日本犬ならではの凜々しい雰囲気が魅力の四国犬ですが、柴犬をはじめとした日本犬との違いや飼い方について、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、四国犬の特徴や性格、誕生の歴史、飼い方について詳しく解説します。
四国犬を飼うのに向いている人の特徴や、おすすめのフードがグッズについても解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の結論
- 四国犬はオオカミに似た精悍な顔立ちと引き締まった筋肉質な体が特徴
- 基本的に先天的疾患も少なく健康管理がしやすい犬種であるが、注意したい病気もある
- 飼い主さんに忠実である一方、ほかの人間や動物に対して警戒心を抱き攻撃行動に出ることもある
- 犬のしつけ経験があり、小さい子どものいない家庭が飼育環境におすすめ
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四国犬の特徴
四国犬(しこくいぬ)は名前のとおり四国原産の日本犬で、高知県の山岳地帯にいたニホンオオカミの末裔ともいわれる「ヤマイヌ」が祖先とされています。
もともとは「土佐犬」と呼ばれていましたが、「土佐闘犬」と混同しやすいことから、名称が変更されました。1937年に天然記念物に指定されています。
はじめに四国犬の身体的特徴や運動能力、注意したい病気などの基本情報を見ていきましょう。
飼い主に忠実で勇敢
飼い主さん以外には懐きづらい
警戒心が強く吠えやすい
運動能力は高い
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
なりやすい病気 | アレルギー性皮膚炎,副腎皮質機能低下症,認知症,角膜炎 |
参考価格 | 15万円~20万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 胡麻,赤,黒褐色 |
四国犬の身体的特徴
四国犬はニホンオオカミの血を引くヤマイヌが祖先とされていることからもわかるように、ニホンオオカミによく似た毛色や顔つきをしています。
ピンと立った耳に凜々しい顔つきが特徴的で、尻尾はくるりと丸まった「巻き尾」、または毛が多いため巻くことのなく倒れた「差し尾」です。
狩猟に適した筋肉質で引き締まった体を持っており、平地を走り回るというよりは、足場の悪い斜面でも力強くバランスが保てるような骨格を持っています。
四国犬のサイズ(体高・体重)
体高 | 男の子:49cm~55cm 女の子:46cm~52cm |
体重 | 男の子:17kg~23kg 女の子:15kg~18kg |
四国犬の体高は男の子が49~55cm、女の子が46~52cmと、平均的に50cm程度はあります。
体重は男の子が17~23kg、女の子が15~18kgと中型犬に分類されますが、個体によっては大型犬のサイズにまで育つこともあります。
一般的な犬種と同じく、男の子の方が女の子よりも体高も体重も大きくなる傾向です。
四国犬の毛色・被毛
四国犬の毛色には胡麻や赤、黒褐色などがあります。
胡麻とは赤と黒、白の3色から成る混合色で、赤色が多いと「赤胡麻」、黒色が多いと「黒胡麻」と呼ばれます。
四国犬の被毛はダブルコートと言い、オーバーコートとアンダーコートからなる被毛です。
ダブルコートの犬は季節によってアンダーコートが生え替わるため、抜け毛は多いものの、体温調節が上手という特徴を持っています。
年中さまざまな季節で狩猟をおこなう四国犬には、ぴったりの被毛といえるのではないでしょうか。
四国犬の運動能力
四国犬はイノシシ猟に用いられていた猟犬であるため、山岳地帯を走り回れるだけの運動能力がある犬種です。
体を動かすことが大好きで運動量が少なければストレスが溜まってしまうため、飼育する際はたっぷりと運動できる環境でなければなりません。
後述しますが、四国犬を飼おうと考えている家庭は、飼い主さんにも四国犬を制御できる体力や技術が必要です。
四国犬の平均寿命
四国犬の平均寿命は10~12歳で、中型犬の平均的な寿命といえます。
しかし中には15歳以上生きた四国犬もいるため、個体差や環境もあるといえるでしょう。
四国犬には注意したい病気はあるものの、先天的な疾患などは少なく、丈夫な体を持っています。
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四国犬の注意したい病気
アレルギー性皮膚炎 | アレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンによって、体を守る免疫が過剰反応している状態 |
副腎皮質機能低下症(アジソン病) | 副腎あるいは脳の下垂体の障害のため、副腎から分泌されるホルモンが少なくなる状態 |
認知症 | 老化に伴い認知機能が少しずつ低下し、様々な行動障害が見られる病気 |
角膜炎 | 黒目を覆う透明な膜である角膜が、炎症を起こした状態 |
基本的に体が丈夫で健康管理がしやすい四国犬ですが、注意したい病気もいくつかあるため、飼育する際は知っておくと良いでしょう。
アレルギー性皮膚炎
はじめに四国犬の注意したい病気として挙げられるのが、アレルギー性皮膚炎です。
アレルギー性皮膚炎とは食べ物や環境中にあるアレルゲンが原因で発症する皮膚疾患で、体を守る免疫が過剰に反応している状態です。
アレルギー性皮膚炎を発症すると皮膚の痒みや赤み、脱毛などの症状が現れることがあります。
アレルゲンの特定と除去、症状に合った適切な治療をおこなうと共に、アレルゲンを予防する食事管理等が求められます。
副腎皮質機能低下症(アジソン病)
副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)は、副腎あるいは脳の下垂体の障害により、十分な量のホルモンを分泌できなくなる病気です。
症状としては食欲不振や元気消失、嘔吐下痢などが見られ、進行すると命に関わることもあります。
治療にはホルモン補充治療法が用いられ、早期発見と早期治療が重要な病気です。
認知症
年齢を重ねて発症する認知症も、四国犬の注意したい病気といえます。
認知症とは脳機能が衰えることで混乱や方向感覚の喪失、夜間徘徊や無目的な行動が見られる病気です。
認知症は完全な予防は治療は難しいものの、刺激や栄養バランスの取れた食事、定期的な獣医師の診察や対症療法などで進行を遅らせられる可能性があります。
サポートが重要な病気なので、愛犬が認知症を発症したら家族全員で支えていくことが大切です。
角膜炎
最後に四国犬の注意したい病気として挙げられるのが、角膜炎です。
角膜炎は黒目を覆う透明な膜である角膜が炎症を起こした状態で、目の充血や涙目、目を細めるなどの症状がみられます。
角膜炎は細菌やウイルス感染、外傷、アレルギーなどが原因で発症し、放置すると視力低下につながることもあります。異常が見られたら早めに獣医師の診察を受けましょう。
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四国犬の見分け方
四国犬と似ている犬種には、柴犬や秋田犬、北海道犬などの日本犬が挙げられます。
四国犬を見分ける際は、顔つきや体格、被毛に注目しましょう。
四国犬は柴犬よりも精悍な顔つきをしており、秋田犬や北海道犬が大型犬であるのに対し、中型犬です。
また前述しましたが、名前で間違いやすい犬種に「土佐闘犬」がいます。
土佐闘犬とは四国犬をベースにブルドッグやイングリッシュ・マスティフ、ジャーマン・ポインター、グレート・デーン等と交配改良して生まれた闘犬です。
土佐犬と土佐闘犬はサイズも風貌もかけ離れているため、混同しないように注意しましょう。
四国犬の登録頭数
ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数のデータによると、2023年に日本で登録された四国犬の数は、134犬種310,473匹中0匹でした。
犬種犬籍登録頭数とは、1年間にジャパンケネルクラブの血統データに新規に血統登録された犬の頭数のことです。
過去10年遡っても四国犬の犬籍登録が1匹もないことから、非常に珍しい犬種といえるでしょう。
四国犬の性格・習性
四国犬の精悍さや外見の格好良さに惹かれ、どんな性格をしているのか気になる方もいるでしょう。
ここからは、四国犬の性格や習性について深掘りして見ていきましょう。
飼い主さんに従順な一方、他人には警戒心が強い
四国犬は飼い主さんに対して非常に忠誠心が強いため、深い信頼関係を築けます。
飼い主さんの指示をしっかりと守り、愛情を示すため、素晴らしいパートナーとなるでしょう。
しかし一方で、他人に対しては非常に警戒心が強い性格も持ち合わせています。
家や家族を守ろうとする本能が強く働くためで、番犬として飼う場合、頼もしい存在といえます。
狩猟欲が旺盛で闘争心が高い
四国犬は元々狩猟犬として育てられてきたため、狩猟欲が非常に旺盛で、闘争心が高い犬種です。
特に動き回る小動物に対して強い反応を示す傾向にあり、追いかけようとする習性も持っています。
また四国犬は指示がなくても自分で状況判断をしながら行動することもできます。
この習性は狩りの場面では非常に有効ですが、家庭犬として暮らしていく場合は、リードが無いと危険です。
さらに四国犬は、他の犬に対しても強い闘争心を持つことがあります。
子犬期から社会科訓練をしっかりおこない、習性をコントロールしていくことが重要です。
勇敢だが攻撃的になることもある
四国犬は非常に勇敢で、危険を恐れず、特に飼い主さんや家族を守るためには全力を尽くします。
しかし四国犬の勇敢さは狩猟や番犬としては非常に頼りになりますが、その勇敢さゆえに攻撃的な行動につながることも少なくありません。
攻撃的な行動を防ぐためには、子犬期からの徹底したトレーニングが重要です。
多くの人や動物と触れ合って慣れさせれば、四国犬は素晴らしいパートナーとなるでしょう。
四国犬の誕生の歴史
四国犬は四国の高知県を中心とする、四国地方で誕生した狩猟犬です。
シカやイノシシなどの山林猟に用いられ、天然記念物にも指定されています。
四国犬の祖先はニホンオオカミの末裔ともいわれる「ヤマイヌ」という野犬で、漁師がヤマイヌを飼い慣らして猟犬として育てたことが始まりとされています。
昔はいくつかの系統にわかれていたものの、現在では混血や衰退などで系統の違いはありません。
以前は土佐犬や高知犬と呼ばれていた四国犬ですが、混同を避けるために四国犬という名前で統一されています。
現在でも四国犬の狩猟能力を絶やさないよう、猟の訓練をする愛好家も存在しています。
四国犬と同じ日本犬種
日本には四国犬を含む6つの日本犬種が存在し、それぞれ独自の歴史や特徴を持っています。
ここからは、四国犬と同じ日本犬種である柴犬と秋田犬、北海道犬、甲斐犬、紀州犬について見ていきましょう。
柴犬
柴犬は日本犬の中で唯一の小型犬種です。四国犬と同様に立ち耳と巻き尾が特徴で、飼い主さんに忠実な性格などが魅力といえます。
柴犬の被毛は短毛のダブルコートで、毛色は主に赤や黒、胡麻、白の4種類です。
クールな外見と相反して、時折微笑むような愛嬌のある表情や優しいまなざしがとてもかわいらしく、日本だけではなく海外でも人気の犬種です。
主人に忠実で警戒心が強い
飼い主には忠実だが、独立心もある
警戒心から多くなることもある
元々猟犬であったため、運動能力は高い
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 食物アレルギー性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,膿皮症 |
参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 胡麻,赤,赤胡麻,黒褐色,黒胡麻,白 |
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秋田犬
秋田犬とは四国犬と比較して大型の犬種で、勇敢で力強い性格を持っています。秋田県を発祥の地として、主に狩猟や番犬として活躍してきました。
秋田犬の被毛はダブルコートで、毎日の丁寧なブラッシングが必要。毛色は赤と虎、白、胡麻で、虎はさらに赤虎と黒虎、霜降り虎に分けられます。
秋田犬は忠誠心の象徴として有名な「ハチ公」の話でも知られており、家族に対して深い絆を示す犬種といえるでしょう。
穏やかで賢く忠誠心が強い
飼い主に懐きやすい
警戒心が強く吠えやすい
多くの運動量を必要とする
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,鼓腸症,ブドウ膜皮膚症候群,眼瞼内反症 |
参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 赤,白,虎,胡麻 |
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北海道犬
北海道犬は、北海道に生息していたアイヌ民族と共に暮らしていた犬種で、「アイヌ犬」とも呼ばれます。
厳しい寒冷地に適応でき、クマやシカなどの大型獣の狩猟に使われていました。
北海道犬は中型で、北海道の気候に耐えられるダブルコートを持ち、毛色には胡麻や虎、赤、茶褐色、白があります。
性格は飼い主さんに忠実ですが、見知らぬ人には敵対心を抱く日本犬らしい性格を持っています。
某通信会社のCMで「お父さん」を演じたことから有名になったため、すぐに容姿を思い浮かべられる人も多いのではないでしょうか。
飼い主に従順で忠実
飼い主さん以外には警戒心が強い
警戒心が強く吠えやすい
持久力がある
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 白内障,熱中症,コリーアイ症候群(コリー眼異常),皮膚疾患,変性性脊髄症 |
参考価格 | 20万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 胡麻,虎,赤,黒,黒褐色,白 |
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甲斐犬
甲斐犬は日本の甲斐地方で生まれた犬種で、南アルプスでイノシシや鹿狩りとして活躍していた猟犬です。
体のサイズは中型犬サイズで、被毛は黒虎、赤虎、虎の3種類です。
飼い犬の性格は一生自分の飼い主にのみ忠誠を誓うといわれる「一代一主」。
野性的な姿と性格を備え持っているため、誰にでも愛想良く振る舞うペットではありませんが、飼い主さんにとっては信頼できるパートナーといえるでしょう。
冷静沈着で勇敢な性格
飼い主さん以外には懐きづらい
警戒心が強く、吠えやすい
運動量がとても豊富
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 14歳〜16歳 |
なりやすい病気 | アレルギー性皮膚炎,外耳炎,白内障 |
参考価格 | 20万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 黒虎,赤虎,虎 |
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紀州犬
紀州犬は、和歌山県を中心に発展した中型犬種で、イノシシや鹿の猟犬として活躍してきました。
他の日本犬と同じくダブルコートを持ち、毛色は白と赤、胡麻の3種類あります。
四国犬と同じく筋肉質で力強い体格を持ち、非常に忠実で勇敢な性格をしています。
その反面見知らぬ人やほかのペットに威圧的になる場合もあるため、しつけをしっかりとおこなうことが大切です。
忍耐強く、従順な性格
飼い主さん以外には懐きづらい
警戒心が強く、吠えやすい
スタミナがとても豊富
その他情報
原産地 | 日本 |
犬種グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | アトピー性皮膚炎,アレルギー性皮膚炎,甲状腺機能低下症,心室中隔欠損症 |
参考価格 | 12万円~16万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | 白,赤,胡麻 |
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四国犬を飼うのに向いている人の特徴
日本犬種全体にいえることですが、四国犬は飼い主さんに忠実であるものの、他の人や動物に対して攻撃性を見せる場合もあります。
突発的に相手に向かっていってしまったときに、四国犬を制御できる体力や技術に自信のある人に向いている犬種であるため、初心者では難しいです。
四国犬を飼うのに向いている人の特徴について、順番に見ていきましょう。
犬のしつけ経験がある人
四国犬は独立心が強く、自分で考えて行動する傾向があるため、初心者の飼い主さんには扱いが難しいことがあります。
そのため、犬のしつけ経験がある人が向いているといえるでしょう。
四国犬をしつける際は、強いリーダーシップと一貫性のある態度を持つことが必要で、厳しいだけではなく、褒めたりご褒美をあげたりといったトレーニングが効果的です。
また四国犬は狩猟犬としての本能も持つため、子犬期から社会化や他の動物との関わりを慎重に進めていく必要があります。
四国犬の特性を理解して、合ったしつけをしていってくださいね。
小さい子どものいない家庭
四国犬は警戒心が強い犬種であるため、動きに対して敏感に反応する傾向があります。
そのため小さい子どもがいる家庭は子どもが急に動いたり大声を出したりして四国犬が驚いて警戒する可能性があるため、向いていないといえるでしょう。
四国犬と子どもを一緒にすることで、たとえば四国犬が子どもの動きに驚いて防衛的な行動に出てしまったとしたら、飼い主さんも後悔してしまいますよね。
四国犬を飼う際は、小さな子どもがいない家庭や、犬との接し方を理解している年齢の子どもがいる家庭が理想的といえます。
体力に自信がある人
四国犬はスタミナが豊富なので、必要な運動量も多い犬種です。
毎日の散歩時間も多いので、十分な散歩時間がとれない人や体力に自信がない人は飼うのが難しいでしょう。
また四国犬は力も強いため、散歩中でも愛犬をしっかりコントロールできる力や技術のある人に向いています。
四国犬の飼い方
四国犬はスタミナが豊富で性格的にも独立心が強いため、飼うにはしっかりとした環境と適切なケアが必要です。
ここからは、四国犬を飼う際のポイントについて解説します。
毎日、1日数回の十分な散歩と運動が必要
四国犬は狩猟で用いられていた犬種であったため、強い運動欲求を持っています。
そのため毎日十分な運動が欠かせず、1日に数回、長めの散歩や運動をさせて、エネルギーを発散させてあげることが大切です。
特に広い場所で走り回ったり、頭を使った遊びを取り入れたりすると、精神的にも肉体的にも満たされます。
運動不足になるとストレスを感じやすく、問題行動を引き起こすことも考えられるため、四国犬を飼う際は十分な運動量を確保してくださいね。
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独立心が強いため、しつけは根気強く行う
四国犬は独立心が強く、自己判断で行動することも多い犬種であるため、しつけには根気が必要です。
何が正解なのかを理解してもらうためにも一貫したルールを設け、主従関係をしっかりと築きましょう。
指示に従ったときは十分に褒めることも意識してくださいね。
短期間で成果を求めず、長期的な視点でじっくりとしつけに取り組むことが四国犬と良好な関係を築くポイントです。
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良質かつ肥満に注意した食事管理を行う
四国犬の健康を維持するためには、バランスの取れた食事管理が欠かせません。
主食には健康を維持するために必要な栄養素がすべて入っている総合栄養食を与え、栄養状態を保ってくださいね。
特に四国犬は運動量を必要とする犬種である一方で、肥満になりやすい傾向もあるため、適切なカロリー管理と体型チェックをして、肥満を防ぐことが重要です。
愛犬の見た目やさわり心地から肥満度を判定する「BCS(Body Condition Score)」という表があるため、参考にしてみるのもおすすめです。
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小動物や小さい子どもとの生活は注意が必要
四国犬は強い狩猟本能を持っているため、小動物や小さい子どもとの共存には注意が必要です。
前述しましたが、動くものに対して反応しやすく、小さなペットや幼児を追いかけることがあるため、しっかりとした管理が求められます。
子どもが小さい家庭は、ある程度年齢を重ねてから四国犬を迎えると良いでしょう。
小動物と暮らしている家庭で四国犬を迎える際は、適切なしつけをおこないつつ、触れ合わないようにする工夫も必要です。
換毛期には抜け毛が酷いため、毎日のお手入れが必要
四国犬はダブルコートの被毛を持つため、春や秋などの換毛期には抜け毛が大量に発生します。
普段のブラッシングは1週間に4~6回程度ですが、換毛期は毎日ブラッシングをおこない、毛のもつれや皮膚トラブルを防ぐことが大切です。
耳掃除は1~2週間に1回程度で、コットンにイヤーローションを含ませて、指の届く範囲を拭いてあげる程度にしておきましょう。
綿棒などを使って奥の汚れを取ろうとすると耳の中を傷つけてしまうこともあるため、動物病院で検診を受ける際などでしっかり耳掃除をしてもらうことがおすすめです。
また爪切りや肛門腺絞りは、飼い主さんでは難しい場合もあります。嫌がるときはトリミングサロンや獣医師などのプロに任せ、無理矢理続けないようにしてください。
四国犬におすすめのドッグフード・アイテム
レティシアン ネルソンズドッグフード 中・大型犬向け
運動量を必要とし、エネルギーの消費量が多い四国犬には、健康を保つために良質なドッグフードを与えることが重要です。
レティシアンの「ネルソンズドッグフード」は、品質にこだわったニューマングレードのドッグフードです。
原材料には新鮮なチキン生肉や栄養満点のバターナッツスカッシュ、サツマイモ、エンドウ豆などは人間が食べられるほど新鮮で上質。
消化に負担をかける穀物を使わないグレインフリーにこだわり、2種類のオリゴ糖も配合しています。
粒の大きさも中型・大型犬用に設定されているため、丸呑みせずしっかり噛んで食べられます。
着色料や香料も使っていないネルソンズドッグフードは、飼い主さんの理想とするフードといえるでしょう。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | チキン生肉、乾燥チキン |
その他原材料 | サツマイモ、バターナッツスカッシュ、チキンオイル、エンドウ豆、チキングレイビー、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、海藻、チコリ(フラクトオリゴ糖)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖)、ニンジン、パースニップ、リンゴ、カボチャ、スペアミント、インゲン豆、ブロッコリー、ローズマリー、パセリ、マリーゴールド、フェンネル、ショウガ、ユッカ、クランベリー、ナシ |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | グルコサミン、コンドロイチン、タウリン、ビタミン類(E、A、D3、B12、ナイアシン、パントテン酸、B2、B1、B6)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン) |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 365.7kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 193円/105g |
定期販売 | 1~2個:1個あたり7,816円(税込)/3個以上:1個あたり7,356円(税込) |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
Pawdea PERFETTO HARNESS 本革製ハーネスベスト
四国犬におすすめしたいアイテムに、ハーネスがあります。
ハーネスは散歩中に愛犬が突発的に動いてリードを引っ張ったとしても首に負担がかかりにくいためおすすめです。
Pawdeaの「PERFETTO HARNESS」は、ハーネスとしての機能はもちろん、外観がとてもエレガントです。
高級感のあるグレインレザーと優雅なデザインで、四国犬の精悍な雰囲気をより際立たせてくれます。
首周り | - |
---|---|
胸周り | - |
胴回り | XS:40cm~48cm/S:50cm-58cm/M:60cm~68cm/L:70cm~82cm |
素材 | 本革 |
適合種 | 全犬種 |
留め具 | - |
反射板 | × |
ハンドル | × |
洗濯 | × |
成長段階 | 全年齢 |
長さ調整 | ◯ |
構造 | ベスト型 |
四国犬の価格
四国犬の価格は15~20万円程度です。見てきたようにJKCの犬籍登録はここ10年されていないため非常に珍しく、ペットショップで並んでいるのを目にすることはほとんどないといって良いでしょう。
四国犬を飼いたいと考えた場合は、専門のブリーダーからお迎えするケースがほとんどです。
ブリーダーは犬種を限定して繁殖させているケースが多いため、四国犬の専門的な知識や飼育方法を熟知しています。
四国犬を飼う際の具体的なアドバイスをもらうこともできるため、信頼できるブリーダーを選んでお迎えすることがおすすめです。
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この記事の執筆者
認定動物看護師/WEBライター
動物好きが高じて結婚後7年間動物看護師として動物病院で働き、現在は家族と猫(しじみ)と暮らしています。
Webライターは2016年より始め、数々のペット記事を執筆してきました。
みなさまにわかりやすく為になる記事を提供できるよう努めますので、よろしくお願いいたします!
nademo編集部
編集部
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