愛猫との生活は楽しいことも苦しいこともありながら、なんだかんだと彩りのある生活になります。
でも、新しく命を預かるということは、少なからず愛猫が暮らしていくための費用がかかるということ。
もし新たに猫をお迎えするとなったら、一生涯を通してどれくらいの費用がかかってくるのか、気になっている方も多いはず。
そこでこの記事では、猫をお迎えして一生涯にかかる費用を、支出項目ごとに確認してみましょう。
この記事の結論
- 最新の調査によると、猫の一生涯にかかる費用総額は約160万円
- 特に0歳の子猫や、13歳以上のシニア猫は費用負担が大きくなりがち
- 支出項目別では日々の食事となるキャットフードと、医療費に費用がかかりがち
- うまく節約しながら、必要なものはきちんと用意してあげる
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目次
猫を飼うとかかる費用総額は約160万円
猫を飼ってからかかる一生涯の費用総額については、ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査によって確認できます。
これによると、最新verである2024年版では、生涯必要経費が1,606,097円となっています。約160万円ということですね。
平均寿命は15.92歳となっており、年々と長生きする傾向になってきているため、こうした面も影響しています。
約160万円程度であるという生涯費用については、ここ数年で大きく変わってはいませんが、多少増加傾向にあります。
年齢別の月額・年間費用
年齢 | 1か月平均費用 | 年間平均費用 |
---|---|---|
0歳 | 10,046円 | 120,557円 |
1歳~6歳 | 8,500円 | 101,999円 |
7歳~9歳 | 9,317円 | 111,802円 |
10歳~12歳 | 6,295円 | 75,537円 |
13歳~15歳 | 8,236円 | 98,827円 |
16歳以上 | 12,110円 | 145,322円 |
引き続きペットフード協会による資料にて確認していくと、子猫期やシニア期の費用が高くなる傾向にあるとわかります。
生まれたばかりの頃や子猫期はまだ体が成熟しきっておらず、ちょっとしたことで体調を崩すことも多いです。
また下手に様子見していると重症になることもあるため、早期治療を心がけて病院を受診することが多くなりがち。
シニア期も同様で、医療費がかかりがちな年齢になっています。
ただ、平均で見ても1か月あたり1万円を大きく超えることは少なく、負担がとても大きいとは言えない費用感だと言えるでしょう。
支出項目別の月額・年間費用
支出項目 | 費用 |
---|---|
主食 | 3,238円 |
おやつ | 1,515円 |
医療費 | 3,494円 |
保険 | 2,690円 |
雑貨 | 1,544円 |
おもちゃ・衣類 | 840円 |
支出項目をそれぞれ詳しく見てみると、最新の情報では月間8,000円~10,000円ほどです。
雑貨やおもちゃ、衣類などは毎月必要とならないもの。反対にごはんや保険代については、毎月かかってきます。
保険代については年齢を重ねることによって少しずつ高くなるため、その点についても考慮しましょう。
犬との差額は倍近い
2023年度調査 | 生涯必要経費 |
---|---|
犬 | 2,711,875円 |
猫 | 1,606,097円 |
よく比較されている犬と猫の生涯必要経費をそれぞれ見てみると、犬が約270万円です。
猫の約160万円と比べても、犬については約1.69倍という費用感。こうしてみると猫にかかる費用は、そこまで大きくないとも言えるでしょう。
ただそれでも毎月費用はかかってきますし、特に高額費用になりやすい病気は、内容によって大きく費用負担が変わってきます。
猫を飼うとかかる一生涯の各費用まとめ
実際に猫をお迎えしたときに、どんなことに費用がかかるのか。
基本的な食事に加えて、医療費やケア用品、その他の項目についてもそれぞれ詳しく見ていきます。
猫のお迎えから想定される支出内容一覧
まずはどんなことに費用がかかるのか、支出の内容を一覧にしてみました。
- お迎え
- 設備
- 食費
- 消耗品(雑費等)
- 医療費(保険代等)
- ケア代(お手入れ用品等)
- 冷暖房
- ペットホテル、ペットシッター
- 葬儀
- その他の費用
あくまでこれらは一例ですが、一般的に想定される支出項目です。
必ずしも毎月かかってくるものでもなく、生涯においては差もありますので、目安にしてみてください。
お迎え
最初にかかる費用が、お迎えにかかる費用です。生体入手にかかる費用とも言えます。
ペットショップやブリーダーからお迎えする際には、最低10万円程度から血統付きになると100万円を超えてくることもあります。
猫の場合には無償入手や譲渡会からお迎えする人も多く、無償入手の割合は約47%~約64%です。
1年以内に飼育開始をした人たちの平均値としては、約17.3万円ということもわかっています。
設備
必要な設備 | 購入頻度 | 目安価格 |
---|---|---|
ケージ | 買い切り | 10,000円~20,000円 |
トイレ | 買い切り | 2,000円~3,000円 |
猫砂 | 定期 | 1,000円~3,000円 |
キャットフード | 定期 | 3,000円~5,000円 |
給水器 | 買い切り | 1,000円~2,000円 |
ベッド | 買い切り | 1,000円~3,000円 |
爪とぎ | 定期 | 1,000円~3,000円 |
子猫期は使うことが多いケージに加えて、トイレや給水器、ベッドなどは買い切りです。
使い古したら新しく買い替える必要はありますが、一度買ってしまえば長く使えるものです。
対して猫砂やキャットフードなどは定期的に購入する必要があります。爪とぎもダメになったら買い替えです。
特にキャットフードは賞味期限もあるため、毎月のように購入する必要が出てくるでしょう。
食費
食事内容 | 必須度 | 目安価格 |
---|---|---|
キャットフード(主食) | 必須 | 3,000円~5,000円 |
おやつ | なくてもよい | 1,000円 |
食費は主食になりうるキャットフードを選び、必ず用意しておいてください。
主食になりうるキャットフードとは、総合栄養食との記載があるものや、総合栄養食基準で作られているキャットフードのみです。
おやつは主食にならないため、必須ではありません。必要に応じて用意してあげましょう。
食費は一生涯にわたって必要になるものでもあるため、年間約36,000円。一生涯で約540,000円という費用感になります。
消耗品(雑費等)
消耗品はコツコツと必要なものを購入していくイメージで、用途ごとに揃える必要があります。
猫砂やペットシーツなども消耗品になるため、定期的に購入する必要があるでしょう。
大きな費用負担というわけではありませんが、月間1,000円から高くても2,000円程度です。
医療費(保険代等)
医療費は必要なときのみの経費になるため、どんな病気でどんな治療を受けるかによって異なります。
1回あたり3,000円~5,000円程度はかかってくるので、毎月1回通ったら年間36,000円程度になると覚えておくと良いです。
ペット保険に関しては、安くて若い年齢ならば月額1,500円程度。高齢になっていくと月額3,000円~5,000円ほどになってきます。
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ケア代(お手入れ用品等)
日頃からのお手入れに必要なものは、ブラッシングに使うブラシや、ウェットティッシュなどです。
ブラシにはいくつかの種類があり、用途に応じて購入するのですが、基本的には買い切りです。
反対にウェットティッシュなどは使い捨てになるため、頻繁に購入が必要。
ただ、現在では100円均一などでもペット用が売られているので、大きな負担にはならないでしょう。
100円均一で購入する際には、アルコールが使用されていないものの方が安全です。
冷暖房
初めて猫をお迎えするという人にとっては想定しづらいことかもしれませんが、冷暖房は思っている以上にかかります。
ある程度は我慢できたり、扇風機で対応できていたとしても、猫がいるとなると異なります。
夏場には25℃前後の適温を保つために、冷房を常にかけておく必要があります。冬場には23℃程度を保つため、暖房をかけ続けます。
仕事で外出するときにも、旅行で1日あけるときにも、つけっぱなしにする必要があります。
頻繁に点けたり消したりを繰り返すよりは電気代が安く済むと言われているので、そういった意味では安く済ませることもできるでしょう。
ペットホテル、ペットシッター
成猫に関しては1泊2日程度であれば、家で待っていることもできます。
しかし、2泊以上であったり、子猫やシニア猫の場合には、ペットホテルやペットシッターに依頼することがあるでしょう。
友人や知人、家族にお願いできる人ならば費用は発生しづらいかもしれませんが、ペットホテルやペットシッターは数千円がかかってきます。
例えばペットホテルでは1泊あたり1匹5,000円程度がかかり、ペットシッターでも1回の訪問1時間で5,000円程度がかかります。
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葬儀
ペットの葬儀はだいぶ手厚くなってきており、一昔前とは違った丁寧な葬儀が行われるようになってきました。
しかしそれは基本的に民営の葬儀のみで、1回あたり数万円といった価格帯であるのが一般的です。
対して自治体による火葬では、3,000円未満といった費用感に抑えることもできます。
自治体による火葬はモノとして扱われることになるため、できれば民営火葬の方が飼い主さんとしても安心できるでしょう。
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その他の費用
猫は基本的に外出することがありませんので、一緒に散歩をしたり、レジャー施設へ行ったりといったことがありません。
その点では自宅内でできることに限られるため、お金を使う機会は犬ほどないでしょう。
毎月かかるものに加えて、古くなったり使いきったら買い替える、といったものがある程度です。
特に高額になりやすい医療費について、日頃からのケアと早期発見が費用負担を減らす大事なことでもあります。
猫を飼う上で注意したいこと
何にどれくらいの費用がかかるのかを理解した上で、あらためて注意したい項目についてご紹介します。
想像以上に予想外の出費は多い
今回、目安となる費用感をご紹介しましたが、実際にお迎えしてみるとまた違うことが多いと思います。
あくまで想定されるものが今回ご紹介したもので、購入するものや選ぶものによって費用感は異なります。
必要とするものや欲しいものがその都度でてくるので、目安の費用であることを覚えておきましょう。
治療費は高くなりがち
病気やケガによって動物病院を受診する、というのは愛猫のためを思えば当然のこと。
治療を受けさせないというのは当然できませんので、何であろうと治療を受けることになります。
しかしペットの治療費は年々上昇してきている部分でもあり、高額になりがちです。
突然の高額出費があるとしたら、それはおそらく治療費になるでしょう。
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ペット保険でカバーできることも
「突然、高額の治療費がかかると払えない…」という人は、ペット保険への加入を検討しましょう。
ペット保険はあくまで任意なので、絶対に加入しなければいけないものではなく、必要がある人のみ加入すればOKです。
しかし、高額の治療費をカバーできるのは、あくまでペット保険だけ。
保険は無駄になることも多いものの、経済的に余裕がある人でない限りは、ペット保険も検討の余地があります。
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ストレスなく過ごせる環境を作る
ひとつずつにお金がかかってくるため、場合によっては購入を見送るものも出てくるでしょう。
中には生活に必要のないものもあるため、絶対に購入が必要なものばかりではありません。
そうしたものは購入せずとも良いですが、あくまで愛猫がストレスなく過ごせることを重要視しましょう。
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費用負担を超える癒やしが愛猫との生活にはある
新しい命をお迎えするということは、それがどんな動物であってもお金はかかります。
その中でも犬や猫は楽しめるコンテンツやグッズも多いため、ついつい出費が増えてしまうことも…。
節約できるところはしつつ、必要なものはしっかり用意してあげる、ということを忘れないようにしましょう。
費用負担があったとしても、それを超えるだけの癒やしと楽しさが、愛猫との生活にはきっとあります。
この記事の執筆者
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