グルーミングは犬のお世話のひとつとして、また猫では毛づくろいという意味として、聞いたことがあるでしょう。
通常、グルーミングは動物が体の衛生や機能維持を保つために行われる、行動のことのひとつ。
これが犬に対しては、『犬のお世話の種類』として知られており、「グルーミングって何をするの?」と思っている人もいるのではないでしょうか。
いずれにしてもグルーミング=健康維持のためであり、愛犬の健康を維持するために大事な行為のひとつになっています。
この記事の結論
- グルーミングは愛犬の全身をお手入れする行為のこと
- グルーミングとトリミングの違いは、お手入れの種類の違い
- 愛犬のグルーミングには、ブラッシングや爪切り、歯磨き、耳掃除などを含む
- グルーミングは嫌がる行為もたくさんあるので、子犬期から少しずつ慣れてもらう
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目次
犬のグルーミングは全身のお手入れのこと
犬のグルーミングとは、体の衛生や機能維持を目的とした行動のことであり、飼い主さんが行うお世話であるとも言われています。
愛犬の全身をお手入れすることをグルーミングとも言うため、初めて犬をお迎えした人は「グルーミングでは何をすべき?」と思うかもしれません。
ですがとても簡単なことで、グルーミングでは一般的なお世話をしていれば問題ないのです。
愛犬の体をケアできるのは飼い主さんだけ。忘れずにきちんとお手入れできていれば、それがグルーミングができている状態です。
体を清潔・健康に保つお手入れ
グルーミング本来の目的は、体を清潔・健康に保つことであり、これにはさまざまな意味を持ちます。
そのため、グルーミングにはブラッシングや汚れた体を拭いてあげたり、シャンプーなどのケアも含まれます。
お手入れをすべきポイントは全身になるため、一部のみをケアしてあげるようなものではありません。
愛犬とのコミュニケーションの一部でもある
実はこのグルーミングにはもうひとつの目的があり、それが愛犬と飼い主さんのコミュニケーションです。
コミュニケーションは通常の食事やおもちゃ遊びでもとれますが、それだけがコミュニケーション時間ではないのです。
前述のブラッシングやシャンプーなどもコミュニケーション時間であり、愛犬と飼い主さんが接する大切な時間になっています。
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犬のグルーミングとトリミングの違い
グルーミングとは別に、トリミングというものがあります。この違いは大きくはありません。
ただ、グルーミングは全身のお手入れであるのに対して、トリミングは【trim(切り取る、刈り取る)】などの意味を持ちます。
つまりペットにおけるトリミングは、長くなりすぎてしまった被毛を短くするというのが目的です。
グルーミングは自宅でできること
もっと細かく見ていくと、犬のグルーミングは基本的に自宅で飼い主さんが行えます。
特に長毛種だったり抜け毛が多い子においては、ブラッシングのたびにプロに頼むことはないでしょう。
すでに飼い主さん自身が行っているものも多く、簡単な知識さえあれば気軽にできるお手入ればかりです。
トリミングはプロに任せること
対してトリミングでは、愛犬の被毛を適切にカットすることになるため、簡単ではありません。
ハサミを使うことになるため、きちんとした知識や技術がないと必要以上に切りすぎてしまったり、場合によっては皮膚を傷つけてしまうこともあるでしょう。
知識や経験を持っている方ならば別ですが、そうでない場合にはプロに任せるというのが一般的です。
トリミング方法について勉強している人や、技術・知識がある人ならば自宅でも可能です。
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トリミングサロンならグルーミングを含むプランがある
すでに利用したことがある人も多いと思いますが、トリミングを行ってくれるトリミングサロンでは基本のプランにグルーミングが含まれています。
また、全身のカットを含まない、シャンプーや爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、足回りカットなどのグルーミングのみを行ってくれるプランもあります。
初めてトリミングサロンにいく場合は、慣れない場所で飼い主さんと離れるため、大きなストレスになる子もいます。
そのため、初回は全身のカットはせずに基本のグルーミングで、愛犬に慣れてもらうのがおすすめです。
犬のグルーミングの内容
「グルーミングではどんなことをするの?」という疑問もあると思いますので、必要なお世話の内容についてまとめました。
一般的に行われるグルーミングについて、7つほどご紹介します。
ブラッシング
愛犬の皮膚・被毛を清潔に保ち、艶のある毛並みを維持するために必要なブラッシング。
その名の通り、専用のブラシを使って整えるお手入れで、毎日必要な子もいますし定期的にやるだけで良い子もいます。
抜け毛をしっかりと除去できるのもブラッシングで、部屋中が抜け毛まみれにならないための対策でもあります。
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爪切り
人間同様に犬も爪は伸びてくるものなので、伸びすぎてしまったら爪を切るのは当然のこと。
普段から散歩していれば爪は自然と短くなることもありますが、ときには伸びすぎることもあります。
歩いていてカチャカチャと爪があたる音が聞こえたら爪が伸びています。
爪が伸びたままだと肉球に刺さってしまったり、運動中に割れてしまったり、ひっかけてケガをしてしまうことがあるのです。
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足回りのカット
見落としがちですが、足回りの毛が伸びてしまうと肉球がしっかりと地面に触れず、フローリングなどで滑ってケガをしてしまう原因となります。
足回りの毛の伸び方は、犬種によっても個体差があります。
お散歩帰りに足を拭いてあげる時などに、足裏もしっかりチェックし、伸びている場合はカットしてあげましょう。
シャンプー
お散歩によって外出する機会が毎日ある犬にとって、定期的なお風呂は必要なこと。
人間のように毎日、お風呂に入ってシャンプーする必要はありませんが、もし汚れていたらお手入れが必要です。
お風呂に毎日入れていると必要な皮脂も落としてしまうため、日常的なお手入れはウェットティッシュなどで汚れを拭き取る程度に留めておき、2週間~1か月に1回を目安にシャンプーをしてあげましょう。
耳掃除
耳掃除は他のグルーミング内容と異なり、頻繁に行わなければいけないようなものではありません。
必要なのは、外から確認したときに耳が汚れている場合のみで、それ以上の耳掃除は必要ないのです。
特に耳奥まで無理に掃除しようとすると皮膚を傷つけてしまったり、耳垢を奥に押し込んでしまったり、中耳炎や内耳炎の原因になることもあります。
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歯磨き
食事をすれば食べかすが歯垢となり、いずれは歯石に変わってしまうものなので、歯磨きも必要なことです。
特に犬の場合、歯石に変わるまでのスピードが人間よりも早いため、毎日の歯磨きが必要になります。
歯磨きは特に嫌がりやすいグルーミングのひとつでもあるので、小さい頃から少しずつ始めて慣れてもらう必要もあるのです。
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肛門腺絞り
そもそも肛門腺とは、肛門の左右にある肛門嚢のことで、ここには悪臭がする分泌物が溜まりやすいです。
通常であれば、排泄時に肛門腺が圧迫されて、うんちと共に分泌物が排泄されるようになっています。
ただ、分泌物が排泄されづらい子もいるため、そんな子には分泌物を絞り出すための定期的な肛門腺絞りが必要になります。
特に、小型犬や中型犬、高齢犬などは自力での排出は難しいと言われています。
肛門腺絞りをせず、分泌物が溜まりすぎると炎症を起こし、化膿したり悪化すると皮膚が破けてしまうこともあります。
トリミング
トリミングは基本的に自宅で行うお手入れではなく、トリミングサロンへ行ってプロに行ってもらうことが多いです。
トリミングの基礎知識や経験がないと、ハサミを使うお手入れなので場合によっては愛犬を傷つけてしまうことがあるでしょう。
被毛全体をトリミングするというのが一般的なので、肉球部分やお尻部分など、細かなパーツも行います。
犬のグルーミングの頻度
それぞれのグルーミング頻度は、そこまで頻繁に行うべきものばかりではありません。
以下の表を目安に、愛犬に適した頻度を飼い主さんが見極めましょう。
グルーミング内容 | 頻度 |
---|---|
ブラッシング | 毎日~週に2・3回 |
爪切り | 2週間~月に1回 |
シャンプー | 2週間~月に1回 |
耳掃除 | 汚れているときのみ(週に1回はチェック) |
歯磨き | 毎日 |
肛門腺絞り | 2週間~月に1回 |
足回りカット | 2週間~月に1回 |
トリミング | 月に1回 |
長毛種である子や短毛種である子によって変わるものもありますし、耳の形によっても変わるものがあります。
ライフステージによっても頻度が変わることはあるので、日々チェックして気にならないか確認してみましょう。
犬のグルーミングの費用感
グルーミングをペットサロンに依頼する場合の費用感は、ペットサロンごとに大きく異なります。
基準となる料金はありませんが、一般的には以下の価格帯となっていることが多いです。
小型犬 | 2,000円~4,000円 |
中型犬 | 4,000円~6,000円 |
大型犬 | 6,000円~ |
基本的には体のサイズに応じて費用が変わっており、大きくなるにつれて料金も上がっていきます。
別途、オプション追加などで料金も変わるので、ペットサロンごとに費用感を確認してみましょう。
犬のグルーミングをスムーズに行う方法
グルーミングは難しいものではないものの、愛犬が嫌がってしまうこともあるでしょう。
嫌がってしまうと適切にグルーミングをするのは大変なので、その間だけでも大人しくしてもらう必要があります。
そのために必要なことをご紹介します。
子犬期から少しずつ始めて慣れてもらう
グルーミングの中には優しくしてあげることで気持ちの良いものもありますが、大人しくしていることが苦手な子も多いです。
グルーミングの内容によっては道具を使うこともあるため、そっちに興味津々で興奮状態になってしまう子も。
いずれも体を触られることばかりなので、体を触られることが苦手だとより嫌がってしまうものです。
そんな子でも、子犬期であればまだ慣れてもらいやすく、小さい頃からの習慣にしておくと年齢を重ねても大人しくしてくれることが多いです。
成功したら褒めてご褒美をあげる
グルーミングを始めて、無事にできたときにはぜひ褒めてあげましょう。
成功したときに褒めてあげることが大切で、成功体験を愛犬自身に理解してもらう必要があります。
必要に応じてはおやつを与えたりと、少しずつでも良いのでグルーミングに慣れてもらいましょう。
最初こそ嫌がると思いますが、少しずつ慣れてもらえれば問題ありません。
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暴れすぎる場合、サロンに頼むことが難しいケースもある
普段からグルーミングに慣れている子ならば可能性は低いものの、トリミングサロンでの施術中に暴れてしまうことがあります。
もし、どうしても暴れてしまうようであれば、危険だと判断して施術は中止されることがあるのです。
自宅では大人しくても、慣れないトリミングサロンでは暴れてしまう、ということもあります。
まずはグルーミングのみのコースを選択し、トリマーさんや環境になれてもらうのがおすすめです。
また、耳掃除や爪切り、肛門絞りなどの簡単なグルーミングは動物病院でも行っているため、自宅やトリミングサロンで難しい場合は相談してみましょう。
この記事の執筆者
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