愛猫とのお別れ

猫の平均寿命は何歳?年齢換算やギネス記録、長く一緒にいる秘訣を解説

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猫の寿命

愛らしい姿で私たちを癒してくれる猫たち。「うちの子はあと何年くらい一緒にいられるんだろう?」「少しでも長生きしてほしい」そう願う飼い主さんは多いでしょう。

猫の寿命は、飼育環境や食事、病気などさまざまな要因によって大きく変わります。

この記事では、猫の平均寿命や年齢換算、寿命を延ばすために飼い主ができること、かかりやすい病気など、猫の寿命に関する情報を網羅して解説します。

愛猫と一日でも長く、健やかな日々を送るために、ぜひ参考にしてください。

この記事の結論

  • 猫たちの平均寿命は、一般的に14歳~16歳程度で、年々と長生きする傾向
  • 室内飼いと外飼いではリスクが異なるため、室内飼いの方が長生きできる
  • 飼育環境の変化や医療の進歩、食事の質の向上などから長生きできるようになった
  • 猫は1歳~2歳までの成長が早く、2歳からは人間換算で1年に4歳の歳を取る

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猫の平均寿命は?飼育環境で大きく変わる

猫

愛らしい猫たちの平均寿命は、一般的に14歳~16歳程度と言われています。ただし、これはあくまで平均であり、飼育環境や生活スタイルによってその寿命は大きく変わる可能性があります。

特に、完全に室内で生活している猫と、自由に外に出入りする猫とでは、平均寿命に大きな差が見られます。

飼い主さんの関わり方や、どのような環境で猫が暮らしているかが、愛猫の寿命を左右する非常に重要な要素となるのです。

健康管理と安全な環境を提供することが、猫が長く健やかに生きるための鍵となります。

室内飼いと外飼いでの寿命の違い

室内飼いの猫と外飼いの猫では、平均寿命に大きな差があります。ある調査では、室内飼いの猫に比べて、外飼いの猫は平均寿命が2歳ほど短いと出ています。

この大きな差の主な理由は、外には猫の命を脅かす危険がたくさん潜んでいるからです。

例えば、

  • 交通事故に遭うリスク
  • 他の猫や動物とのケンカによる怪我や感染症(FIVやFeLVなど致死性の病気を含む)
  • 寄生虫に感染するリスク(ノミ、ダニ、回虫など)
  • 拾い食いによる中毒や誤飲
  • 心ない人からの虐待
  • 迷子になって帰れなくなる

これらの危険を避けられる室内飼いは、猫が安全に長生きするための環境と言えます。

ただし、室内飼いでも肥満や運動不足、誤飲などのリスクはありますので、適切な管理が必要です。

参考:一般社団法人ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査

昔と今の猫の寿命はどう違う?平均寿命が延びた理由

昔の猫と比べると、現代の猫たちの平均寿命は格段に延びています。かつて猫の寿命は5歳程度と言われていた時代もありましたが、今では15歳以上生きる猫も珍しくありません。健康的に生活できれば、20歳まで生きる子も少なくない時代です。

この平均寿命が延びた背景には、いくつかの要因が考えられます。

飼育環境の変化

室内飼いの猫が増え、前述のような外部の危険から守られるようになりました。単純な危険性が減ったため、長く生きられるようになってきています。

獣医療の進歩

ワクチン接種が普及し、感染症で命を落とす猫が減少しました。また、診断技術や治療法が進歩したことで、病気の早期発見・早期治療が可能になったことも大きな要因です。

キャットフードの質の向上

猫に必要な栄養バランスが考慮された高品質な総合栄養食が普及し、健康維持に貢献しています。フードの種類もバリエーションが増え、美味しく健康的な食生活が可能になりました。

飼い主の意識向上

猫も大切な家族として、健康管理や快適な生活環境に対する飼い主さんの意識が高まっています。

これらの要素が複合的に作用し、猫は昔よりも長く、健康に暮らせるようになったのです。

猫の年齢を人間に換算すると何歳?成長段階ごとの目安

猫

私たち人間とは成長のスピードが異なる猫の年齢を、私たちの感覚で理解するために「人間に換算すると何歳になるか」という目安がよく用いられます。

これは、猫の一生における成長や老化のペースに合わせて、人間の年齢に置き換えて考える方法です。単純に◯倍すれば良いというわけではなく、特に最初の2年間で急速に成長するため、その期間とそれ以降では換算の仕方が変わるのが特徴です。

この換算方法を知っておくことで、愛猫が今どのような成長段階にあり、どのようなケアが必要なのかを把握するのに役立ちます。

完璧な対応ではありませんが、おおよその目安として非常に参考になります。

一般的な猫の年齢換算方法

猫の年齢を人間年齢に換算するとき、ポイントになるのが1歳より前か後か、という境目です。

実は猫は、1歳までの成長スピードが早く、1歳を迎えて成猫になった頃から、成長スピードが緩やかになっていきます。

そのため、ポイントとなるのは「1歳までは1か月に2歳程度」歳を取り、「1歳半~2歳あたりからは1年に4歳」歳を取るということです。

これに伴って覚えておくとよいのは、「1歳時点で人間換算では約17歳」となり、「2歳(人間換算24歳)からは1年に4歳を加算する」という計算がもっとも簡単でしょう。

ただしこれは一般的な猫種の場合であり、大型猫種などでは必ずしもこのとおりとはなりませんので、目安にとどめておく必要があります。

子猫・成猫・シニア期の年齢目安

猫と人間の年齢換算表

一般的な換算方法に基づくと、猫の年齢は上記のように人間の年齢に換算できます。特に最初の数年間の成長は著しく、あっという間に大人になります。

このように、年齢ステージごとに換算することで、愛猫が人生のどのあたりにいるのか、必要なケアや注意点が変わってくることを理解しやすくなります。

猫の寿命に影響を与える要因

犬と猫

猫の平均寿命は全体で14歳~16歳程度ですが、猫の種類によっても若干の傾向の違いが見られることがあります。

そのため、愛猫の健康と長寿のためには、適切な食事と運動が非常に重要です。

猫は非常に繊細な動物であり、環境の変化や騒音、見慣れないものなど、さまざまなことでストレスを感じやすいと言われています。

生まれ持ったものはもちろん、食事や運動、環境づくり、そして定期的な健康チェックなどが欠かせません。

猫の種類による寿命の違い(純血種と雑種など)

一般的に、特定の遺伝性疾患のリスクを持つ可能性のある純血種に比べ、遺伝的多様性が高いとされる雑種やミックスの方が、平均寿命が長い傾向にあると言われることがあります。

しかし、これはあくまで統計的な傾向であり、すべての純血種の寿命が短いわけではありませんし、雑種だからといって必ず長生きするという保証もありません。

最も重要なのは、猫種に関わらず、その猫個体の健康状態や生活環境、そして飼い主さんによる適切なケアです。

特定の猫種を飼っている場合は、かかりやすい病気を知っておくことも重要になります。

食事と運動の重要性

年齢や活動量、健康状態に合ったバランスの取れた食事を与えることは、健康な体を作り、病気を予防する基本となります。

特に、肥満は糖尿病や関節炎、心臓病などさまざまな病気のリスクを高めるため、適正体重を維持するためのカロリー管理と適切な給与量が欠かせません。

また、室内飼いの猫は運動不足になりがちです。遊びなどを通じて体を動かす機会を作ることで、肥満を防ぎ、ストレス解消にも繋がり、心身の健康維持に役立ちます。

食事

  • 年齢・健康状態に合った総合栄養食を選ぶ
  • 適切な量を与え、肥満を防ぐ
  • 新鮮な水がいつでも飲めるようにする

運動

  • おもちゃなどで遊び、運動機会を作る
  • キャットタワーなどで上下運動を促す
  • 過度な運動ではなく、猫が楽しんでできる範囲で

ストレスのない安心できる環境作り

慢性的なストレスは、免疫力の低下や消化器系の不調、問題行動など、心身の健康に悪影響を及ぼし、結果的に寿命を縮めてしまう可能性もあります。

愛猫が安心してリラックスして過ごせる環境を整えてあげることが、長生きのためには不可欠です。

猫にとって隠れられる安全な場所や、休息できる静かなスペースを確保してあげましょう。

また、適度なスキンシップや遊びを通じて、猫との良好なコミュニケーションを築くこともストレス軽減に繋がります。

  • 猫が隠れて落ち着ける場所(段ボール、ハウスなど)を用意する
  • 高い場所(キャットタワーなど)を設置する
  • 静かで安心できる休息場所を確保する
  • 飼い主との適切なコミュニケーションと遊びの時間を作る
  • 環境の変化は徐々に行うなど配慮する

定期的な健康チェックと早期治療

愛猫に少しでも長く健康でいてもらうためには、病気の早期発見と早期治療が何よりも重要です。

猫は体調不良を隠すのが得意な動物なので、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行していることがあります。

そのため、見た目の変化がなくても、年に1~2回は動物病院で定期的な健康診断を受けることを強くおすすめします。

血液検査や尿検査、レントゲン検査などで、外見からは分からない体の内部の変化や病気の兆候を早期に発見できる可能性が高まります。

また、日頃から愛猫の食欲、飲水量、排泄物の状態、体重、行動などをよく観察し、少しでも「いつもと違う」と感じたら、迷わず動物病院を受診することが大切です。

早期の対応が、病気の進行を抑え、猫の負担を減らし、結果的に寿命を延ばすことに繋がります。

猫がかかりやすい病気と寿命への影響

動物病院

猫は比較的病気を隠すのが得意な動物ですが、私たち人間や犬と同様にさまざまな病気にかかる可能性があります。

特に高齢になると、特定の病気にかかるリスクが高まります。これらの病気を早期に発見し、適切に治療できるかどうかが、猫が健康寿命を長く保ち、私たちと共に過ごせる時間を左右します。

病気の種類によっては進行が早く、命に関わるものもあります。愛猫がどのような病気にかかりやすいのかを知り、日頃から様子をよく観察し、定期的な健康診断を受けることが、病気の早期発見・早期治療、そして結果として愛猫の長寿に繋がります。

これから、猫に比較的多く見られる代表的な病気について説明します。

慢性腎臓病

慢性腎臓病は、特に高齢の猫で非常に多く見られる病気です。腎臓の機能が徐々に低下していく病気で、一度ダメージを受けた腎臓の組織は基本的に元には戻りません。

症状

初期にはほとんど症状が出ませんが、病気が進行すると、水を飲む量やおしっこの量が増える、食欲がなくなる、体重が減る、毛艶が悪くなる、嘔吐するなどの症状が現れます。

腎臓は体の中の老廃物を排泄したり、水分やミネラルバランスを調整したりする重要な臓器なので、機能が低下すると全身にさまざまな影響が出ます。

治療法

残念ながら完治させる治療法はありませんが、早期に発見して食事療法や点滴などの対症療法を行うことで、病気の進行を遅らせ、QOL(生活の質)を維持し、寿命を延ばすことが可能です。

糖尿病

猫の糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが十分に分泌されないか、うまく働かなくなることで血糖値が慢性的に高くなる病気です。特に肥満の猫に多く見られます。

症状

主な症状としては、水をたくさん飲むようになる(多飲)、おしっこの量が増える(多尿)、たくさん食べるのに体重が減る、といったものがあります。

糖尿病を適切に管理しないと、神経障害による足の麻痺や、白内障、網膜症などの合併症を引き起こし、猫の生活の質を著しく低下させ、寿命にも影響します。

治療法

治療は、インスリン注射や食事療法、体重管理が中心となります。早期に発見し、根気強く治療に取り組むことが大切です。

悪性腫瘍(がん)

悪性腫瘍、いわゆる「がん」も、高齢の猫で発生が増加する病気のひとつです。体の中のさまざまな場所に発生する可能性があり、種類によって進行のスピードや悪性度も異なります。

症状

症状は発生部位によって多岐にわたりますが、体にしこりができる、元気や食欲がなくなる、体重が減少する、慢性的な咳や下痢など、普段と違う様子が見られたら注意が必要です。

治療法

早期に発見して適切な治療(手術、抗がん剤治療、放射線治療など)を行うことができれば、治癒したり、進行を遅らせてQOLを維持したりすることが期待できますが、発見が遅れると治療が難しくなり、残念ながら命を落としてしまうケースも少なくありません。

膀胱炎・尿路結石症

膀胱炎や尿路結石症といった泌尿器系の病気も、猫に比較的多く見られます。

膀胱炎は細菌感染やストレスなどが原因で膀胱に炎症が起こるもので、尿路結石症はミネラル成分などが結晶化して尿の通り道に詰まる病気です。

症状

これらの病気になると、トイレに行く回数が増えるのに少量しか出ない、排尿時に痛そうに鳴く、おしっこに血が混じる(血尿)、トイレ以外で排泄するなどの症状が見られます。

特に男の子は尿道が細いため、結石が尿道を完全に塞いでしまう「尿道閉塞」を起こしやすく、おしっこが全く出なくなると数日で命に関わる緊急性の高い状態になります。

適切な食事管理や十分な水分摂取が、これらの病気の予防や再発防止に重要です。

治療法

膀胱炎に対しては、炎症を抑えるための消炎剤の投与や痛みを和らげる鎮痛剤の投与が行われます。

尿路結石症に対しては、ストルバイト結石の場合、療法食(特定のミネラルを調整した食事)や飲水量の増加によって結石を溶かす治療が行われます。

シュウ酸カルシウム結石など、食事では溶けない結石の場合や、結石が大きい、または頻繁に症状を繰り返す場合は、手術で結石を取り出すことがあります。

その他の注意すべき病気

上記以外にも、猫が健康に長生きするために注意しておきたい病気はいくつか存在します。

感染症

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV、猫エイズ)や猫白血病ウイルス感染症(FeLV)など、一度感染すると完治が難しく、免疫力を低下させて他の病気を併発しやすくする怖い病気です。

ワクチン接種や室内飼いが予防に有効です。猫風邪(ヘルペスウイルスやカリシウイルス感染症)も、特に子猫や老猫では重症化することがあります。

心臓病

特に高齢猫やメインクーン、ラグドールなどの特定の猫種に比較的多く見られます。初期症状が見えにくく、突然倒れたり呼吸困難になったりして気づくこともあります。定期的な健康診断での早期発見が重要です。

甲状腺機能亢進症

高齢の猫に多い病気で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、食欲が増えるのに痩せる、落ち着きがなくなる、心拍数が速くなるなどの症状が出ます。適切な治療をしないと心臓や腎臓に負担がかかります。

口内炎・歯周病

口の中に炎症や感染が起こる病気です。痛みを伴うため食欲不振の原因になるだけでなく、進行すると全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。日頃からのデンタルケアが予防に繋がります。

これらの病気も、早期発見・早期治療が猫の寿命とQOLに大きく関わります。普段から愛猫の様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら動物病院に相談することが大切です。

愛猫に長生きしてもらうために飼い主ができること

どれだけ長く生きられるかは、愛猫自身の行動はもちろんのこと、飼い主のサポートが欠かせません。

どのような環境でどんな食事をし、どんな運動をし、どれだけ安全に生きられるかがとても重要です。

そのためには飼い主のサポートを中心として、少しでも長く生きてもらえるような環境整備が必要になるのです。

バランスの取れた食事と適切な体重管理

愛猫の健康と長寿を支える基盤となるのが、毎日の食事です。猫の年齢やライフステージ(子猫、成猫、シニア)、活動量、避妊・去勢の有無、さらには特定の疾患の有無に合わせて、適切な栄養バランスの総合栄養食を選ぶことが非常に重要です。

栄養が偏ったり不足したりすると、さまざまな健康問題の原因となります。また、適切な給与量を与えることで、肥満を予防することも長生きのためには欠かせません。

肥満は糖尿病、関節炎、心臓病など多くの病気のリスクを高めます。定期的に体重を測定し、愛猫にとって理想的な体型を維持できるように管理してあげましょう。

かかりつけの獣医師に相談して、愛猫に合ったフードの種類や量についてアドバイスをもらうのも良い方法です。

積極的な水分摂取を促す工夫

猫は砂漠にルーツを持つ動物のため、元々あまり多くの水を飲まない傾向があります。

しかし、水分不足は尿路疾患(膀胱炎や尿石症など)や慢性腎臓病のリスクを高めることが知られています。

特にドライフード中心の食生活を送る猫には、意識的に水分摂取を促す工夫をしてあげることが大切です。

具体的な工夫としては、以下のようなものがあります。

  • 水飲み場を増やす:家の複数の場所に新鮮な水を置く。
  • 器を変える:素材(陶器、ステンレスなど)や形を変えて、猫が好むものを見つける。
  • 流れる水を用意する:ペット用ファウンテンなど、流れる水を好む猫も多いです。
  • ウェットフードを取り入れる:食事から水分を摂取させる効果があります。
  • 水の鮮度を保つ:毎日水を交換し、器も清潔に保ちましょう。

これらの工夫で飲水量が増えれば、病気のリスク軽減に繋がります。

室内での適度な運動と遊び

完全に室内で暮らす猫が増えた現代において、運動不足は肥満やストレス、筋力低下の原因となり得ます。

適度な運動は、健康な体を維持し、心身の健康を保つために非常に重要です。飼い主さんがおもちゃ(猫じゃらし、ボール、レーザーポインターなど)を使って遊び相手をしてあげる時間を設けてあげましょう。

一日に数回、短い時間でも良いので、猫が楽しく体を動かせる機会を作ることが大切です。遊びは、単なる運動だけでなく、猫の狩猟本能を満たし、ストレス解消にも繋がります。

また、キャットタワーや棚などを活用して、猫が高い場所に登ったり降りたりできるような上下運動を取り入れられる環境を作るのも効果的です。

ストレス軽減のための環境整備とスキンシップ

猫は環境の変化や騒音に敏感で、ストレスを感じやすい動物です。慢性的なストレスは、食欲不振、下痢、膀胱炎、皮膚炎などの身体的な不調や、問題行動に繋がることがあり、長期的に見ると寿命に影響を与える可能性も否定できません。

愛猫が心穏やかに過ごせる安心できる環境を整えてあげることが、健康長寿のためには不可欠です。猫が隠れて落ち着けるパーソナルスペースや、高い場所から周囲を見渡せる場所を確保しましょう。

また、猫が望むタイミングでの優しいスキンシップや、一緒に遊ぶ時間は、猫にとって大きな安心感と満足感を与え、ストレス軽減に繋がります。

過度な干渉はせず、猫のペースに合わせて接することが大切です。

早期発見・早期治療のための定期的な健康診断

愛猫に長く健康でいてもらうために、病気の早期発見・早期治療は最も重要な要素のひとつです。

猫は体調が悪くてもギリギリまで隠そうとする習性があるため、飼い主さんが気づいた時には病気がかなり進行しているというケースが少なくありません。そのため、見た目に変化がなくても、定期的に動物病院で健康診断を受けることを強くおすすめします。

血液検査や尿検査、レントゲン検査などで、外見からは分からない体の内部の異常や病気の初期兆候を発見できる可能性が高まります。

若いうちは年に1回、シニア期に入ったら半年に1回など、年齢に応じて健康診断の頻度を増やすことを検討しましょう。

日頃から愛猫の様子をよく観察し、「いつもと違う」と感じたら、すぐに動物病院に相談することも非常に重要です。

避妊・去勢手術の検討

避妊・去勢手術は、望まない繁殖を防ぐだけでなく、猫の健康と寿命に対して多くのメリットがあると考えられています。

具体的なメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

女の子の場合

  • 卵巣腫瘍や子宮蓄膿症などの生殖器系の病気を予防できる。
  • 乳腺腫瘍(乳がん)の発生リスクを大幅に減らせる。
  • 発情期のストレスやそれに伴う問題行動(鳴き声、脱走など)がなくなる。

男の子の場合

  • 睾丸腫瘍や前立腺疾患のリスクを減らせる。
  • スプレー行動(尿マーキング)や、異性を求めての脱走、他の猫とのケンカによる怪我や感染症(猫エイズ、猫白血病など)のリスクを減らせる。

これらの病気やリスクを回避または軽減できることは、結果的に愛猫が健康に長く生きることに繋がります。

ただし、手術には麻酔のリスクなども伴うため、愛猫の健康状態や年齢などを考慮し、かかりつけの獣医師とよく相談した上で判断することが大切です。

ギネス世界記録に見る猫の最長寿命

猫の平均寿命は14歳~16歳とお伝えしましたが、中には私たちの想像をはるかに超える長寿を全うする猫も存在します。

その驚異的な長寿はギネス世界記録にも認定されており、過去には30歳を超える猫もいました。これは人間に換算すると140歳を超える計算になり、いかにそれが稀有な記録であるかが分かります。

これらの記録は、適切なケアと環境が整えば、猫がどれほど長く生きられる可能性を秘めているかを示唆しています。

もちろんすべての猫がそこまで長生きできるわけではありませんが、記録を持つ猫たちの事例を知ることは、愛猫の健康管理へのモチベーションにも繋がるでしょう。

これまでの最高齢記録を持つ猫たちの事例

ギネス世界記録によって「史上最高齢の猫」として認定されているのは、アメリカ・テキサス州で飼われていた「Crème Puff(クリーム・パフ)」という名前の猫です。

彼女はなんと38歳と3日という驚異的な年齢まで生き、2005年にこの世を去りました。これは人間の年齢に換算すると約180歳以上に相当すると言われています。

また、存命中の最高齢猫の記録も随時更新されており、過去には日本でも30歳近くまで生きた猫がギネスに認定された事例があります。

これらの猫たちは特別な何かをしていたわけではないかもしれませんが、飼い主さんの深い愛情と日々の丁寧なケアがあったことは間違いないでしょう。

長寿猫に共通する飼育環境や特徴

ギネス記録を持つような超高齢猫や、一般的に長生きしている猫たちに共通して見られる傾向や飼育環境には、いくつかの特徴があると言われています。これまでの記事で解説した長寿の秘訣と重なる部分が多く見られます。

長寿猫に共通する傾向としては次のようなものがあります。

完全室内飼い

外の危険(交通事故、感染症、ケンカなど)から守られていることが最も大きな要因と考えられます。

適切な食事管理

年齢や健康状態に合ったバランスの取れた食事と、肥満にならないための体重管理が行われている。

病気の早期発見・早期治療が、重症化を防ぎ寿命を延ばしている。

ストレスの少ない環境

安心してリラックスできる環境と、飼い主さんとの良好な関係が心身の健康を保っている。

遺伝的な要素

もともと病気になりにくい、丈夫な体質であることも影響している可能性があります。

これらの要素すべてを満たすことが長寿に繋がるわけではありませんが、飼い主さんの日々の努力や愛情が、愛猫の健康寿命を延ばすために非常に重要であると言えます。

まとめ|愛猫との大切な時間を長く健やかに過ごすために

この記事では、猫の平均寿命や年齢換算、寿命に影響を与える要因、そして病気や長生きの秘訣について詳しく解説しました。

猫の平均寿命はあくまで目安であり、ご紹介したように、飼育環境や日々のケアによって愛猫がどれだけ長く健康に生きられるかは大きく変わります。

バランスの取れた食事、適切な運動、ストレスの少ない環境作り、そして何よりも重要な病気の早期発見・早期治療のための定期的な健康診断と日頃からの観察。これらを実践することが、愛しい愛猫と一日でも長く、幸せな時間を共に過ごすための鍵となります。

愛猫との日々はかけがえのない宝物です。この記事が、皆様と愛猫の健やかな毎日の一助となれば幸いです。

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