愛猫の様子を常に見ていなくてもわかるほど、気づいたときには毛づくろいをしているものです。
この毛づくろいがグルーミングのことで、猫は1日の20%~30%を毛づくろいに費やしていると言われているほど。
なぜそこまでグルーミングをするのか、その理由や過剰なほどにしていないか、適切な状態についても解説しています。
グルーミングは大事なことである一方で、グルーミングのしすぎは危険なこともあります。
この記事の結論
- 猫は自分でグルーミングを頻繁に行い、体をキレイに保つ動物
- グルーミングは体温調節や、ストレス解消のためにも行う行為
- 自分で行うセルフグルーミングと、猫同士で行うアログルーミングがある
- もし過剰にグルーミングをしていたら、トラブルが発生している可能性もある
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目次
猫はグルーミングを頻繁に行う動物

猫はキレイ好きであり、几帳面でもある動物なので、その象徴とも言えるのがグルーミング(毛づくろい)です。
グルーミングをどれくらい行っているのかについては、個体差があるため一概には言えません。
ですが、睡眠から覚めたときや食事をした後、くつろいでいるときなどにグルーミングをします。
ふと愛猫の様子を見たら、いつでもどこからしらを舐めている、なんてこともありますよね。
舌にある突起物で汚れを絡め取る
猫の舌には、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と言われる、ザラザラとした突起物があります。

これは舌全体に生えていて、ブラシのような役割によって毛づくろいをします。
毛についた汚れを落とすためでもあり、野生では骨についた肉を削ぎ取るためでもあるのです。
実は水分補給の際にも活躍しており、糸状乳頭が水を絡め取って水分補給できます。
1日10時間起きていれば2~3時間は毛づくろいしている
猫は1日の3分の1から5分の1程度は毛づくろいをしていると言われており、10時間起きていれば2~3時間になります。
子猫ならば1日20時間ほど寝ることもあるので、2~3時間の毛づくろいというわけではありませんが、かなり長い時間を費やしていることがわかるでしょう。
それだけ猫はキレイ好きでもあり、暇つぶしのような形でも毛づくろいを頻繁にしているので、ただ体を清潔に保つだけが目的ではありません。
汗腺がほとんどないので、唾液を塗り拡げて体温調節する
猫には汗腺がほとんどなく、自己による体温調節が難しい動物でもあります。
だからといって体温調節ができないのは危険なので、グルーミングによって唾液を体に塗り拡げます。
この唾液が蒸発していくことによって、体温を調節することができるようになっています。
ただ、これはあくまで微調整の範囲内。グルーミングだけで、どんな環境にも適応できるわけではありません。
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ストレス解消のためにも行う
猫はストレスを感じやすい動物であり、ちょっとした環境の変化であってもストレスが溜まってしまいます。
ストレス解消のためには食事やおもちゃ遊びなどの方法もありますが、グルーミングもそのひとつ。
グルーミングをすることでストレス解消できるので、自分自身を落ち着かせて安心させる行為だとも言われています。
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猫自身によるものと、飼い主さんが行うものがある
この『グルーミング』という言葉には、猫自身が行うものと飼い主さんが行うものとの、2つがあります。
例えば犬のグルーミングといえば、一般的に飼い主さんが行うものだというイメージがあり、ブラッシングや歯磨きが該当します。
猫自身が自分の体を清潔に保つ毛づくろいもグルーミングであり、そして愛猫に対する飼い主さんのお手入れもグルーミングに該当します。
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猫のセルフグルーミングとアログルーミング

猫のグルーミングには先ほどご紹介した『飼い主さんによるグルーミング』とは別に、2種類あります。
それがセルフグルーミング(self grooming)というものと、アログルーミング(allo grooming)というものです。
セルフグルーミングは自分自身の毛づくろい
セルフグルーミングは、その名の通りで自分自身を毛づくろいする行為のことを指します。
一般的に猫1匹だけを飼っている場合には、このセルフグルーミングしか見られません。
頭や顔周りは物理的に難しいものの、体の柔らかさをうまく使って全身のグルーミングをしていることがわかるでしょう。
この記事でも、この“セルフグルーミング”を“グルーミング”と表しています。
アログルーミングは猫同士の毛づくろい
対するアログルーミング(allo-grooming)とは、猫同士が行う毛づくろいのことです。
猫1匹で自分自身をグルーミングするのではなく、猫同士でお互いの体を舐め合うような行為のことになります。
基本的にとても仲の良い猫同士でしか見られないため、多頭飼いをしてたからといって必ず見られるものでもありません。
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飼い主さんが行う猫のグルーミングの内容

セルフグルーミングとは異なり、飼い主さんが愛猫に対して行うグルーミングの内容については次の通り。
代表的なブラッシングを始めとして、爪切りや歯磨き、お風呂なども実はグルーミングに該当します。
ブラッシング

毎日行う子もいれば、週に2~3回程度しか行わない子もいるブラッシング。
これはグルーミングの1種であり、猫自身が行うセルフグルーミングとはまた違ったお手入れです。
ペット用のブラシを使ってブラッシングするため、毛並みを整えたり毛艶をよく保つ目的で行います。
ブラッシングをすることで定期的に抜ける抜け毛を除去することができて、皮膚トラブルを予防することができます。
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爪切り
猫は通常、爪とぎ器を使って自分で爪とぎをしますが、それだけでは不十分です。
愛猫のケアとして爪切りも必要なことであり、爪とぎとは違った意味合いを持っています。
爪とぎは爪を鋭く保つためであり、伸びた爪を切ることができるのは飼い主さんが行う爪切りだけです。
爪切りをしないと伸びすぎて滑って転んでしまったり、変に折れて怪我をしてしまう可能性もあります。
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シャンプー
猫は犬と違ってセルフグルーミングを行う上、外出する機会も少なく、汗もほとんどかきません。
そのため体が汚れる機会は少なく、グルーミングである程度の汚れは取り除けます。
お風呂に入れるとしても半年に1回や、年に1回程度でよいと言われている一方、犬同様に月1回程度のシャンプーが必要な子もいます。
そのタイミングでペットサロンを利用している人ならば、自宅で愛猫をお風呂に入れたことがないという人も多いのではないでしょうか。
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耳掃除
お手入れのひとつとして耳掃除も必要なことですが、頻繁に行うものでもありません。
元々、耳垢は自動的に排出されるようになっており、これは人間同様のこと。
耳の汚れが気になったらお掃除する程度に留めておき、基本的にはあまり必要ないのです。
ただし、折れ耳や耳が下を向いている猫であれば、汚れが溜まりやすいため注意が必要です。
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歯磨き
歯磨きは毎日行うべきお手入れで、歯磨きを怠るとさまざまな体の不調の原因になります。
主食がドライフードであったとしても歯磨きは必要で、猫は人間よりも歯垢が歯石に変わりやすいです。
ちょっとサボればすぐに歯石になってしまい、これを除去するためには動物病院で全身麻酔をしなければいけません。
ただ、歯磨きは嫌がりやすいお手入れでもあるので、小さい頃から慣れてもらう必要もあります。
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肛門腺絞り
肛門腺は肛門の左右した方向にある肛門嚢のことで、ここには悪臭の原因となる分泌物が溜まります。
通常ならばうんちをする際に、この分泌物も一緒に排泄されるのですが、たまに排泄されない子もいます。
そういった子には肛門腺絞りをしないと、肛門腺炎や肛門腺破裂になることがあります。
ただ、猫は犬ほど肛門腺が詰まることはないと言われており、肛門腺絞りが必要のない子も多いです。
トリミング
短毛種であればトリミングは基本的に必要なく、長毛種の子では伸びすぎた被毛をカットするため、定期的に行います。
飼い主さん自らが行うことは少なく、ハサミを使う作業なのでトリミングサロンなどでプロに行ってもらう施術です。
被毛のカットだけではなく、シャンプーなどのお手入れも一緒に行われます。
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飼い主さんが行う猫のグルーミング(お手入れ)の頻度

猫種や生活スタイルによっても異なりますが、大まかなグルーミング頻度は以下のとおりです。
グルーミング | 頻度 |
---|---|
ブラッシング | 毎日~週に2・3回 |
爪切り | 2週間~月に1回 |
シャンプー | 半年~1年に1回 |
耳掃除 | 汚れているときのみ(週に1回はチェック) |
歯磨き | 毎日 |
肛門腺絞り | 2週間~月に1回 |
トリミング | 1か月~2か月に1回(長毛種のみ) |
各グルーミングの頻度は個体差があるので、全ての猫に共通するものではありません。
特にブラッシングについては抜け毛の量によっても頻度が大きく変わりますので、愛猫に適したペースを見つけてあげてください。
その猫ごとに適切な頻度は異なるので、あくまで目安として覚えておきましょう。
猫の過剰なグルーミング(毛づくろい)は大丈夫?

毛づくろいは猫本来の行動ではありますが、何事もやりすぎには注意が必要です。
1回あたり数分間し続けるぐらいなら問題ありませんが、何時間も連続して毛づくろいしているようなら注意しなければいけません。
過剰な毛づくろいはストレスだけでなく、寄生虫やアレルギー、皮膚病などが原因になっている可能性もあります。
- 何時間も連続して毛づくろいしている
- 毛づくろいしている部分が脱毛している
- 毛づくろいしている部分が赤くなっている
上記のような行為が見られる場合には、動物病院を受診して獣医師に相談してみましょう。
過剰な毛づくろいによる脱毛
同じ部分を毛づくろいしすぎてしまうと、そこが徐々に脱毛していってしまうことがあります。
これは見た目でもわかりやすく、明らかに異常な状態になっていることがわかるでしょう。
脱毛してしまうまで舐めてしまうということは、何らかのトラブルに陥っています。
毛づくろいのしすぎによる毛球症
ブラッシングで適切に抜け毛を除毛できていれば、毛球症のリスクは減ってきます。
しかし、それでも毛づくろいをあまりにしすぎていると、毛を飲み込みすぎてしまって毛球症になってしまうのです。
毛球症は飲み込んだ毛をうまく排出できなくなっている状態で、胃や腸の中で肥大化してしまいます。
繰り返しの嘔吐や食欲不振に繋がり、悪化すると腸閉塞や窒息に繋がる恐れもあります。
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しなさすぎは肥満気味・老化による可能性がある
猫はセルフグルーミングを行うものなので、もしほとんどしていない状態であれば、それはそれで危険です。
特に、「これまでしていたのに急にしなくなった」ということであれば、何らかのトラブルを抱えている可能性も。
肥満になると脂肪が邪魔をしてしまい毛づくろいできなくなったり、シニアになると筋力が落ちて体をうまく使えないこともあります。
毛づくろいできなくなると、皮膚・被毛に汚れが溜まってしまったり、皮膚病の原因にもなります。
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猫のグルーミング(トリミング)の費用感
短毛種 | 5,000円~12,000円 |
長毛種 | 6,000円~15,000円 |
トリミングサロンを利用した際の費用感は、比較的高額になりやすいです。
1回あたり1万円前後がかかることも多く、猫の場合には短毛種と長毛種に分けられます。
施術中に大人しい子なら1人で行えますが、嫌がる子だと2人がかりで行うこともあり、料金が加算されます。
トリミングサロンだけでなく、一部の動物病院などでもそうしたサービスを用意してくれていることもあります。
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猫のグルーミングをスムーズに行う方法

愛猫に飼い主さんが行うグルーミングは、初めこそ簡単に行えるものではありません。
どうしても嫌がってしまうことが多く、スムーズに行える方法を知っておく必要があるでしょう。
子猫期から少しずつ始めて慣れてもらう
どんなことでも特に大事なことが、子猫のうちから少しずつ慣れてもらうということです。
子猫のうちはまだ学習期間であり、さまざまなことに興味を持って臨んでくれます。
最初こそ嫌がっていても、少しずつ各お手入れを行っていくことで、猫自身に慣れてもらえます。
「短時間から少しずつ」というのがポイントになり、いきなりやりすぎると続けるのが難しくなります。
暴れすぎる場合、サロンに頼むことが難しいケースもある
「グルーミングは大変だから、全てペットサロンに任せたい」という場合でも、前述の慣れは大事です。
ペットサロンでグルーミングを行う際にも、暴れるようであれば施術自体を拒否される可能性があります。
猫自身が怪我をしてしまう可能性がありますし、施術者が怪我をしてしまう可能性もあるからです。
仮に全てをペットサロンに依頼するとしても、自宅で適度に慣れてもらっておくようにしましょう。
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この記事の執筆者
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