時速70kmというとてつもない速さで走るイングリッシュ・グレーハウンド。ジャパンケネルクラブには数頭しか登録されておらず、日本では希少な犬種です。
今回は「見かけたら超ラッキー」なイングリッシュ・グレーハウンドの性格や飼い方について解説します。お迎えしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の結論
- イングリッシュ・グレーハウンドは全犬種の中で一番足が速いスピードスター
- スリムな四肢と緩やかな弧を描いた腰が見た目の特徴
- 日本国内でのお迎えはほぼ不可能であるため、希少性の高い犬種でもある
- 優しく愛に溢れた穏やかな性格の持ち主でもある
ライター/愛玩動物飼養管理士2級
幼いころから動物が好きで、犬4頭とハムスター5匹の飼育経験があります。わんちゃん特有の匂いが大好き…!
目次
イングリッシュ・グレーハウンドの特徴

スリムな四肢と緩やかな丸みを帯びた体が特徴のイングリッシュ・グレーハウンド。世界最速の犬種といわれており、走力に優れた犬種です。
風を切りながら猛スピードで走る姿には誰もが圧倒されるでしょう。
スタイリッシュな見た目と狩猟犬であることから、クールな印象を持たれがちですが、実際は愛情深くとても優しい性格をしています。
好奇心旺盛で温和な性格
家族のみ懐きやすい
しつけ次第では吠えづらくなる
足が速く、遊びを好む
その他情報
原産地 | イングランド |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,アトピー性皮膚炎 |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 平均的 |
毛質 | スムースコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,フォーン,ファロー,ブリンドル |
イングリッシュ・グレーハウンドの誕生の歴史
イングリッシュ・グレーハウンドの起源は中東という説があります。エジプトで発見された紀元前4000年前の壁画には、イングリッシュ・グレーハウンドのような犬の絵が描かれていました。
このことから、グレーハウンド系の犬は古くから存在していたと考えられています。
エジプトからイギリスに渡ったイングリッシュ・グレーハウンドは、正式にひとつの犬種として認められました。イギリスでは高級貴族しか飼えない決まりがあったようです。
狩猟犬として活躍したあとアメリカでも認知が広がり、足の速さを活かして数々のドッグショーが開催されました。
イングリッシュ・グレーハウンドの身体的特徴
首や四肢が長く華奢な体格に見えますが、猟犬として活躍していたためとても筋肉質な体つきをしています。
立派な体格とは裏腹に、クリっとした愛らしい目をしており、そのギャップにやられる人も多いでしょう。
イングリッシュ・グレーハウンドの最大の特徴といえば、少し弧を描いた丸みのある腰。腰の位置が高く、スラッとした骨格はオーラさえも感じます。
イングリッシュ・グレーハウンドのサイズ(体高・体重)
体高 | 男の子:71cm~76cm 女の子:68cm~71cm |
体重 | 男の子:27kg~40kg 女の子:25kg~34kg |
イングリッシュ・グレーハウンドは非常に大柄な犬種であるため、大型犬に分類されます。
大型犬の中でも少々大きめで、ゴールデン・レトリーバーの平均体高と比べると約10cmほど大きくなっています。
しかし、体重は同等程度で筋肉質で無駄や脂肪がないことがわかります。
イングリッシュ・グレーハウンドの毛色・被毛
ジャパンケネルクラブ(純粋犬種の犬籍登録やドッグショー開催などの活動を行う国際的愛犬団体)では以下の毛色が認められています。
- ブラック
- ホワイト
- レッド
- ブルー
- フォーン
- ファロー
- ブリンドル
また、これらにホワイトが混ざったものも同時に認められています。
被毛は非常に滑らかなスムースコートでもあり、肌触りの良さも魅力のひとつでしょう。
イングリッシュ・グレーハウンドの運動能力
イングリッシュ・グレーハウンドは縦長の深い胸を持ち合わせているため、走力がずば抜けて高い犬種です。
持久力は当然ながら、速力がダントツで優れています。なんと、時速70kmの速度で走ることができ、これは全犬種の中で最も速いスピードです。
スピードスターともいえる彼らは、非常に優れた運動能力を持っています。
イングリッシュ・グレーハウンドの性格・習性
ここからは、イングリッシュ・グレーハウンドの性格について解説します。猟犬であった彼らの性格は、どのようなものなのでしょう。
優しく温厚で人懐っこい
クールで冷静沈着な性格のイメージが強い猟犬ですが、イングリッシュ・グレーハウンドは優しい性格をしています。
人と触れ合うことにも好意的な反応を示しますので、多頭飼いをしても楽しく過ごせるでしょう。
穏やかな一面があるため、勢いに任せて飛び掛かることもあまりありません。ゆったりとコミュニケーションが取れる温厚な性格です。
飼い主や家族に忠実
イングリッシュ・グレーハウンドは飼い主や家族にとても従順な犬種です。
ここは「さすが猟犬」といったところでしょうか。理解力もあるため、しつけもしやすい傾向にあります。
家族以外には警戒心を見せることもありますが、無駄吠えすることも少ないでしょう。
好奇心が旺盛で遊ぶことが大好き
好奇心が旺盛であらゆるものに興味を示します。特に猟犬としての本能が働くため、動いているものに目を奪われる姿がよく見られるでしょう。
とても活発なので、散歩時にはランニングを取り入れたり、おもちゃやボールを使った遊びも大好きです。
魅力のひとつでもありますが、何にでも興味を示すということは危険なものであっても興味を示すということ。
もしお迎えするとなったら、この点については事前にトレーニングを行い、危険を軽減する必要があります。
イングリッシュ・グレーハウンドの平均寿命
イングリッシュ・グレーハウンドの平均寿命は、10歳~13歳程度とされています。大型犬の一般的な平均寿命と同じくらいです。
長生きしてもらうためには、正しい食事や適度な運動を心がけましょう。
イングリッシュ・グレーハウンドの注意したい病気
イングリッシュ・グレーハウンドは、上記のような病気にかかりやすい傾向にあります。異常がみられたらすぐに病院で診察を受けましょう。
大型犬は胃拡張捻転症候群(いかくちょうねんてんしょうこうぐん)や、激しい運動による骨折などにも注意が必要です。
そのほかにも悪性腫瘍のひとつである骨肉腫(こつにくしゅ)や、巨大食道症(きょだいしょくどうしょう)についても注意が必要な病気です。
変化に気付くためには、日頃から愛犬の様子や習慣をよく観察しておくことが重要です。
イングリッシュ・グレーハウンドの見分け方
似た犬種として挙げられるのが、イタリアン・グレーハウンドとウィペットです。
この2つの犬種については後ほど解説しますが、イングリッシュ・グレーハウンドとの見分け方を挙げるとすれば「大きさの違い」です。
大型犬なのはイングリッシュ・グレーハウンドのみで、残りの2つの犬種は小型犬と中型犬に分けられます。
腰に丸みがあるスリムな大型犬は、イングリッシュ・グレーハウンドと見分けましょう。
イングリッシュ・グレーハウンドと似ている犬種
イングリッシュ・グレーハウンドと似ている犬種は、前述した「イタリアン・グレーハウンド」と「ウィペット」です。それぞれの特徴を簡単に解説します。
イタリアン・グレーハウンド

イタリアが原産の小型犬で、同じ“グレーハウンド”の名を持つ犬種です。陽気で甘えん坊ですが、実は繊細な性格をしています。
イングリッシュ・グレーハウンドのように細長い四肢と高い腰という特徴的な体格の持ち主で、小型犬ながらも狩猟犬として活躍していました。
内気でとても温厚な性格
知らない人への警戒心は強い
無駄吠えは少ない
とても高い運動能力を持つ
その他情報
原産地 | イタリア |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,緑内障,歯周病,皮膚炎,てんかん |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | レッド,ブルー,ブラック,フォーン,イザベラ,シール |
ウィペット(ホイペット)

原産国は、イングリッシュ・グレーハウンドと同じイギリスであるウィペット。中型犬に分類されます。
落ち着きがあり穏やかな性格で、イングリッシュ・グレーハウンド同様吠え癖がない犬種です。
体格や顔立ちもそっくりなので、ぱっと見ではなかなか見分けるのが難しいでしょう。
忠実で優しい性格
家族には懐くが、警戒心もある
無駄に吠えることはない
運動能力が高い
その他情報
原産地 | イングランド |
犬種グループ | 10G:視覚ハウンド |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~15歳 |
なりやすい病気 | 白内障,緑内障,水晶体脱臼,アレルギー性皮膚炎,耳介脱毛症 |
参考価格 | 20万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | スムースコート |
毛色 | ブラック,レッド,グレー,ブリンドル,ホワイト,フォーン |
イングリッシュ・グレーハウンドの登録頭数
日本でのイングリッシュ・グレーハウンドの登録数は極めて少ないと考えられます。
ジャパンケネルクラブが公表している犬種別犬籍登録頭数を10年分遡って確認してみると、以下の結果になりました。
登録頭数
- 2014年:2匹
- 2015年:1匹
- 2019年:1匹
2013年~2023年の10年間で4匹しか登録されていませんでした。2019年の1匹の登録が最後となっています。
以降の登録は確認できないため、現在日本でのイングリッシュ・グレーハウンドの登録頭数は10匹未満と考えられるでしょう。
イングリッシュ・グレーハウンドを飼うのに向いている人の特徴

イングリッシュ・グレーハウンドは大型犬ゆえ、小型犬に比べて向き不向きがわかれる犬種といえます。
そこでここからは、生活を共にするのに向いている人の特徴を解説します。
室内に大型犬をお世話できるスペースがある人
イングリッシュ・グレーハウンドは寒さに弱いため外で生活させてはいけません。室内でお世話できるスペースが必要です。
のびのびとくつろげたり、無駄な行動制限をさせたりしないように大型犬が暮らせるための広い室内がある人でないと、お世話は難しいといえます。
また、もってこい遊びをしたり走ったりと運動を楽しめるように大きな庭があるのがベストです。
運動やスポーツが好きな人
イングリッシュ・グレーハウンドは運動量が非常に多い犬種です。そのため、一緒に走ったり、全力で遊んだりすることが好きな人が向いているといえます。
時には、障害物競走やフリスビーなどといったドッグスポーツを楽しむ時間を作ることで、イングリッシュ・グレーハウンドの運動不足やストレスを解消できます。
しつけを根気よく続けられる人
正しいしつけがわかっていて、根気よく続けられる人でないとイングリッシュ・グレーハウンドのお世話は難しいといえます。
理解の早い犬種とはいえ、しつけには時間がかかるでしょう。うまくいかないからとトレーニングを諦めてしまうと飼い主の言うことを聞かなくなります。
猟犬としての本能をコントロールできるようになる必要があるため、最後までしつけを続けられる人が向いています。
イングリッシュ・グレーハウンドの価格

イングリッシュ・グレーハウンドの相場は30万円~50万円です。大型犬の一般的な平均価格といえます。
ただし、日本でお迎えできることはほとんどなく、海外のブリーダーを通すことが一般的になります。
生体代以外にも、輸送費や検査費がかかるため高額になるでしょう。個体価格に対して、倍程度から倍以上の費用がかかると覚えておくと良いです。
イングリッシュ・グレーハウンドの飼い方

イングリッシュ・グレーハウンドと快適な生活を送るために、これから解説する飼い方を覚えておくことをおすすめします。
日本国内でのお迎えには少しコツがいる犬種でもあるので、知識を蓄えておくと良いですよ。
抜け毛は少ないが、こまめにブラッシングする

イングリッシュ・グレーハウンドは短毛種ですが、清潔な被毛を維持するためには、こまめなブラッシングを心掛けましょう。
抜け毛は少ないため毎日のブラッシングは必須ではありません。汚れやほこりなどを取ったり、最低でも週に1回のブラッシングをしてあげましょう。
定期的なお手入れは臭いの発生を防いだり、ツヤのある被毛を保ったりすることにも繋がります。
子犬の頃から徹底したしつけが必要

基本的にはどの犬種にもいえることですが、幼いころからのしつけが重要になってきます。
子犬のうちは柔軟性があり吸収しやすいため、飼い主にとってもトレーニングがしやすい時期です。
また、体の小さいうちに行っておけば、いたずらやトラブルの被害も小さく済みます。
成犬になって困りごとが起きる前に、幼少期から徹底したしつけを行いましょう。
膨大な運動量が必要なので毎日の散歩は必須

大型犬かつ猟犬だったイングリッシュ・グレーハウンドは、スタミナがあり相当な運動量が必要です。
運動欲求を満たしてあげるためにも、少なくても1日2回の各1時間ずつ散歩をしてあげましょう。
運動不足になると、ストレスがたまり病気の原因になったり問題行動を起こしたりする可能性もあります。
1日数時間の運動タイムを取り入れ、イングリッシュ・グレーハウンドにとって健康的な生活を送らせてあげましょう。
ドッグランで思い切り走らせるのもおすすめ
日々の散歩や限られた遊びでは満足しない場合もあるので、月に数回程度はドッグランに足を運びましょう。
思い切りボール遊びしたり、他の犬種と走り回ったりできると運動不足やストレスの解消になります。
月1回を目安にシャンプーする

短毛種ではあるものの活発な子ではあるので、皮膚病や悪臭を防ぐために、月に1回のシャンプーを行いましょう。
汚れはどんどん被毛に蓄積され、放置しておくと最悪の場合、皮膚疾患を発症します。過度なシャンプーも肌への負担が大きいため、月1回を目安に汚れを取り除いてあげましょう。
外を走り回ることが大好きな犬種でもあるので、汚れが目立つ部分にはウェットティッシュなどでケアして上げてください。
時々ぬるめのホットタオルなどで全身を拭いてあげるのもおすすめです。
寒さに弱いので、冬は室温管理をする

イングリッシュ・グレーハウンドは、短毛なため寒さに非常に弱い犬種です。そのため、室内の温度を適温にしてあげましょう。目安は25℃~26℃です。
人が快適に暮らせる室温で十分なので、湿度も同様に50%~60%程度を保ってあげてください。
冬は毛布やペット用ヒーターなどを用意し、暖かい場所を作っておくといいでしょう。
怪我予防のために床材は工夫する

イングリッシュ・グレーハウンドは活発で走り回ることが大好きですが、足が長く細いため関節に負担がかかりやすい犬種です。
つるつるとしたフローリングの上を走り回っていると、滑って転んで怪我をしてしまう恐れがあるため、床にはクッション性のあるマットを敷くのがおすすめ。
また爪切が伸びたままだと怪我に繋がるため、定期的に爪切りをすることも大切です。
爪切りは2週間に1回程度のペースを目安にし、伸びてきたら切るようにすると良いです。
誤飲誤食に繋がるものは片付けておく

イングリッシュ・グレーハウンドは好奇心旺盛な性格で、何にでも興味を持ち向かっていく犬種です。
身の回りにある小さな物を口に入れてしまう傾向があるため、誤飲事故を起こしやすいので注意が必要。
愛犬の事故を防ぐためにも誤飲しそうな物は片付けたり、愛犬が侵入してほしくない場所には柵やゲートを設置しましょう。
運動量が膨大なので高タンパクフードがおすすめ

愛犬の成長や毎日の健康のためにも、ドッグフード選びは重要です。
毎日の主食にはそのフードと水のみで愛犬に必要となる栄養素がとれる総合栄養食や、総合栄養食基準の主食を選びましょう。
犬はライフステージごとに必要とされるカロリー量が異なり、同じドッグフードでは痩せすぎたり太りすぎたりすることがあります。
「子犬用、成犬用、シニア犬用」など、愛犬のライフステージに合わせてフードを切り替えましょう。
食事の回数は3回以上にわけるのがおすすめ
一般的な犬種の1日の食事回数は2回ですが、イングリッシュ・グレーハウンドの場合、3回以上にわけて与えましょう。
理由は、大型犬に多く見られる、胃拡張捻転症候群を予防するためです。
胃拡張捻転症候群は、早食いや大量摂取が原因となることが多く、飼い主さんの管理次第で予防することも可能です。
小分けにして胃への負担を防ぎ、病気のリスクを最小限に抑えましょう。
イングリッシュ・グレーハウンド:レーシングドッグの生涯と引退後の保護犬

イングリッシュ・グレーハウンドは、その驚異的な走力から、世界各地のドッグレース(競技)で活躍する「レーシングドッグ」としての歴史を長く持っています。この側面こそが、この犬種を取り巻く最も深く、複雑な情報となります。
世界最速のプロフェッショナル:レーシングドッグとしての生涯
イングリッシュ・グレーハウンドは、生まれながらのスピードとスプリンターとしての資質を評価され、主に競走馬のようにレースに出走します。
競技寿命の短さ
ほとんどのグレーハウンドは、そのスピードのピークが過ぎると判断される平均3歳〜4歳で競技を引退します。寿命が10年〜13年であることを考えると、犬生のごく初期にキャリアを終えることになります。
引退後のキャリア変更
引退後は、トレーナーの元に残る犬もいますが、多くはペットとしてセカンドキャリアを歩むことになります。この「セカンドキャリア」をめぐる問題が、世界的な動物愛護の議論の的となっています。
引退犬が直面する厳しい現実と保護活動の現状
競技引退後のグレーハウンドは、大量に供給される犬たちとのバランスが取れず、国によっては非常に厳しい現実に直面しています。
現状 | 詳細 |
---|---|
大量殺処分の問題 | ドッグレースが盛んなオーストラリアなどの国では、引退後やレースに適さないと判断された健康な犬が、年間で数千〜1万匹以上もの規模で殺処分されていると報じられている。 |
保護団体の存在 | 競技引退犬専門の保護団体が、欧米やオセアニア地域を中心に活動。 引退犬を一時的に保護し、家庭犬として新しい生活を送るためのリハビリテーションと里親探しを行っている。 |
家庭犬としての適性 | 競技犬として訓練されてきたグレーハウンドは、非常に穏やかで愛情深い性格の持ち主。 短時間爆発的に走ることはあっても、家庭では驚くほど静かに過ごすため、「カウチポテト」と呼ばれ、非常に人気。 |
日本でイングリッシュ・グレーハウンドの里親になるには?
日本国内のジャパンケネルクラブ(JKC)の登録頭数は極めて少なく、ブリーダーからお迎えすることは非常に困難です。そのため、里親制度が唯一の現実的な選択肢となります。
専門の保護団体の探索
「イングリッシュ・グレーハウンド」や近縁種の「ウィペット」「イタリアン・グレーハウンド」を含むサイトハウンド(視覚ハウンド)専門の保護団体を探します。国内での引退犬の保護は非常に稀なため、団体自体が少ない可能性が高いです。
海外からの譲渡情報の確認
海外のグレーハウンド専門の保護団体(特にアメリカやオーストラリアの団体)が、国際的な里親プログラムを通じて日本への譲渡をサポートしているケースがあります。ただし、輸入には複雑な手続きと高い費用が伴います。
「元保護犬」としての準備
猟犬や競技犬としての過去を持つ犬は、一般の家庭犬とは異なる環境で育っています。そのため、大きな音への耐性や、家の中での過ごし方など、元保護犬特有のしつけやケアが必要であることを理解し、根気強く向き合う姿勢が求められます。
里親となることを検討する場合は、まず専門の団体へ問い合わせを行い、彼らの活動や譲渡条件について詳しく学ぶことから始めるのが、最も確実なステップとなります。
イングリッシュ・グレーハウンドの理解度チェック
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