スタイリッシュな体型をしている犬種のひとつ、北アフリカ原産の犬種がスルーギという犬種です。
野生動物の狩猟に適している犬種であり、優雅で気品あふれるがゆえに、家庭犬として最適とは言えません。
ですが、そんな見た目に憧れる人も多く、希少な犬種であるため多くはありませんが、熱狂的な人気があります。
今回はスルーギの特徴、性格、習性、飼い方を中心に、詳しく魅力をお伝えしていきます。
この記事の結論
- 視覚で獲物を追うのに長けており、野生動物の狩猟に特化した犬種
- 無駄な脂肪が一切ない体型で、細長い脚とスラッとした体型で知られている
- 走るスピードが速いだけでなく、持久力もあるため、飼い主のスタミナも必要
- 原産地が北アフリカであるため、寒さにはとても弱く、適切な室温管理が必要
スルーギの特徴

スルーギは北アフリカ原産のサイトハウンド(視覚で獲物を追う猟犬)で、特にアルジェリアやモロッコ、チュニジアなどの砂漠地帯で古くから猟犬として活躍してきました。
獲物を狩る猟犬としての役割が主だったため、非常に俊敏で持久力が高く、野生動物の狩猟に適した犬種です。
見た目はスリムで筋肉質、気品のある佇まいをしており、性格は独立心が強く落ち着きがありますが、家族には忠実です。
家族に対して愛情深いものの、人見知りすることもあり、信頼関係を築くには時間がかかることがあります。
高貴で飼い主さん以外にはよそよそしい
ほとんど懐かない
ほとんど吠えることはない
運動が得意でスタミナ豊富
その他情報
原産地 | モロッコ |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~15歳 |
なりやすい病気 | 進行性網膜萎縮症(PRA),外耳炎,副腎皮質機能低下症(アジソン病) |
参考価格 | 15万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | スムースコート |
毛色 | サンド,レッドサンド,クリーム,マホガニー |
スルーギの身体的特徴
スルーギは非常にしなやかで引き締まった体型をしており、無駄な脂肪がなく筋肉質な構造が特徴です。
細く長い脚と深い胸部を持ち、呼吸効率が良いため高速での走行が可能です。
頭部は細長く、鼻先に向かってすっきりとしたラインを描き、目は大きくアーモンド型で優しい表情をしています。耳は垂れており、尾は細長く湾曲しています。
全体としてグレーハウンドに似たシルエットを持っていますが、より原始的な雰囲気を持つ犬種です。
スルーギのサイズ(体高・体重)
体高 | 男の子:66cm~72cm 女の子:61cm~68cm |
体重 | 男の子:22kg~28kg 女の子:18kg~24kg |
スルーギの体高は一般的に男の子で66~72cm、女の子で61~68cm程度が標準とされています。体重は男の子で22~28kg、女の子で18~24kg程度が理想的な範囲です。
スルーギは非常にスリムな体型をしており、体重はその体高に比して軽めに見える傾向があります。
その細身の体型からは想像できないほどのスピードとスタミナを持ち、運動能力に優れています。
スルーギの毛色・被毛
スルーギの被毛は短く滑らかで、体にぴったりと密着するように生えています。
毛色はレッド、サンド、レッドサンド、クリームなどが見られますが、地域によって差があり、モロッコなどでは単色が好まれる傾向があります。
被毛はお手入れが比較的簡単で、抜け毛も少なめですが、短毛のため寒さにはやや弱く、防寒対策が必要になることがあります。
スルーギの運動能力
スルーギは非常に高い運動能力を持ち、走るスピードだけでなく持久力も兼ね備えています。
もともと野生動物の狩猟犬として育てられてきたため、長距離を走って獲物を追い詰める能力に優れています。
広いスペースで思い切り走らせることでストレスを発散させる必要があり、日々の運動量も多くを求められます。
アクティブな生活を好む家庭に向いています。
スルーギの平均寿命
スルーギの平均寿命は10歳~15歳とされており、中型~大型犬としては比較的長寿な部類に入ります。
健康的な生活環境と適切な食事管理、十分な運動、定期的な健康診断によって、より長く健康な生活を送ることができます。
特に遺伝的な疾患の発症は少ないとされていますが、寒さや湿気には弱いため、飼育環境には注意が必要です。
あわせて読みたい
スルーギの注意したい病気
進行性網膜萎縮症(PRA) | 網膜が変性していくことで視力が低下し、失明に至る遺伝性疾患 |
外耳炎 | 耳の穴から鼓膜にかけての外耳道に炎症が起こる病気 |
副腎皮質機能低下症(アジソン病) | 副腎から分泌されるホルモンが少なくなり、さまざまな症状を引き起こす病気 |
スルーギは比較的健康な犬種とされていますが、特に注意が必要なのは関節疾患や骨の問題です。
非常に活動的な犬種であるため、過度な運動による膝や股関節の損傷に注意が必要です。
また、短毛で脂肪が少ないため、寒さによる体調不良や皮膚トラブルにも気を配る必要があります。
定期的な健康チェックとバランスのとれた栄養管理が健康維持の鍵となります。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
スルーギの見分け方
スルーギはスリムで引き締まった体と長い脚、滑らかな短毛が特徴です。
外見はグレーハウンドに似ていますが、スルーギの方がやや原始的な外観をしており、筋肉の付き方もやや異なります。
また、頭部がより細長く、耳が自然に垂れている点や、アーモンド型の目からは独特の優雅さが漂います。
全体的に気品のある雰囲気があり、エレガントな佇まいで見分けがつきます。
スルーギの登録頭数
スルーギは非常に希少な犬種であり、世界的にも登録頭数は少ないのが現状です。特に日本国内ではほとんど飼育例がなく、一般家庭で見かけることはまずありません。
原産国の北アフリカや一部のヨーロッパ諸国では伝統的に飼育されていますが、それでも頭数は限られています。
各国の犬籍登録団体においても、年間の登録数はごくわずかで、保存と繁殖の取り組みが進められています。
スルーギの生体価格
スルーギは非常に希少な犬種であるため、入手自体が困難で、価格も高額になりがちです。
生体価格自体は15万円~30万円程度ですが、ブリーダーを通して迎える場合、輸入費用や手続きなども加わるため、相場としては50万円以上となることもあります。
信頼できるブリーダーから健康管理の行き届いた個体を選ぶことが大切です。希少性ゆえに価格だけでなく、迎え入れる準備にも十分な計画が求められます。
あわせて読みたい
スルーギの性格・習性

スルーギは見た目通りにクールな性格の持ち主で、独立心の強さで知られている犬種です。
自己判断能力が高いため、誰かに付き従うよりも、自分で判断して行動することが得意と言えます。
ただ、あくまでも犬なので、信頼できる仲間に対しては、愛情深く接することができます。
独立心が強い
スルーギは非常に独立心が強い犬種で、他の犬種と比べても自己判断力が高い傾向があります。
これは、もともと猟犬として一匹で獲物を追うことが多かったために培われた性格。そのため、飼い主の指示に忠実というよりも、状況を自分で見て判断するタイプです。
この独立性は魅力でもありますが、しつけには根気が必要で、一貫した対応が求められます。
決して頑固ではありませんが、強制されることを嫌う傾向があります。
家族には深い愛情を示す
スルーギは、一度信頼関係を築いた相手には非常に愛情深く接するタイプです。飼い主や家族に対しては忠誠心が強く、穏やかで優しい態度を見せるでしょう。
特に静かな家庭環境ではその優雅な性格が際立ちます。
初対面の人には警戒心を見せることもありますが、それは防衛本能からくるもので、決して攻撃的ではありません。愛情を持って接することで、非常に深い絆を築くことができます。
警戒心が強く慎重
スルーギはもともと遊牧民のパートナーとして活躍していた犬種であり、外敵や異変に素早く反応する習性があります。そのため警戒心が強く、見知らぬ人や環境に対しては慎重に行動する傾向があります。
無駄吠えは少ないものの、不審な動きや音に敏感に反応するため、番犬としての資質も持ち合わせています。
ただし、過剰なストレスを感じやすいため、慣れない環境に急に連れて行く際は慎重に対応する必要があります。
運動が大好きで走ることに喜びを感じる
スルーギは走ることに非常に強い本能的な喜びを感じる犬種です。もともと野生動物を追うために育てられた経緯があるため、走ることで本来の能力を発揮し、精神的にも満たされます。
日常的に広いスペースで思いきり走らせる機会を設けることが大切で、そうすることでストレスの少ない落ち着いた性格を維持できます。
運動不足になるとフラストレーションがたまり、問題行動につながる可能性もあるため注意が必要です。
静かでおだやか
スルーギは基本的に落ち着いた性格で、家庭内ではとても静かに過ごすことが多い犬種です。
興奮しやすいタイプではなく、自分の時間を静かに楽しむような気質を持っています。
活動的な一面とは対照的に、家の中では静かに過ごすのが好きで、ソファやベッドの上でのんびりくつろぐ姿もよく見られます。
小さな子どもがいる家庭では、その静かさが安心感を与える反面、過剰な刺激を嫌うため配慮も必要です。
あわせて読みたい
スルーギと繋がりのある犬種
サルーキ

サルーキは中東原産のサイトハウンドで、「王侯貴族の犬」として知られる優雅で古代的な犬種です。
スルーギと非常に近縁関係にあり、見た目や性格も似ている部分が多く、長い脚とスリムな体型、独立心の強さ、静かな性格が共通しています。
被毛はスルーギよりも長く、耳や尾に飾り毛があるのが特徴です。スルーギが北アフリカにおける猟犬の形を取ったのに対し、サルーキは中東で発展した兄弟的存在といえるでしょう。
穏やかで温厚
飼い主に忠実で警戒心が強く他人に消極的
無駄吠えは少ない
運動が好きで足が速い
その他情報
原産地 | 中東 |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | 肥大型心筋症,皮膚炎,外耳炎,骨折 |
参考価格 | 40万円~50万円 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ホワイト,クリーム,フォーン,ゴールド,レッド,ブラック&タン,トライカラー(ホワイト,ブラック,タン) |
あわせて読みたい
アザワク

アザワクは西アフリカ(主にマリやニジェール)原産のサイトハウンドで、スルーギとは同じく乾燥した砂漠地帯で遊牧民と共に生活してきた犬種です。
細身の体、長い脚、優れた持久力を持ち、狩猟犬として優れた能力を発揮します。外見はスルーギよりもやや直線的で、背中が平坦なラインを描くのが特徴です。
性格はスルーギ同様に独立心が強く、慎重ですが、家族に対しては忠実で愛情深い一面もあります。
プライドが高く、独立心がある
仲良くなるまでにはやや時間がかかる
警戒心が強いため吠えやすい
非常に高い運動能力を持つ
その他情報
原産地 | マリ共和国及びニジェールの北部国境 |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~12歳 |
なりやすい病気 | 皮膚病,甲状腺機能低下症,関節炎,骨折 |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | スムースコート |
毛色 | フォーン,ライトサーブル,ダークフォーン,クリア・サンド,レットブラウン |
あわせて読みたい
グレーハウンド

グレーハウンドはイギリスを代表するサイトハウンドで、現代ではドッグレースで有名ですが、もとは狩猟犬として活躍していました。
スルーギとの外見的な共通点が多く、体型や筋肉の付き方が似ていますが、グレーハウンドの方がやや大型で筋肉質です。
性格は温和で家庭犬としても人気があり、短距離の高速走行に特化しています。スルーギよりも人工的に改良された部分が多く、現代的なサイトハウンドと言えます。
好奇心旺盛で温和な性格
家族のみ懐きやすい
しつけ次第では吠えづらくなる
足が速く、遊びを好む
その他情報
原産地 | イングランド |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,アトピー性皮膚炎 |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | スムースコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,フォーン,ファロー,ブリンドル |
あわせて読みたい
スルーギを飼うのに向いている人の特徴

スルーギは少し癖のある犬種といえ、飼育難易度のやや高い犬種と言えます。
そのため、どのような特徴があるのかはもちろんのこと、飼い主の生活スタイルと近くなければ負担になります。
お互いにストレスを抱えてしまう原因にもなるため、自分に当てはまるか確認してみましょう。
静かで落ち着いた生活を好む人
スルーギは家庭内ではとても静かで落ち着いた性格の犬種です。
騒がしい環境や慌ただしいライフスタイルにはあまり向いていないため、ゆったりとした生活リズムを持つ人にぴったりです。読書や映画鑑賞など、室内で穏やかに過ごす時間を大切にする方にとっては理想的なパートナーとなるでしょう。
刺激が少ない環境では、スルーギ本来の優雅さと落ち着きを存分に発揮します。
犬との信頼関係を大切にできる人
スルーギは独立心が強く、誰にでも懐くタイプではありませんが、信頼した相手には深い愛情を示します。
すぐに懐く犬種ではないため、じっくりと時間をかけて関係を築いていける人に向いています。
しつけにも根気が必要ですが、信頼関係ができれば素直で賢い一面を見せてくれるため、犬との絆を重視する人には最適です。愛情と理解をもって接する姿勢が重要です。
毎日の運動をしっかりこなせる人
スルーギは非常に運動量が多く、毎日しっかりとした運動が欠かせません。広い場所で自由に走らせる機会をつくれる人や、ジョギングやアウトドア活動が好きな人にはぴったりです。
逆に、運動不足が続くとストレスがたまりやすいため、日常的に犬とのアクティブな時間を確保できる人が望まれます。
スルーギとの散歩や運動を日課として楽しめるライフスタイルが理想です。
犬との距離感を大切にできる人
スルーギはべったりと甘えるタイプではなく、自分のスペースや時間を大切にする犬種です。そのため、常に構いたいタイプの飼い主よりも、犬の個性や空間を尊重しながら共に暮らせる人に向いています。
適度な距離を保ちつつ、信頼し合える関係を築くことができる人にとっては、非常に満足度の高いパートナーになるでしょう。
適度な距離感というのはドライな関係というものではなく、あくまでベタベタしない「大人な関係」を築ける人が理想的です。
あわせて読みたい
スルーギの飼い方

スルーギを飼ううえでは、十分な運動時間の確保と、騒がしくない環境が大事になります。
運動量が少なすぎると非常に多くのストレスを溜めてしまい、問題行動の原因になってしまいます。
また、騒がしい環境が続くとこちらもまたストレスを溜めがちになるため、この2点は特に注意しなければいけません。
運動管理は毎日のルーティンが鍵

スルーギは非常に運動能力の高い犬種で、毎日しっかりとした運動が不可欠です。
単なる散歩だけでは不十分で、リードを外して自由に走れるドッグランなどの広いスペースが理想的です。
最低でも1日1~2時間程度の運動時間を確保しないと、ストレスがたまり、問題行動の原因となることもあります。
走ることが好きなスルーギにとって、運動は心身の健康を維持する上で欠かせない要素です。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
室内では静かに過ごせる環境を整える
スルーギは屋外では活動的ですが、家の中では静かに過ごすことを好む性格です。そのため、生活空間は落ち着いた雰囲気に保ち、騒音や頻繁な来客を避けるのが理想的です。
また、体が細く筋肉質なため、柔らかい寝床や滑らない床材を用意することが快適な生活につながります。
クレートや安心できる居場所を作ってあげると、スルーギはよりリラックスして過ごすことができます。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
信頼関係を重視したしつけが必要

スルーギは独立心が強く、強制的なしつけや叱責に対して敏感に反応します。そのため、しつけは信頼関係をベースにしたポジティブな方法が適しています。
褒めたり、ご褒美を使ったトレーニングが効果的ですが、独立心が強いので飼い主には一貫性と根気が求められます。
また、感受性が高いので、怒鳴ったり威圧的な態度をとると逆効果になることも。穏やかに接しながら、ルールを理解させるよう心がけましょう。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
皮膚や被毛のケアは最低限でOK

スルーギの被毛は短毛で密度も少ないため、特別なグルーミングは不要です。週に1~2回のブラッシングで十分清潔を保てます。
ただし皮膚が薄くデリケートなため、乾燥や外傷には注意が必要です。湿度も50%程度を維持できるようにしてあげてください。
また、寒さに弱いため、冬場は洋服や毛布などでの防寒対策が欠かせません。室温はやや高めとなる、25℃程度が理想的です。

入浴は1~2か月に1回程度でOKですが、皮膚の様子を見ながらシャンプー剤にも配慮しましょう。
犬用であることはもちろんのこと、できる限り肌への刺激が少ないタイプのものや、オーガニックタイプのものがおすすめです。
あわせて読みたい
食事管理は体型維持と消化のバランスが重要

スルーギは細身の体型を維持するために、バランスのとれた食事が必要です。
高タンパク・低脂肪のフードが基本ですが、個体によっては消化が敏感なこともあるため、胃腸に優しいレシピを選ぶと良いでしょう。
過度な体重増加は足腰への負担となるため、間食は控えめに。定期的な体重チェックを行い、適正な量の食事を心がけましょう。
また、食後すぐの運動は胃腸に負担をかけることになるため、早食いやどか食い防止とあわせて避けるようにします。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
寒さ対策をしっかり行うことが大切

スルーギは原産地が北アフリカということもあり、寒さにとても弱い犬種です。
被毛が短く皮下脂肪も少ないため、日本の冬には寒さ対策が必須です。散歩時には防寒着を着せ、室内では毛布やヒーターなどで温かく過ごせる環境を整えてあげましょう。
特に高齢になった個体や体力が落ちているときは、冷えが体調不良の原因にもなるため注意が必要です。
基本的な室温と湿度の管理は当然ですが、震えなどの寒さに直結する様子が見られないか、確認してみてください。
あわせて読みたい
スルーギの誕生の歴史

スルーギは非常に古い歴史を持つ犬種で、その起源は数千年前にまで遡ると考えられています。
北アフリカのベルベル人や遊牧民によって飼育されてきたスルーギは、過酷な砂漠環境の中で生き延びるための優れた身体能力と順応性を備えた猟犬として進化してきました。
特にウサギやガゼルなどの素早い獲物を視覚で捉えて追跡・捕獲する「サイトハウンド」として活躍し、人間の生活と密接に関わってきた歴史があります。
中東のサルーキや西アフリカのアザワクと非常に近い血統を持つとされ、これらの犬種とは共通の祖先を持つとも考えられています。
スルーギは厳しい自然環境と文化的背景の中でほとんど外部の影響を受けずに保存されてきたため、非常に原始的な特徴を残す貴重な犬種です。
現代では希少犬種として国際的な保護の対象となっており、その歴史的価値も高く評価されています。
この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。
※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。