愛犬がため息をついているのを見た経験のある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
いつも楽しく元気で過ごして欲しい愛犬がため息をついていると「どうしたの?」と心配になりますよね。
本記事では、犬がため息をつく理由や注意すべきため息、対応方法について詳しく解説しています。
犬のため息は、愛犬の心身の健康を維持するための重要なヒントが隠されている場合がありますので、よく観察してみてください。
この記事の結論
- ため息の理由には、リラックスや満足が理由となっていることもある
- 不満が原因となって出ているため息は、原因を改善する必要がある
- 犬のため息には病気や疾患が隠れている可能性も考えられる
- ため息が出ているならば、原因を知って解消する必要がある
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目次
犬のため息とはどんなもの?
犬は鼻から大きく「フーッ」と音を出すこともあり、その音がため息のように聞こえることもあるでしょう。
人間にとって、ため息をつくタイミングは、疲労やストレスが溜まっている場合や心配ごとがなくなって安心してほっとひと息つく場合が多いのではないでしょうか。
犬のため息も人間と同じ意味があるのかといえば、同じようで少し異なっています。
犬は話すことができないからこそ、飼い主さんがため息やあくびのような仕草から様子を探ることでコミュニケーションに繋がります。
愛犬のため息をヒントに、愛犬の健康状態や気持ちを考えていきましょう。
犬のため息はひとつのコミュニケーションツール
犬は言葉を発することはできませんが、ご存知のように感情を持つ動物です。
そのため、犬のため息は犬の気持ちや健康状態を表す、重要なコミュニケーションツールのひとつです。
人同士であればため息をそこまで気にすることはないと思いますが、愛犬のため息は気にしなければいけません。
気持ちだけでなく健康状態を知るヒントとすることができる場合があるため、適当に見過ごさず、よく観察するようにしましょう。
ため息と鼻息の違い
犬は基本的には鼻で呼吸をしているため、鼻息とため息は音がかなり似ています。
人間のため息は「ハァ~」や「フー」という口や鼻から溜め込んだ息を吐き出す行為ですが、犬のため息は「フーッ」という鼻から長く大きめの息を吐き出す行為を指します。
通常の鼻息との違いは、ため息の場合は長めに息を吐き出すことです。
通常の鼻息は1分間に約10~30回以上リズミカルに呼吸をします。犬のため息と鼻息の違いは、呼吸の長さで判別できます。
犬がため息をつく理由
犬はなぜため息をつくのでしょうか。犬がため息をつく場合、さまざまな理由が予測できます。
ため息をついた際の健康状態や気持ちを理解するために犬がため息をつく理由について確認していきましょう。
リラックスしているため
犬は、大好きな飼い主さんと過ごしてリラックスしている状態のとき、気持ちが和らいでいるときにため息をつく場合があります。
例えば飼い主さんや安心できる人に撫でてもらったとき、一緒にくつろいでいるときにつくため息はリラックスしているために出る、良い理由のため息と言えるでしょう。
ため息と言えばマイナスなイメージを持ちがちですが、犬の場合には少し違う理由でため息をつくこともあるのです。
疲れているため
犬は長時間散歩をした後や気持ちが高ぶって騒いだ後などの肉体的、精神的疲れを感じているときにため息をつく場合があります。
いつも元気な愛犬が疲れてため息をついていると思うと心配になる飼い主さんが多いかもしれませんが、適度な疲れは犬が健康を維持するために必要なものです。
愛犬のため息が疲労と予測できる場合は少し放って昼寝をさせたり、一匹で落ち着いた時間を過ごさせてあげるといいかもしれません。
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不満を感じているため
犬は不満を感じていたり、ストレスが溜まっている際にため息をつく場合があります。
「フッ」と短めのため息は、不満を感じているためについている場合が多いため、少し気に留めるようにしましょう。
愛犬の欲求不満が考えられるようであれば原因究明と共に、不満を解消するための対策が必要です。
「散歩の時間は十分か」「スキンシップはとれているか」確認して愛犬が不満や悪いストレスを感じにくい生活を送れるように努めることは飼い主さんの義務と言えます。
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満足しているため
不満を感じてため息をつくケースと共に、実は満足しているからこそ、ため息をつく場合があります。
飼い主さんとたくさん遊んでもらったときや、大好きなフードを食べた後など犬が満足して欲求が満たされた際に出るため息は、心配する必要のない良いため息です。
リラックスしているときのため息にも近いもので、そのため息だけで判断することが難しいところです。
なにかの要求として
愛犬が飼い主さんになにかを要求する際にも、ため息をつく場合があります。
例えば、愛犬がため息をついたときにいつも心配して「どうしたの?なぜため息をついているの?」と、かまってあげたり、おやつをあげてみたりと、愛犬を喜ばせる飼い主さんは多いかもしれません。
ため息への過度な反応を繰り返すと愛犬は、ため息という行為と飼い主さんにかまってもらえるという報酬が結びつき、報酬欲しさにため息をつくようになる場合があります。
注意したい犬のため息
ポジティブな理由で愛犬がため息をついていたら、飼い主さんはとても嬉しいですよね。
しかし、犬がため息をつく理由はさまざまで、注意したいため息があります。
リラックスや満足を表すため息とは異なるため、よく観察し、下記のため息に当てはまる場合は病気や疾患がないか確認しましょう。
ため息の回数が多い、頻繁にしている
犬のため息の回数が頻繁で多いと感じる場合は、注意が必要なケースもあります。
ため息が多いときには病気の可能性もあり、体調が悪いというだけでなく、痛みを感じているケースも考えられるのです。
鼻水が出ていたり、苦しそうに呼吸をしているように感じたりした場合には、動物病院へ相談に行くことをおすすめします。
食後にばかりため息をついている
犬が食後にばかりため息をつく場合は、食べ物が喉に詰まっていたり、胃の違和感を感じていたりするため注意が必要です。
胃の中にガスが溜まってしまい、ため息だけでなくゲップも出やすくなっている状況です。
病気が隠れている可能性があるため、注意深く観察し、続くようであれば早めに動物病院へ相談するようにしましょう。
ため息をつきやすい犬種にも注意
多くの犬種の中で、ため息をつきやすい犬種がいます。
短頭種と呼ばれる鼻先が短い下記のような犬種が該当します。
短頭種のかかりやすい疾患があるため、パグやペキニーズなど上記の犬種と暮らす飼い主さんはしっかり覚えておいてください。
犬のため息で考えられる病気
ため息には良いものと悪いものがあるため、飼い主さんは適切に見極める必要があります。
とはいえ、自己判断で完璧に対処することは難しいので、気になる様子があれば病院へ行きましょう。
中には次のような病気の可能性があるため、安易な自己判断で様子見することは注意が必要です。
鼻腔狭窄
鼻腔狭窄(びくうきょうさく)は犬の鼻腔が狭くなり、呼吸困難を引き起こす可能性がある病気です。鼻先やマズルの短い犬種に発症しやすいと言われています。
鼻腔狭窄の症状は、いびきのような鼻呼吸や平常時でのパンティング(口呼吸)などが見られます。
先天性で短頭の犬種に多いため予防は難しい場合がほとんどですが、稀に肥満やアレルギーによる鼻腔の炎症が原因の場合もあります。
頻繁にため息のような鼻呼吸をしている場合は、鼻腔狭窄を患っている可能性があるため注意するようにしましょう。
気管虚脱
気管虚脱(きかんきょだつ)は呼吸の通り道である気管が途中で潰れ、呼吸がしにくくなる病気です。
愛犬がため息とともに苦しそうな呼吸をする場合や、空咳をするような場合は注意が必要です。
一度潰れた気管は元に戻すことは難しいと言われているため、症状の緩和や気管の形状を維持する治療を受けます。
早期発見が重要であるため、ため息を苦しそうにしているようであれば気管虚脱を疑って、動物病院へ行きましょう。
心臓系・呼吸系の疾患
犬の体に心臓系の疾患があると、血液が十分に全身を巡りにくくなったり、肺に血液が溜まったりといった要因から呼吸が苦しくなります。
ため息は、通常の呼吸のリズムとは異なり、長く大きめの息を吐く行為であることから、通常の呼吸がしにくい場合には頻発する可能性があります。
愛犬がため息を頻繁にする際は、心臓系や呼吸系の疾患が隠れている可能性もあるため、よく注意して観察するようにしましょう。
胃拡張捻転症候群
食後に多くのため息をするような場合は、胃拡張捻転症候群(いかくちょうねんてんしょうこうぐん)の疑いがあります。
胃拡張捻転症候群の症状の一例に吐き気はあるのに吐けない様子をしている、呼吸が苦しそうというものがあるため、ため息の要因になっている可能性があります。
胃拡張捻転症候群は生死に関わる、緊急性が高い病気です。
頻繁なため息とは別に、お腹の張りやよだれが過度に出る、ぐったりしているなどの平時とは異なる様子が見られる際には早急に動物病院を受診することが重要です。
うつ病
犬も人間と同様に過度なストレスや急な環境の変化が要因となり、うつ病の症状がみられる場合があります。
ため息と併せ、以前にはみられなかった食欲の減退や無気力などの症状が出るようになった際はうつ病の可能性があるため、まずはストレス要因を取り除く努力をしましょう。
症状が出る以前は喜んでいた遊びに誘ってみる、愛犬が落ち着ける環境を改めて整えるなど、しっかり愛犬と向き合う時間をつくるようにしましょう。
犬のため息の正しい対応方法
犬のため息すべてに注意すべき、心配すべき理由があるわけではありません。
ですが、愛犬とのコミュニケーションツールのひとつでもあるため、犬がため息をついた際によく観察することは重要です。
犬のため息の正しい対応方法を確認して、安心して一緒に過ごせるようにしましょう。
原因を知り、取り除く
上記で解説した犬がため息をつく理由から、愛犬がため息をつく原因を知り、悪い理由や原因があるようであれば取り除く対応方法を検討しましょう。
例えば、愛犬が不満を理由にため息をついている場合、何が不満かしっかり考えて、不満を取り除く生活スタイルを送れるように対策をすることが大事。
自宅で解決できるものもありますし、解決できないものもあります。まずは獣医師に相談してみるところから始めましょう。
コミュニケーションを取る
愛犬がため息をついた際は、コミュニケーションを取るようにしましょう。
愛犬とのコミュニケーションは声かけやスキンシップ、アイコンタクトなどさまざまな方法があります。
コミュニケーションを取ることで愛犬の感情が理解でき、愛犬がため息をついた理由が分かるかもしれません。
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原因がわからない場合は動物病院へ
犬の過度なため息や原因が分からない頻繁なため息は、動物病院へ相談に行きましょう。
ため息で動物病院に行くことを躊躇う飼い主さんもいるかもしれませんが、病気ではなかったとしても、愛犬のため息が何を表しているのか判明するかもしれません。
犬は言葉を発することができないからこそ、注意深く観察し、原因が分からない場合はプロである動物病院の看護師さんや先生に診てもらうようにしましょう。
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