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日本猫(和猫)は全部で何種類?特徴的な模様や歴史・性格を解説

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日本猫(和猫)は全部で何種類?特徴的な模様や歴史・性格を解説

その名の通り、日本を原産国とする日本猫は通称、和猫とも呼ばれています。

海外を原産国とする猫とは異なり、日本国内で誕生した猫であるため、目にする機会も多いはず。

実は日本原産の猫も海外では人気で、その人気ぶりは国内だけにとどまりません。

今回はそんな日本猫(和猫)の特徴や種類について、詳しくまとめました。

この記事の結論

  • 日本猫は通称、和猫ともいい、日本原産の猫のことを指す
  • 日本猫の純血種は現在、ほぼ存在せず、そのほとんどが混血種である
  • 短いしっぽや鼻筋の通った丸顔、太い四肢などが日本猫の特徴
  • 三毛猫、サビ猫、トラ猫などは猫種ではなく、あくまで模様のこと

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日本猫(和猫)とは日本で生まれた猫の総称

日本猫は通称、和猫とも呼ばれており、その名の通り日本を原産国とする猫のこと。

とはいえ、あくまでもこれは猫種名ではなく、猫種としては雑種に該当します。

古くは純血種の日本猫も存在していたと考えられますが、現在ではまず見かけることがないでしょう。

野良猫などでよく見る、次のような特徴を持つのが日本猫の特徴です。

  • 中程度の体格
  • 丸い頬
  • 太めの四肢
  • 太めのしっぽ

海外出身の猫の中でもこうした特徴を持つ子はいますが、そうした血も受け継いだ雑種だからこそ、こうした姿になっています。

日本猫(和猫)の特徴

日本猫はその全てが同じ特徴を持っているわけではないものの、似た特徴を持っています。

というのも、現在では基本的に雑種となっているため、交配に参加した猫たちの特徴も受け継いでいます。

その中でも「日本猫といえばこれ!」という特徴について、詳しくまとめました。

しっぽの短い猫が多い

猫のしっぽはどちらかと言えば長いイメージを持っていると思いますが、日本猫はどちらかと言えば短いです。

なぜしっぽが短いのか、という理由についてはいくつかの説があると言われています。

説のひとつが、日本の妖怪として知られている化け猫によるもの。

化け猫は長く2つに分かれたしっぽが印象的で、その影響からか短いしっぽの猫が好まれたそうです。

かぎしっぽになっている子も存在する

日本猫の一部には、しっぽが途中で曲がっている『かぎしっぽ』になっている子も少なくありません。

先だけ曲がっていることもありますし、クルンと丸まったしっぽになっていることもあります。

かぎしっぽになる子は半椎骨という小さなクサビ形の骨を持っており、これがかぎしっぽの原因となっているようです。

海外では非常に珍しいしっぽなので、日本猫が人気の理由のひとつにもなっています。特に長崎に住む猫は多いようですよ。

鼻筋の通った丸顔

猫種によっては逆三角形のようなシュッとした顔つきの子もいますが、日本猫はどちらかと言えば丸顔。

四肢やしっぽも太く、全身が丸っこい印象だと言えるでしょう。

そんな丸顔に対して鼻筋はしっかりと通っている子が多く、これらの組み合わせが日本猫の特徴です。

被毛は短めで柔らかい

日本猫の中で長毛種はほとんど見られず、どちらかと言えば短めの被毛であることが多いです。

一部の猫に見られるような硬めの被毛でもなく、非常に柔らかい被毛をしています。

また、三毛やサバトラ、キジトラなどの模様も、日本猫でよく見られる模様になっています。

人懐っこい性格の子が多い

基本的には人懐っこい性格の子が多く、お迎えするとすぐに懐いてくれる子が多いでしょう。

野良猫からお迎えしても、人間に対して悪印象を抱いていなければ、スムーズにお迎えできるはず。

穏やかな性格の子も多いので、お迎えするのに苦労することは少ないです。

平均寿命は15.5歳

アニコムが公表している「家庭どうぶつ白書」によると、2021年度の日本猫の平均寿命は15.5歳だとされています。

この資料でわかるほかの猫種と比べても、もっとも平均寿命の長いラグドールに次ぐ2番目となっているのがわかるでしょう。

猫の平均寿命は年々上昇してきておりますので、今ではさらに寿命が伸びていると思われます。

日本猫(和猫)の歴史

日本猫はとても古い歴史を持っていると言われており、日本人と深い繋がりを持っています。

明確な起源はわかっていないものの、それでもなお日本猫の人気は根強いもの。

その歴史をひとつずつ紐解いていきましょう。

日本に猫が存在していたのは紀元前から

日本における猫の歴史は非常に古く、猫の遺骨の出土が確認されたのは弥生時代(紀元前10世紀から紀元後3世紀中頃)のもの。

見つかったのは現在の長崎県壱岐市に位置する、カラカミ遺跡というところです。

野生のヤマネコに至っては、それよりさらに昔となる縄文時代に確認されています。

穀物や書物をネズミの害から守るために飼育

奈良時代にはネズミを狩るために中国から輸入されたようで、この頃の猫が日本猫の始まりになっています。

とはいえ、猫と日本人との関わりに関する資料は乏しく、伝承された最古の説話集である『日本国現報善悪霊異記』で確認されています。

これが705年となっており、猫の描写を含めた資料は889年の宇多天皇による飼育日記だと言われています。

1602年に室内飼育から放し飼いの令が出される

江戸時代には現在の日本猫の姿形が定着しており、日光東照宮にある『眠り猫』なども広く知られているでしょう。

この頃はまだ猫は鼠害防止の益獣という扱いで、紐や縄でつないで飼育していたようです。

これが鼠害対策として1602年に紐や縄から解き放つよう命じられ、鼠害が激減したとも言われています。

第二次世界大戦後に洋猫が持ち込まれ混血が進む

第二次世界大戦が終結した1945年、進駐軍や外国人の手によって、海外猫が日本国内に持ち込まれるようになります。

これによって外来種との混血が急速に進んでいき、数十年で日本猫の純血種は絶滅寸前にまで追い込まれます。

元々、鼠害防止として猫は放し飼いされていたこともあり、その繁殖スピードの速さからも混血種ばかりになったのです。

1971年には動物学者の平岩米吉氏によって日本猫の標準試案が作成され、日本猫の保存運動がスタートしました。

日本猫は大きく分けて6種類

日本猫は大きく分けて6種類と言われます。とは言っても、実際には毛色や模様の違いぐらいです。

毛色や毛柄で性格が左右されることはあまりなく個体差によるものが大きいと言われますが、ここでは一般的に言われる性格などもご紹介しています。

個性豊かな日本猫がますます魅力的に感じますね。

三毛猫

三毛猫は、その名の通り「3色」の毛色を持ちます。白・黒・茶の3色が一般的とされますがこげ茶などもあり、また組み合わせもさまざまです。

染色体によって三毛猫が女の子ばかり、というのはよく知られていることなのではないでしょうか。

男の子が生まれる確率は10,000分の1とも言われており、そのため男の子の三毛猫は特に人気が高いのです。

白毛の割合が多かったり、茶毛や黒毛に縞模様が混じっている場合も「三毛猫」とされます。

はっきりと三色が見られるのは世界的にも珍しく、また古くからの日本猫の特徴を色濃く残していると言われます。

近年は海外からも注目を集めている存在でもあります。

白猫

全身の毛がほぼ白一色であるのが白猫です。他の色が混じっておらず、白毛だけの姿は「上品・気品がある」などと言われます。

真っ白であるが故に、陽の光を浴びるとよりその光沢感が目立ちます。

白猫は賢く警戒心の強い子が多い、と言われることが多くあります。

これは自然の中では珍しい白色の毛をもつため「襲われずに生き残れるように賢くなった」という説があります。

「アルビノ」とは違っており、他の遺伝子よりも大きく働くと言われる「白色遺伝子」をもつために白猫となります。

黒猫

海外では神話に登場し、日本においては平安時代初期には存在していたのが黒猫です。

古くから黒猫は縁起が良いとも言われており、江戸時代には病気を除けるお守りのような存在として飼うことがブームになったりしました。

また今でも商売繁盛・魔除けとして大切にされることもあるようです。

黒猫の名の通り、全身が真っ黒です。まれに白い毛がわずかに入ったりヒゲが白くなることがあります。

個体差があるので一概には言えませんが、クールな見た目に反して甘えん坊な性格な子が多いとも言われています。

サビ猫

サビ猫は黒と茶色の2色の毛が混じったような毛柄をもつ猫のことです。

金属の錆のような色合いをしていることから、そう呼ばれるようになりました。他に「べっ甲猫」などとも呼ばれます。

黒が多い子や茶が多い子、全体的に薄い色合いの子など多彩なバリエーションがあります。

ときには顔の左右で黒と茶がきれいに分かれることも。

三毛猫と同じくサビ猫はほとんどが女の子であり、男の子が生まれることはごくまれです。

性格は落ち着きのある賢い子が多いと言われることがあります。

ブチ猫

ブチ猫は体のさまざまな部分に模様が入っている猫のことです。

漢字では『斑猫』と表記するため、まだら模様の猫というようにも呼ばれています。

主に白と黒の2色であることが多く、中には茶色も混ざった3色になっている子も見られます。

3色になった場合には、前述の三毛猫と呼ばれることが多いです。

トラ猫(茶トラ・キジトラ・サバトラ)

茶トラ

茶トラは『レッドマッカレルタビー』ともいい、茶色のトラ柄の猫を指します。

茶色とは言うものの、どちらかと言えばオレンジのような色をしており、赤みが強いことも多く「レッド」と呼ばれます。

模様がはっきりとした子では、渦巻き模様や縞模様がよりはっきりと見られます。

キジトラ

野良猫の印象としては非常に強いキジトラは、トラ柄に加えて茶色ベースの黒色模様の猫。

模様については茶トラと基本的に変わらず、模様になる部分が黒色になっています。

茶トラとは見分けがしやすいものの、後述のサバトラとは少し見分けが難しくなっています。

サバトラ

サバトラはキジトラと比べてベースとなる色がより明るいグレーである、猫のことを指します。

光の当たり方によっては白っぽくも見えるベース色になっており、見分けるポイントにもなっています。

模様部分は黒色なので、パッと見ではキジトラと見分けるのが難しいです。

日本猫の「はちわれ」とは顔の模様のひとつ

はちわれというのは猫の種類ではなく、鼻筋を境にして八の字に毛色が分かれているような模様を指します。

2色であれば、はちわれに該当する可能性が高くなり、日本猫でもよく見られます。

日本における猫の柄の中で、はちわれは上位に位置するほどよく見られる模様です。

猫だけに該当するわけではありませんので、犬に対しても同様の模様であれば『はちわれ』と言います。

日本猫を元に改良された海外の猫種『ジャパニーズボブテイル』

日本猫に魅了され、アメリカにて繁殖計画がスタートし、1976年にCFAの認定を獲得したジャパニーズボブテイル。

穏やかで人懐っこい性格の持ち主であり、環境への適応能力も高く多頭飼いにも向いています。

ベタベタとされ続けることは苦手ですが、好奇心旺盛でもあることから一緒に遊ぶことは大好きです。

ジャパニーズボブテイルの特徴と言えばしっぽで、丸みがあり、5cm~7.5cmほどしかないしっぽになっています。

穏やかで人懐っこい性格

慣れた人に対しては懐く

よく鳴く

活発なため運動量は多い

 その他情報

原産地 日本
猫種公認団体 CFA,FIFe,TICA
大きさ 中型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 尿路結石症,慢性腎臓病
参考価格 15万円~20万円
       

被毛

抜け毛 少ないor多い
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト,レッド,トーティシェル,レッド&ホワイト,キャリコ(三毛)
毛の長さ 短毛or長毛

体高

男の子20cm~22cm
女の子20cm~22cm

体重

男の子3.5kg~5kg
女の子3kg~4kg

日本猫の飼い方

日本猫をお迎えするとなったときに、覚えておきたい飼い方についてまとめました。

猫飼いの初心者の方は特に知っておきたい、飼い方のポイントを確認しておきましょう。

しつけは子猫のときからしっかり行う

猫に対しては犬のようにトレーニングできるものではないものの、子猫のうちからしつけを行っておくことでお互いに快適に過ごすことができます。

厳密に言えばしつけというよりも、愛猫が困らないように道筋をきちんと示してあげることが大切です。

基本的に環境が整っていればトイレはできますし、ブラッシングや歯磨きなどは慣れが必要です。

その一方で、噛み癖やイタズラ防止は飼い主さんが事前に防止できるよう、対策することが大切。

子猫のときは特にかわいらしいので甘やかしてしまいがちですが、不要なトラブルを避けるためにもきちんと対応していきましょう。

トイレは適切な環境を作っておく

粗相をしてしまうと困るのは飼い主さんであり、粗相が続くと猫自身もストレスになってしまいます。

猫に対してはトイレトレーニングというよりも、適切な環境を作ってあげることがとても重要です。

落ち着けて人の目がないような場所に設置し、苦手ではない猫砂とトイレがあれば、それだけでOK。

反対にトイレが用意できていてもお迎え初日から粗相してしまうようであれば、それは環境が好みでないということでもあります。

運動できる環境を作る

日本猫はスタミナがある方なので、運動量はそれなりに必要となってきます。

特に完全室内飼いが中心になるはずですし、室内で運動をするためには飼い主さんとのおもちゃ遊びも重要。

おもちゃ遊びに加えてキャットタワーやキャットウォークなど、単独でも遊べる環境があると良いです。

1回5分程度でも良いので、1日に何度かにわけて遊んであげることをおすすめします。

長時間の留守番はなるべく避ける

日本猫は人懐っこい分、さみしがり屋な性格の子もいます。

ひとりで過ごす時間が長いと不安や寂しさからストレスがたまり、問題行動を起こしたり体調不良になってしまうことも。

愛猫がストレスを感じないよう長時間の留守番はなるべく避け、家に帰った後は愛猫と遊んだりコミュニケーションをとる時間をしっかり設けましょう。

週に2~3回はブラッシングをする

短毛種が多い日本猫は、そこまで頻繁なブラッシングが必要というわけではありません。

週に2回~3回程度のブラッシングをしておけば、基本的には問題ないでしょう。

ただ、抜け毛は毎日あるものなので、可能ならば毎日やってあげても問題ありません。

よりツヤが出てきますし、日々のブラッシングでちょっとした変化にも気付けるようになりますよ。

肥満に注意して食事量やフード選びを行う

猫のボディコンディションスコア

日本猫は体がかなりがっしりとしている方なので、肥満に気付きづらい人もいるかもしれません。

被毛が長い場合にはそれによっても気付きづらいですが、日本猫は短毛種が多いのでその点では把握しやすいです。

肥満度はボディコンディションスコアを基にして、BCS3の理想的な体型を目指しましょう。

肥満気味であればフードの量を減らしたり、低脂肪・低カロリーのキャットフードに変更するのが良いです。

反対に痩せ気味であれば、フードの量を増やしたり、多く食べられないなら高脂肪・高カロリーフードに変えてみましょう。

フード量の目安を計算する

年齢や生活習慣から確認する、適切なキャットフード量については以下を確認してみてください。

あくまで目安となる量なので、ここから愛猫の体型にあわせて変化させましょう。

活動係数

   
計算

愛犬の1日あたりのフードの量

g

       

2回に分けて与える場合 g/1回

3回に分けて与える場合 g/1回

4回に分けて与える場合 g/1回

   

愛犬の1日あたりに必要なカロリー

kcal

日本猫のお迎え方法

日本猫の純血種をお迎えするのは、現状難しいと言えます。

混血の日本猫についても、ペットショップやブリーダーなどからお迎えすることは叶わないでしょう。

ついては以下のような方法でお迎えを検討することになります。

  • 知人から譲り受ける
  • 保護猫を迎え入れる
  • 野良猫を迎え入れる

ペットショップやブリーダー経由では純血種であることが多く、また日本においても純血種はやはり人気に。

雑種に該当する日本猫は、知人・友人から譲り受けたり、保護猫や譲渡によってお迎えする方法がベストです。

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