猫のしつけ

猫がトイレ以外でおしっこをする理由とは?原因と対処法を解説

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猫がトイレ以外でおしっこをする場合の原因と対処法を解説

「せっかく猫用のトイレを新しく買ったのに、全然トイレを使ってくれない。」

「それどころか、布団やカーペットなど、トイレ以外の場所におしっこして困ってしまう。」

愛猫との暮らしでは良くある悩みごとですが、原因と対処法を理解しておかないと、なかなか解決しない問題です。

猫は本来、トイレトレーニングが難しい生き物ではないため、粗相をしてしまうならば理由があります。

こちらの記事では愛猫がトイレ以外でおしっこしてしまう原因や、粗相・マーキング行動を防ぐための対処法について解説しています。

愛猫のトイレのトラブルでお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事の結論

  • トイレ以外でのおしっこに関しては、大きく分けて粗相の場合と、スプレー行為が考えられる
  • 粗相はいわゆる人間社会の問題行動にあたり、スプレー行為は本能による行動である
  • 粗相をするときにはトイレが汚れていたりストレスを抱えている可能性がある
  • スプレー行為は去勢・避妊手術によって軽減することができる

桐谷肇

担当執筆者

桐谷 肇

ライター

2021年の12月に保護猫シェルターからキジトラの男の子をお迎えしました。
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。

nademo編集部

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目次

愛猫がトイレ以外でおしっこをする2つの大きな理由

猫がトイレ以外でおしっこをする理由は2つ。

粗相(不適切な場所での排泄とも呼ばれる)と、マーキング行動(スプレー行為)があります。

粗相はトイレ以外の不適切な場所での排泄のことで、布団やカーペット、フローリングなどでおしっこをしてしまうことを指します。原因はストレスやトイレが気に入らないなどさまざま。

一方、マーキング行動は一種のなわばり行動です。床におしっこをしてニオイを残そうとするほか、床や壁などに体をこすりつけたり、爪とぎをして自分の痕跡を残すことも。

また、マーキング行動の中でも、垂直面に濃いおしっこをかける行為をスプレー行為と呼びます。

猫の粗相とスプレー行為の特徴

粗相とスプレー行為を一緒くたにして考えてしまうと、適切な対処ができません。

それぞれどのような違いがあるのか、見分け方についてもしっかり把握しておきましょう。

ポイント粗相スプレー行為
体勢腰を落としてしゃがむ姿勢で排泄する主に立ったまま尾を立てて排泄する
おしっこの量多い少ない
対象の場所好みの場所壁やカーテンなどの布製品、他の猫のニオイがする場所

粗相はおしっこをトイレ以外の場所でしてしまう問題行為なのに対し、スプレー行為は縄張りを示すための本能による行為です。

そのため、他の猫のニオイがする場所におしっこをかけたり、同じ場所にスプレー行為を繰り返す傾向があります。

猫は本来、排泄を失敗することが少ない動物

通常、猫はトイレの場所がわかっていて、環境が適切に作られていれば排泄に失敗することは少ない動物です。

これはお迎えして直後であっても同様で、猫が自分自身の居場所を理解し、トイレがどこであるのかを理解していることはもちろん大事。

ですが、そこにトイレがあるとわかっていて、猫砂が用意されていれば、極端に失敗することは少ないと考えて良いでしょう。

つまり、お迎え初日からでも排泄に失敗することは少なく、一般的には失敗が少ないと言えます。

これを踏まえて、なぜ愛猫がトイレに失敗するのか、という理由を理解してあげましょう。

猫がトイレ以外での粗相をする原因と理由

粗相をしてしまう原因は、トイレが落ち着いて用を足せる環境でない場合や、病気や加齢でおしっこがスムーズにできないケースなど色々なものが考えられます。

猫は繊細な生き物です。飼い主は愛猫がどこを不快に感じておしっこに失敗しているのか把握しておかなければなりません。

愛猫が何故おしっこをしてしまうのか、粗相の原因について見ていきましょう。

トイレが汚れている

猫はきれい好きなためトイレが汚れていると使いたがりません。

排泄物が片付けられていなかったり、トイレ容器の清掃が不十分だとトイレ以外の場所で粗相してしまうことに繋がります。

人間よりも嗅覚が鋭いため、猫砂やトイレシートのニオイにも敏感です。

また、他の猫のニオイがついていると使いたがらないこともあるため、トイレの汚れやニオイに気を配ってあげることが大切です。

不安やストレスを抱えている

落ち着いて用を足せない場所にトイレがあると、不安やストレスを感じてしまいます。

猫は静かで安心しておしっこできる環境を好みます。

人の動線と被っているところや、騒がしい場所にトイレを設置しているとゆっくりおしっこできません。

トイレ中に他の猫に邪魔されたり、人の動きが気になって用を足せないと粗相に繋がります。

不安やストレスを与えないトイレ環境を整備してあげましょう。

過去に粗相をした場所にニオイが残っている

過去に粗相をした場所をトイレと勘違いしておしっこしてしまうケースがあります。

猫は嗅覚に優れているため、普通に洗濯機で洗っただけではニオイは取りきれません。

特にカーペットや布団などはニオイが染み込んでしまうため、念入りな洗濯と専用の消臭剤を使った掃除が必要です。

これを利用して、正しいトイレの位置には多少のニオイを残しておく、というのもひとつの手として使えます。

高齢による筋力の衰え

加齢による筋力の衰えでおしっこが間に合わず、粗相してしまうこともあります。

高齢になったことでトイレのヘリが登れない、トイレが遠くて間に合わないなどの原因が考えられるでしょう。

いつからシニア期なのかというのは正確に決まっていませんが、10歳前後をひとつの基準として考えると良いです。

ライフステージが変わって愛猫の体調や歩きかたに変化が見られたら、トイレの場所を変えてあげたり、トイレにステップを付けて登りやすくしてあげるなど、工夫するとよいでしょう。

病気にかかっている

猫の1日のトイレ回数や、おしっこの量の目安は以下のとおりです。

回数1日1~3回、平均1日1.8回
1kgの猫:25ml~50ml
4kgの猫:100ml~200ml
うすい黄色が健康なおしっこの色

病気が理由で粗相してしまうこともあります。上記は猫の平均的なトイレの回数や目安です。

一般的に、猫のおしっこの量は体重1kgあたりで25ml~50ml。これは、猫が1日に必要とする水分量「1kgあたり40ml~60ml」と同程度かそれ以下です。

反対に体重1kgあたり50mlを超えてくるようであれば、多飲多尿である可能性が高くなります。

「あまりに頻繁にトイレに行っているのにおしっこが出ている気配がない」「おしっこの色が赤い」などの異常が見られた場合、病気の可能性を考えたほうがよいです。

猫がかかりやすい泌尿器系の病気についてご紹介します。

いずれの病気も清潔なお水をよく飲ませてあげることが予防になりますが、様子を見ていても治りにくい病気です。

猫の調子が悪ければ早めに動物病院に相談するようにしましょう。

猫の粗相から考えられる病気

粗相をされると飼い主さんとしてもストレスですが、それは猫自身も同様です。

そのためなぜ粗相をしてしまうのか、という原因を理解し、それが病気である可能性も考えなければいけません。

どんな病気であるかは必ず動物病院を受診して、獣医師さんの指示の下、適切な検査を受けて判断することになります。

特発性膀胱炎

特発性膀胱炎(とくはつせいぼうこうえん)とは膀胱が炎症を起こしていたり、結晶ができていたりして排尿がスムーズにいかなくなる病気です。

まず頻尿になりトイレに行きますが、残尿感があるため頻繁にトイレに行きます。

排尿痛がある場合もあるので、痛がる素振りを見せることがあります。にごった色をしていたり、血尿が出ることもあります。

膀胱炎の中でも特発性については原因不明であることが多い一方、きちんと薬を服用すれば1週間程度で治ることが多いです。

尿路結石症

尿路結石症(にょうろけっせきしょう)とは膀胱内に結石ができる病気です。放置しておくと尿道や尿管に詰まり排尿が難しくなります。

細菌性のものや肥満や運動不足に起因するもの、遺伝的なものなど原因はさまざま。

結石が膀胱内の粘膜に傷をつけることで、血尿や頻尿になり、膀胱炎のような症状が出ます。

結晶を含んだ尿はキラキラしているので、猫の様子が気になったらトイレシートを確認するとよいでしょう。

尿路閉塞

尿路閉塞(にょうろへいそく)とは何らかの原因で尿道がふさがり、おしっこが出にくくなる病気です。

結石や腫瘍などが尿道を圧迫することで起こるため、トイレに行っても排泄できないことがあります。

頻尿でおしっこによく行くわりに量が少なかったり、血尿が出る場合は尿路閉塞を疑ったほうがよいです。

悪化すると急性腎障害や尿毒症に繋がり、命にかかわる場合もあるので、早目の診察が肝心です。

猫がマーキング行動(スプレー行為)をする原因

猫のマーキング行動は不安やストレス、発情期の影響などで起こります。

スプレー行為を防止するには、猫の習性を理解しておくことが大切。

ここではマーキング行動をする原因について解説していきます。

環境の変化による不安やストレス

環境が変わり、不安やストレスを感じるとマーキング行動をとることがあります。

お迎えしたばかりや引っ越したときなど、自分のニオイが全くない環境にいると猫は不安を感じるもの。

新しい家に自分のニオイを付けてリラックスしようとします。

慣れない環境での生活はとてもストレスの溜まった状態なので、フェロモン製剤を家に置いたり、トイレの容器を大きくしてみてください。

トイレは体の健康のためにも重要なポイントなので、少しでもストレスを減らせるようにサポートしてあげてください。

発情期による影響

発情期になるとスプレー行為が目立ちます。

部屋の角やカーテンの裏側などにスプレー行為をして、自分のテリトリーを主張していると考えられます。

スプレー行為の場合いつもより濃いおしっこが出るのでニオイも強くなりますが、掃除を徹底しないとスプレー行為が再発するので気をつけましょう。

発情期は女の子にだけ訪れるもので、生後6か月~10か月頃には始まることが多いです。

他の猫に対する威嚇

野良猫や同居猫に対して威嚇するために、おしっこを勢いよく飛ばすスプレー行為をとることがあります。

スプレー行為はマーキングのひとつなので、自分の縄張りであることをアピールします。

野良猫が庭に来たときにスプレー行為をしてしまう場合、猫を窓際の部屋には立ち入らせないようにするなどの工夫が必要です。

同居猫のニオイを上書きするため

猫を多頭飼いしている場合、他の猫に自分の存在をアピールするためにスプレー行為をとる場合があります。

猫同士の緊張が高まると威嚇しあって、縄張りアピールのためにスプレー行為がエスカレートすることもあります。

相性を確認しつつ、慣れるまでは直接触れないようにケージに入れておくなど、猫同士の関係に配慮しましょう。

飼い主さんの反応を楽しむため

飼い主さんの気を引くためにマーキング行動をとる子もいます。

あまり構ってもらえずにストレスが溜まっていたりすると、ワザと物を落としたり、トイレ以外の場所でおしっこをして、飼い主の注意を自分に向けようとします。

このとき、構ってあげるとマーキング行動の行動強化につながってしまいかねません。

下手に叱ったり騒いだりせず、「粗相をしても相手にしないよ」と伝えてあげるため、淡々と接してあげることが重要です。

愛猫がトイレ以外でおしっこをしないようにする対処法

愛猫がおしっこで失敗しないようにするためには、ストレスの原因を取り除いたり、トイレの環境を整えてあげることが大切です。

ここからは具体的に猫がトイレ以外でおしっこをしないようにする対処法についてお話します。

トイレをこまめに掃除する

猫はとてもキレイ好きなため、汚れを気にしてしまいます。汚いトイレでは排泄したくない、ということです。

人間にとっては目に見えない汚れでも、猫の嗅覚はとても優れているので、それがストレスに感じてしまうこともあります。

猫砂やトイレシーツの定期的な交換はもちろん、トイレ容器もこまめに掃除するように心がけましょう。

トイレの場所を変更する

用を足す瞬間は無防備になるため、騒がしいリビングや人通りのある廊下などにトイレをおくと安心できません。

また、猫が食事をする場所の近くや、眠るスペースの近くも嫌がる傾向があるので避けましょう。

静かで風通しの良い場所で、愛猫が落ち着ける場所に設置しましょう。

猫に合ったトイレや猫砂に変える

猫の大きさに合ったトイレや、猫の好みの猫砂を使うようにしましょう。

子猫時代から使っているトイレだと成長するにつれて小さくなってきてしまうもの。

前足をフチにかけて用を足しているようであれば小さくなってきているサインです。

トイレの大きさは体長の1.5倍程度、トイレ内でひと回りしても余裕のある大きさが理想です。

また、トイレの砂にも好みがあるため、尿が固まるタイプやそのまま乾くタイプなど、愛猫の様子を観察して調節しましょう。

トイレの数を増やす

原則として、トイレの数は飼っている猫の数+1個設置しましょう。

1匹の場合でも2つのトイレを設置しておくことで、ニオイで嫌がることなく排泄できるようになります。

また、猫は基本的には他の猫のニオイがついたところでおしっこすることを好みません。

4匹以上で多頭飼いをしている場合は、飼っている猫の数+2個ほど置くのもおすすめです。

また、高齢の猫はトイレまでの移動が難しい場合もあるので、使いやすい場所ごとにトイレを設置してあげても良いでしょう。

スプレー行為をしづらい環境を作る

スプレー行為が止まないようであれば、おしっこをかける壁の付近に物を置いて、粗相やスプレー行為ができないようにするのも有効な方法です。

スプレー行為をしやすい場所を減らすなど、マーキングを誘発する要因を減らしていけば、次第におしっこによるトラブルも減っていくでしょう。

理由によってスプレー行為をする理由が異なるため、場所と理由を知ることから始めるのが良いです。

粗相をした場所はすぐに掃除する

粗相の回数が多いと掃除も面倒になってしまったり、後でまとめてやろうと思ってしまうこともあるでしょう。

しかしトイレではないところに排泄物のニオイが残っていると、再び同じ場所でおしっこをしてしまう可能性が高まります。

ニオイも残らないように洗剤やクエン酸を使ってしっかり汚れを落としましょう。

布団の掃除方法

  1. タオルで擦らずトントンと叩いておしっこを取り除く
  2. タオルに中性洗剤を染み込ませて拭き取る
  3. 熱湯をかけて少し温度が下がったらすぐにタオルで水分を取り除く
  4. 風通しの良い場所で陰干ししてしっかり乾かす

まずはこすらずトントン叩いて水分を吸収します。

こすってしまうと汚れが広がってしまうため、トントン叩いて吸収させるようにします。

次に洗剤とお湯で汚れをすすぎましょう。

干すときは汚れが酸化・定着してシミにならないように、風通しの良い場所で陰干しするのがポイントです。

フローリングの掃除方法

  1. タオルでおしっこを拭き取る
  2. お湯でクエン酸を40倍で希釈し、フローリングに付ける
  3. タオルでしっかりと拭き取る

クエン酸を使用することでニオイの強いアンモニア臭を中和できます。

40倍希釈というと量るのが難しそうですが、スプレーボトルに5gのクエン酸と195gの水を入れ、よく振って混ぜればクエン酸水200gの完成。

余計な添加物も含まれていないクエン酸は、安全の面からも粗相したときのお掃除にぴったりです。

クエン酸は100円ショップなどでも扱っているので、気軽に試せるのも良いですね。

一緒に遊ぶ時間を増やす

猫は遊んでくれないストレスから粗相してしまうこともあります。

猫はマイペースな動物ですが、毎日15分程度は愛猫のための時間をつくって、存分に遊んであげましょう。

甘えたい素振りを見せていたら、遊ぶだけではなく、撫でてあげたりマッサージをするなど、猫の気持ちを満たしてあげることが大切です。

去勢・避妊手術を検討する

スプレー行為の防止に最も効果があるのが去勢・避妊手術。完全に防げるわけではありませんが、約90%の割合でスプレー行為をとらなくなります。

成猫よりもなるべく早い時期に手術してあげたほうが心身に負担も少なく、スプレー行為も少ないと言われています。

発情期を迎える前の生後5か月~6か月頃が体力的にもいいですが、健康状態によって異なるため、時期は獣医師と相談するといいでしょう。

一度スプレー行為を経験してしまうと、去勢・避妊手術をしてもスプレー行為を止められない子も多いです。

去勢・避妊手術はなるべく早めの検討がおすすめです。

愛猫にトイレでおしっこをしてもらうしつけ方と注意点

愛猫にトイレでおしっこをしてもらうには、トイレで排泄を成功させられた成功体験を経験してもらわなければなりません。

独りで上手にできるようになるまでは飼い主のサポートが必要。

トイレでのおしっこを覚えてもらうためのしつけ方と注意点を確認していきましょう。

事前におしっこのついた猫砂をトイレに入れておく

おしっこのついた猫砂をあらかじめトイレに入れておくと、トイレまでスムーズに誘導できます。

猫は自分の排泄物のニオイでトイレの場所を把握しています。

おしっこに成功したときの猫砂を少量トイレに入れておけば、そこが自分のトイレだと覚えやすくなるでしょう。

もしも、粗相してしまったときも、掃除したときのティッシュをトイレに置いておけばニオイを残せます。

新しいトイレを設置したときや引っ越しをしたとき、新しい子をお迎えしたときに使える方法です。

猫がおしっこをするサインを把握しておく

猫がおしっこをするサインを覚えておくと、粗相をする前にトイレの側まで連れて行きやすくなります。

例えば、おしっこをしたがるときのサインは以下のようなものがあります。

  • 床のニオイを嗅ぐ
  • 床を引っ掻く
  • 同じ場所でグルグル回る
  • お尻をムズムズさせる
  • 朝起きてすぐ
  • 食事後

愛猫の動作をよく観察すると、床のニオイを嗅いだり引っ掻いたりなど、猫砂で排泄物を隠すときのような動きをすることがあります。

そのような仕草をしたらトイレに行きたいサイン。おしっこをする前にトイレの近くまで連れて行ってあげましょう。

毎日観察していると、トイレに行きたい仕草の他にも、朝起きてすぐや食事の後など排泄のタイミングがだんだん分かってきます。

トイレのやり方を覚えるまで、猫がおしっこをするサインを見逃さないように気をつけましょう。

おしっこをしそうになったら抱えてトイレに乗せる

猫は自分でトイレに入っていくことが多いですが、なかなか上手におしっこができない場合は抱えてトイレに乗せてあげるとよいでしょう。

お尻をムズムズさせたり同じ場所でグルグル回るなど、トイレに行きたいサインを見つけたら優しくトイレに乗せて見守ってあげてくださいね。

毎回こうした行動をとっているとクセになってしまうので、徐々に誘導して自らトイレに入れるよう教えてあげるようにすると良いです。

おしっこをしているときは静かに見守る

トイレに慣れさせるポイントは、おしっこしてる間は静かに見守ってあげることです。

声をかけると緊張して、おしっこをするのを止めてしまう可能性があります。

おしっこで緊張してしまうとトイレに嫌なイメージを抱いてしまい、トイレ以外の場所で排泄することに繋がります。

愛猫が頑張っている姿を応援したい気持ちは分かりますが、リラックスして排泄できるように温かく静かに見守ってあげましょう。

おしっこが上手にできなくても叱らない

おしっこが上手にできなくても叱るのは厳禁。逆効果になってしまいます。

猫は排泄のときに叱られると、おしっこをする行為自体を悪いことだと勘違いして我慢してしまいます。

そうなってしまうと、粗相の原因になるばかりか健康にもよくありません。

猫は決して悪意からおしっこを失敗しているわけではありません。

愛猫が正しく排泄できるかどうかは、飼い主さんの管理の責任。猫が悪いわけではありませんので、叱ることは絶対NGです。

愛猫がトイレ以外でおしっこをしたら原因を探って対応しよう

愛猫がトイレ以外の場所でおしっこをしてしまった場合、粗相に繋がる原因があることがほとんどです。

原因がトイレの環境によるものか、猫の体調によるものかで対応は変わってくるでしょう。

愛猫の様子をよく観察して、おしっこのサインや体調不良のサインを見逃さないように気をつけましょう。

なかなか改善が難しい場合は獣医さんに相談してみるのもひとつの方法です。

原因と対処法の理解を深め、トイレのトラブルを改善していきましょう。

この記事の執筆者

桐谷肇

執筆者情報

桐谷 肇

ライター

2021年の12月に保護猫シェルターからキジトラの男の子をお迎えしました。
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。

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