猫のうんちは、毎日の健康チェックに欠かせない重要ポイントで、回数や形状や色合いで健康状態が分かります。
本来はコロコロとしたかりん糖のような便が柔らかい軟便の場合や下痢気味ともなると、飼い主さんとして心配になるでしょう。
すぐに回復するケースもあれば、直ちに処置しなければ命にかかわる危険性もあるため、軟便では慎重な判断と適切な対処が必要です。
そこで、動物病院に連れていくべきかどうかを判断するポイントや、猫が軟便になる原因と病院の種類、具体的な対処法について詳しく解説します。
愛猫の軟便を防ぐ方法や、軟便のときに気をつけるべき注意点までご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。
この記事の結論
- 猫の軟便の原因は病気以外にも、食事や誤飲・誤食、ストレス、季節の変わり目などにある
- 猫の軟便は病気や感染症のほか、食物アレルギーが原因の場合もある
- 猫が軟便でも他の症状がなく元気なら、1日様子見しても問題ない
- 軟便が3回以上または24時間以上続くときや異変がある場合、子猫・シニア猫は早急に受診する
- 動物病院で愛猫の診察をするときは、うんちを持参して速やかに検査してもらう
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猫の軟便はどんな状態?
猫の軟便とは水分量が多い柔らかい便のことをいい、正常な便が70%程度なのに対して、80%以上の水分を含んだ便の状態です。
水分が90%以上になると水状の下痢となり、明らかに異常を感じやすい一方で、軟便は形の崩れた便や泥状の便にあたります。
健康的な便であれば形が残っており、猫砂の多く便がつくことはありません。また、掴めば形が崩れることなく持てる状態です。
「少しお腹が緩いかな」と油断していると即病院へという可能性もあるため、愛猫が軟便を繰り返している場合や別の症状を伴うときは決して軽視してはいけません。
基本的には固形になっており、持っても形が崩れない程度なので、健康的な状態の便を覚えておいて比較してみると良いでしょう。
猫が軟便になる原因
猫が軟便になるのには、次の8つの原因が考えられます。
- 水分の摂りすぎ
- 異物の誤飲・誤食
- 食事内容
- ストレス
- 季節の変わり目
- 薬の副作用
- 病気
- 感染症
日常生活において起こりやすいものまでありますので、体調管理は特に大切です。
水分の摂りすぎによる軟便
猫は水分の摂りすぎによって軟便になることがあり、水分の過剰摂取は飲み水だけではなく、キャットフードやおやつが原因の場合もあります。
猫にとって必要な1日の水分量は体重1kgあたり50ml程度で、標準的な猫の体重4kgの場合なら200ml程度と、コップ半分程度から1杯弱が目安です。
フードは種類によって水分量が異なり、標準的な成猫ならウェットフード100g程度を1日2回与えると、食事だけで1日に必要な水分の多くを補給できるようになっています。
言い換えると、フードの種類や量によっては、猫にとって水分を摂りすぎる要因になるといえるでしょう。
異物の誤飲・誤食による軟便
猫は異物の誤飲・誤食によって、異物によって正常な腸の働きを妨げる原因となり、軟便になる可能性があります。
通常、腸は水分の吸収と分泌を繰り返して便の硬さを調整しますが、消化物の水分を十分に吸収できなくなると、水分量のバランスが崩れて軟便が排出される仕組みです。
誤飲・誤食は、おもちゃの選び方や周辺環境の整理のほか、飼い主さんの知識不足が軟便の原因に繋がるケースもあります。
たとえば、玉ねぎなどのネギ類や、カカオ(チョコレート)は猫にとって有毒な食材で、与えてはいけない代表的な食べ物です。
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食事内容による軟便
猫の軟便は次のような食事内容の質や量が原因となり引き起こる場合があります。
- フードの切り替え
- フードの与えすぎ
- フードが合わない など
急に食べ慣れない食事をしたときやフードを与えすぎた場合をはじめ、そもそもフードの成分が体質に合わないと、猫は消化不良を起こしやすいです。
キャットフードの切り替えをいきなり100%全て切り替えていたり、消化しづらい穀物の多いキャットフードを食べていると起こりやすいです。
腸内環境の変化によって水分を吸収できないと軟便になりやすく、嘔吐を伴うケースもあります。
ストレスによる軟便
そもそも猫はストレスを感じやすいうえに、特にデリケートな子だと次のようなことが原因で軟便になる場合があります。
- 引越し
- 模様替えをする
- 新しい家族が増える
- 室外の騒音(工事音や花火など)
- 猫が苦手なニオイがする
- お風呂(水に濡れた)
- 長時間の留守番 など
猫は常に落ち着ける場所を求める性質のため、環境の変化や些細な出来事がストレスとなり、自律神経の乱れから下痢や軟便になることがあります。
詳しいメカニズムは解明されていませんが、ストレスホルモンが分泌されて体調を崩すという見解もあり、神経質な猫は僅かな変化にも敏感です。
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季節の変わり目による軟便
季節の変わり目になると、猫も人間と同じように体力や免疫力が低下して、軟便をするケースがあります。
とくに寒暖差の激しい3月は春の暖かさを感じられても、朝晩の温度差や気圧の変化によって体調を崩しやすい季節です。
夏や冬も熱中症や冷えで胃腸が弱って下痢や軟便をすることがあり、脱水症状になると命の危険に繋がる重篤な問題になるケースもあるため気をつけなければなりません。
薬の副作用による軟便
動物病院で処方薬される抗生物質やステロイド剤は、副作用として軟便や下痢の症状が現れることがあります。
抗生物質は感染症の改善に効果的ですが、悪い細菌だけではなく善玉菌も死滅させてしまう場合があります。
また、ステロイド剤は胃腸障害を引き起こす可能性があるとも言われています。
何らかの病気の治療で愛猫が薬を服用している際は、このような副作用が原因となり、抵抗力や免疫力の低下やホルモンバランスの乱れを引き起こしているかもしれません。
病気による軟便
猫は内臓疾患による病気が原因で軟便になる場合があり、小腸や大腸などの消化器や、肝臓や胆嚢や膵臓などの疾患によって、軟便や下痢を引き起こすケースが見受けられます。
病気の疑いがあるときには軟便だけでなく、併発している症状も見られることが多いため、問題ないか確認してみましょう。
飼い主さんにとっては一番心配なのが病気の疑いだと思いますが、このような臓器の疾患や炎症では、動物病院での適切な処置が不可欠です。
感染症による軟便
ウイルスや寄生虫などの感染症によっても軟便になることがあり、感染症は屋外で放し飼いをしている場合にかかりやすい傾向にあります。
感染症には猫エイズなど、命にかかわる伝染病もあるため、もし可能性があり他のペットを飼育しているご家庭は直ちに隔離のうえ検査が必要です。
猫は放し飼いが推奨されていないうえに、不特定多数の動物と出会う機会があると感染症のリスクが高まります。
最新の調査によると、飼育のきっかけについて犬はペットショップが43%なのに対して、猫は野良猫や保護猫が29%と最も多い結果のため、お迎え時の軟便にはご注意ください。
参考:日本におけるペット(犬・猫)に関する調査データ初公開(マースジャパン)
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猫の軟便から考えられる病気
猫の軟便から考えられる代表的な病気は、次の7つの疾患があります。
- 感染性腸疾患
- 炎症性腸疾患
- 腫瘍
- 胃腸炎
- 毛球症
- 膵外分泌不全
- 食物アレルギー
いずれも自己判断できるものではなく、獣医師の診断を聞くようにしましょう。
病気が疑われるようなときには、動物病院へ行くというのが適切です。
感染性腸疾患
感染性腸疾患(かんせんせいちょうしっかん)とは、細菌性腸炎とも呼ばれる細菌やウイルスによる感染症のことです。
軟便や下痢以外にも、嘔吐や発熱といった症状を伴うことがあり、血便を排出する場合もあります。
猫で多い原因は、カンピロバクターやクロストリジウムという細菌による腸の傷害ですが、これらは健康な猫からも発見される細菌のため、獣医師にとっても診断が難しい病気です。
一方で、生肉のサルモネラ菌によっても猫は感染性腸疾患を患う可能性があります。
もし生肉を食べたことが軟便の原因と想定される際は、早めに病院で診察してもらってください。
軽症であれば、通院によって抗生剤や整腸剤などの症状に合わせた処方薬で治療でき、一般的に1週間程度で回復します。
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん)とは、原因不明の軟便や下痢が3週間以上続く慢性の胃腸疾患のことをいい、嘔吐や食欲不振などの消化器症状を伴い、体重が減少してしまう猫もいます。
診断にはさまざまな検査を行う必要があり、内視鏡や開腹手術による病理組織学的検査が必要な場合もあります。
これは猫自身にとっても、飼い主さんにとっても大掛かりな病気です。
明確な原因は分かっていませんが、食事や細菌、寄生虫などに対する免疫反応が関連していると推測されており、免疫抑制薬反応性腸症とも呼ばれています。
長期的な治療により、抗生剤やステロイドなどの投薬治療と特別療法食での食事治療を行うことが一般的ですが、重篤化してしまうと回復は困難です。
腫瘍
腫瘍とは癌のことをいい、良性と悪性がありますが、猫の腫瘍は悪性がおおよそ8割を占めると言われています。
細胞の増殖形態や増殖速度、転移性によって判断されます。
軟便や下痢に関係するのは主に腸の腫瘍で、腺癌・平滑筋肉腫・肥満細胞腫などの種類がありますが、猫で最も多いのがリンパ腫です。
リンパ腫は猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスが関係すると言われており、早期発見・早期治療が効果的。
ただ、持続感染の状態になると致死率が高くなってしまいます。
治療は抗がん剤を用いた化学療法や外科的切除が行われますが、動物病院によっては飼い主さんの希望に応じて緩和ケアもできるため、最適な病院選びが大切といえるでしょう。
胃腸炎
猫の胃腸炎(いちょうえん)には、急性胃腸炎と慢性胃腸炎の2種類があり、急性胃腸炎は突発的な嘔吐や下痢・軟便が発症します。
食べ物や誤飲・誤食など、問題を解消すれば1~2日で回復します。
一方で、慢性化すると脱水症状を起こしやすくなるため、胃腸炎は軽度なうちに原因の解明と、適切な処置が必要です。
慢性胃腸炎は、一時的に改善しても、再び下痢・軟便や嘔吐を繰り返すケースもあり、他の病気の可能性もあるためご注意ください。
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毛球症
毛球症(もうきゅうしょう)とは、猫がグルーミングで飲み込んだ毛をうまく排出できず、胃や腸の中で毛玉になってしまう状態のことをいい、初期段階は無症状です。
毛玉が大きな毛球になると、繰り返しの嘔吐により、胃液が食道を刺激して逆流性食道炎を誘発する場合があります。
これによって食欲不振や便秘、お腹が膨らむ症状などがみられます。
毛球症は嘔吐する際に窒息する可能性があるほか、軟便・下痢や腹痛を伴う腸閉塞を患うと、開腹手術による毛球の摘出が必要となる場合もあるため注意が必要です。
膵外分泌不全
膵外分泌不全(すいがいぶんぴふぜん)とは、膵臓から分泌される消化酵素の減少により必要な栄養を消化吸収できず、体重が減少したり、毛艶が悪くなったりする病気です。
猫の膵外分泌不全は、慢性膵炎や事故による腹部の強打など、膵臓の機能障害の悪化によって発症する傾向が多くあります。
食欲に反して痩せてしまうことや、脂肪の分解ができずに臭いの強い白っぽい軟便が出ることが大きな特徴で、症状の回復には継続的な処方薬の服用が必要です。
食物アレルギー
猫には食物アレルギーによる症状として軟便になる場合もあり、アレルギーを引き起こす原因のアレルゲンは、大きく分類して次の3種類です。
タンパク源 | 豚肉/牛肉/鶏肉/魚/卵/乳製品 |
穀類 | 小麦/大麦/とうもろこし/大豆 |
添加物 | 香料/保存料/人工添加物 |
食物アレルギーは、血液検査である程度の原因を絞り込むことができ、食物除去試験によってより詳しい原因の解明もできるため、飼い主さんのサポートで対策も可能です。
さらに、アレルギー体質の猫には、ダニ・花粉・ハウスダストなどが原因となり、皮膚の赤みや湿疹などの症状が見受けられるケースもあります。
愛猫が軟便のときの病院受診目安
愛猫が軟便のとき、動物病院へ連れて行って受診するべきかどうかを判断する目安について、具体的な症状を解説します。
軟便であるかどうかを理解するためには、健康的な状態の便を把握しておく必要があります。
様子を見て問題ない軟便の症状
愛猫がいつもどおり元気で、軟便以外に気になる症状がない場合は、とりあえず1日、様子を見てみましょう。
冷えやフードの食べすぎが原因で消化不良を起こしている場合の軟便なら、心配は無用です。
念のため、ケージやトイレや寝床を清潔に清掃して、室内の温度や湿度を調整して、しっかりと観察しながら見守ってあげてください。
すぐに動物病院を受診すべき軟便の症状
軟便のほかに、次の7つの症状のいずれかが見受けられる場合はすぐに動物病院で受診して、獣医師に診察してもらいます。
- 3回以上軟便が続いている
- 24時間以上軟便が続いている
- 元気がなくぐったりしている
- 食欲が落ちている
- 便に粘膜や血液が混ざっている
- 嘔吐もしている・愛猫が子猫またはシニア猫
愛猫の軟便が続くときや他の症状を伴う場合、病気の可能性がありますが、どのような病気であっても早期に受診することが回復への近道です。
特に子猫やシニア猫など、体力のない猫は命の危険性もあるため、迷わず速やかに診査してもらうことをおすすめします。
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愛猫が軟便のときの対処法
軟便の原因にもよりますが、自宅で対処できることも少なからずあります。
愛猫が軟便のときの対処法について、自宅で様子見する場合と通院する場合に分けてご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。
自宅で様子を見る場合の対処法
自宅で愛猫の様子を見る場合は、「もし回復しなければ動物病院へ連れて行く」という前提で、次のポイントを押さえておきましょう。
- いつから軟便が出たのか確認
- 軟便がどれくらい続いているか確認
- 便の状態を写真に撮っておく
- 軟便以外に異常がないか確認 など
受診時に獣医師へ正しい症状を説明できるように備えておくことで、より適切な診断がしやすくなります。
また、猫は飼い主さんへ弱みを見せまいとする我慢強い性格でもあるため、きちんと観察して正確な情報を伝えてください。
受診が必要な場合の対処法
動物病院で受診してもらうときは次の2つのポイントが重要で、適切な説明と早期対処ができるよう、直近に排出したうんちを持参します。
- 軟便中の様子をメモしておく
- 新鮮なうんちを持参する
便の検査にはうんちが必要なため、猫砂が付着しないよう注意して持参してください。うんちの量は人の親指程度の量があれば検査が可能です。
軟便の場合は、トイレ用スコップやスプーンですくってラップで包んでから、ビニール袋やファスナー付きの保存袋へ入れると良いでしょう。
猫の軟便の予防方法
愛猫の軟便の予防方法は、次の10項目を押さえることで効果を得られます。
- 日頃から便の状態をチェックする
- フードを見直す
- フードの切り替えは10日間を目安に行う
- 食事量や回数を見直す
- 誤飲・誤食しそうな物は片付ける
- ストレスの原因を取り除く
- ブラッシングはこまめに行う
- 愛猫が快適に過ごせる室温・湿度にする
- 定期的にワクチン接種する
- 定期的に健康診断を受ける
これらは基本的な予防方法であり、軟便の原因によっては効果がないものもあります。
日頃から便の状態をチェックする
愛猫の便は日頃からチェックすることを習慣付け、軟便や下痢などの形状のみならず、色や臭い、粘液や血が混ざっていないかなどを確認しましょう。
健康的な便の状態を把握しておかなければ、異変があった際に気づくことが難しくなります。
また、いつから軟便なのか、どれくらい続いてどれくらいの量なのか、ということにも気づけなくなります。
フードを見直す
愛猫の好みに合わせてフードを選ぶ飼い主さんは多いと思いますが、健康維持のためには原材料までしっかりと確認して、体質に適したフードを選びましょう。
食事は体を作る基礎であり、キャットフードが合っていなければ体を壊す原因にもなってしまいます。
アレルギーの発症を防ぎやすい穀類不使用のグレインフリーや無添加のフードなら、安全で安心感も大きいです。
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フードの切り替えは10日間を目安に行う
フードを切り替えるときは、上記のように10日間かけて毎日10%ずつ比率を変えて、徐々に新しいフードに慣らしましょう。
いきなり切り替えてしまうと体調を崩す原因となってしまい、軟便だけでなく下痢や嘔吐に繋がることもあります。
食べ慣れていないものは食べないこともありますので、少しずつ切り替えることが大切です。
食事量や回数を見直す
フードは種類ごとに適切な分量が異なるため、愛猫の年齢や体重に合わせて、パッケージに記載された1日あたりの分量を目安に数回に分けて与えてください。
成猫では1日2回の給餌が一般的ですが、1日あたりの分量さえ守っていれば、1日4~5回など複数回に分けて与えても問題ありません。
愛猫のペースや体調に合わせて、十分に消化できる分量を与えてあげましょう。
活動係数
愛犬の1日あたりのフードの量
g
2回に分けて与える場合 g/1回
3回に分けて与える場合 g/1回
4回に分けて与える場合 g/1回
愛犬の1日あたりに必要なカロリー
kcal
誤飲・誤食しそうな物は片付ける
誤飲・誤食しないよう、噛んだり咥えたり、口に含みやすい物はきちんと片付けるようにしてください。
猫用のおもちゃであっても、パーツやひもが付いたものは飲み込みやすいため、気をつけましょう。
観葉植物や野菜などに好奇心を示す猫も多いので、ひとつずつ気にしなければなりません。
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ストレスの原因を取り除く
猫はストレスを感じると胃腸炎になるだけではなく、本能的に落ち着こうとして過剰なグルーミングをするため、毛球症の原因にも繫ります。
ストレス発散のためには、生活環境の整理整頓やトイレ周りの清掃を怠らないことが大事。
そのほかにもキャットタワーや爪とぎを設置するほか、愛猫と向き合って構ってあげることも大切です。
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ブラッシングはこまめに行う
グルーミングによる毛球症には、こまめなブラッシングが最も効果的なため、抜け毛に注意して定期的にお手入れしましょう。
ブラッシングは体の異変に気づける大事なタイミングでもあるため、愛猫が嫌がらないよう、スキンシップの一環として日頃から習慣付けておくことが大切です。
軟便の原因となることは少ないですが、皮膚や被毛からわかることもたくさんありますよ。
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愛猫が快適に過ごせる室温・湿度にする
快適な室温 | 20℃~28℃ |
快適な湿度 | 50%~60% |
猫は鼻先で温度を感知し、肉球でしか汗をかくことができないため、体温調節が苦手です。
健康維持のためには、上記を参考に、猫にとって快適な温度と湿度を保ちましょう。
人間よりも少し高めの室温で問題ありませんが、風邪の原因とならないよう湿度は適切に保ってください。
定期的にワクチン接種する
猫のワクチンは感染症対策に有効なため、定期的に接種しましょう。ワクチンは3,000円~7,000円が相場費用となっています。
3種混合ワクチン | 猫ウィルス性鼻気管炎/猫カリシウイルス感染症/猫汎白血球減少症 |
5種混合ワクチン | 上記3種/猫白血病ウイルス感染症/猫クラミジア感染症 |
ワクチンには上記のような病気に効果があり、室内飼育なら3種混合ワクチン、屋外に出る子なら5種混合ワクチンが最適です。
どのワクチンを接種するかは個体差がありますので、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
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定期的に健康診断を受ける
万一の場合でも、定期的な健康診断を受診しておけば異変に気づくことができ、早期治療できるため安心です。
健康診断の費用は約5,000円~1万円で、検査項目が増えると約2万円~3万円となります。
少なくとも年1回は定期的に受診して、シニア猫になったら半年に1回と増やし、高齢猫なら2か月~3か月に1回を目安にしましょう。
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愛猫が軟便のときに注意すること
愛猫が軟便のときに気をつけるべき注意点は次の4つです。
- 自己判断で薬を与えない
- 自己判断で絶食はさせない
- トイレはこまめに掃除、消毒する
- 排泄物を処理した後は必ず手を洗う
軟便の原因や理由によって対処法は異なるので、かかりつけの獣医師の指示をあおぎましょう。
自己判断で薬を与えない
猫用の下痢止めも市販されていますが、猫に薬を与えるときは自己判断はNG。
動物病院できちんと診察を受けたうえで、処方された薬を飲ませるようにしてください。
また、犬猫と人間とでは薬の作用や分量が異なるため、人間用の下痢止めや整腸剤を与えてはいけません。
自己判断で絶食はさせない
軟便や下痢をするからといって、勝手な自己判断で絶食をさせると、かえって悪化してしまうケースがあるため、必ず医師の指示に従って対処してください。
絶食は急性胃腸症の場合に行うことがありますが、肝臓に脂肪が溜まる肝リピドーシスという病気にかかる可能性があるため、自己判断は危険です。
食事を切り替えるというのはひとつの手ですが、少なくとも療法食を自己判断で与えることはやめましょう。
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トイレはこまめに掃除、消毒する
愛猫が軟便や下痢のときは感染症対策として、トイレや生活スペースをこまめに掃除して、次亜塩素系消毒剤液で消毒をします。
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムは、犬猫などのペットには有害かつウイルスによって効果がないため、使用する消毒薬にも注意してください。
排泄物を処理した後は必ず手を洗う
猫のみならず、飼い主さん自身も衛生面を意識して、排泄物やトイレ周りを清掃したときは必ず手洗いをしましょう。
他のペットと隔離していても、飼い主さんを通じて他のペットに感染する可能性があるため、くれぐれも気をつけてください。
多頭飼いのときには感染が広がってしまわないよう、特に注意して対処する必要があります。
この記事の執筆者
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