ダンディ・ディンモント・テリアの特徴と性格は？飼い方や平均寿命

 その他情報

原産地	イギリス
犬種グループ	3G：テリア
大きさ	小型
平均寿命	12歳～15歳
なりやすい病気	椎間板ヘルニア,膝蓋骨脱臼,緑内障
参考価格	30万円～50万円

       

被毛

抜け毛	多い
毛質	ダブルコート
毛色	ペッパー,マスタード

ダンディ・ディンモント・テリアの身体的特徴

柔らかな被毛によって包まれている胴が長く足が短い可愛らしい全身は、意外にも骨太で筋肉質な体型です。

頭の上には「トップノット」と呼ばれる柔らかい冠毛がふさふさと生え、顔に特徴的な愛らしさを添えています。

他の犬種にはない個性豊かな身体的特徴がダンディ・ディンモント・テリアの魅力です。

ダンディ・ディンモント・テリアのサイズ（体高・体重）

体高	20cm～28cm
体重	8kg～11kg

ダンディ・ディンモント・テリアは小型犬ですが、体重は中型犬レベルと言えます。

テリア種なので体高こそ30cm以内と小さいものの、引き締まった体つきをしている犬種です。

胴長足短なので腰に負担がかかりやすい体型をしていますが、走ったり遊んだりするのが大好きです。

ダンディ・ディンモント・テリアの毛色・被毛

ペッパー

濃いブルーがかったブラックから明るいシルバー・グレーまで幅があります。

肩から尻にかけての被毛は自然に脚や足の色合いと調和し、ボディの色に応じて、濃いタンから薄いフォーンの色味まで多様に見られます。

特徴的な冠毛は豊かでシルバー・ホワイトの色合いを持ちます。

マスタード

赤みを帯びたブラウンから薄いフォーンにかけてさまざまです。

冠毛はクリーミー・ホワイトで豊かなフワフワの毛で覆われ、脚と足の色は頭部よりもやや濃い色合いです。

どちらの毛色も共通して、脚の前部に比べて前脚の飾り毛の色が薄いのが特徴です。

また、胸に若干の白毛が認められる場合があります。

ダンディ・ディンモント・テリアの運動能力

ダンディ・ディンモント・テリアは、足が短くて体が長いユニークな体型をしています。

ですが、もともとはイギリスでネズミやアナグマを追いかける狩猟で活躍していた犬種のため運動能力は高く、活発です。

普段のお散歩や遊びの時間は、走ったりボールを追いかけたりするのを好み、ドッグスポーツにも挑戦できます。

毎日1回30分程度の適度な散歩が必要です。ただ、小型犬で体は小さいため無理はさせないように注意しましょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの平均寿命

ダンディ・ディンモント・テリアの平均寿命は、12歳～15歳と言われています。

他の犬種と比較すると、ダンディ・ディンモント・テリアは比較的長生きで健康に気をつけると15歳を超えることがあります。

日々の運動習慣やバランスの良い栄養、定期的に動物病院での検診をするように気を付けてあげると良いでしょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの注意したい病気

椎間板ヘルニア	椎間板が本来の場所から飛び出して脊髄神経を圧迫し、痛みや神経症状を伴う
膝蓋骨脱臼	膝部分にあるお皿状態の骨である膝蓋骨が脱臼する状態
緑内障	目の中の房水という液体が増えることで、眼圧が高くなってしまい、視覚障害を引き起こす
リンパ腫	リンパ球が腫瘍性に増殖する、悪性腫瘍（ガン）

ダンディ・ディンモント・テリアは胴長足短という体型をしているため、特に椎間板ヘルニアに注意が必要。

テリアらしく動き回ったり散歩も大好きな犬種なので、特に激しい運動は腰に負担がかかります。

そのほかにも小型犬によく見られる膝蓋骨脱臼（しつがいこつだっきゅう）や、緑内障、リンパ腫にも注意しましょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの見分け方

ダンディ・ディンモント・テリアを見分けるポイントは、独特の体型と顔の特徴にあります。

体型は長く、足が短めで胴ががっしりしているため、力強さと安定感がある見た目をしています。

小型犬の平均と比較して胴が長く短足な可愛らしい見た目をしています。

頭部には「冠毛」「トップノット」と呼ばれるフワフワの毛が生えており、シルバー・ホワイトやクリーミー・ホワイトの色合いで、まるで帽子をかぶっているような見た目です。

他のテリア犬種にはない珍しい特徴であるため見分けがつけやすいでしょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの登録頭数

ダンディ・ディンモント・テリアは、日本国内では非常に希少な犬種として知られています。

これは、ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数を見ても、2023年の登録頭数は7匹とかなり少ない状況です。

テリア犬種の中でも特に希少です。理由は、繁殖数の少なさに加えて、日本での人気犬種であるプードルやダックスフント、チワワなどに比べ、飼育情報が限られている点が挙げられます。

ダンディ・ディンモント・テリアを迎えるには、事前にブリーダーや飼育環境についてしっかりと調べ、十分な知識を持つことが重要です。

参考：ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数

ダンディ・ディンモント・テリアの性格・習性

ダンディ・ディンモント・テリアは、愛らしい性格をしているため、人間との共同生活に適しています。

どのような性格・習性があるのかまとめましたので、しっかり把握しておきましょう。

自立心がとても高く、落ち着きがある

ダンディ・ディンモント・テリアは、テリア犬種の中でも特に自立心が高く、冷静で落ち着いた性格です。

もともと狩猟犬として活躍していたため、周囲の状況をしっかりと見極める慎重さを持っています。

独りで考えて行動する力があり、常に飼い主にべったりと依存するタイプではありません。

家族が忙しいときや留守の間も比較的リラックスして過ごせるため、飼い主の生活スタイルに合わせやすい犬種です。

自立的でありながらも、信頼を築いた飼い主さんのそばでは、穏やかで落ち着いた時間を一緒に過ごせるため家庭犬に最適です。

人懐っこく遊び好きで、学習能力が高い

ダンディ・ディンモント・テリアは、人懐っこく遊び好きで、学習能力が高い性格です。

飼い主さんや家族とのコミュニケーションを大切にし、遊びに対して積極的なフレンドリーさを持っています。

しつけや遊びの中で新しいことを覚えるのが得意で、学習能力が高く賢いため、ドッグスポーツやトリックなど、頭を使う遊びを取り入れると楽しんで取り組みます。

ダンディ・ディンモント・テリアを飼うのに向いている人の特徴

ややテリアの要素が強いダンディ・ディンモント・テリアは、飼うのが簡単とは言えません。

どんな人が飼い主さんとして向いているのか、その特徴を確認してみましょう。

犬のしつけを徹底して行える人

ダンディ・ディンモント・テリアは、独立心が強く少し頑固な面もあるため、しっかりとしたしつけが必要です。

飼い主さんは明確な指示を出し、根気よく優しさを持ってしつけに取り組むことで愛犬との信頼関係を築きやすくなります。

好奇心旺盛で新しいことを覚えるのが好きな犬種であるため、楽しみながらトレーニングを進めてあげる工夫が必要です。

腰痛対策に環境整備ができる人

ダンディ・ディンモント・テリアは胴が長い体型のため、腰や背中に負担がかかりやすいです。

段差や滑りやすい床は腰に負担をかける原因になるため、飼い主さんは注意が必要です。

例えば、家の中の階段や高いソファには、昇り降りのためのスロープやステップを設置し、滑りにくいマットを敷くと良いでしょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの腰痛対策のために生活環境を整備できる人が飼うのに向いていると言えます。

ダンディ・ディンモント・テリアの飼い方

日本国内では、かなり希少なダンディ・ディンモント・テリアだからこそ、飼い方には注意が必要です。

ダンディ・ディンモント・テリアの飼い方をマスターして一緒に暮らせるか考えてみましょう。

スタミナが豊富なので、散歩は1回30分程度が理想

ダンディ・ディンモント・テリアは小型犬ながらスタミナが豊富で、適度な運動を楽しむ性格です。

1回30分ほどの散歩が理想的で、歩くだけでなく、軽い走りや匂いをかいで探索する時間も取り入れると、心身の健康維持に効果的です。

週末にはドッグランや広々とした場所などで自由に動き回れる時間を作るようにすると喜びます。

運動不足はストレスになるため、飼い主さんの負担になりすぎないよう、定期的に散歩を行いましょう。

頑固なものの、学習能力が高く、しつけはしやすい

ダンディ・ディンモント・テリアは少し頑固な一面がありますが、学習能力が高いため、しつけはしやすい犬種です。

根気強く、複数回に分けて少しずつ覚えさせるとより効果的です。

頑固な性格なので叱りすぎると反発する場合はありますが、遊びやご褒美を活用したり、飼い主さんとの信頼関係を構築したりすれば楽しみながら指示に従うようになります。

好奇心旺盛な犬種であるため、しつけだけでなく簡単なトリックも教えると、喜んで覚えるでしょう。

日常生活においては、体の構造上、ヘルニア対策が重要

ダックスフンドが交配されているため、胴長短足で腰を痛めやすい犬種と言われています。

日常生活において、特に椎間板ヘルニアの対策が重要です。

激しい運動を避けるだけでなく、階段やソファからの飛び降りなど、腰に負担のかかる行動には要注意。

運動が好きな活発な犬種のため、散歩や運動ができなくなると可哀そうなので普段からよく注意するようにしましょう。

高タンパクドッグフードを中心に、おやつは与えすぎに注意

ダンディ・ディンモント・テリアは、小型犬でありながら活発で運動能力が高い犬種です。

筋肉の維持や健康的な体重管理に役立つ高タンパクなドッグフードが適しています。

高タンパク質の食事は、活発な生活を支え、日常的なエネルギー消費をカバーするのに効果的です。

小型犬であるため、過剰なカロリー摂取は肥満に繋がります。

おやつは与えすぎないよう気をつけ、トレーニングの際に少量だけご褒美として活用するようにしましょう。

低カロリーかつ健康に良いおやつを選ぶと良いです。

頻繁なお手入れは必要ないものの、週2～3回のブラッシングが必要

ブラッシング	1週間に2回～3回程度
耳掃除	1週間～2週間に1回程度
歯磨き	毎日
お風呂	1か月に1回程度
爪切り	2週間に1回程度
肛門腺絞り	1か月に1回程度

ダンディ・ディンモント・テリアは比較的手入れが楽な犬種ですが、健康で美しい被毛を保つために、週2～3回のブラッシングが必要です。

柔らかく滑らかな被毛が絡まないように定期的にブラッシングし、汚れや抜け毛を取り除くことで、毛の艶や清潔さを保つようにしましょう。

耳掃除は1週間から2週間に1回のペース、歯磨きは毎日行えるよう、お手入れの時間を作るようにしなければいけません。

ダンディ・ディンモント・テリアにおすすめのドッグフード・アイテム

レティシアン カナガンドッグフード チキン

ダンディ・ディンモント・テリアには、健康維持と体型に合った食事が必要です。

カナガンドッグフードは主成分にチキンが使われており、高タンパクで良質なアミノ酸が豊富です。これは、筋肉の維持やエネルギー補給に役立ちます。

また、穀物不使用（グレインフリー）で消化に優しく、特にダンディ・ディンモント・テリアのように消化器官が少し敏感な犬種に適しています。

サーモンオイルや海藻成分も含まれており、皮膚や被毛の健康をサポートするため、長毛種であるダンディ・ディンモント・テリアに最適なドッグフードと言えます。

対象年齢	全年齢
内容量	2kg
原産国	イギリス
主原料	チキン生肉26%、乾燥チキン25%
その他原材料	サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、アルファルファ、チキンオイル、乾燥卵、チキングレイビー、サーモンオイル、メチルスルフォニルメタン、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニス、コロハ
注意したい原材料	なし
安全性の高い添加物	グルコサミン、コンドロイチン硫酸、ミネラル類（鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、セレン）、ビタミン類（A、D3、E）
注意したい添加物	なし
100gあたりのカロリー	376kcal
1日あたりの価格（体重5kgの場合）	202円/80g
定期販売	1個:1個あたり4,534円（税込）/2～4個:1個あたり4,282円（税込）/5個以上:1個あたり4,030円（税込）
フード目的	一般食（FEDIAF基準）
フードの種類	ドライ

ペティオ（Petio） プレシャンテ ソフトスリッカーブラシ 長毛犬・長毛猫用

ダンディ・ディンモント・テリアは長毛の被毛を持ち、特にトップノットと呼ばれる冠毛や脚まわりの毛が絡みやすい傾向にあります。

ペティオのソフトスリッカーブラシは、長毛種に合わせて設計されており、絡まりやすい毛を優しく解きほぐします。

柔らかいピンが毛に対して優しく、皮膚を傷めずに余分な抜け毛を取り除けるため、日々のケアがしやすく、ダンディ・ディンモント・テリアの健康な被毛を保つのに適しています。

本体サイズ	S:幅3.4cm×奥行8cm×高さ20.5cm/M:幅3.5cm×奥行10cm×高さ20.5cm/L:幅3.8cm×奥行15cm×高さ20.5cm
本体重量	S:370g/M:420g/L:630g
種類	スリッカーブラシ
毛・ピンの長さ	-
毛先のやわらかさ	やわらかめ
対象年齢	-
素材	本体・ピン:ステンレス/柄:天然木
適合種	長毛種

ダンディ・ディンモント・テリアの価格

ダンディ・ディンモント・テリアの生体価格は、おおよそ30万円から50万円です。

希少性が高く、繁殖数が少ないため、日本での入手には高めの価格が設定されがちです。

さらに、健康的な繁殖や純血の維持が求められるため、優れた血統管理を行うブリーダーからの購入がおすすめです。

ダンディ・ディンモント・テリアの繁殖には専門的な知識と多くの手間がかかり、その分が価格に反映されています。

子犬の時期に必要なワクチン接種や健康チェックも含めて、しっかりとケアされた子犬を迎えたい方にとって、ダンディ・ディンモント・テリアの価格帯は品質を保証するものといえます。

ダンディ・ディンモント・テリアの誕生の歴史

ダンディ・ディンモント・テリアは、イギリスの作家であるサー・ウォルター・スコットがスコットランドに旅行した際に出会い、小説の中で「ダンディ・ディンモント」という登場人物が飼育するテリアとして描かれています。

1700年頃にチェビオト丘陵にて小型猟犬として作出されたと言われています。主にウサギやカワウソなどの猟犬として活躍していました。

この犬種は、クラブが設立され、認められるようになった1875年以前までは無視されていました。

1867年のショーでも同様に評価はとても低く、「得体の知れない犬」呼ばわりをされていたほど。

近年では、ロングコートのダックスフンドとの交配により、外見や性格により磨きがかかりました。

ダンディ・ディンモント・テリアと同じテリア種

テリア種は、もともとイギリスを中心に小動物の狩猟を目的として誕生した犬種グループです。

テリア種には、ダンディ・ディンモント・テリアをはじめ、ジャック・ラッセル・テリアやヨークシャー・テリア、ボーダー・テリアなどが含まれます。

総じて活発で独立心が強く、勇敢な性格が特徴で、家族に対する愛情が深い一方、警戒心も備えており、しっかりとしたしつけが求められます。

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