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犬がなつかない4つの理由!逆になつきやすい人はどんな人?

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犬が大好きでたくさん可愛がっているのに、なぜか自分にはなついてもらえない。そんなことってありませんか?

犬がなつきやすい人となつきにくい人にはそれぞれ特徴があります。

愛犬との距離がなかなか縮まらないときは、知らず知らずのうちに愛犬が苦手な行動をとってしまっている可能性があります。

こちらの記事では犬がなつく・なつかないときの行動や仕草、なつく方法について解説していきます。

犬が好きな人、愛犬と仲良くなりたい人はぜひ参考にしてくださいね。

この記事の結論

  • 犬は本来、人になつきやすいため、嫌がることをしなければ極端に嫌われることは少ない
  • 犬がなついていないときには距離を取り、唸って威嚇をする
  • なついていると顎や前足を乗せてきたり、体を擦り寄せてくる
  • 急に触ろうとしたり、大声を出したり、嫌なことをする人はなつかれない

桐谷肇

担当執筆者

桐谷 肇

ライター

2021年の12月に保護猫シェルターからキジトラの男の子をお迎えしました。
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。

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目次

そもそも犬が人になつく理由

ペットとして飼われている動物は猫や鳥、フェレットなどいろいろいますが、その中でも犬は特に人間になつきやすい動物です。

犬と人間との関わりはとても歴史が古く、一緒に暮らしてきた歴史があるからこそ仲も深まりやすいもの。

長い時間をかけてお互いに信頼を深めてきたから、今日の人と犬との関係があります。

ここでは犬が人になつく理由について解説していきます。

人と犬の関係性には1万年以上の歴史がある

人間と犬の祖先は1万年以上前から生活を共にし、お互いに身近なパートナーとして信頼関係を築いてきました。

狩猟時代に人間は食べ残した肉を犬に与え、犬は狩猟のサポートや、人間を外敵から守る番犬としてその能力を発揮。

長い時間、人と犬はお互いが生活に欠かせない存在として助け合い、現在でも人間の一番身近な友達として愛されています。

ときには愛玩犬として貴族たちに愛され、番犬としてではなく愛する家族という扱いでもありました。

自分を養護してくれる相手だと認識する

犬が人になつく理由は、犬が人間を自分を養ってくれる存在だと認識しているからです。

近年の研究では「犬は自分を安心して養ってくれる存在に心を許している」ということがわかってきました。

人間でいうと、小さな子どもにとっての親の存在のように、食事や快適な生活空間を用意し、ときには遊び相手になってくれる存在に対して、次第に心を開いていきます。

最初から簡単に仲良くなれるものではなく、少しずつ関係を築いていくことでお互いに大切な存在になっていきます。

犬との信頼関係を構築できている

犬の主従関係と信頼関係

犬は安心して生活できるパートナーを求めています。そのため、まずは安心できる相手であることを認識してもらうところから、犬との信頼関係の構築は始まります。

しつけは大切ですが、叱ったり大声で怒ったりしては、犬の心は不安や不信感でいっぱいになってしまうでしょう。

一昔前までは「飼い主と犬は主従関係」といったルールがありましたが、今では「信頼関係がもっとも大切」であるとわかってきています。

犬と信頼し合うためには犬の気持ちに合わせて接してあげることが大切です。

犬がなついていないときの行動や仕草

犬がなかなかなついてくれないのは、"なついてくれない原因がある"場合がほとんど。

イライラしているときや不安を感じているときは、仕草や行動を通してサインを送ってくれています。

犬がなついていないときの行動とその意味を解説していきます。

嫌いな人と距離を取る

犬は不安を感じたり、嫌な気分になったときは距離をとって物陰に隠れることがあります。

そもそも警戒心が強い子であったり、嫌なことをされた覚えがある、ニオイが嫌いといった理由から逃げるのです。

ここで追いかけてしまっては、犬に恐怖を与え余計に嫌われてしまうことになりかねません。

逃げてしまった場合、自分のニオイや行動など、嫌われてしまった原因が自分にないか確認して犬が落ち着くまで待ってあげましょう。

唸って威嚇したり噛んだりする

安心できない、相手を怖いと感じると唸って威嚇したり、噛んだりすることもあります。

全く知らない人に初めて出会ったときには警戒するもので、慣れてくれば軽減されることもあるでしょう。

威嚇はこれ以上踏み込んでほしくないというサイン。犬の気持ちを尊重して何に不安を感じているのか、どうすれば安心するのか観察してあげましょう。

唸っているのに無理に近づくと噛みつかれてケガにつながってしまうこともあるので注意が必要です。

近づくと後ずさりする

なついていないときは体を撫でようとすると、後ずさりされてしまうこともしばしばです。

また、なついていても急に頭の上から撫でようとすると、びっくりして恐怖や不安を感じてしまうこともあります。

犬が戸惑っていそうなら、できる限り優しく接するか、落ち着いてからその子の性格に合わせたスキンシップをはかりましょう。

頻繁にあくびをする

もしも犬が頻繁にあくびをするようであれば、緊張をほぐそうとしている可能性があります。

また、なついていないときに犬と飼い主さんの距離が近すぎたり、構いすぎたりすると不安やストレスをごまかすためにあくびをすることがあります。

あくびが気になったら、一度距離をとって様子をみてもいいです。

姿勢を低くしてしっぽを下げる

姿勢を低くしてしっぽを下げるのは「怖い、来ないで欲しい、敵意はない」といった気持ちを表すサインです。

いずれにしても、まだ信頼関係を築けていないときにする行動なので、相手にストレスを与えない距離感で接してあげましょう。

無理に近づいて早く仲良くなろうと思うのではなく、少しずつ慣れてもらうことが重要です。

犬が自身の体を掻く

犬自身の一時的な不安やイライラを落ち着かせたいときには、自身の体を掻くような行動が見られます。

嫌いな人や犬が近くにいるときや、苦手なニオイがしたときにストレスをごまかすために行うことが多いです。

単純に痒いから掻いているということも当然ありますが、もし頻繁に体を掻くようであればストレスの原因を考えてあげましょう。

犬がなついているときの行動や仕草

愛犬が心を許して甘えているときの姿はとても可愛いものですよね。

犬がなついているときの仕草にはそれぞれ意味があり、その微妙なニュアンスの違いを察せれば、愛犬との距離はより深くなっていきます。

ここでは犬がなついているときの行動や仕草についてお話しします。

あごや前足を乗せる

犬が飼い主さんの身体に、あごや前足を乗せて甘えるのはもっと遊んでほしい、構ってほしいというサインです。

非常にリラックスしていて飼い主さんになついている証拠でもあるので、愛犬との信頼関係がしっかり構築できている証と言えるでしょう。

安心できる相手だからこそ遊んで欲しいと思えているものなので、できる限り時間を作って信頼関係をさらに構築していくと良いです。

寝転がってお腹を見せる

犬にとっても弱点であるお腹を見せるのは、飼い主さんを心から信頼しているからできる行動です。

お腹は大事な内臓がある部分なので、信頼できていない相手に弱点であるお腹を見せる、ということはしません。

お腹をしっかり撫でて欲しいという意味もあるので、存分に撫でてあげると愛犬も喜ぶでしょう。

歩くと後ろをついてくる

後ろをついてくる行為は甘えている仕草のひとつ。飼い主さんと一緒にいたいという気持ちの表れといえるでしょう。

また、群れで行動していた頃の習性が残っていて、飼い主さんのことをリーダーだと認識して後ろをついて歩いていることも考えられます。

呼ばずとも後ろをついてきてくれるというのは、飼い主さんとしても非常に嬉しい行動ではないでしょうか。

耳をペタっと後ろに下げている

犬はゆっくり落ち着いた気分のときに、耳をペタッと下げる習性があります。

飼い主さんのそばで耳を倒して穏やかな表情をしているときは、心から安心してリラックスしていると言えるでしょう。

体を擦り寄せてくる

体をこすりつけてくるのは愛情表現のひとつで、甘えたいときのサインです。

家族が話している中に入ってきて体をこすりつけたりするなど、構って欲しいときによく見られる行動です。

同時に吠えたり噛み付いたりということがなければ、しっかり遊んでコミュニケーションをとってあげましょう。

お気に入りのおもちゃを持って近づいてくる

なついてくると、信頼する飼い主さんへのプレゼントとしておもちゃを持ってきたり、遊びの催促にくることがあります。

飼い主さんを心から信頼し、大好きな気持ちが強いとみられる行動です。

一度は「もしかしてプレゼント?」と思うでしょうが、飼い主さんへのプレゼントというわけではなく、遊んで欲しいだけなのです。

甘噛みをする

甘えている、遊んで欲しいときの表現として、甘噛みをすることがあります。

愛情表現のひとつではありますが、犬は噛みつき欲求の強い動物なので、そのままにするのは危険。

甘噛みが本気の噛みつきにエスカレートする前に、しっかりとしつけてあげることが大切です。

甘噛みだったとしても、「噛めば構ってくれる」と思わせないようにしましょう。

犬になつかれやすい人の特徴

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本来、犬は人になつきやすい動物ですが、それでもなつきやすい人とそうでない人がいます。

ここでは犬がなつきやすい人の特徴について解説していきます。

適度な距離感を保てる人

愛犬との良好な関係を築くには、安心できる距離感で接することが大切です。

まずは犬の方から近づいて来たり、ニオイを確認しに来るのを待ちましょう。

愛犬が求めているタイミングや距離で触れ合える人が、なつかれやすい傾向にあるといえるでしょう。

急激に距離を詰めるということは人に対してもしないものです。犬でも同様に、距離感を大切にしてみてください。

適切な接し方を理解している人

犬との接し方が上手な人は、犬にとってストレスが少なく過ごせる人間です。

「愛犬を撫でる」という行為ひとつでも、犬から人間はとても大きな存在に映っているため、恐怖を感じるもの。

同じ目線にしゃがんでから撫でてあげるなど、安心できる接し方をできる人はなついてもらいやすいです。

人間は犬にとって想像以上に大きな存在である、ということを理解して接することが大切です。

優しく落ち着いている人

穏やかにコミュニケーションをとってくれる、優しくて落ち着きのある人を犬は好みます。

遊びにたくさん付き合ってくれる、上手にできたことはいっぱい褒めてくれるなど、犬が喜ぶことに付き合ってあげる人はなつかれやすいでしょう。

また、穏やかな人も好まれる傾向があります。

優しく話しかけてくれると犬も緊張がほぐれていき、安心して一緒にいられる人間だと認知してくれます。

ごはんやおやつを与えてくれる人

動物全般に言えることでもありますが、おやつや食べ物を与えてくれる人に良い印象を持ちます。

食べ物をもらったときの嬉しい気持ちや安心感が、気持ちの距離を縮めてくれるケースも多いです。

食べ物の与え過ぎには注意が必要ですが、どうしてもなついてもらえない場合は、おやつを利用して愛犬との関係を良くしていくのも方法のひとつです。

普段の食事を用意する際にも、率先してやっていくことで好印象を持ってもらえるようになります。

スキンシップにメリハリがある人

犬の気持ちに合わせてメリハリをつけてスキンシップをする人は、好かれやすい傾向にあります。

犬も人と同じようにボディランゲージで意思疎通を図っています。言葉でのコミュニケーションもそうですが、動きでのコミュニケーションもしっかりと。

ちょっとした仕草から気持ちを汲み取り、犬の気持ちに合わせたスキンシップを心がけましょう。

犬になつかれにくい人の特徴

犬になつかれにくい人は、気づかないうちに犬が不快に感じる行動をとっていることが多いもの。

犬と触れ合うとき、不安を感じたり警戒心を煽るような行動は厳禁です。

ここでは、犬になつかれにくくなってしまう人の特徴について解説していきます。

急に触ろうとする人

急に距離を詰められると、犬は戸惑ってしまいます。可愛いからと言って駆け寄ったりすると、恐怖や不安から犬はパニックになってしまうこともあります。

臆病な子ほどよく吠えたり噛みついたりするので、慣れるまでは適切な距離を保ちましょう。

あくまでゆっくりと近づき、触れても良いか確認しながら反応を見てコミュニケーションを取る、というのがおすすめです。

辛い過去を持つ子は自分より大きな人間から手を出される、ということ自体が恐怖心に変わっていることもあります。相手から近づいてくれるのを待ちましょう。

大きな声を出したり怒る人

大きな声を出す人や怒る人を犬は苦手としています。犬は穏やかで安心できる人を好むため、真逆の行動をとる人を嫌います。

犬は人間と比べて聞き取れる範囲の周波数が多いため、人間にとって気にならないような音でも、犬にとっては恐怖を抱く対象になることもあります。

普段から声が大きな人は少し注意してみたり、テレビの音や工事の音などにも気を付けて、時と場所を選んでみると良いです。

執拗に触ろうとする人

執拗に撫でる人や触ろうとする人は嫌われてしまいます。

例え犬とのスキンシップが大好きでも、しつこく構いすぎてしまうと、逆に犬から苦手に思われてしまうこともあります。

犬は猫に比べて人間とのスキンシップを好む傾向にありますが、やりすぎも禁物。適度な範囲にとどめましょう。

犬種によっては過度なスキンシップが好きな子もいますが、依存度が高くなりすぎるのも問題であると覚えておいてください。

犬に対して嫌なことをする人

犬に対して嫌なことをする人は、当然嫌われます。しつけだと思って大声で怒鳴ったり、手を出してしまうということは、嫌われて当然の行為。

犬に嫌なことをして不信感を持たれてしまうと、警戒を解いてもらうのはなかなか難しくなります。

たとえイタズラでも、犬が嫌がることをするのは絶対にやめましょう。

犬になついてもらうための心構え

犬

もっとも大事なことでもあり、これさえしなければ良いというのが、「犬が嫌がる行為はしない」ということです。

「逃げる、吠える、警戒している」様子を見せたら、何か無意識のうちに警戒される行動をとっている可能性があります。

大きな声や行動だけでなく、たばこや香水などの強いニオイが苦手な子もいます。

気づかないうちに犬に不快な影響を与えてしまっていないか、自分の行動を見直しましょう。

無言で急に近づかない

急に近づくと犬もびっくりしてしまいます。これは人間も同じことですよね。

人間で言うプライベートゾーンのように、犬にも安心して人と触れ合える距離感があります。

大事なことは名前をきちんと呼んであげて、警戒しづらい間隔でゆっくりと触れ合うということ。

近づくときは犬を驚かせないように、犬に見えるところから穏やかにアプローチしましょう。

優しく穏やかに話しかけてスキンシップを取る

犬は優しくて穏やかな人を好みます。日頃から穏やかにスキンシップを取ることで心を開き、なつきやすくなるでしょう。

また、犬は高い声で可愛がられると褒められていると感じます。

優しく朗らかに話しかけてスキンシップを取ることが、犬になついてもらうポイントです。

スキンシップのひとつにはブラッシングがあります。お手入れのひとつですが、ブラッシングも大事なコミュニケーションですよ。

お世話をしてあげる

犬になついてもらうには、信頼関係を構築することが重要。それにもっとも近いのが、毎日お世話をしてあげることです。

お世話をしてあげたからと言ってすぐになついてくれる訳ではありません。

それでも、毎日ドッグフードを用意したり、トイレの掃除をしてあげることで、徐々に飼い主さんと犬との信頼関係は深まっていきます。

最初はあまり変化がないでしょうが、少しずつ変化が見られるようになってくるので続けてみましょう。

一緒にお散歩したり遊んであげる

犬にとって散歩や遊びといった日常的な生活は、仲を深めるのに非常に大切な時間です。

犬にとって散歩や遊びはいろいろな物と触れ合ったり、他の犬のニオイを嗅ぐなど、1匹で過ごしていては体験できない刺激を味わえる時間です。

そんな貴重な時間を経験させてくれる飼い主さんは、犬にとって非常に大きな存在になるでしょう。

犬になついてもらうには?懐かせるための接し方

犬になついてもらうためには、単に一緒に時間を過ごすだけでなく、犬が安心し、喜びを感じるような質の高いコミュニケーションが重要です。

ここでは、愛犬との信頼関係を築き、より深い絆を育むための具体的な接し方をご紹介します。

これらの方法を日々の暮らしに取り入れることで、愛犬はあなたを安全で頼れる仲間だと認識し、自然となついてくれるようになるでしょう。

まずは基本から:犬との安全な距離感

犬があなたに心を開くためには、まず「この人は安全だ」と感じてもらうことが不可欠です。特に警戒心の強い犬や、まだ関係性が十分に築けていない犬に対しては、以下の点を心がけましょう。

無理に近づかない、触らない

犬があなたに近づいてくるのを待ちましょう。急に手を出したり、上から触ろうとしたりすると、犬は怖がることがあります。

視線を合わせすぎない

犬にとってじっと見つめられることは威嚇と感じられることがあります。優しく目を細めたり、少し視線を外したりして、敵意がないことを示しましょう。

犬からのアプローチを待つ

犬が自分から匂いを嗅ぎに来たり、体を擦り付けてきたりしたら、それがコミュニケーション開始のサインです。

アイコンタクトで心を通わせる練習

アイコンタクトは、犬とのコミュニケーションにおいて非常に重要です。安全な状況でのアイコンタクトは、信頼関係の構築に役立ちます。

  • 犬の名前を優しく呼びます。
  • 犬があなたに視線を向けたら、「いい子ね!」と優しく褒め、小さなおやつを与えます。
  • 最初は短い時間(数秒)から始め、慣れてきたら徐々に視線を合わせる時間を長くしていきます。
  • 「見て」「アイコンタクト」などのキュー(合図)を決めて、視線を合わせたときにそのキューを言う練習をすると、指示でアイコンタクトができるようになります。

ポイントは、犬が嫌がる場合は無理強いせず、楽しい雰囲気で行うことが大切です。

手からごはんやおやつをあげる「ハンドフィーディング」

ハンドフィーディングは、あなたの手から直接ごはんやおやつを与える方法です。これにより、「あなたの手=良いもの、安全なもの」という認識を犬に持たせることができ、手への警戒心をなくし、信頼関係を深めるのに非常に効果的です。

  • 犬にごはんやおやつを見せます。
  • 犬が落ち着いているのを確認し、手のひらに乗せたごはんやおやつを差し出します。
  • 犬が食べに来たら、優しく声をかけながら食べさせます。
  • 最初はおやつから始め、慣れてきたら普段のごはんの一部を手から与えるようにします。

ポイントは、犬が焦って飛びついてきたり、手や指を噛んでしまったりしないよう、落ち着いて行うことが重要です。興奮しているときではなく、リラックスしているときに行いましょう。

ポジティブ強化で楽しい経験を増やす簡単なトレーニング

ポジティブ強化とは、犬が良い行動をしたときに褒めたり、おやつを与えたりすることで、その行動を増やすトレーニング方法です。「あなたと一緒にいると良いことがある」と犬に学ばせ、あなたへの良いイメージを強化できます。

おすわり・ふせ

「おすわり」や「ふせ」といった簡単な指示を出し、犬がその行動をとったらすぐに「グッド!」などの褒め言葉とともに小さなおやつを与えます。成功体験を積ませることで、あなたとのコミュニケーションが楽しいと感じるようになります。

クリッカー

クリッカーという器具を使って、「カチッ」という特定の音とご褒美(おやつ)を結びつけるトレーニングです。良い行動の瞬間にクリッカーを鳴らすことで、どの行動が褒められたのかを犬に分かりやすく伝えることができます。

一緒に遊ぶ

犬が好きなおもちゃを使った引っ張りっこや持ってこい遊びは、コミュニケーションを深めるのに最適です。遊びの中で優しく声をかけたり、褒めたりすることで、あなたとの時間が楽しいと感じるようになります。

ポイントは、成功したらすぐに褒める、ご褒美は小さくても良い、短い時間で毎日続けることが効果的です。

犬が安心してリラックスできる環境づくり

犬があなたになつくためには、まず環境に慣れ、安心して過ごせる場所があることが重要です。

ケージやクレートを安全な自分の部屋として認識させ、無理に干渉しない休息時間を与えましょう。

犬がリラックスしているときには、静かにそばにいてあげるだけでも安心感を与えられます。

保護犬や成犬がなつかない場合の特別なアプローチ

チェコスロバキアン・ウルフドッグ

新しい家庭に迎えられた保護犬や成犬がすぐになつかないのには、いくつかの理由が考えられます。

子犬とは異なり、彼らは過去にさまざまな経験をしてきているため、その経験が現在の行動に影響を与えていることが多いです。

保護犬や成犬がなつかない理由を理解する

過去の経験・トラウマ

以前の飼い主との関係や、保護されるまでの間に怖い経験や嫌な経験(虐待、放置、遺棄など)をしている場合があります。

これにより、人に対して不信感を持っていたり、特定の状況や物音に対して強い恐怖心を抱いていたりすることがあります。

新しい環境への適応

見慣れない場所、知らない人、新しい生活のリズムなど、全てが犬にとっては大きな変化でありストレス になります。

この環境の変化に慣れるのに時間がかかり、心に余裕がないため人になつくどころではない状態である可能性があります。

社会化不足

幼少期にさまざまな人や環境に触れる機会が少なかった犬は、人との適切な関わり方を知らない場合があります。

どう接して良いか分からず、戸惑いや恐怖心から距離を置いたり、警戒したりすることがあります。

個々の性格や犬種

もともと慎重な性格の犬や、独立心が強い犬種などは、人になつくまでに時間がかかる傾向があります。

これらの理由を理解することは、愛犬の行動の背景にある感情を理解し、適切なアプローチを考える上で非常に重要です。焦らず、犬のペースに合わせて根気強く接していくことが求められます。

保護犬・成犬を迎えた最初のステップ

保護犬や成犬を家に迎えて最初の数日間から数週間は、犬にとって新しい環境に慣れるための非常に大切な期間です。この時期に何よりも優先すべきは、犬に「ここは安全な場所だ」と感じてもらうことです。

静かで安心できる場所を用意する

ケージやクレートに犬用のベッドや毛布を入れ、落ち着ける自分だけのスペースとして提供します。リビングの隅など、家族の気配は感じられるけれど、人の出入りが激しくない静かな場所に設置するのが理想的です。

無理にケージから出そうとせず、犬が自分から出入りできるように扉は開けておきます。

無理な接触は避ける

最初は犬に直接触れることよりも、同じ空間で穏やかに過ごす時間を増やしましょう。

犬の方から近づいてくるまで待ち、手から優しくおやつをあげる(ハンドフィーディング)など、犬がポジティブな関連付けをできることから始めます。

必要最低限のお世話だけ行う

ごはん、水、トイレの世話など、必要なお世話は穏やかに行いますが、過剰なコミュニケーションや遊びへの誘いは控えます。犬が環境に慣れることを最優先します。

犬主導の関わりを尊重する

犬が甘えてきたり、遊びに誘ってきたりしたときは、優しく応じてあげましょう。しかし、犬が距離を置きたがっている時には、無理に追いかけたり構ったりせず、空間を与えてあげます。

この期間は、犬にとって「この家は安全だ」「この人たちは自分に危害を加えない」と学習するための重要な時間です。焦らず、犬のペースを尊重し、安心できる環境を提供することに専念しましょう。

保護犬・成犬との信頼関係を築く具体的なアプローチ

最初の期間を経て、犬が新しい環境にある程度慣れてきたら、積極的なアプローチを取り入れつつ、引き続き犬の気持ちに配慮した関わりを続けます。

プレッシャーをかけないコミュニケーション

犬に恐怖心や警戒心を与えないようなコミュニケーションを心がけます。

正面からまっすぐに近づくと、犬は威嚇と感じることがあります。体の向きを少しずらしたり、弧を描くように近づいたりすることで、敵意がないことを示します。

犬が目をそらしたがっているのに無理に視線を合わせ続けるのは避けましょう。優しく名前を呼んで、一瞬視線が合ったら褒めるという練習から始めます。

高い声は犬を興奮させたり、警戒させたりすることがあります。落ち着いた、少し低めのトーンで優しく話しかけるようにしましょう。

ポジティブ強化を活用する

犬が良い行動をしたときに褒めたり、ご褒美を与えたりすることで、あなたとの関わりが楽しい経験であると学習させます。

簡単な「おすわり」や「お手」など、犬ができることからトレーニングを始め、成功したら大げさなくらい褒めて、とびきり美味しいおやつを与えます。これにより、「飼い主の言うことを聞くと良いことがある」という関連付けが強まります。

引き続き、手からごはんやおやつを与える機会を設けます。特に警戒心が強い犬には、最初は距離を置いて、徐々に手から食べられるように慣らしていきます。

犬がリラックスしている時や、あなたに近づいてきた時に、「いい子だね」と優しく声をかけ、犬が嫌がらない場所(顎の下や胸元など)をそっと撫でてあげます。

一貫性のあるルールとルーティン

予測可能な生活は、犬に安心感を与えます。毎日決まった時間に食事や散歩、トイレなどをさせることで、生活リズムができ、犬は落ち着いて過ごせるようになります。

トイレトレーニングは根気強く行います。成功したら大いに褒め、失敗しても叱らず、黙って片付けます。

「おすわり」「待て」などの基本的な指示を、肯定的な強化を用いて教えます。これらの指示に従うことは、犬が自信を持つことにもつながります。

安全な距離での関わりから始める

いきなりベタベタ触ったり抱き上げたりするのではなく、犬が安心できる距離を保ちながら関わりを始めます。

あなたが本を読んだりテレビを見たりしながら、犬が同じ部屋で自由に過ごせる時間を作ります。無理にコミュニケーションをとろうとせず、ただ同じ空間にいることから始めましょう。

犬がリラックスしている時や、あなたの方を見た時に、優しく名前を呼んだり、「おりこうさん」と声をかけたりします。

犬があなたに慣れてきたら、少しずつ物理的な距離を縮めていきます。あなたが座っているすぐ横で犬がおやつを食べられるようにするなど、段階を踏みます。

根気強く、個性を尊重する姿勢が大切

保護犬や成犬が心を開く スピードは、その犬によって全く異なります。数日でなつく犬もいれば、数か月、あるいは1年以上かかる犬もいます。大切なのは、すぐに結果が出なくても落胆 せず、根気強くポジティブな関わりを続けることです。

愛犬の小さな変化(尻尾を振った、少しだけ近づいてきたなど)を見つけて、それを褒めてあげましょう。そして、その犬の個性やペースを尊重し、愛情を持って接し続けることが、何よりも愛犬の心を開く鍵となります。

もし、半年や1年経っても状況が変わらない、あるいは攻撃的な行動が見られるなどの場合は、一人で抱え込まず、獣医師や経験豊富なドッグトレーナー、動物行動学の専門家などの専門家に相談することも検討しましょう。

専門家は、犬の行動の原因を分析し、その犬に合った具体的なアドバイスやトレーニング方法を提案してくれます。

人になつきやすい犬種

犬種によってはその性格上、人になつきやすい・なつきにくいがあるものです。

あまり警戒心を抱かない子や、攻撃性の少ない子だと人になつきやすい傾向にあります。

あくまでも個体によって性格は異なりますが、ここでは特に人になつきやすい人気の犬種をご紹介します。

ゴールデン・レトリーバー

飼い主さんに従順。穏やかな性格で他の動物とも仲良くなりやすいのが特徴です。

なつきやすい性格なので番犬には向きませんが、我慢強く遊び好きなので小さな子どもがいる家庭にもおすすめです。

身体を動かすことが大好きなので、運動不足にならないように注意しましょう。

温厚で知的、気配りもできる

主人に気に入られるよう努力するほど

大人しいためあまり吠えない

能力は高くなく、運動不足になりがち

 その他情報

原産地 スコットランド
犬種グループ 8G:7グループ以外の鳥猟犬
大きさ 大型
平均寿命 10歳~12歳
なりやすい病気 股関節形成不全,耳血腫,甲状腺機能低下症,悪性リンパ腫
参考価格 10万円~30万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ゴールド,クリーム

体高

男の子56cm~61cm
女の子51cm~56cm

体重

男の子29kg~34kg
女の子24kg~29kg

トイ・プードル

非常に賢く社交的な性格です。体臭や抜け毛も少ないため家庭で飼いやすい犬種として人気。

可愛らしいフォルムですが、定期的に毛をカットしないと絡まってしまうこともあるため、月に一回程度のトリミングが必要です。

トリミングのたびに様々なカットスタイルを楽しめるのも魅力と言えるでしょう。

好奇心が強く、非常に賢い

他人や犬に対しても懐く

臆病な面もあるため吠えやすい

とにかく体を動かすのが大好き

 その他情報

原産地 ドイツ,フランス
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,流涙症,白内障,副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群),外耳炎
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ブラック,ホワイト,シルバー,グレー,アプリコット,ブラウン,ブルー,カフェ・オ・レ,クリーム

体高

男の子24cm~28cm
女の子24cm~28cm

体重

男の子3kg~4kg
女の子3kg~4kg

シェットランド・シープドッグ

陽気で穏やかな性格の犬種です。その反面、少しの音にも反応して吠えてしまうなど警戒心の強い一面もあります。

もともとは牧羊犬としてヤギや羊を誘導する役割を担っていたため、活発で賢いのも特徴。

遊びに夢中になると軽く噛んでしまうときもあるので、子犬のうちにきちんとしつけておくことが大切です。

快活でとても賢く、感受性が高い

家族が大好きでとても懐く

警戒心から吠えやすい

頭と体の両方使う運動を好む

 その他情報

原産地 スコットランド
犬種グループ 1G:牧羊犬・牧畜犬
大きさ 小型
平均寿命 12歳~13歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,コリーアイ症候群(コリー眼異常),皮膚疾患,白内障,てんかん
参考価格 30万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 ブルーマール,セーブル,ブラック&タン,ブラック&ホワイト,トライカラー

体高

男の子37cm
女の子35.5cm

体重

男の子10kg前後
女の子10kg前後

適切にスキンシップを取れば、犬と仲良くなれる!

犬がなつく方法やなつかないときの行動や仕草について解説してきました。

犬になついてもらうには、犬が喜ぶ距離やペースで適切にスキンシップをとってあげることが大切です。

すぐに頭を撫でて可愛がりたいところですが、まずは犬に自分のニオイを覚えてもらうなど、犬のペースで付き合ってあげましょう。

特に一緒に住んでいる愛犬であれば、なついてもらえる機会は格段に上がります。嫌なことはせず、安心できる存在であることをアピールしてみましょう。

正しい接し方で犬と向き合えば次第に信頼関係は深まります。まずは犬に不安を与えないこと。安心感を与えるコミュニケーションから始めてみてくださいね。

この記事の執筆者

桐谷肇

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桐谷 肇

ライター

2021年の12月に保護猫シェルターからキジトラの男の子をお迎えしました。
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。

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