もふもふとした大きな犬の代表格ともいえるチャウチャウ。
ルーツは中国北部で、現在は日本を含め世界中で愛されています。
おとなしくまじめで忠実な面をもち、古くは猟犬や番犬として活躍していた歴史のある犬です。
この記事ではこれからチャウチャウをお迎えしたいという方向けに、さまざまな観点からチャウチャウに関する情報をまとめました。
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もくじ
困ったような表情が愛らしいチャウチャウ

特徴のある表情で親しまれるチャウチャウ。なんとなく困っているような顔で、静かにたたずんでいる印象がありませんか。
たるみのある顔や小さな目、口元の下がった口角は魅力的で、多くの人にとって愛らしい印象をもたせる要素のひとつでしょう。
その愛くるしい表情とは裏腹に自立心が強く、性格はとてもまじめな犬種です。
生後8~10週目辺りに舌の色が青黒く変化する
成長段階の生後8~10週を迎えるころに舌の色が青黒く変わるのは、先祖代々受け継がれた特徴です。他の犬種と比べてだいぶ青黒い色の舌をしています。
舌の色が変化する理由ははっきりしていませんが、舌の色を青くする色素細胞が受け継がれているのではという説などがあります。
チャウチャウの特徴

チャウチャウは古い犬種で、2000年以上前から飼育されていたといわれています。
大きな体格と独立心のある性格で、DNA上はオオカミに近いそうです。
とてもまじめで忠実なチャウチャウ。お迎えしたらきっと、頼れる家族になってくれることでしょう。
冷静でマイペースな性格
飼い主に忠実だが独立心が強い
物静かなので無駄吠えは多くない
大型犬の中では運動量が少ない
その他情報
原産国 | 中国 |
平均寿命 | 9歳~15歳 |
なりやすい病気 | 熱中症,眼瞼内反症,鼻腔狭窄,軟口蓋過長,股関節形成不全 |
参考価格 | 20万円前後 |
体毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート,スムースコート |
毛色 | ブラック,レッド,ブルー,フォーン,クリーム,ホワイト,シナモン |
チャウチャウのサイズ
チャウチャウの平均的な体高と体重は以下のとおりです。
体高 | 46cm~56cm |
体重 | 20kg~32kg |
個体差があり、成長段階によってもかなりばらつきがみられます。
チャウチャウの被毛・毛色
チャウチャウの毛色は以下のとおり。
- ブラック
- レッド
- ブルー
- フォーン
- クリーム
- ホワイト
- シナモン
ブラックやホワイト、ブルーは希少で、価格も高い傾向にあります。
被毛の質感もさまざまで、フワフワとしたものやより硬いものなどがみられます。
チャウチャウの性格・習性
チャウチャウは強い独立心をもち、一度信頼関係を築いた飼い主には献身的な性格です。まじめで、家族を守ろうとする一面もあります。
頭が良く学習能力に優れている反面、頑固で、しつけには継続性をもったトレーニングが必要なことが多いようです。
活動量は多くなく、個体差はあるものの通常は激しい運動を好む犬種ではありません。
チャウチャウの平均寿命
一般社団法人ペットフード協会「令和4年 全国犬猫飼育実態調査」によると犬全体の平均寿命は14.76歳。
チャウチャウの寿命はおよそ10年前後と平均より短めですが、個体によって差があります。
飼育環境や遺伝なども寿命に影響します。 適切な栄養と適度な運動、健康管理、そして深い愛情で育てれば、チャウチャウの寿命が延びる可能性は高まるでしょう。
出典:一般社団法人ペットフード協会「令和4年 全国犬猫飼育実態調査」
チャウチャウがかかりやすい病気の一例
チャウチャウがかかりやすい病気として、以下の4つが挙げられます。
熱中症(ねっちゅうしょう) | 体温調節ができず呼吸が荒くなったり、ぐったりする。 |
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう) | まぶたが目の内側に向かって反り返る。 |
鼻腔狭窄(びくうきょうさく) | 鼻腔が狭くなり呼吸困難を引き起こす。 |
軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう) | 軟口蓋が通常より長くなり、呼吸を妨げてしまう。 |
ひとつずつ説明しましょう。
熱中症(ねっちゅうしょう)
チャウチャウは熱中症にかかりやすい犬種。厚い被毛と短い鼻で、体温調節が苦手です。
気温の高い環境での活動や長時間の外出は危険です。体温が異常に上昇し、体内の熱を放散できなくなる可能性があります。
熱中症になると異常な息づかいや口・舌の発赤、嘔吐、倦怠感などが起こります。
予防には適切な水分補給や涼しい場所で過ごすこと、散歩や運動の調整、車内に絶対に取り残さないなどの対策が重要です。
症状が見られたらすぐに、獣医師の診察を受けましょう。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
眼瞼内反症は、チャウチャウを含む一部の犬種で見られる眼の疾患です。遺伝が原因のことが多く、生まれつき疾患がある子も珍しくありません。
症状には目の充血、涙やけ、目の不快感などが挙げられ、罹患すると角膜損傷や感染症のリスクもあります。治療には手術によるまぶたの形成や修正が一般的です。
定期的な眼科検査と早期発見が重要です。正しいケアで、目の健康を維持できる可能性が高まります。
鼻腔狭窄(びくうきょうさく)
鼻腔狭窄もチャウチャウがかかりやすい病気のひとつ。その名のとおり鼻の疾患です。
鼻腔が狭くなり正常な呼吸や空気の流れが制限されるため、鼻づまり、鼻音、呼吸困難、運動時の息切れなどが症状として現れます。
治療には手術が一般的で、鼻腔の拡張や狭窄箇所の除去などが行われます。
定期的な健康チェックと早期発見で、予後も生活の質を下げずに過ごせるでしょう。
軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)
軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)も、チャウチャウが気をつけたい疾患のひとつ。軟口蓋(なんこうがい:口内の上側奥部分)が異常に長くなり、喉の通り道がふさがれて呼吸が困難な状態になります。
症状は鼻づまりや鼻音、運動時の息切れなど。
肥満していると睡眠時無呼吸症候群や心肺機能の問題が起こることもあります。
治療は手術で、軟口蓋の一部を切除するなどの処置が行われます。
一般的な病気と同様、定期的な健康チェックと早期の発見が重要です。
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チャウチャウの歴史

チャウチャウは中国にルーツをもつ古い犬種です。警備犬や狩猟犬として活躍し、中国の古代王朝には数千ものチャウチャウを所有する皇帝もいたといいます。
チャウチャウの肉や皮も、古くは食用や薬用としてひろく利用されていたそうです。
18世紀後半にイギリスに輸入され、ヨーロッパでも人気を博すように。イギリスで展示会に出品されたあとアメリカでも注目を集め、1906年にはアメリカン・ケンネル・クラブに公式な犬種として登録されました。
現在、チャウチャウは世界中で飼われている犬種です。その特徴的な見た目や個性的な性格から、多くの人に愛されています。
チャウチャウの飼い方のポイント

チャウチャウは成長すると体格・体重ともにとても大きくなります。
その子自身の幸せや周囲の人や動物との調和を考慮すると、子犬期のしつけはとても重要です。
ここでは日々の主なケアやしつけについて説明します。お迎えを検討している方の参考になれば幸いです。
ブラッシングは毎日欠かさず行う
出典:Amazon
チャウチャウの被毛は抜け毛が多く、絡みやすい傾向があり毎日のブラッシングは欠かせません。
毛が密集しているため、金属製のピンブラシやスリッカーブラシを使いましょう。顔まわりの長い毛を整えるために、コームもあると便利です。毛の伸びる方向に沿ってブラシを使います。
絡まりがひどいときは、専用のコンディショナーを使って毛を柔らかくするといいようです。耳や足の周囲は絡みやすいので、ブラッシング時には特に注意したいところです。
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しつけは根気強くじっくり取り組む
頑固な性格の子が多いチャウチャウ。独立心が強く、自己主張が激しい一方で記憶力に優れ、一度学んだことはしっかり覚えます。
そのためチャウチャウのしつけはじっくり、根気よく取り組むことが必要です。
褒めることも重要。褒められると喜びますが、叱られると気分を害してしまいます。褒め言葉やご褒美でポジティブな強化を行うことが重要です。
最初は簡単なことから始めて、少しずつレベルを上げていきましょう。短い時間で何度もトレーニングを続け、粘り強く取り組めばうまくいく可能性も高まります。
まずは関係を築くことが、良いしつけを行うためのカギとなるでしょう。
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肥満になりやすいので体重管理は必須

チャウチャウの体重管理にはいくつかのポイントがあります。やはりまず大事なのは、バランスの取れた食事です。
高品質なフードを選び、適切な量を与えましょう。食事量は年齢や活動レベル、健康状態に基づいて調整する必要があります。過剰なおやつや人間の食べ物は体重増加の原因になります。
適度な運動も欠かせません。チャウチャウはもともと活動的な犬種ではありませんが、毎日の散歩や遊びなどで運動量を確保しましょう。
専門家による定期的な健康チェックも大切です。コンスタントに健康面のアドバイスをしてもらいましょう。
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毎日30分以上は散歩に連れて行く
チャウチャウに必要な散歩時間と回数、距離は以下の通りです。
時間 | 1回につき15分~30分 |
回数 | 1日2回 |
距離 | 約1km~2km |
おっとりとして、活動的に走り回ることは比較的少ないチャウチャウですが、やはり日々の運動は不可欠です。散歩は毎日行いましょう。
外へ出て歩くことで興味や好奇心を刺激し、ストレスの軽減や問題行動の予防にも役立ちます。
また、他の犬や人との出会いが社会化を促します。社交性向上にもつながるでしょう。
活動レベルや体調、年齢などによって散歩の時間や強度は異なります。専門家と相談しながら、適切な運動の計画を立てることが重要です。
夏場は散歩する時間帯に気をつける
気温・湿度が高いとチャウチャウは体温調節が困難になり、熱中症のリスクが高まります。
もともと寒冷地に由来する犬種で、暑さに弱いといわれています。被毛の多さからも、日本の夏は彼らにとって過酷です。
暑さには特に気を配り、散歩は朝早い時間帯と夜、陽が落ちた時間帯に行いましょう。
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暑い日は室内温度に気をつける
気温の高くなる時期は室内温度にも注意が必要です。
快適な室温 | 23~26℃ |
快適な湿度 | 50%前後 |
熱中症の予防と、快適な環境を確保するために部屋の湿度・温度にも気を配りましょう。
室内の温度が高くなると、体温上昇や熱中症のリスクが懸念されます。特に熱中症は進行すると呼吸困難や嘔吐などの症状を引き起こし、生命に関わる可能性もあります。
室内の温度を快適な範囲に保つためにエアコンや扇風機などを利用し、熱がこもりやすい場所を作らないようにしましょう。冷たいタイルやクールマットなども効果的です。
あわせて、新鮮な水を常に飲める状態にしておきましょう。
チャウチャウを飼うのに向いている人

チャウチャウは身体が大きく、被毛の多い犬種です。
日々のお世話には時間と労力が要ります。以下のようなお世話ができる方に向いているでしょう。
- 責任をもって犬が飼える人
- 根気強くしつけができる人
- 毎日お手入れができる人
- 暑さ対策がしっかりできる人
加えて、チャウチャウは穏やかで落ち着いた環境を好みます。騒がしい場所での飼育は、心と身体に悪影響を与えるでしょう。
安定した生活環境を整え、リラックスできるスペースを確保する必要があります。
また、チャウチャウは家族との絆をとても大切にします。愛情と時間を惜しみなく注げる方なら、チャウチャウの飼い主さんにふさわしいでしょう。
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チャウチャウにおすすめのドッグフード3選
モグワンドッグフード
参考価格 5,060円
モグワンのドッグフードはチキンとサーモンを主原料に、豆類やイモ類、各種海藻、フルーツ、野菜などをバランスよく配合した総合栄養食。ビタミンやミネラルも豊富です。
ユーザーアンケートでは9割以上が「食いつきがいい」と答えています。
グレインフリーだから、アレルギーのある子も安心。コンドロイチンやグルコサミンなど関節ケアに役立つ成分も含まれており、チャウチャウにも好適なドッグフードといえるでしょう。
対象年齢 | 全年齢対応 |
---|---|
内容量 | 1.8kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | チキン&サーモン、生サーモン、乾燥チキン |
添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 361.5kcal |
1日あたりの価格 | 562円 |
定期販売 | 【1.8kg】3,920円、【3.6kg】7,404円、【10.8kg】20,904円 |
フード目的 | 総合栄養食 |
フードの種類 | ドライ |
ナチュラルドッグフードカンパニーアランズ ナチュラルドッグフード ラム
ナチュラルドッグフード製品を提供するアランズ。ナチュラルドッグフードラムは、ラム肉を主なタンパク源として使用したドッグフードです。
その他、サツマイモや豆類などを原料としています。穀物と乳製品、牛・豚肉を使用していません。
ラム肉は消化しやすく、アレルギーのリスクが低いとされています。 また、チャウチャウに必要な栄養素であるタンパク質を豊富に含んでいます。
すべての栄養素を満たすように配合されており、このフードだけでバランスの良い食事が可能です。
対象年齢 | 全年齢対応 |
---|---|
内容量 | 2kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | ラム、サツマイモ、レンズ豆 |
添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 342kcal |
1日あたりの価格 | 419円 |
定期販売 | 【2kg】4,237円、【4kg】8,002円、【10kg】18,830円 |
フード目的 | - |
フードの種類 | ドライ |
カナガンドッグフード チキン
参考価格 5,412円
高品質な原材料を使用したドッグフードとして、チャウチャウの飼い主さんにもよく選ばれているカナガンのドッグフード チキン。
タンパク源として新鮮で品質の良いチキンが使用されています。チキンは消化しやすく、栄養面でもとても優秀です。
適度な脂質を含み、チャウチャウのデリケートな皮膚や被毛を保護します。腸内環境をサポートする食物繊維のほか、各種ビタミン・ミネラルも豊富なフードです。
対象年齢 | 全年齢対応 |
---|---|
内容量 | 2kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | チキン生肉、乾燥チキン、サツマイモ |
添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 376kcal |
1日あたりの価格 | 541円 |
定期販売 | 【2kg】5,201円 |
フード目的 | - |
フードの種類 | ドライ |
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チャウチャウの価格相場

チャウチャウの価格は地域やお迎え手段、血統などの要素によって変動しますが、ペットとして飼育するための子犬は20万円~40万円程度が相場です。
ブラックやホワイト、ブルーなどの希少色だと相場より高値で取引されることも多いです。
両親、祖父母にショーや競技会等での賞歴があれば、ショークオリティの血統として40万円以上の値がつくこともあります。
チャウチャウは、日々のケアに手間がかかることや健康上の注意事項も比較的多い犬種です。
事前によく調査し、信頼性のあるブリーダーを始めとした後悔のない選択で迎えることをおすすめします。
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ライター情報
nademo編集部
編集部
新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
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