猫の飼育費・値段

アメリカンショートヘアの値段相場は6~40万円!お迎え場所と安く飼うコツ

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アメリカンショートヘアの値段相場は?価格が決まる基準や注意点

カラーバリエーションが豊富でスタイルも美しいアメリカンショートヘア。家庭猫としてアメリカで長い間親しまれ、日本でも人気の猫種です。

元気で人懐っこいため、猫を初めて買う人でも親しみやすいのも魅力。こちらの記事ではアメリカンショートヘアの価格や、飼うときの注意点について解説しています。

元気いっぱいの猫と触れ合いたい人、猫を飼いたいと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事の結論

  • アメリカンショートヘアの個体価格帯は、6万円~40万円が多い
  • タビー系にプラスしてパターンが見られる子は、価格が高くなる傾向にある
  • ペットショップよりもブリーダーのほうが安くお迎えできる傾向にある
  • アメリカンショートヘアは遺伝的になりやすい病気もあるため、注意が必要

桐谷肇

担当執筆者

桐谷 肇

ライター

2021年の12月に保護猫シェルターからキジトラの男の子をお迎えしました。
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。
現在はnademo編集部でペットと過ごす上で大切な知識や情報をご紹介しています。

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

目次

アメリカンショートヘアの値段相場は6万円~40万円

アメリカンショートヘアの値段は約6万円~40万円ほど。幅広い価格で取引されています。

ペットショップやブリーダー、保護猫など、お迎え場所によって価格はまちまち。血統書がついている場合は値段が高くなります。

シルバーやレッドなど毛色の違いで多少値段は変わりますが、大きな価格差はありません。

ペットショップやブリーダーからお迎えすると、おおむね15万円~20万円の値がつけられていることが多いです。

毛色ごとの大まかな値段

タビー系6万円~20万円
タビー系+ホワイト30万円~40万円

アメリカンショートヘアの代表的なタビー系ですが、シルバーやブラウン、レッドが中心です。

このタビー系単体での値段であれば、6万円から20万円ほどの価格帯になっていることが多いです。

対してタビー系の色に対して、ホワイトなどのポイントが入ってくると、その値段は大きく変わります。30万円台になることが多いでしょう。

性別ごとの大まかな値段

性別によって大きな差はありませんが、それでも出産することができる女の子はやや高値になりやすいです。

これは他の猫種であっても、女の子の方がやや高値になりがちなので、猫種による大きな差はないでしょう。

どちらかと言えば、前述の通り毛色やポイントによって値段に差が出てくる、というケースが多いです。

アメリカンショートヘアの飼育費・値段:初期費用と生涯費用の内訳

アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアをお迎えする際、生体価格だけでなく、その後の飼育にかかる費用も事前に把握しておくことが非常に重要です。

猫との暮らしは多岐にわたる費用が発生するため、計画的な準備が愛猫との幸せな生活の鍵となります。ここでは、大きく分けて「初期費用」と「生涯費用」に分けて、それぞれの内訳を具体的に解説します。

初期費用:お迎え時にかかる費用

アメリカンショートヘアをお迎えする際に、まず必要となるのが初期費用です。これは主に生体価格と、猫が快適に生活するための準備費用を指します。

費用項目目安金額詳細
生体価格6万円~40万円お迎え場所や、血統、毛色、月齢、性別、健康状態によって変動。
チャンピオン歴のある親猫の子は高額になる傾向がある。
ワクチン接種費用5,000円~1万円/回生後2ヶ月~3ヶ月頃までに複数回接種が必要な場合が多い。
獣医によって料金は異なる。
マイクロチップ装着費用3,000円~1万円迷子になった際の個体識別のため、装着が推奨(または義務化)。
登録料も別途発生する場合がある。
不妊・去勢手術費用2万円~4万円/回生後半年~1歳頃を目安に行うのが一般的。
女の子の方が男の子より高くなる傾向がある。
キャットフード2,000円~5,000円子猫用の高品質なドライフードやウェットフード。
最初の購入費用。
食器・給水器2,000円~5,000円水とフード用の清潔な食器、自動給水器など。
トイレ・猫砂3,000円~8,000円猫の体格に合ったトイレトレーと、猫砂の初期購入費用。
消臭効果の高いものや固まるタイプなどさまざま。
キャットケージ5,000円~2万円留守番時や、来客時、災害時などに役立つ。
子猫のうちは特に安全確保のためにあると便利。
キャットタワー5,000円~3万円上下運動や爪とぎ、隠れ場所として重要。
猫のストレス軽減にも役立つ。
爪とぎ1,000円~3,000円壁や家具での爪とぎを防ぐためにも必須。
段ボール製や麻縄巻きなど種類がある。
ベッド・ブランケット2,000円~5,000円猫が安心して休める場所を提供。
おもちゃ1,000円~3,000円猫の運動不足解消やストレス発散に役立つ。
キャリーケース3,000円~1万円動物病院への移動や災害時の避難に必須。
シャンプー・ブラシなど2,000円~5,000円日常的なお手入れ用品。
その他(準備金)1万円~3万円予備費として、急な体調不良や追加で必要になったものに備える。
合計(目安)約12万円~60万円生体価格や選ぶ用品のグレードによって大きく変動。

生涯費用:愛猫との生活にかかる継続的な費用

アメリカンショートヘアは平均寿命が12~16年とされています。その生涯にわたって継続的に発生する費用も考慮に入れる必要があります。

費用項目目安金額(年間)詳細
フード・おやつ代3万円~8万円猫の年齢、体質、活動量に合わせたフードを選ぶ。
高品質なものや療法食は高くなる。
猫砂代1万円~3万円毎日使用するため、年間で考えると意外と費用がかさむ。
トイレシート・消臭剤5,000円~1万円トイレの衛生管理に必要な費用。
消耗品(おもちゃ・爪とぎ等)5,000円~2万円破損や飽きによって定期的に買い替える必要がある。
ワクチン接種費用(追加接種)5,000円~1万円/年毎年、または数年おきに接種が推奨されるワクチンがある。
健康診断・定期検診5,000円~2万円/年病気の早期発見のため、年に一度の健康診断が推奨。
ノミ・ダニ・フィラリア予防薬1万円~2万円/年室内飼いでも感染リスクがあるため、定期的な予防が推奨。
動物病院で処方される。
トリミング費用0円~2万円/年アメリカンショートヘアは比較的毛の手入れが楽。
必要に応じてプロに依頼する場合の費用。
ペット保険料1万円~5万円/年万が一の病気や怪我に備える費用。
補償内容によって大きく異なる。
任意加入ですが、高額医療費に備えるには有効。
予備費(医療費・緊急時)3万円~10万円/年突発的な病気や怪我、予期せぬトラブルに備える最も重要な費用。
高齢になると医療費が高くなる傾向がある。
合計(年間目安)約10万円~35万円フードの質、病気、保険加入、健康状態によって大きく変動。
生涯費用(目安)約120万円~500万円以上平均寿命12~16年で計算した場合。
医療費が高額になった場合はさらに上回る可能性もある。

費用を抑えるポイント

  • 日々の健康管理: 適切な食事と運動、衛生的な環境を保つことで、病気のリスクを減らし、医療費の削減に繋がります。
  • 定期的な予防接種と健康診断: 早期発見・早期治療が、病気の重症化と高額な医療費を防ぎます。
  • ペット保険の活用: 万が一の事態に備え、一部でも医療費がカバーされる保険に加入を検討する。
  • 手作り食の検討: 栄養バランスに配慮しつつ、コストを抑えることも可能です。ただし専門知識が必要です。
  • DIYや中古品の活用: キャットタワーやおもちゃなど、自作したり中古品を活用したりすることで初期費用を抑えられます。

アメリカンショートヘアとの生活は、金銭的な負担もありますが、それ以上に得られる喜びや癒しは計り知れません。

アメリカンショートヘアの生体価格に影響を与えるポイント

アメリカンショートヘアは毛色や性別などではあまり価格に差がありません。

一方で、見た目や血統書などでは厳正な基準をもとに値段が決められ、高値がつけられる傾向にあります。

アメリカンショートヘアの値段を決める基準について見ていきましょう。

性別

性別による価格差はほぼありません。購入する場所や毛色によって男の子の方が高い場合もあれば、女の子の方が高いときもあります。

年齢

基本的には年齢が若い方が値段が高くなります。生後半年以上経ち、子猫とは言えない大きさになってくると人気も落ち着くため、価格は低くなります。

できる限り費用を抑えてアメリカンショートヘアをお迎えしたい場合は、月齢の高い子を探してみるのもよいでしょう。

見た目

血統書が存在する猫種の場合、血統書に定められたスタンダードという基準によって値段が左右されます。

スタンダードは品種ごとに理想的な基準が決められており、毛並みの良さや、目の形などをさまざまな角度からチェック。

猫の容姿がスタンダードに近いほど高価格に、離れていくほど価格は下がっていきます。

毛色

シルバーやレッド、ブラックなど人気のカラーによって価格は多少前後しますが、基本的には毛色による価格差は大きくありません。

アメリカンショートヘアの毛色は70種類以上もあるため、自分の好みの毛色の子を見つけましょう。

血統

どんな親から生まれた子なのか、血統がはっきりしている猫は価格が高くなります。

血統がはっきりしていないと病気にかかりやすかったり、先天的に障害を持っている可能性があり、後々問題が起きかねません。

血統書には毛色、目の色などといった猫の特徴だけでなく、ブリーダーの名前、家系についても明記されています。

親や祖先にキャットショーでチャンピオンを獲得した猫がいれば、その旨も記載され、遺伝的に優秀な証明になります。

「チャンピオン」とは何か?

まず、「チャンピオン」とは、猫種団体(CFA、TICA、GCCFなど)が開催するキャットショーにおいて、特定の基準を満たし、優秀な成績を収めた猫に与えられる称号です。以下のような種類があります。

  • CH (チャンピオン):通常のチャンピオンシップを獲得した猫。
  • GRC (グランドチャンピオン):チャンピオンの中でさらに優れた成績を収めた猫。
  • DM (ディスティングイッシュドマザー) / DS (ディスティングイッシュドサイアー):特定数のチャンピオンクラスの子猫を輩出した母猫/父猫に与えられる称号。繁殖能力の高さを示すものです。
  • NW (ナショナルウィナー) / RW (リージョナルウィナー):そのシーズンにおいて、国内または特定の地域で最も優れた成績を収めた猫に与えられる、最高峰の称号。

これらの称号は、その猫が「猫種標準(スタンダード)に極めて忠実な外観と性質を持っている」ということを公式に証明するものです。

チャンピオン歴が価格に与える具体的な影響

チャンピオン歴を持つ親猫から生まれた子猫は、そうでない子猫と比較して、価格が高くなる傾向にあります。その理由は以下の通りです。

  • 遺伝的優位性:質の保証と期待値の高さ チャンピオン猫は、その猫種が持つべき理想的な特徴(骨格、筋肉、毛質、毛色、顔立ち、目つき、性格など)を色濃く受け継いでいると評価された個体です。そのため、その血を引く子猫もまた、両親の優れた遺伝子を受け継ぎ、猫種標準に近い、健全で美しいアメリカンショートヘアに成長する可能性が高いと期待されます。ブリーダーは、この遺伝的優位性に価値を見出すため、価格が高めに設定されます。
  • ブリーダーの信頼とコスト:時間と労力の結晶 チャンピオン猫を育てるには、ブリーダーの並々ならぬ努力とコストがかかっています。
    • 厳選された繁殖計画: 優れた血統を持つ親猫を選び、健康状態を徹底管理します。
    • ショーへの参加費用: キャットショーへのエントリー費用、交通費、宿泊費、ハンドラー(ショーで猫を扱う人)への依頼費用など、高額な投資が必要です。
    • 徹底した飼育環境: ショーで最高のコンディションを保つための高品質な食事、定期的な健康チェック、専門的なグルーミングなど、日々のケアにも多大な費用と時間、労力が費やされます。 これらの投資は、最終的に子猫の価格に反映される形となります。
  • ステータスと希少性:ブランド価値 チャンピオン歴のある親を持つ子猫は、単なるペットとしてだけでなく、「名門」としてのステータスや希少価値が付加されます。特に、特定の毛色(例:シルバータビー)で複数代にわたるチャンピオン歴がある場合や、ナショナルウィナーなどの希少な称号を持つ親猫の場合、その希少性からさらに価格が上昇します。まるでブランド品のような価値が生まれるため、コレクターや将来的に繁殖を考えている人にとっては魅力的な選択肢となります。
  • 将来的な繁殖価値:プロ向けの高価格帯 将来的に繁殖を考えているプロのブリーダーは、チャンピオン歴のある親猫から生まれた子猫(特に繁殖が可能な個体)を高値で求めます。これは、その子猫が将来的に優れた血統を次世代に繋ぎ、高品質な子猫を産み出す可能性を秘めているためです。ペットとして飼育する場合と比較して、繁殖用として購入される子猫はさらに高額になる傾向があります。

具体的な価格帯の目安

具体的な価格はブリーダーや個体によって異なりますが、一般的に以下の傾向が見られます。

  • 両親または片親がチャンピオン(CH)の場合: 通常のアメリカンショートヘアの相場(例:6万円~20万円程度)よりも、10万円~30万円程度、あるいはそれ以上の追加料金が発生することがあります。個体のクオリティによっては、さらに高くなる場合もあります。
  • 両親または片親がグランドチャンピオン(GRC)以上の場合: 価格はさらに上昇し、30万円~50万円、あるいはそれ以上になることも珍しくありません。特にナショナルウィナーなどの非常に稀な称号を持つ親猫の場合、その子猫は50万円以上、場合によっては100万円に迫るような価格がつけられることもあります。
  • ディスティングイッシュドマザー/サイアー(DM/DS)の親を持つ場合: この称号は繁殖能力の高さを示すため、繁殖を目的としないペットとしての場合でも、その血統の安定性から高めの価格が設定される傾向があります。

アメリカンショートヘアのお迎え方法

犬・猫の流通ルート

お迎え場所によっても値段は変わります。ブリーダーからお迎えするほうが中間費用がかからないため、費用を安く抑えられるでしょう。

ペットショップを利用する場合は費用が高くなるでしょうが、育て方やしつけについて相談しやすいというメリットがあります。

保護猫として引き取ることもできますが、アメリカンショートヘアは人気のある猫種なため、運やタイミングに恵まれないと出会える機会は非常に少ないでしょう。

ペットショップでお迎えする

最も一般的なお迎え方法のひとつです。

メリット

  • 手軽さ・利便性: 商業施設内に店舗があることが多く、アクセスが容易です。営業時間内であればいつでも見学でき、気に入った子猫をすぐに家族として迎えられることが多いです。
  • 多様な猫種・個体: アメリカンショートヘア以外にも様々な猫種が展示されており、複数の選択肢の中から比較検討できます。
  • 飼育用品も同時に購入可能: フード、ケージ、トイレなど、お迎えに必要なグッズをその場で揃えることができます。
  • サポート体制: 大手チェーン店などでは、お迎え後のしつけや健康に関する相談窓口を設けている場合があります。

デメリット

  • 価格が高め: 仲介手数料や店舗運営費が上乗せされるため、ブリーダーから直接迎えるよりも価格が高くなる傾向があります。
  • 親猫の情報が不明瞭: 子猫の親猫の姿や飼育環境、血統に関する詳細な情報が得にくい場合があります。
  • 衛生・健康管理のリスク: 多くの猫が一同に集まるため、感染症のリスクがゼロではありません。劣悪な環境で仕入れられた子猫の場合、お迎え後に健康問題が発覚する可能性も指摘されています。
  • 社会化不足: 小さなケージで過ごす時間が長く、他の猫や人間との十分な触れ合いが不足し、社会化が遅れることがあります。

ブリーダーからお迎えする(キャッテリー)

特定の猫種を専門的に繁殖・飼育しているのがブリーダー(キャッテリー)です。

メリット

  • 血統や健康状態の明確さ: 親猫や兄弟猫の姿を確認でき、血統書、遺伝子疾患の有無など、詳細な情報を得られます。計画的な繁殖を行っているため、将来の姿を予測しやすいです。
  • 質の高い子猫: 猫種標準に忠実な個体が多く、性格や健康面にも配慮して育てられています。遺伝病のスクリーニングも行われていることが多いです。
  • 社会化が進んでいる: 家庭環境で育つため、人慣れしており、他の猫や犬との社会化が十分に進んでいるケースが多いです。
  • 専門的なアドバイス: ブリーダーは猫種に関する深い知識と経験を持つため、お迎え後の飼育に関する専門的なアドバイスやサポートを受けることができます。
  • 安心感: 問題があった際に、すぐにブリーダーに相談できる関係性を築きやすいです。

デメリット

  • 手間と時間がかかる: 問い合わせ、見学の予約、ブリーダーとの信頼関係構築など、お迎えまでに時間と手間がかかります。すぐに子猫がいるとは限りません。
  • 価格が高め: 良質な血統と手厚いケアがされている分、ペットショップよりも価格が高くなる傾向があります。
  • 数が少ない・遠方の場合がある: 専門ブリーダーは数が限られており、希望するブリーダーが遠方に位置する場合もあります。
  • ブリーダーの質の見極めが必要: 中には不適切な繁殖を行うブリーダーもいるため、信頼できるブリーダーかどうかを自身で見極める必要があります。

譲渡会・保護施設でお迎えする

様々な事情で保護された猫が新しい家族を待つ場所が譲渡会や保護施設です。

メリット

  • 命を救う貢献: 新しい家族として迎えることで、一匹の猫の命を救うことに繋がります。
  • 譲渡費用が安価: 生体価格はかからず、ワクチン接種や不妊・去勢手術、マイクロチップ装着などの実費(数千円~数万円程度)のみで迎えられることが多いです。
  • 成猫・シニア猫も選択肢に: 子猫だけでなく、性格が落ち着いた成猫や、穏やかなシニア猫と出会える機会があります。
  • 性格が分かっている: 保護期間中に猫の性格や人慣れ度合いを把握していることが多く、譲渡前に詳しく教えてもらえます。
  • トライアル期間: 一部の団体では、お迎え前に猫と実際に一緒に生活するトライアル期間を設けている場合があり、相性を確認できます。

デメリット

  • 出会いが難しい場合も: 希望する猫種(アメリカンショートヘア純血種)に限定すると、出会える機会は少ないかもしれません。雑種が多いです。
  • 譲渡条件がある: 各団体が設ける厳しい譲渡条件(年齢制限、単身不可、同棲不可、先住ペットの有無など)を満たす必要があります。
  • 過去の経緯: 保護された猫の中には、虐待や遺棄など辛い過去を持つ子もおり、心の問題や行動上の課題を抱えている可能性があります(専門家のサポートを受けられる場合もあります)。
  • 健康状態の保証: 保護時には健康状態が不安定な場合や、後から持病が見つかる可能性もゼロではありません。

まとめ

お迎え方法特徴主なメリット主なデメリット
ペットショップ手軽に多様な猫を見られるアクセス◎、すぐに迎えられる、グッズも揃う価格高め、情報不明瞭、衛生リスク、社会化不足
ブリーダー専門知識を持つ繁殖家血統・健康明確、社会化済、専門アドバイス価格高め、時間・手間、ブリーダー選定の必要性
譲渡会・保護施設保護された猫が対象命を救う、費用安価、性格がわかる、トライアル可純血種が少ない、譲渡条件、過去の経緯、健康保証

どのお迎え方法を選ぶにしても、実際に子猫(または猫)に会いに行き、その子猫の様子や飼育環境、スタッフやブリーダーの人柄を自身の目で確認することが非常に重要です。

そして、お迎え後の長期的な飼育を視野に入れ、責任を持って最良の選択をしてください。

アメリカンショートヘアを迎える前の注意点

猫をお迎えする前に確認しておきたい注意点があります。お迎えした後のトラブルを防ぐために事前に確認しておきたいポイントについてお話しします。

健康状態を確認しておく

まずは外見よりも健康状態を確認するようにしましょう。

アメリカンショートヘアは毛色のバリエーションが豊富で美しい猫種なため、ついつい見た目の可愛さで猫を選んでしまいがちです。

しかし、見た目が可愛くても遺伝的に病気になりやすい可能性や体が弱い猫もいます。

一緒に過ごしてから病気になりやすいことが分かると、飼い主さんにとっても負担になってしまいかねません。事前に猫の健康状態をしっかり確認してからお迎えすることが大切です。

猫の性格を確認しておく

猫をお迎えするときに親猫や兄弟猫の性格などを確認して、あらかじめ猫の性格を確かめておくことも重要です。

アメリカンショートヘアは人懐っこい性格の猫ですが、独立心の強い一面もあります。猫によっては必要以上にスキンシップされるのが苦手なことも。

事前に性格を聞いておくと、猫との接し方が理解できてコミュニケーションが楽になりますよ。

迎え入れた後のアフターフォローの有無を確認しておく

猫を飼うことに慣れていないときは分からないことばかりで不安も大きいと思います。

トイレのしつけがなかなかうまくいかず、どうしたら良いか分からない。夜泣きがやまないけれど大丈夫なのかな?など、誰かに相談したくなることもありますよね。

お迎え場所によってはお迎えした後も相談にのってくれる場合もあります。あらかじめペットショップやブリーダーさんにアフターフォローがあるかを確認しておきましょう。

ペットのプロに育て方を聞くことで、余計な不安を抱え込まずに愛情をもって猫を育てることができますよ。

アメリカンショートヘアの基本情報

大きなしま模様や筋肉質で頑丈な体格が特徴です。穏やかで遊び好きな性格で、人や他の動物ともすぐに仲良く慣れる人懐っこさが人気。

色のバリエーションが数十種類もあり、見た目も美しいのも魅力です。ここではアメリカンショートヘアのルーツや特徴、かかりやすい病気についてご説明します。

活発でフレンドリーな性格

適応力が高く人懐こい

鳴き声は基本的に小さい

すぐれた運動能力を持つ

 その他情報

原産地 アメリカ合衆国
猫種公認団体 TICA,CFA
大きさ 中型
平均寿命 12歳~13歳
なりやすい病気 肥大型心筋症,尿路結石症,糖尿病
参考価格 6万円~40万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 シルバータビー,ブラウンタビー,レッドタビー,ブルータビー,クリームタビー,カメオタビー,パッチドタビー,バイカラー,トッティー
毛の長さ 短毛

体高

男の子24cm~25cm
女の子24cm~25cm

体重

男の子4kg~7kg
女の子3kg~6kg

アメリカンショートヘアの歴史

アメリカンショートヘアは、イギリスで飼われていたブリティッシュショートヘアのルーツを持ちます。

1620年代にアメリカに渡り、頑丈な体格を活かしてネズミ捕り用の猫として活躍しました。

アメリカの開拓時代から家族の一員として生活していたため、人懐っこい性格が育まれていったと言われています。

ネズミを捕獲する役割を終えてからも家庭猫として親しまれ、1966年にはアメリカンショートヘアという名前が正式に登録されました。

日本では90年代後半ごろから認知され、人気の猫として多くの人に愛されています。

アメリカンショートヘアのサイズ(体高・体重)

体高24cm~27cm
体重3kg~7kg

アメリカンショートヘアは平均的なサイズの猫で体高は24cm~27cm、体重は3kg~7kgです。

胴や脚の長さ、尻尾が長めでバランスの良い引き締まった体形。もともとネズミ捕り用の猫として飼育されていたことから、肩や脚がしっかりしています。

アメリカンショートヘアの被毛・毛色

アメリカンショートヘアは短毛種の猫で毛色の種類が豊富な猫です。

体全体に広がる縞柄が特徴的で、目尻から顔の横の部分に伸びる濃いめの模様はクレオパトララインと呼ばれ、アメリカンショートヘアのトレードマークのひとつ。

シルバーが代表的ですが、シルバー・クラシックタビーなど、複数の色が縞柄になった毛色も見られます。

毛は短いですが、春と秋に毛が生え替わるダブルコートの猫なので、換毛期にはブラッシングを丁寧にするなど、お手入れが必要です。

アメリカンショートヘアの性格・習性

フレンドリーで愛嬌のある性格なため、家庭で飼育する猫に向いていると言われています。活発で適応力が高いので、人や他の猫とも打ち解けやすいでしょう。

多頭飼いのご家庭にも馴染むことができますので、子猫のうちから同じ環境であればより安心できるでしょう。

一方で、遊ぶことが好きで好奇心が強いため、運動できる空間を確保したり、脱走しないように注意してあげることが大切です。

アメリカンショートヘアの寿命

アメリカンショートヘアの平均寿命は13歳~15歳です。一般的な猫の寿命が15歳ほどなので、平均か、少し短い寿命の猫と言えるでしょう。

元気で活発なアメリカンショートヘアですが、できるだけ長い時間を一緒に過ごすには、かかりやすい病気をきちんと把握して健康管理してあげることが重要です。

ここからはアメリカンショートヘアがかかりやすい病気やケガについて解説していきます。

アメリカンショートヘアがかかりやすい病気

注意しなければいけないアメリカンショートヘアがかかりやすい病気やケガは、遺伝や体質が原因のものや、好奇心の強い性格ゆえに大ケガにつながりかねないものがあります。

肥大型心筋症心筋が厚くなり体に十分な血液が送られなくなる病気。
多発性嚢胞腎腎臓にできた嚢胞が組織を圧迫して腎不全などを引き起こす。
尿路結石症膀胱や尿道に結石ができて詰まってしまう病気。
糖尿病インスリンが十分に分泌せず血中に糖が増えてさまざまな症状を引き起こす病気。
異物誤飲異物を誤飲してしまい嘔吐や下痢などを引き起こす。

肥大型心筋症

肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)とは、心臓の筋肉が肥大化し、血液の循環がうまくいかなくなる病気です。

体に酸素が供給されなくなることで呼吸が荒くなり、運動量が低下していきます。重篤化すると、突然死に繋がるケースも。

アメリカンショートヘアの祖先であるブリティッシュショートヘアもよく発症する病気です。

多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)とは、腎臓の中に液体の入った袋状の嚢胞(のうほう)ができて腎臓の機能が衰えていく病気です。

遺伝性の病気と考えられており、アメリカンショートヘアやペルシャ系の猫に多く見られます。

元気がなく、食欲が落ちていたり、多飲多尿の症状が見られた場合は動物病院に診察してもらったほうが良いです。

若い猫でも発症してしまうことがあるため、定期的に健康診断してあげることをおすすめします。

尿路結石症

猫全般によく見られる病気です。尿道や膀胱に結石ができてしまい、排尿を妨げてしまいます。

比較的よくある病気ですが、重症化すると膀胱炎や腎臓疾患に繋がるので予防と早期発見が大切。

普段から水をよく飲ませたり、尿路結石症に配慮されたフードを与えてあげるとよいでしょう。

もしも、愛猫がおしっこしづらそうにしていたら早めに病院に連れて行ってあげましょう。

糖尿病

糖尿病は肥満の猫がかかりやすい病気です。アメリカンショートヘアは食欲旺盛なため、運動不足だとすぐに太ってしまいます。

肥満の猫は太っていない猫よりも4倍も糖尿病になりやすいという統計もあるので、日頃から体重管理に気を配ってあげましょう。

異物誤飲

異物誤飲とは食物以外の物を誤って口から摂取することをいいます。好奇心旺盛なアメリカンショートヘアは色んなものに触ったり、口に入れたりします。

気にならないようなものであっても、小さく口に含んでしまいそうなものは誤飲に繋がるため注意する必要があります。

アメリカンショートヘアの飼い方

アメリカンショートヘアは猫初心者でも飼いやすい猫種ですが、体重・運動量の管理やブラッシングなど、お世話をするうえでもいくつか注意するべき点があります。アメリカンショートヘアを飼うときのポイントについて解説します。

体重管理をしっかり行う

アメリカンショートヘアは太りやすい体質です。活発な性格なので、毎日十分に運動していれば問題ありませんが、家で買う場合は難しいこともあるでしょう。

十分な運動時間が取れない場合は食事の量を減らしてあげたり、脂質やカロリーをカットしたものに変えてあげるとよいでしょう。

肥満をそのままにしておくと、糖尿病や肥大型心筋症にかかりやすくなります。生活習慣を整えて猫の健康を守りましょう。

室内は常に綺麗にしておく

アメリカンショートヘアは好奇心の強い性格の猫種です。好奇心から猫にとって危険な食べ物や、おもちゃの破片などの食べられないものを口にすることもあります。

誤飲や誤食は開腹手術が必要になる危険性もありますので、室内の環境をしっかり管理してあげることが大切。

特に台所など、猫にとって危険なものが多いスペースには仕切りを付けて入れなくしておくと安心ですよ。

トイレのしつけは簡単

アメリカンショートヘアは賢い猫なので、比較的早めにトイレを覚えてくれることが多いです。静かで安心して用を足せるスペースにトイレを設置してあげましょう。

床をクンクンしたり、お尻をムズムズさせたらトイレに行きたいサインかも知れません。

自分でできるようになるまでトイレまで導いてあげましょう。上手にできたらたくさん褒めてあげることも大切です。

十分に運動できる環境を整える

もともとネズミのハンターとして活躍していた猫種なので、アメリカンショートヘアは活動的です。そのため、家の中でも十分に体を動かせるスペースを確保してあげることが大事。

高いところが好きなため、キャットタワーや背の高い家具などを設置して上下運動ができるようにしましょう。足腰が鍛えられて体が引き締まります。

また、家の中をパトロールするのも好きなので、人が家にいる時間はドアを開け放して家の中を自由に歩き回れるようにしてあげると喜びます。猫専用のドアを付けるのも効果的。

週2~3日、換毛期は毎日ブラッシングをする

短毛種なので長毛種の猫ほど手間はかかりませんが、地肌を傷つけないように軽くブラッシングしてください。

毎日やる場合は軽くで問題なく、週2~3日程度で行う場合はしっかりとブラッシングしてあげてください。

換毛期のある猫なので、春と秋の毛が生え変わる時期は毎日ブラッシングするようにしましょう。

毎日5~10分は遊ぶようにする

元気で人懐っこいため一緒に遊んであげると喜びます。少なくとも毎日5~10分は時間を確保してあげると良いです。

遊ぶときには飼い主さんの手足を使わず、専用のおもちゃを使うほうが良いです。

手足を使って遊んでいると、手足=獲物だと認識してしまうようになり、ひっかかれたり噛まれたりすることが多くなります。

キャットタワーや家具を利用して、上下運動をとり入れながら遊びましょう。

人とスキンシップを取るのも好きなので、ながら遊びではなく集中して遊んであげると愛猫との絆も深まっていくでしょう。

いきなり長時間のお留守番はさせない

アメリカンショートヘアは寂しがりやな面を持ち合わせている猫種です。

慣れていない状態で長時間のお留守番をさせてしまうと、ストレスがたまり問題行動を起こしたり体調を崩してしまうことも。

猫にお留守番をさせるときは10分ほどの短い時間から始め、徐々に時間を伸ばして慣れさせていくのが良いでしょう。

この記事の執筆者

桐谷肇

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桐谷 肇

ライター

2021年の12月に保護猫シェルターからキジトラの男の子をお迎えしました。
猫を飼うのが初めてで戸惑うこともありましたが、今では日常に欠かせない大切な存在になっています。

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