珍しい猫種はたくさん存在しますが、今回は特徴的な被毛を持っているブランブルという猫種についてご紹介します。
新しく作出された猫種はわかっていないことも多く、今後少しずつ判明してくるところも多いでしょう。
そんなブランブルという猫種について、今回は特徴や性格などを中心として詳しく解説していきます。
この記事の結論
- ブランブルはまだ作出されたばかりの猫種で、多くの団体でまだ登録されていない
- 大型に近い体のサイズ感と、被毛のワイヤーコートが特徴的な猫種
- 性格は犬のような面があり、飼い主さんに寄り添うことを好む猫種でもある
- 現時点でお迎えできる方法はほとんどなく、海外のブリーダーを経由する必要がある
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目次
ブランブルの特徴
ブランブルはまだまだ誕生したばかりの猫種で、多くの団体においてまだ登録されていない猫種です。
これからわかっていくことはたくさんあるでしょうが、現時点では知られていないことや研究しきれていないこともたくさんあります。
そんなブランブルですが、もっとも特徴的なのは被毛のワイヤーコートで、縮れたり鉤状になっているコートです。
毛はとても繊細で非常に脆いため、ブラッシングをすると簡単に折れたり抜けてしまうような毛質にもなっています。
賢く飼い主さんに忠実
ほとんど人見知りしない
良く鳴く子が多い
運動が大好きで活発
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | RERF |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~16歳 |
なりやすい病気 | 尿路結石症,肥大型心筋症,進行性網膜萎縮症 |
参考価格 | 不明 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ワイヤーコート |
毛色 | ロゼッタパターン |
毛の長さ | 短毛 |
ブランブルの身体的特徴
一般的な飼い猫に比べて体がかなり大きく、とても筋肉質で健康的な猫種です。
ほかの猫種と比べても体が大きいだけではなく、丈夫であることも知られているのです。
ブランブルのサイズ(体高・体重)
体高 | 43cm~56cm |
体重 | 2.7kg~7kg |
ブランブルのからのサイズは上記の通りで、猫の中では大型に近いサイズ感となっています。
体高の高さだけではなく、体重も最大で7kgほどになりますので、十分に大きく感じられるでしょう。
ブランブルの毛色・被毛
被毛は抜け毛がほとんどないワイヤーコートになっており、飼い主さんのお手入れをほとんど必要としません。
また、ベンガルの血を受け継いでいる猫種なので、ロゼット模様も見られますが、ベンガルほど強くは出ていません。
ブランブルの運動能力
どちらかというと運動能力が高いブランブルは、やんちゃな面もあり十分な運動を必要とする猫種でもあります。
小さい子供とも1日中遊べるような体力を持っているので、お子さんがいる家庭にも相性が良いです。
おもちゃ遊びをとても好む猫種でもあるため、十分に遊んであげてストレスを発散させてあげることが大切です。
ブランブルの平均寿命
ブランブルの寿命に関しては未だよくわかっておらず、平均的に10歳~16歳程度は生きてくれると言われています。
まだまだ研究されている途中であるため、今後ブランブルの平均寿命についても少しずつ明らかになってくるでしょう。
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ブランブルの注意したい病気
尿路結石症 | 結石により膀胱や尿道が詰まったり、粘膜が傷つけられる病気のこと |
肥大型心筋症 | 心筋が何らかの原因により分厚くなることで、心不全を引き起こす心臓病のこと |
進行性網膜萎縮症(PRA) | 網膜が徐々に変性していくことで視力が低下していき、失明に至る遺伝性疾患のこと |
平均寿命と同様にブランブルの生体についてはまだわかっていないことが多いですが、一般的に猫がかかりやすい病気には注意が必要です。
尿路結石症(にょうろけっせきしょう)や肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)、そして進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)などに注意が必要です。
やはり水分補給をあまりしないことは他の猫と同様なので、下部尿路疾患の対策として十分に水分補給ができるよう工夫が必要です
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ブランブルの見分け方
ブランブルの特徴はワイヤーコートとベンガルのような被毛なので、この2つをポイントとして見分けてあげましょう。
ロゼット模様はややわかりづらいこともありますが、ワイヤーコートはほかの猫種に多くありません。
そのため見分けるポイントとしては、主にワイヤーコートになります。
ブランブルの性格・習性
ブランブルは猫の中でもお迎えしやすい性格をしていますが、ただそれだけではありません。
場合によっては注意しなければいけないポイントもあるため、ブランブルの性格や習性をよく理解しておくと良いです。
犬のように人に寄り添う
ブランブルは恐れ知らずと言われているほどの性格であり、なおかつ人懐っこい性格でもあります。
猫らしい猫といった性格というよりも、犬のように人に寄り添うことができるタイプだと言えるでしょう。
子猫のときには獲物を追いかけるようにやんちゃですが、社交的でほかの動物とも仲良くできます。
大人しくなったら飼い主さんの膝の上に乗ってくるようなこともあり、非常に愛らしい子になってくれるでしょう。
小動物に対してはハンター気質に
もともと野生の血が色濃いベンガルなどから誕生しているため、猫本来のハンター気質はそのまま持ち合わせています。
もし小動物などと同居するようなことがあれば、狩りの対象として見られることもあることに注意が必要です。
ベンガルとは違ってピーターボールドの血も受け継いでおり、ピーターボールドは非常に友好的です。
どちらが色濃く出るかは成長していかなければわかりませんが、どちらになっても注意は必要でしょう。
水を恐れない性格
好奇心旺盛で恐れ知らずなブランブルは、水を恐れない性格でもあることに注意が必要です。
水を恐れないとしても水難事故にあわないわけではないため、特にお風呂などは入らないようにしなければいけません。
お湯を溜めたままにしておくことがある人は、水難事故にあわないような対策をしてあげてください。
ブランブルの誕生の歴史
ブランブルはアメリカで作出された猫種で、ゲイリー・ブラムレットにちなんで名付けられた猫種です。
被毛がワイヤーコートであったこともあり、「キイチゴ属のちくちくする低木」という意味を持つ、「bramble bush」という意味もあります。
作出にあたってはベンガルとピーターボールドが中心となり、ベンガルのような被毛を主に持っており、ピーターボールドのような雰囲気はあまり感じられません。
まだまだ個体数が非常に少なく、希少品種の登録を行っているREFR(Rare and Exotic Feline Registry)に登録されています。
ブランブルと繋がりのある猫種
ピーターボールド
ロシア出身のピーターボールドは、被毛のない猫種として知られています。
顔は逆三角形で大きな耳を持ち、スラッとした体型にアーモンド型の瞳などが特徴的な猫種でもあります。
ピーターボールドの気質はブランブルに引き継がれている点も多い一方、見た目はスラッとした体型ぐらいでしょう。
陽気な性格で活発でもある
とても人懐こく社交的
鳴き声は大きくないが、アピールはある
筋肉質で運動能力が高い
その他情報
原産地 | ロシア |
猫種公認団体 | TICA,FIFe |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 皮膚病,熱中症,特発性膀胱炎 |
参考価格 | 35万円~70万円 |
被毛
抜け毛 | ない |
毛質 | 被毛なし |
毛色 | チョコレート,フォーン,ブラック,ライラック,ベロア,ブラッシュ |
毛の長さ | 被毛なし |
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ベンガル
野生だったベンガルヤマネコにイエネコをかけあわせ、野生感を持ちつつイエネコとして適用できるよう作出されたベンガル。
印象的なヒョウ柄の被毛を持っている猫種で、成猫になると最大8kgほどになるため、大柄な猫種です。
見た目や体のサイズはブランブルに継がれており、ワイルドな見た目の一方で甘えん坊でもあります。
温厚で甘えん坊な性格
人懐こく遊ぶことも大好き
大きな声で鳴くことがある
運動神経は抜群で能力がとても高い
その他情報
原産地 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | 特発性多発神経根障害,進行性網膜萎縮症(PRA),ピルビン酸キナーゼ欠乏症 |
参考価格 | 10万円~70万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ブラウン,スノー,シルバー |
毛の長さ | 短毛 |
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ブランブルを飼うのに向いている人の特徴
ブランブルを飼うことは難しくありませんが、適している人については次のような人だと言えるでしょう。
小さい子供がいる家庭の人
ブランブルは子猫のときからかなり活発な子で、飼い主さんや家族との遊びが大好きな猫種です。
そのため、飼い主さんが付きっきりで対応するのは難しく、ストレスを溜めてしまうこともあるでしょう。
そういう意味では、小さい子供がいる家庭であれば、同程度のスタミナでお互いに相手をすることも可能です。
ブランブルを疲れさせることもできますし、子供を疲れさせることもできるでしょう。
小動物と同居していない人
ハンター気質であるブランブルは、やはり小動物との相性が良いとは言えません。
場合によっては狩りの対象になってしまいますし、同じ部屋で過ごしていればお互いに気になって仕方がないでしょう。
一緒にお迎えするとしても、住む部屋を分けるぐらいのことは最低限、必要になってきます。
ブランブルの飼い方
猫は猫種ごとに適した環境や飼い方があるため、ブランブルに適した環境を理解しておくことが重要です。
ブランブルをお迎えするとなったら、次の点に注意して過ごしていくとよいでしょう。
おやつを使ったトレーニングが大好き
猫に対しては基本的にしつけを必要としないものの、必要なケースではおやつを使ってあげると良いです。
忍耐強い性格でもあるため、トレーニング自体が苦手というわけではなく、必要に応じて対応してくれます。
あくまでも補助として使うようにし、基本的にはしつけではなく、事前対策で事故に繋がらないよう管理しましょう。
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十分な運動をさせてイタズラを防ぐ
完全室内飼いになる猫にとって、飼い主さんとの遊びの時間はとても貴重で重要な時間になっています。
毎日数分ずつでも時間を取りながら、愛猫との時間を設け、ストレスを発散させてあげましょう。
ブランブルはとても知能が高い猫種だと言われているので、暇になるとイタズラをすることもあります。
誤飲や事故に繋がらないような事前対策は必要ですが、定期的に疲れさせてあげることがより重要と言えます。
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元気で活発なので高タンパクフードがおすすめ
キャットフードにはさまざまな種類がありますが、ブランブルは特に活動量の多い猫種です。
そのため基本的には動物性タンパク質を中心としたレシピとし、高タンパクで構成されているキャットフードがおすすめです。
穀物類が中心のものよりも体に適している傾向が高く、嗜好性も高いため食いつきも期待できるでしょう。
適度な脂質は皮膚・被毛の健康を維持することができるため、肥満にならないよう調整しながらキャットフードを選ぶとよいです。
お手入れはほとんど必要としない
ブラッシングは毎日行っても問題ありませんが、ブランブルの場合には週に1~2回で十分です。
抜け毛がほとんどないため、これぐらいの頻度で行っていても問題ないでしょう。
ただ、歯磨きに関しては必ず毎日行います。ほかにも、お風呂や爪切り、耳掃除などは適宜行っていきましょう。
ワイヤーヘアであるため、ほかの猫よりも若干、脂っぽくなることがあります。お風呂の回数は調整してあげてください。
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ブランブルにおすすめのキャットフード・アイテム
レティシアン ジャガーキャットフード
チキンや鴨といった肉類に加えて、サーモンやマスなどの魚類もたっぷりと使用しているジャガーキャットフード。
肉食動物である猫に向けて高級路線で作られており、高タンパクで嗜好性の高いキャットフードになっています。
愛猫の体に負担をかけづらい穀物不使用であり、健康サポートが期待されるビルベリーやクランベリーも含んでいます。
タンパク質をたっぷりと摂取しながらも、バランスの取れたレシピになっているというのが大きなポイントです。
対象年齢 | 全年齢 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
主原料 | 肉類(チキン生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、チキンレバー、鴨生肉)、魚類(生サーモン、生マス) |
その他原材料 | ジャガイモ、エンドウ豆、サツマイモ、乾燥卵、チキングレイビー、チキンオイル、アルファルファ、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、フェンネル、マリーゴールド、カモミール、ペパーミント、フラクトオリゴ糖、アニス、フェヌグリーク、リンゴ、ニンジン、クランベリー、セイヨウタンポポ、海藻、カボチャパウダー、ローズマリー、ホウレンソウ、ビルベリー、乳酸菌 |
注意したい原材料 | なし |
安全性の高い添加物 | ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素)、ビタミン類(E、C、A、B1、B2、D3)、メチオニン、タウリン、リジン、L-カルニチン |
注意したい添加物 | なし |
100gあたりのカロリー | 387.5kcal |
1日あたりの価格(体重5kgの場合) | 185円/55g |
定期販売 | 1個:1個あたり4,534円(税込)/2~4個:1個あたり4,282円(税込)/5個以上:1個あたり4,030円(税込) |
フード目的 | 一般食(FEDIAF基準) |
フードの種類 | ドライ |
RAKU キャットタワー 宇宙船付き ハイタイプ
キャットタワーの中でも非常に高いタイプになっているのが、RAKUのハイタイプキャットタワーです。
ブランブルは上下運動も好む傾向にあるため、高さのあるキャットタワーならしっかり運動できてよし。
隠れ家や展望台など、遊んで休める工夫もされているので、これ一台で長く楽しんでもらえるでしょう。
本体サイズ | 幅60cm×奥行き50cm×高さ184cm |
---|---|
本体重量 | - |
対象年齢 | 全年齢 |
素材 | 木材、コットン |
適合種 | 全猫種 |
ハンモック | × |
ハウス | 1ヶ所 |
クリアボウル | ◯ |
階段 | × |
滑り止め | × |
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ブランブルの価格
ブランブルはまだまだ新しい猫種であるため、わかっていないことも多く、個体数も多く存在しません。
そのため平均価格などもわかっておらず、基本的に現時点でお迎えすることは難しいでしょう。
海外のブリーダーを経由すれば不可能ではないものの、ベンガル自体の個体数も多くないため、お迎えのハードルが高いことに間違いはありません。
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この記事の執筆者
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