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セントラル・アジア・シェパード・ドッグとは?性格・特徴・飼い方を解説!

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セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、その堂々たる体格と忠実な性格で、古代から牧羊犬や番犬として活躍してきた歴史ある犬種です。

近年では日本でも注目されつつあり、飼育を検討する愛犬家も増えてきました。しかし、その特徴や飼い方には十分な理解が必要です。

本記事では、セントラル・アジア・シェパード・ドッグの魅力から、飼育時の注意点、向いている飼い主像までを徹底的に解説します。

この記事の結論

  • 中央アジア原産の古代護衛犬で、古くから牧羊犬や番犬として活躍してきた
  • 独立心が強く冷静で忠実な性格で、警戒心が強く番犬気質な犬種
  • 広い運動スペースが必須な大型犬なので、飼う人を選ぶ犬種でもある
  • 大型犬で頑固者なところもあるため、初心者より経験者向けの犬種

nademo編集部

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目次

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの特徴

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、中央アジア一帯で古くから牧羊犬や番犬として活躍してきた大型犬です。

勇敢で警戒心が強く、家族や財産を守る能力に優れていますが、その一方で、飼い主には忠実で愛情深く接する性格を持ち合わせています。

独立心も強く、自立的に判断する能力が求められる環境で育ってきたため、初心者にはやや扱いが難しい面もあります。

広い敷地や十分な運動時間を確保できる環境が理想的と言われており、狭いスペースでの飼育は難しいでしょう。

物静かで独立心がとても強い

ほとんど懐かない

警戒時に吠えることがある

高い作業能力と忍耐力がある

 その他情報

原産地 ロシア
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 12歳~17歳
なりやすい病気 股関節形成不全,肘関節形成不全,外耳炎,肥大型心筋症,胃拡張捻転症候群
参考価格 30万円~60万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト,ブラック,グレー,ストロー,ジンジャー,グレーブラウン,ブリンドル,パイボールド

体高

男の子65cm以上
女の子60cm以上

体重

男の子40kg~50kg
女の子40kg~50kg

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの身体的特徴

がっしりとした骨格と筋肉質な体を持ち、全体的にどっしりとした印象を与えます。

頭部は大きく、顎の力も非常に強いのが特徴です。耳や尾は伝統的に断耳・断尾されることもありますが、自然のまま残されている個体も増えています。

目はやや細くアーモンド型で、知性と落ち着きを感じさせます。寒冷地に対応できる厚い被毛を持っており、厳しい気候の中でも活動できる頑丈な体をしています。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグのサイズ(体高・体重)

体高男の子:65cm以上
女の子:60cm以上
体重40kg~50kg

この犬種は大型犬に分類され、体高は男の子で65cm以上、女の子で60cm以上が一般的です。体重は男の子も女の子も、40~50kgほどと、かなり重厚な体つきをしています。

そのサイズゆえに、小さな住居や運動不足はストレスの原因となりやすく、広いスペースと日々の運動が不可欠です。

見た目の迫力だけでなく、実際の力強さや防衛本能も非常に高いため、しっかりとした管理としつけが求められます。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの毛色・被毛

被毛はダブルコートで密度が高く、外毛は硬く、内毛は柔らかく保温性に優れています。これにより寒冷地での生活にも適応可能です。

毛色は非常に多彩で、ホワイト、ブラック、グレー、ブリンドル、斑点模様などさまざまなバリエーションが見られます。

被毛の長さには個体差があり、短毛から中毛、長毛まで存在しますが、いずれも定期的なブラッシングが必要です。

ダブルコートでもあることから、換毛期には抜け毛も多くなるため、こまめなケアが重要です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの運動能力

元々は広大な草原で家畜を守る役割を担っていた犬種のため、運動能力は非常に高く、持久力や俊敏性に優れています。

毎日の散歩だけでなく、広いスペースで自由に走れる時間を設けることが望ましいです。運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動につながることもあります。

体力的にも強いため、運動量を十分に確保できない場合は、他の犬種を検討したほうが無難でしょう。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの平均寿命

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの平均寿命は12歳~17歳程度と、大型犬の中では比較的長寿な部類に入ります。

健康に過ごすためには、適切な運動や栄養バランスの取れた食事、定期的な健康チェックが欠かせません。

遺伝的に心臓疾患や関節のトラブルが起こる可能性もあるため、子犬の時期からケアを意識することが大切です。

また、肥満になると体への負担が大きくなるため、肥満にならないよう体重管理にも注意が必要です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの注意したい病気

この犬種は比較的健康な体質を持っていますが、大型犬に多い股関節形成不全や肘関節形成不全には注意が必要です。

また、肥大型心筋症や胃拡張捻転症候群などのリスクもあります。特に胃拡張捻転症候群は突然死の原因にもなりうるため、食後すぐの運動を避け、食事を複数回に分けるなどの対策が求められます。

健康を維持するためには、年1回以上の健康診断と、関節や内臓のケアに気を配ることが大切です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの見分け方

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、その堂々たる体格と無駄のない筋肉質な体で他犬種と区別がつきやすいです。

特に頭部の大きさと顎の力強さ、太くて低く構えた首回りが特徴的です。加えて、警戒心のある落ち着いた目つきや、重厚感ある歩き方も見分けるポイントになります。

垂れ耳であることに加えて、原産地では断耳されることもあるため、特徴的な耳が見分けるポイントになるでしょう。

似たような体格の犬種と比較しても、独自の風格と存在感があり、実際に目にすると印象に残る犬種です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの登録頭数

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは日本ではまだ珍しい犬種で、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)における登録頭数も少数にとどまります。

年間の登録数は10頭未満という年も多く、ペットショップなどではまず見かけることはありません。

そのため、国内で飼いたい場合は信頼できるブリーダーを通じてお迎えするケースが一般的です。

希少性の高さはもちろんのこと、大型犬を飼育するための知識と準備が必要です。

参考:一般社団法人ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの価格

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの価格は、国内での流通が少ないことから高めの傾向があります。

一般的には30万円~60万円程度が相場ですが、血統やブリーダーによってはさらに高額になることもあります。

また、海外からの輸入になる場合は、輸送費や検疫費用などが加算され、総額で100万円を超えるケースも珍しくありません。

価格だけでなく、飼育環境の準備や飼い主としての覚悟も必要です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの性格・習性

セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、強い警戒心と防衛本能を持つ頼もしい護衛犬です。

独立心が強く、自分で状況を判断して行動する習性があり、盲目的に指示に従うタイプではありません。一方で、信頼する相手には忠実で穏やかな一面もあります。

冷静沈着な性格から、不用意に攻撃せず必要なときだけ行動する理性的な犬種です。

忠誠心が非常に強い

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、飼い主や家族に対して非常に強い忠誠心を持つ犬種です。

一度信頼関係を築くと、家族を命がけで守ろうとする行動を見せることもあります。

この忠誠心の高さは、番犬としての能力の高さとも直結しており、外敵や不審者に対しては毅然とした態度で対処します。

ただし、信頼を得るには丁寧な接し方と継続的なコミュニケーションが不可欠であり、一度でも信頼を失うと再構築に時間がかかる傾向もあります。

独立心が強く自己判断する傾向がある

この犬種は独立心が非常に強く、人の指示に頼らずに状況判断をする習性があります。これは放牧地で家畜を守る際に、指示がなくても的確な判断を求められていた歴史に由来しています。

そのため、しつけの際には「なぜその指示が必要なのか」を理解させる工夫が必要で、一方的な合図ではうまくいかないことも多いです。

頭が良く、考える力があるからこそ、信頼関係を築きながらしっかりと導いていく飼育姿勢が求められます。

警戒心が強く番犬に最適

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、生まれつき非常に強い警戒心を持っています。

特に縄張り意識が強く、知らない人や動物が敷地内に入るとすぐに反応する傾向があります。そのため、優れた番犬として高く評価されています。

一方で、過度な警戒心が問題行動につながることもあるため、子犬の頃から適切な社会化トレーニングを行うことが大切です。

安心できる家庭環境を作ることで、落ち着いた性格に育ちます。

飼い主に対して穏やかで愛情深い

勇敢で警戒心の強い一面を持つ一方で、信頼した飼い主や家族には非常に穏やかで優しく接します。小さな子どもに対しても寛容で、家庭内では守護者のような存在になります。

そのため、「外では厳しく、家庭内では優しい」という二面性を持っているとも言えるでしょう。

ただし、愛情深さがゆえに、家族が危険にさらされると判断したときには、瞬時に行動する場合もあるため、しっかりとしたコントロールが必要です。

知らない人や犬には攻撃的になることも

もともと家畜を守るために繁殖された犬種であるため、知らない人間や動物に対しては強い警戒心や攻撃性を示すことがあります。

特に不審な動きや声に反応しやすく、無防備な接触には注意が必要です。これは防衛本能によるもので、しつけや社会化トレーニングによってある程度のコントロールが可能です。

小さい頃から社会化をしておくことはもちろんのこと、散歩中や来客対応時には十分な注意を払い、常に周囲に気を配る必要があります。

賢く学習能力が高い

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは非常に知能が高く、環境への適応力や状況判断能力にも優れています。

そのため、しつけを一貫して丁寧に行えば、家庭犬としても優れたパートナーになります。

ただし、単調な指示の繰り返しや強制的なしつけ方法には反発することもあり、なおかつ信頼関係を失う原因にもなりかねません。

学習意欲を引き出すには、信頼関係とモチベーションを大切にしたポジティブトレーニングが効果的です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグと繋がりのある犬種

コーカシアン・シェパード

コーカシアン・シェパードは、旧ソ連のコーカサス地方原産の大型犬で、セントラル・アジア・シェパード・ドッグと同様に牧羊犬・護衛犬として古くから活躍してきました。

非常に屈強で筋肉質な体を持ち、強い防衛本能と警戒心を備えています。

性格は自信に満ち、飼い主に忠実ですが、独立心が強いためしつけには一貫性が求められます。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグよりもやや粗暴で、攻撃性が高い傾向があるため、上級者向けの犬種とされています。

穏やかで落ち着いている

独立心が強く用心深い

警戒心が強く吠えることも

激しい運動を好まない

 その他情報

原産地 ロシア
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 10歳~12歳
なりやすい病気 股関節形成不全,白内障,熱中症
参考価格 50万円以上
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ジンジャー(ラスティ),ストロー,ホワイト,レディッシュ・ブラウン,ブリンドル

体高

男の子65cm以上
女の子62cm以上

体重

男の子50kg以上
女の子45kg以上

アナトリアン・シェパード・ドッグ

トルコ原産のアナトリアン・シェパード・ドッグは、広大なアナトリア高原で家畜の護衛に従事してきた大型犬で、セントラル・アジア・シェパードと同じく護畜犬としてのルーツを持ちます。

体高は高く、スマートながら力強さを兼ね備えた体型が特徴です。警戒心が強く、見知らぬ人や動物に対して敏感に反応しますが、信頼した飼い主には非常に忠実です。

非常に優れた俊敏性とスタミナを持ち、広大なエリアでの放牧にも対応できる犬種です。

独立心が強く、用心深い

独立心が強く懐かない

警戒心から吠える

運動量がとても多い

 その他情報

原産地 トルコ
犬種グループ -
大きさ 大型
平均寿命 11歳~13歳
なりやすい病気 股関節形成不全,肘関節形成不全,胃拡張捻転症候群,眼瞼内反症
参考価格 20万円~50万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 ダブルコート
毛色 ブリンドル,フォーン,ビスケット&ホワイト,ブルーフォーン,グレーフォーン,レッドフォーン,レバー,ホワイト

体高

男の子74cm
女の子68cm

体重

男の子45kg~65kg
女の子36kg~48kg

チベタン・マスティフ

セントラル・アジア・シェパード・ドッグと同様に、古代よりアジアの厳しい環境の中で番犬として活躍してきたのがチベタン・マスティフです。

チベットの山岳地帯で家や僧院を守っていたこの犬種は、非常に厚い被毛と圧倒的な存在感を持ち、狼などの外敵に立ち向かう力を備えていました。

強い自立性と警戒心を持つため、初心者には扱いが難しいものの、経験豊富な飼い主にとっては頼れる番犬となります。

その姿勢はセントラル・アジア・シェパード・ドッグと共通点が多く、祖先に関わりがあったとされることもあります。

思慮深く、とても温和な正確

とても警戒心が強く、しつけが重要

護衛犬でもあったため、吠えやすい

短時間ではなく、長時間の運動を好む

 その他情報

原産地 中国
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 10歳~15歳
なりやすい病気 股関節形成不全,皮膚炎,外耳炎
参考価格 80万円~2億円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 リッチブラック,ブラウン,ゴールド,ブラック&タン,グレー&ブルー,グレー&ブルー&タン

体高

男の子66cm以上
女の子61cm以上

体重

男の子64kg~82kg
女の子64kg~82kg

セントラル・アジア・シェパード・ドッグを飼うのに向いている人の特徴

セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

この犬種は初心者には不向きで、犬の飼育経験が豊富でしっかりとしつけができる人に向いています。また、広い敷地や運動スペースを確保できることも重要です。

警戒心の強さをコントロールし、社会化トレーニングに力を入れられる人、そして犬との信頼関係を長期的に築ける忍耐力のある人に適しています。

どのような人がお迎えするのに向いているのか、より詳しくご紹介していきます。

犬の飼育経験が豊富な人

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、強い独立心と自己判断力を持つ犬種のため、初めて犬を飼う人には難易度が高い犬です。

過去に中型犬や大型犬を飼った経験があり、犬のボディランゲージや行動パターンをよく理解している人に向いています。

また、しつけに一貫性を持って臨める人でなければ、犬が混乱し誤った行動を取る可能性もあります。

犬の気質を見抜きながら、適切なトレーニングと関係構築ができるベテラン飼い主が理想です。

広い敷地や運動環境を確保できる人

この犬種は非常に運動量が多く、広い空間を必要とします。日常的に自由に動けるスペースがないと、ストレスから問題行動に発展することもあります。

そのため、都市部の狭小住宅よりも、郊外の一軒家や広い庭付きの住環境が望ましいとされます。

また、柵やフェンスでしっかりと囲われた環境でなければ、強い縄張り意識によって他者に危害を加えるリスクもあるため、安全面への配慮が求められます。

警戒心の強い番犬を求めている人

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、もともと家畜や財産を守るために活躍してきた護衛犬であり、番犬として非常に優秀です。

不審者や動物に対する警戒心が強く、頼もしい守護者となるでしょう。そのため、防犯対策として番犬を求めている人には理想的です。

ただし、その警戒心の強さを正しくコントロールできる人でなければ、過剰防衛によるトラブルも起こり得るため、慎重な対応が必要です。

しっかりと社会化トレーニングを行える人

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、適切な社会化を行わないと、他人や他の犬に対して過剰に攻撃的になることがあります。

これを軽減するためにも、子犬期から計画的に他人や他犬との接触を増やし、さまざまな刺激に慣れさせることが大切です。

日々の散歩やトレーニングの中で社会性を高める努力ができる人でなければ、この犬種を健全に育てることは難しいでしょう。

根気を必要とする犬種でもあるため、計画性と粘り強さを持って関わる覚悟が求められます。

犬との信頼関係をじっくり築ける人

この犬種は、飼い主に対して強い忠誠心を持ちますが、それは一朝一夕に築けるものではありません。

短期間で関係を築こうとするのではなく、日々の接し方や一貫した態度、信頼できる対応を通じて、時間をかけて関係を深める必要があります。

自立心が強く、簡単に指示に従わない犬種だからこそ、信頼を得たときの絆は非常に深くなります。

犬との関係を重視し、長い目で向き合える人に向いています。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの飼い方

セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

この犬種を飼うには、まず広い飼育スペースと十分な運動時間の確保が欠かせません。日々の散歩だけでなく、自由に動ける場所での運動も必要です。

社会化トレーニングは子犬期から徹底して行わなければいけないため、一貫性のあるしつけと、質の良い食事、定期的な健康管理も重要です。

飼い主には高い責任感が求められますので、お迎え前から飼い方についてチェックしておくと安心でしょう。

広い飼育スペースを確保する

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは大型犬で、かつ非常に活動的なため、日常的に自由に動き回れる広いスペースが必要です。

室内飼育も可能ではありますが、基本的には庭付きの一軒家や敷地の広い環境が望ましく、できれば柵やフェンスで囲まれた屋外スペースがあると安心です。

柵のない庭付きというだけだと、ふとしたタイミングで逃げ出してしまったり、通行人や動物に危害を加えてしまう可能性があります。

ただ、狭い室内に長時間閉じ込めているとストレスがたまり、問題行動につながるリスクもあります。

運動欲求と警戒心の強さを考慮した飼育環境の整備が不可欠だと言えるでしょう。

日常的な運動と散歩を欠かさない

犬の散歩目安

本来、放牧地で家畜を守る役割を果たしていた犬種のため、セントラル・アジア・シェパード・ドッグには高い運動能力と持久力があります。

1日2回、各最低30分以上の散歩や自由運動を取り入れることが理想的です。できれば1回1時間程度は運動したいところ。

単に歩くだけでなく、頭を使う遊びや軽いトレーニングを取り入れることで、心身のバランスが保たれます。

運動不足はストレスや肥満、さらには攻撃的な行動の引き金にもなるため、毎日の運動は必須です。

社会化トレーニングを早期に開始する

犬の社会化トレーニング

警戒心が非常に強いこの犬種は、子犬の頃から他人や他の犬、さまざまな環境に触れさせる社会化トレーニングが重要です。

成犬になってからでは新しい刺激に適応しづらく、攻撃的または臆病な性格に偏る恐れがあります。

社会化の基本は、安心できる範囲でポジティブな経験を積ませること。犬同士の関わりや来客対応、車の音、人混みなど、日常生活のあらゆる場面に慣れさせる努力が大切です。

成犬になってからでは慣れづらくなってしまうため、好奇心旺盛で人間社会に理解を持ってもらうために早めの社会化が必要です。

一貫性のあるしつけを心がける

犬のしつけ

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは非常に賢く、自立心のある犬種のため、しつけには「一貫性」と「根気」が求められます。

合図に従わせるだけでなく、「なぜそれが必要か」を犬に理解させる関わり方が必要です。そのためには成功時のご褒美も必要不可欠。

叱責や強制的な訓練は反発を招くことが多いため、信頼関係を重視したポジティブトレーニングが効果的です。

こうしたしつけに関する基本を家族全員で統一し、合図や正解が混在しないように混乱を避けることも重要です。

高品質なフードで体調管理を行う

理想的な主原料と注意したい主原料

この犬種は丈夫で健康な個体が多い反面、関節への負担や大型犬特有の消化器系トラブルに注意が必要です。

年齢や体重に合った栄養バランスの取れたフードを与えることが大切ですが、成長期はカルシウムやタンパク質の過剰摂取に注意が必要です。

フードの質にもこだわり、無添加・高タンパク・低脂肪の良質なドッグフードを選ぶとよいでしょう。

肥満予防と健康維持のため、定期的な体重管理も欠かせませんので、炭水化物や脂質の摂り過ぎには注意してください。

定期的な健康チェックと予防ケアを行う

健康的な犬種ではありますが、股関節形成不全や胃拡張捻転症候群など、大型犬に多い病気には注意が必要です。

年に1回の健康診断やワクチン接種、フィラリア・ノミ・ダニ対策など、基本的な予防医療はしっかり行いましょう。

また、仮に外飼いをする場合は、気温差による体調管理や、寄生虫・皮膚病の予防にも注意が必要です。

体の変化や行動の異常にすぐ気づけるよう、日々の観察も重要です。

セントラル・アジア・シェパード・ドッグの誕生の歴史

セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、数千年にわたり中央アジア一帯で自然淘汰によって形成された原始的な護衛犬です。

カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスといった国々の遊牧民が、家畜を狼や盗賊から守るために飼育してきた歴史があります。

これらの犬は特定の犬種との交配ではなく、過酷な自然環境と使用目的に適応した個体だけが生き残り、代々その性質を受け継いできました。

そのため、極めて頑健で、暑さや寒さ、粗食にも耐える強靭な体を持ち、優れた防衛本能を備えています。

旧ソ連時代には国策により体系的な品種改良が進められ、軍用犬や警備犬としての利用も拡大しましたが、その本質は現在も牧羊犬・護畜犬としての性質を色濃く残しています。

現代でも中央アジアの農村部では実用犬として重宝されており、その歴史は今なお進化を続けています。

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