モコモコしたシルエットと丸い目が可愛いポメラニアン。テレビCMのモデルや動画配信サイトでも視聴者を虜にしている人気の犬種です。
愛らしい見た目に加え、小型犬で室内でも飼いやすいことから、お家にお迎えしたいと迷っている方も多いのではないでしょうか?
こちらの記事ではポメラニアンの値段相場や価格が決まる基準、そして、お迎えする際の注意点について詳しく解説しています。
特徴や歴史、気をつけたい病気などもあわせて見ていきましょう。
この記事の結論
- ポメラニアンの値段相場は30万円~100万円前後と、非常に人気の犬種である
- 人気色はホワイト、クリーム、オレンジなどで、特に高額になりがち
- 100万円近くになってくる個体は、血統付きなどの理由が多い
- 顔立ちはきつね顔よりもたぬき顔の方が人気は高く、高額になりがち
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。
目次
ポメラニアンの値段相場は30万円~100万円前後

ポメラニアンの値段相場は30万円~100万円前後。数ある犬種の中でも、非常に幅広い価格帯で取引されています。
人気犬種でもあるためどちらかと言えばやや価格は高い傾向にありますが、価格が決まる要素は毛の色や血統、顔立ちなど、さまざまな要因で変化します。
珍しい毛色の子はすぐに買い手が付くため、時には100万円を超える金額で取引されることも。フワフワした見た目が可愛らしい、とても人気のある犬種です。
ホワイト、クリーム、オレンジの毛色は人気で高い
毛色のバリエーションが10種類以上あるポメラニアンですが、人気のカラーやレアカラーは高い価格が付けられる傾向があります。
ホワイトはオーソドックスなイメージですが、実は混じりけなしの毛色はポメラニアンとしては希少。数年前にテレビCMで白いポメラニアンが取り上げられた影響もあり、現在も高額で取引されています。
また、オレンジはオーソドックスなカラーでありながら、ポメラニアンを最も美しく見せる色として人気。少し明るめの茶色っぽいオレンジの毛並みが根強い人気を誇ります。
ポメラニアンの初期費用(購入費用を除く)
ポメラニアンをお迎えする際に、まず必要となる初期費用は以下の通りです。合計すると約10万円~20万円程度が目安となります。
ワクチン接種費用
- 混合ワクチン(5種~9種):1回あたり5,000円~10,000円。子犬の場合、生後 2~3か月頃までに2~3回接種が必要なため、合計で10,000 円~30,000 円程度。
- 狂犬病予防接種:約 3,500 円(初回接種と毎年1回の義務付け)。
畜犬登録料
各自治体によって異なりますが、概ね3,000円程度(生涯に一度)。
マイクロチップ装着費用
義務化されており、動物病院で装着する場合、3,000円~10,000円程度。
飼育グッズ費用
- サークル・ケージ: 10,000円~30,000円(広さや素材による)。
- 給水器・給餌器: 2,000円~10,000円。
- 食器: 1,000円~5,000円。
- ベッド・クッション: 3,000円~10,000円。
- 首輪・リード: 2,000円~8,000円。
- トイレトレー・シーツ: トレー 2,000円~5,000円、シーツ(初回)1,000円~3,000円。
- ブラシ・コーム: 1,500円~5,000円。
- 爪切り: 1,000円~3,000円。
- おもちゃ: 1,000円~5,000円。
- 消臭スプレー・ウェットティッシュ: 1,000円~3,000円。
- ドッグフード(初回): 2,000円~5,000円。
ポメラニアンの毎月の費用
毎月の飼育にかかる費用は、個体差や選択する商品・サービスによって変動しますが、概ね月額15,000円~30,000円程度が目安となります。
ドッグフード代
小型犬であるポメラニアンの場合、質の良いフードを選んでも月額3,000円~8,000円程度。
おやつ代
月額1,000円~3,000円程度。
トイレシーツ代
月額1,000円~3,000円程度。
トリミング・シャンプー代
ポメラニアンは毛量が多いため、月1回~2か月に1回程度のトリミングが推奨されます。1回あたり5,000円~10,000円程度。年間で考えると高額になります。
医療費・健康管理費
定期的な健康チェックやノミ・ダニ予防、フィラリア予防などを含め、月額3,000円~10,000円程度。病気やケガをした場合は別途高額な費用が発生する可能性があります。
ペット保険に加入することで、万が一の出費を抑えられます(保険料は月額1,500円~5,000円程度)。
消耗品費(おもちゃ、ケア用品など)
破損したおもちゃの買い替えや、シャンプー・コンディショナーなどのケア用品で月額1,000円~3,000円程度。
光熱費(夏場の冷房、冬場の暖房)
犬は体温調節が苦手なため、特に夏場や冬場はエアコンの使用が増え、月額2,000円~5,000円程度光熱費が上がる可能性があります。
これらの費用はあくまで目安であり、病気や予期せぬ出費が発生することもあります。ポメラニアンを家族として迎える際には、これらの費用を考慮した上で、計画的な準備が重要です。
ポメラニアンの値段を決める基準

ポメラニアンの値段を決める要因はさまざまです。他の犬種と同じように月齢が若いほうが価格が高めですが、それ以外にも顔つきやサイズなど、ポメラニアンならではの基準があります。ここでは値段を決める基準について、詳しく解説していきます。
性別
男の子よりも女の子のほうがやや高めの値段設定となっていることが多いです。ポメラニアンは女の子のほうが小柄で、性格もしつけやすいため需要が高いこと。
また、ブリーダーが繁殖のために女の子を手放さないことが、価格が高くなる原因と考えられています。
年齢
ポメラニアンは生後2か月頃が一番高額になりがちです。
一般的な犬と同じように月齢が低い子の方が値段が高めですが、動物愛護法により「生後56日を経過しない犬及び猫の販売又は販 売のための引渡し・展示は禁止」されているため、2月~3か月頃の子犬に人気が集中する傾向に。
また、ポメラニアンには生後3月~10か月ごろに大人の毛に生え変わって毛がスカスカになる「お猿期」と呼ばれる時期があります。
生え変わりは一時的なものですが、本来のモコモコとした可愛らしさは影を潜めてしまいます。そのため、この時期のポメラニアンも価格は低めで取引されることがあります。
顔立ちや見た目
たぬき顔 | きつね顔 | |
---|---|---|
顔の印象 | 童顔 | スマート |
マズル | 短い(低い) | 長い |
耳 | 小さめ | 大きめ |
体型 | 小さめ | 大きめ |
ポメラニアンの顔立ちは、たぬき顔ときつね顔の2種類に分けられます。
たぬき顔はマズルが短めで、耳や体型がまるまるしており幼い印象を与えます。きつね顔はマズルが長めで、耳やピンっと立っていて、体格もやや大柄。
どちらもそれぞれの可愛さがありますが、たぬき顔の方が成犬になった後でも子犬のような愛らしさが残るため人気があり、価格も高めです。
毛色、毛質
ホワイトやブラック、クリームにオレンジなど毛色が豊富です。
さまざまな毛色があり、先ほど述べた以外にもセーブルやブリンドルなどのレアカラーも人気。珍しい色は高額で取引されます。
また、毛の量の多さもポイント。毛量が多くフサフサしている子には人気が集中します。
血統
ドッグショーやチャンピオン犬を親や祖先に持つ犬は高値が付きます。
特にイギリスのハドレーや、アメリカのフィンチなど有名な犬舎で育てられた犬の血統は高額。
100万円前後の価格で取引されることもしばしばですが、一般家庭において血統が重視されることは少ないでしょう。
サイズ
小型犬としての人気が高いポメラニアンは、基本的には小さいほど価格が高くなります。
小型犬に分類されるポメラニアンは小さいほど需要が多く、成犬でも1.5kg以下の子などは特に人気。
極小サイズは小さくて可愛らしいですが、あまりにも小さすぎると健康に問題がある場合もあるので注意が必要です。
お迎え方法(ペットショップ・ブリーダー・保護等)
お迎えはペットショップの方がやや高めです。リーズナブルにポメラニアンをお迎えしたい方は、気になる犬舎を調べてみると良いでしょう。
また、保護犬を引き取るのもひとつの方法です。子犬を保護していることは稀ですが、1歳から2歳くらいの成犬であれば里親を募集しているところもあるので、探してみるのも良いでしょう。
譲渡費用は数万円で済む場合も多いので、ペットショップやブリーダーを利用するよりもお迎えの費用を抑えられますよ。
ポメラニアンをお迎えする際のメリット・デメリット

ポメラニアンをお迎えする際、ブリーダーとペットショップという主な2つの経路があります。それぞれのお迎え経路には価格の違いだけでなく、メリット・デメリットが存在します。以下に具体的に解説します。
その他にも譲渡会などを通じて保護犬という形でお迎えできるケースもありますが、人気犬種でもあり、多くないためここではブリーダーとペットショップを中心に解説していきます。
ブリーダーからお迎えする場合
価格の違い
- 価格帯: 一般的にペットショップよりも高価になる傾向があります。これは、ブリーダーが特定の犬種の血統や健康管理に特化し、適切な繁殖計画、親犬のケア、子犬の社会化に多くの手間とコストをかけているためです。希少な血統やチャンピオン犬の子、特定の毛色などはさらに高額になることがあります。
- 価格の透明性: 価格の内訳や、親犬の血統、健康状態などが比較的明確に説明されることが多いです。
メリット
- 健康状態と血統の明確さ: 親犬の情報(血統書、遺伝子病検査結果など)が明確で、子犬の健康管理状況(ワクチン接種歴、健康診断結果など)も詳細に確認できます。遺伝的な疾患のリスクについて説明を受けることも可能です。
- 専門的な知識とアドバイス: ブリーダーは専門家であるため、ポメラニアンの特性、飼育方法、しつけ、健康管理について深い知識を持っています。お迎え後も、困ったことがあれば直接相談できる信頼関係を築きやすいです。
- 社会化: 親犬や兄弟犬、ブリーダー家族と共に過ごすことで、子犬は社会化の機会を多く得られ、より良い性格形成に繋がる可能性が高いです。
- 特定の犬種への情熱: その犬種への深い愛情と情熱を持って繁殖しているため、安心して子犬を任せられる場合が多いです。
デメリット
- 見学の手間と時間: 多くのブリーダーは自宅で犬を飼育しているため、見学には事前の予約が必要で、遠方の場合には移動に手間と時間がかかります。複数のブリーダーを比較するのも一苦労です。
- 選択肢の少なさ: 一度に多くのポメラニアンの子犬を扱っているわけではないため、毛色や性別、顔立ちなどの選択肢が限られる場合があります。
- 情報の見極め: 優良なブリーダーを見極める知識が必要です。悪質なブリーダーも存在する可能性があるため、見学時の衛生状態や犬舎の様子、質問への対応などをしっかり確認することが重要です。
ペットショップからお迎えする場合
価格の違い
- 価格帯: 一般的にブリーダーからお迎えするよりも安価な傾向があります。大量仕入れや回転率を重視する店舗もあるため、価格競争が起きやすい側面もあります。ただし、人気の血統や特定の毛色のポメラニアンは高値で販売されることもあります。
- セールやキャンペーン: 時期によってはセールやキャンペーンで通常よりも安価になることがあります。
メリット
- 手軽さ: 都心部や商業施設内に店舗があることが多く、気軽に立ち寄って子犬を見学できます。複数の子犬を一度に比較検討できるため、選びやすいという利点があります。
- 即日お迎え可能: 気に入った子がいれば、その日のうちにお迎えできる場合があります(ただし、法的に生後56日以降であることが必要です)。
- 関連商品の購入: 飼育に必要なグッズをその場で一式揃えることができるため、手間が省けます。
- アフターサービス: 保険の加入や、しつけ教室の紹介など、お迎え後のサービスを提供している店舗もあります。
デメリット
- 子犬の情報不足: 親犬の情報や血統、繁殖環境の詳細が不明瞭な場合があります。流通経路が複雑な場合、子犬がどこでどのように育ったのか、健康状態に問題がないかなどが分かりにくいことがあります。
- 健康リスク: 流通段階でのストレスや、多数の犬が集まる環境での感染症リスクが懸念されることがあります。また、幼すぎる時期に親犬から離された子犬は、精神的に不安定になる可能性も指摘されています。
- 専門知識の限界: スタッフによってはポメラニアンに関する専門知識が不足している場合があり、飼育に関する具体的なアドバイスが十分に得られないことがあります。
- 社会化不足: 他の犬や人間との接触が限定的な環境で育つ場合、社会化が不足し、お迎え後に問題行動を起こしやすくなるリスクがあります。
まとめ
項目 | ブリーダーからお迎えする場合 | ペットショップからお迎えする場合 |
---|---|---|
価格 | 高価になる傾向 | 安価な傾向 |
健康/血統 | 明確で信頼性が高い | 不明瞭な場合がある |
知識/相談 | 専門的なアドバイス、お迎え後も相談可 | スタッフにより専門知識にばらつき |
社会化 | 親犬や兄弟犬との触れ合いで良好な傾向 | 限られた環境で不足しがち |
手軽さ | 見学に手間と時間がかかる | 気軽に見学・即日お迎え可能 |
選択肢 | 限られる傾向がある | 比較的豊富 |
どちらの経路を選ぶにしても、最も重要なのは「健康な子犬」を「信頼できる場所」からお迎えすることです。時間をかけて情報収集し、疑問点を解消した上で、後悔のない選択をすることが大切です。
ポメラニアンは飼いやすい犬種?

ポメラニアンは体が小さくフレンドリーな性格なので、初心者でも比較的飼いやすい犬種といえます。
しかし好奇心旺盛でかつ警戒心が強い面があるので、しっかりしつけないと無駄吠えやイタズラなどの問題行動が多くなってしまうので注意が必要。
また抜け毛が多い犬種なので、毎日のお手入れがしっかりできる人に向いている犬種と言えるでしょう。
ポメラニアンを迎える前の注意点

犬を飼い始めると、お迎え前の想像と違っていて戸惑ってしまうことはよくあるものです。
実際にお迎えした後にトラブルにならないようにするためにも、事前に確認できることはチェックしておきましょう。
健康状態を確認しておく
お迎えする時にはあらかじめ健康状態をチェックしておくことが大切です。以下の点を確認しておきましょう。
- 目やにや涙やけがない
- 鼻水が出ていない
- 歯に歯石や歯垢がない
- フケや脱毛がない
- お尻(肛門)が汚れていない など
クリクリした目がチャームポイントのポメラニアンですが、目が乾きやすいため、目の周りは日頃からケアしてあげる必要があります。
お迎えする時点で既に涙やけが見られる場合は、病気の可能性もあるので注意した方がよいでしょう。
また、フケや脱毛が目立つ場合はダニがついていることも考えられます。ペットショップやブリーダーでは定期的に健康診断を行い駆虫しているため、ほとんど心配はありません。
ですが、何回も体を掻いたり、壁や地面に耳を擦り付けるなどの仕草を行う場合は、ダニが体についている可能性があります。
病気やダニの問題は様子を見ていても解決はしないので、お迎えする際はあらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。
性格を確認しておく
性格には個体差があるので注意しておいた方が良いでしょう。ブリーダーからお迎えする場合は親や兄弟などから、おおよその性格や成長後の姿が想像できます。
甘えん坊の子が良いのか、活発な子が良いのか、自分の好みに合った犬をお迎えしましょう。
性別によっても性格は変わります。一般に男の子の方が活発で遊び好き。散歩や来客中もよく吠えることが多いです。
それに対して女の子は、大人しく人懐っこい性格。他の犬や子犬とも仲良くなるのが早く、協調性に優れています。
お迎え後のアフターフォローの有無を確認
お迎え後のアフターフォローをしてもらえるかを確認しておきましょう。
実際にペットを飼い始めると、お世話が大変だったり、しつけがうまくいかないなど、お迎えする前のイメージとのギャップに悩んでしまうことも少なくありません。
ペットの悩みについて相談ができるか、具体的なアドバイスが貰えるか、などあらかじめペットショップやブリーダーに聞いておきましょう。
電話や相談を受け付けていたり、万が一ペットを飼い続けることが難しくなった時に、飼い主に代わって終生飼育代行サービスを提供している店舗や犬舎もあります。
困った時に助けを求められる窓口を作っておくことは、愛犬にとっても飼い主にとっても大切です。
この記事の執筆者
桐谷 肇
ライター
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
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