犬の病気・健康

犬の歩き方がおかしいときの原因や確認方法は?対処法や予防策を解説

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犬の歩き方がおかしいとき、一番に思い浮かぶ原因は怪我だという人は、多いでしょう。

もちろん、怪我が原因で歩き方がおかしいときもありますが、なかには病気を患ってしまっているケースもあるのです。

いずれにしても、歩き方がおかしいときはすぐに動物病院へ相談することが大切です。

この記事では、犬の歩き方がおかしいときに考えられる病気や症状、その予防策などを詳しく解説します。

愛犬の歩き方がおかしいな、と感じたときはぜひ参考にしてください。

この記事の結論

  • 歩き方がおかしい原因は外傷のほかに、老化や遺伝性疾患、病気などが考えられる
  • いつもとは歩き方が異なると感じたら、早めに動物病院を受診するようにしておく
  • 体に特徴のある犬種については、歩行異常が起こりやすいと認識しておく
  • 歩行異常が見られるようになる前に対策できることもあるため、足腰の疾患に注意して対策する

児島 裕子

担当執筆者

児島 裕子

ライター

柴犬と保護猫3匹と共に過ごす「W&D-Writer&Designー」の代表。
様々なメディアで執筆やFP相談事業を行っています。

nademo編集部

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愛犬の歩き方がおかしいならすぐ動物病院へ

足を引きずっていたり、地面に足を付けなかったり、飼い主さんからみても歩き方がおかしいと感じたときは、すぐに動物病院に受診するようにしましょう。

歩き方がおかしい原因は、ひとつだけではなく、さまざまな要因が考えられます。

ケガなど目に見えるものであれば原因が安易にわかりますが、病気など目に見えないものは素人判断は難しく、大変危険です。

そのため、愛犬の歩き方がいつもと違ったり異変を感じるときは、獣医師に相談するようにしてください。

犬の歩き方がおかしい原因

歩き方がおかしいときは、真っ先に外傷を疑う人は多いでしょう。

しかし、歩き方がおかしいときの原因は、外傷だけではありません。

何も傷が付いていないからといって、放置してしまうと大変危険です。

そのため、外傷が見当たらないときはほかの原因もあることを、頭に入れておくようにしましょう。

ここでは、歩き方がおかしい原因をそれぞれ詳しく解説します。

外傷

目に見えてわかる原因は外傷です。歩き方がおかしいときは、以下の外傷があげられます。

  • 爪からの出血
  • 肉球のけが
  • トゲ
  • 指間炎
  • 火傷
  • 骨折
  • 脱臼
  • 靭帯損傷 など

足に外傷があるときは、地面に足をつけることを避けようとするので、歩き方がおかしくなります。

足を浮かせていたりかばいながら歩いたりしてるときは、足にケガを負っている可能性があります。

足の裏から血が出ていないか、何か刺さっていないかなど確認してみてください。

また、夏場はアスファルトで肉球に火傷を負ってしまうこともあります。

さらには、交通事故や落下事故などの骨折、脱臼、靭帯損傷なども、歩き方がおかしくなる原因です。

老化

年齢を重ねていくたびに、老化は進んでしまいます。

老化現象が起こることによって、筋力が衰えたり筋肉や関節などが硬くなったりするのです。

これからが起こることで、柔軟性が昔よりも低下してしまいます。

また、神経系統への伝達が年々遅くなってくるので、バランス能力が下がり、立っていても足がふらついてしまうことがあるのです。

さらに老化が進むと、さまざまな病気になってしまうリスクが高くなるので、高齢犬の歩行困難は病院が原因という可能性もあります。

愛犬が高齢になったときは、日頃からよく観察しておき、少しでもおかしいところがあればすぐに動物病院へ受診しましょう。

遺伝性疾患

遺伝性が原因で歩き方がおかしくなることもあります。多く見られる遺伝疾患は、次のような病気です。

大型犬股関節形成不全
小型犬膝蓋骨脱臼

股関節形成不全は、腰を振って歩いていたり横座りなどの特徴があります。

膝蓋骨脱臼では、走るときに片足を地面につけずに、スキップするように走るのみの症状しかみられません。

ほかの特徴的な症状がみられないので、異変に気付くことなく進行してしまうケースが多く見られます。

これらの病気は、少しずつ不自然な歩き方が目立っていきます。

また、遺伝性なので、防ぐことはできません。

早めの受診で症状を抑えることが大切です。

関節疾患

関節の痛みや違和感で、歩き方が乱れてしまう症状がみられます。関節疾患の病気は、次のようなものがあります。

膝などの関節が痛むことによって、可動域が下がり歩き方がおかしくなってしまうのです。

特に股関節は、バランスを取るために固有受容感覚があります。

軟膏にダメージを受けてしまうと、歩行が不安定になってしまいます。

脊髄疾患

脊髄疾患は、主に脊髄が圧迫され損傷してしまいます。脊髄疾患には次のような病気があります。

損傷すると脳から関節などに伝達がうまくできなくなり、歩くときなどにふらつくなどの歩行困難が起こります。

脊髄疾患のなかでも特に多いのが、椎間板が変形してしまう疾患です。

脳神経疾患

脳には全身を指令する機能が存在します。その脳に奇形や炎症、腫瘍などがあることによって、歩行困難になってしまうのです。

犬の脳神経疾患には以下の病気があります。

  • 脳炎
  • 脳腫瘍
  • 脳梗塞
  • 水頭症 など

脳神経疾患は高齢犬だけに起こるのではなく、生後半年のパピー犬にも起こりえます。

立ち上がる際によろけている、力が入っていない、歩き方がおかしいと感じたときは、脳神経疾患の可能性も考えておきましょう。

犬の歩き方がおかしいときに考えられる病気

歩き方がおかしいと思ったときに、何が原因であるかは専門家でなければわからないものです。

ですが、どれも悪化すると重大なことになりかねないので、異変に気づいたときはすぐに病院へ受診する必要があります。

ここではそれぞれの病気の特徴や症状、原因などを詳しく解説します。

骨折

骨折の箇所によって症状は異なります。一般的に、骨折している部分が時間の経過とともに腫れ、熱感や痛みがあります。

四肢を骨折していると、足を浮かしながら歩くなどの、歩行に異変がみられるのです。

骨折は、椅子や抱っこなどの高い場所からの落下や交通事故などによって引き起こされます。

全年齢の犬にこれらの事故の可能性はありますが、特に落ち着きがまだない子犬には注意が必要です。

また、発症することは極めて少ないですが、栄養の偏りやホルモン疾患などで骨が弱くなってしまい、骨折することがあります。

骨折の治療は骨折箇所や状態、年齢などによっても異なります。

基本的な治療は、手術などの外科治療となりますが、手術をおこなわないギプス固定などの方法もあるのです。

股関節形成不全

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)は、大型犬や超大型犬に多くみられる病気です。

生まれたときは股関節に異常はみられませんが、股関節が緩んでいると少しずつ異常に形成されていく病気となります。

股関節形成不全の特徴的な症状は、後ろ足のふらつきです。「ウサギ跳び様走行」といわれる、両方の後ろ足で同時に地面を蹴りながら走るようになります。

また、股関節形成不全には以下のような症状がみられます。

股関節形成不全の症状

  • 散歩を嫌がる
  • 散歩の途中に座ってしまう
  • 寝ている状態から起き上がってからの歩き方がおかしい
  • 長距離を歩くことができない
  • 段差を嫌がる

しかし、これらの症状は股関節形成不全ではない病気でもみられるので、飼い主さん自身で判断することはやめておきましょう。

股関節形成不全の治療方法は、内科治療と外科治療の両方を選ぶことが可能です。

どちらの治療も体重や運動制限、床にマットを敷くなどの保存療法が必要となります。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、正常な位置から膝蓋骨がずれてしまう病気です。略称として、「パテラ」と呼ばれていることもあります。

膝蓋骨が正常な位置からずれてしまうと、股関節を伸ばせなくなってしまうのです。

また、片足だけではなく両足を膝蓋骨脱臼が発症することもあります。

膝蓋骨の脱臼は、グレード4までに分けられています。

グレード1手で押すと脱臼する
グレード2後足を曲げたときに頻繫に脱臼する
グレード3常に脱臼している状態。手で押すと一時的に戻る
グレード4常に脱臼している状態で、手で押しても元には戻らない

この膝蓋骨脱臼は、ポメラニアンやチワワ、トイ・プードルなどの小型犬に多くみられます。

先天性と後天性があり、先天性では成長期に骨や筋肉、靭帯が異常に形成されることによって起こります。

後天性の発症は、交通事故や落下事故などが原因です。

治療方法は、外科手術や保存療法があり、進行する恐れがある場合は外科手術が必要となります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎間板が変性してしまうことで、脊髄を圧迫されて引き起こされます。

以下のような症状がみられます。

椎間板ヘルニアの症状

  • 歩かない
  • 背中などに触れると痛がる
  • 四肢に麻痺
  • 腰が立たない
  • 排泄困難

症状は場所や状態によって異なります。

軽度であれば痛みなどの症状がありますが、運動量が減ったくらいなのでなかなか気付くことはできません。

しかし、症状が悪化してくると麻痺なども伴い、立ち上がることも困難となることもあります。

原因は老化や怪我、過度な運動、遺伝などが考えられます。

治療方法は、軽度の場合は投薬治療で改善が見込めますが、重症化してしまっている場合は外科手術が必要です。

前十字靭帯断裂

前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)は、股関節を安定させる役目があります。

関節疾患として一番多い病気で、前十字靭帯が切れてしまうと股関節が安定しなくなってしまいます。

さらに前十字靭帯断裂が起きてしまったら、半月板損傷が起きてしまう確率は高くなると考えられるでしょう。

半月板損傷が起きてしまうと、より痛みが強くなり重症化してしまいます。

前十字靭帯断裂の原因は、前十字靭帯に負担がかかってしまうことで起こるといわれています。

しかし、完全な証明はされておらず、現在でも詳しい原因は判明していません。

前十字靭帯断裂は以下のような犬が発症しやすいといわれています。

前十字靭帯断裂の症状

  • 中高齢犬
  • 大型犬
  • 肥満体型
  • 避妊・去勢をおこなっていない
  • 膝蓋骨内方脱臼を放置している

症状は、後足を上げたり引きずっていたりする症状がみられ、治療方法には保存療法と外科手術があります。

関節炎

骨同士の間にある軟骨部分が、炎症を起こし悪化した状態を関節炎です。

関節炎の原因は、関節に負担がかかることによって軟骨細胞が損傷してしまい、炎症が起きます。

この軟骨細胞が損傷すると、軟骨組織が少しずつ破壊されていき、関節に障害が引き起こされるのです。

肥満や運動不足、加齢、外傷などが原因で関節炎は発症します。このなかでも、特に高齢犬は関節炎が発症しやすいです。

関節炎は次のような症状がみられます。

関節炎の症状

  • 足を引きずる
  • じっとしている
  • 段差を嫌がる
  • 起き上がったときがつらそう
  • 歩かない
  • 遊ばない
  • 走ったり飛び跳ねたりしない

関節炎の症状は老化現象に酷似しているため、早期に気付くことは難しいと考えられます。

少しでも異変を感じたらすぐに病院へ、相談するようにしましょう。

骨肉腫

骨肉腫(こつにくしゅ)は、骨や軟骨などにできる悪性腫瘍です。

骨にできる悪性腫瘍には、「骨肉腫」「軟骨肉腫」「血管肉腫」「線維肉腫」があります。

犬の足にできる悪性腫瘍は85%が骨肉腫と言われており、大型犬に発症しやすく年齢は関係ないので、若い犬も骨肉腫ができてしまう可能性は十分にあるといえるでしょう。

短期間で肺にまで転移し、死亡率が高いのが骨肉腫の特徴。原因は明確に判明していませんが、前足に発症しやすいといわれています。

症状は強い痛みや足の腫れ、歩行の乱れがあげられます。

次のような症状があらわれた場合、骨肉腫ができている場合が高いので注意しましょう。

骨肉腫の症状

  • 触ると痛がる
  • 骨に腫れやしこり
  • 歩き方がおかしい
  • 麻痺(脊髄に骨肉腫ができたときのみ)

治療方法は、足を切断する外科手術、抗がん剤治療があります。

またその他にも、延命や痛みを和らげるために、放射線治療や緩和ケアを組み合わせて治療がおこなわれるときがあります。

変性性脊髄症

変性性脊髄症(へんせいせいせきずいしょう)は、痛みがない脊髄の病気です。

発症することは稀ですが、脊髄周辺から発症し、末期になると命を落としてしまう大変危険な病気です。

症状は、後足からあらわれ少しずつ足先の感覚に異常があらわれます。足先に感覚異常があると、足を交差させたり腰を揺らしたりなど、特徴のある歩き方をします。

さらに症状が悪化すると、下半身を支えることができなくなってしまうため、下半身を引きずったまま前進する様子もみられますが、はっきりとした原因はわかっていません。

10歳ごろから変性性脊髄症になることが多く、コーギーなどの犬種によく発症するといわれています。

水頭症

水頭症(すいとうしょう)は、脳の病気で小型犬に多く見られます。

脳脊髄液が増加することで、脳室が肥大し脳が圧迫されることが要因で水頭症を発症します。

水頭症は症状だけではなく、膨らんだ頭部や外腹側斜視などの外見から判断することも可能です。

また、どこの脳が圧迫されているかによっても症状は変化します。

それぞれの症状は、以下のとおりです。

水頭症の症状

  • 大脳皮質:ボーっとしている、痴呆、感覚が鈍る、体の麻痺
  • 大脳辺縁系:性行動の変化、攻撃的
  • 間脳の視床下部:過食や食欲の低下

水頭症には先天性と後天性がありますが、先天性の方が発症の割合は高いと考えられます。

先天性では主に犬種による遺伝性が高いといえるでしょう。

一方で後天性では脳腫瘍や事故などが原因で、脳出血や髄膜炎などによって水頭症を発症してしまうケースがあります。

愛犬の歩き方がおかしいかどうかの確認方法

犬は、痛みを感じていたとしても平気な顔をして歩くことが多々あります。

言葉を話すことができないため、愛犬の変化にはいち早く気づいてあげることが大切です。

そのため、次のような症状にはぜひ注意しておいてください。

それぞれの症状について詳しく解説します。

足を常に舐めている

足や肉球に怪我をしていると、足を常に舐めるという行動が多く見られるようになります。

また、骨折や関節炎などを発症しているときも、足を舐めることがあります。

骨折や関節炎などは足を舐める以外に、歩き方がおかしいこともあるので注意しましょう。

足を引きずっている

足を引きずってしまう理由には、痛みや違和感があげられます。

さまざまな病気が考えられ、病院に行かず飼い主さんが判断してしまうと、大変危険です。

前肢と後肢、どちらも引きずる可能性はありますので、普段と歩き方が変わっていないか確認してみてください。

あまり足先が上がらずに引きずっているようであれば、病院へ受診するようにしましょう。

フラフラしている

老化が原因でフラフラしていることも考えられますが、その他の脳疾患や脊髄疾患などを患ってしまっていることも考えられます。

正常であればまっすぐ歩くことができる一方で、左右に体が揺れているようであれば注意が必要な状態です。

フラフラしている歩き方は、老化や脳疾患、脊髄疾患を患っている犬に多い傾向です。

室内をフラフラ探検していることも考えられますが、散歩中にフラフラしているようであれば気づきやすいでしょう。

歩くことを嫌がる

犬が歩くことを嫌がるときは、痛みや違和感による影響が考えられ、病気では膝蓋骨脱臼などが考えられます。

もともと散歩好きな犬なら、多少の痛み程度では散歩を拒否することは基本的にありません。

しかし、関節疾患や脱臼などが起きていると、痛みや麻痺で歩くことを嫌がるようになります。

地面に足をつけず浮かせたまま

地面に足を付けないときは、まず肉球や爪に外傷がないか確認してみてください。

肉球や爪などに外傷を負っていると、頻繫に足を舐める行動も見られます。

ただし、「外傷がないから安心」というわけではありません。地面に足を付けないときは、骨折や脱臼なども考えられます。

愛犬の歩き方がおかしいときの対処法

犬の歩き方がおかしいときは、さまざま原因が考えられます。

ときには、重症化してしまうと歩けなくなるケースもあるため、飼い主さんは日頃から様子をよく見ておくことが大切です。

ではもし、愛犬の歩き方に異変を感じたときは、どのような対処法をおこなえば良いのでしょうか。

ここでは愛犬の歩き方がおかしいときの対処法を詳しくご紹介します。

すぐに動物病院へ行く

歩き方などに異変を感じたときは、すぐに病院へ受診してください。

目に見えてわかる症状であればある程度の判断が可能ですが、病気などは飼い主さん自身では判断することは困難です。

受診せずに飼い主さんだけで判断してしまうと、重篤な病気を見逃してしまうことにもなりかねません。

異変があるときは、すぐに動物病院へ行くようにしましょう。

できる限り動かなくていいように安静にさせる

歩き方がおかしいな、と感じたらなるべく動かなくて良い状況を作ってあげましょう。

無理矢理歩かせたり、動かしたりすることは厳禁です。

病院に行くときも、クレートなどで移動させてあげるようにしてください。

症状を悪化させてしまう恐れがあるため、動物病院で診断を受けるまでは激しい運動を避けて、安静にさせておいてください。

愛犬の足腰を守る予防策

普段から足腰の疾患を守るためには、室内であってもできることがたくさんあります。

症状が発症する前から予防できているのとできていないのとでは、全く違うのでぜひ予防しておきましょう。

滑りづらい床に変える

近年の住宅では、床にフローリングを用いていることが多くあります。

ですがフローリングは犬にとってツルツルと滑る床であり、少し走っただけでも滑って足腰に負担がかかってしまいます。

最近ではペット用に加工されたフローリングもありますので、自宅がフローリングなら犬が滑らない素材のマットやシート、リノベーションなどを検討してあげると良いでしょう。

防水加工が施されていると、掃除もしやすく清潔にできるためおすすめです。

階段やソファなどの段差を低くする

階段やソファなどの段差は人からすれば大したことがない段差であるものの、犬にとっては膝や腰に負担をかけてしまう場所です。

特に小型犬は段差を飛び降りて骨折してしまうケースも少なくありません。

そのため、階段やソファなどにはステップなどをつけるなど、飛び降りることがないように段差を低くしてあげましょう。

段差をなくしてしまうと腰や膝の負担を少なくすることができるので、怪我をするリスクも大きく軽減できます。

肥満を予防する

肥満は足腰に負担をかける大きな原因であるだけでなく、肥満からさまざまな病気に繋がることもあります。

愛犬におねだりされると、おやつやご飯を多めにあげたくなってしまいますが、これは肥満に繋がる要因です。

月に1回は愛犬の体重測定を心がけ、適正体重を大幅に上回らないように気を付けましょう。

もしも体重が大幅に増加しているときは、おやつやご飯の容量を見直し、運動を取り入れながら適性体重を目標にしてみてください。

肉球のケアや爪切りを徹底する

気づきづらいポイントかもしれませんが、実は肉球の乾燥や爪の伸びすぎで怪我をしてしまうケースもあります。

爪が伸びすぎると床にあたって歩きづらくなりますし、ヘタをすれば折れてしまう可能性もあります。

特に、冬などの乾燥しやすい時期や、暑い時期のアスファルトの影響によって肉球が乾燥することもあります。

肉球用の保湿クリームもありますので、肉球ケアや爪切りを徹底することで、怪我の予防がおこなえます。

サプリメントで予防する

ペット用サプリメントで、関節を強化してあげることも、足腰を守る予防策のひとつです。

サプリメントを服用することで、関節を強化でき、関節疾患の可能性を減らすことが期待できます。

サプリメントは栄養補助食品ですが、飼い主さんのなかには愛犬にあげても良いのかと、不安になる飼い主さんもいることでしょう。

食べさせても良いか悩んだときは、獣医師に相談してアドバイスを貰いましょう。

歩行異常が起こりやすい犬種

体に特徴のある犬種は、その特徴に沿った病気にかかりやすいと考えてよいです。

次のような犬種はそれぞれ特徴を持つ犬種なので、気をつけたい病気が存在します。

病気特徴犬種
椎間板ヘルニア胴が長いミニチュア・ダックスフンド
ペキニーズ
バセット・ハウンド
ダンディ・ディンモント・テリア
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク など
股関節形成不全大型犬ゴールデン・レトリーバー
ラブラドール・レトリーバー
サモエド
秋田犬
ドーベルマン
ボルゾイ
ダルメシアン など
脱臼小型犬チワワ
ポメラニアン
シー・ズー
トイ・プードル など

上記は、歩行異常が起こりやすい犬種です。

遺伝的なものがほとんどなので、前もって予防することは難しいでしょう。しかし、絶対に発症するということではありません。

愛犬が発症しやすい病気を覚えておき、万が一歩行に異常を感じることがあれば、すぐに動物病院へ受診するようにしてください。

この記事の執筆者

児島 裕子

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児島 裕子

ライター

柴犬と保護猫3匹と共に過ごす「W&D-Writer&Designー」の代表。 様々なメディアで執筆やFP相談事業を行っています。物心がついた頃からの37年を動物と過ごしています。

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