光の加減で美しく輝くシルバーの被毛を持つ猫たち。その神秘的な姿に一度は心を奪われたことがある方も多いのではないでしょうか?シルバーと一言でいっても、その種類や毛色のパターンはさまざまで、それぞれに異なる魅力や個性を持っています。
この記事では、思わず目を奪われる美しいシルバーの毛色を持つ人気の猫の種類を、豊富な画像とともに詳しくご紹介します。
さらに、種類ごとの特徴や性格、そしてシルバーの被毛の美しさを保つためのお手入れ方法、健康を守るための注意点まで、シルバーの猫に関する情報を網羅的に解説します。
これからシルバーの猫を家族に迎えたいと考えている方はもちろん、すでに一緒に暮らしている方も、愛猫の新たな魅力を発見したり、より健やかな生活を送るためのヒントを見つけられるはずです。
さあ、神秘的な輝きを放つ猫たちの魅力を深掘りしていきましょう。
この記事の結論
- シルバーの毛色の猫は、薄めのグレーに近い毛色で、キラキラと輝いて見える状態のこと
- 色素が作られるのをストップさせることで、シルバーのような毛色になっていく
- 代表的な猫種は、アメリカンショートヘアやメインクーン、ラガマフィンなど
- ブリーダー経由なら多く出会えるものの、保護猫としても出会える機会は十分にある
目次
シルバー毛色の猫とは?定義と被毛がシルバーになる理由

シルバーの毛色の猫とは、単に灰色の被毛を持つ猫を指すのではなく、遺伝的な作用によって被毛の根元部分の色素が抜けて白っぽくなり、毛の先端部分にだけ色がついている状態の猫を指します。
光の当たり具合によってキラキラと輝いて見えることから、「シルバー」と呼ばれ、非常に美しい毛色として知られています。
この独特な色の見え方は、被毛1本1本の色素の分布によって生まれます。具体的には、根元が白く、中間から先端にかけて本来持っている色(黒や赤など)が発現することで、全体としてメタリックなシルバーのような輝きを放つのです。この神秘的な被毛は多くの人々を魅了しています。
「シルバー」と分類される猫の毛色パターン
一口に「シルバー」といっても、その毛色の現れ方にはいくつかのパターンがあります。代表的なものとしては、「シルバータビー」「シルバーシェーデッド」「チンチラ」などがあります。
シルバータビーは、シルバーの地色に濃い色の縞模様(タビーパターン)がはっきりと現れるパターンです。
シルバーシェーデッドは、被毛の先端にごくわずかに色が乗る程度で、全体的に白っぽい印象ですが、根元の白さが強調され、光の加減で陰影が美しく見えます。
最も色が薄いチンチラは、毛の先端の数ミリにのみ色が乗り、ほとんど白に近い、まるで妖精のような非常に幻想的な見た目が特徴です。
これらのパターンによって、同じ「シルバー」でも猫の印象は大きく変わります。
なぜ被毛がシルバーになるの?遺伝子の不思議
猫の被毛がシルバーになる現象には、「インヒビター遺伝子(I遺伝子)」と呼ばれる特定の遺伝子が深く関わっています。
このインヒビター遺伝子は、被毛に色をつける色素(メラニン)の生成を抑制する働きを持っています。
具体的には、毛が成長する過程で色素が作られるのを途中でストップさせる指令を出すと考えられています。
インヒビター遺伝子の働き
- 色素生成の抑制:被毛の根元部分で色素が作られるのを強く抑制します。
- 先端部分への影響:毛の先端に近づくにつれて抑制効果が弱まるため、先端には本来の色素が現れます。
この遺伝子の働きにより、被毛は根元が色素のない白っぽい状態になり、先端だけに色が乗るという独特の構造になります。
その結果、光の反射によって白と色のコントラストが生まれ、キラキラと輝く美しい「シルバー」として認識されるのです。
神秘の輝き!シルバーの被毛を持つ人気猫種図鑑
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猫種 | アメリカンショートヘア | ブリティッシュショートヘア | ノルウェージャンフォレストキャット | メインクーン | ラガマフィン | |
原産地 | アメリカ合衆国 | イギリス | ノルウェー | アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国 | |
抜け毛 | 多い | 少ない | 多い | 多い | 少ない | |
毛質 | ダブルコート | ダブルコート | ダブルコート,トリプルコート | シングルコート | ダブルコート | |
毛色 | シルバータビー,ブラウンタビー,レッドタビー,ブルータビー,クリームタビー,カメオタビー,パッチドタビー,バイカラー,トッティー | ブルー,ブルータビー,ブルーソリッド,ブルーゴールデンシェーデッド,クリーム&ホワイト | ブラック,ブルー,ホワイト,ブラウン,シルバー,ブルー,レッド,クリーム,ブラウンタビー&ホワイト,オレンジタビー&ホワイト | ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,シルバー,クリーム | クリーム,グレー,ブルー,レッド,チョコレート,フォーン,ライラック,シナモン | |
毛の長さ | 短毛 | 短毛 | 長毛 | 長毛 | 長毛 | |
サイズ | 体高:男の子 | 24cm~25cm | 23cm~25cm | 40cm前後 | 27cm~30cm | 45cm~60cm |
体高:女の子 | 24cm~25cm | 23cm~25cm | 40cm前後 | 27cm~30cm | 45cm~60cm | |
体重:男の子 | 4kg~7kg | 4kg~7kg | 4.5kg~7kg | 6kg~8kg | 4.5kg~9kg | |
体重:女の子 | 3kg~6kg | 3kg~5kg | 3.5kg~5.5kg | 4kg~6kg | 4.5kg~9kg | |
平均寿命 | 12歳~13歳 | 15歳~20歳 | 12歳~13歳 | 11歳~14歳 | 10歳~13歳 | |
なりやすい病気 | 肥大型心筋症,尿路結石症,糖尿病 | 肥満,尿路結石症,肥大型心筋症,新生子溶血,糖尿病,皮膚病 | 糖尿病,白内障,毛球症,熱中症,グリコーゲン貯蔵症,眼瞼内反症,尿路結石症 | 股関節形成不全,ピルビン酸キナーゼ欠乏症,尿路結石症,肥大型心筋症,慢性腎臓病 | 肥大型心筋症,毛球症,尿路結石症,皮膚病 | |
参考価格 | 6万円~40万円 | 6万円~40万円 | 20万円前後 | 10万円~30万円 | 10万円~35万円 | |
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アメリカンショートヘア(シルバータビー)

アメリカンショートヘアは、その名の通りアメリカが原産の猫種で、丈夫で健康的な体つきと、穏やかでフレンドリーな性格が魅力です。元々はネズミ捕りとして活躍していたため、しっかりした骨格と筋肉を持っています。
数ある毛色の中でも、特に「シルバータビー」はアメショーの代表的なカラーとして絶大な人気を誇ります。地色のシルバーに、渦巻きや蝶の羽のようなクラシックタビーパターンが濃い色でくっきりと現れるのが特徴です。
このはっきりとしたタビー模様と丸顔、そして明るく人懐っこい性格の組み合わせが、多くの人々を惹きつけています。
遊び好きで順応性も高いため、初めて猫を飼う方にも飼いやすいと言われています。
活発でフレンドリーな性格
適応力が高く人懐こい
鳴き声は基本的に小さい
すぐれた運動能力を持つ
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | TICA,CFA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~13歳 |
なりやすい病気 | 肥大型心筋症,尿路結石症,糖尿病 |
参考価格 | 6万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | シルバータビー,ブラウンタビー,レッドタビー,ブルータビー,クリームタビー,カメオタビー,パッチドタビー,バイカラー,トッティー |
毛の長さ | 短毛 |
ブリティッシュショートヘア(シルバーシェーデッド)

ブリティッシュショートヘアは、イギリス最古の猫種のひとつとされ、がっしりとした丸い体つき、短い首、そしてテディベアのような愛らしい顔立ちが特徴です。
性格は非常に穏やかで落ち着いており、独立心も持ち合わせていますが、飼い主には深い愛情を示します。
密度の高い短い被毛は手触りが良く、特に「シルバーシェーデッド」といった毛色は、ブリティッシュショートヘアの上品な雰囲気を一層引き立てます。
シルバーシェーデッドは被毛の先端にごく淡く色が乗り、幻想的な美しさです。
これらの淡いシルバーカラーと、丸く大きなエメラルドグリーンの目のコントラストは、見る者を惹きつけてやみません。
愛情深くて寛容な性格
飼い主には懐くことが多い
ほとんど鳴かない
運動能力はとても高い
その他情報
原産地 | イギリス |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 15歳~20歳 |
なりやすい病気 | 肥満,尿路結石症,肥大型心筋症,新生子溶血,糖尿病,皮膚病 |
参考価格 | 6万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブルー,ブルータビー,ブルーソリッド,ブルーゴールデンシェーデッド,クリーム&ホワイト |
毛の長さ | 短毛 |
ノルウェージャンフォレストキャット(シルバータビーなど)

ノルウェージャンフォレストキャットは、北欧ノルウェーの厳しい寒さの中で自然発生した猫種で、その名の通り森の猫のようなワイルドで堂々とした姿が魅力です。
大型で筋肉質な体格、寒さから身を守るための豊かで撥水性の高いダブルコートの被毛、そしてふさふさした尻尾が特徴です。
性格は友好的で遊び好き、賢く順応性も高いですが、自立心も持ち合わせています。
シルバーの毛色を持つ場合、長い被毛が光の加減によって複雑な陰影を生み出し、力強さの中に優雅さを感じさせます。特にシルバータビーは、その大きな体に力強いタビーパターンが入り、自然の中で生きるワイルドな雰囲気を一層際立たせ、多くのファンを魅了しています。
臆病だが甘えん坊
とても人懐っこい
たまに鳴く程度
駆け回るほど運動能力が高い
その他情報
原産地 | ノルウェー |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~13歳 |
なりやすい病気 | 糖尿病,白内障,毛球症,熱中症,グリコーゲン貯蔵症,眼瞼内反症,尿路結石症 |
参考価格 | 20万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート,トリプルコート |
毛色 | ブラック,ブルー,ホワイト,ブラウン,シルバー,ブルー,レッド,クリーム,ブラウンタビー&ホワイト,オレンジタビー&ホワイト |
毛の長さ | 長毛 |
メインクーン(シルバータビーなど)

メインクーンは「穏やかな巨人」とも称される、世界最大級の猫種のひとつです。アメリカのメイン州が原産とされ、がっしりとした大きな体格、タフト(房飾り)のある耳、そして長くふさふさした尻尾が特徴です。賢く温厚で人懐っこい性格を持ち、犬のように遊び好きな一面もあります。
豊かな長毛の被毛は多様なカラーやパターンがありますが、シルバーの毛色を持つメインクーンは、そのゴージャスな長毛が光を受けることで美しいグラデーションを生み出し、一層存在感を放ちます。
シルバータビーの場合、大きな体に力強いタビーパターンが入り、ワイルドさと優雅さが融合した独特の魅力を持ちます。その雄大な姿とシルバーの組み合わせは非常に魅力的です。
温厚で従順な性格
適応力が高く人懐こい
あまり鳴かない
優れた運動能力を持つ
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 11歳~14歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,ピルビン酸キナーゼ欠乏症,尿路結石症,肥大型心筋症,慢性腎臓病 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,シルバー,クリーム |
毛の長さ | 長毛 |
ラガマフィン(シルバー・リンクスポイントなど)

ラガマフィンは、ラグドールの派生種として比較的新しい猫種ですが、「ぬいぐるみ」と称されるほどの人懐っこさと、抱っこされるのが大好きな性格で人気を集めています。大型でがっしりとした体格を持ちながらも、非常に穏やかで甘えん坊です。
ふわふわとした中長毛の被毛はシルキーな手触りで、多様なカラーやパターンが認められています。
シルバーの毛色を持つ場合、特に「シルバー・リンクスポイント」のように、耳や顔、足先、尻尾といった体の末端部分(ポイント)にシルバー系のタビーパターンが現れるのが特徴的です。
ボディは白っぽいことが多く、ポイントのシルバーがアクセントとなり、その甘えん坊な性格と相まって、優しく幻想的な雰囲気を醸し出します。
温厚でおとなしい性格
甘えん坊で人懐っこい
ほとんど鳴かない
比較的運動量は控えめ
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,GCCF |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 肥大型心筋症,毛球症,尿路結石症,皮膚病 |
参考価格 | 10万円~35万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | クリーム,グレー,ブルー,レッド,チョコレート,フォーン,ライラック,シナモン |
毛の長さ | 長毛 |
その他のシルバー系の毛色を持つ可能性がある猫種
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猫種 | アビシニアン | アメリカンカール | エキゾチックショートヘア | オシキャット | サイベリアン | スコティッシュフォールド | セルカークレックス | ベンガル | ペルシャ | |
原産地 | エチオピア | アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国 | ロシア | スコットランド | アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国 | イラン | |
抜け毛 | 多い | 少ないor多い | 少ない | 少ない | 多い | 多い | 平均的 | 少ない | 多い | |
毛質 | ダブルコート | シングルコートorダブルコート | ダブルコート | シングルコート | トリプルコート | ダブルコート | カーリーコート | シングルコート | ダブルコート | |
毛色 | レッド,ブルー,フォーン,ライラック,シルバー,チョコレート,ルディ | レッドタビー&ホワイト,シルバータビー&ホワイト,ブラウンタビー&ホワイト,クリーム&ホワイト,ブルー&ホワイト,ブルーパッチドタビー,クリームタビー,ブルータビー,カメオタビー&ホワイト,ホワイト | ブルー,ブラウン,クリーム,レッド,ブラック,シルバー,トーティー,シール | タウニー,チョコレート,シナモン,ブルー,ラベンダー,フォーン,エボニーシルバー,チョコレートシルバー,シナモンシルバー,ブルーシルバー,ラベンダーシルバー,フォーンシルバー | ブラック,ブラウン,ホワイト,シルバー,ゴールド,クリーム,ブルー,レッド | ホワイト,レッド,ブルー,ブラック,ブラウンタビー | ブラック,ホワイト,ブルー,レッド,ラベンダー,クリーム,チョコレート | ブラウン,スノー,シルバー | ソリッド,ヒマラヤン,タビー,パーティーカラー,シルバー&ゴールデン,スモーク&シェーデット,キャリコ&バイカラー | |
毛の長さ | 短毛 | 短毛or長毛 | 短毛 | 短毛 | 長毛 | 短毛or長毛 | 短毛or長毛 | 短毛 | 長毛 | |
サイズ | 体高:男の子 | 24cm~27cm | 24cm~26cm | 24cm~27cm | 約30cm | 23cm~25cm | 20cm~27cm | 20cm~25cm | 23cm~30cm | 25cm~30cm |
体高:女の子 | 24cm~27cm | 24cm~26cm | 24cm~27cm | 約30cm | 23cm~25cm | 20cm~27cm | 20cm~25cm | 23cm~30cm | 25cm~30cm | |
体重:男の子 | 3kg~5kg | 3kg~5kg | 3kg~7kg | 5kg~7kg | 7.5kg~12kg | 3kg~6kg | 5kg~7kg | 5kg~8kg | 3kg~5.5kg | |
体重:女の子 | 3kg~5kg | 3kg~5kg | 3kg~5kg | 3kg~6kg | 6.5kg~10kg | 3kg~6kg | 3kg~5kg | 3kg~5kg | 3kg~5kg | |
平均寿命 | 10歳~14歳 | 13歳~15歳 | 10歳~13歳 | 12歳~15歳 | 14歳~15歳 | 10歳~13歳 | 13歳~15歳 | 13歳~15歳 | 16歳~18歳 | |
なりやすい病気 | 拡張型心筋症,慢性腎臓病,進行性網膜萎縮症(PRA),ピルビン酸キナーゼ欠乏症,アミロイドーシス | 外耳炎,毛球症,進行性網膜萎縮症(PRA),下部尿路疾患 | 流涙症,短頭種気道症候群,多発性嚢胞腎,慢性腎臓病 | 尿路結石症,肥大型心筋症,進行性網膜萎縮症(PRA),糖尿病 | ピルビン酸キナーゼ欠乏症,尿路結石症,猫風邪,肥大型心筋症,慢性腎臓病 | 骨軟骨形成異常,外耳炎,肥大型心筋症,尿路結石症,多発性嚢胞腎 | 多発性嚢胞腎,腎不全,脂漏性皮膚炎,外耳炎 | 特発性多発神経根障害,進行性網膜萎縮症(PRA),ピルビン酸キナーゼ欠乏症 | 眼瞼内反症,流涙症,多発性嚢胞腎,潰瘍性口内炎,肥大型心筋症,過敏性皮膚炎,尿路結石症 | |
参考価格 | 15万円~30万円前後 | 10万円~30万円 | 15万円~30万円前後 | 20万円前後 | 10万円~90万円 | 6万円~45万円 | 10万円~30万円 | 10万円~70万円 | 10万円~40万円 | |
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アビシニアン(シルバーアビシニアン)

アビシニアンは、古代エジプトの壁画に描かれた猫に似ていると言われる、スレンダーで筋肉質な美しい猫種です。
最大の特徴は「ティッキング」と呼ばれる被毛のパターンで、一本の毛に濃い色と薄い色の帯が交互に現れることにより、光の加減で複雑な輝きを放ちます。性格は非常に好奇心旺盛で活発、そして賢く遊び好きです。
「シルバーアビシニアン」は、このティッキングパターンにシルバーの遺伝子が加わったもので、アグーティと呼ばれる地色部分がシルバーになり、美しいコントラストを生み出します。
その洗練された見た目と、常に周囲に興味津々な愛らしい仕草が魅力です。
穏やかで親しみやすい性格
甘えん坊で人懐っこい
鳴いても静かな鳴き声
活発で運動量も多い
その他情報
原産地 | エチオピア |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~14歳 |
なりやすい病気 | 拡張型心筋症,慢性腎臓病,進行性網膜萎縮症(PRA),ピルビン酸キナーゼ欠乏症,アミロイドーシス |
参考価格 | 15万円~30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | レッド,ブルー,フォーン,ライラック,シルバー,チョコレート,ルディ |
毛の長さ | 短毛 |
アメリカンカール

アメリカンカールは、名前の通り耳がユニークな形にカールしているのが最大の特徴の猫種です。この耳のカールは遺伝によるもので、子猫の頃は真っ直ぐですが生後数日~数週間で徐々にカールして固定されます。
性格は非常に人懐っこく、遊び好きで順応性が高いため、新しい環境や家族にもすぐに慣れることができます。
毛の長さはショートとロングがあり、毛色やパターンも非常に多様です。
シルバー系の毛色も存在し、特徴的なカールの耳と美しいシルバーの被毛の組み合わせは、他の猫種にはない個性的な魅力を放ちます。
愛嬌のある見た目とフレンドリーな性格で、多くの人々を魅了しています。
活発な性格で好奇心が強い
縄張り意識が弱く、友好的
鳴くことは少ない
平均的な運動量
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,TICA |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 外耳炎,毛球症,進行性網膜萎縮症(PRA),下部尿路疾患 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 少ないor多い |
毛質 | シングルコートorダブルコート |
毛色 | レッドタビー&ホワイト,シルバータビー&ホワイト,ブラウンタビー&ホワイト,クリーム&ホワイト,ブルー&ホワイト,ブルーパッチドタビー,クリームタビー,ブルータビー,カメオタビー&ホワイト,ホワイト |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアは、ペルシャをベースに作られた猫種で、ペルシャのような丸くがっしりした体つきと、短くて平たい特徴的な顔立ち(ペキフェイス)を持ちながら、手入れのしやすい短い被毛を持っているのが特徴です。
性格はペルシャと同様に非常に穏やかで愛情深く、落ち着いています。あまり活発に動き回るタイプではなく、静かに過ごすことを好みます。
毛色はペルシャから受け継いだ多様なカラーがあり、シルバーシェーデッドやチンチラといったシルバー系の毛色も存在します。
短い毛でも根元の白さと先端の色のコントラストは確認でき、その上品な輝きがエキゾチックショートヘアの愛らしい顔立ちによく映えます。
人懐っこく温厚な性格
適応能力が高く懐きやすい
鳴くことは少ない
おとなしく運動量が少ない
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 流涙症,短頭種気道症候群,多発性嚢胞腎,慢性腎臓病 |
参考価格 | 15万円~30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブルー,ブラウン,クリーム,レッド,ブラック,シルバー,トーティー,シール |
毛の長さ | 短毛 |
オシキャット(シルバータビー)

オシキャットは、アビシニアン、シャム、アメリカンショートヘアの異種交配によって生まれた、野生のヤマネコのようなスポテッドタビー(豹柄)を持つ猫種です。
筋肉質で引き締まった体格を持ち、見た目はワイルドですが、性格は非常に人懐っこく、賢く、活発です。人とのコミュニケーションを好み、犬のように芸を覚えることもあります。
「シルバーオシキャット」は、その特徴的なスポテッドタビーのパターンにシルバーの遺伝子が加わったもので、白に近いシルバーの地色に濃い色の斑点が現れます。
このワイルドな見た目とクールなシルバーの組み合わせが、オシキャットならではの独特な魅力を醸し出しています。
人懐っこく甘えん坊
社交性がとても高い
あまり鳴くことはない
活発で運動好き
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 尿路結石症,肥大型心筋症,進行性網膜萎縮症(PRA),糖尿病 |
参考価格 | 20万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | タウニー,チョコレート,シナモン,ブルー,ラベンダー,フォーン,エボニーシルバー,チョコレートシルバー,シナモンシルバー,ブルーシルバー,ラベンダーシルバー,フォーンシルバー |
毛の長さ | 短毛 |
サイベリアン

サイベリアンは、ロシアが原産の大型猫種で、極寒の環境に適応した豊かで撥水性の高いトリプルコートの長毛が最大の特徴です。
がっしりとした筋肉質の体格を持ち、寒い冬を乗り切るためのしっかりした骨格をしています。性格は非常に友好的で賢く、遊び好きです。犬のように人によくなつき、忠実な一面もあります。
ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンと同様に、長毛種であるサイベリアンにもシルバー系の毛色が存在し、そのゴージャスな被毛が光を受けることで、美しいグラデーションと輝きを生み出します。
特に冬毛のボリューム感とシルバーの組み合わせは、気品あふれる壮大な印象を与えます。
愛情深く、飼い主に従順
好奇心旺盛で人によく懐く
あまり鳴かない
優れた運動能力を持つ
その他情報
原産地 | ロシア |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 14歳~15歳 |
なりやすい病気 | ピルビン酸キナーゼ欠乏症,尿路結石症,猫風邪,肥大型心筋症,慢性腎臓病 |
参考価格 | 10万円~90万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | トリプルコート |
毛色 | ブラック,ブラウン,ホワイト,シルバー,ゴールド,クリーム,ブルー,レッド |
毛の長さ | 長毛 |
スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、耳が前に折れている「折れ耳(フォールド)」が最大の特徴の猫種です。このユニークな耳は遺伝的なもので、生後数週間で折れるかどうか決まります。
丸い顔立ちと体格、そして折れ耳の組み合わせが、テディベアのような愛らしい印象を与えます。性格は非常に穏やかで人懐っこく、甘えん坊です。
さまざまな毛色や毛の長さ(ショートヘアとロングヘア)があり、シルバー系の毛色も人気があります。
折れ耳の可愛らしさとシルバーの被毛が合わさることで、その魅力が一層引き立ちます。
床に座る際に両足を前に投げ出す「スコ座り」も、この猫種特有の愛らしい仕草として知られています。
温厚で気ままな性格
人には懐きやすい
あまり鳴かない
運動量は少ない
その他情報
原産地 | スコットランド |
猫種公認団体 | CFA,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 骨軟骨形成異常,外耳炎,肥大型心筋症,尿路結石症,多発性嚢胞腎 |
参考価格 | 6万円~45万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト,レッド,ブルー,ブラック,ブラウンタビー |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
セルカークレックス

セルカークレックスは、被毛がくるくるとカールしている「レックス」タイプの中でも比較的新しい猫種です。このカーリーな被毛は自然発生した突然変異によるもので、遺伝します。がっしりとした体格を持ち、性格は愛情深く忍耐強いと言われています。
毛の長さはショートヘアとロングヘアがあり、さまざまな毛色が存在しますが、シルバー系の毛色も存在します。
くるくるとしたカールした被毛とシルバーの色の組み合わせは非常にユニークで、光の当たり方によって巻き毛の陰影とシルバーの輝きが複雑に絡み合い、独特の美しい模様や光沢を生み出します。
他の猫種にはない個性的な魅力を持つ猫種です。
愛情深く、人懐っこい
社交性は平均的で懐く
あまり鳴くことはない
とても大人しく、あまり動かない
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 多発性嚢胞腎,腎不全,脂漏性皮膚炎,外耳炎 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | カーリーコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,ブルー,レッド,ラベンダー,クリーム,チョコレート |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
ベンガル(シルバーベンガル)

ベンガルは、アジア原産の野生のベンガルヤマネコとイエネコを交配して生まれた、ワイルドな見た目が魅力の猫種です。
最大の特徴は、体に現れる豹柄のような「スポテッド」や大理石模様のような「マーブル」といった野生的なパターンです。
筋肉質で引き締まった体格を持ち、非常に活発で賢く、遊び好きです。
特に「シルバーベンガル」は、白に近い明るいシルバーの地色に濃い色のスポテッドやマーブルパターンがはっきりと現れるのが特徴で、ワイルドな見た目とクールなシルバーのコントラストが非常に魅力的です。
被毛にはグリッターと呼ばれる独特の輝きを持つ個体もおり、その輝きはシルバーの美しさを一層引き立てます。
温厚で甘えん坊な性格
人懐こく遊ぶことも大好き
大きな声で鳴くことがある
運動神経は抜群で能力がとても高い
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 特発性多発神経根障害,進行性網膜萎縮症(PRA),ピルビン酸キナーゼ欠乏症 |
参考価格 | 10万円~70万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ブラウン,スノー,シルバー |
毛の長さ | 短毛 |
ペルシャ(チンチラペルシャ)

ペルシャは、「猫の女王」とも呼ばれる、長く豊かで豪華な被毛が特徴の猫種です。短くて平たい顔(ペキフェイス)と、がっしりとした体格を持ちます。
性格は非常に穏やかで物静か、そして愛情深いです。活発に走り回るよりも、静かに過ごしたり、飼い主に抱っこされたりすることを好みます。
ペルシャは非常に多様な毛色を持ちますが、特に「チンチラペルシャ」はシルバー系のペルシャとして世界中で高い人気を誇ります。
被毛の先端にごくわずかに色が付くだけの淡いシルバーカラーは、たっぷりの長毛と組み合わさることで、まるで豪華な毛皮をまとったような幻想的で優雅な美しさを醸し出します。
多くの場合、エメラルドグリーンの目を持ちます。
とても大人しい性格
適度な距離感で懐く
鳴くことが少ない
運動神経がよくない
その他情報
原産地 | イラン |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 16歳~18歳 |
なりやすい病気 | 眼瞼内反症,流涙症,多発性嚢胞腎,潰瘍性口内炎,肥大型心筋症,過敏性皮膚炎,尿路結石症 |
参考価格 | 10万円~40万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ソリッド,ヒマラヤン,タビー,パーティーカラー,シルバー&ゴールデン,スモーク&シェーデット,キャリコ&バイカラー |
毛の長さ | 長毛 |
シルバーの猫の性格と特徴

毛色は猫の性格を直接決定づけるものではありません。
猫の性格は、その猫種の持つ特性や、育ってきた環境、そして個々の猫が持つ個性によって形成されます。そのため、シルバーの被毛を持つ猫だからといって、特定の性格傾向があるわけではありません。
しかし、シルバーの被毛が持つクールで洗練された見た目から、なんとなく落ち着いていたり、気品があるように感じられることはあります。
シルバーという色は多くの猫種に現れる可能性があるため、その性格や特徴は、猫種によって大きく異なると理解することが重要です。
愛猫の性格を知るには、その猫種の一般的な傾向や、日々の振れ合いの中で見せる個性を観察することが大切です。
種類によって大きく異なる性格
前述の通り、シルバーの毛色を持つ猫の性格は、その猫がどの猫種であるかによって大きく異なります。
猫種 | 毛色 | 性格特徴 |
---|---|---|
アメリカンショートヘア | シルバータビー | 明るくフレンドリーで遊び好きな子が多い傾向 |
ブリティッシュショートヘア | シルバーシェーデッド | 比較的穏やかで落ち着いた性格の子が多い |
ベンガル | シルバー | 見た目のワイルドさ通り非常に活発で好奇心旺盛な性格の子が多い |
このように、シルバーという毛色を持つ猫でも、猫種が変われば活動性や人への慣れやすさ、独立心などが全く違う場合があります。
猫を迎える際は、毛色だけでなく、その猫種の一般的な性格特性をよく理解することが大切です。
シルバーの被毛が持つ視覚的な魅力
シルバーの被毛が持つ最大の魅力は、その独特の美しい輝きと色の変化にあります。
被毛の根元が白く、先端に色が乗る構造になっているため、光の当たり方によってメタリックな光沢を放ち、見る角度や光の強さによってさまざまな表情を見せます。
単なる灰色ではなく、キラキラとした輝きや、深みのある陰影が生まれるのが特徴です。
また、シルバータビーのようなパターンが入る場合は、そのコントラストの美しさが際立ちます。
シルバーシェーデッドやチンチラのように色が薄い場合は、非常に繊細で幻想的な雰囲気を醸し出し、上品で洗練された印象を与えます。
この神秘的な視覚的効果が、多くの人々を魅了する理由です。
目の色との美しいコントラスト
シルバーの被毛は、猫の目の色との組み合わせによって、さらにその美しさが引き立ちます。
シルバーの猫によく見られる目の色としては、グリーン、ブルー、ゴールド、カッパーなどがあります。クールで洗練された印象のシルバーの被毛に対して、鮮やかで宝石のような輝きを持つ目の色が対比することで、猫の表情がより一層印象的になります。
特に、ブリティッシュショートヘアのシルバーシェーデッドやチンチラに見られるエメラルドグリーンの目は、淡いシルバーの被毛とのコントラストが際立ち、神秘的な美しさを強調します。
目の色と被毛の色の絶妙な組み合わせは、シルバーの猫の大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
シルバーの猫を家族に迎える前に知っておきたいこと

美しいシルバーの被毛を持つ猫を家族に迎えることは、日々の暮らしに大きな喜びと癒やしをもたらしてくれます。
しかし、猫を迎えるということは、その生涯にわたって責任を持って世話をするということです。単に見た目の可愛らしさだけで決めるのではなく、その猫種の特性、性格、必要なケア、そして家族構成やライフスタイルとの相性などを十分に検討することが不可欠です。
シルバーという毛色自体は性格に直接関係しませんが、それぞれの猫種が持つ特徴を理解することは、共に幸せに暮らすために非常に重要です。
迎え入れの方法としては、ブリーダーから、保護施設から、知人から譲り受けるなどさまざまな選択肢があります。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
信頼できるブリーダーの選び方
特定の猫種や血統にこだわってシルバーの猫を迎えたい場合、ブリーダーから譲り受けるという選択肢があります。
信頼できるブリーダーを見つけることは、健康で性格の良い猫と出会うために非常に重要です。以下の点に注意して、慎重に選びましょう。
猫舎の環境
清潔に保たれており、猫たちが快適に過ごせるスペースがあるか。
猫たちの健康状態
親猫や子猫たちが健康そうで、生き生きとしているか。定期的な健康診断やワクチン接種を行っているか。
親猫・兄弟猫
親猫や一緒に育った兄弟猫を見せてもらえるか。親猫の性格も参考にしましょう。
知識と経験
迎えたい猫種に関する専門知識や飼育経験が豊富か。遺伝性疾患などについても説明できるか。
質問への対応
質問に丁寧に答えてくれるか。猫に対する愛情を持っているか。
契約と引き渡し
契約内容が明確か。子猫の場合、適切な時期(生後56日以降)に引き渡しを行っているか。
複数のブリーダーを訪ねて比較検討し、納得のいくブリーダーから迎え入れるようにしましょう。
保護猫から迎えるという選択肢
新しい家族を迎える方法は、ブリーダーからだけでなく、保護施設や個人の保護活動ボランティアから「保護猫」を迎えるという素晴らしい選択肢もあります。
残念ながら、さまざまな事情で飼い主を失った猫たちが保護されていますが、その中にも美しいシルバーの被毛を持つ猫はたくさんいます。保護猫を迎えることは、ひとつの命を救うことにつながります。
また、成猫の場合はある程度性格が落ち着いていることが多く、既に基本的なトイレトレーニングができている場合もあります。
ただし、保護されるまでの経緯はさまざまなので、その猫の過去や性格を理解し、根気強く向き合う姿勢が大切です。
譲渡会に参加したり、保護施設のウェブサイトをチェックしたりして、運命の出会いを探してみてください。トライアル期間を設けている施設もあります。
迎え入れる際にかかる費用
猫を家族に迎える際には、初期費用と継続的な費用がかかります。シルバーの猫だからといって特別に高額になるわけではありませんが、猫種や迎え入れ方法、居住地域などによって費用は変動します。
初期費用
猫自体の価格(ブリーダーからの場合は数万円~数十万円、保護猫の場合は譲渡費用数千円~1万円程度)、初回のワクチン接種費用、健康診断費用、避妊去勢手術費用などがかかります。
加えて、ケージ、トイレ、食器、ベッド、キャリーケース、爪とぎなど、猫が生活するために必要な初期の飼育用品を揃える費用も必要です。
継続的な費用
毎日のフード代やトイレ砂代、定期的な健康診断や予防接種、病気やケガをした際の医療費、おもちゃや消耗品代などが生涯にわたってかかります。ペット保険への加入も検討すると良いでしょう。
猫と暮らすためには、これらの費用を負担できる経済的な準備が必要です。
子猫を迎える際の注意点
子猫を家族に迎え入れたばかりの頃は、新しい環境に慣れるまで不安やストレスを感じやすい時期です。子猫が安心して過ごせるように、いくつかの点に注意してあげましょう。
環境整備
まず、猫にとって安全な環境を整えることが重要です。誤飲の可能性のある小さなものや、触ると危険なものを片付け、落下防止対策も行いましょう。
好奇心旺盛な時期でもあるため、目に入るもの全てを口に入れてしまうようなこともあります。
バランスの良い食事
食事は子猫用の栄養バランスの取れたフードを与え、常に新鮮な水を用意します。トイレの場所を教え、清潔に保つことも大切です。
刺激に慣れるための社会化
この時期は社会化期でもあり、人や他の動物との適切な関わりを学ぶ重要な時期です。優しく触れ合ったり、安全な環境で遊ばせたりして、良好な関係を築きましょう。
ワクチン接種や健康診断
健康管理も非常に重要で、決められた時期にワクチン接種を受けさせたり、定期的な健康診断を受けたりして、病気の予防と早期発見に努めることが大切です。
子猫との暮らしは手がかかりますが、成長を見守る喜びは格別です。
シルバーの猫との暮らし方とお手入れのポイント

美しいシルバーの被毛を持つ猫との暮らしは、その輝きを見るたびに心を癒やしてくれます。
シルバーという毛色自体が特別な飼育方法を必要とするわけではありませんが、猫が健康で快適に過ごし、その被毛の美しさを保つためには、日々の適切なお手入れと環境づくりが重要です。
食事、運動、睡眠といった基本的な生活習慣はもちろんのこと、被毛のタイプに合わせたブラッシング、必要に応じたシャンプー、そして定期的な健康チェックと動物病院での診察が欠かせません。
また、猫が安心してリラックスできる安全な室内環境を整えることも、心身の健康には不可欠です。
愛猫との信頼関係を築きながら、愛情を持って日々のケアを続けることが、共に輝く毎日を送るためのポイントとなります。
美しい被毛を保つブラッシング方法
シルバーの被毛の美しさを保つためには、毎日のブラッシングが欠かせません。
ブラッシングは、抜け毛を取り除き、毛玉を防ぎ、皮膚の血行を促進するだけでなく、猫との大切なスキンシップの時間にもなります。
毛の長さによって適したブラシの種類や頻度が異なります。短毛種の場合は柔らかいブラシやラバーブラシで週に数回、長毛種の場合はピンブラシやスリッカーブラシで毎日、毛のもつれやすい部分を中心に丁寧に行いましょう。
シルバーの被毛は根元が白いため、汚れが付くと目立ちやすいこともあります。ブラッシングで清潔に保ち、美しい輝きを維持してあげてください。
猫がブラッシングを嫌がらないように、優しく声をかけながら、短い時間から慣らしていくのがコツです。
シャンプーは必要?適切な頻度と方法
猫はグルーミング(毛づくろい)によって体を清潔に保つため、基本的に頻繁なシャンプーは必要ありません。
健康な猫であれば、汚れがひどい場合や、獣医師から指示があった場合などに限定して行うのが良いでしょう。極端に怖がらないなら、1か月に1度のシャンプーでも問題ありません。
シャンプーをする際は、必ず猫用のシャンプーを使用し、猫が嫌がらないように手早く済ませることが大切です。お湯の温度は猫が快適に感じるぬるま湯にし、顔にお湯や泡が入らないように注意します。
シャンプー後は、洗剤が残らないようにしっかりと洗い流し、タオルドライの後、ドライヤーで根元までしっかり乾かしてください。この時、ドライヤーの熱風が直接猫に当たらないように注意しましょう。
シャンプーは猫にとってストレスになることもあるため、猫の様子を見ながら慎重に行う必要があります。
健康管理の基本と注意したい病気
愛猫と長く幸せに暮らすためには、日々の健康管理が非常に重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、そしてストレスの少ない環境は健康の基本となります。
また、猫が罹りやすい一般的な病気についても知っておくことが大切です。例えば、腎臓病、尿路疾患(膀胱炎や尿石症)、消化器疾患(嘔吐や下痢)、口腔疾患(歯周病など)、皮膚病などがあります。これらの病気は早期発見・早期治療が非常に重要です。
普段から愛猫の食欲、飲水量、排泄物の状態、活動量、体重などをよく観察し、少しでも普段と違う様子が見られたら、かかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。定期的な健康診断も病気の早期発見に繋がります。
特に注意したい遺伝性疾患
シルバーの毛色自体に直接的に関連する遺伝疾患は多くありませんが、シルバーの毛色を持つ特定の猫種には、注意が必要な遺伝疾患が存在する場合があります。
例えば、ブリティッシュショートヘアは肥大型心筋症(HCM)という心臓病、ペルシャやエキゾチックショートヘアは多発性嚢胞腎(PKD)という腎臓病の好発品種として知られています。
これらの病気は遺伝的に引き継がれる可能性があるため、もし迎え入れた猫がこれらの猫種であれば、遺伝子検査や定期的な健康診断を受けることが推奨されます。
信頼できるブリーダーであれば、親猫の遺伝子検査の結果などを提示してくれることがあります。
猫種ごとの好発疾患について理解し、適切なケアを行うことが愛猫の健康維持に繋がります。
動物病院選びのポイント
愛猫の健康を守る上で、信頼できる動物病院を見つけることは非常に重要です。
病気やケガの時はもちろん、健康診断やワクチン接種、日常の些細な疑問の相談など、長くお付き合いすることになります。選び方のポイントはいくつかあります。
- 獣医師やスタッフの対応:丁寧に話を聞いてくれ、分かりやすく説明してくれるか。猫や飼い主に対して優しく接してくれるか。
- 設備:必要な検査や処置を行うための設備が整っているか。
- 診療時間とアクセス:診療時間や休診日、自宅からのアクセスは通いやすいか。緊急時の対応なども確認しておくと安心です。
- 費用:診療費や検査費などについて、事前に確認できるか。
- セカンドオピニオン:他の病院の意見を聞きたい場合など、セカンドオピニオンについて相談できる雰囲気か。
複数の病院を見学したり、知人の評判を聞いたりして、安心して任せられるかかりつけ医を見つけましょう。
毎日の食事と栄養について
愛猫が健康的な毎日を送るためには、毎日の食事が非常に重要です。
猫は肉食動物なので、タンパク質を中心とした栄養バランスの取れた食事が不可欠です。年齢(子猫用、成猫用、シニア用)、体重、活動量、そして特定の健康状態に合わせて、適切なキャットフードを選びましょう。
「総合栄養食」と記載されているフードは、猫が必要な栄養をバランス良く摂取できるように作られています。
また、いつでも新鮮な水が飲めるように、複数の場所に水飲み場を設置してあげると良いでしょう。
おやつの与えすぎは肥満の原因となるため注意が必要です。猫の食いつきや体調を見ながら、愛猫に合った最適な食事を選んであげてください。
快適な室内環境の作り方
室内で暮らす猫が心身ともに健康でいるためには、快適で安全な環境を整えることが大切です。
猫にとっての快適な環境とは、単に広さだけでなく、上下運動ができる場所、隠れられる場所、リラックスできる場所があることです。
キャットタワーやステップなどを設置して、猫が安全に高所に登れるようにしたり、ベッドや隠れ家を用意して、安心して休める場所を確保してあげましょう。
また、適度な温度と湿度を保ち、清潔なトイレを複数設置することも重要です。誤飲や転落の危険がないか、室内の安全チェックも定期的に行いましょう。
猫がストレスなく、安心して暮らせる環境を提供することが、健康維持と問題行動の予防に繋がります。
知っ得!シルバーの猫に関する豆知識

美しいシルバーの被毛を持つ猫には、知っているとちょっと面白い豆知識がいくつかあります。
例えば、シルバーの毛色がどのように生まれるのか、あるいは同じシルバーでもなぜさまざまなパターンがあるのかといったことです。
特に「タビー」と呼ばれる縞模様のパターンは多くの猫に見られますが、シルバーの猫に見られるタビーパターンにも種類があります。
そんなタビーパターン、特に「シルバータビー」と「クラシックタビー」の違いについて詳しく見ていきましょう。
また、シルバーの被毛は光の当たり方によって見え方がガラリと変わるため、さまざまな角度から愛猫の被毛を観察してみるのも楽しいかもしれません。
「シルバータビー」と「クラシックタビー」の違い
猫のタビーパターンは、体の縞模様(トラ柄、斑点模様、渦巻き模様)などが特徴です。このタビーパターンに「シルバー」という色が組み合わさったものを「シルバータビー」と呼びます。
シルバータビーは、インヒビター遺伝子の働きにより、被毛の根元が白く、先端に濃い色のタビーパターンが現れるのが特徴です。
一方、「クラシックタビー」は、インヒビター遺伝子の影響を受けていない通常のタビーパターンです。
地色も本来の色(ブラウン、レッドなど)が発現しており、地色と模様のコントラストが比較的はっきりしています。
つまり、シルバータビーは、タビーパターンに「シルバー化」という遺伝的な要素が加わったバリエーションのひとつと言えます。
光の当たり方で見え方が変わるシルバーの魅力
シルバーの被毛を持つ猫の最大の視覚的な魅力のひとつは、光の当たり方によってその見え方が劇的に変わる点です。
蛍光灯の下と太陽光の下では、被毛の輝き方や色の見え方が異なり、同じ猫でもさまざまな表情を楽しむことができます。
例えば、明るい太陽光の下では、シルバーの被毛がキラキラと輝き、そのメタリックな質感が際立ちます。一方、室内の柔らかな照明の下では、根元の白さと先端の色のグラデーションが繊細に見え、上品な雰囲気を醸し出します。
陰影の付き方によっても立体感が増し、被毛の美しさが引き立ちます。
ぜひ、さまざまな光の環境で愛猫の被毛を観察し、その神秘的な輝きを発見してみてください。
まとめ|愛猫との輝く毎日を
ここまで、シルバーの毛色を持つ猫の魅力や特徴、そして共に暮らす上での大切なポイントについて解説してきました。
美しいシルバーの被毛は多くの人を惹きつけますが、何よりも大切なのは、愛猫という一匹の個性を持った命に寄り添い、適切なケアとたっぷりの愛情を持って接することです。
日々のブラッシングや健康管理を通じてコミュニケーションを深め、快適な環境を提供することで、愛猫は心身ともに健やかに育ち、その美しいシルバーの被毛はより一層輝きを増すでしょう。
この記事が、あなたが「猫 シルバー」との出会い、あるいは現在の愛猫との暮らしをより豊かなものにするための一助となれば幸いです。
愛猫との輝く毎日を、心ゆくまで楽しんでください。
この記事の執筆者
nademo編集部
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