ヘアレス(毛のない)姿が印象的なチャイニーズ・クレステッド・ドッグをご存知でしょうか。ソフトな被毛が部分的に生えている容姿が、ユニークながら優雅さを感じさせる犬種です。
全身に被毛のあるタイプの子もいますが、ヘアレスタイプの子がより人気となっています。犬アレルギーの方に注目されている犬種としても、知られてきているようですよ。
この記事では、チャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴や性格、かかりやすい病気・飼育のポイントなどを詳しくご紹介しています。
知られざる魅力がたっぷりのチャイニーズ・クレステッド・ドッグについて、ぜひチェックしてみてくださいね。
この記事の結論
- ヘアレスな部分が多い特徴的な被毛の生え方で、名前の通り中国原産の犬種
- 日本での飼育頭数はとても少なく、まだあまり知られていない
- 一部のみに毛が生えているヘアレスタイプと、全身に毛が生えているパウダーパフタイプが存在する
- 被毛が少ないヘアレスタイプの子は、皮膚病のリスクが高まる
目次
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴

とても個性的なルックスで見る人の注目を浴びるようなチャイニーズ・クレステッド・ドッグは、中国を原産地とする犬種です。
中国生まれのどこかエキゾチックなムードの犬種ですが、個性的なルックスに注目されがちで他の特徴はあまり知られていません。
日本ではまだまだ珍しい犬種なのでお迎えの機会もあまり多くはありませんが、海外では人気が出てきているようですよ。
似た名前の犬種に全身無毛のチャイニーズ・ヘアレス・ドッグという犬種も存在しますが、別犬種でありすでに絶滅しています。
明るく活発だが、ときに繊細で内向的に
家族に対して愛情深く懐いてくれる
警戒心が強く、吠えることもある
遊ぶことは好きだが、運動量は高くない
その他情報
原産地 | 中国 |
犬種グループ | 9G:愛玩犬 |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 13歳~15歳 |
なりやすい病気 | アトピー性皮膚炎,アレルギー性皮膚炎,レッグ・カルベ・ペルテス病,膝蓋骨脱臼,進行性網膜萎縮症(PRA) |
参考価格 | 30万円前後 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ブラック,チョコレート,アプリコット,クリーム,ブルー,トライカラー |
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの身体的特徴
体型はスリムで足は長く骨は細めで、頭はやや丸みがあります。
大きな立ち耳の子が多いですが、全身に毛のあるパウダーパフタイプの子は垂れ耳であることも。
サーベル形の垂れた尾もチャイニーズ・クレステッド・ドッグの魅力のひとつです。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのサイズ(体高・体重)
体高 | 男の子:28cm~33cm 女の子:23cm~30cm |
体重 | 5.5kg以下 |
男の子の方がやや大きくなる傾向にあり、体重は平均で5.5kg以下ほどの小型犬です。
対して体高は30cmほどにまで成長しますので、スラッとした体型がチャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴です。
ヘアレスタイプは毛がない分、スリムな体格に感じられるでしょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの被毛
チャイニーズ・クレステッド・ドッグには全身に被毛のあるパウダーパフタイプと、一部のみに毛が生えているヘアレスタイプがいます。
ヘアレスタイプ | 頭部やしっぽなどの一部のみに毛が生えている |
パウダーパフタイプ | 全身に長く柔らかい毛が生えている |
独特なルックスが注目を集めるヘアレスタイプは、頭部やしっぽ、手足など部分的に柔らかな被毛があります。皮膚の色は濃い方が好ましいとされています。
パウダーパフタイプもヘアレスタイプと同じようにシルクのようになめらかな被毛を持ちます。違いは全身に生えている点。長さもあるのでエレガントな雰囲気を感じさせますね。
被毛が薄いとやりすぎには注意ですが、絡まりやすいのでブラッシングのお手入れは欠かせません。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの毛色
毛色は代表的なブラックやチョコレート、クリームなどが多く見られます。
- ブラック
- チョコレート
- アプリコット
- クリーム
- ブルー
- トライカラー
さまざまな毛色があり、多彩なカラーの子が存在するチャイニーズ・クレステッド・ドッグ。
ブラック・チョコレート・クリームなどの単色タイプの他にも、ベースとするカラーに他の色が混じるタイプも。複数のカラーがミックスされた毛色の子もいます。
毛色のバリエーションが豊かなのもチャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴です。被毛がある個体はダブルコートですが、抜け毛が多いわけではありません。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの運動能力
高い運動能力を持っていて動くことが好きですが、激しい運動や長時間の運動は必要としません。
毎日の散歩と室内で一緒に遊んであげることで、運動不足やストレスを溜めることは防げるでしょう。
骨が細いため、ジャンプなど足腰に負担がかかるような動きは怪我をする可能性もあるため、しないよう注意が必要です。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの見分け方
ヘアレスタイプのチャイニーズ・クレステッド・ドッグは見分けやすく、頭部やしっぽ、足部分にのみ毛が生えているのが特徴的。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴的な生え方とも言えるため、ぱっと見でも見分けられるでしょう。
パウダーパフタイプは全身に毛があるため見分けづらいものの、頭部の毛の生え方はセンターパートのようになっていることが多く、ひとつのポイントになっています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの登録頭数
JKCの犬種別犬籍登録頭数によると、チャイニーズ・クレステッド・ドッグの登録頭数(血統登録・血統証明書発行数)は、102匹となっています。
全体で見ると66位ということで、多すぎることもなく、少なすぎることもないといったところ。
見かけることは多くないかもしれませんが、日本でも一定の人気がある犬種だということがわかります。
被毛が少なく犬アレルギーの人でも飼育できる可能性が高い、という点も人気の一因となっているでしょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの誕生の歴史
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの起源については、あまり詳しくわかっていません。
しかしヘアレスタイプの犬は古い時代から存在していたと言われており、これまでは南米原産のチワワなどと関わりがあると考えられてきました。近年では、アフリカ原産の犬種がルーツであるとの発表がされています。
また、アフリカから中国に持ち込まれ、小型化されたのが現在のチャイニーズ・クレステッド・ドッグと言われています。中国の貿易船でネズミを捕まえる狩猟犬としても活躍し、世界中で取引され有名になりました。
名前の由来は中国で行われていた辮髪(べんぱつ)という髪型と、ヘアレスな姿が似ていることから。ヘアレスドッグの中では最も人気があり、また世界中で親しまれています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格や習性

チャイニーズ・クレステッド・ドッグはどこかミステリアスな印象を抱く犬種ですが、基本的には明るい性格をしています。
その一方で、警戒心がとても強いところもあるため、最初は気難しく感じることもあるかもしれませんね。
明るくて活発で人懐っこい
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、明るく活発な性格をしていることから家庭犬に向いてます。
さらに人懐っこい性格なので飼い主さんに甘えたり、喜ばせることが大好きだと言われています。
飼い主さんに忠実で頭が良いため、良きパートナーになってくれるでしょう。
警戒心が強く繊細な一面も
飼い主さん・家族に対してとても強い愛情を示してくれる反面、他所の人にはクールな態度をとることも。
警戒心は強いのですが攻撃性はとても低く、さらに繊細な一面があるのでストレスを溜めてしまうことがあると言われています。
子犬のうちから社会性を身につけることを意識しつつ、愛情たっぷりに飼育することが大切です。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの価格相場とお迎え方法

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの価格相場は30万円前後です。生息頭数が多くはないので、相場としてはやや高めであると言えるでしょう。
ペットショップなどで販売されることは少なめ。現在のお迎え方法はブリーダーからが多くなっています。
価格については、ショップやブリーダー独自の基準を設けています。一般的には血統の良さや容姿が優れているなど、いくつかのポイントで値段が高くなります。
反対に先天的な病気があったり、成犬に近い月齢になっている場合は値段が下がることもあります。
一風変わった容姿と愛らしい性格のチャイニーズ・クレステッド・ドッグは、お迎えしたくなる魅力に溢れています。犬アレルギーの方にとっても、飼育可能な場合があるので注目の犬種でしょう。
ブリーダーからお迎えする
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼育を検討するなら、最も推奨されるのがブリーダーからのお迎えです。
専門ブリーダーは犬種の特性を熟知しているため、健康面や性格、飼育方法について詳細なアドバイスをもらうことができます。
メリット
- 健康状態の確認: 親犬や子犬の育った環境を直接見ることができ、遺伝的な病気や健康状態について詳しく説明を受けられます。
- 正確な情報の入手: 遺伝性疾患や、ヘアレスタイプ・パウダーパフタイプの違い、適切な皮膚ケアなど、専門的な知識を持つブリーダーから正しい情報を得られます。
- 長期的なサポート: お迎え後も、しつけや健康に関する相談に乗ってもらえるなど、長期的な関係を築くことができます。
デメリット
- 数が少ない: 全国的にブリーダーの数が少ないため、お住まいの地域によっては見学が難しい場合があります。
- お迎えまでの期間: 希望する子犬が生まれるまで待つ必要があるため、すぐにお迎えできないことが多いです。
信頼できるブリーダーの選び方
- 飼育環境が清潔で、衛生的に管理されているか。
- 親犬や子犬の健康状態をしっかり管理しているか、質問に誠実に答えてくれるか。
- 犬種の特徴や遺伝性疾患について、専門的な知識を持っているか。
ペットショップでお迎えする
ペットショップでは、実際に子犬を見て選ぶことができるため、お迎えを急いでいる場合には便利です。
メリット
- 手軽さ: すぐに購入・見学ができるため、思い立ったらすぐにお迎えできる可能性があります。
- 飼育用品の同時購入: 必要なグッズをその場で揃えることができるため、準備の手間が省けます。
デメリット
- 親犬・育った環境が不明: 子犬がどのように育ったか、親犬の性格や健康状態などを確認することが難しいです。
- 価格が高い: 中間マージンが発生するため、ブリーダーから直接購入するよりも価格が高くなる傾向があります。
里親としてお迎えする
保護犬として新しい家族を待つチャイニーズ・クレステッド・ドッグもいます。
メリット
- 社会貢献: 1つの命を救うことに繋がります。
- 費用を抑えられる: 生体費用はかかりませんが、ワクチン代や不妊・去勢手術代などの譲渡費用は必要です。
- 成犬の性格がわかる: 成犬の場合、性格や癖がある程度わかった状態でお迎えできます。
デメリット
- 個体数が少ない: 珍しい犬種のため、里親として募集されることは非常に少ないです。
- 譲渡条件: 飼育環境や家族構成など、厳しい譲渡条件が設けられていることが多いです。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方

チャイニーズ・クレステッド・ドッグを飼育する際のポイントをいくつかチェックしていきましょう。
ヘアレスタイプ・パウダーパフタイプでそれぞれケア方法が異なります。愛犬が過ごしやすい環境やお手入れを行い、快適に暮らせるようにしてあげましょう。
子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせる

活発で明るい性格のチャイニーズ・クレステッド・ドッグですが、他所の人には警戒心を強く出してしまうことがあります。
攻撃性はほとんどないのですが、ストレスが強くかかってしまうと体の不調の原因になります。
ストレスは問題行動や体調不良の原因となることがあるので、溜めさせない対策や環境づくりが大切です。そのひとつとして、子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせておくことが重要。
飼い主さんに強い愛情を見せてくれるチャイニーズ・クレステッド・ドッグは、比較的トレーニングがしやすい犬種といわれます。焦らずゆっくりと、そして楽しみながらトレーニングを行なっていきましょう。
紫外線対策や寒さ対策は必須

ヘアレスタイプの子は皮膚を守るための被毛が少ないため、紫外線や寒さに弱くなっています。
被毛がないと日差しを浴びて日焼けをしたり、酷くなると火傷のような状態になってしまうことがあるので、暑い季節は特に注意しましょう。
室温をコントロールすることはもちろんですが、防寒対策や紫外線対策には服を着せるのも良いでしょう。
ウイルスの働きを抑制するためにも湿度は50%程度を維持し、室温は20℃以上を維持することが大切です。
パウダーパフタイプは定期的にブラッシングを行う

パウダーパフタイプの子は全身に被毛があり、長く柔らかな毛質のために、絡まったり毛玉になりやすいという特徴があります。
艷やかで絹糸のよう、と評されるチャイニーズ・クレステッド・ドッグの毛並みをキープするためにも、ブラッシングも行いましょう。
毛量はあまり多くないので、皮膚を傷つけないようなラバーブラシなどを選び、ボディチェックを兼ねて小まめに行いましょう。
散歩は1日に20分程度連れて行く

脱臼や骨折などに気を付けたい犬種でもあるため、激しい運動は必要ありません。散歩は1日に20分程度で大丈夫です。
ただし、体調不良の場合や子犬・シニア期などは調整が必要です。病院での治療後やワクチン接種後なども考慮して行いましょう。
単なる運動ではなく、愛犬とのコミュニケーションタイムとして重要視する必要があります。
運動神経が優れており、高いジャンプ力を持っています。その一方で骨折や脱臼の原因にもなるため、室内で遊ぶ際には子犬の頃からジャンプ癖を付けないように注意が必要です。
高タンパクかつ関節・軟骨ケアのフードがおすすめ

毎日の食事であるドッグフードについてもしっかりと考えましょう。子犬と成犬、シニアではそれぞれ必要なカロリーが変化します。そのためライフステージごとのフードの見直しはとても大切です。
何らかの疾患などを抱えている場合には、食事療法食が必要になることがありますが、必ず獣医師の指導を受けながら与えましょう。
食事療法食については飼い主さんの勝手な判断で食べさせるのはやめましょう。かえって症状が悪くなることもあります。
主食の総合栄養食とお水だけで十分な栄養がとれるため、コミュニケーションでおやつを取り入れることも大切。副食は食いつきや栄養を補うためのアイテムとし、与えすぎに気を付けバランスのとれた食事を心がけましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグにおすすめのドッグフード3選
チャイニーズ・クレステッド・ドッグにおすすめのドッグフードを厳選しています。ぜひフード選びの参考にしてみてくださいね。美味しく食べて長く健康的でいられるよう、フード選びにもこだわりましょう。

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チャイニーズ・クレステッド・ドッグの健康情報とお手入れ方法

チャイニーズ・クレステッド・ドッグと共に長生きしていくためには、基本的な健康情報を理解しておくことがとても重要です。
また、それを知ったうえでどのようにケアすべきなのか、特徴を理解してお手入れできるようにケアしてあげてください。
平均寿命
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの平均寿命は13歳~15歳と言われています。犬全体では小型犬は寿命が長い傾向にある、というのはよく知られていることです。
そんな小型犬の中でも、チャイニーズ・クレステッド・ドッグは平均的な寿命の犬種。ただし、愛犬の寿命には生活する環境や毎日の食事や生活習慣などが密接に関わります。
家族として1日でも長く過ごせるよう、愛犬の健康にはしっかり気を配りましょう。
かかりやすい病気
アトピー性皮膚炎 | 体内に侵入したアレルゲン物質に対して、免疫機能が過剰に働くことにより引き起こる皮膚炎。 |
進行性網膜萎縮症 | 遺伝性疾患で、網膜機能が徐々に失われ、失明に至る病気です。 |
膝蓋骨脱臼 | 膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れることで歩行障害などが起きる。 |
レッグ・カルベ・ペルテス病 | 大腿骨頭の血流が少なくなる事で骨折したり股関節が脱臼してしまう病気。 |
症状が出ている場合は、なるべく早く動物病院を受診しましょう。普段と違った様子が見られたり、元気がないようであれば、早めに対応しなければなりません。
急速に症状が進む病気の場合や、体調が変化しやすい子犬・シニア犬は判断の遅れが命取りになる場合があります。
上記の病気以外にも、皮膚を守る被毛が少ないため、普段の生活の中で起こりうる切り傷などにも注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
アレルゲンが原因となって皮膚炎を引き起こすのが、アトピー性皮膚炎です。
さまざまな原因がありますが、花粉やダニなどによって起こる場合が多く見られます。
皮膚の痒みや炎症が主な症状であり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
皮膚をしつこく舐める・噛む・引っ掻いたり擦りつけるなどの仕草が見られたら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
現在は飲み薬や外用薬を使い、治療を行うのが主流となっています。
進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)とは、RPAとも呼ばれる遺伝性疾患で、網膜細胞が徐々に機能を失い、最終的には失明してしまう病気です。
物にぶつかったり、暗い場所をで見えにくそうにしていたり、夜間のお散歩を嫌がるなどの症状が出てくるため、普段から愛犬の良く観察しましょう。
現在、進行性網膜萎縮に有効な治療方法はなく、抗酸化剤やサプリメントなどで進行を遅らせる対症療法になります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは、膝にあるお皿のような形状の膝蓋骨が、正しい位置から外れることで起こる病気です。
多くの小型犬が起こしやすい病気でもありますが、重度になると外科手術が必要になる場合があります。
症状があまり進んでいなければ、投薬治療や生活環境を見直すことで治療が可能です。
急に「キャン」と鳴いて足を引きずったり、歩きにくそうにする、歩きたがらないなどの様子が見られたら、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
レッグ・カルベ・ペルテス病(大腿骨頭無菌性壊死)
レッグ・カルベ・ペルテス病は大腿骨頭無菌性壊死ともいい、チャイニーズ・クレステッド・ドッグや他の小型犬にも見られる病気です。主に若いうちである成長期に発症します。
大腿骨頭の血流が少なくなってしまうことで骨折したり股関節が脱臼します。そのため痛みがある足を使わずに過ごすようになり、筋肉量が大幅に減少するなどが起こります。
早期発見できれば投薬治療を行うことが可能ですが、症状が進んでしまうと外科手術が必要となります。
足に異常がある様子が見られたら、すぐに動物病院を受診する・定期的な健康診断を受ける等を心がけておきましょう。
日常的に行いたい基本的なお手入れ方法
へアレスタイプは定期的に皮膚のチェックとケア
被毛がほとんどないヘアレスタイプは、皮膚状態をしっかりとチェックするようにしましょう。
皮膚が乾燥してしまうことも多いので、お風呂の際には保湿効果のある犬用シャンプーを使用したり、クリームなどでケアする必要があります。
顔まわりや手足の毛は優しくブラッシングして、もつれや毛玉などができないようにチェックしましょう。
ヘアレスタイプの子は皮膚が傷つきやすいので、服を着せるなどしてその点も気を付けなければいけません。
耳の汚れはしっかりケアをする

顔周りに被毛が多いため、立ち耳ですが耳にも汚れがつきやすくなっている犬種です。耳掃除は子犬のうちから慣れさせておくと習慣になるので、スムーズに行えるようになります。
ジェルなどさまざまなグッズが販売されていますが、手軽なシートタイプでお手入れするのも良いでしょう。
耳を痒がる様子がある場合や、嫌なニオイがするなどの症状があれば動物病院へ。外耳炎などの耳トラブルは獣医師の診察を受ける必要があります。
歯磨きはできるだけ毎日行う

歯磨きはできるだけ毎日行うのが理想です。歯磨きを怠ると歯垢・歯石が溜まり、歯周病の原因となってしまいます。
犬の場合、歯石になるまでには3日から5日ほど時間がかかるため、最低でも3日に1回は全ての歯を歯磨きできると良いです。
子犬に比べて成犬は歯磨きができるようになるまでに時間がかかるので、子犬のうちから歯磨きの練習をするのがおすすめ。
まずは口周りを触るところから始め、歯磨きシートを使って歯を拭く練習して、最終的に歯ブラシで歯を磨けるようになりましょう。
床は滑らない材質のものを選ぶ

小型犬であるチャイニーズ・クレステッド・ドッグは、骨が細いために関節も弱く、ちょっとした負荷によって怪我をすることがあります。
生活する環境の床材がツルツルと滑ってしまうタイプだと、知らず知らずのうちに足に負担をかけてしまうのです。
滑るような床では転倒して怪我の原因になることも考えられます。滑りにくくクッション性のあるフロアマットを使って、安全に過ごせるようにしましょう。
汚れた部分を取り外せるペット用の商品なども販売されているので、ぜひ取り入れてあげてください。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの理解度チェック
この記事の執筆者・監修者
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