犬の病気・健康

犬が頻繁に耳をかいたり痒がる原因は?注意したい病気や予防法を解説

nademoコンテンツ内にはPRが含まれます。詳しくはコンテンツガイドラインをご確認ください。

※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

nademoの運営体制・コンテンツガイドライン

犬が頻繁に耳をかいたり痒がる原因は?注意したい病気や予防法を解説

犬が耳を頻繁にかく行動には、病気や不調のサインが隠れている場合があります。

本記事では、犬が耳をかく原因や注意すべき病気、予防法や正しいお手入れ方法を詳しく解説します。

愛犬の健康を守るために、ぜひこの記事で耳のケアに関する正しい知識を身につけてくださいね。

この記事の結論

  • 犬が耳を頻繁にかく原因にはストレスや異物、感染症、アレルギー、寄生虫などがある
  • 耳をよくかく際に考えられる病気は外耳炎や中耳炎、耳疥癬症などが挙げられる
  • 犬の耳の病気を予防するためには汚れを早めに拭き取ることと、定期的なチェックが重要
  • 耳の病気になりやすい犬種を知っておくことも、耳の病気予防に重要である

小林 有加

担当執筆者

小林 有加

認定動物看護師/WEBライター

幼い頃から犬と暮らしてきました。
動物好きが高じて結婚後7年間動物看護師として動物病院で働き、現在は家族と猫(しじみ)と暮らしています。

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

nademoの公式LINEアカウントでは、大切なうちの子との生活に役立つ情報や、nademoの最新情報をお届け♪

プレゼント企画やお友だち限定企画も用意してありますので、友だち追加お待ちしております!

犬がよく耳をかく原因

犬が耳をよくかく行動は単なるクセのように見えても、実は病気や不調が原因の場合も少なくありません。

ただ、反対に必ずしも病気が原因となっているわけでもなく、ストレスが原因というケースもあり得ます。

思い当たる節がない場合やあまりに症状がひどい場合には、早めに動物病院を受診するというのが適切。

反対にストレスに対して思い当たるものがあれば、その改善が根本的な解決に繋がります。

ストレス

犬が耳をよくかく原因としてまず考えられるのはストレスです。ストレスを感じる原因には以下のものがあります。

  • 家族の増減や騒音、引っ越しなどの環境の変化
  • 留守番時間が長いなどの孤独感
  • 運動不足 など

特に過度に耳を触ったり噛んだりする場合、何らかの精神的な負担を抱えている可能性が高いです。

ストレスが原因の場合、耳自体には異常が見られないことが多いですが、耳をかくことで皮膚が傷つき、二次感染を引き起こしてしまうリスクがあります。

ストレスが原因であれば、飼い主さんは愛犬がなににストレスを感じているか理解し、原因を取り除くことが大切です。

例えば環境の変化が原因となっているならば、愛犬が安心して過ごせる環境を整えてあげます。孤独感を感じている場合は、スキンシップを増やしてあげることが大切です。

運動不足は肥満につながる場合もあるため、時間をとって十分な運動をさせ、遊びや刺激を増やすことを心掛けましょう。

異物

犬の耳は「垂直耳道」と「水平耳道」からなるL字型の構造をしており、鼓膜が容易に傷つかないメリットがあります。

その一方で、異物が奥まで入り込んだ場合に取り除きにくいというデメリットも併せ持っています。

このため耳に異物が入った際に、違和感から頻繁に耳をかく行動が見られることがあります。

異物が原因の場合、耳をかく以外にも以下のような症状が現れることがあります。

  • 頭を振り続ける
  • 異物の入った方を下にして頭を傾ける

異物として多いものは以下のとおりです。

  • シャンプー時の水
  • 抜け落ちた自分の耳毛
  • 大量の耳垢
  • 散歩中に付着した植物の種子 など

これらの異物が耳の中に残ったまま綿棒などで耳掃除を行うと、入口付近にあった異物がさらに奥に押し込まれ、取り出しが難しくなり、炎症や感染症を引き起こすリスクが高まります。

異物が原因で耳をかく様子が見られる場合は、無理に取り除こうとせず、速やかに動物病院を受診してください。

感染症

感染症とはウイルスや細菌、真菌(カビ)が原因で起こり、痒みのほかにも以下の症状を引き起こします。

  • 赤み
  • 腫れ
  • 臭い
  • 耳垢の増加

感染症にかかると犬は耳の不快感や痛みを感じ、頻繁に耳をかいたり頭を振ったりする行動がみられます。

感染症にかかった場合、適切な薬の投与を行う必要があり、早期発見と治療が重要です。

飼い主さんは日常的に愛犬の耳の状態をチェックし、異変に気づいたらすぐに動物病院に相談しましょう。

アレルギー

アレルギーとは以下のものが原因で免疫機能に異常が起こり、体にさまざまな症状があらわれる現象です。

  • 食物アレルギー
  • ノミ、疥癬によるアレルギー
  • ダニ、花粉、ハウスダストなどの環境アレルギー

アレルギー反応による痒みは耳だけでなく、体全体に広がることもあります。

アレルギーが疑われる場合、症状で特定するほか、特定の食材を除去する食事療法やアレルギー検査で原因を特定する方法があります。

また、ノミや疥癬などの寄生虫によるアレルギーは正しい治療を行えば完治しますが、食物アレルギーや環境アレルギーは生まれ持った体質が関わっていることが多いため、管理すると考えた方が良いでしょう。

飼い主さんは獣医師の指導のもとアレルギー症状をコントロールしながら、愛犬が快適で健康な生活を送ることを考えてあげてください。

寄生虫

寄生虫は耳の中に住みつき、痒みや不快感を引き起こします。

特に若い犬や他の動物との接触が多い犬に発生しやすい傾向で、寄生虫が原因の場合には以下のような特徴的な症状が現れることが多いです。

  • 黒っぽい耳垢が増える
  • 強い臭いがする

治療には専用の薬剤が必要なため、症状が見られたら速やかに動物病院を受診しましょう。

また日頃から定期的に耳をチェックし、清潔を保つことで寄生虫の予防につながります。

犬がよく耳をかく際に考えられる病気

ストレスや異物をはじめ、犬が耳をかく場合さまざまな原因が考えられますが、病気が関係していることもあります。

特に耳周りの病気は早期発見や治療が重要で、耳を痒がっているのに放置してしまった場合、耳を強くかきすぎて欠陥が破れて耳血腫(じけっしゅ)などの症状にもつながることがあります。

ここからは以下の3つの代表的な病気について解説します。

それぞれの特徴や症状、対処法を解説するので、愛犬の健康を守るための適切なケアを心がけてください。

外耳炎

外耳炎は、犬の耳をかく原因として最も一般的な病気のひとつです。

外耳炎は耳の外側部分で炎症が起こる状態を指し、以下のものが原因となります。

  • 細菌
  • 真菌(カビ)
  • アレルギー
  • 異物
  • 耳掃除のしすぎ など

外耳炎の主な症状は耳の赤みや耳垢の増加、悪臭、痒みなどが挙げられ、犬は耳の不快感を和らげようと頻繁に耳をかいたり、頭を振ったりといった行動をとることがあります。

治療には耳専用の洗浄液や抗生剤投与などが行われ、早期の診断と適切なケアが重要です。

放置すると中耳炎に進行するリスクがあるため、異常を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。

中耳炎

中耳炎は、外耳炎が悪化して耳の奥の中耳部分に炎症が広がった状態を指します。

治療を怠ると鼓膜や内耳にも影響を及ぼす可能性があり、見過ごさないように注意が必要です。中耳炎の主な症状は、以下のとおりです。

  • 耳をかく
  • 頭を傾ける
  • バランスを崩す など

中耳炎は進行すると激しい痛みや食欲低下、さらには耳の近くの神経に影響を及ぼし、顔面の麻痺が現れることもあります。

治療には抗生物質の投与や耳の洗浄が行われますが、重症化すると手術が必要な場合もあります。

中耳炎の予防方法は外耳炎の早期発見や早期治療、定期的な耳の健康チェックなどです。

耳疥癬症(耳ヒゼンダニ症)

上記でも触れましたが、耳疥癬症は、耳ヒゼンダニという寄生虫が耳の中に住みつき、炎症を引き起こす病気です。

特に若い犬や、他の動物との接触が多い環境で発生しやすい病気で、主な症状には以下のものがあります。

  • 耳の強い痒み
  • 黒っぽい耳垢の増加
  • 頭を激しく振る行動 など

耳ヒゼンダニは感染力が高く、他のペットや環境にも広がる可能性があるため、迅速な対応が必要です。

治療には専用の駆除薬を使用し、症状が改善するまで継続して治療を行う必要があります。

また耳の洗浄や環境の清掃を徹底し、再感染を防ぐことが重要です。異常を感じたらすぐに獣医師に相談するようにしてください。

犬の耳の病気を予防する方法

犬の耳はデリケートであるため、病気のリスクが高い部位のひとつです。

耳を清潔に保ち、異常を早期発見することが、病気の予防につながります。

飼い主さんができる日常のケアを徹底し、愛犬の健康を守りましょう。

汚れは早めに拭き取り、常に清潔に保つ

犬の耳の病気を予防する方法として、まず挙げられるのが、犬の耳を常に清潔に保つことです。

耳の中に溜まった耳垢や汚れは、細菌や真菌(カビ)の繁殖を助ける原因となるため、早めに拭き取りましょう。

ただし耳掃除を過度に行うと逆効果になる場合もあるため、適度な頻度を守ることが大切です。

犬種や個体差にもよりますが、週に1回程度の掃除が目安と考えてください。

耳掃除は以下の方法で行います。

  • 専用のイヤークリーナーと柔らかいコットンを用意する
  • 耳の入り口付近の汚れを優しく拭き取る

耳垢を取ろうと綿棒を使う飼い主さんもいるかと思いますが、耳の奥に異物を押し込んでしまう可能性もあるため、耳の入り口付近に留めた方が良いでしょう。

汚れのチェックの際に耳の中の赤みや臭いを確認し、普段と違うところがあれば掃除を中断しましょう。

赤くなっていたり、悪臭がする場合は病気の兆候かもしれないため、掃除を中断して獣医師に相談してくださいね。

異物がないか定期的にチェックする

耳の中に異物がないかチェックすることも、犬の耳の病気予防に重要です。

特に散歩やアウトドアで遊んだ後は、耳の中に草の種子やゴミなどが入り込む可能性が高まるため、必ず確認してください。

耳をチェックする際は、犬がリラックスしている状態で行うのが理想です。耳をめくり、入り口付近や耳の中の様子を観察しましょう。

異物が見つかった場合は無理に取り除こうとせず、獣医師に診てもらうことが安全です。

また散歩や運動の後は耳周辺を軽く拭く習慣をつけることで、異物混入のリスクを低減できます。

日常的な観察を続ければ、耳の健康状態を保ちやすくなるため、ぜひ行ってください。

耳ダニには耳ダニ駆除薬

前述しましたが、耳ダニは犬の耳の中に寄生して痒みや炎症を引き起こす厄介な寄生虫です。

耳ダニを予防するためには、定期的に駆除薬を使用する必要があります。

症状で耳ダニが疑われると動物病院で皮膚検査をし、耳ダニ専用の駆除薬が処方されます。

定期的に数回投与する必要があるため、経過観察とともに完治まで必ず動物病院を受診するようにしてください。

耳ダニは他のペットに移る可能性があるため、愛犬が使用している寝具やおもちゃを清潔に保ち、他の動物との接触を管理するなど、感染リスクの軽減も重要です。

耳ダニの兆候が見られた場合は早急に獣医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

犬の耳の正しいお手入れ方法

犬の耳は繊細でトラブルが発生しやすい部位のため、適切なお手入れが必要です。

間違った方法での耳掃除やケアは、かえって耳の健康を損なうこともあります。

正しいお手入れを行い、愛犬の耳を清潔で健康に保ちましょう。

耳掃除はガーゼなどを使い、耳介だけをお手入れする

犬の耳掃除では、耳の外側にあたる「耳介」のみをお手入れするのが基本です。

耳の内部まで無理に掃除しようとすると反対に傷つけてしまったり、汚れを押し込んでしまう可能性があります。

耳掃除には柔らかいガーゼやコットンを使用し、専用のイヤークリーナーを少量つけて優しく拭き取りましょう。

耳掃除の頻度は一般的には週1回から2週間に1回程度が目安です。自浄作用があるため、必要以上にする必要はありません。

特に垂れ耳の犬や耳垢が多い犬は、定期的に耳の状態をチェックすることが重要です。

耳が赤く腫れている、異臭がする、耳垢の色が異常である場合は、無理に掃除をせずに獣医師に相談してくださいね。

お風呂はシャンプー液や水が入らないようにし、しっかり洗って水分を拭き取る

お風呂に入れる際、シャンプー液や水が犬の耳の中に入らないように注意することが大切です。

耳の中に水分が残ると湿気がこもり、細菌や真菌(カビ)の繁殖を引き起こしやすくなります。

特に外耳炎の原因となることが多いため、慎重にケアを行ってください。

お風呂の際は耳の入り口を指で軽く押さえ、水が入らないように保護しながらシャンプーを行います。

洗い終わった後は耳周辺の水分を、タオルで優しく拭き取りましょう。

耳の内部まで湿気が入り込んでしまった場合、乾いたガーゼやコットンで丁寧に吸い取るか、低温で弱い風量のドライヤーを使うと効果的です。

ドライヤーを使う場合熱風は避け、30cm程度離しながら、手早く乾かすようにしてください。

耳の病気になりやすい犬種

犬の耳の病気は、耳の形状や体質により、発生リスクが高まります。

特に垂れ耳や耳道が狭い犬種、皮脂分泌が多い犬種の場合、湿気がこもりやすく細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすいため、注意が必要です。

耳の病気になりやすい犬種は、以下のとおりです。

たとえばトイ・プードルやビション・フリーゼは耳の中に毛が密生しているため、定期的な耳掃除やトリミングが重要です。

またコッカー・スパニエル系の犬種やレトリーバー系は、垂れ耳で湿気がこもりやすく、細菌やカビが繁殖しやすい環境になりがちです。

これらの犬種を飼育する場合、日常的に耳の状態をチェックし、適切なケアを心がけることで病気の予防につながります。

異常が見られたら早めに獣医師に相談し、悪化させないようにしてくださいね。

気づきにくい愛犬の耳の中は定期的に確認することが重要

犬の耳の中は目で確認しにくいため、異常が発生しても気づくのが遅れることがあります。

しかし耳は外耳炎や中耳炎、耳ダニなどのトラブルが発生しやすいデリケートな部位です。

もし異常を放置してしまえば、痛みや聴力低下など、愛犬の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

耳の中を定期的にチェックし、赤みや腫れ、悪臭、耳垢の異常などのサインに気づくことが、早期発見と予防のカギです。

耳掃除や環境整備を徹底し、必要に応じて獣医師に相談することで、愛犬の健康を守るように心掛けてください。

日々の小さなケアが、大きなトラブルを防ぐ第一歩となりますよ。

この記事の執筆者

小林 有加

執筆者情報

小林 有加

認定動物看護師/WEBライター

幼い頃から犬と暮らしてきました。
動物好きが高じて結婚後7年間動物看護師として動物病院で働き、現在は家族と猫(しじみ)と暮らしています。
Webライターは2016年より始め、数々のペット記事を執筆してきました。
みなさまにわかりやすく為になる記事を提供できるよう努めますので、よろしくお願いいたします!

nademo編集部

執筆者情報

nademo編集部

編集部

新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。

ドッグフードのおすすめ


※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

-犬の病気・健康
-,