犬が成犬となるのは、小型・中型犬で生後約10ヶ月~12ヶ月頃、大型は生後約18ヶ月~24ヶ月頃とされています。
なお、動物の愛護及び管理に関する法律・第22条5には、生後56日を経ない子犬や子猫(柴犬、秋田犬、紀州犬、甲斐犬、北海道犬、四国犬は生後49日)の販売を禁じる、世に言う「8週齢規制」が定められています。
ということは、ペットショップや専門のブリーダーからお迎えした子犬は生後およそ2ヶ月以降ということです。
体型や運動量も日々変化する成長期ですから、何をどれくらい食べさせたら良いか迷うこともあるでしょう。
そんな飼い主さんの参考になればと、子犬に必要な食事量や与え方の具体的なハウツーをお届けします。
担当ライター

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もくじ
子犬の食事(餌)の量の決め方は大きく分けて2つ

生まれたばかりの子犬は、生後3週間頃まで母犬の母乳を飲むことで免疫力を付け、成長に必要な栄養を摂取します。
そのため、母犬と引き離すのは好ましくないことから、「8週齢規制」が定められました。
生後56日未満と思われる子犬を保護して母犬が見つからない場合は、お近くの動物病院や地域の動物愛護センターにすぐ相談しましょう。
子犬は生後20日~2ヶ月くらいで乳歯が生え、生え揃う頃には母犬の母乳も出なくなって離乳食に移行することになります。
子犬に与える食事量の目安となるのは、「フードのパッケージ記載の給餌量」「一日に必要なエネルギー量から逆算」の2種類です。
まずはパッケージに記載されている給餌量を参考にする

近頃は、犬の年齢別に選べるドッグフードがたくさん市販されています。
「子犬用」「パピー用」「生後○ヶ月まで」といったパッケージ表示を見て選ぶ飼い主さんも多いことでしょう。
パッケージ裏面には、一日の給与量の目安がたいてい記載されていますから参考になります。
なお、ペットフード安全法により原産国や成分などの表示も定められていて、農林水産省のサイトには「ペットフード安全法表示チェックシート」も掲載されています。
ペットフード業者向けのチェックシートですが、飼い主さんもパッケージの表示と照らし合わせて確かめてみると良いでしょう。
パッケージ記載の給餌量は目安
フードパッケージ裏面記載の一日の給与量は、あくまでフードメーカーが推奨する目安です。
犬種によって成長度合いは異なりますし、体重の増減にも個体差がありますので、愛犬に合わせて与える量をボディコンディションスコア(BCS)をもとに調整しましょう。

子犬期は成長のために必要な栄養素やカロリーが多くなりがちなものの、成犬になってからは太り過ぎにも注意しなければならないためです。
愛犬の条件に合わせて食事(餌)の量を算出する
もうひとつの量の目安は、「一日に必要なエネルギー量から逆算」するものです。
愛犬のエネルギー消費量と必要とするエネルギー要求量は、犬種や成長過程、毎日の運動量などで個体差があります。
また、ドッグフードもそれぞれ100gあたりのカロリーは異なります。
そこで、エネルギー要求量をフードのカロリーで割ることによって、愛犬に必要なフード量を計算する方法です。
子犬の食事(餌)量を計算する手順

愛犬それぞれに合ったごはんの量は、次の3ステップの計算式で求めることができます。
- 愛犬の体重に合ったRERを確かめる
- DER(RER×活動係数)を計算する
- DER÷フード1gあたりのカロリー量により一日あたりの給餌量がわかる
RER(Resting Energy Requirement) | 安静時に必要なエネルギー量 |
活動係数 | 犬の年齢や生活状態に合うように設定された数字 |
DER(Daily Energy Requirement) | 一日あたりのエネルギー要求量 |
1gあたりのフードのカロリー量(kcal) | 多くのパッケージに100gあたりで記載されている |
では、具体的にどのように計算するのか解説いたしますね。
計算ステップを順番に追っていくと、あなたの愛犬にふさわしいフード量が求められます。
計算ステップ1:安静時に必要なエネルギー量(RER)を確認
体重によって、安静時に必要なエネルギー量(RER)は異なります。
体重ごとに見合ったRERを一覧表にしましたので、あなたの愛犬のRERの数値を確認してみましょう。
体重 | RER(kcal) | 体重 | RER(kcal) |
1kg | 70 | 13kg | 479 |
2kg | 118 | 14kg | 507 |
3kg | 160 | 15kg | 534 |
4kg | 198 | 16kg | 560 |
5kg | 234 | 17kg | 586 |
6kg | 268 | 18kg | 612 |
7kg | 301 | 19kg | 637 |
8kg | 333 | 20kg | 662 |
9kg | 364 | 21kg | 687 |
10kg | 394 | 22kg | 711 |
11kg | 423 | 23kg | 735 |
12kg | 451 | 24kg | 759 |
計算ステップ2:一日あたりのエネルギー要求量(DER)を算出
活動係数とは、一日のエネルギー消費量を計算する際に考慮すべき数値とされていて、身体活動レベルをあらわします。
子犬の年齢によって、活動係数は以下のように異なります。
子犬の年齢 | 活動係数 |
生後4ヶ月未満 | 3 |
生後4ヶ月~9ヶ月 | 2.5 |
生後10ヶ月~12ヶ月 | 2 |
一日あたりのエネルギー要求量(DER)は、計算ステップ1で確認したRERに活動係数をかけることで求められます。
一日あたりのエネルギー要求量(DER)の計算式
DER(kcal)=RER(kcal)×活動係数
たとえば、生後6ヶ月目で体重が3kgの子なら、RERは160(kcal)、活動係数は2.5ですので、計算式は以下となります。
160(kcal)×2.5=400(kcal)
一日あたりのエネルギー要求量は400(kcal)ということです。
計算ステップ3:計算式から一日あたりの給餌量を算出
さて、一日あたりのエネルギー要求量がわかったところで、いよいよ一日あたりの給餌量の計算です。
計算式は以下の通りとなります。
一日あたりの給餌量の計算
一日あたりの給餌量(g)=DER(RER×活動係数)(kcal)÷1gあたりのフードのカロリー量(kcal)
生後6ヶ月、体重3kgの場合で計算
生後6ヶ月目&体重3kgの犬の例で、上の計算式により一日あたりの給餌量(g)を算出してみましょう。
この子が好んで食べているドッグフードは、パッケージの裏面を確かめてみるとカロリー量は1gあたり3.8(kcal)でした。
計算ステップ1で確認した安静時に必要なエネルギー量(RER)は160kcal、活動係数は2.5でしたね。
安静時に必要なエネルギー量(RER) | 160kcal |
活動係数 | 2.5 |
フードのカロリー量 | 3.8kcal(1gあたり) |
これらの数字を改めて計算ステップ2に当てはめてみると
RER160(kcal)×活動係数2.5=400(kcal)
一日あたりのエネルギー要求量(DER)は400(kcal)です。
さらに、この数字を計算ステップ3に当てはめて算出すると、
DER400(kcal)÷1gあたりのフードのカロリー量3.8(kcal)≒105(g)
この子の一日あたりの給餌量の目安は105(g)ということになります。
大さじ1杯が約15(g)ですから、一日大さじ約7杯分ということになりますね。
もちろん、愛犬が成長して体重が増加したり、フードを変えたりした場合は計算ステップ1から確認&算出し直しましょう。
子犬に与える食事(餌)量の変更を検討すべきケース

子犬がフードをよく食べてノビノビ育ってくれるのは、飼い主さんにとって何よりの喜びではないでしょうか。
でも、毎回フードを残したり、要求されるままに与えたりすると、この量で果たして良いのだろうかと心配になりますよね。
成長度合いと適切なごはんの量は、犬種や個体によっても異なります。
「フードのパッケージ記載の給餌量」にせよ、「一日に必要なエネルギー量から逆算」にせよ、目安はあくまで目安です。
この数字を基準値として、愛犬の体調に合わせて量を調整しましょう。
フードの量を減らしたほうが良い場合
成長期の子犬は多くのエネルギーを必要とします。
ですから、フードは十分な量をあげたほうが良いのですが、以下のような場合は食事量を減らすことも検討したほうが良いでしょう。
主なケース | チェックポイントと理由 |
おやつ | おやつやトッピングを与える場合は、その分のカロリーをフードから差し引いて量を減らします。 いつものフード量のままだとカロリーオーバーになってしまい、肥満や将来的な糖尿病などの原因に。 |
肥満 | 成犬に比べ子犬のお腹はぷっくり丸いものですが、満腹時以外にもお腹が膨らんで垂れ下がっていたり、標準体重を大幅に上回っていたら肥満の赤信号。 犬種別の子犬の平均体重やボディコンディションスコア(BCS)を確認して、フード量を減らしましょう。 ごはんの回数を減らすとストレスになるので、1回分の量を少しずつ減らすのがポイントです。 |
軟便・下痢・嘔吐 | 子犬は消化器官が未発達なので、フード量が多いと消化しきれなくなってしまいます。 やわらか過ぎるウンチは食事量の多さが原因かも。食べ過ぎで下痢や嘔吐してしまう場合もあります。 1回分のフード量を少なめにしてみましょう。 |
フードの量を増やしたほうが良い場合
子犬の成長スピードはとても速く、日々体型も変化します。毎日体重を測って、適正体重に見合ったフード量を与えるようにしましょう。
一度に多くのごはんを消化することができない子犬は、一気にフード量を増やすと消化不良を起こす場合もあります。
以下のような場合は食事量を増やすべきですが、ごはんの回数を増やすか、1回分のフード量を少しずつ増やすといいでしょう。
主なケース | チェックポイントと理由 |
痩せ過ぎ | 子犬は成犬より丸い体つきで、ぽっちゃりしています。 なでたり抱っこした時に肋骨や背骨、腰骨が手でさわってわかるようなら痩せすぎですので、フード量を増やしましょう。 食事量が不十分だと免疫力が低下して感染症の発症や、肝機能低下の原因になります。 |
低血糖 | 食事量の不足や長時間ごはんを食べられないことで、生後3ヶ月くらいまでの子犬に起こることが多い症状です。 食事量を増やすとともに、ふらつき、元気消失、食欲低下、嘔吐、失禁、下痢、震えやけいれんの症状があらわれたら、すぐ動物病院へ。 |
硬便 | 子犬のコロコロウンチやポロポロウンチは、原因として食事量が足りていないことが考えられます。 水分量の不足も考えられますので十分なお水が飲めるようにして、食物繊維の豊富なフードに変えるのも効果的です。 |
稀尿・乏尿・便秘 | オシッコの量や回数が少ないのは、水分摂取量が足りていないせい。 子犬の排尿頻度は月齢+1時間に1回が目安とされています。また、水分不足が原因で便秘がちになることもあります。 愛犬に必要な飲水量は体重1kgに対して40~60mlが目安。フードと一緒に与える水の量も見直しましょう。 |
心配であれば獣医師に相談する
成長期の子犬は食べ盛りでもあります。それなのに、最近、あまりごはんを食べてくれない…元気があるようでしたら、まずは下記を試してみましょう。
- フード量を調節してみる。
- フードを変えてみる(いつものフードに対して新しいフーの割合を10%、20%…と少しずつ増やして切り替えを)。
- 硬くて食べにくいようだったらぬるま湯でふやかしてみる。
それでも食欲が出ない、元気がない、ウンチが硬かったり柔らかかったりする…こんな場合は、すぐかかりつけの獣医さんにご相談を!
幼い子犬は一日のごはん回数を複数回に分ける

消化機能が未発達な子犬は一度に多くのフードを消化することができません。
一日に必要な食事量を何回かに分けて与え、成長するにつれて回数を減らしていきます。
以下が一日に与える回数の目安となりますが、毎日子犬の体重を測定して、個体の成長度合いに合った量と回数を与えるようにしましょう。
子犬の時期 | 餌を与える目安回数 |
生後3ヶ月まで | 3~5回 |
生後3~6ヶ月まで | 3~4回 |
生後6~12ヶ月まで | 2~3回 |
生後3ヶ月までは3~5回を目安に
生後3ヶ月まではまだ離乳食だったり、離乳食からドライフードへと切り替わる時期だったりします。
離乳食卒業の目安とタイミングは、乳歯が生え揃ったかどうかです。
この時期の幼犬は一度に多くの食事量を消化することができないので、一日のフード量を3~5回に分けて与えましょう。
生後3~6ヶ月までは3~4回を目安に
体重もどんどん増えて、食事量も増えてくるこの時期。消化機能も発達してきますので、一日の食事回数も3~4回を目安に。
急に回数を減らすとストレスを感じることがありますから、愛犬の様子を見ながら徐々に回数を減らしていきましょう。
また、回数を減らしたために、一日の必要量まで減ってしまうのはNG。愛犬の体重や運動量に見合った一日の食事量は守りましょう。
生後6~12ヶ月までは2~3回を目安に
次第に成犬に近づき、体重増加も落ち着いてくる頃です。毎日測る体重計の目盛りが安定してきたら、一日2~3回に減らしていきましょう。
子犬用フードから成犬用フードへと移行するのもこの時期です。子犬用に成犬用を10%くらい混ぜることから始め、徐々に成犬用に切り替えていきます。
また、成長度合いが落ちる時期は食べ過ぎによる肥満にも注意。ただし、飼い主さんの勝手な都合による無理なダイエットは厳禁です。
子犬が成犬より食事(餌)を与える回数が多い理由
繰り返しになりますが、子犬は成犬に比べて消化吸収機能が未発達ですから、一度に多くの食事を消化することができません。
その一方で、成長のための十分な栄養分やエネルギーを必要とします。
ですから、一日分の食事量を何回かに分けて与え、子犬が消化吸収しやすく、必要な栄養素やエネルギーも摂取できるよう配慮することが大切なのです。
乳歯が生え揃わない子犬への離乳食の与え方

子犬の乳歯が生え揃わないうちは噛む力が足りないため、まだカリカリのドッグフードを上手に食べることができません。
人間の赤ちゃんがおっぱいを卒業したら離乳食を経て普通の食事へと移行するように、幼犬もドッグフードに慣れるステップとして離乳食が必要です。
子犬の食事(餌)は生後3~4ヶ月まではふやかす
生後3~4ヶ月の子犬はすでに乳歯が生え始めていますが、まだ生え揃っていないうちはうまくカリカリを噛み砕くことができません。
子犬用のドライフードを人肌より少し温かい程度のぬるま湯で5~10分くらいふやかしてから与えます。
噛む力が弱い子には、フードをスプーンなどでつぶしてあげると良いでしょう。
また、子犬はまだ水を上手に飲むことができない子もいるので、離乳食から水分を補給することもできます。
子犬が一日に必要な水分の摂取量は、体重の10%が目安とされています。
ふやかして食べないときはトッピングをしてみる
出典:Amazon
ふやかしたドッグフードをなかなか食べてくれない場合は、愛犬の好きな香りで栄養価もバランスの良いトッピングをふりかけてみましょう。
人間が飲む牛乳を与えると犬は下痢してしまうことがありNGですが、ヤギのミルクは消化しやすく、母犬の母乳に近い栄養分も豊富です。
粉状のゴートミルクを離乳食に振りかけることで愛犬の食いつきが良くなり、カゼイン、カリウム、タウリンといった栄養素も摂取できます。
ふやかしたフードは残したら捨てる
水分を含んだフードは雑菌が繁殖しやすいので、残した分は全部廃棄しましょう。ウェットフードの場合も同様です。
ドライフードに移行してからも、置き餌はホコリが入ったり、愛犬がなめたヨダレが残ったりするので、衛生上よろしくありません。
ごはんは1回分ずつ与えるようにして、ドライフードに移行したら自動給餌器などを利用するのも良いでしょう。
成犬用フードに切り替えるタイミング
子犬用フードをふやかさなくてもカリカリのまま食べられるようになったら、徐々に成犬用のフードに切り替えます。
切り替えのタイミングは以下が目安になりますが、犬種や個体によっても異なりますから、愛犬の体重や体調を確かめながら行いましょう。
犬のサイズ | 切り替え時期の目安 |
超小型犬・小型犬 | 生後9ヶ月頃 |
中型犬 | 生後12ヶ月頃 |
大型犬 | 生後18ヶ月頃 |
超大型犬 | 生後24ヶ月頃 |
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子犬用から成犬用のフード切り替えは徐々に行う
子犬用フードから成犬用フードへの切り替えは、一度に全部変えると愛犬が慣れないごはんを食べてくれなかったり、消化不良を起こしたりします。
下の配分を目安に一日少しずつ成犬用フードの割合量を増やしていきましょう。
現在のフード | 新しいフード | |
1日目 | 90% | 10% |
2日目 | 80% | 20% |
︙ | ︙ | ︙ |
9日目 | 10% | 90% |
10日目 | 0% |
子犬の成長を助ける、栄養豊富なおすすめドッグフード

成長期の子犬には、丈夫な筋肉・骨・血液を作るのに欠かせない良質なタンパク質が成犬以上に必要です。
また、ドライフードは小さなお口で噛む力が弱い子でも食べやすいよう、小粒タイプを選んだほうが良いでしょう。
タンパク質や動物性脂肪が摂れるフードを選ぶ
出典:Amazon
人間も食べられるヒューマングレードのチキンとサーモンを贅沢に56%も使用。
犬が消化しにくいとされる穀物は不使用のグレインフリーで、香料・着色料も一切使用していません。
真ん中に穴の空いたリング形なので子犬も噛み砕きやすい、直径約1cm・厚さ約4.5mmの粒です。
健康に配慮したフードを選ぶ
出典:Amazon
消化の良い鶏肉のささみやタンパク質が牛肉の1.7倍で低カロリーの鹿肉を主原料に、タンパク質分解酵素が豊富な青パパイヤも加えています。
善玉菌を増やす乳酸菌も配合し、食物繊維やカリウムをたっぷり含む自然素材にこだわり、人工香料は一切不使用。
小粒で食べやすく、子犬や小型犬におすすめの国産ドッグフードです。
食べやすいサイズや硬さのフードを選ぶ
出典:Amazon
ヒューマングレードの高タンパクな放し飼いチキンを50%も使用した、グレインフリープレミアムフードです。
欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい基準をクリアした工場で、安全・品質管理を徹底して生産されています。
香料・着色料は一切不使用、穴あき小粒なので食べやすく、子犬から成犬まで愛用されています。
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子犬にごはんをあげるときに最低限注意したいこと

国内で販売のペットフードは、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」で配合成分やその表示が定められています。
また、輸入品パッケージに「AAFCO基準」の記載がある場合は、全米飼料検査官協会(The Association of American Feed Control Officials)の基準に合格していることを示します。
これらに準拠しているドッグフードであること、そして子犬の頃から与えるなら栄養バランスに配慮した総合栄養食を選ぶことをおすすめします。
子犬にごはんを与える場合、特に注意したい点を以下に3つあげます。
ふやかしたら熱々の状態で与えない
離乳食としてドライフードをふやかして与える場合は、愛犬がヤケドしないようお湯の温度に注意しましょう。
必ず人肌より少々高い程度(37℃~38℃)に冷ましてから与えます。
おやつを与えたらフード量は減らす
離乳食が終わるまでは子犬におやつを与えるのはおすすめできません。消化機能が未発達なので消化不良を起こしたり、喉に詰まらせる危険があるからです。
離乳食が終わったら、しつけのご褒美などでおやつをあげる機会も出てくるでしょうが、おやつのカロリーの分だけ食事量は減らすことをお忘れなく。
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ドライフードに切り替えたら水分摂取に気を配る
ふやかした離乳食を卒業してドライフードになったら、水分摂取量が不足しないように気をつけましょう。
フード用の器の横には必ず水飲み用の器や給水器を用意して、新鮮な水が飲めるようにしておきます。
日本の水道水は水質管理が徹底されていて、ペットにもOKの飲料水です。カルキ臭を気にして飲まない場合はペット用浄水器を使用しても良いでしょう。
ただし、ミネラルウォーターはマグネシウムなどのミネラルが含まれており、尿路結石のリスクが高まるのでNG。
一日の水分量は体重の10%が目安なので、愛犬の体重が5kgなら約500ccよりちょっと多めの水を給水器に入れておきましょう。
子犬に合った適切な食事量と回数でスクスク健康に

成長著しい子犬期にはたくさんの栄養とエネルギーを必要としますが、胃腸もまだ小さく消化能力も乏しいので、一度にいっぱい食べることができません。
そのため、一日の食事摂取量を数回に分けて与えることになります。
子犬の月齢や年齢によって食事量や回数の目安はありますが、成長速度や体調には個体差があります。
大切なのは飼い主さんご自身がこまめに愛犬の体重を管理し、日頃からなでたり抱いたりした時の感触や様子をよく確かめて、量や回数を調整すること。
子犬がパクパクご飯を食べて、元気よく遊び、スクスク育ってくれるのを見守るのは何よりうれしいものですよね。
あなたの愛犬の健やかな成長をnademoも心から願っております。
ライター情報
nademo編集部
編集部
新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。
