犬の病気・健康

犬のいびきの原因は大きく分けて5つ!考えられる病気や対処法

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愛犬がいびきをかきながら気持ちよさそうに寝ている姿をみたことはありませんか?

なんとも癒される光景ですが、いびきの原因は病気が影響していることもあるのです。

いびきは病気だけでなく、愛犬の生活習慣や体質などさまざまな理由からあらわれます。

本記事ではいびきの原因に迫りながら、改善を目指す対処法をご紹介していきます。

愛犬のいびきの原因を考えながら、適切な対処をしていきましょう。

この記事の結論

  • 犬がいびきをかく原因は大きく分けて5つあり、いずれも対処が必要なものになる
  • 頭蓋骨から鼻までの長さが短い短頭種は、生まれつきいびきをかきやすい犬種である
  • いびきの原因となる病気は、鼻炎やクリプトコッカス症、歯周病などが考えられる
  • 今までは睡眠中に静かだったのに、急にいびきをかきだしたら要注意

担当執筆者

眞壁 亜実

眞壁 亜実

編集部ライター

動物に携わる職を目指し、飼育について学ぶ専門学校へ入学。
牛の魅力にハマり、卒業後は酪農スタッフとして牧場で乳牛と過ごし、居住地が変わることをきっかけに、動物看護士に転職。
現在はこれまでのペットに関する経験を活かしながらライターとして活動中。

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犬のいびきの原因は?

犬がいびきをかく主な原因は、大きく5つに分かれます。

  • アレルギーや感染症による喉や鼻の炎症
  • 老化による筋力の衰え
  • 肥満で喉が狭くなっている
  • 薬の副作用
  • 病気 など

生活習慣や年齢など身近な理由から、炎症や病気がいびきと関係していることも。

それぞれのいびきの原因について、詳しくみていきましょう。

アレルギーや感染症で喉や鼻に炎症ができた

アレルギー反応や感染症は、喉や鼻に炎症が起こることで鼻水、鼻詰まり、喉の腫れといった症状があらわれます。

炎症が起きると喉や鼻の粘膜が腫れるので、空気の通り道である気道が狭くなるのです。

気道が細くなると呼吸がしづらくなるため、呼吸音が気になるようになったり、睡眠中にいびきをかくようになったりする原因に。

アレルギー体質や感染症による体調不良がある場合は、いびきが発生しやすい状態だといえます。

老化による筋力の衰え

老化が進むと首や喉の筋力が衰え、姿勢によっては気管を支える力が弱まりいびきが発生しやすい状態を招きます。

年齢を重ねると共にいびきが少しずつあらわれる場合は、喉周辺の筋力の衰えが関係している可能性が高いです。

ただし、高齢になってからいきなりいびきをかくようになるケースでは病気が疑われます。

肥満によって喉が狭くなっている

肥満になると喉が脂肪に圧迫されて狭くなり、いびきをかきやすくなります。

肥満による喉の圧迫は、寝ているときだけでなく、日常の呼吸でも気道に負荷がかかりやすい状態です。

運動不足や食べ過ぎは肥満を招く原因となるので、愛犬の生活習慣を見直す必要があります。

薬による副作用

筋肉の緊張をゆるめる作用がある薬を服用すると、副作用でいびきが発生しやすくなります。

薬によって気管を支える筋肉がゆるむことが原因です。

動物病院で処方されている薬の効果・副作用について、よく説明を受けておくことが大切です。

このケースであれば心配に及ばないことも多いので、心配な場合は一度診察を受けてみてください。

病気

もっとも気をつけたいのが、病気が原因でいびきを引き起こしているケースです。

いびきと関係性が深いのは口や鼻周辺の異変、感染症やアレルギーによる影響です。

以前よりいびきが気になるようになった場合は病気を疑い、動物病院へ相談しましょう。

生まれつきいびきをかきやすい犬種もいる

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元々の喉や鼻の構造から、生まれつきいびきをかきやすい犬種が存在します。

頭蓋骨から鼻までの長さが短い、短頭種と呼ばれる上記の犬種はいびきをかきやすいです。

「鼻ぺちゃ」の愛称で親しまれている短頭種は、口と鼻の境目に位置する軟口蓋が肥大している影響で、気道が狭いという特徴があります。

いびきをかきやすいだけでなく、普段の呼吸音でフガフガと音がなることも。

ぺちゃっとした鼻は短頭種のチャームポイントではありますが、あまりにもいびきが大きかったり、呼吸が苦しかったりする様子があれば手術をして改善を目指すこともあります。

犬のいびきから考えられる病気

愛犬のいびきは病気のサインである可能性があります。

いびきが症状としてあらわれる病気は以下の通りです。

  • アレルギー性鼻炎
  • クリプトコッカス症
  • 短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)
  • 歯周病
  • 腫瘍

主に鼻や喉周辺に影響を及ぼす病気は、いびきを引き起こす原因になりやすいです。

それぞれの病気について解説していきます。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉、刺激物へのアレルギー反応が原因で起こる鼻症状です。

鼻の中の粘膜に炎症が起きている状態で、主な症状は鼻水やくしゃみですが、悪化すると鼻詰まりを引き起こして呼吸がしにくい状態に。

鼻の通りが悪くなり呼吸がしづらくなることから、寝ているときにいびきが発生しやすくなります。

クリプトコッカス症

クリプトコッカス症とは、クリプトコッカスというカビの一種である真菌に感染することで発症する病気です。

植物や土壌、鳩のフンなど身近に潜む菌で、愛犬の抵抗力が低下しているときに感染します。

くしゃみやドロッとした鼻水がみられ、肉芽腫を形成して鼻の通りを塞いでしまうことも。

鼻症状で呼吸が苦しい状態になるので、日常の呼吸音や眠っているときのいびきは目立ちます。

短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)

短頭種気道症候群とは、生まれつき空気の通り道である気道が狭いパグやブルドッグのような短頭種にみられる症状の総称です。

鼻の穴が狭い、口と鼻を隔てる軟口蓋が長くて分厚い、気管や鼻の中が細いといった先天的な体の構造が原因で、気道に負担がかかりやすくなっています。

いびきも目立ちますが、暑さや興奮などで息が上がったときにガーガーと大きな呼吸音がするのも短頭種気道症候群の特徴のひとつです。

歯周病(ししゅうびょう)

口の中だけの病気だと思われがちの歯周病ですが、進行すると化膿した部分から菌が鼻へと拡がり、副鼻腔炎や蓄膿症などを併発することがあります。

上顎の歯根は鼻のすぐ近くに位置している箇所もあるので、口内トラブルの影響を受けやすいです。

歯周病がきっかけで鼻の中にまで炎症が起こると、粘膜の腫れや鼻症状の影響を受けて鼻腔が狭くなりいびきに繋がります。

腫瘍(しゅよう)

空気の通り道である気道のどこかに腫瘍が発生すると、呼吸のしづらさからいびきが目立つようになります。

喉や鼻の腫瘍は悪性であることが多く、腫瘍が肥大化すればますます呼吸が苦しい状態になってしまうので早めの対処が必要です。

いびきが気になるようになった、すぐに息切れをする、鼻血が出るといった症状がある場合は、腫瘍の可能性を視野に入れて獣医師に診てもらいましょう。

犬にとって危険ないびきの見分け方

愛犬のいびきは病気が関連している危険ないびきと、体に影響のないいびきの2種類に分かれます。

以下6つの危険ないびきの兆候がないかチェックしてみましょう。

  • 急にいびきをかくようになった
  • いびきの音が徐々に大きくなっている
  • 途中でいびきが止まり、少ししてからまた再開する
  • 起きているときもいびきに近い呼吸音がする
  • 苦しそうにいびきをかく
  • ぐっすり眠れない様子で頻繁に起きる

これらの基準をひとつの参考としてみて、気になったことは獣医師さんに相談するのが良いでしょう。

急にいびきをかくようになった

今まで睡眠中の呼吸音が静かだったのに、急にいびきをかくようになった場合は要注意です。

腫瘍や炎症など、気道に異変が起こっている可能性があります。

急ないびきに気が付いたら、動物病院で詳しく検査してもらいましょう。

いびきの音が徐々に大きくなってきた

いびきの音が少しずつ大きくなるケースでは、腫瘍の肥大や肥満による影響などが考えられます。

愛犬が元からいびきをかいて寝ている場合は、いびきの音の変化に気が付きにくいことが多いです。

徐々にいびきが大きくなる場合は病気の可能性もありますが、体型の変化や加齢による影響なども考えられます。

定期的に動物病院を受診して健康チェックをしてもらうと異変に気が付きやすく安心できます。

いびきが途中で止まって、またいびきをかく

途中で止まり数秒後にまた再開するようないびきをかく場合は、睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)の可能性があります。

鼻腔が狭い短頭種や肥満体型が原因で起こるいびきの特徴で、いびきが止まっている間は無呼吸の状態です。

一時的に無呼吸の状態が繰り返されると眠りが浅くなり、体力が低下して体調を崩しやすくなってしまいます。

起きているときもいびきのような呼吸音がする

起きていても「ガーガー」「グーグー」といびきに近い呼吸音がする場合は、気道に負担がかかっている恐れがあります。

気道が狭い短頭種でよくみられますが、原因は肥満や腫瘍、炎症などさまざまです。

夏の暑い時期や興奮して体温が上がったときは、呼吸数が増えることでさらに気道に負荷がかかってしまいます。

病気が原因の場合は速やかに診察を受け、体型や体質が原因の場合は呼吸が激しくならないように工夫が必要です。

苦しそうにいびきをかいている

なんらかの原因で気道が圧迫されていたり、呼吸器にトラブルが発生していたりする場合は苦しそうないびきがみられます。

呼吸が荒くなっているようないびきであれば、苦しんでいる可能性も十分に考えられます。

いびき以外にも、「いつもより呼吸が早い、すぐに座り込んでしまう」というような様子があればすぐに動物病院で診てもらいましょう。

熟睡できず、すぐに起きてしまう

呼吸がしづらい状況では、苦しさから眠りが浅くなりやすいです。

眠る体勢になってもすぐに起きてしまっていたり、睡眠時間がとても短くなっていたり。

気道や呼吸器に異変が起きている可能性が高いので、愛犬が眠れない様子に気が付いたら早めに動物病院へ連れて行きましょう。

犬のいびきの対処法

いびきには、予防や軽減効果が期待できる対処法がいくつかあります。

愛犬のいびきが気になる場合は以下の方法を実践してみましょう。

  • 呼吸がしやすい姿勢で寝かせる
  • ダイエット
  • 室内の空気を清潔に保つ
  • 食物アレルギーはフードの見直しをしてみる
  • 毎日歯磨きをする

いびきの原因によって最適な対処法が異なります。

それぞれの対処法を深掘りしてみていきましょう。

呼吸しやすい姿勢で寝かせる

愛犬にとって、横になる体勢の中ではうつ伏せがもっとも楽に呼吸ができます。

仰向けや横向きは喉がつぶれてしまい肺が膨らみにくいため、呼吸が苦しいときには向いていません。

愛犬が熟睡できていない様子があれば、うつぶせ寝をさせてみましょう。

食事コントロールや散歩などの運動で適正体重に戻す

犬のボディコンディションスコア

肥満が原因のいびきは、食事のコントロールや運動の見直しによるダイエットが効果的です。

上記図はボディコンディションスコア(BCS)といって、愛犬に触れた状態と見た目から体型を評価する指標です。

愛犬の体型が、5段階のうちどこに当てはまるか見比べてみてください。

BCS4または5に近い体型では肥満が疑われるため、獣医師に相談しながら、「ダイエット食への変更、食事量の見直し、適した運動量」などを心がけてみましょう。

減量することで、いびきの原因となっていた脂肪による気道の圧迫が軽減する効果が得られます。

室内の空気を清潔に保つ

ハウスダストや花粉など環境要因のアレルギーをもっている場合は、室内の空気を清潔に保つよう意識してみてください。

いびきの原因となるアレルギー性鼻炎を発症するリスクを抑える効果が期待できます。

こまめな掃除や換気などはもちろんのこと、適切な湿度管理や空気清浄機の導入もアレルゲンの除去に効果的です。

食物アレルギーの場合はフードを見直す

愛犬が食物アレルギーの場合は、アレルギー反応が出にくい相性の良いフードを見つけましょう。

アレルギーによる鼻や喉の炎症を抑えることでいびきの軽減を目指します。

同じ食品を使っていても、各メーカーごとでアレルギー反応に違いが出ることも。

かかりつけの動物病院で相談しながら、愛犬に最適なフードを選んであげてください。

歯磨きはなるべく毎日行う

歯のトラブルが進行すると、鼻腔へ影響を及ぼすことがあります。それだけではなく、進行すればするほど体のさまざまな部分に悪影響を与えます。

歯周病の菌が鼻に拡がって炎症が起こると、鼻の粘膜が腫れていびきが発生する原因に。

予防方法は簡単で、毎日の歯磨きで歯の健康を守ることが大切です。

ただ、歯磨きを急に始めても慣れてくれるわけではありません。急に始めると嫌がる可能性もあるため、子犬期から慣れてもらう必要があるのです。

いびきの原因が不明・異常が見られるときは獣医師に相談を

愛犬がいびきをかいていても健康であれば問題ありません。

いびきをかいているから体のどこかが悪い、ということはなく、体質や加齢による自然な発生であるケースも存在します。

しかし、突然いびきが気になったり、いびきの発生と共に体調の変化があったりする場合は獣医師への相談が必要です。

病気が原因のいびきでは、元気が無い、鼻水が出る、苦しそうといった他の症状が一緒にみられることもあります。

何か異変があったときに気が付けるように、普段から愛犬のいびきの有無やボリュームなどを把握しておきましょう。

この記事の執筆者

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眞壁 亜実

眞壁 亜実

編集部ライター

動物が大好きな子育て中の主婦です。
動物に携わる職を目指し、飼育について学ぶ専門学校へ入学。
牛の魅力にハマり、卒業後は酪農スタッフとして牧場で乳牛と過ごし、居住地が変わることをきっかけに、人とペットを繋ぐ仕事がしてみたいと思い動物看護士に転職。
現在はこれまでのペットに関する経験を活かしながらライターとして活動中。

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