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ビアデッド・コリーの魅力と飼い方:特徴・性格から歴史・寿命・病気を解説

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全身の長い被毛と口ひげが印象的なビアデッド・コリー。日本での飼育数はかなり少なく、非常に珍しい犬種です。

顔が見えないほどに長い被毛が特徴的で、コリーとの名前は付いていますが、牧牛犬種の血も混ざっています。

本記事では、ビアデッド・コリーの特徴やお迎えの際のポイントなどを解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

この記事の結論

  • 賢くて友好的な子が多く、人とのコミュニケーションが大好きな犬種
  • 全身の被毛が長く立派な口ひげを持ち、大型犬の中でもサイズがやや小さい
  • 被毛のブラッシングは最低でも週に3~4回は行う必要がある
  • 垂れ耳のため耳掃除、運動量が多いので1日2時間位上の散歩も必須

nademo編集部

担当執筆者

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ビアデッド・コリーの特徴

全身に長い被毛を持つビアデッド・コリー。カットの具合にもよりますが、一度見たら忘れられないような全身の被毛がとても特徴的です。

大型犬ですが、そこまで体が大きいわけではなく、やや小さめサイズと言えるでしょう。

ただ、被毛がとても長く体が隠れているほどなので、体のサイズは少しわかりにくい印象もあります。

大型犬ということもあって友好的で、甘えん坊な性格。家庭犬としてきっと頼もしいパートナーになってくれるはずです。

優しく穏やかな性

人懐っこく甘えん坊

吠えることは少ない

活発で多くの運動量が必要

 その他情報

原産地 スコットランド
犬種グループ 1G:牧羊犬・牧畜犬
大きさ 大型
平均寿命 14歳~15歳
なりやすい病気 白内障,アトピー性皮膚炎,進行性網膜萎縮症(PRA),股関節形成不全
参考価格 20万円前後
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 ダブルコート
毛色 スレートグレー,ブラック,ブルー,ブラウン,サンディ,フォーン

体高

男の子53cm~56cm
女の子51cm~53cm

体重

男の子18kg~27kg
女の子18kg~27kg

ビアデッド・コリーの性格や習性

ビアデッド・コリーは人と一緒にいることを好み、陽気で甘えん坊な性格です。非常に賢く人のいうことを理解できるため、ドッグスポーツを一緒に楽しめます。

無駄吠えも少なく、小さい子どもとも仲良くできるでしょう。とはいえ、最低限のしつけをしておかないと、何でも言うことを聞いてくれるようになるわけではありません。

もともと牧羊犬であったため、とてもエネルギッシュ。若いうちはパワーがあり余ってイタズラをしてしまうこともあるので、幼い頃からしっかりとしつけを行いましょう。

ビアデッド・コリーの歴史

ビアデッド・コリーは、その名の通り「ひげ(Beard)」を持つ「牧羊犬(Collie)」として、古くからスコットランドの厳しい自然の中で活躍してきました。

スコットランドでの牧羊犬としての役割

ビアデッド・コリーの起源は、紀元前2000年以上前まで遡ると言われており、スコットランドのハイランド地方で牧羊犬として働いていました。彼らの主な役割は、広大な土地で羊の群れをまとめ、遠く離れた市場まで誘導することでした。

  • 「ひげ」の役割:顔周りの豊かな毛(ひげ)は、単なる外見的な特徴ではなく、彼らが働く上で欠かせないものでした。泥や雨、雪から顔を守るフィルターの役割を果たしていたとされています。
  • 賢さと耐久性:厳しい天候の中、長距離を移動する能力と、自ら判断して羊を誘導する賢さが求められました。彼らは、飼い主の指示を理解し、広い牧草地でも独立して働くことができる優れた能力を持っていました。

犬種確立の経緯

19世紀後半になると、ドッグショーが盛んになり、多くの牧羊犬が純血種として確立されていきました。しかし、ビアデッド・コリーは、その作業犬としての性質を重視されたため、ドッグショーの対象として注目されることはありませんでした。

  • 絶滅の危機:第一次世界大戦後、牧羊犬の必要性が減少し、ビアデッド・コリーは絶滅の危機に瀕しました。
  • 犬種再興:1940年代に入り、イギリスのブリーダーであるG.O.ウィルソン氏が、再びビアデッド・コリーの繁殖に尽力しました。彼は、ビアデッド・コリーの犬種クラブを設立し、ドッグショーでの活躍を通じて、この犬種の魅力を世界に広めました。

日本での普及状況

ビアデッド・コリーが日本に紹介されたのは、比較的最近のことです。

  • 希少な犬種:日本では、ラフ・コリーやシェットランド・シープドッグに比べると知名度が低く、ブリーダーの数も少ないため、非常に希少な犬種とされています。
  • 穏やかな家庭犬として:賢く、人懐こい性格から、ドッグスポーツ愛好家や、大型犬との暮らしを望む家庭に、穏やかなコンパニオン・ドッグとして少しずつ広まっています。

ビアデッド・コリーは、その長い歴史の中で、厳しい環境を生き抜くための知恵と体力を身につけてきました。その賢さ、忠実さ、そして陽気な性格は、牧羊犬としてのルーツから生まれたものなのです。

ビアデッド・コリーのサイズ(体高・体重)

ビアデッド・コリーは大型犬の中では比較的小さめな体格をしている、ほぼ中型犬サイズの犬種です。

成犬時の体高・体重の目安は以下のとおりで、体高は60cmを超えることがほとんどなく、体重も30kg未満という軽さ。

体高男の子:53cm~56cm
女の子:51cm~53cm
体重18kg~27kg

被毛が長すぎるのでわかりづらいと思いますが、実は引き締まった体をしています。

被毛で隠れているだけであって、実は体の下には十分なスペースがあるほど、引き締まった体なのです。

ビアデッド・コリーの毛色と被毛

ビアデッド・コリーは長毛のダブルコートの被毛を持っています。アンダーコートはふわふわと柔らかく、オーバーコートは真っ直ぐで粗めの毛質です。

主な毛色のバリエーションは以下のとおりです。

  • スレートグレー
  • ブラック
  • ブルー
  • ブラウン
  • サンディ
  • フォーン

子犬の頃は全身が単一色の被毛で覆われていますが、成犬になるにつれてホワイトをベースにほかの毛色が入るようになります。顔や体の一部にタンが入る子もいます。

ビアデッド・コリーの健康管理・注意すべき病気

ビアデッド・コリーは比較的丈夫な犬種ですが、遺伝的にかかりやすい病気や、大型犬に共通する病気がいくつかあります。日頃から愛犬の様子をよく観察し、早期発見・早期治療を心がけましょう。

ビアデッド・コリーの平均寿命

ビアデッド・コリーの平均寿命は14歳~15歳。犬全体でみても平均的な長さだといえるでしょう。

とはいえ大型犬は10歳~12歳ほどの寿命である犬種も多いため、大型犬の中では長命の部類に入ります。

なるべくストレスを溜めさせないようにし、少しでも長生きできるようにたくさん愛情を注いであげてくださいね。

ビアデッド・コリーのかかりやすい病気

白内障目の中の水晶体の一部や全体が白く濁り視力が低下する病気
アトピー性皮膚炎体内に侵入したアレルゲン物質に対して、免疫機能が過剰に働くことにより引き起こる皮膚炎
進行性網膜萎縮症網膜が徐々に変性して視力が低下していき、失明に至る遺伝性疾患
股関節形成不全股関節がゆるみやすくなり、歩行に異常が出る

ビアデッド・コリーは遺伝的に皮膚が弱く、皮膚病にかかりやすいという注意点があります。

そのため、特にアトピー性皮膚炎などの病気には注意が必要。病気によっては高額な治療費がかかることもありますので、予防を意識しましょう。

白内障

白内障(はくないしょう)は、目の中の水晶体の一部または全体が白く濁り、視力が低下する病気。最終的に失明に至る可能性もあります。

完全な治療法はなく、点眼薬やサプリメントを使用して進行を遅らせるのが主な方法です。早期発見のため、普段から目の濁りがないかよくチェックしておきましょう。

アトピー性皮膚炎

体内に侵入したアレルゲン物質に免疫機能が過剰反応し、皮膚炎を引き起こします。

ビアデッド・コリーは親犬からの遺伝で皮膚炎を発症しやすいといわれており、さらに日本の高温多湿な気候では皮膚のトラブルを起こしやすいとされています。

こまめに被毛や皮膚のお手入れを行い、アレルゲン物質を抑えたフード選びで皮膚炎予防に努めましょう。

進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)とは、網膜が徐々に変形することで視力が低下し、失明に至る遺伝性疾患です。

現時点で確定的な治療法はなく、ビタミンEを投与することで網膜変性を遅らせる一助になると考えられています。

よくものにぶつかったり、暗所での視力低下などがあれば早めに動物病院に相談しましょう。

股関節形成不全

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは、股関節がゆるみやすくなり、歩行に異常が出る病気です。

お尻を左右に振るように歩いたり散歩を嫌がるような様子があれば、動物病院に相談してみましょう。

ビアデッド・コリーは活発な子が多いため、激しい運動が原因で股関節形成不全を発症することも多いです。

ビアデッド・コリーのお迎え方法と価格相場

ビアデッド・コリーは、その豊かな被毛と愛嬌のある表情が魅力的な犬種ですが、日本ではまだ珍しく、お迎えできる場所は限られています。

ビアデッド・コリーの主なお迎え方法

ブリーダーからお迎えする

ビアデッド・コリーを家族として迎えたい場合、最も一般的で推奨されるのがブリーダーからのお迎えです。ペットショップで見かけることはほとんどありません。

  • 専門ブリーダーの探し方:
    • インターネットのブリーダーサイト: 「みんなのブリーダー」などの専門サイトで、ビアデッド・コリーを扱っているブリーダーを探すことができます。
    • ジャパンケネルクラブ(JKC): JKCのウェブサイトで、登録ブリーダーを検索する方法もあります。
  • ブリーダーからお迎えするメリット:
    • 健康状態の把握: 親犬や兄弟犬の健康状態を直接確認でき、遺伝的な病気のリスクについて詳しく説明を受けられます。
    • 専門的なアドバイス: 犬種の特性を熟知しているため、飼育方法やしつけ、健康管理について専門的なアドバイスをもらえます。

価格相場

ビアデッド・コリーの価格は、血統、毛色、ブリーダーの方針によって大きく変動しますが、一般的な価格帯は以下の通りです。

項目価格(目安)
生体価格25万円〜40万円

この価格には、ワクチン接種や健康診断などの初期費用が含まれていることが多いです。しかし、希少な犬種であるため、価格は変動する可能性があります。

ビアデッド・コリーの飼育費用シミュレーション

ビアデッド・コリーは、特に被毛のケアに費用がかかる犬種です。ここでは、お迎え時からの初期費用と、毎月かかる月々の費用を具体的にシミュレーションしてみましょう。

初期費用(お迎え時〜初年度)

お迎えから初年度にかけて、一度だけかかる費用と、継続してかかる費用があります。

項目費用(目安)備考
生体費用30万円〜60万円ブリーダーや血統、親犬の状況によって変動します。
畜犬登録料3,000円居住する市区町村に届け出る必要があります。
混合ワクチン接種5,000円〜10,000円子犬期は複数回接種します。
狂犬病予防接種約3,500円生後91日以降に1回接種が義務付けられています。
初期飼育グッズ4万円〜6万円ケージ、トイレ、食器、リード、ブラシなど。
合計約35万円〜68万円生体費用によって大きく変動します。

月々の費用(2年目以降)

日々の生活で継続してかかる費用です。

項目費用(目安)備考
食費6,000円〜1万円ドッグフードやおやつ。大型犬用フードはやや高めです。
医療費3,000円〜5,000円健康診断、ノミ・ダニ予防、フィラリア予防など。
消耗品2,000円〜4,000円トイレシート、おもちゃ、シャンプー、デンタルケア用品など。
トリミング費用5,000円〜1.5万円プロに依頼する場合。自宅でのケア用品費用も含まれます。
ペット保険料3,000円〜8,000円補償内容によって変動します。
合計約1.9万円〜4.2万円突発的な病気や怪我の治療費は含みません。

これらの費用はあくまで目安であり、病気や怪我、予期せぬトラブルが発生した場合には別途費用がかかります。

特に長毛種であるビアデッド・コリーは、毎日のブラッシングや定期的なトリミングが必須となるため、日々のケアにかかる時間と費用も考慮しておきましょう。

ビアデッド・コリーを飼うのに向いている人の特徴

お迎えする前に、どんな人がビアデッド・コリーとの生活に向いているのか、その特徴をチェックしてみましょう。

飼ううえでは重要なポイントになってくるので、ぜひ抑えておいてください。

一緒に過ごす時間を確保できる人

ビアデッド・コリーはとても甘えん坊な犬種で、独立心の強い犬種というわけではありません。

人と一緒にいることが大好きなので、愛犬と過ごす時間をしっかりと確保できる環境が作れる人に向いてます。

飼い主さんのいない状況が続くと強い不安を感じてしまい、吠えたり粗相をしてしまうので、頻繁に外出してしまう人には飼うのが難しいでしょう。

運動欲求を満たせる人

ビアデッド・コリーはもともと牧羊犬であったため、とてもエネルギッシュで運動量が多く必要です。

運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動を引き起こすこともあります。

そのため毎日の散歩だけでなく、思いっきり走り回れる場所に連れて行くなど、愛犬の運動欲求を満たしてあげられる人に向いています。

ビアデッド・コリーの飼い方

ビアデッド・コリーはあくまでも大型犬であり、運動量のとても多い犬種であることを忘れてはいけません。

賢くて人懐っこい犬種のためしつけはしやすいですが、いくつか気をつけておきたいポイントもあります。

子犬のうちから根気強くしつけを行う

犬のしつけのやり方

非常に賢い犬種なので人の言うことをよく理解できますが、若いうちはエネルギーがあり余って、家の中で暴れてしまうこともあります。

やや頑固な一面もありますが、一度飼い主さんとの主従関係を築ければ指示に従えるので、子犬の頃にきちんとしつけをすることが重要です。

甘えん坊なため、コミュニケーションが不足するとストレスの原因となる場合もありえます。愛犬としっかりと向き合いながら時間を丁寧に作り、良好な信頼関係を築いていってください。

最低でも週3~4回のブラッシングが必要

犬と猫のブラッシングの正しいやり方

毛が長いので、少なくとも週3~4回、可能であれば毎日ブラッシングをしてあげましょう。

毛が絡まりやすいため、ブラッシングやコーミングには時間がかかります。針の細いスリッカーブラシを使用すると、余分な毛をスムーズに取り除けます。

定期的にトリミングをして毛を整え、顔まわりにかかる毛はリボンなどで束ねてあげるのもおすすめですよ。

ブラッシングの頻度と方法

毎日、または少なくとも週に3~4回は念入りにブラッシングを行いましょう。特に散歩の後や、脇の下、股の付け根、耳の後ろなど毛玉ができやすい部分は重点的に行います。換毛期(春と秋)は抜け毛が増えるため、毎日行い、必要に応じて1日に複数回実施します。

  1. まず、全体をスリッカーブラシで優しくブラッシングし、絡まった毛や抜け毛を根元から取り除きます。皮膚を傷つけないよう、毛の根元から毛先に向かって丁寧にブラシをかけます。
  2. 次に、コーム(粗めのものから細かいものへ)を使って、スリッカーブラシで取りきれなかった毛や毛玉がないかを確認します。特に長い飾り毛や、体全体の毛をセクションに分けながら、毛玉がないか指で触って確認し、小さな毛玉は手でほぐすか、コームで丁寧にとかします。
  3. ブラッシングスプレーを併用すると、毛の絡まりを防ぎ、静電気の発生を抑えることができます。

必要な道具

  • スリッカーブラシ: 抜け毛や絡まった毛を取り除くのに使います。ピンの先端が丸くなっているものを選びましょう。
  • コーム(金串コーム): 毛玉の確認や、細かい部分をとかすのに使います。ピンの間隔が異なるタイプがあると便利です。
  • ピンブラシ: 長い毛を優しくとかすのに適しています。
  • 毛玉切り(セニングシザー): どうしても取れない大きな毛玉は、無理に引っ張らずに毛玉切りで慎重にカットします。
  • ブラッシングスプレー: 静電気防止や毛の絡まり防止に役立ちます。

定期的に耳のケアを行う

犬の耳

ビアデッド・コリーは垂れ耳かつ長い被毛に覆われているため通気性が悪く、炎症が起こりやすい傾向があります。

専用の耳掃除シートやガーゼなどを使って、こまめに耳を拭いてあげましょう。

耳掃除は奥まで掃除をしなければいけないわけではなく、基本的には自浄作用があるので掃除すべきは耳介部分のみです。

耳垢が極端に増えたり悪臭がする場合は、動物病院に相談してみてくださいね。

歯磨きは毎日、最低でも3日に1回は行う

歯周病のリスク

犬も人間と同じく歯磨きは必要で、定期的な歯磨きを行うことで、歯周病や歯肉炎を防ぐことができます。

犬の歯周病は体全身に影響を及ぼす可能性のある病気で、一度できてしまった歯石を除去するには全身麻酔が必要となり、愛犬の体に大きな負担がかかります。

歯周病は口腔内の病気に留まらず、細菌は体の内側にまで入り込み、内臓にまで悪影響を与えることのある病気です。

愛犬の健康維持のためにも歯磨きはできるだけ毎日、最低でも3日に1回は行いましょう。

毎日2時間以上は散歩に連れて行く

犬の散歩のしかた

もともと牧羊犬だったビアデッド・コリーは、活発で多くの運動量が必要です。

運動不足を解消するため、コミュニケーションのためにも、毎日2時間以上は散歩に連れていきましょう。以下の時間・回数を目安に、散歩をさせてあげてください。

時間の目安1回につき1時間程度
回数の目安1日2回~3回

かなりの散歩時間、散歩量を必要とする犬種なので、飼い主さんの時間的な余裕も必要になります。

運動不足解消のためのアクティビティ例

ビアデッド・コリーは牧羊犬として活躍していたルーツを持つため、非常に活発で豊富な運動量が必要です。十分な運動は、心身の健康維持だけでなく、ストレス解消や問題行動の予防にも繋がります。

  • 毎日の長時間散歩:ただ歩くだけでなく、ジョギングを取り入れたり、途中で立ち止まって匂いを嗅がせたりするなど、変化をつけて好奇心を刺激しましょう。
  • ドッグランでの自由運動:週に数回、安全なドッグランでリードなしで自由に走り回る機会を与えましょう。
  • ボール遊び/フリスビー:広い場所でのボール投げやフリスビーは、ビアデッド・コリーの運動能力を存分に発揮できるアクティビティです。
  • アジリティ/ドッグスポーツ:ビアデッド・コリーの賢さと運動能力を活かせるアジリティなどのドッグスポーツは、非常に良い運動不足解消になります。
  • 知育玩具/ノーズワーク:雨の日など屋外での運動が難しい場合は、室内で知育玩具を使用したり、おやつを隠して探させるノーズワークを取り入れたりすることで、頭を使いながら運動不足を解消できます。

フードはライフステージと目的に応じたもの

フードにはさまざまな種類がありますが、主食として毎日与えるものは総合栄養食か、総合栄養食基準のフードを選びましょう。

総合栄養食との記載があるものであれば、水とフードのみで必要とされる栄養素やエネルギーを摂取できます。

大型犬は関節系疾患も多く見られるため、グルコサミンやコンドロイチン、そして皮膚疾患を予防するためにはオメガ3脂肪酸などを含むドッグフードがおすすめです。

愛犬のライフステージに合わせてフードを切り替え、その時々に適した栄養を摂取できるようにしましょう。

フードの切り替えは10日間を目安に行う

新しいフードに切り替えるときは、いきなり全てを切り替えてはいけません。少なくとも、10日間を目安にゆっくり行うことが大切です。

急に新しいフードに切り替えてしまうと消化吸収がうまくできず、下痢や嘔吐をしてしまったり、新しいフードを全く食べなくなってしまうこともあります。

フードを切り替えるときは愛犬の体調や便の状態を確認しながら、愛犬のペースに合わせて切り替えていきましょう。

肥満予防のためにもフードは適正な量を与える

犬のボディコンディションスコア

ビアデッド・コリーをはじめとする大型犬は、体が大きいため関節に負担がかかりやすくなります。肥満になるとより負担が大きくなってしまうため、太り過ぎには注意してください。

毛量が多く見た目だけでは体型が分かりづらいので、日々のコミュニケーションで体に触れて体型をよく確認してあげてくださいね。

肥満であるかどうか、痩せ過ぎであるかどうかは、上記のボディコンディションスコア(BCS)を基にして判断するのがおすすめです。

暑さに弱いので、熱中症予防・対策は必須

熱中症

ビアデッド・コリーは毛量が多い犬種のため、寒さには強いですが暑さに弱いです。

そのため、快適に過ごせるように室内の温度や湿度を設定し、熱中症にならないようにすることが大切。

夏場など暑い日のお散歩は早朝や夕方など、比較的涼しい時間帯に連れて行くようにしましょう。

夏場の過ごし方

  • 散歩の時間帯の調整:早朝や日没後など、気温が比較的低い時間帯を選んで散歩に行きましょう。
  • 室内環境の管理:エアコンを適切に使用し、室温を25~26℃程度に保ちましょう。湿度も50~60%に保つことが理想です。
  • 水分補給の徹底:いつでも新鮮な水が飲めるように複数箇所に水を用意し、散歩中も携帯用の水筒と皿を持参してこまめに水分補給をさせましょう。
  • 直射日光を避ける:室内でも窓からの直射日光が当たらないよう、遮光カーテンや断熱シートを利用しましょう。
  • 無理な外出を避ける:猛暑日は散歩や屋外での遊びを避け、室内で過ごさせましょう。

具体的な対策グッズ

  • 冷却ジェルマット/クールマット:床に敷くことで、犬が自分で涼しい場所を選んで休むことができます。
  • クールネック/クールベスト:首元や体を冷やすことができるグッズです。水で濡らして使うタイプや、保冷剤を入れるタイプがあります。
  • ペット用扇風機/サーキュレーター:犬のいる場所に直接風を送ることで、体感温度を下げることができます。
  • 凍らせたペットボトル/保冷剤:布でくるんで犬の近くに置いたり、ケージの中に入れたりすることで、簡易的な冷却グッズとして活用できます。
  • 犬用アイス/フローズンおやつ:水分補給にもなる、夏に嬉しいおやつです。
  • サマーカット:極端な短さにする必要はありませんが、被毛の量を調整するサマーカットも熱中症対策のひとつとなります。

快適に過ごすために十分な飼育スペースを用意する

犬の室内飼いレイアウト

体が大きく活発な犬種のため、狭い部屋に長時間いることはストレスになります。

日々の散歩や定期的なドッグランでの運動はもちろん、室内飼いでもストレスのないよう、環境作りが必須。

走り回れる広い庭がある家が理想的ですが、少しでも快適に過ごせるよう、大型犬でも自由に動き回れるような広いスペースを確保してあげてください。

転倒や怪我防止のために床にマットを敷く

日常的にできる関節ケアの方法

ツルツルとしたフローリングを駆け回っていると転んでしまったり、関節へもより負担がかかってしまいます。

人間にとっては気にならないフローリングですが、愛犬にとっては足腰の負担になるもの。

愛犬が遊ぶスペースにマットを敷くことで衝撃吸収になり、足音による騒音防止にも繋がります。

ビアデッド・コリーにおすすめのドッグフード

おすすめ!

オリジン

オリジナル

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レティシアン

カナガンドッグフード チキン

ビアデッド・コリーと似ている犬種との比較

ビアデッド・コリーは、その豊かな被毛から他の牧羊犬と混同されることがあります。ここでは、特に似ていると言われるオールド・イングリッシュ・シープドッグ、そしてコリーとの違いを比較表で分かりやすく解説します。

項目ビアデッド・コリーオールド・イングリッシュ・シープドッグラフ・コリー
原産国スコットランドイギリススコットランド
主な役割牧羊犬
(家畜を誘導・保護)
牧羊犬
(家畜の移動・家畜の護衛)
牧羊犬
(家畜を誘導・護衛)
体格中〜大型犬
体重:約18〜27kg
大型犬
体重:約30〜45kg
大型犬
体重:約22〜34kg
被毛長く、ウェーブがかったダブルコート
カラー:ブラック、ブルー、ブラウン、フォーン
長く、ふさふさしたダブルコート
カラー:グレー、グリズル、ブルー、ブルーマール
長く、密生したダブルコート
カラー:セーブル、トライカラー、ブルーマール、ホワイト
特徴的な外見顔周りの豊かなひげ
細身で優雅な体つき
垂れた耳、目の上まで覆う豊富な被毛
短いしっぽ(断尾が多い)
細長いマズル(鼻先)
知的で気品ある顔立ち
性格明るく陽気で遊び好き
賢く従順で、家族に忠実
穏やかで温厚、のんびり屋
家族に愛情深く、子供にも優しい
賢く、しつけやすい
家族には忠実だが、見知らぬ人には警戒心を持つことがある
運動量非常に多い
毎日1時間以上の散歩と遊びが必要
多い
毎日十分な散歩と適度な運動が必要
非常に多い
毎日1時間以上の散歩と遊びが必要
トリミング定期的なブラッシングとトリミングが必要毎日のブラッシングが必須
被毛の量が多く、手入れが大変
定期的なブラッシングとトリミングが必要

このように、どの犬種も牧羊犬としてのルーツを持つため、賢く、従順な性格という共通点があります。

しかし、体格や被毛の手入れ、性格の傾向にはそれぞれ違いがあるため、お迎えを検討する際は、これらの特性を理解した上で選ぶことが大切です。

ビアデッド・コリーの理解度チェック

ビアデッド・コリーの理解度チェックで、深く理解しよう!

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