猫の病気・健康

【獣医師監修】猫の口呼吸は危険度が高い!その原因と対処法を解説

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猫の口呼吸の原因とは?緊急性が高い口呼吸から考えられる病気と対処法

犬はハァハァと口で呼吸をしているのをよく見ますが、猫はどうでしょうか?猫の場合は、口で息をしている様子をみることは、あまりありませんよね。

猫は基本的に鼻で呼吸をしており、ハァハァと息を切らしているときは体調に問題があるかもしれません。

本記事では、猫の口呼吸の原因や考えられる病気について解説しています。猫と暮らしている飼い主さんは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事の結論

  • 猫は基本的に鼻呼吸のみで、口呼吸をすることはめったにない
  • 猫が口呼吸するときには、呼吸困難に陥っている可能性もある
  • 口を半開きにして一点を見つめているときは、フレーメン反応であると考えられる
  • 口呼吸が一時的なものでなく、数十分程度続いているようであればすぐに動物病院へ

長谷川 諒

監修者

長谷川 諒

獣医師/潜水士/株式会社Ani-vet代表取締役/犬猫生活財団評議員

大学卒業後、動物病院での診療や保護猫活動の支援に携わる傍ら、現役獣医師によるメディアでの知識啓蒙にも取り組んでいる。

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担当執筆者

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猫の口呼吸を発見した際の緊急チェックリスト

猫

猫が口呼吸をしているのを発見した場合、それは非常に危険なサインである可能性が高いです。落ち着いて、以下の項目を速やかに確認し、必要であればすぐに動物病院へ連絡しましょう。

呼吸の状態を確認する

呼吸回数(安静時)

猫が落ち着いている状態で、1分間の呼吸回数を数えてください。胸やお腹の動きを数えます。1分間に40回以上の呼吸が続く場合は、異常の可能性が高いです。

普段の呼吸回数を知っておくと、異常に気づきやすくなります(正常な猫の安静時の呼吸回数は1分間に20〜30回程度が目安です)。

呼吸の様子

  • 努力性呼吸: お腹を大きく動かしている、肩で息をしている、首を伸ばしている、口を開けて呼吸している、ゼーゼー・ヒューヒューといった異音が聞こえる。
  • 開口呼吸: 舌を出してハァハァしている(犬のように)。暑い時以外にこの状態が見られる場合は、非常に危険です。
  • パンティング(舌を出してハァハァする呼吸): 犬と異なり、猫がパンティングをするのは異常なサインです。特に安静時に見られる場合は緊急性が高いです。

粘膜の色を確認する

舌の色

  • 通常は薄いピンク色です。
  • 紫色や青みがかった色(チアノーゼ) の場合は、酸素不足の非常に危険な状態です。直ちに動物病院へ連絡してください。
  • 白っぽい場合は貧血やショック状態の可能性があります。

歯茎の色

  • 通常は薄いピンク色です。
  • 舌と同様に、紫色や青みがかった色、または白っぽい色の場合は緊急性が高いです。

全身の状態を確認する

ぐったりしているか

元気がない、横になったまま動かない、呼びかけに反応が鈍いなど、明らかにぐったりしている場合は重症の可能性があります。

意識レベル

意識が朦朧としている、反応が鈍い、けいれんしているなどの場合は、非常に危険な状態です。

体温

体が熱い(熱中症の可能性)または冷たい(ショック状態の可能性)など、異常な体温変化がないか確認します。ただし、猫は体温を測られるのを嫌がることが多いため、無理は禁物です。

よだれ・泡

口から大量のよだれが出ている、泡を吹いているなどの症状がないか確認します。

食欲・飲水欲

食欲や飲水欲が極端に低下しているか、全くないかを確認します。

環境を確認する

室温

部屋が暑すぎないか確認します。特に夏場は熱中症の可能性があります。適切な室温(20〜28℃程度)に調整されているか確認しましょう。

ストレス要因

最近、大きなストレスがかかるような出来事(引っ越し、来客、新しいペットなど)がなかったか確認します。

異変による緊急時の行動

上記のチェックリストで異常が確認された場合、特に舌や歯茎が紫色・青みがかった色になっている場合、またはぐったりしている場合は、一刻を争う事態です。

  1. すぐに動物病院へ電話する: 状況を簡潔に伝え、指示を仰ぎましょう。夜間や休日の場合は、緊急対応可能な病院を探してください。
  2. 落ち着いて行動する: パニックにならず、愛猫を刺激しないように落ち着いて接しましょう。
  3. 移動中の配慮: 病院へ連れて行く際は、キャリーケースに入れ、できるだけ揺らさないように注意し、呼吸がしやすいように通気性を確保してください。夏場は保冷剤などで体温が上がりすぎないように配慮しましょう。

猫の口呼吸は、多くの場合、重篤な病気のサインです。自己判断せずに、必ず獣医師の診察を受けるようにしてください。

猫は基本的に鼻から呼吸をしている

犬は口を開けてハァハァと呼吸をしている姿をよく見ますが、猫は基本的に鼻呼吸をしている動物です。

猫は視力が低く、周りの様子や食べ物などの感知を嗅覚に頼っているところが大きいため、口ではなく鼻で呼吸をします。そのため、猫がハァハァと口から呼吸をすることは、めったにありません。

安静にしているのに愛猫が口で呼吸をしているときは、なにか体に異常をきたしている可能性が高いです。口呼吸が見られた際は、愛猫の様子をよく確認しましょう。

猫の正常な呼吸数は1分間に20回~40回程度

健康な猫の呼吸数は1分間に20回~40回程度であるといわれており、これを大幅に上回っても下回っても危険だと考えられます。

ただ、活動時と就寝時では呼吸数が異なり、大まかな目安は以下のとおりです。

目覚めているとき20回~40回程度
寝ているとき15回~25回程度

1分間に60回以上呼吸をしている場合は、健康状態に異常がある可能性が考えられ、注意が必要です。

呼吸数を測る場合には、猫が安静にしている状態での胸の上下運動の回数を、1分間カウントします。

1分間正しくカウントするのが難しい場合は10秒間の呼吸数をカウントし、カウント数×6をすることで1分間の呼吸数を測定可能です。

1分間に60回異常呼吸をしているときは、体調に異変が起きているかもしれません。呼吸数が多いほかにも、鼻の穴が大きく広がるほど深く呼吸をしていたり、肩を激しく上下に動かしている際は異変が起きている可能性があります。

舌を出しているからといって口呼吸とは限らない

口呼吸に近い状態として見られるのが、猫が舌を出しっぱなしにしているときです。

普段、口呼吸をしない猫が舌を出しっぱなしにしているときは、実はリラックスしている証拠だと言われています。

舌を出したまま寝ている姿なんかはとても可愛らしいものです。その他にも、舌をしまうのを忘れてしまっていた、なんてこともあるほど可愛らしい行動です。

体全体で呼吸をしているようであれば口呼吸と考えられますが、ただ舌を出しているだけなら過度な心配はいらないでしょう。

猫が口呼吸をする原因は?

鼻呼吸が基本である猫が口呼吸をしているときは、病気などの体調不良が疑われます。

猫は犬と違って口でハァハァと呼吸をするのは、正常な状態ではありません。ここでは、猫が口呼吸をしている際に考えられる原因についてご紹介します。

ストレス

猫はストレスを感じていたり興奮しているときに、口呼吸を行うことがあります。主に以下のような状況で口呼吸をする猫が多いです。

  • 動物病院になど苦手な場所に来た
  • 車に乗せられる
  • 知らない猫や人が来た
  • 掃除機などの大きな音が鳴っている

動物病院などやむを得ないこともありますが、なるべく猫にとってのストレスを減らしてあげることが重要です。

愛猫の嫌いなことや苦手なことを把握し、可能な限りストレスのかからない生活を提供してあげましょう。

ケガや病気

基本的に鼻呼吸を行うはずの猫が口呼吸をしている場合、ケガや病気などの体調不良が疑われます。

口呼吸をするということは、鼻からの呼吸では間に合わずに口からより多くの酸素を取り入れようとしている状態です。

心臓や肺に病気など命にかかわる場合もあるので、愛猫が苦しそうにしているようであれば早急に動物病院を受診しましょう。

鼻詰まりをおこしている

人間も鼻が詰まってしまうことがよくありますが、猫も鼻詰まりにより口呼吸を行うことがあります。

猫はニオイによって食べ物や周りの様子を把握するため、鼻から息ができないほど詰まってしまうのは危険です。食欲が落ちて体重が減少してしまうことも。

猫はリラックスしているときや甘えているときにゴロゴロと喉を鳴らすイメージがありますが、鼻に異常があるときも似たような異音がすることがあります。

喉のあたりに触れてみて振動が感じられなければ鼻詰まりの可能性が考えられるので、動物病院に相談してみましょう。

過度な運動をした

激しい運動をしたり、遊びすぎて興奮している際などに口呼吸をすることがあります。主に子猫など、まだ自分の限界がわからない若い猫に多く見られる傾向です。

子猫は限界が来るまで遊びに夢中になってしまいやすく、さらに心臓や呼吸器や未発達であることから息切れを起こすことが多々あります。

この場合の口呼吸は過度に心配する必要はありませんが、あまりにも頻度が多い場合は注意が必要です。

猫が口を開けているのはフレーメン反応の可能性もある

猫が口を開けている際には、呼吸困難以外にも理由が考えられます。

猫がどこか一点をじっと見つめながら口を半開きにし、じっとしているときは『フレーメン反応の可能性があります。

フレーメン反応とはほかの動物や人間のニオイに反応し、そのニオイをよく嗅ごうとしている際に起きる現象。主にフェロモンを確認するときに見せる反応です。

フレーメン反応は一瞬だったり、しばらく口を開けっ放していたりとさまざま。特に心配はないため、フレーメン反応が収まるまでそっと見守りましょう。 

フレーメン反応の後に続けてくしゃみをしたり、頭を振ったりする様子があれば、そのニオイは愛猫にとって刺激が強い可能性があります。その後はあまり、そのニオイを嗅がせないように気をつけるとよいでしょう。

猫の口呼吸から考えられる病気

先述のとおり、猫は本来鼻で呼吸をする動物のため、口で呼吸をしているのは正常ではありません。

ここでは、猫が口呼吸をしている際に考えられる病気について解説します。中には命に関わる病気もあるので、愛猫の様子がおかしいと感じた際には早めに動物病院を受診してくださいね。

猫風邪

鼻が詰まってしまう原因としてよく知られているのが猫風邪(ねこかぜ)です。

猫風邪とは人間の風邪に似た症状が見られる病気の総称で、ヘルペスウイルスやカリシウイルスの感染が原因であることが多いです。

くしゃみや鼻水・発熱などの症状のほかに、涙や目やにが出ることもありますし、猫風邪をこじらせてしまうことによって、鼻が詰まり口呼吸になっている可能性も。

猫風邪は混合ワクチンによって予防ができるので、毎年定期的にワクチン接種をしましょう。

口呼吸以外の早期症状

  • くしゃみ、鼻水(透明から黄色、緑色までさまざま)
  • 目ヤニ、結膜炎(目が赤くなる、しょぼしょぼする)
  • 食欲不振、元気消失
  • 発熱
  • 喉の痛みや鼻詰まりによる「口を半開きにする」 動作

猫喘息

猫喘息(ねこぜんそく)とは、突然呼吸困難に陥る慢性気管支疾患です。気道に炎症が起こり、狭くなったり徐々に病状が進行していき、咳・呼吸困難・息を吐くときに雑音がするなどの症状がみられます。

猫喘息の発症の仕組みははっきりとは分かっていませんが、アレルギーが原因であると考えられています。ハウスダストや花粉・消臭剤などがアレルゲンとなることも。

猫喘息には明確な予防法はないため、様子がおかしいと感じたら早めに動物病院へ相談しましょう。

口呼吸以外の早期症状

  • 慢性的な咳(乾いた咳や痰の絡んだような咳):「カハカハ」という毛玉を吐くような咳と間違われやすいです。
  • 呼吸が速い、呼吸が浅い(安静時でも)
  • 呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえる
  • 運動後の疲れやすさ
  • 重度になると、首を伸ばして呼吸する、お腹を大きく使って呼吸する(努力性呼吸) といった様子が見られます。

気管支炎

気管支炎(きかんしえん)は空気が通る気道(気管・気管支)に炎症が起きている状態。ほかの病気によって咳が長引いていたり、アレルギー・ウイルスや細菌感染が原因で気管支炎になることが多いです。

気管支炎にかかると、嘔吐によく似た動作の咳や発熱といった症状が現れます。

気管支炎から肺炎を引き起こすこともあり、呼吸が荒くなるなどの症状がみられることも。咳をしている様子があれば、獣医師さんに相談しましょう。

口呼吸以外の早期症状

  • 咳(乾いた咳、湿った咳)
  • 呼吸が速い、荒い
  • 呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという異音
  • 発熱
  • 食欲不振、元気消失
  • 運動時の疲れやすさ

心臓病

猫が口呼吸する原因として心臓病が隠れている可能性も考えられます。猫の心臓病で多く見られるのが心筋症(しんきんしょう)や閉鎖不全症(へいさふぜんしょう)です。

中でも肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)メインクーンラグドールなど大型の猫種で遺伝的に多いと言われており、血統種では要注意な病気のひとつです。

また、閉鎖不全症とは心臓の部屋と部屋を区切る弁がなんらかの問題できちんと閉じなくなってしまい、心臓内で血液が逆流してしまう病気です。

どちらも若いうちから発症することもあるので、全ての年齢の猫で注意して日々の様子を見てあげましょう。

もし愛猫が苦しそうにしていたり、普段と変わった様子があれば早めに動物病院に相談するとともに、定期的に心雑音がないかなど健康診断を受けましょう。

口呼吸以外の早期症状

  • 咳(乾いた咳、特に夜間や運動後に多い)
  • 呼吸が速い、呼吸が荒い(安静時でも顕著になることが多い)
  • 以前より疲れやすい、遊びたがらない、散歩に行きたがらない
  • 運動後のぐったり感が目立つ
  • 食欲不振、体重減少
  • 後ろ足の麻痺や痛み(血栓が原因で急に現れることもあります)
  • 重度になると、開口呼吸やチアノーゼ(舌や歯茎が青紫色になる) が見られます。

横隔膜ヘルニア

横隔膜ヘルニア(おうかくまくへるにあ)とは、横隔膜に先天性もしくは外傷によって穴が空いてしまい、臓器が心臓や肺がある胸腔に飛び出してしまっている状態。

横隔膜とは体内の心臓や肺がある胸腔部分と、胃や肝臓がある腹腔部分を隔てている膜のことです。

横隔膜ヘルニアを患っていても無症状であることも少なくないですが、重度になると呼吸が苦しくなり、口呼吸をする場合があります。

口呼吸以外の早期症状

  • 呼吸が速い、浅い、苦しそう
  • 咳(乾いた咳)
  • 食欲不振、嘔吐
  • 元気消失、ぐったりしている
  • 腹部の外傷の有無
  • お腹がへこんだように見える、または逆に不自然に膨らんでいるように見えることもあります。

熱中症

猫は体温調節が苦手な動物であり、夏場は熱中症(ねっちゅうしょう)のリスクがあります。

猫は、体からはほとんど汗をかきません。そのため体の熱を放出しきれず、熱を体外に排出するために口呼吸を行うことがあります。

人間でも熱中症で命を落とす人が多くいますが、猫も同じです。口呼吸のほかにも、以下のような症状が現れることがあります。

夏はエアコンなどで室温を調整し、いつでも水が飲めるように水飲み場を複数用意してあげましょう。少しでも様子がおかしければすぐに動物病院を受診しましょう。

口呼吸以外の早期症状

  • パンティング(舌を出してハァハァと荒い呼吸をする)
  • ぐったりしている、元気がない、意識が朦朧としている
  • 大量のよだれ
  • 歯茎や舌が充血して赤い(重度になるとチアノーゼで青紫色になることも)
  • 嘔吐、下痢
  • 痙攣、ふらつき
  • 体が触ると非常に熱い

猫の口呼吸の対処法・予防策

愛猫が口呼吸をしているのを見つけると、「具合が悪いのかな?」と心配になってしまいますよね。

なるべく口呼吸を起こさないよう予防したり、口呼吸をしている際にとるべき対策をご紹介します。万が一のときに備えて、ぜひ目を通してみてください。

一時的なものなら様子を見る

車などのイレギュラーな環境で過ごした際や、激しく運動をした直後の口呼吸は一時的なものであることが多いです。

しばらく様子を見守り、数分程度で収まるようであれば大きな心配はないでしょう。しかし、数分で収まったとしても口呼吸を頻繁に繰り返す場合は注意が必要です。

ストレスや不安の原因を取り除いてあげる

強いストレスが原因で口呼吸をしている際には、ストレスや不安の原因を取り除くことが重要です。

動物病院やペットホテルなど完全に避けるのは難しいこともありますが、騒音や環境など改善できることもあります。

愛猫の性格や苦手なものを把握し、余計なストレスはかけないように工夫してあげましょう。

車や公共交通機関などでの移動がどうしても必要な際は、いきなりの長距離移動はストレスになるため、短距離移動から徐々に慣らしていくのがおすすめです。

室内を適温、清潔に保つ

室内が暑すぎると熱中症のリスクが上がり、命に関わります。また、ハウスダストや花粉によるアレルギーが原因で、気管支炎や猫喘息を引き起こすこともあります。

愛猫が快適に過ごせるようエアコンで室温を調整し、ホコリや花粉が室内に留まらないようにこまめな掃除を心がけましょう。

夏場は25℃前後を維持し、冬場は22℃前後を維持するようにすると良いです。

熱中症の場合は、応急処置後すぐに病院へ

熱中症が疑われる際は、まずは速やかに応急処置を行いましょう。応急処置の手順は以下のとおりです。

  1. 涼しい場所に移す
  2. 全身を冷やす(シャワー、氷のう、保冷剤など)
  3. 風を当てる
  4. 様子を見ながら少しずつ水を飲ませる
  5. 体を冷やしながらすぐに動物病院へ

体を冷やして水分補給をし、応急処置ができたらすぐに動物病院へ行きましょう。

様子を見ている間に一気に容態が変わってしまうことがあるので、躊躇せずに病院を受診してくださいね。

呼吸に異変がある場合は動物病院へ

息の仕方がどこかおかしい、元気がないなど、普段と違う様子があれば動物病院を受診してください。以下を目安に、普段の愛猫の様子と比べてどうかを判断しましょう。

  • 普段よりも呼吸数が多い
  • 肩で息をしている
  • 鼻の穴を大きく膨らませて呼吸している
  • 口呼吸が長時間続いている
  • 頻繁に口呼吸を繰り返している
  • 舌が青紫色になっている

病院に行く際には、胸や喉をなるべく圧迫しないように気を付けましょう。

病院や車移動が苦手な猫の場合は、緊張や興奮からより呼吸が乱れる場合がありますが、落ち着いて対応してくださいね。

この記事の執筆者・監修者

長谷川 諒

監修者情報

長谷川 諒

獣医師/潜水士/株式会社Ani-vet代表取締役/犬猫生活財団評議員

大学卒業後、動物病院での診療や保護猫活動の支援に携わる傍ら、現役獣医師によるメディアでの知識啓蒙にも取り組んでいる。

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