大型でふわふわな毛並みのメインクーン。まるで犬のように知的で賢く、ペットとして飼育しやすい猫種ですが、気になるのはその値段ですよね。
ペットショップなどでお迎えを検討している方もいれば、ご予算や好みに応じてメインクーンを選びたい方もいらっしゃるでしょう。
メインクーンの値段は、血統や毛色などによって異なり、価格は幅広い傾向にあります。
そこで、本記事ではメインクーンの相場価格や、知っておきたい値段の決まり方のほか、おすすめのお迎え場所についても解説します。
さらに、お迎えの準備にあたって、必要品と初期費用の詳細までご紹介。愛猫のためにもしっかりと総額を押さえて、安心できる環境を用意してあげてください。
この記事の結論
- メインクーンの値段相場は10万円~30万円で、血統や被毛・瞳の色などのほか入手先によって異なる
- メインクーンのお迎えに必要な初期費用の値段は5万円程度
- メインクーンとの暮らしに必要な年間費用は16万円程度
- メインクーンは寿命が11歳~14歳のため生涯200万円前後の費用がかかる
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目次
メインクーンの平均的な値段相場は10万円~30万円
メインクーンの値段の相場は、おおよそ10万円~30万円と幅広く、平均的な価格帯でも値段に3倍もの差があるのが特徴です。
販売されている猫種としては平均よりも若干割高ではあるものの、それほど高価ではなく、ペットの値段としては手が届きやすい金額といえるでしょう。
しかし、高額なメインクーンは100万円以上に及ぶこともあり、格別な品格と飼育のしやすい穏やかな性格を持ち合わせた従順な子もいます。
失敗や後悔をしないためにも、納得のできる値段かどうかを判断できるようにしておくと、お迎えした後も先々まで安心です。
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メインクーンの値段が決まる基準
メインクーンの値段の決まり方には仕組みがあり、次の5つがポイントです。
- 年齢が幼い
- 人気毛色の白・黒
- 血統付き
- 性別は女の子がやや人気
- 瞳の色
一般的にこれらの条件によって値段が上下することは多いものの、決まった金額があるというわけでもありません。
年齢が幼い
メインクーンは成猫よりも子猫の方が割高で、特に生後2か月~3か月の子猫は人気があり、値段が高い傾向にあります。
活発でおもちゃ遊びが好きな一方で、メインクーンは温厚な性格で社交性が高いため、先住猫など他のペットがいるご家庭でも馴染みやすいです。
特に小さな子猫のうちなら懐きやすいため、多頭飼いを検討している場合や小さなお子様がいらっしゃる場合は、子猫の方が安心できるでしょう。
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人気毛色の白・黒
メインクーンの毛色はさまざまあり、真っ白なホワイトや神秘的な真っ黒のブラックといった単色のソリッドカラーは割高になります。
また、赤・黒・白などの三毛猫カラーのキャリコや、赤と黒が入り混じったトーティーは希少価値が高く、さらに高価です。
なお、一般的に選ばれるのはブラウンやレッドやシルバーで、しま模様のタビー柄が多い傾向にあります。
そのほか、クリームやブルーもあるため、色は好みのカラーを選べます。
血統付き
猫の血統書を発行する代表的な団体は「TICA」と「CFA」の2つがありますが、これらの血統書付きのメインクーンは値段が高くなります。
血統書があると、両親・祖父母・曾祖父母と、愛猫から3代に遡って祖先の情報を把握できるとともに、血統書はすべてが純血種でなければ発行されません。
さらに、血統書にはキャットショーでチャンピオンの称号を習得したかどうかも記載されており、トップブリーダーの元で産まれたチャンピオンの直子ともなると、とても高価です。
性別は女の子がやや人気
メインクーンは男の子よりも女の子の方がやや人気があり、値段として割高になる傾向があります。
男の子と女の子の違いは体の大きさと性格にあり、一般的に男の子は6kg~8kgで活発なのに対して、女の子は4kg~6kgで大人しい子が多いです。
ただし個体差もあれば成長や環境に伴う変化、去勢や避妊手術を機に体格や性格が変わるケースもあります。
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瞳の色
メインクーンは瞳の色合いによっても価格が変わり、特に左右の目の色が違うオッドアイは希少となり、値段が高いです。
なお、メインクーンの瞳の色で最も多いのは、茶系のゴールドとカッパーですが、ブルーやグリーンもあります。
瞳の色は遺伝子が影響すると言われているため、ブリーダーやキャッテリーからの受け入れを検討している場合は、親猫の瞳の色を参考にはすると良いでしょう。
メインクーンの主なお迎え場所
一般的に猫をお迎えするとなったら、ペットショップやブリーダーからお迎えすることになります。
そのほかにも譲渡会という手もありますが、譲渡会では保護猫が中心となるため、純血種にはほとんど出会えません。
各お迎え場所からのお迎えでかかる費用について、個体価格を見ていきましょう。
お迎え場所 | 個体価格(税込) |
---|---|
ペットショップのコジマ | 138,000円~328,000円 |
みんなの子猫ブリーダー | 100,000円~640,000円 |
子猫ブリーダーナビ | 55,000円~479,000円 |
譲渡会 | 数万円(譲渡費用) |
ペットショップやブリーダーからお迎えすると、正規の値段として5万円~40万円程度。譲渡会や保護施設からのお迎えの場合は、数万円となるのが一般的です。
タイミングや条件によっては100万円を超えることもあります。
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生後56日を過ぎてからしかお迎えできない
なお、犬猫のペットは動物愛護管理法によって生後56日を経過しなければ販売や展示をしてはならないことが決められています。
つまり、ペットショップの店頭にいる子猫は少なくとも生後2か月程度のため、購入した当日にご自宅へ連れて帰ることが可能です。
一方で、繁殖家のブリーダーやキャッテリーの赤ちゃん猫を譲り受ける場合には、生後8週目以降を経過するまで待機しなければなません。
8週目とは、離乳食を卒業して自力でフードやお水が摂取できるようになる時期の目安です。子猫によっては、さらに日数が必要になるケースもあるためご注意ください。
出典:動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました(環境省)
それぞれにメリット・デメリットがある
なお、優良な繁殖家のもと、親猫の愛情を受けて他の兄弟姉妹と一緒に社会性を学んで育ったメインクーンは、健康面や精神面で安定しています。
もし体に問題がある場合でも、販売者としての評判にかかわることもあり、ペットショップやブリーダーはきちんと告知してお譲りするのが通例です。
譲渡会は安価とはいえ、ルーツを辿れないケースが多いです。もし病気だった場合、入院や治療の医療費でかえって高額になるケースもあるためご注意ください。
それぞれに良さがあり、注意点がありますので、お迎え時にはよく検討しましょう。
メインクーンをお迎えするときにかかる費用
メインクーンをお迎えするにあたっては、50,000円程度の費用が必要です。
次の3つの段階で必要品とそれぞれの品物の目安の値段をご紹介しますので、参考になさってください。
- 最初に必要なもの:25,000円程度
- 早めに用意したいもの:10,000円程度
- あったら便利なもの:15,000円程度
絶対に必要となるであろうアイテムから、まずはご紹介します。
最初に必要なもの
お迎え当日は上記のような猫用品の準備と費用が必要となり、25,000円程度が目安の金額です。
ご自宅へメインクーンを迎え入れたらまずはケージへ移して、少なくとも3日程度はケージ内で警戒心がないかどうかを様子見してください。
トイレやフード・お水やベッドはケージ内へセットして、落ち着いて飲食やトイレができるようになるまでは、バスタオルや布でケージを覆ってあげると良いでしょう。
そのほかにもフードやトイレに猫砂、食器や給水器は必要不可欠です。
早めに用意したいもの
メインクーンの安全と健康のため、早めに準備した方が良い猫アイテムは上記のとおりです。費用としては1万円程度が目安となります。
キャリーバッグは思いがけない病気やケガでの通院や、地震などの天災時の避難で備えておくと安心なため、メインクーンの成長に合わせて適切なサイズのものをご用品ください。
また、メインクーンは抜け毛が多く毛玉になりやすいため、ボリュームのある毛並みを美しく保つためには、日頃のブラッシングが欠かせません。
健康維持のための毎日の習慣として、ブラシと歯磨き用品は早期段階から始めて、日課として慣らしておきましょう。
さらに、猫には爪とぎをする習性があります。大切な家具や壁・柱などで爪とぎをされないよう、早めに用意してあげてください。
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あったら便利なもの
メインクーンは太りやすい体質のため、健康のためには適度な運動が必要です。あったら便利なものの費用は15,000円程度となります。
おもちゃやキャットタワーで安全に思いきり遊べるよう、メインクーンには定期的に爪切りをしてあげましょう。
また、愛猫のためはもちろん、飼い主の立場でもストレス解消グッズは必須アイテムとなります。
愛情表現のためのおやつや、トイレ周辺の消臭グッズも揃えて、快適な愛猫との暮らしを心がけてください。
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メインクーンと暮らす際の年間費用例
キャットフード | 約50,000円 |
おやつ | 約10,000円 |
猫砂 | 約22,000円 |
ケアグッズ | 約10,000円 |
医療費 | 約30,000円 |
ペット保険 | 約24,000円 |
ワクチン | 約10,000円 |
ノミダニ駆除・予防薬 | 約10,000円 |
合計 | 約166,000円 |
メインクーンとの暮らしでは、食事や環境、健康維持のための費用が必要で、年間あたり16万円程度が目安です。
メインクーンの寿命はおおよそ11歳~14歳といわれているため、生涯で必要な費用は176万円~224万円となります。
ただし、病気やケガなどの場合には通院や入院の費用負担も発生するほか、葬儀や納骨費用など、死後も供養のためのお金が必要です。
家族の一員としてメインクーンをお迎えする際は、多くのお金がかかることをあらかじめ認識しておかなければなりません。
また、お手入れやコミュニケーションのための時間として、生活にはゆとりが必要です。
万一の事態にも臨機応変に対応できる動物愛護精神をきちんと理解しておきましょう。
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メインクーンをお迎えするときの注意点
メインクーンをお迎えする際は、事前に次の3つの注意点を押さえて、事前にトラブル回避しておくと後々まで安心です。
- 健康状態に問題がないか
- お迎え場所が清潔な環境か
- 大型猫の快適な環境を作る
子猫のうちは小さくても、成長するにつれて非常に大きくなってくるので、その点を考慮した環境が必要になります。
健康状態に問題がないか
メインクーンをお迎えする際は、必ず健康状態を確認するため、次の7つのチェックポイントを確認しましょう。
目 | 濁りや充血や目やにがなく、左右対称にしっかりと開いている |
鼻 | 鼻水が垂れておらず、周囲が汚れていない |
耳 | 耳垢で汚れておらず、異臭がない |
口 | 歯茎や舌に炎症がなくピンク色。歯並びや口臭に違和感がない |
皮膚・被毛 | フケや湿疹がなく、毛艶が良い |
お尻 | 肛門周りが汚れておらず、赤みやただれがない |
骨格・体格 | 歩き方に違和感がなく骨や肉付きがしっかりしている |
それまでの生活環境が悪いために、体に不調が出ているケースも考えられます。
きちんとケアして病院に連れて行ってあげれば簡単に治るものもありますので、あくまで一例としてご紹介しました。
お迎え場所が清潔な環境か
メインクーンの健康を維持して、快適な暮らしができるよう、次の8つのポイントを押さえて、清潔で心地良い室内環境を整えましょう。
ケージ | 直射日光やエアコンが直接当たらない快適な室温・湿度の場所に置く |
トイレ | 食事と離れた落ち着ける場所に設置して常に衛生的に掃除する |
食器 | 毎回洗って、フードは据え置きせずに都度適切な量を与える |
給水器 | 常に清潔なお水を据え置きする |
ベッド | 静かで落ち着いて熟睡できる場所へ配置する |
爪とぎ | 目につきやすく、いつでも利用できる場所へ配置する |
キャットタワー | 転倒しても安全なように下へマットを敷き、周囲に物を置かない |
床 | 遊ぶスペースは、足腰を傷めずに安全に遊べるよう、カーペットなどを敷く |
一緒に暮らしていくと、使うアイテムも少しずつ増えていきますが、お手入れは怠らないように。
特に愛猫が過ごす空間は自宅内のほとんどになるはずですから、よく使う場所は特に注意してみてあげてください。
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大型猫の快適な環境を作る
購入時は小さな子猫でも、大型猫のメインクーンには、将来的にゆとりのある遊び場や大きめのケージ、寝床などを用意する必要があることを知っておきましょう。
メインクーンはがっちりとした筋肉質な体格のため、一般的な猫の約2~3倍近くの体重があり、10kg以上になる子も珍しくありません。
キャットタワーもしっかりとした安定感のあるタイプを選ぶなど、ケガによる事故にはくれぐれもご注意ください。
メインクーンの基本情報
メインクーンは、アメリカ合衆国原産の大型の長毛猫。活発でワイルドな印象がある一方、人懐っこく従順な性格のため、躾がしやすいというメリットもあります。
被毛はシングルコートのため、日頃のブラッシングと、栄養バランスのとれた食事や適度な運動量に注意すれば、健康的な体と美しいロングヘアーを保ちやすいです。
ただし、平均4kg~8kgの体つきは大型になると10kgを超えるケースもあり、生活スペースの確保や日常のケア、万一のときの応急時など、飼い主の心構えが重要となります。
温厚で従順な性格
適応力が高く人懐こい
あまり鳴かない
優れた運動能力を持つ
その他情報
原産国 | アメリカ合衆国 |
猫種公認団体 | CFA,FIFe,GCCF,TICA |
大きさ | 大型 |
平均寿命 | 11歳~14歳 |
なりやすい病気 | 股関節形成不全,ピルビン酸キナーゼ欠乏症,尿路結石症,肥大型心筋症,慢性腎臓病 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,シルバー,クリーム |
毛の長さ | 長毛 |
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まとめ
メインクーンの値段と、お迎えするときから生涯にわたって必要な費用までご紹介しましたが、たとえ安く入手できても、後々の飼育では大きな費用が必要です。
有名人ではお笑い芸人「かまいたち」の山内さんや、北川景子さん・DAIGOさん夫妻のペットとしても知られ、多頭飼いする愛猫家もいらっしゃいます。
存在感のある大きな体の割に、賢さを備えた魅力的なメインクーン。良き人生のパートナーとなるよう、飼い主の立場ではお金がかかることをしっかりと理解して、大切に育ててあげてくださいね。
この記事の執筆者
ライター/人とペットの終活アドバイザー
ライフエンディング業界にて、葬儀・お墓・仏壇・供養・遺品整理・相続など、生前準備から亡くなった後まで、幅広いご相談に対応しています。
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