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ローシェンの特徴と性格は?適切な飼い方や平均寿命を解説

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ローシェンの特徴と性格は?適切な飼い方や平均寿命を解説

ローシェンは、「小ライオン」が名前の由来となる、フランス原産の犬種です。

たてがみやしっぽの先の飾り毛など、ライオンのようなカットが伝統的なカットスタイルとして主流となっており、その愛らしい姿は一度見たら忘れられないでしょう。

ローシェンは世界的にも珍しい犬種で、なかなか出会う機会はありませんが、だからこそお迎えしてみたいと思う人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ローシェンの特徴や性格、飼い方や平均寿命など、ローシェンのすべてをご紹介します。

ローシェンを飼うのに向いている人の特徴や、価格なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事の結論

  • ライオンのようなカットスタイルが名前の由来で、現在もライオンカットが主流
  • 過去には「世界で最も希少な犬」としてギネス認定されたこともある犬種
  • 賢く愛情深く、理想的な家庭犬とする一方、吠え癖をつけないためには早めのしつけが大事
  • 関節の病気を抱えやすいため、関節の負担に配慮した環境構築が必要
  • 世界的にも珍しい犬種なので生体価格が高額な傾向

たかだ なつき

担当執筆者

たかだ なつき

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 etc

長年人間の介護の仕事をしてきましたが、寝たきりになった愛犬の介護を機に2018年からWebライターへ。
犬や猫の食事や介護、ペット保険など、幅広い分野で記事の執筆・監修を行っている専門家です。

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ローシェンの特徴

ローシェンは古くから長年ヨーロッパで愛されてきた犬種ですが、犬種が確立したのは1968年にイギリスに渡って以降です。

ライオンのようなカットをすることが伝統となっており、犬種名の由来にもなっています。

このライオンカットは、宮廷の女性が一緒に寝るときに地肌に直接触れたほうが気持ちが良いために刈り込んだという説や、力や強さなどの象徴として扱われてきたライオンを模した説などがあります。

そんなローシェンも一時期は絶滅の危機に瀕したこともあり、過去には「世界で最も希少な犬」としてギネス認定されました。

明るい性格で、覚えのよい賢さもある

人懐っこいので初心者にも飼いやすい

吠えることは少ない

活発だが、運動量が多いわけではない

 その他情報

原産地 フランス
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 13歳~14歳
なりやすい病気 股関節形成不全,白内障,膝蓋骨脱臼,進行性網膜萎縮症(PRA)
参考価格 90万円前後
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,ブラック,レモン,フォーン,ブラック&グレー,ブルー&フォーン

体高

男の子25cm~32cm
女の子25cm~32cm

体重

男の子4kg~8kg
女の子4kg~8kg

ローシェンの身体的特徴

ローシェンは垂れ耳で丸い黒目の優しい顔立ちをしていますが、骨格がしっかりしており、胴は比較的短めです。

特徴らしい特徴はありませんが、たてがみや腰からお尻の刈り込み、足先やしっぽの先の毛を残すといった伝統的なライオンカットは特徴とも言えるでしょう。

カット次第ではこうした特徴もなくなるため、垂れ耳や被毛の長さが一般的な特徴と言えます。

ローシェンのサイズ(体高・体重)

体高25cm~32cm
体重4kg~8kg

ローシェンは小型犬サイズですが、成犬時の体高は25~32cm、体重は4~8kgとかなり幅があります。

ただ、成長したときの体の大きさは生まれ持った遺伝子で決まっており、子犬のときに食事量を少なくすれば小さく育つというわけではありません。

子犬期の食事は生涯にわたって生活し続けるための体を作る大事な時期なので、健やかな成長のためにも適切な食事量を与えることが大切です。

ローシェンの毛色・被毛

ローシェンは、単色でもスポット(斑点)でもほとんどの毛色が認められています。

ただ、ブラウンの被毛(チョコレート、レバー)と、同様の色調の毛色は単色でもスポットでも認められていません。

また、ローシェンの被毛は長くて柔らかく、緩いウェーブがかかっているため、定期的なお手入れが必須です。

ローシェンの運動能力

ローシェンはとても活発で遊び好きです。甘えん坊ですが、ただじっとしているのは得意ではないです。

散歩だけでは飽き足らず、室内でも定期的に遊んであげるぐらいが、ローシェンにとってはちょうどよい運動になります。

愛玩犬としての歴史が長いためそこまでスタミナがあるわけではありませんが、エネルギッシュなので体を動かす遊びを取り入れてあげるといいでしょう。

ローシェンの平均寿命

ローシェンの平均寿命は13歳~14歳です。イギリスの研究による犬種別平均寿命の中央値では、ローシェンは13.9歳という報告もあります。

一般社団法人ペットフード協会が発表した最新調査では、小型犬の平均寿命は14.78歳なので、やや短めに感じるかもしれません。

しかし、老化のスピードや寿命の長さは個体差があり、食事や飼い方、飼育環境などでも異なります。

実際、飼い主が健康や飼育環境に配慮した犬は寿命が長い傾向にあると結論付けた論文もあるため、お世話の仕方が寿命に大きく関係してくると言えるでしょう。

参考:scientific reports Longevity of companion dog breeds: those at risk from early death

参考:ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査

参考:獣医疫学会 犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析

ローシェンの注意したい病気

股関節形成不全骨格形成期に骨が変形したり関節が緩むことから、股関節が異常形成される病気
白内障目の水晶体が白く濁ることで、視力の低下や失明を引き起こす病気
膝蓋骨脱臼膝部分にあるお皿状態の骨である膝蓋骨が脱臼する状態
進行性網膜萎縮症(PRA)網膜が徐々に変性していくことで視力が低下していき、失明に至る遺伝性疾患

ローシェンが特に注意したい病気には、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)や膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)などの関節の病気や目の病気があります。

白内障や進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)は6歳頃から発症しやすくなりますが、進行性網膜萎縮症は1歳未満でも暗い場所では見えなくなる夜盲症(やもうしょう)に似た症状が見られることもあり、注意が必要です。

また、小型犬は関節の構造がコンパクトということもあり、活発なローシェンは膝のお皿がずれてしまう膝蓋骨脱臼も発症しやすいため、足に負担がかからないように滑らない床材にするなどの対策が必要でしょう。

なお、生きものである以上、これら以外の病気にもかかる可能性があるため、動物病院で定期的な健康診断を受けることが大切です。

ローシェンの見分け方

ローシェンはビション・フリーゼやマルチーズなどのビション系に属する犬種で、プードルやテリア種のように見えることもあります。

伝統的とも言われているライオンカットをしていれば見分けることができるかもしれませんが、簡単に見分けることは難しいでしょう。

ただ、よく見るとマズルの長さや頭の幅、目の形などが異なります。

また、柔らかくしなやかで緩いウェーブがかった被毛も見分ける方法のひとつです。

ローシェンの登録頭数

ローシェンのジャパンケネルクラブでの登録頭数は、2007年に3頭の犬籍登録がされて以降、登録はありません。

  • 2007年…3頭
  • 2005年…2頭
  • 2004年…1頭
  • 2002年…2頭
  • 2001年…3頭
  • 2000年…9頭
  • 1999年…9頭

1999年1月から2023年12月までの間に29頭しか登録されていないことを見ても、どれだけ珍しい犬種であるかお分かり頂けるのではないでしょうか。

参考:ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数

ローシェンの性格・習性

ローシェンは、人懐っこく攻撃性がほとんどありません。

飼い主に忠実で愛情深く、理解力もあるため家庭犬として理想的とされています。

しかし、頑固な一面もあるため、お互いが上手に付き合っていくためには性格や習性をよく理解することが大切でしょう。

愛情深く、明るく活発

ローシェンはとても明るく活発な性格です。大人しかったり穏やかであることは少なく、基本的に元気な犬種と言えるでしょう。

遊ぶことが大好きで、愛情深さも持ち合わせているため子供とも上手に遊ぶことができます。

また、好奇心旺盛な面もあるので、知育トイを与えたり、一緒にお出かけやハイキングなどをして刺激を与えてあげるといいでしょう。

警戒心や忠誠心が強い

ローシェンは、忠誠心も強いです。そのため、飼い主や家族に喜んでもらおうと一生懸命な姿も見られます。

しかし、家族思いである一方、家族を守るために一生懸命になりすぎて家族以外の人や犬猫には警戒心を持ち吠えてしまうことがあります。

もともとローシェンは無駄吠えが少ないですが、吠え癖がついてしまう犬もいるため、小さな頃からさまざまな人や犬猫に慣れさせることが大切です。

賢く物覚えがとても良い

ローシェンは賢く物覚えがとても良いことでも知られていますので、しつけやトレーニングも難なくこなしてくれるでしょう。

ただ、賢いからこそしつけやトレーニングは一貫して行うことが大切です。正しいしつけを行わないと、問題行動の原因となることがあります。

賢いということはイタズラなども覚えててしまうことになるため、適切なしつけやトレーニングが必要不可欠なのです。

ローシェンを飼うのに向いている人の特徴

ローシェンは賢く愛情深い犬種なので、初心者でも飼いやすいとされていますが、命を預かる以上どんな人が飼い主に向いているかを知っておくことは大切なことです。

お迎えするにあたり、自分は飼い主に向いているかもう一度考えてみましょう。

犬のしつけの知識や経験がある人

ローシェンに限ったことではありませんが、犬のしつけの知識や経験がある人が向いていると言えます。

間違ったしつけは問題行動を誘発してしまうだけでなく、信頼関係を築きにくくなります。

近年は、しつけに上下関係ではなく母子関係が望ましいと考えられており、厳しく叱ったり体罰を用いるなど力を誇示する方法は逆効果です。

そうした最新のしつけの知識を積極的に学んでからお迎えすることで、より良い飼い主になることができるでしょう。

愛犬と一緒に遊ぶことが好きな人

ローシェンは遊ぶことが大好きな犬種なので、一緒に遊ぶことが好きな人が飼い主に向いています。

欲求を満たしてあげることは、ストレス軽減や問題行動の抑制にもなります。

また、一緒に遊ぶことで信頼関係を深めることにも繋がるため、一緒に遊ぶ時間をしっかり作れる人であることも重要なポイントです。

ローシェンの価格

ローシェンの価格相場は平均8,000ドル、日本円にして90万円~125万円前後です。

ローシェンは世界的に見ても個体数が少なく、生体価格が高額になりやすい犬種として知られています。

現在、日本国内にローシェンのブリーダーはいないため、海外のブリーダーを検討する必要があります。

その際には輸入代行などの費用が20万円前後、海外のブリーダーとの専門的な交渉代行依頼に数十万円とかかることを想定しておかなければいけません。

ローシェンの飼い方

実際にローシェンと暮らすときに、どのようなお世話が必要かを知っておくことも大切です。

もちろん、個体差があるので必ずしもこの通りというわけではありませんが、基本のポイントを押さえておけば臨機応変に対応できるでしょう。

とても賢いが吠えやすいのでしつけは早めに

ローシェンは賢く無駄吠えが少ないですが、警戒心の強さから吠え癖がつきやすいです。そのため、しつけは早めに始めることが大切です。

理想としては社会化期である生後2~3か月頃にスタートできれば早く覚えてくれますが、海外のブリーダーからお迎えするとなると半年や10か月はかかります。

その場合は、お迎えして数日したらしつけを始めるようにし、焦らずじっくり取り組みましょう。

成犬になってからのしつけでは時間がかかるうえに、頑固になることもあるため、できる限り早めに始めるということが大切です。

散歩は1回15分×2回程度でOK

ローシェンは活発な犬種ですが、そこまで運動量を多く必要とするわけではないので、散歩は1日2回、1回15分程度行いましょう。

ただし、無駄吠えをしたり問題行動が見られる場合は運動量が足りていない可能性があるため、その場合は1回20分や30分の時間をかけてあげる必要があります。

また、たまにはドッグランで思う存分走らせてあげたり、家の中でも一緒に遊んであげることも大切です。

関節が弱いため、負担をかけない環境を構築する

ローシェンは関節の病気にかかりやすいので、フローリングなどの滑りやすい床ではカーペットやジョイントマットなどを敷いてあげましょう。

また、体高よりも高いソファや椅子、ベッドなどに飛び乗ったり反対に飛び降りたりするため、ジャンプをしなくてもいいようにステップやスロープを設置してあげると安心です。

さらに、ケージやサークルの中で飛び跳ねてしまう場合では、飛び跳ねられないように屋根をつける必要もあります。

思っている以上に自由に動けるため、意識してできる限り関節に負担をかけない環境づくりを心掛けるようにしましょう。

ライフステージに適したドッグフードを選ぶ

ドッグフードにはさまざまな種類がありますが、子犬では子犬用、成犬では成犬用、シニア犬ではシニア犬用のドッグフードを選ぶことが基本です。

ドッグフードはそのライフステージに合わせた栄養設計を行っており、子犬が成犬用やシニア犬用のドッグフードを食べれば子犬の成長に必要な栄養が十分に得られず、成長に支障をきたす可能性があります。

逆に、成犬が子犬用のドッグフードを食べると、栄養が豊富すぎて肥満の原因になります。

近年は全年齢用のドッグフードもありますが、全年齢用はライフステージと愛犬の状態に合った適切な給与量を与えなければ栄養の過不足が起こってしまうため、給与量をしっかり管理することが大切です。

ブラッシングは1日おきでOKだが、毛玉には注意

ブラッシング1週間に3回~4回程度
歯磨き毎日
お風呂1か月に1回程度
爪切り2週間に1回程度
肛門腺絞り1か月に1回程度

ローシェンは長毛のシングルコートのため、理想は毎日1回のブラッシングですが、1日おきでも問題はありません。

ただ、柔らかく長い毛は毛玉ができやすいので、気になったときはブラッシングをしてあげましょう。

お風呂も入りすぎは逆に皮膚トラブルの原因となるので、月に1~2回程度までにしておくことをおすすめします。

ただし、ローシェンは毛が伸び続ける犬種なので、1か月に1回はトリミングサロンでのカットを行う必要があります。

トリミングサロンではカットコースにシャンプーだけでなく、爪切りや肛門腺絞りなどが含まれているので、お任せすると安心でしょう。

歯磨きについては、歯周病予防のために1日2~3本ずつでもいいので、毎日行うことが大切です。

ローシェンにおすすめのドッグフード・アイテム

ここでは、ローシェンにおすすめのドッグフードとアイテムをご紹介します。

参考程度にドッグフードや使いたいアイテムについてまとめましたので、お迎え時に検討してみてはいかがでしょうか。

レティシアン モグワンドッグフード

モグワンは、主原料にチキンとサーモンを56%使用しており、さまざまな野菜や果物をバランスよく配合したドッグフードです。

脂質は控えめでありながらもタンパク質量が高めなので、健康的な筋肉の維持や体型の維持に役立ちます。

ドッグフードの中ではオメガ3脂肪酸の含有量も多く、グルコサミンやコンドロイチン、MSMなどの関節サポート成分も含まれているので、皮膚トラブルや関節トラブルを抱えやすいローシェンにも合わせやすいでしょう。

対象年齢 全年齢
内容量 1.8kg
原産国 イギリス
主原料 放し飼いチキン生肉、生サーモン、乾燥チキン、乾燥サーモン
その他原材料 チキングレイビー 、サーモンオイル 、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、メチルスルフォニルメタン( MSM)、乳酸菌
注意したい原材料 なし
安全性の高い添加物 コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 (A、 D3、E)
注意したい添加物 なし
100gあたりのカロリー 361.5kcal
1日あたりの価格(体重5kgの場合) 260円/86g
定期販売 1個:1個あたり4,910円(税込)/2~4個:1個あたり4,637円(税込)/5個以上:1個あたり4,364円(税込)
フード目的 一般食(FEDIAF基準)
フードの種類 ドライ

プチリュバン 天然木ペットコーム両面

出典 :https://www.amazon.co.jp/

手に馴染みやすい天然木が持ち手に使用されているコームで、刃の先端が丸くなっているので皮膚を傷つけることなくプラッシングできます。

粗目と細目の両面刃になっており、粗目で毛玉をほぐし、細目でブラッシングできるため、1本で使い分けることができるのはローシェンのように長毛な犬種には便利でしょう。

刃はステンレス鋼なので、そのまま水洗いすることができ、清潔に保てるのもポイントです。

本体サイズ 幅8cm×奥行20cm
本体重量 101g
種類 スクラッチャーブラシ
毛・ピンの長さ -
毛先のやわらかさ -
対象年齢 -
素材 ステンレス鋼、木材
適合種 -

ローシェンの誕生の歴史

ローシェンの明確な起源は不明ですが、ローシェンに似た犬が15~16世紀頃のヨーロッパの絵画や文献に頻繁に登場しています。

その当時は、「生ける湯たんぽ」としてベッドで一緒に寝る貴婦人が多かったとされており、ヨーロッパで人気があったようです。

しかし、第二次大戦後に絶滅の危機にあり、1960年にはギネスブックに「世界で最も希少な犬」として登録されたこともありました。

長い間ヨーロッパにいたローシェンですが、絶滅の危機を回避すべく2人の繁殖家によって1968年に初めてイギリスに渡ります。

ローシェンの数が少なかったことから度重なる近親交配が行われましたが、深刻な遺伝的欠陥からは免れました。

1971年にはアメリカに渡り犬種協会が設立されるなど、繁殖家たちの努力によってイギリスとアメリカでローシェンの基盤が築かれます。

その後、1999年にアメリカケネルクラブ(AKC)の「ノンスポーティング・グループ」に認定され、現在に至ります。

ローシェンと繋がりのある犬種

ビション・フリーゼ

ビション・フリーゼは真っ白な毛色が印象的ですが、子犬の時期の被毛に10%程度のベージュ(シャンパン)があっても良いとされています。

ただ、成犬では毛色が純白のみしか認められていない、フランスとベルギーが原産の小型犬です。

第一世界大戦後と第二次世界大戦後には絶滅の危機に瀕しましたが、フランスとベルギーの僅かなブリーダーたちの努力により、再構築されました。

巻き毛でボリュームのある被毛を活かして綿毛のように丸くカットした「パウダーパフ」は、1950年代にアメリカのトリマーが考案し、1971年にはそのカットがAKCにも公認され、以後現在まで根強い人気があります。

陽気な性格でとても人懐っこい

人間や動物が大好きで懐きやすい

無駄吠えは少なく、しつけもしやすい

運動能力はとても高い

 その他情報

原産地 フランス,ベルギー
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 13歳~16歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,外耳炎,尿路結石症
参考価格 20万円~40万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 ダブルコート
毛色 ホワイト

体高

男の子23cm~30cm
女の子23cm~30cm

体重

男の子5kg~10kg
女の子5kg~10kg

マルチーズ

マルチーズは、真っ白な美しい被毛が特徴的な中央地中海沿岸地域を原産地とする小型犬です。

マルチーズの歴史は古く、日本では縄文時代となる紀元前1500年頃には、すでに愛玩動物として扱われていました。

1300年頃にはイギリスに渡り、王室や上流階級の人たちに愛されていたことから「犬の貴族」とも呼ばれるようになります。

1800年代に絶滅の危機に瀕したこともありますが、数頭を元に個体数を増やすことに成功して現在に至っています。

古くから人間との関係を築いてきたこともあり、人馴れしやすく穏やかな性格なので初心者でも飼いやすい犬種です。

明るい性格だが、大人しい

とても人に懐きやすい

警戒心から吠えることもある

室内だけでも十分な運動量

 その他情報

原産地 マルタ
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,心臓病,流涙症,外耳炎
参考価格 20万円~40万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,レモン

体高

男の子21cm~25cm
女の子20cm~23cm

体重

男の子2kg~3kg
女の子2kg~3kg

ボロニーズ

見た目がビション・フリーゼに似ているボロニーズは、同じく真っ白な被毛を持つビション・フリーゼやマルチーズと同じ先祖を持つと考えられているイタリア原産の小型犬です。

コンパクトでずんぐりとしたボディは、純白な美しい被毛に覆われています。

ボロニーズも古代ローマ時代から貴族に愛されていたとされており、ティツィアーノやブリューゲルやゴヤの絵画にもその姿が描かれています。

素直で落ち着いた性格で飼いやすいのですが、現代においても世界的に流行する犬種にはならず、イタリア以外では比較的珍しい犬種です。

温厚であり、臆病な面も持っている

とても人懐っこく従順

ほとんど吠えない

適度な運動量と能力

 その他情報

原産地 イタリア
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~14歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,外耳炎,レッグ・カルベ・ペルテス病,アレルギー性皮膚炎,尿毒症
参考価格 10万円~30万円
       

被毛

抜け毛 少ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,ホワイト&ブラック

体高

男の子27cm~30cm
女の子25cm~28cm

体重

男の子2.5kg~4kg
女の子2.5kg~4kg

ハバニーズ

ハバニーズは日本ではあまり馴染みがないですが、アメリカでは人気のあるキューバ原産の小型犬です。

ハバナ(キューバの首都)元来の血統を消滅させる政治的な動きもありましたが、こっそり2~3匹が国外に持ち出され、その子孫犬がアメリカで存続していきました。

マルチーズやビション・フリーゼ、ボロニーズなどと異なるのはその毛色で、さまざまな毛色が認められています。

足が短く、弾むように歩いて見える愛らしい外貌が特徴的です。

陽気で穏やか

友好的で人懐っこい

ほとんど吠えない

好奇心旺盛で遊び好き

 その他情報

原産地 キューバ
犬種グループ 9G:愛玩犬
大きさ 小型
平均寿命 14歳~16歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,流涙症,進行性網膜萎縮症(PRA),白内障
参考価格 20万円~50万円
       

被毛

抜け毛 平均的
毛質 ダブルコート
毛色 フォーン,ブラック,ハバナ・ブラウン,タバコ,レディッシュ・ブラウン,ピュア・ホワイト

体高

男の子21cm~29cm
女の子21cm~29cm

体重

男の子3kg~6kg
女の子3kg~6kg

この記事の執筆者

たかだ なつき

執筆者情報

たかだ なつき

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 etc

長年人間の介護の仕事をしてきましたが、寝たきりになった愛犬の介護を機に2018年からWebライターへ。
犬や猫の食事や介護、ペット保険など、幅広い分野で記事の執筆・監修を行っている専門家です。
3ヶ月前に18歳の愛犬が虹組となり、現在は2歳のチワックスと1歳のポメチワ、0歳のチワックスの3匹と暮らしています。

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