特異的な魅力を持つ無毛タイプの猫種の中でも、近年新しく作出されたのがエルフキャットです。
エルフキャットはスフィンクスなどの代表的な無毛猫種から生まれており、同じく無毛タイプである猫種。
またこれに加えて耳が少しカールしているような特徴を持ち、無毛猫種の中でも新しいタイプとして生まれました。
まだほとんど解明されていない猫種ではありますが、この記事ではエルフキャットについて詳しくご紹介します。
この記事の結論
- エルフキャットの祖先は、無毛のスフィンクスと耳カールのアメリカンカール
- 人懐っこく社交的な性格をしており、常に家族の中心に居たいタイプ
- 完全室内飼いをしないと危険で、皮膚病を中心とした病気に注意すべき
- 生体価格が最低2,000ドルと言われており、生体価格としては高めになる
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目次
エルフキャットの特徴
エルフキャットは被毛のない猫種の一種で、スフィンクスやアメリカンカールの交配によって誕生しました。
被毛がないのはスフィンクスの影響を受けているためであり、なおかつ耳がカールしているのはアメリカンカールの特徴と言えるでしょう。
中型から大型程度の体型となっており、筋肉や骨格はしっかりとしている実はがっしりとしたタイプ。
仲間の中でも中心になりたがるタイプであり、常に家族と一緒にいたがる性格をしています。
愛情深く社交的
とてもなつきやすい
たまに鳴くことがある
一般的な猫と同程度
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 8歳~14歳 |
なりやすい病気 | 皮膚病,外耳炎 |
参考価格 | 30万円以上 |
被毛
抜け毛 | ない |
毛質 | 被毛なし |
毛色 | グレー,ブラック,ベージュ,ピンク |
毛の長さ | 被毛なし |
エルフキャットのサイズ(体高・体重)
体高 | 30cm~38cm |
体重 | 3.6kg~6.8kg |
エルフキャットが成猫にまで成長したときのサイズ感は、体高が最大40cmと言われています。
中型から大型サイズの猫でもあるため、体重も約7kg近くにまで成長することがあります。
個体差がありますので小さい子だと平均的な4kg程度で成長が止まることもあるでしょう。
エルフキャットの毛色・被毛
エルフキャットは無毛タイプの猫種であるため、被毛はなく、毛色も特定のものはありません。
ただ、肌の色はさまざまでもあり、以下のようなものが確認されています。
- グレー
- ブラック
- ベージュ
- ピンク
顔や体にはスフィンクス譲りとも言えるしわがあり、これもエルフキャットの特徴となっています。
エルフキャットの運動能力
運動能力が特に高いわけでもないですし、運動量が特別多いというわけでもありません。
ただ、被毛がないことにより外出はかなり危険度が高く、完全室内飼いが理想的な飼育環境です。
一般的な猫程度の運動は行う猫種であるため、お迎えするとなったら遊べる環境を作る必要があります。
エルフキャットの平均寿命
エルフキャットはまだ情報が少ない猫種でもあるため、平均寿命は正確にわかっていません。
ただ、無毛であり耳がカールしているという点以外においては、健康面で特別問題は見られていません。
そのことから、平均寿命はやや短めの8歳から平均的な14歳と言われています。
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エルフキャットの注意したい病気
皮膚病 | 皮脂の蓄積により、発疹や感染症などが見られる |
外耳炎 | 耳の穴から鼓膜にかけての外耳道に炎症が起こる病気 |
基本的には健康体だと言われているエルフキャットですが、まだ新しい猫種であるため正確なことはわかっていません。
体の特徴的な部分から考えられるのは、皮脂汚れや肌が傷つきやすいことで、皮膚トラブルに陥りやすいというところでしょう。
耳も特殊な形をしている猫種であるため、外耳炎にもなりやすい点には注意が必要です。
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エルフキャットの見分け方
エルフキャットはスフィンクスの無毛に加えて、アメリカンカールの耳という特徴を持っています。
この2つが見分け方のポイントになっていますが、アメリカンカール同様に必ず耳がカールしているわけではありません。
無毛猫種は限られていますが、耳がカールしていない場合には見分けがつきにくいでしょう。
エルフキャットの性格・習性
エルフキャットの見た目からすると、どちらかと言えばクールで落ち着いた印象を持つことが多いのではないでしょうか。
ですが実際には反対な性格をしており、ここはスフィンクスやアメリカンカールの特徴を引き継いでいると言えます。
人懐っこく社交的で遊び好き
クールな印象を持たれがちなエルフキャットですが、どちらかと言えば非常に人懐っこい性格をしています。
見知らぬ人に対しても好意的に接することができますし、ほかの動物や新しい環境にも慣れやすいタイプなのです。
また、非常にエネルギッシュで遊ぶことが大好きなタイプなので、猫同士での交流も好む傾向にあります。
家族の中心に居たがる
仲間の中でも常に中心に居て注目されることが大好き、というのがエルフキャットの性格です。
そのため単独で生活することや、放置されてしまうことをとても嫌う傾向にあります。
常に飼い主さんや家族とともに生活することを好み、いつでも相手をしてくれる方がエルフキャットにはぴったりです。
エルフキャットの誕生の歴史
エルフキャットが誕生したのは2004年のアメリカで、スフィンクスの特徴を持った耳がカールした猫を繁殖する、という目的でブリーダーたちによって生み出されました。
ブリーダーであるカレン・ネルソン氏とクリステン・リードム氏が協力し、繁殖をスタートします。
これらの特徴を持つスフィンクスに加えて、アメリカ原産の猫種として知られているアメリカンカールが候補となり、エルフキャットが誕生します。
ただ、スフィンクスはその体の特徴から健康上の問題が多数あり、これらを軽減できるような繁殖が求められています。
誕生してまだ間もない猫種ではあるものの、TICA主催のショーなどでは非常に人気となっています。
エルフキャットと繋がりのある猫種
スフィンクス
エルフキャットの無毛の基となっているのが、同じく無毛タイプのスフィンクスです。
実際には産毛程度の毛が生えている猫種ですが、エイリアンのような見た目を持つ独特な猫種として有名。
体格はほとんどエルフキャットと変わらず、見た目もほぼ一緒であり、注意点についても同様。
スフィンクスといえばエジプトのイメージを持つと思いますが、実際にはカナダ原産の猫種でもあり
元気で甘えん坊な性格
好奇心旺盛で人懐っこい
それなりに鳴くことがある
運動神経が抜群
その他情報
原産地 | カナダ |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | 耳疥癬症,皮膚病,肥大型心筋症 |
参考価格 | 30万円~50万円 |
被毛
抜け毛 | ない |
毛質 | 被毛なし |
毛色 | ホワイト,ブラック,ブルー,キャリコ,タビー,ブルークリーム&ホワイト,ブラック&ホワイト |
毛の長さ | 被毛なし |
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メリカンカール
その名の通り、アメリカ出身のアメリカンカールは、耳がカールしていることで有名な猫種です。
実際には半数程度がカールしない猫種ではあるものの、非常に珍しいタイプと言えるでしょう。
エルフキャットは非常に新しい猫種ですが、アメリカンカールも1980年代から繁殖がスタートしているため、まだ新しい猫種です。
遺伝疾患が少なめの猫種だと言われていますが、特徴的な耳によって外耳炎になりやすいのはエルフキャットにも引き継がれています。
活発な性格で好奇心が強い
縄張り意識が弱く、友好的
鳴くことは少ない
平均的な運動量
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,TICA |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 外耳炎,毛球症,進行性網膜萎縮症(PRA),下部尿路疾患 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 少ないor多い |
毛質 | シングルコートorダブルコート |
毛色 | レッドタビー&ホワイト,シルバータビー&ホワイト,ブラウンタビー&ホワイト,クリーム&ホワイト,ブルー&ホワイト,ブルーパッチドタビー,クリームタビー,ブルータビー,カメオタビー&ホワイト |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
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エルフキャットを飼うのに向いている人の特徴
エルフキャットは無毛猫種であるため、ほかの猫と比べて注意しなければいけないポイントがやや異なります。
猫らしく気をつけなければいけないポイントに加えて、エルフキャットの特徴や習性も理解しておくことが大切です。
完全室内飼いとする人
エルフキャットを始めとした無毛猫は外からの刺激に弱く、紫外線ですら皮膚病の原因となってしまいます。
そのため一般的に毛のある猫種よりも、外出時のリスクが高くなるということでもあるのです。
完全室内飼いであることに加えて、室内であっても紫外線リスクが残る点には注意が必要です。
小さい子供のいる家庭
とても社交的で家族とのコミュニケーションも大好き、なおかつ活発に遊ぶ体力もあるエルフキャット。
単独でくつろぐ時間が欲しいわけでもなく、留守番というのも苦手としているため、常に仲間がいる環境を好みます。
小さい子供との生活においてもお互いに楽しめて、エルフキャットの遊び相手にもなってくれるのではないでしょうか。
エルフキャットの飼い方
エルフキャットを飼う上では、無毛である点の一般的な注意点を理解しておくことが重要です。
無毛であるためお手入れが簡単なようにも見えますが、実際には手間がかかる点にも留意しなければなりません。
毎日20~30分は一緒に遊ぶ時間を作る
遊び好きで活動的なエルフキャットは、飼い主さんとの時間を特に大切にする猫種です。
単独での生活をするよりも、飼い主さんとコミュニケーションを取りながら遊ぶことが何より大好きでしょう。
1日複数回に分けて遊ぶというのでも問題ありませんし、しっかりと何度か遊ぶ程度にしても問題ありません。
いずれにしても1日20~30分程度は遊ぶ時間を作り、スタミナを消費できるように管理してあげてください。
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肌が傷つきやすいため保護カバーなども利用する
遊び好きな子は室内でも関係なく走り回ることがありますが、勢いよすぎて家具や壁にぶつかることがあります。
通常ならば被毛によって肌が守られるものの、守るべき被毛を持たないエルフキャットは直にダメージを受けます。
場合によってはちょっとした接触であっても怪我をすることがあるため、事前に環境を整えておく必要があるでしょう。
机などの先の尖ったものと接触する可能性があれば、家具用の保護カバーなどを使うと良いでしょう。
日焼け対策や寒暖差に注意して管理する
肌を守るための被毛を持たないエルフキャットにとって、寒暖差や紫外線は注意しなければいけないポイントになります。
特に冬は寒さ対策として服を着させてあげたり、エアコンを使って室温を20℃以上に保つ必要があります。
反対に夏は紫外線に注意が必要で、室内であっても日焼け対策やベッドの位置などを整えてあげましょう。
日焼けが続くと皮膚がんになってしまうリスクもあるため、室内飼いでも注意が必要なのです。
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カロリー消費をしやすいため、ハイカロリーフードが理想的
エルフキャットのように被毛のない猫種は、体温を維持するためにほかの猫種よりもカロリーを消費しやすい傾向にあります。
祖先となるスフィンクスやアメリカンカールは食欲旺盛なタイプが多いため、こうした特徴を受け継いでいる可能性もあります。
与えすぎて肥満になってしまう点には注意しつつ、第一主原料が肉類になっているものを選びましょう。
反対に脂質が多すぎると皮脂量が多くなりすぎるため、脂質は必要最低限でも良いです。
皮脂汚れを除去するためにホットタオルでお手入れする
抜け毛の心配はないためブラッシングも必要ありませんが、皮脂が出たりフケが出ることもあります。
頻繁にブラッシングをする必要がない一方で、体を清潔に保つためにはホットタオルなどで優しく拭いてあげる必要があるでしょう。
カールしている耳部分もホットタオルで優しく拭いてあげる程度で良く、お手入れはいっぺんに行うことができます。
歯磨きは毎日行う必要がありますが、爪切りやお風呂などは定期的な頻度で問題ありません。
特に皮脂汚れが溜まってしまいがちになるため、お風呂は1か月に1回程度が理想で、肌の乾燥にも注意しましょう。
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エルフキャットにおすすめのキャットフード・アイテム
ジウィ エアドライキャットフード ラム
ラムの産地でもあることで知られているニュージーランドのラムを使用し、単一タンパク源としたエアドライキャットフード。
肉だけでなく内臓や骨なども含んでおり、野生下での食事に近いレシピで作られています。
栄養価を高めるグリーントライプや緑イ貝、オーガニックケルプなども配合されています。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 400g |
原産国 | ニュージーランド |
主原料 | ラム生肉、ラムトライプ生肉、ラムラング生肉、ラムハート生肉、ラムレバー生肉、ラムボーン |
その他原材料 | ニュージーランド緑イ貝、ラムキドニー生肉、ラムスプリーン生肉(脾臓)、レシチン、ラムカーティリッジ(軟骨)、イヌリン(チコリルート由来)、乾燥アップルポマース |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | レシチン、ミネラル類(リン酸二カリウム、硫酸マグネシウム、亜鉛アミノ酸複合体、鉄アミノ酸複合体、銅アミノ酸複合体、マンガンアミノ酸複合体、亜セレン酸ナトリウム)、 DLメチオニン、酸化防止剤(クエン酸、天然ミックストコフェロール)、ビタミン類(塩化コリン、チアミン硝酸塩、塩酸ピリドキシン、葉酸、ビタミン D3サプリメント)、タウリン |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 495kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 517円/47g |
定期販売 | Amazon定期便あり |
フード目的 | 総合栄養食 |
フードの種類 | ドライ |
RAKU キャットタワー 宇宙船付き ハイタイプ
エルフキャットは高いところに登るのが好きなタイプなので、キャットタワーを用意しておくのが理想的です。
単独で遊ぶのが得意なわけではありませんが、暖かい場所を好むため高い場所が好きです。
ただ、被毛がないため飛び降りたり家具にぶつかったりというのは、怪我をしやすく注意が必要です。
本体サイズ | 幅60cm×奥行き50cm×高さ184cm |
---|---|
本体重量 | - |
対象年齢 | 全年齢 |
素材 | 木材、コットン |
適合種 | 全猫種 |
ハンモック | × |
ハウス | 1ヶ所 |
クリアボウル | ◯ |
階段 | × |
滑り止め | × |
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エルフキャットの価格
エルフキャットはまだ新しく珍しい猫種であるため、ブリーダー経由でのお迎えとなります。
生体価格は最低でも2,000ドルと言われており、日本円換算で約30万円です。この金額以上の生体価格になっているというのが一般的です。
国内では出会えることがないでしょうし、海外でもまだ個体数が少ないため、かなり限られます。
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