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キャットフードの賞味期限はいつまで?未開封・開封後の違いとは

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キャットフードの賞味期限はいつまで?未開封・開封後の違いとは

人間用の食品を購入するときは賞味期限を気にするのに、愛猫は家族の一員であるにも関わらず、フードの賞味期限をチェックせずに購入していませんか?

キャットフードやドッグフードの賞味期限は、ペットフード安全法やペットフードの表示に関する公正競争規約によって表示が定められています。

賞味期限はどういう基準で決められているの?賞味期限が切れるとどうなるの?…など、nademoが飼い主さんに代わってお調べしました。

この記事の結論

  • ペットフードのパッケージに賞味期限を記載することは法律で定められている
  • 賞味期限とは未開封の状態で正しく保存されていた場合、品質が変わらずに美味しく食べられる期限のこと
  • 開封後の賞味期限は、ドライフードで約1ヶ月、ウェットフードで1日以内が目安
  • 賞味期限切れや保存状態の悪いフードを食べさせると、愛猫の健康が損なわれる可能性がある

担当執筆者

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キャットフードも賞味期限は要チェック

ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)に基づき、市販のペットフードのパッケージには下記5項目の表示義務があります。

  • ペットフードの名称
  • 賞味期限
  • 原材料名
  • 原産国名
  • 事業者名と住所

また、ペットフード事業者によるペットフードの表示に関する公正競争規約には、以下の9つの表示義務が定められています。

  • ペットフードの名称
  • ペットフードの目的
  • 内容量の表示
  • 給与方法の表示
  • 賞味期限
  • 成分
  • 原材料
  • 原産国名
  • 事業者の氏名または名称及び住所

一般的に購入できるものでこれらが記載されていないことはないと思いますが、なければ非常に危険だということが言えます。

愛猫に与えるキャットフードは、上記をしっかりチェックしてから購入しましょう。

賞味期限と消費期限の違い

人間用の食品には食品衛生法やJAS法によって、賞味期限と消費期限の表示が定められています。

賞味期限と消費期限の違いをわかりやすく説明すると、以下のようになります。

賞味期限未開封かつ記載された保存方法を守って保存していた場合、品質が変わらずに美味しく食べられる期限
消費期限未開封かつ記載された保存方法を守って保存していた場合、安全に食べられる期限

単純に違いを比較すると、賞味期限は「風味を損なわずに食べられる期限」、消費期限は「安全に食べられる期限」ということになります。

また、食品業界の商習慣として、賞味期限の3分の1以内を小売店舗への納品期限とする、通称「1/3ルール」があります。

基本的に消費期限は掲載されていない

ペットフードの場合、賞味期限の表示は義務付けられていますが、消費期限に表示義務はありません。

そのため、通常、パッケージに消費期限は表記されていません。中には、フードメーカーが自主的に賞味期限&消費期限を記載している場合もあります。

なお、賞味期限の設定には、科学的・合理的根拠に基づく必要があり、メーカーは次のいずれかの方法によって確認を行うことになっています。

  • 自社あるいは外部機関による保存試験等の結果 
  • 外部機関等による賞味期限設定のための試験結果 
  • 同様の原材料及び製法である製品の賞味期限を参考としている場合は、参考としている製品の規格(加工工程を含む)と当該製品との比較 
  • その他、科学的・合理的根拠に基づく方法

参考:農林水産省 ペットフード安全法 表示に関するQ&A

キャットフードの主な賞味期限の表記方法

日本国内で生産されたペットフードはもとより、輸入品にも賞味期限の表示は義務付けられています。

アメリカやカナダは月/日/年の順で表記し、ヨーロッパ諸国やオーストラリア、ニュージーランドは日/月/年の順で表記します。

海外製のペットフードの場合、賞味期限という表記も日本語ではないため分かりづらいこともありますが、以下を参考にすると良いでしょう。

国産年/月/日または年/月
外国産BEST BY+日付、BBD+日付、Best Before+日付 など

なお、環境省は賞味期限が英語表記の場合、消費者に誤解のないよう日本語で説明を表示することを求めています。

キャットフードの賞味期限はフードの種類と開封状況で異なる

賞味期限は、あくまで「未開封かつ記載された保存方法を守って保存していた場合」の限度となる日です。

では、開封後のキャットフードは、いつまでを目安に使い切ったほうが良いのでしょう?

開封前・開封後いずれもドライフードとウェットフードで賞味期限は異なり、また商品によっても異なりますが、一般的には以下が目安となります。

種類開封前の賞味期限開封後の賞味期限
ドライフード約1年~1年半約1ヶ月
ウェットフード・缶詰約2年~3年1日
参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン

開封前と開封後では期限が全く異なることに注意し、どの程度まで食べさせてあげられるかきちんと把握しておきましょう。

開封前のドライフードの賞味期限は約1年~1年半

一般社団法人ペットフード協会では、製品に含まれる水分が10%程度以下のペットフードをドライフードとしています。

ドライフードは水分が少ないため腐敗しにくく、比較的保存性がありますが、保存方法が悪いと劣化し、香りや味が変化してしまいます。

直射日光や高温多湿を避け、温度変化が少なく風通しの良い保存場所を選べば、賞味期限の目安は製造から約1年~1年半とされています。

ただし、メーカーごとに検査を経て定めている賞味期限は異なるので、キャットフードのパッケージに記載された賞味期限を守りましょう。

開封後のドライフードの賞味期限は約1ヶ月

基本的には未開封のドライフードと同じで、高温多湿を避け、温度変化が少なく風通しの良い場所に保存しましょう。

ただし、パッケージに冷暗所へ保存するよう書いてあったからと言って、冷蔵庫に保存するのはおすすめできません。

冷蔵庫から出し入れを繰り返すことで冷蔵庫内と室温の温度差によって結露が生じやすく、カビが発生する可能性があるからです。

冷暗所とは、温湿度が一定で日陰にある室内の涼しい場所を指します。

開封したら酸化防止のため、空気を抜いて口を閉じるか密閉容器に移し、賞味期限内であれば開封から1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。

開封前のウェットフード・缶詰の賞味期限は約2年~3年

一般社団法人ペットフード協会では、製品に含まれる水分が75%程度のペットフードをウェットフードとしています。

ウェットフードはパウチ、アルミトレー、缶詰など、さまざまな容器のタイプがありますが、中でも缶詰は密閉度が高く、保存性もあります。

一般的に未開封であれば賞味期限は約2年~3年とされ、食べながら水分補給もできるので愛猫の非常持ち出し用としてストックするにも便利です。

ただし、温湿度変化が少なく、日陰で風通しの良い場所に保管するのはドライフードと同じです。

香り移りしやすいので、ニオイの強い食品や薬味、薬品などと一緒に保管しないよう注意が必要です。

開封後のウェットフード・缶詰の賞味期限は1日

缶詰には缶の内側にコーティングを施したものもありますが、そうでない場合は開缶すると缶自体も空気に触れて酸化し、雑菌が繁殖しやすくなります。

できれば1回分を密閉容器かラップに包んで小分けし、冷蔵保存または冷凍保存しましょう。パウチやアルミトレー入りも同様です。

ウェットフードは日持ちしないので、開封後はその日のうちに使い切りましょう。

賞味期限内にキャットフードを食べ切るべき理由

愛猫のお気に入りのキャットフードをいつもどおり食べさせているのに、急に食いつきが悪くなったということはありませんか?

嘔吐や下痢がある訳ではなく、元気もあるし、食欲もある。フードに飽きたということではなさそうなのに、ニオイを嗅いだり舐めたりして止めてしまう。

…もしかしたら、賞味期限が過ぎているせいかも。賞味期限の切れたフードを愛猫に与えるのはあまり関心しません。

「なぜ?賞味期限は風味が落ちるだけで、品質は変わらないのでは?」とお思いかもしれませんが、その理由についてご説明しましょう。

時間が経ったフードは風味が落ちて食いつきが悪くなる

猫の舌には甘味を感じるセンサーがなく、塩味、酸味、苦味、アミノ酸の旨味成分のみを感じ取れるのだそうです。

肉食の猫は腐った肉の酸味と苦味には特に敏感で、酸化して酸っぱくなったり、劣化して旨味が損なわれたりした賞味期限切れのフードはすぐわかります。

また、酸化して変質しかけているフードのニオイは、飼い主さんにはわからなくても、人間の倍以上嗅覚に優れた猫は鋭くキャッチします。

たとえ賞味期限内でも、開封してから時間が経ったフードは風味が落ちているので、猫は食いつきません。また、当然無理に与えてもいけません。

ダニやカビが発生するリスクがある

梅雨時などの湿度が高くなる季節は、ダニ、カビや細菌などが繁殖しやすくなります。

開封済みで賞味期限の過ぎたフードも、湿気を含んだ空気に触れれば、そのリスクが高くなります。

ダニ、カビや細菌が発生したフードを愛猫が食べれば、嘔吐や下痢、元気消失、食欲低下はもちろん、命を落とすことにもなりかねません。

猫の健康維持に必要な十分な栄養を摂取できない

犬・猫の6大栄養素

フードが劣化するということは、栄養価も損なわれていくということです。

猫の必須栄養素はタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、これに水を加えた6大栄養素とされています。

特にタンパク質に含まれるアミノ酸のシステインやメチオニンは劣化しやすく、ビタミンCやEは酸化しやすい成分です。

また、脳の健康や美しい毛艶、丈夫な関節の維持などに欠かせないとされるオメガ3脂肪酸は、脂質の中でも特に酸化に弱いとされています。

フードの栄養バランスが崩れれば十分な栄養を摂取できず、愛猫の健康も損なわれてしまうことになりかねません。

愛猫の健康に悪影響を及ぼす恐れがある

未開封のキャットフードで保存状態が良ければ、賞味期限が過ぎた途端、すぐに品質が落ちるというものではありません。

けれど、開封して愛猫に与えたときにそっぽを向くようなら、すでに風味が落ちていて、ほどなく酸化が進む可能性があるのであきらめて捨てましょう。

キャットフードには脂質が含まれていますが、酸化して過酸化脂質となると動脈硬化や高脂血症、癌の原因になると言われています。

すでに開封済みで賞味期限が過ぎていたら、言わずもがな。腐敗している可能性が高いので、愛猫が食べて体を壊さないよう即廃棄しましょう。

賞味期限切れのキャットフードは与えずに処分する

愛猫は飼い主さんにとってパートナーであり、ファミリーの一員。恋人や家族が口にする食品と同様、愛猫のフードの賞味期限も気にかけたいものです。

賞味期限切れでも未開封のキャットフードだと、もったいないと思われるかもしれませんが、基本的に廃棄すべきと心得ておきましょう。

一緒に暮らす愛猫だけでなく、地域猫や保護猫に対してもその心得は同じです。

保護猫施設などへの寄付もNG

愛猫が食べてくれないからと言って、開封してしまったキャットフードを保護猫団体などに寄付するのはタブー。

たとえ開封前でも賞味期限が切れたフードを寄付するのも、もちろんNGです。

動物愛護センターやNPO、保護猫カフェの方たちは厳重にチェックを行いますし、支援するつもりがかえって廃棄の手間をかけさせることになります。

それどころか、万が一、保護猫ちゃんや地域猫ちゃんが口にして、病気にでもなったら本末転倒。責任は取れませんよね。

キャットフードの賞味期限を切らさないためのコツ

賞味期限切れのキャットフードを捨てるのは何だかもったいない…それなら、賞味期限切れにならないようにすればいいのです。

フードロスの観点からも、ペットフードの廃棄処分はなるべく減らしたいですよね。

実は、キャットフードを購入する際のほんのちょっとした心がけで、賞味期限切れを防ぐことができます。

フードを購入する際は必ず賞味期限を確認する

当たり前のことのようですが、意外に忘れがちなのがこのひと手間のチェック。

ドライフードやパウチならたいていパッケージの裏面に賞味期限が記載され、缶詰やアルミトレーなどはフタや天面または底面に印字されています。

開封前ならドライフードは約1年~1年半、缶詰のウェットフードは約2年~3年、パウチやアルミトレーは2年以下という限度を頭に入れておきましょう。

賞味期限内に食べきれる量のみ購入する

賞味期限を確認したら、次はその期限内に愛猫が食べ切れるかどうかを考えます。

1日の給与量の目安もたいていパッケージに記載されていますから、同時にチェックすると何日間で食べ切れるかおおよそ計算できます。

給与量の目安はメーカーや商品ごとに異なりますが、たとえば体重4kgの猫の1日の給与量の目安が50gなら2kgのフードを食べきるのに40日間かかります。

賞味期限までに食べ切ることができる量のキャットフードを購入しましょう。

セール品や訳ありフードの購入は控える

賞味期限が近くなると、キャットフードがプライスダウンされて安売りされることもあります。

愛猫のお気に入りフードだったりすると、つい飛びつきそうになりますが、ちょっと待って!冷静になってよく考えてください。

おうちにストックしてあるフードと合わせても、賞味期限内に愛猫が全部食べ切れそうですか?

結局、賞味期限切れになって廃棄処分することになったら、いくらお買い得品でもかえって無駄使いになってしまいます。

賞味期限内のキャットフードの劣化を抑える保存方法

賞味期限内のキャットフードであっても、保存方法が悪ければ劣化してしまいます。

賞味期限内だから愛猫へ与えたのに、ちっとも食べてくれない。それどころか、食べたら具合が悪くなってしまった…なんて事態になったら大変!

愛猫においしく栄養価の高いフードを食べてもらうためにも、今一度、キャットフードの正しい保存方法をおさらいしておきましょう。

開封前は温度変化の少ない冷暗所に保管

ドライフードもウェットフードも未開封のものは、冷暗所に保存しておきます。

冷暗所とは、一定の室温が保たれ、湿気がこもらず、直射日光の当たらない、腐敗やカビ、虫、細菌などが発生する可能性のない屋内の場所のことです。

勘違いして冷蔵庫に保存すると、かえって庫内の温度と室温の格差で結露が生じやすく、痛みやすいので間違わないようにしましょう。

匂いの強いものの側には保管しない

以前、カップ麺から微量の防虫剤成分が検出されるという事案が発生したことがありました。

調査の結果、防虫剤を入れたタンスの近くなどにカップ麺が保管され、匂い移りしていたことがわかりました。

キャットフードにも同様のことが起こり得ますので、匂いの強いものの近くには保存しないよう注意しましょう。

開封後のドライフードは密閉して常温保存

開封後のドライフードが空気に触れると酸化して、細胞にダメージを与える過酸化脂質が増え、栄養価も損なわれてしまいます。

また、ドライフードが空気中の湿気を吸うと、カビ、虫、雑菌などが繁殖して、腐りやすくなってしまいます。

開封後のドライフードはパッケージからできるだけ空気を抜いて密封するか、密閉容器に移し替えて、室内の冷暗所に保存しましょう。

開封後のウェットフード・缶詰は密閉して冷蔵保存

ウェットフードは缶詰、パウチ、アルミトレーなど、いずれの場合も開封後の口をつけていない残りは密閉容器に移すか、ラップに包んで冷蔵または冷凍保存。

食べさせるときに湯煎や電子レンジで温めてから与えます。なお、猫が好む温度は35℃ぐらいだそうですので、温めすぎないよう注意。

ウェットフードは開封すると痛みやすいので、冷蔵庫や冷凍庫で保存したものでも24時間以内に使い切るようにしましょう。

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