フレッシュペットフードと聞いてもパッとイメージできる人は少ないかもしれません。
日本ではまだメジャーではありませんが、ペット先進国であるアメリカでは2014年頃に誕生。
現在ではアメリカのペットフード市場の20%までシェアを拡大している注目のペットフードです。
従来のフードよりもより高品質で、安心安全に配慮されているため、愛犬・愛猫の健康を一番に考える飼い主さんに喜ばれています。
こちらの記事ではフレッシュペットフードについて、メリットやデメリット、与え方などについて解説しています。
愛犬・愛猫の好き嫌いでお悩みの方、安心安全なフードをお探しの方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事の結論
- フレッシュペットフードは人も食べられる高品質な食材を使用している
- 調理法にこだわり、美味しいだけでなく犬や猫が栄養を消化吸収しやすい仕上がりになっている
- 冷凍保存が基本なため、できたての美味しさを長期間キープできる
- 注文する際は冷凍庫の保管スペースを確保しておく必要がある
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目次
フレッシュペットフードの特徴
フレッシュペットフードは近年注目を集めている高品質なペットフードです。
今までのドッグフード・キャットフードよりも更に食材や調理法にこだわりを持って製造されており、安心して愛犬に与えられるフードとして、存在感が高まってきています。
ドライフードや半生フード、ウェットフードに続く新たなフードとして、ドッグフード・キャットフードの選択肢のひとつになる日も遠くないかもしれません。
人気は年々上昇していて、今後もシェアを拡大していくと考えられています。
新鮮で高品質の食材を使用したフード
フレッシュペットフードは人も食べられる高品質な食材を、食材の栄養が壊れないように丁寧に調理したペットフードです。
食材を高温で乾燥させたり、保存料や酸化防止剤を使用しないため、新鮮なお肉や野菜の栄養をそのまま摂取できるのが特徴。
調理したら直ちに急速冷凍されるため、味が劣化することなく作りたての味を楽しめます。
味付けができないので人間が食べても美味しいと感じられるものではありませんが、人間も食べられるクオリティになっています。
フレッシュペットフードに明確な定義はない
フレシュペットフードは日本では2019年頃に普及し始めた新しいフードなため、まだ明確な定義は定められていません。
日本のペットフード協会では、上図のように水分含有量によってドライフード・半生フード(ソフトドライ及びセミモイスト)・ウェットフードに分類されています。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
ドライフード
水分含有量が10%以下程度のフードはドライフードと呼ばれています。加熱発泡処理により殺菌され、カビなどが繁殖しにくいように加工されています。
固形状で長持ちしやすい反面、製造時に熱を加えることで、食材の栄養や風味が損なわれてしまっている場合も。
香りが半生やウェットフードに比べて少なく、味わいも自然な食感とは異なるため、食いつきがやや弱い傾向があります。
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半生フード
水分量が25%~35%ほどのフードを半生フードと言います。ドライフードに比べて柔らかく、食感がジューシーで嗜好性が高いのが特徴。
加熱後に発泡処理されたソフトドライフードと、発泡処理されずに成形されたセミモイストフードがあります。
種類は少なめですが、固形の食感を残しつつも柔らかいため、固いものが苦手な子やシニア犬・シニア猫でも食べやすいです。
しっとり感を保つ目的や、カビや細菌などの繁殖を抑える目的で添加物が使用されることが多くあります。
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ウェットフード
水分量が75%と多く、嗜好性に優れているのがウェットフードです。
缶詰タイプやレトルトパウチに充填されたものがあり、未開封の状態では長期保存が可能ですが、開封後は劣化が早いため、すぐに食べきらなくてはいけません。
香りが強いので、ウェットフードのみで食べるのではなく、ドライフードのトッピングなどにも利用できるでしょう。
食欲がないときにも利用しやすいフードです。
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需要は拡大傾向にあり、市場は伸びてきている
フレッシュペットフードは日本ではまだ知名度が低く、聞いたことがない方も多いでしょう。
しかし、従来のペットフードと比べてより透明性が高く、出来立ての美味しさを楽しめるフードとして需要は拡大傾向にあり、今後も市場は伸びていくと言われています。
アメリカで2014年頃に誕生したフレッシュペットフードですが、アメリカでは約10年かけて市場の20%を占めるまでに拡大してきました。
日本でも素材本来の美味しさを味わえる新しいジャンルのペットフードとして、2027年には2023年見込みの2.5倍にまで拡大すると予測されています。
フレッシュペットフードのメリット
フレッシュペットフードは手作り風の美味しいご飯が気軽に楽しめるフードです。
食材の安心安全にもこだわりをもって作られていて、フードの味見をするときは実際に人間が試食することもあります。
素材そのものの香りが魅力的なので、香料や着色料などの添加物を使わなくても嗜好性が高いのが魅力的なポイント。
ここではフレッシュペットフードのメリットについて解説していきます。
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人も食べられる原材料を使用している
フレッシュペットフードは人間も食べられるヒューマングレードの原材料を使用しています。
人間も食べられる、というよりは人間が食べるものと同じお肉や野菜を、犬が食べやすいサイズで調理していると言った方が適切です。
原材料に何が使われているかだけではなく、鶏ささみ、人参(生、皮付き)などのように、食材のどの部分がどんな風に使われているかまで確認できるものもあります。
生産地の開示がされているものも多いので、ペットフードの安全性や透明性が気になる方も安心して利用できるでしょう。
食いつきの良さに期待できる
食材が新鮮なため、従来のフードに比べて食いつきは抜群です。
犬や猫は美味しい香りを敏感に感じ取るので、水分量が多く、香りの良いフレッシュペットフードは愛犬の食欲を掻き立ててくれるでしょう。
多くのフレッシュペットフードは、犬や猫が好む味を感じやすいようにレシピが設計されています。
愛犬・愛猫が喜んで食べてくれる様子は微笑ましいものですが、与え過ぎないように気をつけてくださいね。
高栄養価のごはんを与えられる
フレッシュペットフードは手作り風の作りたての味わいでありながら、栄養バランスもしっかり考えて作られています。
手作りで栄養価の高いフードを作るのは難しいものですが、フレッシュペットフードは栄養学の専門家が監修していたり共同開発していることも多いです。
不必要な添加物を抑えながら、美味しさと栄養バランスのとれたごはんを与えられます。
たくさんの野菜を使って栄養価を高めているものや、材料を厳選して最大限栄養素を補給できるように工夫しているものなど。
メーカーによってレシピはさまざまなので、愛犬・愛猫の好みや体質に合ったものを選んであげられると良いですね。
アレルギーが気になる子も食べられる
アレルギーに敏感な子に配慮して食材が選ばれているため、食べ物に注意が必要な子でも安心して食べられるでしょう。
どの食材にアレルギーがあるかはその子によって異なりますが、注意が必要な食材があっても大丈夫なように種類も豊富。
鶏ベースのレシピや豚ベースのレシピ、鶏や豚が食べられない子のための魚ベースのレシピなど、フレッシュペットフードはアレルギーに配慮して作られているものが多いです。
アレルギーが気になる場合は原材料をチェックして、愛犬・愛猫にピッタリのものを選んであげましょう。
栄養の消化吸収率が高い
新鮮な食材を、栄養ができる限り壊れないレシピで作成しているフレッシュペットフードは、ドライフードに比べて栄養の消化吸収率が高いことが分かっています。
添加物を極力使用していないため、消化器にかける負担も少なめです。
食べやすく消化にもやさしいので、食欲がないけれどしっかり栄養を摂りたいときや、シニア期に入って食欲が衰えてきたときにも利用しやすいフードと言えるでしょう。
寿命が長くなるという調査結果も
2003年時点の調査結果では、手作りごはんを食べ続ける場合と、市販のドッグフードを食べ続ける場合では寿命に差が出ているとわかりました。
その寿命の差は32か月以上ということもあって、2年半ほども寿命が長くなるという調査結果に。
もちろん生活している環境や病気・ケガなどによっても異なりますが、愛犬・愛猫が長く生きてくれるということは飼い主さんにとって良いこと。
食事は体を作る基礎になっているので、健康的な食事はより長く生きられる大事なポイントになっています。
出典:Relation between the domestic dogs' well-being and life expectancy statistical essay (2003)
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フレッシュペットフードのデメリット
美味しくて栄養価の高いフレッシュペットフードですが、良いものであるためのデメリットもあります。
品質の高さゆえに値段が高めだったり、冷凍して保存しなければならないことから、スペースの確保が大変というデメリットです。
フレッシュペットフードのデメリットについて見ていきましょう。
ほかのペットフードに比べて値段が高い
フレッシュペットフードは他のペットフードに比べて値段が高めです。
人間の食材と同等の新鮮で高級な食材が使用されており、犬や猫が食べやすいように手間をかけて作られているため、どうしても価格が高くなってしまう傾向があります。
値段の高さが気になる場合は毎日与えるのではなく、週に3回ご褒美として与えるなど、頻度を調整するのも良いでしょう。
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歯や歯ぐきに食べかすが残りやすい
ウェットフードにも言えることですが、水分量が多いフードは歯に食べかすが残りやすい傾向があります。
カリカリよりもトロっとしていて歯に付着しやすく、そのままにしておくと歯垢や歯石の原因になるので注意しましょう。
犬や猫の歯石は定着しやすく、歯磨きをしないと3~5日で歯垢が歯石に変わってしまいます。
愛犬・愛猫のお口の健康のためにも、毎日の歯磨きを習慣づけましょう。
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冷凍庫のスペースを取る
フレッシュペットフードは冷凍保存が基本です。そのため、一度にたくさん注文すると冷凍庫のスペースを占領してしまうことになります。
注文する際は少量から始め、消費するペースやフードの容量を確認してからオーダーしましょう。
冷凍庫に入り切らずに溶けてしまったフードは再冷凍しても品質は劣化してしまいます。
愛犬・愛猫に美味しいご飯を食べてもらうためにも、保管場所を確保してからの注文を心がけましょう。
保存の際にこうした不便な点もあるため、多くの販売会社では定期便を用意してくれています。
種類や販売店が少なく限定的
フレッシュペットフードはまだ新しいジャンルのフードなので、ドライフードやウェットフードに比べて種類や販売店が少なめです。
愛犬・愛猫の好みの味が見つからなかったり、体質にあったものが見つからないこともあるかもしれません。
しかし、日本での市場は着実に拡大しており、特に2020年以降の伸びは顕著です。
現在はネット販売が中心ですが、将来的にドライフードやウェットフードなどと同様に、ペットショップなどで気軽に選べるペットフードのひとつとして定着していくでしょう。
保管場所を考えると、ネット販売で定期便ができるというのが、もっともお手軽ですね。
フレッシュペットフードは冷凍保存が基本
フレッシュペットフードは冷凍保存が基本です。冷凍することで食材の水分を残したまま、鮮度を保つことができます。
賞味期限は数か月あるものが多いですが、添加物や保存料を抑えて製造されているので、開封後は早めに食べきりましょう。
一度解凍されてしまうと、香りや食感が変化して味が落ちてしまいます。
常温で放置すると添加物や保存料が使われていない分劣化が早いので、クール便で届いたらすぐに冷凍庫にしまうことが重要です。
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フレッシュペットフードの与え方
フレッシュペットフードは毎日の主食にも、トッピングやおやつにも使える優れたフードです。
与える際は解凍して、レンジや湯煎で温めてから与えましょう。人肌程度の温度にすると喜んで食べてくれますよ。
主食として与える
フレッシュペットフードは栄養価が高く消化に優しいので、毎日の主食に適しています。適切な用量を守ってお水と一緒に与えましょう。
原則として主食には、栄養バランスの整った“総合栄養食”の表記があるものを選ぶのが適切。
ただ、最近では総合栄養食基準で作られているものも増えてきており、フレッシュペットフードもそういったものが多くなってきています。
きちんとビタミンやミネラルなどの必要な栄養素が含まれており、栄養バランスが整っているならば主食として食べ続けられます。
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トッピングに活用する
フレッシュペットフードは、トッピングやおやつとして活用するのにとても適しています。
ドライフードは味気なく、なかなか食べてくれないこともある一方で、フレッシュペットフードは嗜好性が高いので喜んで食べてくれるでしょう。
ドライフードにふりかけの様にトッピングすることで、飽きてしまったフードでも食べてくれやすくなります。
フレッシュペットフードにはパウチタイプだけでなく、小さめのキューブになっているタイプのものもあるので、飼い主さんが使いやすいものを選んで利用すると良いでしょう。
nademoでも開発中のフレッシュペットフード『なでもごはん』
現在、当サイトのnademoが開発しているフレッシュペットフード『なでもごはん』についてご紹介します。
愛犬・愛猫の食事の専門家でもあり、一般社団法人愛玩動健康管理協会の代表理事でもある望月紗貴氏が監修したレシピにて開発中。
多くのペットフードを開発・設計してきた専門家でもあり、愛犬・愛猫の健康を第一に考えたレシピになっています。
なでもごはん第一弾としては愛犬用フレッシュペットフードをご用意しておりますので、ぜひ続報をチェックしてみてくださいね!
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この記事の執筆者
nademo編集部
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