットフードとしても人気が高く、食いつきのよい香りと味わいを実現したモグニャン。
毎日食べるものだからこそ、フードに飽きやすい猫にとって、飽きのこないフードを実現しています。
ドライフードでもしっかり食べてもらえるような厳選食材と、選ばれ続けるキャットフードという信頼もあります。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 白身魚 |
その他原材料 | タピオカ、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、ビール酵母、サツマイモ、ココナッツオイル、サーモンオイル、フィッシュスープ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、乳酸菌 |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | セルロース、タウリン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)、ビタミン類(ビタミンA、D3、E) |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 379kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 218円/65g |
定期販売 | 1個:1個あたり4,534円(税込)/2個以上:1個あたり4,282円(税込)/5個以上:1個あたり4,030円(税込) |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
レティシアン カナガンキャットフード チキン
本来、完全な肉食動物である猫にとって、新鮮なお肉が食べられるということは理想的とも言えます。
ですが中には魚好きの子もいるので、カナガンのキャットフードはチキンタイプとサーモンタイプの2種類を用意。
お肉もお魚も60%以上とたっぷり使用しているので、安心の食いつきで高タンパクレシピを実現しています。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 乾燥チキン35.5%、チキン生肉25% |
その他原材料 | サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル、乾燥卵、チキングレイビー、 サーモンオイル、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、 カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニス、コロハ |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | ビタミン類(A、D3、E)、タウリン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン) |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 405kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 202円/60g |
定期販売 | 1個:1個あたり4,534円(税込)/2~4個:1個あたり4,282円(税込)/5個以上:1個あたり4,030円(税込) |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
ロイヤルカナン キトン 子猫用
多くのペットショップなどでも見かけることが多いロイヤルカナンは、長く選ばれ続けてきています。
鶏や七面鳥を中心とした肉類が原材料となっており、続けやすく健康的なキャットフードとなっています。
免疫力・脳の発達・腸内細菌バランスなどをサポートしてくれる、成長後期の子猫向けキャットフードです。
対象年齢 | 生後12ヶ月まで |
---|---|
内容量 | 2kg |
原産国 | 韓国 |
主原料 | 肉類(鶏、七面鳥、ダック) |
その他原材料 | 米、超高消化性小麦タンパク、動物性油脂、コーンフラワー、加水分解タンパク(鶏、七面鳥、魚)、小麦粉、コーングルテン、酵母および酵母エキス、植物性繊維、大豆油、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸源)、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖及びβ-グルカン源)、藻類油(DHA源)、マリーゴールド(ルテイン源) |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | ビートパルプ、マリーゴールド(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、L-リジン、DL-メチオニン)、ゼオライト、サイリウム、ミネラル類(Cl、K、Ca、P、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、ビオチン、A、B2、パントテン酸カルシウム、B6、B1、B12、葉酸、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)、β-カロテン |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 407kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 129円/51g |
定期販売 | 400g:1,040円(税込)/2kg:4,300円(税込)/10kg:18,500円(税込) |
フード目的 | 総合栄養食 |
フードの種類 | ドライ |
コーニッシュレックスの価格
コーニッシュレックスはあまり日本での生息頭数が多くなく、ブリーダーさんの数も少ないです。
そのためお迎えできる機会は多くありませんが、平均的に20万円~30万円ほどでお迎えが可能です。
もし海外からの輸入となってしまうと、ここに手数料や諸経費が乗るため、やや高額になります。
初心者にも飼いやすく懐きやすい点は魅力的。コーニッシュレックスの特徴を理解し、準備をして覚悟を決めてから迎え入れましょう。
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この記事の執筆者
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