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ミニチュア・ブル・テリアの性格と特徴は?正しい飼い方や平均寿命

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ミニチュア・ブル・テリアは、日本ではまだ飼育頭数がそこまで多くない犬種で、最新の犬種別犬籍登録頭数でも数百匹程度。

ミニチュア・ブル・テリアは人懐っこく穏やかな性格で、海外では飼いやすいと人気の犬種ですが、噛み癖がつきやすく習性や正しい飼い方を理解しておく必要があります。

そこで今回は、ミニチュア・ブル・テリアの性格や習性、飼い方などをご紹介します。

ミニチュア・ブル・テリアを飼うのに向いている人の特徴や、かかりやすい病気なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事の結論

  • ミニチュア・ブル・テリアは「ミニチュア」とつくが中型犬
  • 卵型の頭部に筋肉質の寸胴体型が身体的特徴
  • 平均寿命は11歳~14歳と平均的だが、遺伝に注意したい病気がある
  • 十分な運動量や興奮をコントロールするしつけが必要
  • アイパンチがあるミニチュア・ブル・テリアは価格が高くなる傾向にある

たかだ なつき

担当執筆者

たかだ なつき

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 etc

長年人間の介護の仕事をしてきましたが、寝たきりになった愛犬の介護を機に2018年からWebライターへ。
犬や猫の食事や介護、ペット保険など、幅広い分野で記事の執筆・監修を行っている専門家です。

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目次

ミニチュア・ブル・テリアの特徴

ミニチュア・ブル・テリアは、放っておけないつぶらな瞳が印象的ですが、ほかにもさまざまな特徴がある奥の深い犬種です。

1800年代にはすでに知られていた犬種で、ブル・テリアと同等の歴史を持っている犬種でもあります。

もともとは狩りやゲームなどで活躍していた犬種でしたが、20世紀初頭には絶滅の危機に瀕していたほど。

とてもバランスの良い体格をしており、性格も少しずつ丸くなっていき、家庭犬として適しているほどになっています。

大人しく、人懐っこい

非常に懐きやすい

しつけ次第では吠えづらくなる

平均的な運動量

 その他情報

原産地 イングランド
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 中型
平均寿命 11歳~14歳
なりやすい病気 水晶体脱臼,アトピー性皮膚炎,難聴
参考価格 30万円~50万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,ブリンドル,ブラック・ブリンドル,レッド,フォーン,トライカラー

体高

男の子~35.5cm
女の子~35.5cm

体重

男の子11kg~15kg
女の子11kg~15kg

ミニチュア・ブル・テリアの身体的特徴

ミニチュア・ブル・テリアは、卵のような頭部にピンと立った耳、顔立ちとのギャップを感じさせるがっしりとした体つきが特徴の犬種です。

  • 卵型の頭部
  • つぶらな瞳
  • 太い首
  • 広い肩幅
  • 円筒形のような胴体
  • 引き締まった足
  • 硬く短い被毛
  • 短い尻尾

筋肉質でありながらもコンパクトな体型で、独特な外見はすぐにほかの犬種との違いがわかるでしょう。

また、名前に「ミニチュア」とついていますが、骨量や筋肉量から中型犬に分類されます。

ミニチュア・ブル・テリアのサイズ(体高・体重)

体高~35.5cm
体重11kg~15kg

ミニチュア・ブル・テリアの平均的な体高と体重は上記の通りです。

ただ、体高についてはジャパンケネルクラブでも35.5cmを超えてはならないと定めていますが、体重についての制限はありません。

体の大きさに対して、バランスが取れていることが大切なので、体重はあくまでも目安として考えておきましょう。

ミニチュア・ブル・テリアの毛色・被毛

ミニチュア・ブル・テリアの毛色はとても豊富で、さまざまなバリエーションがあります。

現在、ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、以下の6つです。

  • ホワイト
  • ブリンドル
  • ブラック・ブリンドル
  • レッド
  • フォーン
  • トライカラー

一般的に人気なのは、ホワイトで目の周りが黒色の「アイパンチ」や、白と黒の2色のタイプで、模様によって価格が変動することもあります。

また、ミニチュア・ブル・テリアの被毛は短く硬いシングルコートで、滑らかな手触りです。

抜け毛は比較的少ないですが、寒さに弱いため、寒い時期は服をきせてあげるなどの配慮をしてあげましょう。

ミニチュア・ブル・テリアの運動能力

ミニチュア・ブル・テリアは、スタミナも体力もある犬種なので、体を動かすことが大好きです。

60分間走り続けることができるとも言われており、普段のお散歩だけでなく、ドッグランで自由に走り回ってもらうのも良いでしょう。

アジリティやフライングディスクなど、ドッグスポーツを取り入れてあげるのもよいです。

ミニチュア・ブル・テリアの平均寿命

ミニチュア・ブル・テリアの平均寿命は11歳~14歳です。

2023年に一般社団法人ペットフード協会が発表した中・大型犬の平均寿命は13.86歳なので、平均的な寿命と言えるでしょう。

ただし、寿命の長さや老化のスピードは個体差があり、飼い方や飼育環境などでも左右されます。

元気で長生きしてもらうためには、栄養バランスの取れた食事や適度な運動はもちろん、食事量の管理や定期的な健康診断、快適な生活環境を整えてあげるなど、さまざまな配慮が必要です。

実際に、飼い主が健康や飼育環境に配慮した犬は長生きすると結論付けた論文もあり、お世話の仕方は長生きしてもらうための大きなポイントとなるでしょう。

参考:ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査

参考:獣医疫学会 犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析

ミニチュア・ブル・テリアの注意したい病気

水晶体脱臼水晶体を支えるチン小帯がゆるくなり、水晶体が本来の位置から外れる状態
アトピー性皮膚炎カビや花粉など何らかの原因によってアレルギー反応を起こし、かゆみを伴う病気
難聴耳の神経や機能に問題が生じ、耳が聞こえない状態

ミニチュア・ブル・テリアの代表的な病気は、水晶体脱臼やアトピー性皮膚炎、聴覚障害などが挙げられます。

これらの病気は遺伝的要因が多く、若い年齢でも発症する可能性があるため、病気にいち早く気づいてあげるためにも日頃からよく観察しておくことが大切です。

また、活発であることから膝のお皿がずれてしまう膝蓋骨脱臼(パテラ)にもなりやすいです。

足に負担がかからないように、フローリングなどの硬く滑りやすい床にはカーペットを敷くなどの対策をしてあげることをおすすめします。

さらに、これらの病気だけでなく、ミニチュア・ブル・テリアは生きものである以上さまざまな病気のリスクがあるので、動物病院で定期的な健康診断を受けましょう。

ミニチュア・ブル・テリアの見分け方

ミニチュア・ブル・テリアは、卵のような頭部にがっしりとした寸胴のような胴体の独特な見た目をしています。

また、ミニチュア・ブル・テリアとブル・テリアの見分け方として、ブル・テリアとの違いは体のサイズの違いだけです。

しかし、ジャパンケネルクラブではブル・テリアの体高や体重などサイズに規定はありません。

一般的には、ブル・テリアは体高50cm前後、体重20kg前後とミニチュア・ブル・テリアよりもはるかに大きいため、体高が低くコンパクトであればミニチュア・ブル・テリアと見分けられます。

参考:ジャパンケネルクラブ ブル・テリア

ミニチュア・ブル・テリアの登録頭数

冒頭でも触れましたが、ミニチュア・ブル・テリアは日本での飼育頭数が少ない犬種です。

ジャパンケネルクラブの過去10年間の犬種別犬籍登録頭数は、以下のようになります。

  • 2023年…134頭(54位)
  • 2022年…196頭(47位)
  • 2021年…150頭(54位)
  • 2020年…119頭(59位)
  • 2019年…118頭(59位)
  • 2018年…114頭(60位)
  • 2017年…130頭(58位)
  • 2016年…140頭(56位)
  • 2015年…201頭(46位)
  • 2014年…187頭(48位)

犬種別犬籍登録頭数とは、その年の1月から12月までにジャパンケネルクラブに血統登録して、血統書が発行された頭数です。

この10年間で、ミニチュア・ブル・テリアは1,489匹が登録されています。

現在飼育頭数が一番多いトイ・プードルは2023年の1年間だけで77,908匹登録されているので、いかにミニチュア・ブル・テリアが希少な犬種ということが分かるのではないでしょうか。

参考:ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数

ミニチュア・ブル・テリアの性格・習性

ミニチュア・ブル・テリアは、飼い主に忠実で穏やかな性格です。

社交的で人懐っこく、先住動物や小さな子供とも上手にやっていけるでしょう。

また、マイペースで自己中心的なところがあったり、頑固なところがあるなど、人間を思わせる一面が愛くるしい顔立ちと合わせて親近感を湧かせてくれます。

大人しいが、闘犬らしい勇敢さもある

ミニチュア・ブル・テリアは、家庭犬にふさわしいように改良されていますが、闘犬の歴史を持つ犬種だけあり、闘犬らしい勇敢さも持ち合わせています。

ただ、よほどのことが無い限り、自分から争いを仕掛けることはありません。

しかし、勇敢だからこそ、ほかの犬や知らない人に吠えたり、バイクや自転車など動くものに警戒して落ち着きをなくすことがあるので、注意してあげましょう。

学習能力があり、家族に対して愛情深い

ミニチュア・ブル・テリアは、とても賢い犬種です。学習意欲も高く、褒められるとわかれば喜んでトレーニングにも励んでくれるでしょう。

また、家族に対しても愛情深く、しつけの方法を間違えなければ忠実さを発揮し、飼い主の指示をしっかりきいてくれます。

ただし、頑固な性格や賢いからこそしつけが難しく、じっくり取り組むことが大切です。

ときに興奮しやすい面もある

ミニチュア・ブル・テリアは活発で好奇心旺盛なので、何かの刺激がきっかけで興奮してしまうこともあります。

興奮しているときはなかなか言うことを聞かなくなってしまうため、子犬の頃から社会性を養うことが重要。

しつけをしっかり行い、「待て」「伏せ」などの指示で落ち着けるようにしておきましょう。

ミニチュア・ブル・テリアの誕生の歴史

ミニチュア・ブル・テリアの誕生の歴史は、闘犬のブルドッグとテリア種の交配によって作り出されたブル・テリアにまで遡ります。

闘犬としてのブル・テリアは、4kgほどのブル・テリアから20kgのブル・テリアまでさまざまなサイズがあり、戦いをより有利にするために小さなブル・テリアが作られました。

その後、イギリスで闘犬が廃止になった1835年から、犬種の存続のために家庭犬への改良が始まります。

ブル・テリアの闘争心を排除して、性格が穏やかになるように考えられたほか、容姿やサイズにバラつきがないようにと、繁殖されるようになりました。

1860年頃にダルメシアンと交配させた白いブル・テリアが出現したことで、品種改良や新犬種作出のブームになり、ミニチュア・ブル・テリアやさらに小さなブル・テリアが作られました。

1863年には、すでに体重4.5kg未満のブル・テリアのクラスが設けられていたとされます。

しかし、小さなブル・テリアは体が弱く、20世紀初頭に絶滅寸前までいきました。

その後、愛好家たちの努力や1939年にイギリスケネルクラブが現在のサイズ規定やブル・テリアとは別個とすることを認めたため、現在のミニチュア・ブル・テリアが誕生しました。

ミニチュア・ブル・テリアと繋がりのある犬種

ミニチュア・ブル・テリアと繋がりのある犬種は、白いブル・テリアの誕生のもととなったダルメシアンやスタッフォードシャー・ブル・テリア、ブルドッグ、ホワイト・イングリッシュ・テリアが挙げられます。

家庭犬として改良されたとは言え、受け継いでいる点もあるため、ミニチュア・ブル・テリアと繋がりのある犬種のことも簡単に知っておきましょう。

スタッフォードシャー・ブル・テリア

スタッフォードシャー・ブル・テリアは、ブルドッグとテリアの両方の良さを兼ね添えつつ、優しく穏やかな犬種です。

ブル・テリア作出の際に、ブルドッグとの中間に介在した犬種でもあります。

がっしりとした筋肉質な体に小さな目など、ミニチュア・ブル・テリアに似ている点もあります。

ですが、上から見ると逆三角形のような引き締まった体は、スタッフォードシャー・ブル・テリアならではの特徴的な体型です。

愛情深く寛容な性格ながらも、頑固な一面や興奮しやすい面もあるなど、ブル・テリアやミニチュア・ブル・テリアは性格の面でも多くのことを受け継いでいます。

優しく穏やかで無邪気

陽気で人懐っこい

興奮すると吠えやすい

筋肉質で非常に運動量が多い

 その他情報

原産地 イギリス
犬種グループ 3G:テリア
大きさ 中型
平均寿命 12歳~14歳
なりやすい病気 白内障,緑内障,肥満細胞腫,チェリーアイ,股関節形成不全,肘関節形成不全,膝蓋骨脱臼
参考価格 40万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ショートコート
毛色 レッド,フォーン,ホワイト,ブラック,ブルー,ブリンドル,ブリンドル&ホワイト,フォーン&ブリンドル,ブラック&タン,レバー,ブルー&ホワイト,フォーン&ホワイト,レッド&ホワイト

体高

男の子35.5cm~40.5cm
女の子35.5cm~40.5cm

体重

男の子12.7kg~17kg
女の子11kg~15.4kg

ダルメシアン

ダルメシアンは、ディズニー映画「101匹のわんちゃん」にも登場する、白い被毛に黒いブチ柄が特徴的なクロアチア原産の大型犬です。

ただ、その起源はいまだ明らかになっておらず、これまでに発見された彫刻や絵から、数千年前から存在していたと考えられています。

白いミニチュア・ブル・テリアの黒色の「アイパンチ」や黒い斑点などは、ダルメシアンから受け継がれているものです。

また、ダルメシアンから受け継いだパイボールド遺伝子が難聴などの聴覚障害の原因だと推測されており、白いミニチュア・ブル・テリアは、特に注意が必要でしょう。

友好的で、攻撃性はない

非常に懐きやすい

しつけ次第では吠えづらくなる

スタミナが豊富で、十分な運動が必要

 その他情報

原産地 クロアチア
犬種グループ 6G:嗅覚ハウンド
大きさ 大型
平均寿命 10歳~13歳
なりやすい病気 尿路結石症,高尿酸血症,ダルメシアン・ブロンズ症候群,股関節形成不全
参考価格 30万円~50万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 スムースコート
毛色 ピュア・ホワイト+ブラック・スポット・バラエティー,ピュア・ホワイト+レバー・スポット・バラエティー

体高

男の子56cm~61cm
女の子54cm~59cm

体重

男の子27kg~32kg
女の子24kg~29kg

オールド・イングリッシュ・ブルドッグ

オールド・イングリッシュ・ブルドッグは、一般的に「ブルドッグ」と呼ばれている、大きな頭にがっしりとした体つきが特徴の犬種です。

闘犬として作り出されて活躍していましたが、1835年に闘犬が廃止になり、犬種存続のために穏やかな性格になるように改良されました。

見た目に反した愛情深く優しい気質を持つようになり、現在も家庭犬として人気のある犬種のひとつです。

ホワイト・イングリッシュ・テリア

現在は絶滅していますが、ホワイト・イングリッシュ・テリアは、イギリス原産の闘犬やショードッグとして活躍していた犬種です。

生まれつき純白な美しい被毛を持つことから人気となり、重要なドッグショーには必ず出場するような犬種でした。

しかし、人気が高まり需要が増えたことで乱繁殖が行われるようになり、生まれつき耳が聴こえない犬が多く生まれるなど犬質が低下し、1927年に絶滅してしまいました。

ミニチュア・ブル・テリアを飼うのに向いている人の特徴

では、ミニチュア・ブル・テリアを飼うのに向いている人はどんな人なのでしょうか。

基本的には、筋肉量が多く、活動量を多く必要とすることから、毎日十分な散歩をできるだけでなく、遊びの時間を確保し、休みの日などはドッグランなどに連れて行ってあげられる人です。

ただ、これだけではありません。ここでもう少し詳しく見ていきましょう。

徹底したしつけができる人

ミニチュア・ブル・テリアは、賢く学習意欲の高い犬種ですが、マイペースで頑固という一面も持っています。

そのため、辛抱強く、徹底したしつけができる人でなければ、興奮してしまったときなどに抑えがきかずに大変です。

また、ミニチュア・ブル・テリアは噛み癖がつきやすい犬種でもあるため、小さな頃の甘噛みも、噛んでいいものと噛んではいけないものをしっかり教えてあげる必要があります。

大きくなっても興奮の制止ができなかったり噛み癖が直っていないでは、ほかの犬や人をケガさせてしまったり、愛犬自身が事故にあうというリスクが高まるため、徹底したしつけを行うことが大切です。

ただし、叩いたり、やみくもに怒ることは信頼関係を壊すことになるため、褒めてしつけるということを徹底しましょう。

病気やお手入れの頻度が多いことを理解できる人

ミニチュア・ブル・テリアは、短毛で抜け毛が比較的少ない犬種ですが、皮膚が弱いため定期的なお手入れは必要です。

また、遺伝的要因の注意したい病気や、そのほかの病気にかかるリスクもしっかり理解して、病気の際は動物病院に連れて行ける人でなければいけません。

これはミニチュア・ブル・テリアに限ったことではありませんが、命を預かるという意識を持ち、しっかり健康を管理してあげることが大切です。

ミニチュア・ブル・テリアの飼い方

ミニチュア・ブル・テリアのお迎えをするときは、特徴や習性などを理解するだけでなく、お世話の方法も知っておかなければいけません。

ここでは、ミニチュア・ブル・テリアの基本の飼い方をご紹介します。

スタミナがあるため、1回30分程度の散歩が必要

ミニチュア・ブル・テリアの散歩は、1日2回、1回30分程度行いましょう。

ミニチュア・ブル・テリアは、しっかりとした筋肉を持っており、スタミナもあるため、十分な運動量が必要です。

散歩では、ボール遊びなどを取り入れると単調な散歩ではなくなり、満足度も高まります。

興奮時にもコントロールできるよう、小さい頃からしつける

「ミニチュア・ブル・テリアを飼うのに向いている人の特徴」でも触れましたが、ミニチュア・ブル・テリアは興奮してしまうことがあるため、興奮時にもコントロールできるように、小さい頃からしっかりしつけを行っておくことが大切です。

また、ミニチュア・ブル・テリアは小柄に見えますが、成犬になってしまうと大人でもコントロールすることが難しいほど力があります。

飼い主さんだけでしつけが難しいと感じた場合は、ドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。

暑さに弱いため、室温・湿度の管理を徹底する

ミニチュア・ブル・テリアは、短頭種に分類され、体内の熱をうまく逃すことができない暑さに弱い犬種です。

そのため、屋外飼育に向いていないのはもちろん、室内でも室温や湿度の管理を徹底してあげる必要があります。

一般的に、犬が快適に過ごせる室温は25℃前後、湿度が50%前後ですが、短頭種では、やや低めの室温にしてあげたほうがいいでしょう。

ただし、年齢や個体にもよって異なるため、愛犬の適切な室温を見つけてあげることが大切です。

また、短毛で皮膚も弱いという特徴があるので、夏場は紫外線による皮膚ダメージや熱中症のリスクが高まります。

夏場に限らず、日中の気温が高い日は散歩の時間帯などに配慮してあげましょう。

食欲旺盛でも、食事管理は重要

ミニチュア・ブル・テリアは、比較的食欲が旺盛な傾向にあり、肥満に注意が必要な犬種です。

年齢や体型、体重によって適切な食事量は異なるため、しっかり食事管理を行いましょう。

また、お迎えする際に、ブリーダーやペットショップから食事量を伝えられることがほとんどですが、まずは動物病院を受診しておきましょう。

愛犬の適正な体型であるのかを獣医師に確認してもらい、そこで食事量を相談することをおすすめします。

被毛は短く抜け毛も少ないため、週2~3回のブラッシングでOK

ミニチュア・ブル・テリアの基本的なお手入れの頻度は、以下の通りです。

ブラッシング1週間に2回~3回程度
耳掃除1週間~2週間に1回程度
歯磨き毎日
お風呂1か月に1回程度
爪切り2週間に1回程度
肛門腺絞り1か月に1回程度

ミニチュア・ブル・テリアは短毛でシングルコートのため、抜け毛は少ないです。

ただ、ブラッシングは汚れを落としたり皮膚の健康維持にも欠かせないため、1週間に2~3回行うようにしてください。

この時、皮膚に負担がかからないように、ラバーブラシを使用してあげるのがおすすめです。

また、シャンプーなどはやりすぎてしまうと逆に皮膚トラブルの原因となるので、月に1~2回程度までにしておきましょう。

ミニチュア・ブル・テリアにおすすめのドッグフード・アイテム

ここでは、ミニチュアブルテリアにおすすめのドッグフードと、ハーネスをご紹介します。

レティシアン ネルソンズドッグフード 中・大型犬向け

出典 :https://www.amazon.co.jp/

ヒューマングレードの品質にこだわった原材料を使用し、主原料はチキンが50%と、限りなく肉食に近い雑食の犬の食性に配慮したドッグフードです。

高タンパク・低脂質と、年齢を選ばずに与えられる栄養バランスで、繊維質も高めなので満腹感を維持しやすく、食欲旺盛なミニチュア・ブル・テリアも満足してくれやすいでしょう。

また、お腹の健康維持をサポートするオリゴ糖類や、関節の健康維持をサポートするグルコサミンやコンドロイチンが配合されているので、活発なミニチュア・ブル・テリアの健やかな毎日を支えてくれます。

対象年齢 全年齢
内容量 5kg
原産国 イギリス
主原料 チキン生肉、乾燥チキン
その他原材料 サツマイモ、バターナッツスカッシュ、チキンオイル、エンドウ豆、チキングレイビー、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、海藻、チコリ(フラクトオリゴ糖)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖)、ニンジン、パースニップ、リンゴ、カボチャ、スペアミント、インゲン豆、ブロッコリー、ローズマリー、パセリ、マリーゴールド、フェンネル、ショウガ、ユッカ、クランベリー、ナシ
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 グルコサミン、コンドロイチン、タウリン、ビタミン類(E、A、D3、B12、ナイアシン、パントテン酸、B2、B1、B6)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 365.7kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 193円/105g
定期販売 1~2個:1個あたり7,816円(税込)/3個以上:1個あたり7,356円(税込)
フード目的 一般食(FEDIAF基準)
フードの種類 ドライ

Perros Life ペルロス ハーネス

出典 :https://www.amazon.co.jp/

動物愛護先進国のひとつであるイタリアで、犬の専門家の長年の経験や知識を活かして開発されたハーネスです。

犬と飼い主の安全性を最優先に考えられていますが、それだけでなく、犬の着け心地や着脱方法にもこだわり、究極の快適さが追求されています。

首や気管に負担をかけないY字の設計や、体に合わせやすい5点での調整によって拘束感を与えず肩や前足の動きを邪魔しません。

脇の擦れや食い込みがないように肌への負担の考慮など、細かいところまで徹底したこだわりがあります。

力が強く活発なミニチュア・ブル・テリアも、しっかりフィットするハーネスなら、抜ける心配がなくて安心です。

首周り -
胸周り -
胴回り XSPA10S:25cm~35cm/XSPA10:30cm~45cm/XSPA10L:34cm~50cm/SPA15S:38cm~50cm/SPA15:45cm~65cm/MPA20S:50cm~70cm/MPA20:55cm~85cm/LPA25M:65cm~100cm
素材 ウェビング
適合種 全犬種
留め具 バックル
反射板 ×
ハンドル ×
洗濯 手洗いのみ
成長段階 全年齢
長さ調整
構造 H型

ミニチュア・ブル・テリアの価格

ミニチュア・ブル・テリアの価格相場は、30万円~50万円程度です。

ブリーダーからのお迎えにおいても、生体価格は平均で約33万円、最高価格は60万円、最低価格は20万円程度です。

ペットショップでも、25万円~52万円という生体価格が多く、どちらも「アイパンチ」が高額になっている傾向にありました。

日本での飼育頭数が少ないように、ブリーダーも少ないですが、一般的な犬種と比べてそこまで高額というわけでもないので、検討はしやすいでしょう。

ただし、販売しているブリーダーやペットショップが限られてしまうため、お迎えに行くための費用などが別途かかってしまいます。

この記事の執筆者

たかだ なつき

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たかだ なつき

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 etc

長年人間の介護の仕事をしてきましたが、寝たきりになった愛犬の介護を機に2018年からWebライターへ。
犬や猫の食事や介護、ペット保険など、幅広い分野で記事の執筆・監修を行っている専門家です。
3ヶ月前に18歳の愛犬が虹組となり、現在は2歳のチワックスと1歳のポメチワ、0歳のチワックスの3匹と暮らしています。

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