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グレート・スイス・マウンテン・ドッグという犬種の特徴、性格、飼い方を解説

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グレート・スイス・マウンテン・ドッグ

長い歴史を持つ犬種でありながら、世界的に公認されていない犬種、それが今回ご紹介するグレート・スイス・マウンテン・ドッグです。

スイス原産の犬種であり、古くから知られている犬種ですが、そもそも個体数が多くありません。

こうしたさまざまな状況によって、世界的に公認されていない犬種が存在しているのです。

それでも魅力たっぷりなグレート・スイス・マウンテン・ドッグについて、特徴や性格、飼い方を中心にご紹介していきます。

この記事の結論

  • スイス原産の大型犬で、筋肉質で頑丈な体と耐久力を持つ
  • バーニーズ・マウンテン・ドッグとよく似ており、違いは毛の長さなどがある
  • 温厚で社交的であるものの、警戒心が強く飼い主には忠実な性格
  • 十分な運動と適切なケアが求められるため、慣れている人に向いている

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目次

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの特徴

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、スイス原産の大型作業犬で、頑丈な体格と温厚な性格を兼ね備えています。

体高は60~72cm、体重は38~63kgに達し、がっしりとした骨格と筋肉質な体が特徴です。

被毛は短く密集しており、ブラックを基調としたトリコロールカラー(黒・白・赤褐色)が特徴的です。

性格は忠実で家族に対して愛情深く、飼い主に従順です。一方で警戒心も強いため、番犬としての適性があります。運動量が多く、長時間の散歩や作業を好みます。

しつけやトレーニングに対しては比較的学習能力が高く、適切な指導を受けると優れた家庭犬・作業犬として活躍します。

また、大型犬特有の関節疾患や胃捻転のリスクがあるため、健康管理にも注意が必要です。

日本では珍しい犬種ですが、海外では家庭犬や作業犬として広く飼育されています。

勇敢で警戒心が高い

家族に対しては懐く

適宜吠えることもある

遊びや運動が得意で活発

 その他情報

原産地 スイス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 8歳~11歳
なりやすい病気 股関節形成不全,肘関節形成不全,胃拡張捻転症候群,てんかん
参考価格 20万円~40万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 ダブルコート
毛色 ブラック,ホワイト&レッド,レッド&ホワイト,ブルーホワイト&タン

体高

男の子65cm~72cm
女の子60cm~68cm

体重

男の子52kg~63kg
女の子38kg~50kg

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの身体的特徴

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、頑丈で力強い体つきをした大型犬です。

四肢はしっかりしており、筋肉質で、農作業や荷物運搬などの作業犬としての歴史を持つため、耐久力があります。

頭部は大きく、額にはわずかなシワが見られることがあります。

耳は中程度の大きさで垂れ、表情は穏やかで知的な印象で、胸は広く深く、しっかりとした骨格が特徴的です。

尾は長く、通常は下げた状態ですが、興奮すると持ち上がります。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグのサイズ(体高・体重)

体高男の子:65cm~72cm
女の子:60cm~68cm
体重男の子:52kg~63kg
女の子:38kg~50kg

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、性別によってサイズに若干の違いがありますが、体高は約60~72cm程度、体重は約40~60kgに達します。

この犬種は骨太で筋肉質な体型を持ち、大型犬の中でも特に重量感のある体格。

そのため、しっかりとした運動スペースが必要であり、飼育する際は広い庭や運動場がある環境が望ましいです。

また、成犬になるまでの成長期には関節や骨への負担を考慮し、適切な栄養管理と運動量を調整することが重要です。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの毛色・被毛

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの被毛は、短く密集しており、防水性があります。

毛色はブラックを基調とし、顔や胸、四肢にはホワイトや赤褐色(タン)のマーキングが入るのが特徴です。

このトリコロールパターンは、スイス原産のマウンテン・ドッグに共通する特徴でもあります。

被毛のお手入れは比較的簡単で、週に数回ブラッシングを行うことで抜け毛を抑え、健康な被毛を保つことができます。

ただし、換毛期には抜け毛が増えるため、こまめなケアが必要です。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの運動能力

この犬種は元々作業犬として飼育されていたため、非常に高い運動能力を持っています。

特に持久力があり、長距離の移動や重い荷物を引く作業に適しています。しかし、極端な敏捷性を求められる競技などにはあまり向いていません。

日々の散歩はもちろん、広いスペースでの自由運動や、登山・ハイキングなどのアクティビティが理想的です。

運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動につながることがあるため、適度な運動量を確保することが大切です。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの平均寿命

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの平均寿命は、8歳~11歳程度とされています。

特に肥満になりやすい体質のため、適切な食事と運動を心がけることが長寿のポイントになります。

また、関節疾患や遺伝的疾患のリスクを抱えているため、定期的な健康診断を受け、適切なケアを行うことが求められます。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの注意したい病気

股関節形成不全発育不全によって股関節が異常形成される病気
肘関節形成不全発育不全によって肘関節が異常形成される病気
胃拡張捻転症候群飲み込んだ空気やガスが胃の中に溜まり、悪化することで胃がねじれる
てんかん脳の信号伝達機能に異常が生じ、部分的や全身の痙攣を引き起こす病気

この犬種は、大型犬に多い股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)や肘関節形成不全(ちゅうかんせつけいせいふぜん)を発症しやすい傾向があります。

胃拡張捻転症候群(いかくちょうねんてんしょうこうぐん)もリスクの高い疾患のひとつで、食後の急激な運動を避けることが推奨されます。

さらに、進行性網膜萎縮症(PRA)などの遺伝的な目の病気や、てんかんの発症リスクも考えられます。

これらの病気を予防・早期発見するためには、定期的な健康チェックが欠かせません。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの見分け方

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、同じスイス原産のバーニーズ・マウンテン・ドッグとよく間違えられますが、被毛の長さが異なります。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは長毛でふさふさしているのに対し、グレート・スイス・マウンテン・ドッグは短毛です。

また、体格もグレート・スイス・マウンテン・ドッグの方がより頑丈で重厚感があり、頭部の形状もやや四角い印象を受けます。

性格面ではバーニーズが比較的穏やかで愛嬌のある性格なのに対し、グレート・スイス・マウンテン・ドッグはやや警戒心が強く、作業犬としての気質が強い傾向があります。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの登録頭数

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、日本では比較的珍しい犬種で、登録頭数はそれほど多くありません。

日本国内の登録頭数は、一般的に年間数匹程度とされており、登録のない年もあります。

これは、バーニーズ・マウンテン・ドッグに比べて知名度が低く、大型犬で飼育スペースを確保しにくいことも関係していると考えられます。

海外ではスイスやアメリカなどで一定の人気があり、作業犬や家庭犬として飼育されることが多いです。

参考:一般社団法人ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの性格・習性

グレート・スイス・マウンテン・ドッグ

グレート・スイス・マウンテン・ドッグはとても温厚な性格の犬種で、体は大きくても荒々しい犬種ではありません。

そのためどちらかといえば飼いやすい犬種とも言えて、優秀なパートナーとなってくれるでしょう。

温厚でフレンドリーな性格

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、非常に温厚でフレンドリーな性格を持っています。

飼い主や家族に対して深い愛情を示し、穏やかに接します。

子どもや他のペットとも仲良くできることが多く、家庭犬としても優れた特性を持っています。

見た目は大きく迫力がありますが、攻撃的な面はほとんどなく、社交的で愛情深いのが特徴です。

家族のそばにいることを好み、孤独を苦手とするため、長時間の留守番はストレスになることもあります。

忠実で警戒心が強い

この犬種は家族に対して忠実であり、番犬としての本能も持ち合わせています。

見知らぬ人には警戒心を示すことがありますが、適切な社会化を行うことで必要以上に警戒することなく、落ち着いた態度を取るようになります。

侵入者や不審者に対しては頼りがいのある守り手となり、勇敢に家族を守る行動を取ることもあります。

ただし、過度な警戒心を持たないよう、幼少期からさまざまな環境や人に慣れさせることが重要です。

活発でエネルギッシュ

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、大型犬でありながら非常に活発な犬種です。

もともと、荷物を運ぶ犬や牧畜犬として活躍していたため、体力があり、運動を必要とします。

毎日の散歩や遊びはもちろん、広いスペースで自由に動き回ることができる環境が理想的です。

運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動を引き起こす可能性もあるため、しっかりとした運動習慣をつけることが大切です。

賢く学習能力が高い

この犬種は非常に賢く、学習能力が高いことで知られています。

しつけやトレーニングを覚えるのが比較的早く、飼い主の指示に従うことを楽しみます。

ただし、頑固な一面も持っているため、一貫した態度でしつけを行うことが重要です。

褒めたりご褒美を与えるようなトレーニングが効果的で、強いリーダーシップを示しながらも優しく接することで、良好な関係を築くことができます。

愛情深く甘えん坊な一面も

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、大型犬でありながら非常に甘えん坊な性格を持っています。

飼い主に寄り添うことが好きで、スキンシップを求めることも多いです。

膝の上に乗るには大きすぎるサイズですが、それでもできる限り飼い主の近くにいたがります。

家族と一緒に過ごすことを何よりも楽しみにしているため、しっかりとした愛情を注いであげることが大切です。

社会化が重要な犬種

この犬種は幼少期の社会化が非常に重要。適切な社会化を行わないと、警戒心が強くなりすぎたり、見知らぬ人や動物に対して神経質になることがあります。

子犬のうちからさまざまな環境に慣れさせ、他の犬や人との交流を増やすことで、落ち着いた性格を維持できます。

また、大型犬なので、成犬になった際のコントロールがしやすいように、基本的なしつけを早い段階で身につけることも大切です。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの誕生の歴史

グレート・スイス・マウンテン・ドッグ

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、スイス原産の作業犬で、何世紀にもわたりアルプス地方で牧畜や荷物運搬、護衛などの役割を果たしてきた犬種です。

この犬種の起源は非常に古く、ローマ帝国時代にまで遡ると考えられています。

紀元前1世紀頃、ローマ軍がアルプスを越える際に持ち込んだマスティフ系の大型犬が、地元の犬と交配し、現在のマウンテンドッグの祖先となったとされています。

19世紀まで、グレート・スイス・マウンテン・ドッグは農村部で荷車を引く犬(ドラフトドッグ)や牧畜犬、番犬として広く利用されていました。

しかし、産業化の進展により、役割が減少し、一時は絶滅の危機に瀕したのです。

20世紀初頭、スイスの犬種研究家であるアルベルト・ハイム博士が、この犬種の重要性を再認識し、絶滅寸前だった個体を集めて繁殖を推奨しました。

そして1908年にスイスの犬種展で再発見され、その後、スイス・ケネルクラブに正式に登録されました。

現在では、ヨーロッパやアメリカを中心に家庭犬や作業犬として飼育されており、スイスの伝統を受け継ぐ貴重な犬種のひとつとされています。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグと繋がりのある犬種

バーニーズ・マウンテン・ドッグ

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、グレート・スイス・マウンテン・ドッグと同じくスイス原産のマウンテンドッグの一種です。

最大の違いは被毛の長さで、バーニーズは長毛で厚く、寒冷地での生活に適応しています。

性格は温厚で友好的であり、家庭犬としても人気があります。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグとは祖先を共有しており、アルプス地方の作業犬として発展してきました。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグが短毛なのに対し、バーニーズ・マウンテン・ドッグは長毛で見た目も異なりますが、どちらも荷物運搬や牧畜などの役割を果たしてきた犬種です。

感受性が豊かで優しく温和な性格

飼い主に忠実なのでしつけやすい

吠えることが少ない

とても活発で運動量も多い

 その他情報

原産地 スイス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 6歳~8歳
なりやすい病気 股関節形成不全,進行性網膜萎縮症(PRA),胃拡張捻転症候群,熱中症,皮膚炎
参考価格 15万円~30万円前後
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 トライカラー

体高

男の子64cm~70cm
女の子58cm~66cm

体重

男の子38kg~50kg
女の子36kg~48kg

エントレブッハー・マウンテン・ドッグ

エントレブッハー・マウンテン・ドッグは、スイス・マウンテンドッグの中で最も小型の犬種です。

体高は50cm前後で、俊敏な動きが特徴。この犬種もグレート・スイス・マウンテン・ドッグと同じく、スイス・アルプスで家畜の管理や荷物の運搬を担ってきました。

見た目は似ていますが、体格がよりコンパクトで運動量が豊富なため、アジリティ競技などにも適しています。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグよりも小柄で活発なため、牧畜犬としての適性が高く、農業地帯での作業犬としての歴史を持ちます。

賢く元気で陽気

社会化次第で懐く

警戒心から吠える

多くスタミナ豊富

 その他情報

原産地 スイス
犬種グループ -
大きさ 中型
平均寿命 11歳~13歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,股関節形成不全,肘関節形成不全,進行性網膜萎縮症(PRA)
参考価格 10万円~30万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 ブラック,ブラック&ホワイト&タン,ブラック&ホワイト&イエロー

体高

男の子44cm~50cm
女の子42cm~48cm

体重

男の子20kg~30kg
女の子20kg~30kg

アッペンツェル・キャトル・ドッグ

アッペンツェル・キャトル・ドッグも、スイス・マウンテンドッグの一種で、エントレブッハーよりやや大きめの体格をしています。

被毛は短く密集しており、ブラック&タンのマーキングが特徴的。性格は活発で警戒心が強く、番犬としての資質も備えています。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグと同様に、牧畜や作業犬としての歴史を持ちますが、体格がコンパクトであるため、小規模な農場での作業に向いていました。

現在ではスイス国内外で家庭犬としても人気があり、特に運動量の多い犬を求める飼い主に適しています。

賢く警戒心が強い

飼い主には懐く

とても吠えやすい

十分な運動が必要

 その他情報

原産地 スイス
犬種グループ -
大きさ 中型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 股関節形成不全,進行性網膜萎縮症(PRA)
参考価格 10万円~30万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 ブラック&ホワイト&タン

体高

男の子56cm~58cm
女の子47cm~50cm

体重

男の子22kg~32kg
女の子22kg~32kg

セント・バーナード

セント・バーナードは、スイス・アルプス地方で救助犬として発展した大型犬で、グレート・スイス・マウンテン・ドッグと同じくマスティフ系の血統を持ちます。

体格はグレート・スイス・マウンテン・ドッグよりも大きく、特に体重が重くなる傾向があります。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグと同様に作業犬としての歴史があり、特に冬山での遭難者救助に貢献してきました。

見た目の違いとしては、セント・バーナードは白地に赤褐色の斑があり、顔に特徴的な黒いマーキングを持つことが多い点が挙げられます。

優しく穏やかな性格

飼い主に懐きやすい

攻撃性が低いので吠えにくい

運動量が多いので十分な散歩が必要

 その他情報

原産地 スイス
犬種グループ 2G:使役犬
大きさ 大型
平均寿命 8歳~10歳
なりやすい病気 拡張型心筋症,胃拡張捻転症候群,股関節形成不全,外耳炎,皮膚炎,白内障
参考価格 15万円~30万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 レッドブラウン,ブラウンイエロー

体高

男の子70cm~90cm
女の子65cm~80cm

体重

男の子64kg~82kg
女の子54kg~64kg

グレート・スイス・マウンテン・ドッグを飼うのに向いている人の特徴

グレート・スイス・マウンテン・ドッグ

心優しく温厚な犬種である一方、大型犬らしい特徴も兼ね備えているグレート・スイス・マウンテン・ドッグ。

大型犬だからこそ、初心者でも飼いやすいとは言えず、それなりの経験と知識が必要です。

子犬期にお迎えすればできることも多いでしょうが、成犬になってから困ることのないように事前にチェックしておくと良いでしょう。

適切なしつけとコントロールができる人

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、もともとスイスで家畜を守る牧畜犬として活躍していました。

そのため、家族や他のペットを守ろうとする本能が強く、特に小さな子どもに対しては保護意識を持つことがよくあります。

ときには、子どもを優しく誘導したり、守るような行動を取ることもあります。

ただし、牧畜犬の本能が強く出すぎると、コントロールが難しくなることもあるため、適切なしつけが必要です。

大型犬ならではのケアができる人

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは大型犬のため、小型犬に比べてより健康管理が重要です。

関節の問題(股関節形成不全など)を予防するために、適度な運動とバランスの取れた食事が必要です。

また、暑さに弱い犬種でもあるため、夏場の運動や屋外での過ごし方には注意が必要です。

定期的な健康チェックを行い、体調管理をしっかりすることで、長く健康に過ごせるようになります。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの飼い方

グレート・スイス・マウンテン・ドッグ

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは個体数が多くなく、なかなかお迎えが実現しません。

ですが仮にお迎えできるとなったら、グレート・スイス・マウンテン・ドッグに適した飼い方を覚えておく必要があります。

特に大型犬で十分な運動が必要だったり、お手入れの面で理解しておきたいことをまとめておきました。

1回1時間以上の十分な運動量の確保

犬の散歩目安

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは大型犬で持久力があり、適度な運動が必要です。

毎日の散歩は1回1時間以上を目安にし、広い場所での自由運動も取り入れると良いでしょう。

特に、山歩きや荷物を引く作業など、犬の本来の能力を活かした運動が理想的です。

運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動を引き起こす可能性があるため、日々の運動を欠かさないことが重要です。

ただし、成長期の子犬は関節に負担をかけないよう、過度な運動を避ける必要があります。

関節ケアができる栄養バランスの取れた食事

グルコサミン・コンドロイチン

大型犬であるため、関節や筋肉をサポートする栄養バランスの取れた食事が必要です。

特に高タンパク・低脂肪のフードを選び、成長期にはカルシウムとリンのバランスに注意しましょう。

また、グレート・スイス・マウンテン・ドッグは胃捻転のリスクがあるため、1日2~3回に分けて食事を与え、一度に大量の食事を摂取させないようにします。

食後すぐの激しい運動を避けることも重要です。肥満になりやすい犬種のため、おやつの与えすぎにも注意が必要です。

週2~3回程度のブラッシングと適度なシャンプー

ブラッシング手順

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの被毛は短毛で密集しており、比較的手入れがしやすい犬種ですが、定期的なブラッシングは必要です。

週に2~3回のブラッシングを行うことで、抜け毛を減らし、健康的な被毛を維持できます。

特に換毛期には抜け毛が増えるため、こまめなケアが必要です。

また、耳の中や足の裏の毛の手入れも忘れずに行い、清潔を保つことが大切です。

犬や猫のお風呂・シャンプーの手順

必要に応じてシャンプーを行いますが、頻繁に洗いすぎると皮膚のバリア機能を損なうため、月1回程度が適切です。

早期の社会化と徹底したしつけ

犬のしつけ

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは賢く従順ですが、警戒心が強いため、早期の社会化が重要です。

子犬のうちからさまざまな人や環境に慣れさせることで、無駄吠えや警戒心の強すぎる性格を和らげることができます。

基本的なしつけ(「待て」「お座り」「伏せ」など)は、ポジティブトレーニング(褒めて伸ばす方法)で行うのが効果的です。

また、大型犬なので飛びつきなどの行動を小さい頃から制御することが大切です。

信頼関係を明確に構築し、リーダーシップを持って接することで、良好な関係を築くことができます。

日頃からの健康管理と定期的な検診

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは関節疾患や胃捻転など、大型犬特有の健康リスクを抱えています。

そのため、定期的な健康診断を受け、早期発見・予防に努めることが大切です。

特に股関節形成不全や肘関節形成不全は遺伝的に発症しやすいため、成長期には関節に負担をかけないよう注意します。

日常的にできる関節ケアの方法

また、体重管理も重要で、肥満になると関節への負担が増加するため、適正体重を維持することが長寿の秘訣です。

室内にはカーペットを敷き、必要に応じてステップを用意するなど、普段からの関節ケアも欠かせません。

ワクチン接種やフィラリア予防などの基本的なケアも怠らないようにしましょう。

ストレスを感じない広大なスペースや庭の整備

この犬種は大型で活発なため、広い飼育スペースが必要です。

理想的なのは、庭付きの家で自由に動ける環境ですが、室内飼育の場合でも十分な運動スペースを確保することが重要です。

熱中症

また、暑さに弱いため、夏場は涼しい環境を整える必要があります。

特に熱中症になりやすいので、エアコンを活用した温度管理が求められます。

寒さには比較的強いですが、屋外飼育よりも室内で家族とともに生活する方が、この犬種の性格に合っています。

日頃からの家族とのコミュニケーション時間の確保

グレート・スイス・マウンテン・ドッグは飼い主や家族に対して非常に愛情深く、絆を大切にする犬種です。

そのため、長時間の留守番には向きません。頻繁にコミュニケーションを取り、一緒に遊ぶ時間を作ることで、精神的な安定を保つことができます。

特に子犬の頃から家族との関係を深めることで、より信頼関係が築けます。

また、この犬種は飼い主の指示をよく聞くため、一緒にアクティビティを楽しむことで、より良いパートナーシップを築くことができます。

グレート・スイス・マウンテン・ドッグにおすすめのドッグフード・アイテム

アカナ(ACANA) スポーツ&アジリティレシピ

アカナの「スポーツ&アジリティレシピ」は、活発な犬向けに設計された高タンパク・高エネルギーのドッグフードです。

原材料には、放し飼いの鶏肉、カレイ、新鮮な卵が使用され、動物性タンパク質が豊富に含まれています。

脂質も適度に配合され、持久力を必要とするスポーツドッグやアジリティ競技に参加する犬に最適です。

穀物不使用で、消化に優しく、食物アレルギーのリスクも低減。オメガ脂肪酸が健康な皮膚と被毛をサポートし、適切な栄養バランスが関節の健康を維持します。

人工添加物を含まず、新鮮な原材料を使っており、安全性も高いのが特徴です。

対象年齢 成犬
内容量 11.4kg
原産国 カナダ
主原料 新鮮鶏肉、乾燥鶏肉
その他原材料 丸ごと赤レンズ豆、丸ごとグリーンピース、鶏脂肪、乾燥七面鳥肉、新鮮鶏内臓(レバー、心臓)、新鮮卵、生ヘイク、フィッシュオイル、乾燥ニシン、丸ごとヒヨコ豆、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆スターチ、生七面鳥レバー、塩、乾燥ケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと洋梨、新鮮丸ごとズッキーニ、乾燥チコリールート、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カブラ菜、新鮮ビートの葉、丸ごとクランベリー、丸ごとブルーベリー、丸ごとサスカトゥーンベリー、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、エンテロコッカスフェシウム菌
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 ローズヒップ酸化防止剤、植物油から抽出したトコフェロール、クエン酸、ローズマリーエキス、塩化コリン、亜鉛、銅、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、D-パントテン酸カルシウム、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンC
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 372.5kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 200円/90g
定期販売 -
フード目的 総合栄養食
フードの種類 ドライ

FLEXI ジャイアント テープ

出典 :https://www.amazon.co.jp/

FLEXI(フレキシ)の「ジャイアント テープ」は、大型犬向けの伸縮リードで、特にパワフルな犬種に適した設計がされています。

最長8mまたは10mのテープタイプのリードは、自由な動きを確保しながら、飼い主がコントロールしやすい仕様です。

頑丈なハウジングと強化されたテープは、耐久性に優れ、力の強い犬でも安心して使用可能。持ち手部分はエルゴノミクスデザインで握りやすく、長時間の散歩でも疲れにくい設計です。

ブレーキシステムはスムーズかつ確実に作動し、急な飛び出しを防止。暗い場所でも視認性の高いネオンカラーのモデルもあり、安全性にも配慮されています。

特にアウトドアや広い場所での散歩・トレーニングに最適なリードです。

長さ 8m
5cm
本体重量 -
種類 フレキシブル
対象年齢 全年齢
素材 ナイロン
適合種 25kg未満~50kg以上
ハンドル
反射板
長さ調整

グレート・スイス・マウンテン・ドッグの価格

グレート・スイス・マウンテン・ドッグ

グレート・スイス・マウンテン・ドッグはスイス原産の犬種で、過去にはほとんど絶滅したと考えられていたほどの犬種です。

そのため現在でも個体数が多い犬種とは言えず、増加はとてもゆっくりとした傾向にあります。

これらの状況も相まって、生体価格は最低でも20万円から40万円ほどで、なおかつ海外からの輸入になります。

諸経費や手数料等を考えると、これよりさらに高くなる可能性もあるため、簡単にはお迎えできない犬種と言えるでしょう。

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