猫は今現在でも新猫種の繁殖が進んでおり、その中でも2000年を過ぎてから登録されたのがフォールデックスという猫種です。
実はまだ誕生から30年も経たない新しい猫種であり、猫好きの方であっても「聞いたことないかも……?」という人も多いかもしれません。
今回は、まだ謎の多いフォールデックスについて、現在わかっていることを中心に徹底解説しています。
フォールデックスの魅力や特徴をたっぷりをお届けするので、ぜひ読んでみてくださいね。
この記事の結論
- スコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアを掛け合わせて作出された
- スコティッシュフォールドの折れ耳や、エキゾチックショートヘアのぺちゃ鼻が印象的
- 性格は好奇心旺盛でとっても活発、甘えん坊で飼い主さんのことが大好き
- 折れ耳や顔のシワに汚れが溜まりやすいため、しっかりケアしてあげる
目次
フォールデックスの特徴

フォールデックスは、人気猫種であるスコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアを掛け合わせて生まれた、新しい猫種。
2006年に正式に猫種として登録されたばかりなので、現時点でわかっていないこともまだいくつかある猫種なのです。
両親の特徴をしっかりと引き継いでおり、全個体ではありませんが、折れた耳とぺちゃんこな鼻がチャームポイント。
飼い主さんが大好きな甘えん坊で好奇心旺盛なため、一緒に遊んであげるととても喜んでくれますよ。
愛情深く、人懐っこい
警戒心が強く、懐きづらい
あまり鳴くことはない
活発に動き回ることがある
その他情報
原産地 | カナダ |
猫種公認団体 | CCA |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 多発性嚢胞腎,外耳炎,流涙症 |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブルータビー,クリームタビー,シルバータビー,ブルークリーム,レッドタビー,ブラウンタビー,ブルー・ホワイト,レッド・ホワイト,トーティシェル |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
フォールデックスの誕生の歴史
フォールデックスは、1993年に誕生したばかりの新しい猫種です。カナダ拠点の猫の血統登録機関『CCA』に登録されたのは2006年と、まだ登録から20年も経っていません。
スコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアをかけ合わせ、人気猫種の特徴を引き継ぐために何度も試行錯誤をし交配を繰り返して作出されました。
フォールデックスのほかに「エキゾチックフォールド」や「エクソフォールド」と呼ばれることもあります。
まだまだ歴史が浅く、キャットショーにエントリーされたことがきっかけに、世間に認知されるようになりました。ネット上でもまだ情報の少ない猫種ではありますが、これから色々な情報が明るみになるのが楽しみですね。
フォールデックスの身体的特徴
フォールデックスの特徴は、スコティッシュフォールド譲りの垂れ耳と、エキゾチックショートヘア譲りのぺちゃ鼻です。
独特の顔つきがとても可愛らしく、ひと目見て虜になってしまう人も多いのではないでしょうか。
まん丸の大きな瞳を持ち、顔の形もどこから見てもまん丸。このような見た目から、フクロウやミミズクに似ているといわれることもあります。
コンパクトな体型ですが、骨太で全体的にずんぐりとしているのが特徴です。
フォールデックスのサイズ(体高・体重)
体高 | 約25cm |
体重 | 2kg~4kg |
体はそれほど大きくはありませんが、筋肉質でがっしりとしたコビータイプの体型です。
がっしりとした体格をしているものの、体重は成猫にまで大きくなっても4kg程度と一般的な猫らしい体格と言えます。
骨や首が太く短く、全体的にずんぐりむっくりした容姿が可愛らしく、人気の理由のひとつでもあります。
フォールデックスの毛色・被毛
両親であるスコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアに短毛・長毛の2種がいるように、フォールデックスも長毛・短毛の両方が認められています。
毛色がすべての色が許容されており、以下のような色が人気です。
- クリーム
- レッド
- ホワイト
- キャリコ
- ブルー
毛色のバリエーションが非常に多いのも魅力のひとつ。お気に入りの毛色や被毛の長さの子を探してみるのも楽しそうですよね。
フォールデックスの運動能力
フォールデックスは、とても活発。可愛らしい顔つきやずんぐりとした体型からあまりアクティブなイメージはないかもしれません。
しかし、実は「食べているときと寝ているとき以外はずっと動き回っている」といわれるほど、活動的な猫種なのです。
運動量の多い猫種のため、室内でもしっかり遊べるように環境を整えてあげてくださいね。
フォールデックスの見分け方
フォールデックスは、両親であるスコティッシュフォールドやエキゾチックショートヘアの特徴を引き継いでおり、見間違われることも多いです。
見分ける方法は、耳と鼻に注目すること。フォールデックスはスコティッシュフォールドの折れ耳と、エキゾチックショートヘアのぺちゃ鼻の両方を引き継いでいるのがポイントです。
どちらか片方だけでなく両方の特徴が出ているのがポイントですので、よくチェックしてみてくださいね。
フォールデックスの性格・習性

フォールデックスは、飼い主さんのことが大好きな甘えん坊。賢くてしつけもしやすいため、一緒に暮らす家族としては最高の猫種であるといえます。
ここでは、フォールデックスの性格・習性について、さらに詳しく解説するので参考にしてみてくださいね。
愛情深く人懐っこい性格
フォールデックスの魅力のひとつは、愛情深く人懐っこい性格。
飼い主さんに褒めてもらったり可愛がられたりするのが大好きな甘えん坊なので、一緒にいて癒やされること間違いありません。
男の子は特にその傾向が強く、やんちゃな子が多いです。ただこのやんちゃさが、将来的には甘えん坊な性格に様変わりすることもあります。
女の子は比較的落ち着いている大人っぽい子が多いですが、いずれも寂しがり屋な一面を持ち合わせているので、たっぷりとコミュニケーションをとってあげましょう。
好奇心旺盛で活発
フォールデックスは好奇心旺盛で活発。いろいろなものに興味を示し、知らない人にも人見知りすることなく近寄っていきます。
常に動き回っているような性格でじっとしていることが少ないので、見ていて飽きません。
おっとりと落ち着いた子よりも元気に動き回る子が好きな人には、ぴったりだといえますね。
寂しがり屋で甘えん坊な一面も
フォールデックスは人懐っこく甘えん坊なぶん、単独での生活時間が長いと寂しがりやで甘えん坊な一面が大きく見られるようになります。
特に長時間のお留守番が続くと、寂しさからストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
飼い主さんにかまってもらうことが大好きなので、ひとりで遊ばせるだけでなく、おもちゃなどを使って一緒に遊んであげてくださいね。
フォールデックスの健康面

フォールデックスは、スコティッシュフォールドの折れ耳と、エキゾチックショートヘアの丸い顔や体型を受け継いだ猫種です。
その魅力的な外見の一方で、親猫種から引き継ぐ可能性のある健康上の懸念点を理解し、適切なケアを行うことが、愛猫と長く健康に暮らす上で非常に重要です。
最大の懸念点:骨軟骨異形成症
フォールデックスの健康面における最大の懸念は、スコティッシュフォールドの折れ耳の遺伝子に由来する骨軟骨異形成症という遺伝性疾患です。
これは、全身の軟骨や骨の形成に異常が生じる病気で、耳の軟骨が折れる原因と同一の遺伝子が関係していることがわかっています。
具体的な症状
- 跛行(びっこを引く): 特に後肢に症状が出やすく、ゆっくり歩く、ジャンプを嫌がる、といった行動が見られます。
- 関節の変形: 足首や手首の関節が硬く膨らみ、動きが制限されます。
- しっぽの異常: しっぽが短く太くなり、柔軟性が失われて動かせなくなることがあります。
- 慢性的な痛み: 常に痛みを伴うため、体を触られるのを嫌がったり、攻撃的になったりすることがあります。
遺伝の仕組み
この病気の原因となる遺伝子は「優性遺伝形質」であり、親猫から受け継ぐ一対の遺伝子のうち、一つでも異常なものがあると発症するとされています。
折れ耳のスコティッシュフォールドから生まれた猫は、100%この遺伝子を持っているため、発症リスクが極めて高いと言われています。
予防策:信頼できるブリーダー選び
- この病気は遺伝性のため、根本的な予防法はありません。そのため、もっとも重要な予防策は、骨軟骨異形成症の発症リスクを最小限に抑える繁殖を行っているブリーダーからお迎えすることです。
- 立ち耳の親同士を交配させているブリーダー: 骨軟骨異形成症の遺伝子を持つ猫同士の交配を避け、立ち耳の猫と折れ耳の猫を組み合わせるなど、リスクを考慮した繁殖を行っているブリーダーを選びましょう。
- 遺伝子検査を実施しているブリーダー: 親猫の遺伝子検査を実施し、健康状態をしっかりと管理しているブリーダーを選びましょう。
かかりやすい病気や怪我
- 短頭種気道症候群: 親猫種であるエキゾチックショートヘアから受け継ぐ、短い鼻の構造が原因で、呼吸がしづらくなる病気です。いびきや開口呼吸、呼吸困難などの症状が出ることがあります。
- 多発性嚢胞腎(PKD): エキゾチックショートヘアの血を引く猫に多く見られる遺伝性の腎臓病です。腎臓に多数の嚢胞ができ、腎機能が低下します。遺伝子検査で確認できるため、事前に検査を済ませているブリーダーからお迎えすることが重要です。
- 肥大型心筋症(HCM): 猫に多い心臓病の一つで、心臓の筋肉が厚くなり、心臓の機能が低下します。定期的な健康診断での早期発見が大切です。
- 膝蓋骨脱臼: 短足の猫種に見られることがある病気です。高所からのジャンプや激しい運動を避けるなど、関節に負担をかけない生活環境を整えることが重要です。
平均寿命と健康面でのケア
フォールデックスは歴史の浅い猫種のため、正確なデータはありません。しかし、一般的には12〜15歳と、他の一般的な猫種よりやや短い傾向にあると言われています。遺伝性疾患のリスクを考慮すると、日々の健康管理が寿命を大きく左右します。
- 関節への負担軽減: 激しいジャンプや運動を控えさせ、キャットタワーの段差を低くするなど、関節に負担がかからない生活環境を整えましょう。肥満は関節に大きな負担をかけるため、体重管理も重要です。
- 定期的な健康診断: 骨軟骨異形成症や心臓病などの早期発見のため、異常がなくても年に1回は健康診断を受けましょう。
- 適切な食事: 関節の健康をサポートする成分(グルコサミンやコンドロイチンなど)を含むサプリメントや、高品質なフードを取り入れることも有効です。
- 耳のケア: 折れ耳の場合、耳の中が蒸れやすく、外耳炎にかかるリスクが高まります。定期的な耳掃除を心がけましょう。
フォールデックスと繋がりのある猫種
フォールデックスは、両親であるスコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアの特徴を色濃く受け継いでいます。ここでは、両親である猫種2種の特徴についてご紹介します。
スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドといえば、猫の中では珍しい折れ耳が特徴。しかし、全員が折れ耳なわけではなく、立ち耳の子もいます。
愛らしい丸顔を持ち、全体的にコロンとした見た目がとってもキュート。穏やかで甘えん坊な子が多く、たくさん猫とコミュニケーションをとりたい人にとってはぴったりといえます。
被毛は長毛タイプ・短毛タイプの2種がおり、好きな容姿の子を選びやすいのも魅力のひとつです。
温厚で気ままな性格
人には懐きやすい
あまり鳴かない
運動量は少ない
その他情報
原産地 | スコットランド |
猫種公認団体 | CFA,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 骨軟骨形成異常,外耳炎,肥大型心筋症,尿路結石症,多発性嚢胞腎 |
参考価格 | 6万円~45万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト,レッド,ブルー,ブラック,ブラウンタビー |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアは、潰れたぺちゃんこの鼻がトレードマーク。大きくて真ん丸な目が愛らしく、心を掴まれてしまう人も多いことでしょう。
がっしりと骨太・筋肉質な体型ですが、運動量は少なめなので初めて猫と暮らす人、小さなお子さまがいるご家庭にもぴったりです。
性格は穏やかで大人しいので、愛猫とゆったり暮らしたい人におすすめの猫種です。
人懐っこく温厚な性格
適応能力が高く懐きやすい
鳴くことは少ない
おとなしく運動量が少ない
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 流涙症,短頭種気道症候群,多発性嚢胞腎,慢性腎臓病 |
参考価格 | 15万円~30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブルー,ブラウン,クリーム,レッド,ブラック,シルバー,トーティー,シール |
毛の長さ | 短毛 |
フォールデックスを飼うのに向いている人の特徴

人懐っこい性格と賢さで、しつけには苦労しないといわれるフォールデックス。性格・性質に加えて、どんな人と相性がよいのかあらかじめ知っておくと、より良好な関係が築けそうですよね。
ここでは、フォールデックスと暮らすのに向いている人の特徴をご紹介します。
一緒に過ごす時間を多く確保できる人
フォールデックスは、甘えん坊で寂しがり屋な一面があります。遊んでもらえなかったりかまってもらえなかったりすると拗ねてしまうため、コミュニケーションの時間を大切にしてあげましょう。
長時間に及ぶお留守番をさせる日々が続いたり、一緒に遊んであげる時間がとれないと、フォールデックスはストレスを感じてしまうかもしれません。
家に居られる時間が長い人、一緒に居られる時間を確保できる人が、フォールデックスの飼い主さんに向いています。
愛猫と一緒に楽しく遊べる人
フォールデックスは飼い主さんと遊ぶのが大好きで、コミュニケーション時間が他の猫種よりも多くなりがちです。
たくさん褒めたり可愛がってあげたりすると喜んでくれるので、たくさん一緒に遊んであげましょう。
ひとりで遊ばせるだけでなく、猫じゃらしなどのおもちゃを使って遊んであげ、コミュニケーションの時間を大切にすることが大事。
適度な運動は肥満予防にも繋がりますので、肥満防止のためにもしっかりと遊んであげることを忘れないようにしましょう。
室内の安全対策をしっかり行える人
フォールデックスは好奇心旺盛で冒険心・探究心が強く、部屋の中のいろいろなところを歩き回ります。
なんでも口に入れたり、机の上にのぼって物を落としてしまったりするおそれがあるため、安全対策をしっかりと行える人が、飼い主に向いているといえます。
インテリアの一部として観葉植物などを飾っているご家庭も多いですが、植物の種類によっては猫にとって毒となることも。
誤って愛猫が口に入れてしまうことがないように、植物と猫の相性について調べたり、フェイクグリーンに置き換えるなどの対策をとりましょう。
フォールデックスの飼い方

可愛い愛猫をお迎えしたら、快適で幸せな生活を提供してあげたいですよね。
フォールデックスの性質に合わせてポイントを押さえておけば、お迎え後の生活をイメージしやすいものです。
ここでは、フォールデックスと一緒に暮らす際のポイントをご紹介します。
十分に動けて遊べるスペースを確保する

体は大きすぎないフォールデックスですが、完全室内飼いでもたくさん遊んでたくさん動きたいタイプです。
活発に歩き回るフォールデックスのためには、モノばかりの空間ではなく、遊べるスペースを確保してあげましょう。
不要なものは片付ける習慣をつけ、安心安全に遊べるスペースを作ってあげてください。
部屋が狭くて広さが確保できない場合は、キャットタワーを設置したり家具を組み合わせてステップを作ったり、上下運動のできる環境を作ってあげるのがおすすめですよ。
暑さに弱いので熱中症対策は徹底する

ダブルコートのフォールデックスは暑さが苦手で、特に真夏日には熱中症になりやすい猫種です。
室内であったとしても熱中症になることはありますので、完全室内飼いであったとしても油断大敵。
愛猫が熱中症にならないためには、室内温度と湿度を徹底して管理することが大切。
猫にとって快適な温度は25℃前後、湿度は50%~60%と言われているので、愛猫の様子を確認しながらエアコン等で調節してあげましょう。
誤食に繋がるものは片付けておく

好奇心・探究心の強いフォールデックスは、色々なものに興味を示しやすいため、部屋の高いところに登ったり、気になったものを口に入れたりしてしまいます。
ものを落として壊してしまったり、誤飲誤食から窒息・中毒などを引き起こしては大変です。
不要なものは引き出しやフタについた入れ物にしまうなど、しつけてやめさせるのではなく事前のイタズラ防止の工夫をしましょう。
危険な場所には入れないよう、必ずドアを閉めて施錠するのがおすすめです。
留守番後のアフターケアはしっかり行う

フォールデックスは人懐っこく甘えん坊なため、一般的な猫種よりも寂しがりやな一面があります。
ひとりの時間が長く続くと不安や寂しさからストレスを感じてしまい、そのまま放置してしまうと問題行動を起こしたり体調を崩してしまうことも。
寂しくなると飼い主さんの気を引きたいがためにイタズラをしてしまうこともあり、場合によっては誤飲に繋がることもあります。
ストレス解消させるためにも、留守番をさせたときは声をかけたり、おもちゃで一緒に遊んだりして十分にかまってあげましょう。
ブラッシングは定期的に行う

短毛・長毛に関わらず、定期的な被毛のお手入れは重要です。短毛であれば最低週1回、長毛は最低週2回を目安にブラッシングをしてあげてください。
ブラッシング自体はコミュニケーション時間にもなりますし、短毛であっても毎日優しくケアしてあげるのは良いことです。
ブラッシングを怠るとセルフグルーミングで大量の毛を飲み込んでしまい、毛球症のリスクが上がります。
丁寧に優しくしてあげれば毎日でも問題ないので、ブラッシングで余計な毛をしっかりと落としてあげましょう。
汚れやニオイが気になるときはシャンプーをする

猫はセルフグルーミングで体のお手入れをするため、基本的にシャンプーは必要ありません。
しかし、あまりにも汚れがひどかったりニオイが気になるときには、シャンプーをしてあげるとよいでしょう。
体が濡れたままだと体温が下がったり、皮膚が蒸れたりしてしまうため、シャンプーのあとはしっかりと乾かしてあげてくださいね。
一般的に猫は水を嫌う動物のため、嫌がる場合は無理強いせずに中断しましょう。水を使用しなくてOKなドライシャンプーやペット用のボディシートを使うのもおすすめですよ。
定期的に顔周りや耳掃除をする

フォールデックスの耳は折れ耳で、顔にはシワがあるため汚れが溜まりやすいのがケアの際のポイントです。
こまめに状態をチェックし、濡れたガーゼなどで拭き取って清潔な状態を保ちましょう。
自宅で用意できるものとしては人肌程度に冷ましたホットタオルや、使い捨てできるペット用のウェットシートもおすすめです。
被毛でわかりづらいことも多いでしょうが、食事後や遊んだ後にはサッとお手入れしてあげるぐらいでもちょうどよいです。
ライフステージに適した肥満防止のためのフード選び

日々の食事には総合栄養食や総合栄養食基準のフードを与え、成長段階に合わせてキャットフードは切り替えましょう。
体を作り上げていく成長期の子猫は多くのエネルギーを必要としますが、体が小さいため一度にたくさんは食べられません。
対して、シニア猫は運動が減るため、子猫と同じ食事を与えていればカロリーオーバーになってしまいます。
ライフステージに応じたキャットフード選びをするのと同時に、成猫期は特に肥満予防ができる低カロリーフードがおすすめです。
フォールデックスにおすすめのキャットフード・アイテム
フォールデックスの価格とお迎え方法

フォールデックスをお迎えするにあたって、気になるのがそのお値段。まだ新しい猫種であり、日本での飼育例もほとんどないことから情報が少ないですが、販売価格はおよそ30万円以上です。
日本にはブリーダーがほとんどおらずペットショップにも出回らないため、お迎えの際は主に海外ブリーダーからの個人輸入となります。
生態価格に加えさまざまな手続きや手数料も加味すると、30万円を下回ることはほぼないと考えられるでしょう。
少しハードルが高く感じますが、それでもお迎えしたいと思えるほど魅力的なフォールデックス。気になる人はぜひ、ブリーダーを調べてみてください。
お迎えの現状:日本での入手は非常に困難
- ペットショップでの入手はほぼ不可能: フォールデックスは、まだ国際的な猫種登録団体(TICAなど)でも実験的な品種として扱われており、世界的に見ても繁殖しているブリーダーが少ないため、日本の一般的なペットショップで出会うことはまずありません。
- 専門ブリーダーからの迎え方が主: 日本国内でフォールデックスを専門に繁殖しているブリーダーはごくわずかです。そのため、お迎えを希望する場合は、希少なブリーダーを探すか、海外からの輸入を検討することになります。
信頼できるブリーダーからの迎え方
フォールデックスは遺伝性疾患のリスクがあるため、ブリーダー選びが最も重要です。
- ブリーダーを探す:
- インターネットのブリーダーサイトや、猫種の専門サイトで情報を探しましょう。
- ブリーダーのウェブサイトやSNSを確認し、猫たちの飼育環境や健康管理、繁殖方針について情報を集めます。
- 立ち耳のフォールデックスを繁殖しているブリーダーは、遺伝性疾患のリスクを考慮している可能性が高いため、一つの判断基準になります。
- ブリーダーに確認すべきこと:
- 親猫の健康状態: 親猫が骨軟骨異形成症や多発性嚢胞腎(PKD)などの遺伝性疾患の検査を受けているか、またその結果を確認しましょう。
- 子猫の健康診断: お迎えする子猫が、お迎え前に獣医師による健康診断を受けているか確認します。
- お迎え後のサポート: 子猫の引き渡し後も、飼育に関する相談に乗ってくれるなど、丁寧なサポート体制があるか確認しましょう。
フォールデックスをお迎えする際の注意点
- 価格相場: フォールデックスの価格は、血統やブリーダーによって大きく変動しますが、一般的な猫種に比べて高価になる傾向があります。目安として、30万円〜60万円以上となることが多いです。
- お迎え時期: 生後2〜3か月程度で、親猫や兄弟猫から社会性を学んだ後にお迎えするのが理想的です。
- 事前の準備:
- 猫が落ち着いて過ごせる安全な空間(ケージ、キャットタワーなど)を準備しましょう。
- 関節への負担を考慮し、ジャンプの段差が少ない環境を整える工夫も大切です。
- 短頭種のため、呼吸しやすいような室温管理も重要になります。
海外からの輸入という選択肢
日本国内でブリーダーが見つからない場合、海外(特にカナダやヨーロッパなど)からの輸入も選択肢となりますが、費用や手続きに大きな負担が伴います。
- 費用: 猫本体価格(30万円〜)に加え、輸送費(10万円〜)、検疫・手続き費用などを含めると、総額で60万円〜100万円以上かかる可能性があります。
- 手続きとリスク: 複雑な手続きと長い輸送期間は、猫にとって大きなストレスとなります。感染症のリスクや、お迎え後の健康保証が難しいといった点も考慮する必要があります。
フォールデックスをお迎えする際は、その魅力だけでなく、遺伝性疾患のリスクや高額な費用、入手の困難さといった現実的な側面を十分に理解し、慎重に検討することが大切です。
フォールデックスの理解度チェック
この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
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