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ラガマフィンは飼いにくい?特徴や性格、飼い方のポイントについて

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ラガマフィンは飼いにくい?特徴や性格、飼い方についてご紹介

猫種の中では非常に体が大きく、大型猫種のひとつとして数えられる猫のテディベアことラガマフィン。

その体の大きさや長毛種であることから、飼いにくいといわれることも多いですが、本当にそうなのでしょうか。

この記事では実際の性格や特徴はどのような猫なのかや、飼い方などについても詳しく解説しています。

愛らしさたっぷりのラガマフィンについてぜひ知ってみてくださいね。

この記事の結論

  • ラガマフィンは優しく穏やかな性格なので、初心者でも比較的飼いやすい猫種
  • 大型の猫なので、事前に広めのスペースを確保しておくことが大切
  • 運動不足にならないようも運動スペースと一緒に遊ぶ時間の確保が必要
  • 長毛種なのでブラッシングはなるべく毎日行うことで、健康を維持する

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ラガマフィンは飼いにくい猫種ではない

結論から言うと、ラガマフィンは決して飼いにくい猫ではありません。「飼いにくい」と言うのは長毛種であるために、お手入れのひと手間を考慮して言われていることが多いようです。

実は猫をお迎えするのが初めて、という方にも比較的おすすめの猫種なのです。

SNSなどで愛らしい姿が広まり、注目が集まっていることでどんな猫だろう?と興味を持った方もいるのではないでしょうか。

ラガマフィンには、この猫種ならではの魅力的なポイントがたくさんありますよ。

他の猫にも言えることですが、飼うときに注意したい点も当然存在します。安易にお迎えしてしまうのは、どちらにとっても良いことではありませんよね。

ラガマフィンについてのさまざまな点をしっかりとチェックして、ぜひラガマフィンの魅力に触れてみてください。

ラガマフィンの特徴や性格

ラガマフィンの特徴はまず、その体の大きさにあります。他の猫に比べて大きく筋肉・骨格ががっしりとしているため抱っこされている姿が印象的、とSNSで話題になることも。

また”猫のテディベア”と例えられるほどのフワフワの毛並みも特徴です。

モコモコとした皮毛が、大きい体をよりかわいらしく見せています。体だけでなく目が大きく、豊かな表情も特徴のひとつです。

さらに大型種の特徴として、成長スピードがゆっくりということも挙げられます。成猫になるのが3~4歳です。

そして意外にも鳴き声は比較的小さい、というのもラガマフィンの特徴です。

温厚でおとなしい性格

甘えん坊で人懐っこい

ほとんど鳴かない

比較的運動量は控えめ

 その他情報

原産地 アメリカ合衆国
猫種公認団体 CFA,GCCF
大きさ 大型
平均寿命 10歳~13歳
なりやすい病気 肥大型心筋症,毛球症,尿路結石症,皮膚病
参考価格 10万円~35万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 クリーム,グレー,ブルー,レッド,チョコレート,フォーン,ライラック,シナモン
毛の長さ 長毛

体高

男の子45cm~60cm
女の子45cm~60cm

体重

男の子4.5kg~9kg
女の子4.5kg~9kg

ラガマフィンの大きさと体型

体高平均45cm~60cm
体重平均4.5kg~9kg

ラガマフィンの最大の特徴は体の大きさです。それには「ロング&サブスタンシャイルタイプ」であることが関係しています。

つまり、筋肉や骨格ががっしりとしている大型の猫種である、ということです。

見た目からもある程度は重量があると思われますが、実際は想像以上になることも。

平均で4.5kg~9kgの間の子が多いのですが、大きい子になると10kgを超える場合もあります。

ラガマフィンの被毛・毛色

長くふわふわとした被毛を持つのがラガマフィンです。そのふんわり・モコモコとした毛並みも人気を集めている理由のひとつなのではないでしょうか。

毛色や模様はかなり多彩です。毛色は「ブラウン、クリーム、ブルー」などさまざまであり、柄も単色に加えてバイカラーや縞模様などがあります。そのため毛色・模様の血統上での規定は特にありません。

瞳の色も体毛と同じく多彩で「グリーン、オレンジ、オッドアイ」などの子も存在しています。

それぞれのラガマフィンが異なった容姿をしていることも魅力のひとつです。

ラガマフィンの性格

ラガマフィンは性格もとても魅力的です。飼い主に対して愛情深く、甘えん坊な性格をしています。

穏やかで優しい子が多いので、人はもちろん他の動物・先住の動物に寄り添えるという特徴も。小さなお子さんにも優しく接してくれますよ。

猫は本来、神経質で環境の変化が苦手な子が多いのですが、ラガマフィンは比較的環境への適応が早いという点も見られます。

ちょっといたずら好きな面もあるので、ものを壊したりケガをさせたりすることがないように注意が必要です。

ラガマフィンの寿命・病気

ラガマフィンの平均寿命は10歳~13歳と言われています。猫全体の平均寿命は約15歳と言われているので、少し短めの寿命と言えますね。中には、15歳以上生きてくれる子もいます。

食事や普段の生活など健康管理などに気を配ってあげることで、寿命が延びる可能性は高まります。

また、ラガマフィンが持つ特徴や遺伝的にかかりやすい病気も存在します。

いざというときに素早く対処ができるよう、どんな病気にかかりやすいのかをあらかじめ知っておきましょう。

ラガマフィンがかかりやすい病気

毛球症(もうきゅうしょう)飲み込んだ毛を排出できず、体内にたまって毛玉になってしまう
尿路結石症(にょうろけっせきしょう)腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)心筋が厚くなることで心室が狭くなり、十分な血液を送ることができなくなる

ラガマフィンは長毛のため、毛球症になりやすいと言われています。

猫は毛繕いの際に毛を飲み込みますが、通常は体外に排出されます。しかし体調が悪かったりケアがきちんとなされていない場合、飲み込んだ毛を排出できず、体内にたまって毛玉になってしまうのです。

毛球症にかかると食欲不振、ぐったりする、便秘などの症状が出て、毛玉が胃壁や腸壁を傷つけることもあります。

尿路結石症にもかかりやすい特徴があります。原因は一概には言えませんが、水分の不足やビタミン等の栄養不足、ストレスなどいろいろな要素があげられます。

症状は血尿、頻回にトイレに行く、排尿時に痛がることなど。進行すると尿が出ず、食欲もなくなり時には命に関わることもあります。

遺伝的に肥大型心筋症にかかりやすいとも言われています。心臓に血栓ができて動脈が詰まってしまう病気です。

症状は呼吸が荒くなって起き上がれなくなる、呼吸困難に陥り心停止してしまうなど。迅速な処置が必須で、少しの遅れが命取りになります。

ラガマフィンの歴史

ラガマフィンは、1960年頃にペルシャと他の猫種を掛け合わせて誕生した、ラグドールから生まれた猫種。

ラグドールにさらにペルシャやヒマラヤン、メインクーンなどを掛け合わせたのがラガマフィンとされています。

元々はラグドールの生みの親であるアン・ベイカー氏が、IRCAという組織を立ち上げ、ラグドールの繁殖や売買を独占しようとしたところから始まっています。

1975年にこの組織から一部が反発して離脱し、さらにその後の1994年にまた別のグループが離脱。

2度目に離脱したこのグループが、近親交配を危惧し、ペルシャやヒマラヤンなどの長毛猫種をかけあわせ、ラガマフィンは誕生しています。

誕生はこれ以降の1990年代なので、どちらかと言えば新しい猫種ですね。これからさらに人気が出るのでは、と言われています。

ラガマフィンとは「いたずら小僧」「ボロ布を着た子供」という意味。

当初は冗談で付けられたようですが、登録上取り消し不可能だったことや愛らしい響きが受けたことによって、正式な名前となっています。

ラガマフィンの価格相場

ラガマフィンの販売価格は、20万円前後が多くなっています。 ショータイプを希望する場合は、30万円を超える値が付くこともあります。

ペットタイプであれば10万円程度でお迎えできることもあります。

ペットショップやブリーダーなど、お迎えする場所によってはかかった経費なども上乗せされてきますので、変動する場合もあります。

ただ、そこまで高額になることは少ないので、高くても30万円程度と考えておけば良いでしょう。

男の子よりも女の子の方が数万円高い場合が多く、人気の毛色でも価格が変動します。現在はレッド系、次いでブルー系に人気が集まっているようです。

ラガマフィンを飼うときのポイント

では実際にラガマフィンを飼うときのポイントをご紹介します。

大切な家族を迎えるにあたってしっかりとチェックしておきたい点です。自分の住環境やライフスタイルと合っているかなど、ぜひ参考にしてくださいね。

広めの飼育スペースを確保する

ラガマフィンは体の大きさもあり、広めの飼育スペースがあることが望ましい猫種です。

猫用ベッド・ソファなども、体のサイズに合わせて大きめのものにしておくのがおすすめ。狭く体に合わないものだと、安心して寝てくれないこともあります。

体のサイズが大きく重そうにしていたとしても、キャットタワーなどの運動場所はあったほうがより良いでしょう。

飼い主に対して愛着の強い子が多いため、一緒に過ごすソファなどを考慮すると広めの飼育スペースをおすすめします。

暑さに弱いので熱中症対策は必須

ラガマフィンは長毛種のため比較的寒さには強いですが、暑さにはあまり強くない猫種です。

熱中症を防ぐためにも、夏場は特にエアコンを使用して室内温度を管理することが大切。

夏場の室温は26℃~28℃、湿度は60%以下を目安に調整するのが良いでしょう。

なるべく毎日ブラッシングをしてあげる

長毛の毛並みがかわいらしいラガマフィン。かかりやすい病気の毛球症はもちろん、皮膚病などを防ぐためにもブラッシングは欠かせません。

コミュニケーションの一環としても、毎日ブラッシングをしてあげましょう。

この「ブラッシングの手間で飼いにくい」という方もいるのですが、ラガマフィンの毛質は比較的絡まりにくいのも特徴。

毎日のブラッシングとは言っても、それほど時間は要しませんよ。

健康に過ごしてもらえるように、ブラッシングはこまめにしてあげましょう。

壊れやすいものは事前に片付けておく

いたずら好きな一面もあるため、壊れやすいものや大切なものはしっかりと収納して対策をしておくことが肝心です。

それほど活発に動き回る、というわけではありませんが、体が大きく重量があります。物にぶつかったり、落としてしまうことが考えられますね。

誤飲やケガなど安全性の面でも重要です。

私たち飼い主もラガマフィンも安心して過ごせるように、室内の整頓や対策は不可欠です。

常に新鮮な水を用意してあげる

ラガマフィンは体質的に尿路結石症にかかりやすいこともあり、水分補給はしっかりと行えるようにしておくことも心がけましょう。

常に新鮮なお水を用意してあげて、好きなときにきちんと飲める環境にしてあげることが大切です。

少なくとも愛猫1匹に対して、新鮮な水飲み場は常に2箇所用意しておきましょう。

しっかりと飲んでいるかなど、摂った水分量もチェックする習慣をつけておくようにしましょう。

フードは年齢に応じたものを選ぶ

猫のライフステージ

猫はライフステージによって必要とするカロリー量や栄養バランスが異なります。

愛猫の年齢と合っていないフードを与え続けていると栄養過多や栄養不足、また思わぬ病気に見舞われる可能性が高くなります。

キャットフードには子猫用、成猫用、中高齢猫用など様々なタイプが用意されているため、愛猫の年齢に合ったフードを選び成長過程に合わせてフードを切り替えていきましょう。

肥満にならないように注意する

ラガマフィンはあまり運動量が多くありません。しかし、がっしりとした大きな体を維持するために、食事量は多い傾向にあります。

これらの特徴から、肥満体型になりやすい猫種であると言えます。

肥満体型になると、病気はもちろんケガのリスクが向上してしまいます。そのため、日常的に一緒に遊んで運動させるだけではなく、食事の観点からも注意が必要です。

食べすぎてしまわないように、食事やおやつの管理をしてあげましょう。

愛猫の理想体型はボディコンディションスコア(BCS)を目安に

猫のボディコンディションスコア

愛猫が適正体型かどうかを判断するチェック方法として、ボディコンディションスコア(BCS)があります。

ボディコンディションスコア(BCS)は猫の体型を5段階に評価できるので、理想的な体型かを判断することが可能。

愛猫がBCS1~BCS5の中のどれに該当するかをチェックして、それぞれに合った対応をしていきましょう。

いきなり長時間のお留守番はさせない

ラガマフィンは人懐っこい反面、寂しがり屋なので長いお留守番が苦手です。

いきなり長い時間ひとりにさせると、不安や寂しさからストレスを感じてしまい、ずっと鳴き続けたり粗相をしてしまうことも。

そのためお留守番させるときは、短い時間からお留守番の練習をするようにして、徐々に時間を長くしていきましょう。

ラガマフィンは初心者でも比較的飼いやすい猫種!

ラガマフィンは性格も穏やかで優しく、飼い主によく懐いてくれます。フワフワ・モコモコの愛らしい見た目と、甘えん坊なところもとてもかわいいですね。

体に似合わず鳴き声も小さいため、内面的な特徴とあわせて、猫を飼ったことがないという初心者の方にもおすすめです。

初心者にとっては環境の変化に強い、という点も魅力なのではないでしょうか。

ラガマフィンの特徴でもある鳴き声の小ささは、マンションなどの集合住宅で暮らしている方にも人気ですよ。

まだ多くの人に知られていないラガマフィンですが、とても魅力的な猫種です。大切な家族として迎えるために、しっかりポイントをチェックしてあげてくださいね。

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