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イングリッシュ・セターの飼い方完全ガイド|性格や寿命、注意点

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イングリッシュ・セターの特徴や性格は?飼い方や平均寿命を解説

イングリッシュ・セターとは、イギリスが原産のセター犬種です。

セター(セッター)犬とは、元は狩猟で活躍していた犬種のことで、獲物を狙う際「伏せ」をすることを「セットする」ということから「セター」と呼ばれるようになりました。

そのセター犬の中でも特にポピュラーなのが、イングリッシュ・セター。単に「セター」と呼ばれることもあります。

シルキーな被毛にアウトラインがすっきりとした体、狩猟犬ながらも優しい顔つきで、ペットとしても人気の高い犬種です。

今回の記事では、そんなイングリッシュ・セターの魅力や、飼う際の注意などをご紹介します。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事の結論

  • イングリッシュ・セターは現役で活躍する狩猟犬
  • 性格は温厚で友好的、優しく辛抱強いので子供やほかの犬とも相性抜群
  • 先天性の難聴や進行性の網膜障害が起きやすい犬種でもある
  • スタミナが豊富にあるので、散歩は1日1時間以上が必要

高田 美音

担当執筆者

高田 美音

WEBライター/LINEスタンプクリエイター/医療事務

3児とグレーのネコのママ。
現在はフリーランスのWEBライター&時々LINEスタンプクリエイターとして活動中です!
未経験スキル無しでもWEBライターで月5万以上稼ぐマインドをXで発信中。

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

イングリッシュ・セターの特徴

イングリッシュ・セターは、セター種の中でも非常に人気が高く、世界最初のドッグショーにも出た犬種です。

セター種としては世界でもっとも有名とされており、実猟犬としてだけでなく、家庭犬やショードッグとしても今なお人気。

被毛の長さによってはわかりづらいこともありますが、実はとても筋肉質でがっしりとした体格をしています。

非常に賢く状況判断も適切なので、獲物の狩りだけでなく飼い主さんの意図を汲み取ることも得意です。

素直で明るい性格

非常に懐きやすい

ほとんど吠えることはない

狩猟本能が高く、水遊びを好む

 その他情報

原産地 イングランド
犬種グループ 7G:ポインター・セター
大きさ 大型
平均寿命 12歳~13歳
なりやすい病気 アレルギー性皮膚炎,先天性難聴,股関節形成不全,外耳炎,胃拡張捻転症候群,進行性網膜萎縮症(PRA)
参考価格 20万円前後
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 ブラック&ホワイト,オレンジ&ホワイト,レモン&ホワイト,レバー&ホワイト,ブルーベルトン&タン,レバーベルトン&タン

体高

男の子65cm~68cm
女の子61cm~65cm

体重

男の子25kg~30kg
女の子25kg~30kg

イングリッシュ・セターの誕生の歴史

イングリッシュ・セターは、14世紀~16世紀頃に、スペインからイギリスに渡ったスパニエル系が起源と言われています。

17世紀には、セッティング・スパニエル(スペインの狩猟犬)として繁殖されるようになり、スパニッシュ・ポインター(詳細不明な犬種)やウォーター・スパニエル(水中作業をする犬種の総称)、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなどが交配に使われました。

このようにさまざまな犬種と交配をしていたので見た目にばらつきがありましたが、19世紀のブリーダーであるエドワード・ラベラック卿によって品種改良がなされ、現在の特徴でもあるベルトン柄のイングリッシュ・セターが主流となりました。

その後、ラベラック・セターを基礎に、ブリーダーのルーエリン氏が狩猟に特化した個体を繁殖させ、ルーエリン・セターが誕生。現在ではラベラック・セター、ルーエリン・セターともに、総称して『イングリッシュ・セター』とされています。

現在でも狩猟犬として活躍しており、その従順さと優しく温厚な性格がペットとしても人気なイングリッシュ・セター。きっとあなたの最良のパートナーになることでしょう。

イングリッシュ・セターの身体的特徴

大型犬ですが体格がとても大きいというわけではなく、体高は中位程度とされています。

被毛の長い子もいますが、体自体はとてもがっしりとしており、運動が得意な体格です。

垂れ耳で四角いマズルをしており、被毛はややウェーブのかかったロングコートが一般的です。

イングリッシュ・セターのサイズ(体高・体重)

体高男の子:65cm~68cm
女の子:61cm~65cm
体重25kg~30kg

イングリッシュ・セターの体高は、男の子で65cm~68cm、女の子で61cm~65cmが理想的とされています。

体重は25kg~30kgが平均的で、大型犬の中でもやや小ぶりな体格とも言えるでしょう。アウトラインはすっきりとしており、引き締まった長い足を持っています。

イングリッシュ・セターの毛色・被毛

イングリッシュ・セターの被毛はシルキーな長毛で、ややウェーブがかかっています。胸・耳・大腿部・四肢などには、羽根のような飾り毛があります。毛質は柔らかく絡まりやすいので、日々のブラッシングが重要です。

「ベルトン・カラー」と言う、キャンバスに絵の具をこぼして水玉をばら撒いたようなまだら模様が特徴的。

毛色は、ブラック&ホワイト(ブルー・ベルトン)、オレンジ&ホワイト、レモン&ホワイト、レバー&ホワイトなど、ホワイトが含まれるカラーが好ましいとされているようです。

また、3色入る「トライカラー」も認められています。出生直後は全身がホワイトで、生後1週間ほど経った頃から徐々に色が変わってきます。

イングリッシュ・セターの運動能力

イングリッシュ・セターは現役で活躍する狩猟犬と言うこともあり、身体能力が非常に高く、スタミナがある犬種です。

散歩は1日1時間以上必要で、遊びやゲームを交えながら活発に体を動かす必要があります。日常生活での運動はもちろんのこと、アウトドアを一緒に楽しむのもおすすめですよ!

イングリッシュ・セターの平均寿命

イングリッシュ・セターの寿命は12歳~13歳と言われており、大型犬としては平均的か、やや長めです。

ただ、大型犬に多く見られる病気には注意が必要なので、次の項目もよくかくにんしておきましょう。

イングリッシュ・セターの注意したい病気

アレルギー性皮膚炎アレルゲンによって体を守る免疫が過剰反応している状態
先天性難聴生まれつき聴力が弱い
股関節形成不全骨格形成期において、股関節が異常形成される病気
外耳炎耳の穴から鼓膜にかけての外耳道に炎症が起こる病気
胃拡張捻転症候群飲み込んだ空気やガスが胃の中に溜まり、悪化して胃がねじれる
進行性網膜萎縮症網膜が徐々に変性していくことで視力が低下していき、失明に至る

イングリッシュ・セターは先天性の難聴や、垂れ耳に多く見られる外耳炎、そしてアレルギー性皮膚炎に注意が必要。

そのほかにも大型犬によく見られる、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)、胃拡張捻転症候群(いかくちょうねんてんしょうこうぐん)、進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)などにも注意しましょう。

無理な運動はせずに段差のケアや、早食いの防止、食事後の運動はさせないなどの管理が必要です。

イングリッシュ・セターの見分け方

イングリッシュ・セターは、『ラベラック・セター』と『ルーエリン・セター』という系統に分けられます。

ラベラック・セターとは、1825年頃にエドワード・ラベラック卿が、穏やかな性格のセター種を作ろうと交配した犬種です。主にショードッグとして活躍しています。

後者のルーエリン・セターは、ルーエリン氏がラベラック卿の作ったラベラック・セターを基礎に、狩猟能力の高いセターを統合する形で作られました。

ラベラック・セターはルーエリン・セターと比べるとやや体が大きめ。飾り気が多く、鼻口部が長くなっています。また、獲物のありかを示すときにはほぼ水平に尻尾を振ります。

ルーエリン・セターはラベラック・セターと比べると体はやや小ぶり。狩猟能力が高いので、走る能力・スタミナに長けています。

被毛はやや少なめで、大きな模様がみられるのが特徴的で、獲物の居場所を示すときには、尻尾をまっすぐ上にあげる傾向がみられます。

イングリッシュ・セターの性格・習性

イングリッシュ・セターは大型犬ではあるものの、非常に友好的な子が多いとされています。

ほかの犬とも仲良く遊べるタイプなので、飼うのに苦労することも少ないでしょう。

温厚で友好的

イングリッシュ・セターは狩猟犬ではありますが、その性格は温厚で友好的であることが多いです。

従順で賢く、しつけをすることも簡単なので、犬を飼うのが初めての方でもハードルが極端に高いということはありません。

その他、優しく我慢強い一面もありますので、子供との相性も抜群です。

ほかの犬にも社交的

イングリッシュ・セターは友好的な性格であり、ほかの犬にも社交的に接することが可能です。

特に大型犬で怖いのは、散歩中に出会う小型犬とのケンカで、中にはトラブルに発展することもあります。

運動量が多いので、ほかの犬と遊ぶことも大好き。ドッグランなどでも友好的に遊べることでしょう。

スイッチが入ると活発で騒々しい

狩猟犬と言うこともあり、スイッチが入ると活発で騒々しくなることもあるのが注意点。

子犬のうちから狩猟本能を抑えるしつけが必要となり、適切なトレーニングを怠らないようにしなければいけません。

また、よく吠える犬種でもあるので、同じく子犬のうちから無駄吠えをしないようしつけておくことも必要です。

イングリッシュ・セターを飼うのに向いている人の特徴

この項目ではイングリッシュ・セターを飼うのに向いている人の特徴をご紹介します。

見た目の可愛さだけで選んでしまうと、性格が合わずお互いストレスを溜めてしまう原因になりかねません。

ご自身がイングリッシュ・セターと相性が良いか確認をしてみましょう。

十分な運動をさせてあげられる人

イングリッシュ・セターは狩猟犬と言うこともあり、非常にスタミナがあり運動が大好きな犬種です。

散歩は毎日最低でも1時間以上、遊びやゲームを交えながら活発に体を動かせるようにしてあげることが必要です。

住居も広々と体を動かせるスペースがあると良いでしょう。

先天性疾患に理解がある人

イングリッシュ・セターは、遺伝的に先天性の難聴や進行性の網膜障害が起きやすいとされている犬種です。

子犬のうちではわからない病気が潜んでいる可能性を理解し、いつそうなってもいいような心構えがある方のみ飼うことができます。

これはイングリッシュ・セターに限らず、どんなペットを飼うにしても同じことが言えます。

家族として迎え入れたペットのお世話を最期まで全うできる方のみ、ペットを飼うことができるのです。

イングリッシュ・セターの価格とお迎え方法

イングリッシュ・セターは、優雅な見た目と温厚な性格から人気がありますが、日本では比較的に珍しい犬種です。そのため、お迎え方法や価格は、他のメジャーな犬種とは少し異なります。

価格の目安

イングリッシュ・セターの生体価格は、一般的に20万円から45万円程度が目安です。ただし、この価格は血統や健康状態、性別、毛色などによって大きく変動します。

  • 血統: ドッグショーで優秀な成績を収めた親犬の子供は、価格が高くなる傾向があります。
  • 健康状態: 遺伝子検査を受けているか、ワクチン接種や健康診断が済んでいるかなども価格に影響します。
  • 毛色: ブラック系の毛色(ブルーベルトン)は、他の毛色よりも少し高くなることがあります。

この価格はあくまで目安であり、お迎えを検討する際は、価格だけでなく、犬の健康や飼育環境を第一に考えることが重要です。

主なお迎え方法

イングリッシュ・セターをお迎えする方法は、主に「ブリーダー」と「里親」の2つです。

ブリーダーからお迎えする

最も一般的なお迎え方法です。日本ではイングリッシュ・セターを専門に繁殖しているブリーダーが少ないため、インターネットなどで情報を集める必要があります。

  • メリット:
    • 親犬の性格や健康状態、生育環境を直接確認できます。
    • 血統書付きの犬を迎え入れることができます。
    • 飼育に関する専門的なアドバイスを受けることができます。
  • 注意点:
    • 優良なブリーダーを見つけるには、時間と労力がかかります。
    • 人気があるため、予約待ちになることがあります。

里親としてお迎えする

里親としてイングリッシュ・セターを迎え入れる方法もあります。保護団体や愛護センターなどで、飼い主を待つ犬と出会えるかもしれません。

  • メリット:
    • 殺処分される可能性のある犬の命を救うことになります。
    • 成犬の性格がわかっているため、ミスマッチが起きにくいです。
    • 比較的安価にお迎えできます(ワクチン代や去勢・避妊手術代など)。
  • 注意点:
    • 出会える機会は非常に少ないです。
    • 過去の経験から、心に傷を負っている犬もいるため、根気強く向き合う必要があります。

イングリッシュ・セターは、適切な飼育環境と愛情があれば、家族にとってかけがえのない存在になります。お迎えする際は、焦らずにじっくりと検討し、信頼できる場所から迎えるようにしましょう。

イングリッシュ・セターの飼い方

この項目ではイングリッシュ・セターの飼い方をご説明します。

イングリッシュ・セターは賢く従順でしつけの覚えもいいので、お迎え後のしつけも難易度は高くないでしょう。

しつけと適切な社会化

傷つきやすいので、しつけは叱らず肯定的に行う

犬のしつけのやり方

優しく温厚な性格のイングリッシュ・セターは、傷つきやすい性格でもあります。しつけの際に失敗があったとしても、叱ることはせず、肯定的に行ってあげましょう。

失敗時には反応せず、成功時にしっかりと褒めてあげる、そしてご褒美を与えるというのがわかりやすいです。そのほうが覚えも早く、飼い主さんにもよく懐いてくれるでしょう。

お留守番は短時間から始め徐々に慣れさせる

犬や猫の分離不安症の症状

イングリッシュ・セターは甘えん坊な一面を持ち合わせているので、お留守番はあまり得意ではありません。

いきなりひとりにさせてしまうと不安や寂しさからストレスがたまり、分離不安症を発症する可能性があるため注意が必要。

愛犬を上手にお留守番させるためにも安心して過ごせる環境を整えつつ、短時間からお留守番の練習を始め、徐々にお留守番の時間を伸ばしていきましょう。

日々の健康を維持する運動習慣

1日2回、1回30分以上の散歩が理想的

犬の散歩のしかた

イングリッシュ・セターは狩猟犬ということもあり、運動が大好きな犬種。1日2回、1回30分以上の散歩に連れて行ってあげましょう。

ただ歩くだけの散歩ではなく、ボールやフリスビーを追いかけるなどの遊びも取り入れてあげると良いですよ。

時間が取れず散歩の時間が短くなってしまった、天候が悪く散歩に行けなかった、など運動不足になってしまった時は、家のおもちゃで遊んだり、週末にドッグランに連れて行ってあげるなどしてあげましょう。

外で遊ぶことが大好きなので、アウトドアに連れて行ってあげるのも良いですね。しっかりと運動を行わないとストレスが溜まり、攻撃的になることもあります。

イングリッシュ・セターの長所である温厚で優しい性格を引き出すためにも、散歩や運動はしっかりと行ってあげましょう。

イングリッシュ・セターのための1日運動プラン

イングリッシュ・セターは、単に長い時間の散歩をするだけでなく、知的好奇心を満たす遊びや、体を思い切り動かす時間が必要です。以下に、朝・昼・夜に分けた具体的な運動計画を提案します。

朝(30〜45分):体を温める

  • ジョギング: 少し早歩きや軽いジョギングを取り入れることで、一日のスタートに体を温め、エネルギーを消費させます。
  • 探索散歩: 飼い主のペースで歩くだけでなく、犬が自由に匂いを嗅ぎながら歩く時間を設けてあげましょう。新しい匂いを嗅ぐことは、犬にとって重要な知的な刺激になります。

昼(15〜20分):遊び

  • 簡単な遊び: 昼食後、庭や室内でボール投げや引っ張りっこなどの遊びを短時間行いましょう。
  • おやつ探し: 知育玩具を使ったり、おやつを部屋のあちこちに隠したりして、犬の嗅覚と頭を使う遊びを取り入れます。

夜(45〜60分):体を動かす

  • 公園での自由運動: 広い公園や安全なドッグランで、リードを外して自由に走り回らせてあげましょう。
  • ボール遊び: ボールやフリスビーを投げて、思い切り走る時間を作ってあげます。
  • 社会化: 他の犬との交流があるドッグランで遊ばせることは、社会性を養う上でも非常に有効です。

天候が悪い日や気温が高い日は、無理に屋外で運動させる必要はありません。

  • ノーズワーク: おやつを隠す難易度を上げる、おもちゃを部屋中に散らばせて探させるなど、嗅覚と頭を使う遊びは室内でも十分に行えます。
  • 室内ドッグランの利用: 近隣の室内ドッグランを利用するのも一つの手です。
  • おうちトレーニング: 新しいトリックを教えたり、基本的なコマンド(「お座り」「待て」など)の練習をしたりして、犬の集中力を高める時間を作りましょう。

このプランを参考に、愛犬の性格やその日のコンディションに合わせて運動量を調整し、楽しく健康的な毎日を過ごしてください。

骨や関節が未熟な2歳頃までは激しい運動を避ける

活発でエネルギッシュなイングリッシュ・セターですが、子犬のうちは骨や関節が未熟なので、2歳頃までは激しい運動を避けるようにしましょう。

大型犬は1歳を過ぎてもまだ成犬とは言えず、2歳頃までは成長が続いていきます。まだ成長期に骨や関節にダメージが伝わると、将来的に歩行困難な原因になってしまうこともあるのです。

例えば高いところからのジャンプや、股関節に負担をかけるような抱っこにも要注意です。

健康的な食生活のためのポイント

太りやすいので、成犬期以降は肥満に注意する

イングリッシュ・セターは太りやすい傾向にあるので、フードの与え過ぎには注意しましょう。

成長期はまだまだ食べ盛りでしっかり食べることが仕事ですが、成犬期以降は運動量とのバランスが必要になります。

とはいえ、飼い主さんが仕事をしていれば十分な運動量を確保するのは難しいので、フードでの調整が必要です。

食事は早食いやドカ食いを防ぐための工夫が必要

イングリッシュ・セターは胃袋が捻じれる胃拡張捻転症候群を起こしやすい犬種です。この病気は早食いやドカ食い、食後の激しい運動が原因と言われています。

原因となる早食いとドカ食いを防ぐために、毎日の食事回数を2回~3回に分けて早食い防止の食器を活用し、食べ終わったら食休みの時間を設けましょう。

安全に生活するための環境構築

好奇心旺盛なので、誤飲に気をつける

犬や猫が誤飲しやすいもの

温厚で穏やかな性格ではありますが、狩猟犬としての好奇心旺盛な部分が垣間見えることも。

誤飲や誤食の心配がありますので、たばこの吸い殻や水につけておいたものは放置せず、すぐに廃棄しましょう。

また、ビニール袋なども破いて遊んでしまう可能性があり、ビニール袋のかけらを飲み込んでしまうこともあります。噛んで破れてしまうものは取り出せない場所に隠しておきましょう。

暑さに弱いので熱中症対策は徹底する

熱中症

ダブルコートのイングリッシュ・セターは被毛に熱がこもりやすいので、暑さに弱く熱中症になりやすい傾向にあります。

愛犬の健康を守るためにも暑さ対策は必須。暑い日に愛犬と一緒に外に出る時は比較的涼しい時間帯を選び、こまめに水分補給をしてあげましょう。

また、室内温度が27℃を超えると熱中症を発症する危険性が高まるため、エアコンを使い25℃前後を目安に室温を調節しましょう。

正しいグルーミング方法

ブラッシング:美しい被毛を保つための基本

犬と猫のブラッシングの正しいやり方

イングリッシュ・セターは、柔らかくシルキーな長毛が特徴です。毛玉や皮膚病を防ぐためにも、毎日のブラッシングが不可欠です。

  • スリッカーブラシ
  • コーム
  • ブラシ用クリーナー
  • 保湿スプレー

ブラッシングのやり方は、以下のような手順で進めていくと良いです。

  1. 保湿スプレーで毛を湿らせる: ブラッシングの前に、毛を軽く湿らせることで静電気を防ぎ、摩擦による被毛の損傷を抑えられます。
  2. 毛玉をほぐす: まずは指やコームを使って、大きな毛玉を優しくほぐします。いきなりブラシをかけると犬が嫌がるので注意しましょう。
  3. スリッカーブラシでブラッシング: 毛の流れに沿って、毛の根元から毛先に向かって丁寧にブラッシングします。強く押し付けず、優しく行いましょう。
  4. コームで最終チェック: 全体をブラッシングし終えたら、コームで毛先から根元までスムーズに通るか確認します。コームが引っかかる場所は、毛玉が残っているサインです。

シャンプー:皮膚と被毛の健康を維持するために

シャンプーは、皮膚の汚れや余分な皮脂を取り除き、清潔を保つために重要です。シャンプーが苦手な犬も多いので、優しく声をかけながら行いましょう。

  • 犬用シャンプー
  • 犬用コンディショナー
  • タオル数枚
  • ドライヤー

シャンプーのやり方としては、前提としてブラッシングから始まります。並行してブラッシングのやり方も確認しておきましょう。

  1. ブラッシングで毛玉を取る: シャンプー前に必ず全身をブラッシングし、毛玉を完全に取っておきます。毛玉が濡れるとさらに固くなり、取れなくなってしまいます。
  2. 全身を濡らす: 35度前後のぬるま湯で、顔周りからゆっくりと全身を濡らします。シャワーヘッドを犬の体に近づけてあげると、水圧を抑えられます。
  3. シャンプーで洗う: 希釈したシャンプーをよく泡立て、指の腹で優しくマッサージするように洗います。特に汚れやすい足やお腹、肛門周りは念入りに洗いましょう。
  4. しっかりすすぐ: シャンプー剤が残らないよう、念入りにすすぎます。すすぎ残しは皮膚炎の原因になるので、時間をかけて行いましょう。
  5. 乾かす: タオルで水気をしっかりと拭き取った後、ドライヤーで毛の根元から完全に乾かします。生乾きは皮膚病やニオイの原因になります。

耳掃除:垂れ耳犬種は特に念入りに

イングリッシュ・セターのような垂れ耳の犬種は、耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすいです。定期的な耳掃除で清潔を保ちましょう。

  • 犬用イヤークリーナー
  • コットンや綿棒
  • タオル
  1. イヤークリーナーを耳に入れる: イヤークリーナーを耳の穴に数滴垂らし、優しく耳の付け根をマッサージして汚れを浮かせます。
  2. 耳の入り口を拭く: マッサージ後、犬が自ら頭を振って汚れを出したら、コットンやタオルで耳の入り口の汚れを優しく拭き取ります。
  3. 注意: 綿棒を耳の奥まで入れるのは絶対にやめましょう。鼓膜を傷つけたり、汚れをさらに奥に押し込んでしまったりする危険があります。耳の奥の汚れが気になる場合は、無理せず動物病院で相談しましょう。

おすすめのドッグフード・アイテム

おすすめドッグフード!

オリジン

オリジナル

オリジンのオリジナルは、ストレスのない放し飼いで育てられた鶏や七面鳥、天然魚、平飼い卵などの高品質で新鮮な動物性原材料を使用。

原材料の多くは新鮮なものや、生のものを使用しているので、自然本来の栄養素を再現しています。

動物原材料である肉の他にも、内臓、軟骨、骨を削ぎ落とすことなく使用することで、より自然に近く愛犬が喜ぶ風味となっています。膀胱炎や腎臓病、肥満などの予防のサポートも見込めます。

自然に近い風味と安心安全な人工添加物フリーで、狩猟犬であるイングリッシュ・セターにぴったりなフードとなっていますよ。

おすすめハーネス!

ユリウスケーナイン

IDCパワーハーネス

ヨーロッパを中心に、世界25カ国以上で愛されているユウリスケーナインのIDCパワーハーネス。軽量ながら強度が非常に高いプラスチックを使用しているので、パワーのあるイングリッシュ・セターとのお散歩も安心です。

首から下側に力が加わるようになっているので、首の負担を軽減することができます。

また、飛び出し防止やそばに寄せたいときに便利なハンドルもついているので、安心してお散歩を楽しむことができます。

夏にぴったりなメッシュ素材のものもあるので、長毛で暑がりな子にもおすすめですよ!色・柄も豊富なので、愛犬にぴったりなものを選ぶのも楽しいですよね。

この記事の執筆者

高田 美音

執筆者情報

高田 美音

WEBライター/LINEスタンプクリエイター/医療事務

3児とグレーのネコのママ。
通算10年以上アパレルで働き、店長補佐&接客指導を担当。
「自分のペースで働きたい」という思いが大きくなりアパレルを退職。
現在はフリーランスのWEBライター&時々LINEスタンプクリエイターとして活動中です!
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